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  • 東北地方太平洋沖地震 義援金

旅行・地域

2010/11/25

テディベアのふるさとギーンゲンへ

観に行ったバレエの感想を書く余裕がなかなかない(というか時間が経ちすぎてもはや記憶が怪しい)ので、まずは旅行記でお茶を濁しているこのごろです。

10月始めにシュツットガルトに行ったときに、半日を使ってギーンゲンという小さな町に行ってきました。ギーンゲンには、テディベアで有名なシュタイフ社の本社があり、本社にちょっとしたミュージアムがあるのです。場所的にはシュツットガルトとミュンヘンのちょうど中間くらいですが、アーレンもしくはウルムで乗り換えて片道1時間半~2時間くらいかかるちょっと不便なところです。前日にシュツットガルト中央駅に行って切符を先に買って来ました。DB(ドイツ鉄道)の窓口の人はとても親切で、希望の時間帯の電車時刻表と乗り換えホームを印刷した紙を渡してくれます。

乗り換え駅のアーレンで、乗り換える電車が来る予定の線路に別の目的地に向かう前の電車が遅れて到着した関係で、到着するプラットフォームが替わってしまい(ドイツ語のアナウンスを聞きそびれ)、乗換えそびれて1時間何もない駅で次の電車を待つ羽目になりました。

ギーンゲンはこんな可愛い町
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さて、ギーンゲンの駅は無人駅ですが、駅舎からすでにクマちゃんの絵が描いてあります。駅前にはシュタイフ本社までの案内板があり、ドイツ語、英語、そして日本語でも案内が書いてあります。しかもシュタイフまでの行き方は、クマの足跡マークで表示されているので誰でも簡単にたどり着けます。

シュタイフの本社
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ミュージアムでは8ユーロの入館料を払って、ちょっとしたアトラクションを見ることができます。たまたま私たちが来たときは空いていたので、なんと日本語の音声で貸切でやってくれました。シュタイフ社の生みの親マルガリーテ・シュタイフの部屋から始まって、テディベアがどうやって生まれてきたか、そして世界中に広がって行ったかを見せてくれます。一生の中でこんなにたくさんのクマちゃんを見たことがないってほどたくさん見られます。どれもとーっても可愛い!
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アトラクションの後には、すべてシュタイフのぬいぐるみでできた動物園のようなところになります。シュタイフではテディベアだけでなく、ほかのぬいぐるみもいろいろと作っています。これらの動物はとても大きくて、小さな子供は自由にその動物によじ登って遊ぶこともできます。

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シュタイフ社の歴史と、年代ごとに生産されたテディベアやぬいぐるみたちも年代順に見ることができます。
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それから実際にテディベアを作ってるところも見せてくれます。


最後にはもちろんショップがあり、市価より若干安く取り扱っていますが、もともとシュタイフのテディベアは高価です。
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その中でも一番安い部類のクマちゃんを一匹連れて帰りました。
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館内全体で、もう悶絶しそうなくらい可愛いディスプレイがされています。
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町の中もクマだらけ
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他にコレクターズアイテムを集めたお店やアウトレットショップもあるのですが、これ以上散財してはたまらないので、見ないで帰りました。ちょうど私たちが帰るくらいの時間に、観光バスが何台も乗り付けて館内は混雑して来ました。

帰りの電車に乗ると、途中の駅から次々と、民族衣装を着用した酔っ払った男女が乗り込んできます。そんな人たちが車両の多数派を占めるくらいに。ちょうどオクトーバーフェストの時期であり、本場ミュンヘンの近くまで来ていたことを忘れていました。女性が着るドイツの民族衣装は可愛いんですけど、男性のはとっても微妙・・・。

なお、シュタイフのミュージアムが2011年6月新千歳空港にできるそうです。いつかそちらにも行ってみたい!
http://www.tokyo.diplo.de/Vertretung/tokyo/ja/03__Bo_20Aktivitaet/Aktivit_C3_A4ten/2010/SteiffPK.html

2009/11/25

シュツットガルトから帰ってきました

電車が遅れてシュツットガルト空港への到着がぎりぎりになってしまったけど、シャルル・ドゴール空港では運よく、ビジネスクラスにアップグレードしてもらえたので楽でした。ただ、ドゴールからの成田便がターミナルEに移ってしまい、一番遠いゲートで大変でした。シュツットガルトからの便がGターミナルと遠かったので一時間半あったのに走る羽目に…免税店を見る暇もなかったです。

エールフランスのフライングブルーの改悪で、ゴールド会員も今年限りだから、ラウンジ利用もビジネスへのアップグレードも今後ないかと思うと切ないです。(今年ビジネスへのアップグレードが3回もあったのです)

成田からは職場へ直行して、しっかりお仕事をしてきました。

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というわけで、ちょっとバタバタしてまだ22日の公演の感想が書けていません。主役は、断然20日のイリ・イェリネクとスージン・カンが神がかり的に良かったです。マリア・アイシュヴァルトはわき腹だったか肋骨を負傷している状態で踊ったようで、好調とは言いがたい状態。フィリップ・バランキエヴィッチも、いつものキレがなくて、演技も一本調子でした。とはいっても、二人ともこの役は踊り慣れているから、一定以上の質はもちろん保たれていたのですが。

とにかく、レンスキー役のマライン(マリイン)・ラドメーカーが素晴らしかったです。 20日も良かったけど、22日は、2回目ということでより役になじんでいて、レンスキーというロマンティックな役を痛ましく生き切って、花火のように美しく散っていました。オルガ役のアンナ・オサチェンコもこの役にぴったりの軽薄さと可愛らしさで、すごく良かったです。

州立美術館でのエドワード・バーン=ジョーンズ展も素晴らしかったし、友達と食べたドイツ料理は美味しかったし、他にもとても素敵なことがあって、短かったけど楽しい旅行となりました。

2009/10/30

北京観光-紫禁城編

到着初日ですっかり疲れきってしまい、朝9時くらいまで寝て朝食。泊まったホテルの朝食ビュッフェはなかなか充実していて、パンやフルーツの種類も多く、月餅などまであったし、お味のほうも美味しかった。ただ、終わり間際に行ってしまったので、食べている横で片付けに入られちゃったのが、落ち着かない感じだったけど。

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歩行者天国になっている王府井大通りを下っていき、途中、マーケットのようになっている小路を歩く。さまざまなものが売っていて、興味を惹かれたものの、ついているお値段が高く、どうやらこういうところでは値切る必要があるようなのだけど、中国語が一切わからないのでそれもできなくて何も買わなかった。パンダのマトリョーシカ、可愛かったし欲しかったんだけど。

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高級ホテルが立ち並ぶ大通りを歩いていくと、天安門前に到着。まーとにかくものすごい人、人。国旗を振って歩いている人がたくさんいるのが、ちょっと将軍様の国っぽくてコワイ。

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紫禁城というか故宮を見学。チケット売り場の近くで、頭に腫瘍ができた子供に物乞いさせているのに、ちょっと引いてしまう。こういうのを見るのって、自分が子供のときにタイで見て以来だ。切符を買うのだけでも相当並ぶし、かなり混雑している。外国人の観光客もかなり多い。

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これが、「ラストエンペラー」に出てきた紫禁城だと思っても、観光客がやたら多いし、あまりぴんと来ない。いくつもの大きくて立派で華麗な建物があるし、敷地内もものすごく広いんだけど。保存のためだと思うのだけど、建物内部に入れてくれなくて、外から中を覗くしかないのがちょっとつまらない。でも、敷地内にある像などは、意匠を凝らしたものが多くてそれらは面白かった。首がドラゴンになっている亀とか、鳳凰とか。

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紫禁城も途中からは、男性は皇帝と宦官しか入れなくて、後宮となっていたとのこと。かの西太后が住んでいたという居室も観ることができた。側室の部屋もずらっと並んでいて、皇帝の寵愛を受ければ受けるほど、皇帝の部屋の近くの部屋を与えられ、寵愛の薄い側室の部屋は粗末でちょっと遠いと、ヒエラルキーを明確に現している。

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それから、ラストエンペラー、溥儀が住んでた部屋なども見学することができた。彼が使っていた日用品なども展示してあった。溥儀の部屋は、そこだけが西洋風で、インテリアや照明器具もとてもしゃれていた。

故宮の中は非常に広くて、全部を見ようと思うと相当時間がかかるようだ。時間もなかったので、急ぎ足で見てしまった。北側の門の外のお濠で、花嫁さんの記念撮影をやっていたけど、それがとても美しい光景だった。

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そんな感じで、紫禁城は確かに凄いところではあるのだけど、前日からのテンションの低さもあって、ふーんって感じで見終わってしまった。あまりわくわくするようなところではなかったのよね。早めにホテルに戻って、部屋で一休みしてから夜の公演に向かった。朝食をたくさん食べたので、公演終了後まで何も食べなかった。

2009/10/23

北京行きの顛末いろいろ1日目 First day in Beijing

今までもタイ、バリ島、韓国、台湾、香港、シンガポールなどアジア方面などにも、あちこちと旅行へは行っていたつもりだったのだけど、本当に今回は大変でした・・・。

同じく北京でシュツットガルト・バレエを観に行く予定の方や、北京に住んでいた方、中国人の同僚などなどに色々と教えてもらったりアドバイスしてもらいつつ準備をしていたわけです。その方たちの助けがなければどんなことになっていただろうか、考えるだけで恐ろしいです。

そもそもは、ホテルの予約から前途多難でした。会場からの距離、観光地からの距離や利便性を考えて、某ホテルにおよそ2ヶ月前に予約を入れました。ところが、一ヶ月前になって、旅行会社から連絡が来て、中国政府がそのホテルを押さえてしまったのでキャンセルになりましたとのこと。政府のせいでキャンセルってどういうこと?と困りました(北京に行ってみて、理由がわかりました。どうやら、鳩山首相がそのホテルにまさにその時期に宿泊したようだったのです)。

代わりのホテルも、なかなか納得がいくところがなくて。ようやく取れたところは、米系で悪くはなかったし、王府井ではあったものの、王府井駅からはちょっと離れているし、会場までも歩けなくはないけどやや遠かったです。便利なところにあるホテルは、軒並みお値段が1泊3万円近くて、ちょっと高かったんですよね。

さて、今回はANA便で行って、到着当日に観劇する予定だったので、朝10時半の便を取ったので早起きして眠い目で乗り込んだのですが、一向に離陸する気配がなく、ようやく離陸した時点で1時間近く遅れていました。その遅延の原因が、アナウンスで流れたのですが、機内の照明器具が割れて、その破片でお客さんが怪我をしたというのです。そのお客さんの治療、それから遅延したことに対してクレームをつけたお客さんも大勢いたようで、いろいろトラブルになったそうです。日本の航空会社、しかもANAでこんなことがあるなんて、驚愕です。

新しくて広い北京国際空港に着いて、入国手続きを済ませると手配していたガイドのお兄さんが待ってくれていました。1時間近く待っていたんですよね。日本語が流暢でとても感じの良い方でしたが、宿泊先の変更が伝わっていなかったみたいです。でも一生懸命色々と動いてくれて助かりました。

車の中から見た北京は大都会でした。道幅が広く、清潔で近代的な建物がたくさん建っています。飛行機が遅れたため、大至急シャワーを浴びて着替えて劇場に向かいました。しかし、劇場の中に入るのが一苦労だったことは、以前書いた通りです。

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そして公演終了後、日本から来た二人のファンの方と、王府井方面に出て食事でもしようかということになったのですが、夜遅いというのに、もう凄まじい人出です。車寄せなどはないし、駅に入るのも困難な状況。そして、タクシーが全然止まりません。やっと止まっても、まず英語が通じず、次に王府井方面って言うと乗車拒否されてしまいます。途方にくれてしまいましたが、結局地下鉄に乗って王府井へ。ところが、何しろ私たちは中国語ができないので、食べるところもどこに行けばいいのかわからない始末。結局、マクドナルドに行きましたが、そこでも字が読めないので、なんだかよくわからないけどセットメニューを指差して買いました。(マクドナルドは、言えば指差しできる英語のメニューを出してくれるらしいと後でわかりましたが・・)

帰るのも、食事するのも、そんな感じでもう本当に大変でした。私は普段マクドナルドには入らないし、コーラが飲めないのにセットのドリンクがコーラだったんですよね・・。しかもこれが、北京滞在中唯一の外食になるとは。

2009/10/13

シュツットガルト・バレエ北京公演から帰ってきました

昨日北京のシュツットガルト・バレエ公演から帰ってきました。現地のホテルのインターネット代が高くて、ご報告やレスが全然できていなくてすみません。

初めての中国だったのですが、こんなに大変なところだとは思いませんでした。東京から飛行機で3時間半で行けるし、と甘く見てしまったようです。

・英語がまったく通じない(特に、食べ物の注文には困ったため、外食はマックしか行かなかった)
・人がとにかくものすごく多くて気持ち悪くなるくらい、あまりの人の多さに身の危険を感じるほど
・タクシーがつかまらないし、やっとつかまっても乗車拒否されることが多い
・警備が超厳重で10メートルに一人は警官がいる (したがって、治安はとても良さそう)
・国旗を振って歩いている人がいっぱいいてちょっとコワい
・噂には聞いていたけど、劇場内のマナーが仰天するほど悪い
・水が非常に悪いので、歯磨き用の水もミネラルウォーターを使う必要あり。ダンサーでお腹を壊した人が何人かいました。
・ものすごく乾燥している。昼間は暖かいけど夜は10度を切るくらい寒い。
・クレジットカードは使えない。使えるところでも怖くて使えない。

こんなところでしょうか。建国60周年の国慶節を終えたばかりであり、オリンピック効果もあって街はとてもきれいで近代的でした。また、季節的にも黄砂の季節ではなかったため、空気も少し埃っぽいものの、懸念していたほどは空気汚染はなかったです。が、日本人の感覚からするとちょっと信じられないようなところがたくさんありました。箱モノばかり立派でも・・・ってことですよね。もう初日の夜には東京に帰りたくなったほどで。今回、現地でシュツットガルト・バレエを観に来た日本の方に何人かお会いしたのですが、自分ひとりだったら相当意気消沈していたと思います。もちろん、公演そのものは素晴らしく、観に行って良かったとは思うんですが。

これからABTやハンブルク・バレエ(「椿姫」と「ニジンスキー」!)、イリ・イェリネクとフリーデマン・フォーゲルが客演する中国国立バレエ団の「オネーギン」など魅力的な公演はたくさんありますが、いくら良い公演があっても、北京で見ようとは思わないです。絶対本国で観た方が楽しめると思います。日本に帰ってきて、やっぱり日本はいいわ、って思いました。

****
とはいっても、それでも観たい、という方がいらっしゃるかもしれませんので、どんな感じだったかを簡単に書きます。舞台の感想はまた別エントリで。

会場の国家大劇院は、場所は天安門広場のすぐそば。地下鉄の1号線「天安門西駅」が最寄り駅。タクシーで乗り付けたところ、車線の関係で反対側にしか止めてもらえず、大通りをわたらなくてはならないのですが、横断歩道はないし、そもそも赤信号でも平気で車が突っ込んでくるので怖いです。思案した挙句、天安門西駅を地下通路として使えばいいということに気がつきました。ただし、その場合、X線による荷物検査を経なければなりません。(地下鉄に乗る際には、必ずX線荷物検査があります)
劇場は湖の上にUFOが浮かんでいるような超近代的なデザインで、水の下をくぐるように入場します。時間と共に劇場に当てられた照明が変化していて、とても綺麗です。

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ボックスオフィスでチケットをピックアップします。まずボックスオフィスは英語が通じているかどうかかなり怪しい。チケットが手元にくるまで凄い時間がかかります。しかも向こうの人は割り込むのが当たり前だと思っているので、それを阻止するのも大変。
入場口でチケットのバーコードをチェックしてもらいます。そのすぐ後に、飛行機の持ち物検査のように荷物にX線を通します。カメラと飲食物(ペットボトル等)は持ち込み禁止です。こっそり持ち込もうとしても、絶対見つかります(さすがに携帯までは取り締まっていませんでしたが)。カメラ等はクロークに預けます。そういうわけで、クロークもすごく並びます。

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1階席はまっすぐそのまま進みます。オペラ劇場の入り口にたどり着くまでも、長い距離があります。席の番号は右側が偶数、左側が奇数です。1番という席が中央です。2階席以上は、エスカレーターやエレベーターを上って入場します。一応、途中入場は場面の切れ目ということにはなっています。キャスト表もありましたしパンフレットも売っていました。2階ホワイエは上まで吹き抜けになっていて開放感があると共に広々としており、とてもゴージャスです。2階ホワイエにはバーやオリジナルグッズを売っている立派なショップがあります。劇場内は実はそれほど席の数が多くないんじゃないかと思います。端の席でも見切れないし、2階席といってもびわ湖劇場や愛知県立芸術劇場やガルニエのバルコン席のようなイメージで、舞台から近くてとても観やすそうです。劇場そのものは、とても美しくて素晴らしいと思います。最前列でも足先はきちんと見えます。(でも、ダンサーによると、床が硬いため脚に負担がかかるとのこと)こんな劇場が東京にもあったらなあ、とは思いました。

終演後は、天安門広場等に集まっている人たちと同じ駅を使うことになるので、とんでもなく混雑し、駅に行こうにも入場制限をしているような始末。しかも後ろからどんどん人がやってくるので、階段で将棋倒しになるんじゃないかと思うくらいです。ホームドアになっているなど、駅はきれいなのですが、自動改札になっているのに、なぜか自動販売機がなくて窓口でキップを買わないといけなくて、ここでまた押し寄せられたり、割り込まれたり。地下鉄で劇場に行く時も、地下鉄がもう東京のラッシュ時以上に混雑しており、何台も見送ってようやく乗れるって感じです。もちろん、ぎゅうぎゅう詰めです。
車寄せ等はないので、タクシーはつかまりません。また、楽屋口もないので、出待ち等はできません。ホテルまで歩いていける距離でしたが、天安門や故宮前の混雑の中を歩くのも怖いし、って感じです。街灯などが少なくて暗くなるため、怖いし。本当に同行者がいて助かりました。レストラン等も早くに閉まってしまうので、ホテルのバーか、マクドナルドくらいしか終演後は空いていません。(結局ルームサービスを取りました)

それからマナー!今回の公演はメルセデス・ベンツ他がスポンサーだったということもあり、招待客がものすごく多かったです。日本人の駐在員と思しき方々も多かったです。バレエに関心があって観に来たわけではない人たちが多いので、上演中のおしゃべりが凄いです。新しい劇場なので、携帯電話遮断装置がついていたみたいで、上演中に携帯が鳴るということはありませんでした。「じゃじゃ馬ならし」はコメディで、さすがに面白いシーンでは笑いが起こっていましたが、ロマンティックなパ・ド・ドゥは退屈なようで、上演中に堂々と立ち上がってオケピを覗き込んでから立ち去るおじさんとか、静かなシーンでの咳払い多数、ひっきりなしのおしゃべり・・・そしてカーテンコールになってダンサーたちがレベランスをしている最中に、最前列の招待客たちがどんどん帰ってしまうものだから、ダンサーには気の毒でした。(前方は招待客で占められていた模様です。バレエ好きっぽい観客、いたんだろうか???)

しかし、「じゃじゃ馬ならし」の公演は3回ともとても素晴らしく、たっぷりと楽しむことができました。それが救いです。

2009/08/12

ニューヨーク、MOMAのStage Pictures展

バレエフェスが始まってしまって、すっかり7月のABT公演の感想がお留守になってしまっていてすみません。バレエフェスも、私は後はガラと「眠れる森の美女」で終わりで、そのあとは小林紀子バレエシアターの「The Invitation」を観に行く位なので、落ち着いたら書きたいと思います。(忘れていなければ)

7月のNY滞在は4泊で、その間「ロミオとジュリエット」を5公演観たし、友達もたくさん来ていたので、劇場にこもる以外の時間はあまりありませんでした。とりあえず、NY市立図書館のパフォーミングアーツ・ライブラリーでのバレエ・リュス展には2回行きましたが、その他にメトロポリタン美術館とMOMA(ニューヨーク現代美術館)にも行って来ました。

たまたまMOMAでは、「Stage Pictures: Drawing for Performance」という舞台美術の展覧会をやっていて、これがまた偶然にもバレエ・リュス関係の美術や、NYCBの設立者であるリンカーン・キルスティンゆかりの作品などを展示してありました。大きな展覧会ではなかったのですが、とても面白かったです。(9月7日まで開催中なので、NYに行かれる方はぜひ)

http://www.moma.org/visit/calendar/exhibitions/864

この展覧会の目玉は、マルク・シャガールが、レオニード・マシーン振付のバレエ「Aleko」(1942年)の舞台デザインを手がけた一連の作品群。プーシキンの「The Gypsies」という詩を原作に、音楽はチャイコフスキーを使った作品とのことです。シャガールは故国ロシアの文豪プーシキンの作品を愛していたとのことです。舞台の背景画も、シャガール自身が描いたそうです。

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いかにもシャガール的な、シュールで幻想的なタッチが素敵ですよね。

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この動画で、MOMAのキュレーターが展覧会のコンセプトと主要な作品を紹介しています。
http://www.thirteen.org/sundayarts/moma-stage-pictures/310







それから、とても印象的なのがこの作品
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何かと思ったら、バランシンの「セレナーデ」の舞台美術なんですね。「セレナーデ」の深く青い闇の中に浮かぶ白いロマンティック・チュチュの美しさが目に浮かびます。


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バレエ・リュス関連で言えば、まずはレオン・バクスト。これは1909年のディアギレフのバレエ・リュスの旗揚げ公演で踊られたパ・ド・ドゥの衣装デザイン



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ナタリア・ゴンチャロワの「金鶏」の舞台背景デザイン(1937年、振付:ミハイル・フォーキン、音楽:リムスキー・コルサコフ)



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Florine Stettheimerの「オルフェ」衣装デザイン



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ニジンスカ振付「結婚」の衣装デザイン(ナタリア・ゴンチャロワ原案、改訂Sergei Soudokeine)




ほかにも、ディエゴ・リベラ、パブロ・ピカソ、フェルディナンド・レジェなど有名なアーティストによるデザインがたくさん観られて、本当に面白かったです。衣装デザインや舞台美術、コンセプトデザインでも、舞台の躍動感やライブ感、息遣いが伝わってくるのが優れたデザインというものなんだな、って思いました。


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MOMAは、他にジェームズ・アンソールの特別展をやっていて、偶然今年の3月にケルンのWallraf-Richartz美術館で観た彼の作品「Child with Doll」に再びここで会うことになったのがすごい縁だと思いました。人形を抱えた小さな女の子の絵なのに、ものすごく不穏で不吉な感じなのがたまらなくて、好きなのです。


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偶然といえば、メトロポリタン美術館でフランシス・ベーコンの回顧展をやっていたのです。これは去年の9月にロンドンのテート・ギャラリーで開催され私も観に行ったのが、METに巡回してきたものなんですよね。大好きなベーコンの作品にニューヨークでまた会えるとは思いませんでした。

2009/05/13

シュツットガルトと州立美術館 Staatsgalerie Stuttgart

シャルル・ド・ゴール空港を経由してシュツットガルトに到着したのは朝の10時。エールフランスでは、サービスの売りであるシャンパンサービスが、GWで満席のせいか品切れになってしまって非常に残念。今まで一度もそんなことはなかったのに。代わりに(?)、開演前に劇場でシャンパンを一杯ご馳走になったので、良かったけど。

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ホテルはSバーンの駅&中心街のすぐそばで、州立劇場までも歩いていける距離にあってとても便利。シュツットガルトはホテルの値段がお手ごろなのが助かるところ。3月に来た時には、半日しかいなくて、バレエをマチネとソワレで観たので、劇場とホテルしか行けなかった。今回は、街を散策する時間があった。大きな街ではないけれども、黒い森に抱かれて緑が多く、とてもヨーロッパ的できれいな街だ。ハンブルクよりも規模はだいぶ小さい感じだけど、清潔で規模の割りにブランドショップがたくさんあるところなどは似ている。観光名所はほとんどなく、この州立美術館と、メルセデス・ベンツ博物館、ポルシェ博物館、そして郊外にあるヴァイセンホフジードルンクの住宅群くらい。ここは駅舎にベンツのロゴが輝く自動車の街で、シュツットガルト・バレエの来日公演でも毎回必ずダイムラー・ベンツの貸切公演があるくらいなのだ。今回メルセデス・ベンツ博物館には行けなかったけど、車好きじゃなくても楽しいところらしい。

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シュツットガルト州立劇場のすぐ裏にあるシュツットガルト州立美術館。素晴らしいと話には聞いていたものの、実際に行ってみて、あまりの傑作ぞろいに驚嘆したほど。しかも太っ腹なことに、入場料は無料だった(6月1日まで)。その時期は特別展が開催されていなかったこと、そしてこの美術館の売り物の一つである、ドイツ随一のピカソ・コレクションとバーン=ジョーンズコレクションの部屋が改装のために閉鎖されていたことが、無料の理由かもしれない。手元にある最新の「地球の歩き方」には入場料金が記載されていたし。いずれにしても、シュツットガルトの街はこれから何度も訪れる予定なので、今後の楽しみが増えたということで。場内は撮影禁止で、手荷物もすべて預けさせられる。
http://www.staatsgalerie.de/

中世美術からイタリア・ルネッサンス、フランドル派、印象派、象徴主義、ドイツ表現主義そして現代美術まで幅広いコレクションで、気がつけば5時間くらいこの美術館で過ごしてしまった。素晴らしい収蔵品のごく一部は、デジタルカタログで観ることができる。
http://www.staatsgalerie.de/digitalerkatalog_e/

ここはバウハウスのマイスター(教授)、オスカー・シュレンマーの作品で有名で、特に「トリアディック・バレエ」と呼ばれる奇抜な舞踊衣装(立方体、円錐、球体の3つの幾何学基本形が使われた、ロボットみたいな独特の衣装)の展示は面白かった。カタログを買ったのだけど載っていなくて、ポストカードを買って帰れば良かったとちょっと後悔(でも、どうせまた行くだろうし)。

レンブラント、マネ、ゴッホ、ゴーギャン、モネ、ルノワール、ドガ、モディリアーニ、パウル・クレー、キリコ、ダリ、ポロック、シーレ、リキテンシュタイン、マン・レイ、ウォーホル、フランシス・ベーコンなどなど、様々な時代の傑作が揃っているのだけど、ドイツにある美術館だけあって、ドイツ表現主義の作品にはインパクトがあった。ナチスドイツの台頭により「退廃芸術」と烙印を押されドイツを追われたユダヤ人画家マックス・ベックマンの作品が強烈。絵についている解説は英語もあったのだけどカタログにはドイツ語表記しかなくて邦題がわからないのだけど、真っ暗なオーケストラのボックス席にいる俯いた女性と、彼女とはまったく別方角を見ているオペラグラスの男性を配置した「Die Lodge」は映画のようなスリリングさ。また、カジノでの欲望渦巻く世界を鮮烈に表現した「Dream of Monte Carlo」や、戦争の恐怖が伝わってくる大作「Auferstehung」には圧倒された。そしてもう一人ドイツ表現主義では、オットー・ディクス。そう、先日の「ESPRIT」公演で草刈民代とイーゴリ・コールプが踊ったローラン・プティ振付「切り裂きジャック~オットー・ディクスより」で出てくる画家だ。マッチを売る傷痍軍人が強烈で諧謔的な「Streichholzhändler」を見ると、なるほど、あの作品の世界だわ、と思う。彼も、ナチスによって頽廃芸術がとされた画家の一人である。

それ以外のジャンルでは、まず、ドラクロワの「An Indian Woman Killed by a Tiger」が残虐性とエキゾチズム、そしてスピード感のある作画で、小さな作品ながら鮮烈。そしてムンクの「Madchenakt auf Rotem Tuch 赤い敷物の上の少女」燃えるような赤い髪の妖艶な裸体の少女の作品で、敷物の赤が、少女のエロスとともに、彼女が犠牲者でもあると言うことを表現しているという。現代美術では、本物そっくりで一瞬びびるお掃除のおばさんの彫刻が面白かった!また、作家名は全然覚えていないのだけど、宗教画を現代的な解釈で描いている作品を集めた部屋が面白くて、「最後の晩餐」の12人の使徒が20世紀初頭の服装をしていることで、まるでテロリストの集会に見えていたり、ヨゼフとマリアをホームレスの男女として描いてたりと、なんとも心に残る作品が集まっていた。風景画に現れたロマン主義的な表現を集めた部屋もあり、さらにココシュカやシーレなどの象徴主義的な作品も大好きなので、時間が経つのを思わず忘れてしまうほどだった。

そろそろホテルに戻って夜の準備をしようと思ったら、外は突然の大雨。傘は部屋に置いてきてしまったし。30分ほど美術館で雨宿りしたけど、止む気配がなく、一度傘なしで外出したところずぶぬれになったので、ミュージアムショップで傘を買うことに。折り畳み傘がなかったので、子供用の冗談みたいに小さな傘だけど、色鮮やかな花の絵画をあしらったものでとても可愛い。旅行中に長傘はさすがに買えなかった…。(成田を出た時点ですでにスーツケースの重さが20キロもあったのだ)

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ホテルに戻ったら、もう待ち合わせぎりぎりの時間。シャワーを浴びて着替えて、州立劇場の横にある中劇場Schauspielhausへと急ぐ。雨も止んでいた。待ち合わせ人ふたりに無事に会えて、開演前にシャンパンを飲んでしばし歓談。このSchauspielhausは600席余りの劇場で、今回のようなコンテンポラリーや、演劇などが上演されている。親密な空気がダンサーにとっても心地よいそうだ。開演時には、フリーデマン・フォーゲルの姿もチラッと見かけた。ちょっと前に日本で観たばかりなのに、ドイツで姿を見かけると不思議な感じ。初日ということもあって、芸術監督リード・アンダーソン、振付家クリスチャン・シュピック、それからダンサーらしき人たくさんがいて、華やかなホワイエ。休憩時間にはシュツットガルト・バレエの2010年カレンダーを2種類買って、大きな荷物を抱え、夜景が美しいシュツットガルトの街を駆け抜け、楽しい思い出を胸にホテルへと戻った。

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2009/04/05

エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群 Zeche Zollverein

エッセンでのドイツダンス賞授賞式の前に、せっかくエッセンに来たんだから観光も、と思って世界遺産であるツォルフェアアイン炭鉱業遺産群(ドイツ関税同盟鉱山跡)に行って来た。ルール工業地帯の中心地であったエッセン最大の観光名所。

http://www.zollverein.de/

行きかたとしては、エッセン中央駅から路面電車でおよそ15分。路面電車といっても、エッセン中央駅からの発車は、地下鉄のホームなので一見路面電車には見えない。いくつかの駅を過ぎた後に地上に出て路面電車になる。最寄り駅に到着すると、緑豊かな郊外の住宅地に大きくそびえ立つ、ここのシンボルであるツォルフェアアイン第12採掘坑。炭鉱というイメージを裏切られる、バウハウス形式の美しい巨大建造物だ。

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この第12採掘坑は、1932年に建築されたというモダンな建物。そこを入り口として、広大な敷地に様々な建造物が残っている。単なる炭鉱の跡ということでは、世界遺産にも選ばれないしガイドブックにも載らない。世界で最も美しい炭鉱と言われた建物の美しさを生かし、当時の様子をそのまま残して見学コースにしていると共に、建物を上手く活用して、美術館や博物館、コンサートホール、アートスペースにしている。時には野外オペラまで開催されるという。

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この入り口を通ると、長いエスカレーターを上り、総合案内センターに到着。クールなカフェがあり、またミュージアムショップや、インフォメーション、ガイドツアーの受付がある。オリジナルのTシャツなども、デザインがとてもかっこいい。

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この建物の中は、自由に入れるところと、ガイドツアーに参加しないと見られないところがあるというので、ツアーに参加することにした。しかし、困ったことに、ガイドツアーはドイツ語でしか開催されないというのだ。もちろんドイツ語は全然わからないけど、施設には興味があったので、参加することにした。案内のお姉さんはとても熱心な人で、本当にたくさんのことを説明してくれるので、ドイツ語がわかればどんなに面白いことかと思った。

まずは階段を延々と上って、屋上へ。炭鉱全体を一望できる。
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それから、立坑を見せてくれたり、石炭を精製する作業場の跡、博物館などを見せてくれたりした。内部もとても産業デザインの優れているところだ。工場萌えや廃墟好きな人には、きっとたまらない場所だろう。私でもちょっとワクワクするくらいだから。

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ツアーは2時間もあった。ここにある、旧ボイラーハウスはレッド ドット デザイン ミュージアム(Red Dot Design Museum)というインダストリアル プロダクツを収集する美術館になっていて、イギリス建築界の巨匠ノーマン フォスターが改装を手がけたとのこと。時間がなかったのと、それから何しろ表記がドイツ語しかなくて、どうやって入っていいのかもわからなかったので、入れなくて残念。この写真の奥が入り口みたい。

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若手アーティストがギャラリーを出展しており、その中で写真やアクセサリー、雑貨を展示販売しているところで、可愛いブックマークをお土産に買った。

とても広大な敷地で、遊園地やスケートリンクまであるという。奥にあるコークス工場跡などもすごく見ごたえがあるようだったけど、夜にビッグイベントが控えていたし、時間もなかったので帰ることにした。ここは本当に一見の価値があるところだと思う。世界遺産を、アートスペースに改造してしまうというドイツの文化の成熟はすごいって思った。贅沢を言えば、英語のガイドツアーがあればいいのにって思った。

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2009/03/28

エッセンからケルンへ(大聖堂とヴァルラフ・リヒャルツ美術館)

さて、ケルン中央駅Köln Hauptbahnhofに到着し、駅前に出るといきなりそそり立っているのが、世界遺産でもあるケルン大聖堂。あまりにも駅が大聖堂に近いので、Wikipediaによれば駅は「ケルン駅前礼拝堂」の異名があるとか。とにかくでかい。高さは157メートルもあるそうだ。

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塔の上まで上がるのには料金が必要だけど、旅の疲れと、スニーカーに履き替えるのを忘れてパンプスだったのでそれはあきらめて、大聖堂の中を見学。まずは、高い高い吹き抜けに圧倒される。そして華麗なステンドガラスの数々!

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細長く高い吹き抜けの空間に柔らかな陽の光が差し込むと、なんともいえない厳かで幻想的な空気が漂う。

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大聖堂の宝物、12世紀後半の東方三博士の聖遺物が納められた黄金の棺。

さて、この大聖堂はあまりにも大きいので、写真を撮るには、ライン川を隔てた対岸からだと良いとガイドブックに書いてあったため、ライン川に架かるホーエンツォレルン橋を渡った。ICEなどの列車がひっきりなしにびゅんびゅん通り抜ける横に、ちゃんと歩行者が歩くための道路が整備されている。面白いのが、線路との間の金網に、無数の南京錠が結び付けられていること。よくみると、それらの南京錠にはそれぞれカップルの名前が刻み付けられている。縁結びのおまじないにここに結び付けて置くようだ。

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この橋はけっこう長いのだけど、お天気も良いので歩いていてとても気持ちが良い。ドイツは寒いと聞いていたけど、日本とあまり変わらない気がする。

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戻って市街地を歩く。大聖堂前広場には普通に高級ブランドのお店とかがあるし、歩行者天国であるホーヘ通りにはZARAとかH&Mなどのお店、その他デパートなどもあって普通のドイツの都市という感じ。金曜日の午後なので人出も非常に多い。

ホーヘ通りから少し外れたところに、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館 Wallraf-Richartz Museum がある。

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このヴァルラフ・リヒャルツ美術館がとにかく素晴らしい!ケルン派と呼ばれる13~16世紀の宗教画、そしてレンブラントの自画像。そしてルーベンスの名画《聖家族およびエリサベツと洗礼者ヨハネ》、クールベ、ゴッホ、ルノワール、ムンク、モネ、ルドン、ドガ、モリゾ、さらにはドイツ絵画も多数で20世紀初頭まで網羅されている。部屋ごとの解説は英語もあってわかりやすい。さらに、東洋人(ビルマ出身とのこと)のスタッフのおじさんがとても親切で、いろいろと教えてくれた。写真もフラッシュを使わなければ撮っていいですよ、と声をかけてくれたのだ。

ルドンの、小さいながらも色彩鮮やかで、とても怪しい世界観を描いた作品群に惹きつけられる。フランツ・フォン・シュトックの大蛇を体に巻きつけ横たわったヌードの絵にはびっくり。サロメを描いたデラロシュの絵も挑発的だ。それから、寒々としたケルンの風景を描いた作品にも魅せられる。ロマン派のフリードリッヒの「雪中の樫の木」など、傑作ぞろい。大きな窓があって、外の光がふんだんに取り入れられているだけでなく、窓から大聖堂を望むこともできて、至福の時であった。

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また、クロード・モネの作品とされながら、最近(2008年)になって贋作であることが判明された収蔵品があり、どのようにして贋作と見破ったかが、その贋作と並べて書いてあったり、古い作品の修復過程なども見せてくれていたりする。

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古い建築にモダンな建築をつなげて作られた美術館の建物自体も非常にスタイリッシュで美しく、いつまでも観ていたかった。それに、ケルンには他にも2つほど大きな美術館がある。ヴァルラフ=リヒャルツ美術館から現代部門を独立させたルートヴィヒ美術館など。だけど、到着初日で体力を温存する必要もあると思い、人々で賑わうライン川沿いを歩いて駅へ。世界一美しいプラットホームと言われるだけあって、ドーム型の屋根に惚れ惚れする。ケルンは、オーデコロン発祥の地であり、コロン「4711」の宣伝が大きく出ていた。

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エッセンに戻って大型ショッピングセンターで少し買い物をし、早めに寝る。大聖堂とヴァルラフ=リヒャルツ美術館が観られただけでも、もう大満足。機会があればもう一度訪れて、他の美術館なども併せて観たいと思った。

2009/03/25

エッセンへの旅その1

いつもの成田発21時55分のエールフランスでシャルル・ドゴール空港へ。前日フランスでストがあって大混乱だったようだけど、この日は大丈夫。

ドゴール空港のエールフランスのラウンジで、ちょっとネットをチェックしたら、シュツットガルトの眠りの22日マチネがエヴァン・マッキーからフィリップ・バランキエビッチに変更となっている。ガーン。

入国審査は混んでいて、結局乗り継ぎ便のターミナルまで走る羽目に(いつものこと)。

デュッセルドルフ空港からは、インフォメーションで尋ねて切符を買い、DB(ドイツの鉄道)で30分弱でエッセンに到着。

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ちなみに、エッセンという街は、繁栄を極めたクルップ鉄鋼財閥の本拠地として有名。このクルップ財閥はルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「地獄に堕ちた勇者ども」のモデルになったという話。郊外に、Villa Hügel(ヴィラ・ヒューゲル)というクルップ財閥の別荘だった建物があり、美術館になっていてとても壮麗らしいのだけど、今回は時間がなくて観にいけなかった。ルール工業地帯にある工業都市だ。

エッセンの駅前にある観光案内所で地図を貰い、タクシーでホテルへ。まだチェックイン出来なかったので荷物を預かってもらう。

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ホテルはホリデイ・インだけどエッセンには三軒ホリデイインがあるので要注意。ホテルの回りは緑は多いけど一見何もなさそうなので不安になる。しかし裏の方を歩くと、工場を改装したらしいでっかいIKEAがあり、また同じく煉瓦作りで工場を改装したミュージカル劇場COLISEUMがあった。そして劇場の前には、Berliner Squareベルリナー・スクエアというUバーン(地下鉄)の駅があった。この劇場も、もとはクルップ財閥の工場だったようだ。そして向かい側(駅に直結)には、Limbecker Platzという巨大なショッピングセンターが。

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地下鉄で2駅乗り、エッセン中央駅へ。オペラハウスへはこの出口とあったのでそっちから歩くと、左手にオペラハウスのアールトシアター(エッセン歌劇場)、右側にはフィルハーモニーホールと堂々とした建物が、美しい公園の中に鎮座していた。

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アールトシアターは、ずいぶん前に東京のどこかでフィンランドの建築家アルヴァ・アールトの展覧会に行ったので記憶にあった。有機的な直線と曲線によって構成されている彼の建築は現代的ながら美しく、彼の遺作となったこの劇場もまさにアールトワールド。

しかしオフィシャルサイト以外にはあまり情報がない。一番最初に見つけたのは、なんとまた草刈民代のホームページだった。彼女はこの劇場で、ステファン・トスというドイツ人振付家の変わった演出の「白鳥の湖」を観たそうだ。なかなか面白そう。

劇場の中には入れなかったので、エッセン中央駅に戻り、駅の窓口でケルン行きの切符を買う。ドイツの鉄道は路線図が掲示されてないし、ドイツ語の標識ばかりで英語がなく、不安になるけど、駅の窓口は親切で、行き先の時刻表やホーム番号をプリントアウトして渡してくれる。ドイツ人は基本的にみんなとても親切で今回本当に助けられた。

ICという急行電車で50分乗ると、ケルンに到着する。ドイツの鉄道は改札はないけど、代わりに検札がある。指定席と自由席は場所で分けられているのではなく、それぞれの席の窓の上の小さな電光掲示板に、この席はこの区間は予約されていると表示されており、区間外なら指定券じゃなくても座って良い。

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