重ねて被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。またなくなられた方々には謹んでご冥福をお祈りいたします。
もう過去の話になってしまって、今皆さんが気になっていることは東北での目を覆うばかりの被害と原発事故と停電だと思いますが、この話が後日役に立つかもしれませんので、当日の行動について話します。
地震がおきたとき、私は会社の会議室にいました。会議室にいるときに凄い揺れで、こんなゆれを経験したことがないというほどで、会議室の扉を開けてテーブルの下にもぐりこみました。一度だけでなく何回も何回も揺れて。窓の外を見ても、他の建物が揺れているのがよくわかりました。
一旦建物の外に避難するようにといわれて11階から降りたんだけど、建物は免震構造なので戻るようにと言われて階段を11階までまた上り、終業時間まで仕事。その後、帰れる人は帰るようにと言われて、情報収集をして、グーグルマップで帰宅経路を調べてプリントアウトして。会社の階段の塗装にひびが入って剥がれ落ちていました。会社を出たのは7時少し前。
我が家は渋谷からだとバスを2本乗り継いで帰れるので甘く考えていましたが、全然その手は使えませんでした。道がものすごい渋滞で歩いた方が早いのです。歩きながら、何台もバスを抜き去りました。帰り方の道順はそれほど難しくなく、土地勘もあったので大丈夫でした。距離にして10キロ、グーグルマップでは2時間って書いてありましたが、結局3時間以上かかりました。途中で食事をしたので、家に着いたら11時。
とにかく歩いている人の数が初詣のときみたいに凄い数です。歩道いっぱいに人がぎっしり。基本的には秩序は保たれていましたが、けっこうぶつかったりしますが謝る人は皆無。また、歩きタバコをする人とかいて、それは最悪だと思いました。ベビーカーを引いている人もいて、大変だなあって思いました。
靴はブーツだったのですが、割とはきやすいものだったので大丈夫でした。一応バレエやピラティスをしているので、脚は全然大丈夫でした。ダウンのコートは暖かかったのですが、スカートが短めだったので脚が寒かったです。それから耳。やっぱりこの寒さだと帽子か耳あてがあったほうがいい。帰宅する前に、会社にふだん置きっぱなしにしている小さめの魔法瓶に熱いほうじ茶を作って持って帰ったのですが、これは良かったです。体が温まりました。iPhoneの電池の持ちが悪いので、最近はエネループの充電器を持ち歩いているのですが、エネループの充電が不足していて、やっぱり途中で電池切れを起こしてしまいました。
電話はとにかく全然通じないし、メールも届いていませんでした。夫が6時くらいに送ったメールが、夜中の2時に届いたとかそんな感じです。自宅に帰って、家の電話で都内の実家に電話したらすぐにつながりました。
情報収集はほぼTwitterで行っていました。英語アカウントの方には海外のフォロワーさんが多いのですが、みんな気遣うメッセージを送ってきてくれてうるっときました。一人で何時間も歩いたけど、心強かったです。
大崎広小路でバスを待っていたのですが全然こなくて、そのうち、都営浅草線が動き始めたらしいってTwitterで聞いたので戸越駅まで歩いたのですが、「まだ動いていません」ってことでその次の駅まで歩いて、お腹がすいたので、ラーメン屋に入りました。9時過ぎて営業しているお店が少なくてとても混雑しており、出てくるのに40分くらいかかってしまいましたが、こんなときにも一生懸命働いてくれていることが感じられて感激。9時には浅草線が動いているようでした。食べ終わって駅に行ったら、とても混雑している浅草線の電車がすぐ来て、近くの駅まで乗りました。普通はそこからバスかタクシーなんですが、道がすごい渋滞しているので、20分くらいだし歩きました。こんなところでも、相変わらず凄い人です。何しろ、人が歩く速度の方が車が動く速度より速いのです。
我が家のような郊外のようなところでも、大通りに面しているので、ぞろぞろと神奈川方面へと歩いていく人たちが次々と歩いていくので、もっと遠い人はもっと大変だろうなって思いました。
地震が東北地方が大きかったことは知っていましたが、津波で甚大な被害が出ことを知ったのは、家についてテレビのニュースを見てからが初めてでした。iPhoneなのでワンセグが使えず、UStreamでNHKのニュースが見られることは知っていたのですが、携帯の電池が残り少なかったので。こんなにも大きな被害が出ていたとは驚きました。ネット時代とはいっても、やはりテレビが伝えられる情報量は全然違います。時間がかかって、寒くても、無事にこうやって家に帰れたことは幸せだと思いました。
家の中の被害はほとんどなく、唯一といっていいのが、時計が一つ落下して、地震がおきた時刻で止まっていたことです。でもその時計も止まっていただけで、電池を入れ直したら動き出しました。
今気がかりなのは、茨城県に住む弟一家のことです。翌朝に、停電と断水で大変だけど、ようやく電話が通じるようになったよとメールが届いたのですが、こちらから電話しても一向に通じません。後で調べたら、彼の住むエリアは電柱もみな倒れ、地面はひび割れたり液状化したりとの情報がありました。海にも比較的近いのでとても心配です。しかし、まったく連絡のつかない方もたくさんいると思うので、その方たちのことを思うと、まだ一度でも連絡がついただけましなのでしょう。
定期的な服薬をしているために献血をすることもできないので、とりあえずはniftyで壁紙購入による寄付を行っておきました。また他の寄付の手段があったらしようと思います。
今日は会社から出社を控えるようにとの通達があり、停電に備えているところです。多くの方々の命が失われことに対し、深くお悔やみを申しあげます。また被害に遭われた皆様方には心よりお見舞い申し上げます。
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