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バレエ(情報)

2018/08/20

日ロ交流協会 岩田守弘さん講演会

日ロ交流協会主催、元ボリショイ・バレエのファーストソリスト岩田守弘さん(現ブリヤート・オペラ劇場芸術監督)の講演会が開催されました。





満席だったところ、希望者多数のため、主催者側が会場セッティング変更で席を増やして下さって感謝です。ロシアのクラシックバレエの魅力と題し、岩田さんのこだわりについて熱く語られました。録音していたわけではないので、メモで岩田さんのお話についてレポートします。(ので間違いもあるかもしれません)

<ロシア・バレエの魅力>

岩田さんはロシアバレエのダイナミックさ、人間的で感情豊かに踊るところに惹かれたそうです。技術だけではなく精神性が大事だと感じていました。バレエは伝統芸能であり、民族、歴史を通して人をつなげるものでもあると。

今、バレエのスタイルとしては、フランス、イギリス、アメリカ、ロシアのおよそ4つがあり、フランスのバレエは気品にあふれており、イギリスは上品でエレガント。アメリカはポジションや音のはめ方が完璧で、ロシアのバレエはダイナミック。ロシアバレエは美しいけど、ポジションの中に感情を込めるものです。(岩田さんは各流派の違いを実演してくれましたが、一つ一つの腕の動きが実に美しかった)

岩田さんはバリシニコフ、ワシーリエフ、ソロヴィヨフといったロシアバレエのスターに憧れ、19歳でロシアに留学、一年半バレエ学校で学び、ロシアバレエ団に入団しました。そこで知り合った女性と結婚して子供も生まれ、ツアーの多いバレエ団よりモスクワで落ち着いて仕事をしたい、とボリショイに移籍します。

岩田さんは、こだわりがあるからこそチャレンジし続けられたという。続けていくことの中で、周りの人の評価を気にすると心が折れてしまう。そうではなく、自分が思い描く素晴らしいバレエの像を乗り越えたいというのが原動力となった。同時に自分の踊りについても自己評価するのをやめようと。素直な目で見て美しいか、感動できるかが全てと。



<岩田さんがこだわっているロシアバレエの素晴らしさ>


まず、ロシアバレエは国に支えられていて、歴史と伝統があること。劇場システムが確立されてバレエ、オペラ、オーケストラ、合唱があり、レパートリーシステムがあること。ロシアバレエは総合芸術として成り立ち、衣装、舞台装置、照明、生演奏、そしてお客様が揃っている。 1か月に何回も公演を繰り返し、たくさん稽古し、舞台に立つことでダンサーは成長する。何回も舞台に立てることで踊りに味が出てくる。

ダンサーは客席の反応が手に取るように感じられるので観客はとても大切。お客さんが乗っているとそれは伝わってくる。バレエの公演は、映像で観るのとは全く違っていて、劇場でその瞬間にその場所にいることが大切。バレエは、音楽、時間の芸術であるので4次元の芸術と言える。

<バレエは道徳>


岩田さんにとって日々のクラスレッスン、稽古とは踊りをする前の儀式、礼儀である。師の一人ボンダレンコ先生は、バレエは道徳と言った。クラシック・バレエは、新しいことをやるのではなく、がちがちに決められた中での表現であり、脚を上げ過ぎるのは品がない。バレエなのか否かの線引きをするのが道徳ではないかと感じている。 バレエコンクールが流行っているけど、一位になることやバレエ団に入団することが到達点ではなく、毎日、到達点を歩いていくのがバレエだと思っている。

<岩田さんの3人の師とグリゴローヴィッチ>

岩田さんには3人の師がいる。父岩田高一にはバレエの魂を学び、ボンダレンコにはバレエの基礎を学んだ。3人目のボリス・アキモフは、コンクールで賞をたくさん取り自信を持っていた岩田さんの考えを変えた。(岩田さんは、18年間誰も取っていなかったグランプリを受賞したのだ) 自分は上手い、と思っていた岩田さんだったが、この先生の元なら上手くなれる、バレエは技術だけではないということを教えてくれたとのことでした。

未だにアキモフは岩田さんより上手く、手の動き方も足の動き方もすごい。力じゃないところで踊る達人で、手本も自分で動いて見せてくれる。(人が少ない時は手を抜く(笑)) リハーサルの時に、悪魔役がいなかったため、アキモフが代役で悪魔を演じた時には、本物の悪魔がそこにいた!

振付家、元芸術監督のグリゴローヴィッチは観た人間の中であんなにすごい人を見たことがない、と岩田さん。稽古場に入ってくると空気が変わり、なんだかわからないけどすごい、と尊敬の念を抱いてしまう。グリゴローヴィッチの前で『白鳥の湖』の道化役の稽古をしたけれども、彼からの注意はなかったそう。道化のレヴェランス(おじぎ)を見せてくれたのだけど、それがまさに道化のおじぎだった。

ボリショイでの引退を間近にした『白鳥の湖』道化のリハーサル。引退前でも素晴らしい跳躍力、輝かしいテクニックを見せる。


<ソヴィエトバレエのロマンティックさ>


岩田さんはソヴィエトのバレエが大好きで、それ以外には何もいらないと思っていた。ソ連が崩壊し、伝統の価値観も変わった。ボリショイ・バレエで踊ったことがない芸術監督がやってきて、脚を高く上げること、ポジションをきちっとすることを指導した。このこと自体は何も間違っていない、正しいことなのでみんな従った。あるとき、新体操の先生がボリショイを見にきて、これはバレエではなく、新体操みたい、それも私たちより下手な新体操だと怒っていたこともあるという。

マイヤ・プリセツカヤの『カルメン組曲』では確かに、カルメンは6時のポーズというべき、脚を高く上げる振付があるが、それはカルメンが鉄砲を持っているイメージから生まれた形であって、脚を高く上げるのを見せるためのものではない。『ジゼル』は心臓が悪いのだから、1幕で脚を高く上げるのはおかしいとも。

マリナ・セミョーノワは『白鳥の湖』2幕の出会いのアダージオでは脚を上げるな!と指導をしていた。オデットが脚を上げすぎたらそれはロマンティックではないという考えだからだそうです。岩田さんは、このような偉大な教師たちから技術のことの指導や修正されたことは一度もないそうで魂と表現を学びました。

新しい芸術監督の下で、ボリショイはまるで大きなヨーロッパのバレエ団へと変化をしてしまっているのを感じたそうです。岩田さんは時代遅れと言われようがソビエトバレエにこだわりがある。夢があり、ロマンティックなのがバレエであり、そういうのが観られなくなったらバレエではないと思っているそうです。

現在芸術監督を務めているブリヤートで、バレエを知らない人に対しては、バレエはロマンティックなのでデートに最適だと、ぜひデートでバレエに誘ってください、という話をしているんだそうです。


<コンプレックスがあるから前進できる>

素晴らしいと思う人たちのほぼ100%がコンプレックスを持っていて負けを経験している人たち。ボリショイのかつてのダンサーたちは想像もつかぬ辛苦を味わっている人たち。ソビエト時代に両親を殺されているプリセツカヤなど、想像もできないような人生を経験しており、厳しいものを持っているけど、バレエにはそれが大事だと感じている。

岩田さんもボリショイに入った時初の外国人で周りの目が厳しく辛かったし、身長が低い、足が短い、つま先が伸びないとコンプレックスが多かったが、身長はどうにもならないけど、つま先は時間をかけた訓練で伸びるように。諦めないことが大事だと感じたそうです。

どうしても身長の問題があり、かぶりものの役(道化、せむしの仔馬の仔馬、ブロンズ・アイドル、チッポリーノ、「ファラオの娘」の猿など)が多かった。白鳥の王子は無理でも、バジルや『くるみ割り人形』の王子は踊りたかったし踊れると思っていたけど、できなかった。でもその夢が実現しなくても、後悔はないそうです。ボリショイでバレエをすることができたことは大きく、感謝しているそうです。

外部の公演で、自分より10歳くらい先輩のナデジダ・バブロワと『ジゼル』を踊った時には、パブロワが扉から出てきてすぐに心臓が悪いことがわかり、本当に自分に恋していることを感じられたそう。 芝居ではなくて現実のようだったそうです。一人で踊るのではなくて、デュエットとしてお互いで踊ることが、バレエには大切だと感じたそうです。

<ボリショイの素晴らしいシステム、そして教師たち>

ボリショイ劇場ではシステムがしっかりしているのが素晴らしく、教育システム、給与や待遇、怪我をした時の保障、全部そろっていて至れり尽くせり。劇場に行けば着替えからメイクまで全部やってくれるので、ダンスベルト(下着)だけを持っていけばいいほど。40歳前後で、怪我などもしたり、年齢的なもので引退することになっていますが、少ないけれども年金があるので、死ぬまで守られているそうです。

ボリショイで一番大切なのは先生。教育システムが素晴らしいうえ、教師たちはプライドが高くよく勉強し何でも知っている、彼ら教師がいるからこそのバレエ。ロシアバレエ界は厳格なピラミッド構造となっており、地方にも国立の劇場がある中で、ボリショイはその頂点。そしてボリショイの劇場予算は欧米のバレエ団と一桁違っていて規模も世界一。だが、その魅力が失われてきているのではないかと危惧もあるそうです。ボリショイは、今でこそ高額なチケットも飛ぶように売れますが、チケットが売れていない時代もありました。ビジネスをやるか、芸術をやるか、という時代になってきました。お金がないとできないことも多いのです。

ボリショイの初任給は1か月7000円と金額が少ないため、もっと稼ぐために欧米に移る人もいます。レパートリーシステムも少しずつ変わってきました。しかしボリショイでは舞台数はとても多いので、経験は積むことができます。ボリショイでは一つの役を演じるのに一年かけることが普通であり、アキモフ先生は、王子役を演じるダンサーに、最初の1ヶ月間が手袋の取り外し方だけを練習させたことがあるとのこと。役への考え方がそもそも違うとのことです。

<バレエを通して学んだもの>

岩田さんにとってバレエとは、心が通じるもの、真剣にやるもの、謙虚、感謝、挑戦すること、想像すること、めげない、あきらめない、ということだそうです。形ではないものを教えてくれたのがロシアバレエだと。

岩田さんは、自分の経験、思いを本にしようと書き綴り始めたそう。バレエが大好きでとにかくがむしゃらに努力した結果、バレエ以外の人生の輪も広がった。バレエを通して身につけたのは努力すること、想像すること、創造すること、挑戦し続けること、我慢すること、諦めないこと、恥ずかしがらないこと、真剣であり続けること、感謝すること。

いろんな芸術家を見てきて、どんなに素晴らしい人でもやがては忘れ去られることを実感したそう。大切なのは、今やっていることが充実していること。そして日本人は恥ずかしがる人が多いけど、バレエは感情をオープンにするので、恥ずかしがらないことが大事。何か言われても必ずわかってくれる人がいる。

岩田さんは出たがりで根拠のない自信を昔から持っていて、子どもの時から世界で自分が一番うまいと思っていたそうです。人間は自分でやりたいかやりたくないのかを選ぶことができるし、やりたい人をつぶさないようにすることが大切。そしてやる気だけがあってもダメで、情熱を持ち続けていくことが大事とのこと。ユーリ・グリゴローヴィッチも、ボリショイ・バレエ学校のゴロフキナ先生も、練習を積めばプロになることはできる、踊りを踊る気持ちがなければどうしようもない、と言っていたそうです。



現在岩田さんが芸術監督を務めるブリヤート歌劇場は、ロシアに200ある劇場の中で13のアカデミー劇場の一つと、由緒正しい。この歌劇場はシベリア抑留された日本兵たちが建築したもので、これを作れと強制されないのに70年間、厳しい気候、長年の風雪に耐える素晴らしいものを作った。彼ら日本兵たちが助けてくれていると岩田さんは感じているそう。 先日は、日本刀の刀匠たちがブリヤートに集まって、慰霊祭を行ったとのこと(参加されたメンバーがこの講演会にも来ていた)。日本刀にはロマンがあるとともに、友好のシンボルでもあると岩田さんは考えているそうです。



本当に素晴らしいお人柄、情熱が伝わってくる岩田さんのお話でした。今47歳とのことですが、未だ若々しく、少年のような澄んだ目が印象的です。今準備しているという本も楽しみですし、舞台にも立たれているので、近いうちに拝見する機会があればいいなと思います。

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英国ロイヤルオペラハウス・シネマシーズン、ロイヤル・バレエ 『白鳥の湖』(リアム・スカーレット新演出)

8月24日(金)より、英国ロイヤルオペラハウス・シネマシーズン、ロイヤル・バレエ 『白鳥の湖』が劇場公開されます。

注目の若手振付家、リアム・スカーレット演出による、31年ぶりの新しい『白鳥の湖』、これはバレエ界における大事件と言えます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/swan_lake.html

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(c)Bill Cooper


今回、劇場公開に伴い少しお手伝いをして、早めに試写を見せていただきましたが、これは本当に素晴らしい見ごたえのある『白鳥の湖』であると断言できます。美しい衣装と舞台装置、マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフと最高の主演陣に加えてパ・ド・トロワを踊る王子の妹たちに高田茜さん、フランチェスカ・ヘイワードなど、脇のキャストも豪華。ロイヤル・バレエならではのドラマティック・バレエとなっていて、深い感動が得られます。

特にマリアネラ・ヌニェスの4幕での心を打つ演技には、映画館で観ていることも忘れて、涙が止まらなくなりました。

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『白鳥の湖』はクラシック・バレエの中でも最も頻繁に上演される不朽の名作。バレエ団にとっても〝顔”となるべき作品である。名門ロイヤル・バレエにおいて、その『白鳥の湖』が31年ぶりに新しい演出によるプロダクションに一新されることは、2018年のバレエ界における最大の話題であり、大きな期待を背負って製作された。幕が開くと、主要な新聞批評で絶賛の嵐を呼びチケットは瞬く間にソールドアウト。弱冠31歳のリアム・スカーレットとロイヤル・バレエは輝かしい成功を納めた。

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(c)Bill Cooper

チャイコフスキーによる不朽の旋律により、不動の人気を誇る究極のバレエ作品、『白鳥の湖』。ロイヤル・バレエでは31年ぶりに新しいプロダクションが、注目の若き天才振付家リアム・スカーレットの手により生まれた。1895年にマリウス・プティパとレフ・イワーノフによって振付けられた2幕の白鳥たちが舞う湖畔のシーンはそのままに、気鋭の美術家ジョン・マクファーレンによる絢爛たる舞台美術、そして新しい振付と設定を加えた。英国バレエ伝統の演劇性を強調したドラマティックな演出により、鮮烈で壮麗な愛の傑作が誕生した。これはバレエ界における大事件である。

白鳥の王女オデットと、悪魔の娘オディールの二役を演じるのは、ロイヤル・バレエを代表するトップ・プリマのマリアネラ・ヌニェス。気高く抒情的なオデットと魅惑的なオディールを演じ分けるだけでなく、3回転も織り交ぜたグランフェッテなどで見せる超絶技巧、そして悲劇的な運命の中で王子との愛に殉じる強い想いがあふれる姿は深く心を打つ。ハムレットのように苦悩する王子ジークフリート役は、優雅な立ち姿と長い手脚、伸びやかな跳躍が貴公子そのもののワディム・ムンタギロフ。ふたりの至高のパートナーシップも見もの。

新しい設定として加えられたジークフリートの二人の妹を、プリンシパルの高田茜とフランチェスカ・ヘイワードが演じるという贅沢なキャスト。王子と特別な友愛で結ばれているベンノ役には、抜群のテクニックを誇るアレクサンダー・キャンベル。この3人は、従来のパ・ド・トロワ(3人による踊り)だけでなく、たっぷりと華麗な妙技を見せる場が3幕に作られている。怪僧ラスプーチンを思わせる妖しい悪魔ロットバルトを演じるのは、ロイヤル・バレエきっての演技派、ベネット・ガートサイド。花嫁候補である各国の姫も、日本出身の崔由姫、注目の若手ベアトリス・スティクス=ブルネルら主役級のダンサーが演じており、それぞれが華やかなチュチュに身を包んでソロを披露する。

舞台美術家として、リアム・スカーレットの作品『フランケンシュタイン』や『不安の時代』などでタッグを組んできたジョン・マクファーレンの舞台美術も鮮烈な印象を残す。ターナーの風景画を思わせる背景、ゴージャスで重厚な舞台装置、スタイリッシュでグラマラスな衣装でこの物語の世界観を体現。また、2幕や4幕に登場する白鳥たちの衣装は、従来の長いスカートが一新され、86着の新調されたクラシック・チュチュでより白鳥らしく、古典バレエらしくなっている。

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(c)Bill Cooper

『白鳥の湖』の古典バレエの枠組みは継承しながらも、1幕、3幕、4幕に新しい振付と演出を施し、眩いばかりの輝きを放つ絢爛豪華なプロダクションにドラマティックな陰影を加えたスカーレット版『白鳥の湖』。ロイヤル・バレエが誇る最高のキャストにより、新たな伝説がここに始まった。

<あらすじ>

1890年代、女王の側近に化けた悪魔ロットバルトに操られた宮廷が舞台。花嫁を選ぶことを強いられている悩める王子ジークフリートは、白鳥の姿に変えられたオデット姫が夜のひと時、人間に戻る様子を見て恋に落ちる。オデットは誰も愛したことがない者の真実の愛の誓いだけが、この呪いを解くことができると語る。だが結婚相手を選ぶ舞踏会で、ジークフリートはオデットとうり二つの妖艶なオディールに魅せられ、愛を誓ってしまう。ロットバルトは悪魔の正体を現し、オデットへの誓いは破られた。裏切りを知ったオディールは絶望し、死ぬことでしか呪われた運命からは逃れられないと悟る。許しを乞う王子は湖畔にやってくるが…。衝撃と感動の幕切れは、ぜひ劇場で!

【振付】マリウス・プティパ&レフ・イワノフ
【追加振付】リアム・スカーレット&フレデリック・アシュトン
【演出】リアム・スカーレット
【美術・衣装】ジョン・マクファーレン
【作曲】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
【指揮】クン・ケセルス
【出演】マリアネラ・ヌニェス(オデット / オディール)
ワディム・ムンタギロフ(ジークフリート王子)
ベネット・ガートサイド(ロットバルト:悪魔 / 女王の側近)
エリザベス・マクゴリアン(女王)
アレクサンダー・キャンベル(ベンノ:ジークフリートの友人)
高田 茜、フランチェスカ・ヘイワード(ジークフリート王子の妹たち)

~1幕~ワルツとポロネーズ
ティアニー・ヒープ、 ミーガン・グレース・ヒンキス、金子扶生(ふみ)、マヤラ・マグリ、マシュー・ボール、ジェームズ・ヘイ、フェルナンド・モンターニョ、マルセリーノ・サンベ

~2幕&4幕~
2羽の白鳥
クレア・カルヴァート、マヤラ・マグリ
4羽の小さな白鳥 イザベラ・ガスパリーニ エリザベス・ハロッド
            ミーガン・グレース・ヒンキス ロマニー・パジャック

~3幕~
イッツィアール・メンディザバル(スペインの王女)
メリッサ・ハミルトン(ハンガリーの王女)
崔 由姫(イタリアの王女)
ベアトリス・スティクス=ブルネル(ポーランドの王女)

ティアニー・ヒープ リース・クラーク、ニコル・エドモンズ
ケヴィン・エマートン、フェルナンド・モンターニョ(スペイン)
ロマニー・パジャック トリスタン・ダイヤー(チャルダッシュ) 
ミーガン・グレース・ヒンキス マルセリーノ・サンベ(ナポリ)
ナタリー・ハリソン ウィリアム・ブレイスウェル(マズルカ)

【上演時間】3時間24分

【上映劇場】

北海道 ディノスシネマズ札幌 2018/8/25(土)~2018/8/31(金)
宮城 フォーラム仙台 2018/8/25(土)~2018/8/31(金)
東京 TOHOシネマズ日比谷 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
東京 TOHOシネマズ日本橋 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
京都 イオンシネマ京都桂川 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
神戸 TOHOシネマズ西宮OS 2018/8/24(金)~2018/8/30(木)
福岡 中洲大洋映画劇場 2018/8/25(土)~2018/8/31(金)

2018/07/30

ヴァルナ国際バレエコンクール、五島さん、井関さん、大森さん、高森さん入賞

ブルガリア東部のヴァルナで開かれていた世界三大バレエコンクールの一つ、ヴァルナ国際バレエコンクールの授賞式が29日夜(日本時間30日未明)に行われ、

ジュニア男性部門 五島温大さん (ベルリン国立バレエ学校)が2位、
            大森一樹さん (リスボン国立コンセルバトワール)が3位
ジュニア女性部門 井関エレナさん (ベルリン国立バレエ学校)が3位
シニア女性部門 高森美結さん (ハンガリー国立バレエ)が3位

に輝きました。

ここに3rdラウンドの舞台の写真がたくさんアップされています。

大森一樹さんは「パリの炎」と「海賊」のランケデムのソロ、五島さんは井関さんと「ドン・キホーテ」、高森さんはハンガリー国立バレエのAndrás Rónaiとやはり「ドン・キホーテ」を踊りました。

日本人最高は2位 ジュニア部門 バルナ国際バレエ
https://digital.asahi.com/articles/ASL7Y7HS9L7YUHBI025.html?rm=434

 《審査員を務めた今村博明さんの話》バルナ国際は歴史が古く、ローザンヌのような若手の登竜門とは違ってプロが対象のコンクール。多数のレパートリーが求められる上、野外で開かれるため天候にも左右され、体力と強い精神力が必要だ。

 前回はシニア、ジュニア合わせて6人が入賞し、今回も4人が入賞したのは、プロに近いレベルの層が厚くなってきたからではないか。多くが10代初めで海外へ出て、経験を積むんでいる影響もあるだろう。

過酷なヴァルナ国際バレエコンクールで入賞された皆さん、快挙です。


全体の結果です。(国名は国籍ではなく、所属しているバレエ団や学校がある国となっていることがあります)

<ジュニア>

ヴァルナ賞 Antonio Casalinho (ポルトガル)

女性1位 Siyi Li (中国)
女性2位 Bianca Scudamore (フランス)パリ・オペラ座バレエ
男性2位 五島温大 (ドイツ)
女性3位 井関エレナ (ドイツ)
男性3位 大森一樹 (ポルトガル)

<シニア>

女性1位 Yuan zhe zi Xuan (カナダ) Jessica Xuan、オランダ国立バレエ
男性1位 Sinuo Chang (中国)
女性2位  Katherine Barkman (米国) バレエ・マニラ
女性3位 Sofia Tsutskova (ブルガリア)
女性3位  高森美結 (ハンガリー) ハンガリー国立バレエ
男性3位 Francesco Mura (フランス) パリ・オペラ座バレエ

芸術性の高い出場者に贈られる特別賞
Chun Wing Lam - (フランス)(パリ・オペラ座バレエ)

若い才能に贈られるEmil Dimitrov特別賞
Antonio Casalino (ポルトガル)


パリ・オペラ座バレエでとても期待されているオーストラリア出身の新星ビアンカ・スクーダモアがジュニア2位、そしてフランチェスコ・ミュラもシニア3位に入賞しました。

• Medora and her slave •

Bianca Scudamoreさん(@bianca.scudamore)がシェアした投稿 -

そして1位のダンサーがすべて中国系であることにも注目です。

シニア女性1位のJessica Xuanの演技(動画)

2018/07/24

ヴァルナ国際バレエコンクール2018 3rdラウンド(決勝)進出者

ブルガリアのヴァルナで、世界三大バレエコンクールの一つであるヴァルナ国際バレエコンクールが7月15日より開催されています。

https://varna-ibc.org/

出場者は短期間にたくさんの作品を踊らなくてはならなくて、ハードなコンクールです。

1stラウンドでは規定のヴァリエーション、
2ndラウンドでは、19世紀の古典のパ・ド・ドゥもしくはヴァリエーション2つと、初演より5年以内の現代作品を一つ、
3rdラウンドでは、2ndラウンドで踊ったものと別の、20世紀以降に振付けられた古典作品ののパ・ド・ドゥもしくはヴァリエーション2つと、初演より10年以内の現代作品を一つ。

ソロで出場する場合には少なくとも6作品+規定作品を用意していかなければなりません。

今年の審査委員長はウラジーミル・ワシーリエフ、審査員にはエルダー・アリエフ、ロイパ・アラウホ、エリック・ヴ=アン、ラドゥ・パクリタル(振付家)、そして日本から、バレエ・シャンブルウエストの今村博明さんなどがいます。

決勝(3rdラウンド)の出場者が発表されています。

https://www.facebook.com/varnaibc/?hc_ref=ARRG9t1saxjdTkYYqgFrGzXw2kha1nm7eqycbUQNI3diwVx1te-0A4nKsmVwm-qwfNU&fref=nf

日本からは、

<ジュニア部門>15歳から19歳

五島温大(Haruto Goto)さん ベルリン国立バレエ学校

井関エレナ(Elena Iseki)さん ベルリン国立バレエ学校

大森一樹(Itsuki Omori)さん 京都バレエ専門学校→ポルトガル国立リスボンバレエ学校


<シニア部門>26歳以下

高森美結(Miyu Takamori)さん ハンガリー国立バレエ

寺田智羽(Tomoha Terada)さん エカテリンブルグ歌劇場バレエ

の5人が決勝進出しています。


また、パリ・オペラ座バレエの注目の新星、ビアンカ・スクーダモア(オーストラリア出身、現在コリフェ)、そしてフランチェスコ・ミュラ(イタリア出身、現在コリフェ)、Chun Wing LAM(香港出身、現在カドリーユ、中国人初のオペラ座団員)とパリ・オペラ座バレエ勢が3人、決勝に進出しています。

ヴァルナ国際バレエコンクールのFacebookでは、1stラウンド、2ndラウンドのコンクール動画が配信されています。ライブ中継もされていますが、後日録画での視聴も可能です。

3rdラウンドは7/26~27に行われます。

2018/07/13

ロイヤル・バレエの昇進発表、マシュー・ボールがプリンシパルに、金子扶生さん他がファーストソリストに昇進

英国ロイヤル・バレエの昇進が発表されました。

http://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-promotions-for-2018-19-season

マシュー・ボールがプリンシパルに昇進しました。

2013年に入団し、まだ24歳という若さ。「ジゼル」のアルブレヒト、「眠れる森の美女」のフロリムント王子、「白鳥の湖」のジークフリート王子、「くるみ割り人形」の金平糖の王子、「マルグリットとアルマン」のアルマン、「ロミオとジュリエット」のロミオ役など多くの主役をすでに踊っています。長身で美しい容姿、次世代のスター候補です。最近では、デヴィッド・ホールバーグとナタリア・オシポワが主演する予定の「ジゼル」でホールバーグが怪我をしたため、自宅より呼び出され、急きょ2幕より代役としてアルブレヒト役を踊りました。

こちらのTimes紙の記事で、ケヴィン・オヘアは、マシュー・ボールの生まれつきの芸術性、全ての役柄への愛、そしてテクニックの向上を称え、プリンシパルにふさわしいと確信したと語っています。
https://www.thetimes.co.uk/article/matthew-ball-s-taxi-ride-to-royal-ballet-history-wv529vvz6

マシュー・ボールは今年8月30日からの「ロイヤル・エレガンスの夕べ」で来日します。また、年末にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場にて、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」のザ・スワン、ザ・ストレンジャー役としてゲスト出演します。


金子扶生さん、マヤラ・マグリ、ティアニー・ヒープ、ウィリアム・ブレイスウェルがファーストソリストに昇進します。金子扶生さんは、クリストファー・ウィールドン振付の「冬物語」のハーマイオニー役で主演して高い評価を得ました。長い間怪我に泣いた後の見事な復活です。ウィリアム・ブレイスウェルは、昨年バーミンガム・ロイヤル・バレエより移籍。長身の美しいダンサーです。

カルヴィン・リチャードソンがソリストに、テオ・デュブロイルとジョセフ・シセンスがファースト・アーティストに昇進します。ジョセフ・シセンスも、「ロイヤル・エレガンスの夕べ」で来日予定です。


入団者としては、昨年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得して研修生として在籍していたStanisław Węgrzyn,が正式入団。

また、研修プログラムAud Jebsen Young Dancersで研修生だった前田紗江さん、 Nadia Mullova-Barley, Joonhyuk Jun, Joshua Junker とAiden O’Brienも正式に入団します。

Aud Jebsen Young Dancersの研修生として入団する若手ダンサーの名前はここではまだ発表されていませんが、ロイヤル・バレエ・スクールの卒業生の就職先として、数人のダンサー名が研修生として入団することが学校側からは発表されています。それによると、ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得した中尾太亮さんは、研修生として入団するとのことです。

退団者の名前もまだ発表されていません。

2018/07/09

バーミンガムロイヤル・バレエの昇進発表、厚地康雄さんがプリンシパルに

バーミンガムロイヤル・バレエの昇進、入退団が発表されています。

https://www.brb.org.uk/post/joiners-promotions-leavers-201819


Yasuo Atsuji is promoted from First Soloist to Principal. 厚地康雄さんがプリンシパルに昇進


Yvette Knight is promoted from Soloist to First Soloist.

Brandon Lawrence is promoted from Soloist to First Soloist.

Maureya Lebowitz is promoted from Soloist to First Soloist.

Miki Mizutani is promoted from Soloist to First Soloist.  水谷実喜さんがファーストソリストに昇進

Yaoqian Shang is promoted from Soloist to First Soloist.

Karla Doorbar is promoted from First Artist to Soloist.

Max Maslen is promoted from First Artist to Soloist.

Lachlan Monaghan is promoted from First Artist to Soloist.

Aitor Galende is promoted from Artist to First Artist.

Beatrice Parma is promoted from Artist to First Artist.

Brooke Ray is promoted from Artist to First Artist.

Edivaldo Souza da Silva is promoted from Artist to First Artist.

Daria Stanciulescu is promoted from Artist to First Artist.

厚地康雄さんは、直前のキャスト変更によりバーミンガムロイヤル・バレエの来日公演、『眠れる森の美女』で佐久間奈緒さんと3回主演されました。自分の取っていたチケットの日ではなくて残念ですが、地元バーミンガムでも文句なしの活躍ぶりで、見事プリンシパルに。

水谷実喜さんも、同じくバーミンガムロイヤル・バレエの来日公演、兵庫公演でオーロラ役を踊りました。今月28日のバレエ・アステラス2018に出演予定です。


入団者

August Generalli will join as an Artist from Boston Ballet II.

Alexander Yap will join as an Artist from Northern Ballet.

Louis Cohen, graduate of the English National Ballet School, will join as an Artist.

Callum Findlay-White, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist.

Tori Forsyth-Hecken, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist.

Isabella Howard, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist.

Yu Kurihara, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist. 栗原ゆう

Lennart Steegen, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist.

Yuki Sugiura, graduate of the Royal Ballet School, will join as an Artist. 杉浦優妃

Eilish Small, graduate of the Australian Ballet School, joined as an Artist earlier in 2018.

Joseph Taylor, graduate of Elmhurst Ballet School, will join as an Apprentice for the 2018/19 season. Joseph is the recipient of the Birmingham Royal Ballet and Elmhurst Ballet School Award for Excellence.

ロイヤル・バレエスクールを卒業した栗原ゆうさん、杉浦優妃さんが入団します。栗原ゆうさんは、7月21日に開催される横浜バレエフェスティバルに出演します。


退団

ともに1995年に入団し、23年間にわたって活躍してきたプリンシパルの佐久間奈緒さんと、ツァオ・チーが退団します。ふたりは素晴らしいパートナーシップを築いてきており、ビントレー振付の『シルヴィア』の初演キャストを務めました。『シルヴィア』ではこのふたりは新国立劇場バレエ団にもゲスト出演しています。ツァオ・チーは、映画『小さな村の小さなダンサ―』に主演。佐久間さんは、近年では夫君の厚地康雄さんとの共演も増えてきていました。


同じくプリンシパルで、今年の来日公演にも出演したジェンナ・ロバーツも退団。またシーズンの途中で、やはりプリンシパルのイアン・マッケイも引退しました。


2018/07/01

レーゲンスブルグ歌劇場ダンスカンパニー芸術監督/振付家、森優貴さん指導による カンパニー体験ワークショップ

ドイツ・レーゲンスブルグ歌劇場ダンスカンパニー芸術監督/振付家、森優貴氏の直接指導によるカンパニー体験ワークショップが、7/25・26・27の3日間都内で開催されます。

https://dancekitchen.wixsite.com/yukimoriws2018

日本人初となる欧州・公立劇場、ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術監督に就任している振付家・森優貴さん。昨年は『Macbeth』公演を東京と神戸で行い、まるでヨーロッパの劇場にいるような、独特の濃密でドラマティックな舞台を作り上げて高い評価を得ました。また、「NHKバレエの饗宴2017」では貞松・浜田バレエ団に「死の島」を提供し、ラフマニノフの交響詩に合わせた重厚で不穏な世界がNHKホールを覆いました。

森優貴さんのインタビュー
https://spice.eplus.jp/articles/134589

『Macbeth』


2016年秋、ドイツの権威ある舞台芸術賞der Faust(ファウスト賞)の振付家部門にノミネートされ、ドイツで20年間ものキャリアを築き、レーゲンスブルク歌劇場の芸術監督も6シーズン務めているという実績の持ち主です。

今回のワークショップでは、その森優貴さんが受講者を直接指導します。ダンスカンパニーでの1日のスケジュールを基に、カンパニーの体験WSとして開催されます。

朝のバレエクラスからはじまり、次のコンテンポラリーのレパートリー・アレジメントクラスでは、カンパニーのリハーサルのように森優貴氏の作品を踊ります。1日3クラスとドイツのカンパニーでの生活を体験できるプログラムです。

​2016年夏非公開で開催し好評を得たワークショップですが、今年は公開ワークショップとして実施します。


【​詳細&Schedule】
2018年7月25日(水)26日(木)27日(金)の3日間

10時〜15時半までの1日3クラス

​・バレエクラス 1クラス (池上直子)
・レパートリー・アレジメントクラス 2クラス(森優貴)

​〜途中休憩あり〜

WS終了後、お茶会〜フィードバックの場も設けられます。森優貴さんに直接お話をしたい方、質問等がある方はぜひご参加ください。
指導者の方の参加もできます。


※長時間は難しい方は、2クラスの受講でも可能です。また、一日のみの参加なども可能。

・バレエクラス+レパートリークラスの2クラスのみ
・レパートリークラス+レパートリークラスの2クラスのみ

<日時>
7月25日 10:00 – 7月27日 15:30
<場所>
バレエスタジオRISE
〒141-0022 東京都品川区東五反田4丁目11−2

申し込み先:
https://dancekitchen.wixsite.com/yukimoriws2018/events/sen-you-guikanpani-ti-yanws

※見学も可能です。(有料)

Shakespeare Dreams | Theater Regensburg 森優貴さん振付作品の映像も

ただ振付を踊るだけでなはなく、カンパニーダンサーのように、求められたレベルにいかに自分が応えていくのか。
短期間で結果を出すことで、踊り的にも精神的にも成長をする事を目標にしています。
現役の芸術監督であるからこそ、分かるもの見えるものがあります。

海外のバレエ団で活躍したい方、海外カンパニーのスケジュールを体験したい方、海外留学を考えている方、そして森優貴さんのレパートリーを学ぶことで、コンテンポラリー作品を踊る経験をしたい方にとっては、貴重な経験となります。来年以降、森さんによるこのようなワークショップが開催されるかは未定なので、ぜひこの機会をご利用ください。

2018/06/28

吉田都さんが、2020/09より新国立劇場バレエ団芸術監督に就任決定

6月28日に開催した公益財団法人新国立劇場運営財団理事会において、中西宏明日本経済団体連合会会長が当財団会長に選任、尾﨑元規現理事長が再任され、大野和士オペラ芸術参与、小川絵梨子演劇芸術参与がそれぞれオペラ及び演劇の芸術監督に就任することが承認されました。

また、舞踊部門において、吉田都氏が次期芸術監督予定者として芸術参与に就任することが決定しました。
http://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_012652.html

舞踊次期芸術監督予定者芸術参与   吉 田 都 (よしだ みやこ)
芸術参与任期:2018年9月1日~2020年8月31日(2年間)

芸術監督任期(予定):2020年9月1日~2024年8月31日(4年間)


現・舞踊芸術監督  大原 永子(おおはら のりこ)
任期:2020年8月31日まで

【芸術監督予定者プロフィール】 舞踊部門 次期芸術監督予定者   吉 田 都 (よしだ みやこ)


9歳でバレエを習い始め、83年ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞受賞。同年、英国ロイヤルバレエ学校に留学。84年、サドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ(現バーミンガム・ロイヤルバレエ)へ芸術監督ピーター・ライトに認められて入団。88年にプリンシパル昇格。95年に英国ロイヤルバレエへプリンシパルとして移籍、2010年に退団するまで英国で計22年にわたり最高位プリンシパルを務める。

日本国内では1997年の新国立劇場開場記念公演『眠れる森の美女』はじめ、99年『ドン・キホーテ』『シンデレラ』、2000年『ラ・シルフィード』、04年『ライモンダ』など新国立劇場での主演ほか数多くの公演へ出演している。
ローザンヌ国際バレエコンクール審査員を務めるほか、後進の育成にも力を注いでいる。バレリーナとしての功績と共にチャリティ活動を通じた社会貢献が認められ、04年「ユネスコ平和芸術家」に任命される。12年には国連UNHCR協会国連難民親善アーティスト任命。
2001年芸術選奨文部科学大臣賞、06年英国最優秀女性ダンサー賞、11年第52回毎日芸術賞など受賞多数。07年に紫綬褒章並びに大英勲章(OBE)綬章、17年文化功労者。

吉田都さんが新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任するというのは、非常に喜ばしいニュースです。世界で活躍する日本人ダンサーのパイオニアであり、その芸術性の高さは、他の追従を許さないほど素晴らしいものです。ロイヤル・バレエ退団後も日本でプリマ・バレリーナとしての活動を続け、バレエの素晴らしさを多くの人々に伝えてきました。

今年8月には、堀内元さんとのプロジェクトBallet for the Futureにも出演しますが、こちらの公演は2015年に始まり、若手ダンサーの育成、バレエの魅力を多くの方に知っていただくための企画です。
https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail003481.html

また、「NHKバレエの饗宴」にもたびたび出演してきました。

吉田都さんは、舞台活動と並行して、後進への指導、および振付指導活動も行っており、ピーター・ライト振付『眠れる森の美女』ではハンガリー国立バレエに振付指導を行ってきました。

現ロイヤル・バレエの芸術監督、ケヴィン・オヘアとはバーミンガムロイヤル・バレエ時代に多く共演しています。ローザンヌ国際バレエコンクールの審査員も務めてきており、豊富な国際経験があるため、今後の新国立劇場の国際的な活動も期待できますね。

【吉田 都】 本日、6月28日に開催された新国立劇場運営財団理事会において、2020年9月からの舞踊部門の芸術監督について審議が行われ、私、吉田都が、次期芸術監督予定者として、今年9月から芸術参与に就任することになりました。 これまでの経験を生かし、たくさんのお客様に喜んでいただけるよう、全身全霊を傾けて努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 http://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_012652.html
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2018/06/24

永久メイさんがマリインスキー・バレエのセカンド・ソリストに/マリア・ホーレワ入団

2017年にマリインスキー・バレエの研修生となって活躍を続けていた永久メイさんが、マリインスキー・バレエにセカンド・ソリストとして正式に入団しました。

https://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/second_soloists/dancers3/nagahisa1

永久メイさんは兵庫県宝塚市の深田真紗子バレエアカデミーでバレエを学び、2013年のYAGPでジュニア部門金賞に輝きました。モナコのプリンセス・グレース・アカデミーで学び(2017年卒業)、2015年の横浜バレエフェスティバルのフレッシャーズ・ガラで「タリスマン」よりニリチのヴァリエーションを踊っています。

マリインスキー・バレエのユーリ・ファテーエフに見いだされ、15歳の若さで、2016年のマリインスキー国際バレエフェスティバルの『ラ・バヤデール』のつぼの踊りを踊りました。2017年に研修生となってからは、『ジゼル』のペザント、『白鳥の湖』のパ・ド・トロワ、『ドン・キホーテ』のキューピッド、『ラ・バヤデール』の影のヴァリエーション、ヴィハレフ復元版『眠れる森の美女』のフロリナ姫などの主要な役を踊り、ロンドンや北米などのツアー公演にも出演して、高い評価を得てきました。そしてついに、『くるみ割り人形』のマーシャ役で主演デビューも果たしています。

まだ17歳。長い手足、美しい容姿、そして繊細で気品あふれる踊りでこれからの活躍が楽しみです。今年11月~12月のマリインスキー・バレエの来日公演でも活躍が観られることでしょう。

また、バレエを競うロシアのテレビ番組シリーズ「ビッグ・バレエ」にも、マリインスキー・バレエを代表して永久さんは出演するそうです。

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マリインスキー・バレエへの入団と言えば、ワガノワ・バレエ・アカデミーの最も優秀な生徒の一人として大きく注目を浴びていたマリア・ホーレワがInstagramで入団することを発表しました。彼女はInstagramのフォロワーが20万人もいます。

マリア・ホーレワは、昨年のバレエ・アステラス、今年のオーチャード・バレエ・ガラと日本でも踊っており、理想的なプロポーションとワガノワ・メソッドの粋を体現したような優雅さでひときわ目を引きました。最近はワガノワ・バレエ・アカデミーの優秀な生徒はボリショイ・バレエに入団することが多く、ホーレワはどちらを選ぶのか、注目されていたのです。

7月21日のマリインスキー・バレエでの『アポロ』で、さっそくテレプシコーラ役で出演します。アポロ役はザンダー・パリッシュ、同級生のアナスタシア・ヌイキナとダリア・イオノワも出演します。

https://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2018/7/21/1_1931


なお、6月20日にクレムリン劇場で開催された、ワガノワ・バレエ・アカデミー280周年記念ガラ公演の『パキータ』(ブルラーカ、ツィスカリーゼ版)がワガノワ・バレエ・アカデミーの公式チャンネルで全編公開されています。主演は卒業生のエレオノラ・セヴェナルド(現在はボリショイ・バレエ)と、ボリショイ・バレエのデニス・ロヂキン。マリア・ペトホワ、アナスタシア・ヌイキナ、マリア・ホーレワ、マリア・ブラノーワ、アレクサンドル・キテエフがヴァリエーションを踊っています。

2018/06/23

ジャクソン国際バレエコンクール、清沢さん、大賀さんが受賞

4年に一度開催され、ヴァルナ国際バレエコンクール、モスクワ国際バレエコンクールと並んで3大バレエコンクールの中の一つ、ジャクソン国際バレエコンクール。ミシシッピ州ジャクソンで開催され、今年で第11回となります。

https://www.usaibc.com/

今年は19か国から119人が出場し、2回戦には44人、3回戦(決勝)には32人が残りました。

そして、サンフランシスコ在住の清沢飛雄馬(ひゅうま)さん(17)=長野県松本市出身がジュニア男性部門銅賞、アメリカ南部ダラス生まれの大賀千沙子さん(21)=中西部シンシナティ在住がシニア女性部門銅賞を受賞しています。ジュニア部門男子の金賞はなかったとのことで、清沢さんは最高賞でした。

https://mainichi.jp/articles/20180623/k00/00e/040/293000c

決勝の写真ギャラリー

大賀千沙子さんは2012年にローザンヌ国際バレエコンクールとYAGP(ファイナリスト)に出場し、サンフランシスコ・バレエスクールを卒業し、サンフランシスコ・バレエの研修生を経て2016年にシンシナティ・バレエに(2017年にプリンシパルに昇進)。2016年の上海国際バレエコンクールでは銀賞を受賞しています。

清沢 飛雄馬さんは、2012年のジャパングランプリに出場した際には、ウクライナ国立キエフ・バレエ学校に留学していたようですね。

なお、シニア女性部門で愛知県岩倉市出身の畑戸利江子さん(20)や、ニュージャージー州在住の望月理沙さん(27)=東京都調布市出身もファイナリストでした。畑戸利江子さんは、モスクワ国際バレエコンクールのジュニア部門で受賞しており、望月理沙さんは「学校へ行こう!」という番組でローザンヌ国際バレエコンクールに挑戦する様子が紹介されていました。また、地主薫バレエ団の林 高弘さん、上中 佑樹さん(スロバキア国立バレエ)、宗像 亮さん(ミネソタ・バレエ)もファイナリストです。

地主薫バレエ団のブログで、ジャクソン国際バレエコンクールの模様が報告されています。
http://jinushi-ballet.jp/category/blog/

チャコットのダンスキューブでのレポート
https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/others/detail004579.html

皆さま、おめでとうございます!なお、今年はヴァルナ国際バレエコンクールも開催される年です。(7月15日~30日)

<追記>

全体の結果は以下のようになります。

シニア部門女子銀賞のSoobin Lee(イ・スビン)は、2014年のヴァルナ国際バレエコンクールのジュニア部門で特別に傑出したダンサーに贈られる賞を受賞し、2016年のワガノワ国際バレエコンクールで優勝し、2017年のモスクワ国際バレエコンクールでジュニア部門2位となっており、すでにマリインスキー・バレエの沿海州ステージの舞台で2016年に主演しています。また、Sangmin Leeも、2016年のワガノワ国際バレエコンクールで優勝しています。

シニア部門

Men’s Senior Gold Medalist – Sicong Wu, China

Women’s Senior Gold Medalist – Yunting Qiu, China

Men’s Senior Silver Medalist – Sangmin Lee, Republic of Korea

Women’s Senior Silver Medalist – Soobin Lee, Republic of Korea

Women’s Senior Silver Medalist – Katherine Barkman, USA

Men’s Senior Bronze Medalist – David Schrenk, USA

Women’s Senior Bronze Medalist – Chisako Oga, USA

Best Senior Couple – Soobin Lee & Sangmin Lee, Republic of Korea


ジュニア部門

Men’s Junior Gold Medalist – 受賞者なし

Women’s Junior Gold Medalist – Elisabeth Beyer, USA

Men’s Junior Silver Medalist – Hyuma Kiyosawa, Japan

Women’s Junior Silver Medalist – Julia Rust, USA

Women’s Junior Silver Medalist – Carolyne Galvao, Brazil

Men’s Junior Bronze Medalist – Harold Mendez, USA

Men’s Junior Bronze Medalist – Joseph Markey, USA

Women’s Junior Bronze Medalist – Tia Wenkman, USA

Women’s Junior Bronze Medalist – Rheya Shano, USA


特別賞

Robert Joffrey Award of Merit – Mya Kresnyak, Canada

Jury Award of Encouragement – Veronica Atienza, Philippines

Jury Award of Encouragement – Razmik Marukyan, Armenia

Choreography Award – Zhang Disha for “Sad Birds,” performed by Sicong Wu & Yunting Qiu

Choreography Award – Fei Bo for “Permanent Yesterday,” performed by Sicong Wu & Yunting Qiu

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