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バレエ(情報)

2017/08/12

ロイヤル・オペラハウスシネマシーズン 『真夏の夜の夢/シンフォニック・ヴァリエーションズ/マルグリットとアルマン』

ロイヤル・オペラハウスシネマシーズン2016/17、バレエの最後を飾る 『真夏の夜の夢/シンフォニック・ヴァリエーションズ/マルグリットとアルマン』 (9月1日より公開)の試写を拝見してきました。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/the_dream.html

The_dream_the_royal_ballet_2012_ste

フレデリック・アシュトン振付の3作品によるトリプルビルです。本編前に流れた映像では、出演者たちがアシュトン作品の魅力を語りました。


真夏の夜の夢 The Dream

【振付】フレデリック・アシュトン
【音楽】フェリックス・メンデルスゾーン
【指揮】エマニュエル・プラッソン
【出演】高田茜(ティターニア)/スティーヴン・マックレー(オベロン)/ヴァレンティノ・ズケッティ(パック)/ベネット・ガートサイド(ボトム)/クレア・カルヴァート(ハーミア)/マシュー・ボール(ライサンダー)/イツィアール・メンディザバル(ヘレナ)/トーマス・モック(デミトリアス)

当初サラ・ラムがタイターニア役を予定されていたのが怪我降板で、高田茜が演じることに。先日も「バレエ・スプリーム」で最後のパ・ド・ドゥを高田さんは踊られたけれど、やはりオベロン役がスティーヴン・マックレーだとずっと映える。アシュトン特有の非常に素早い足の動き、上半身の捻じ曲げ、ピタッと音に合わせて止まるなどの難しい技術を楽々とこなしていた。ボリショイで学んだ高田さんは、とてもやわらかく雄弁な手足の動きをしていて、アシュトンとは相性が合わないのかな、と思っていたけど、確かに柔らかすぎるところはあったものの、これだけ音楽性もしっかりとしていて技術も見事だと気にならない。タイターニアは最初はインドの小姓さんにご執心で、それから薬草の作用でボトムに惚れこみ、最後はオベロンと愛を確かめ合うといった風にロマンティックさと少しの色っぽさが必要なのだけど、演技の面でも、高田さんはチャーミングで、ロバのボトムとのコミカルな絡み、ラストのとろけそうになっている愛の交歓と表現力豊かだった。そして高田さんも、マックレーも、とにかく軽やかなので、とても妖精っぽく見えるのが良かった。

スティーヴン・マックレーが素晴らしいのは、改めて言うまでもない。2007年に東京バレエ団へのゲスト出演で、ヨハン・コボーの代役としてアリーナ・コジョカルを相手にこの役を踊っているけど、あれから10年、大プリンシパルとなった。オベロンのメイクや衣装も良く似合うし、妖精王としての威厳もたっぷり。人間離れしたような高速シェネや軽やかな跳躍、見事な音楽性と素早い動きでも美しさを保ち続けられている。

ヴァレンティノ・ズケッティのパックは、いたずらっぽいキャラクター造形がしっかりできていて、やはり軽やかな跳躍を見せてくれた。オベロンと一緒に踊るところも、マックレーと息がとても合っている。ボトム役のベネット・ガートサイドは、ポワント使いも巧みで、ユーモラスなところに少しの悲哀も感じさせて良かった。また、恋人たち2組のコミカルな演技も楽しい。妖精たちのアンサンブルも、素早いアシュトン独特の動きをしっかりととらえていた。

ポワントをリハーサルするベネット・ガートサイドの映像


シンフォニック・ヴァリエーションズ Symphonic Variations

【振付】フレデリック・アシュトン
【音楽】セザール・フランク
【指揮】エマニュエル・プラッソン
【出演】マリアネラ・ヌニェス/ワディム・ムンタギロフ/崔由姫/ヤスミン・ナグディ/ジェームズ・ヘイ/トリスタン・ダイヤー

『シンフォニック・ヴァリエーションズ』はフレデリック・アシュトンの戦後まもなく振付けられ、今年で初演70周年を迎えるプロットレスの作品。幕間の映像で、初演キャストを務めたヘンリー・ダントンが登場した。御年98歳とのことだけど、驚くほどの美貌(今も現役で教えているそうだ)。当時は戦後間もないため、食料も不足しており、ダンサーたちはやせ衰えた状態で必死に踊ったとのこと。同じく初演キャストを務めたダンサーはマーゴ・フォンテーン、モイラ・シアラー、マイケル・サムズほか。

初演後70年経った『シンフォニック・ヴァリエーションズ』は、少々古さは否めないが、セザール・フランクの美しい音楽にぴたりと合った振付には、派手さはないけれども高度な技術と音楽性が要求される。男女3人ずつのペア。アシュトンならではの細かい音の合わせ方や上半身の使い方、観る音楽という趣の作品で、メーンのマリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフを始め、6人は完璧に踊りきった。


マルグリットとアルマン Marguerite and Armand
【振付】フレデリック・アシュトン
【音楽】フランツ・リスト
【指揮】クン・ケセルス
【出演】ゼナイダ・ヤノウスキー(マルグリット)/ロベルト・ボッレ(アルマン)/クリストファー・サウンダーズ(アルマンの父)/ギャリー・エイヴィス(公爵)

『マルグリットとアルマン』のこの公演で、ゼナイダ・ヤノウスキーが23年間のロイヤル・バレエでの現役ダンサーとしての活動に別れを告げた。幕間映像では、『白鳥の湖』、『エリザベス』、『不思議の国のアリス』、『冬物語』といった代表的な役柄の映像を見ながら、彼女はダンサー生活について振り返った。ヤノウスキーはマルグリットを演じるには知的過ぎるイメージがあるものの、深みのある演技で、死にゆくマルグリットの心情を演じて説得力があった。個人的にも、今まで観た『マルグリットとアルマン』の中では最も感動的なパフォーマンスに感じられた。美しく、賢く、そして儚く慎ましい女性像が伝わってきた。アルマンの父に対して切々と心境を訴える様子も切ない。パートナーのロベルト・ボッレは、サポートが実に素晴らしく、大柄なヤノウスキーを見事にサポートして彼女の大きさを感じさせなかった。ソロの技術にも全く衰えはなく、若い恋人役を情熱的に演じていた。40歳を過ぎているのに、奇跡の若々しさだ。

引退公演なので、カーテンコールも感動的だった。ロイヤル・バレエの男性プリンシパルダンサーたちが一人一人花束を持って感謝を表し、カルロス・アコスタも登場。そしてジョナサン・コープ、アンソニー・ダウエル、クリストファー・カーといった教師陣、リアム・スカーレット、ウィル・タケット、そして夫君のサイモン・キーンリーサイドらも次々に花束を持って現れた。また、舞台上にはモニカ・メイソン、そして私服で現れた現役ダンサーたちも。芸術監督のケヴィン・オヘアは、ヤノウスキーへの謝辞を述べるとともに、ロイヤル・バレエのプリンシパルとしては今日が最後だけど、今後もアーティストとしてロイヤル・バレエに貢献してほしいと語った。客席からも花が降り注ぎ、同僚やファンにどれほど彼女が愛されているのかが実感できて、じーんと感動が伝わってきた。

素晴らしいパフォーマンスだったけど、この映像はDVD化されないとのことなので、ぜひ映画館でこの感動を味わってほしいと思う。

公開予定
東京 TOHOシネマズ日本橋 2017/9/1(金) ~2017/9/7(木)
東京 TOHOシネマズ六本木ヒルズ 2017/9/1(金) ~2017/9/7(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2017/9/1(金) ~2017/9/7(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2017/9/1(金) ~2017/9/7(木)
ほか
http://tohotowa.co.jp/roh/movie/the_dream.html

なお、既報の通り、ロイヤル・オペラハウスシネマシーズンは2017-18シーズンも継続します。バレエも全6作品公開してくれるので楽しみですね。

2017/08/03

ディズニーの実写版『くるみ割り人形』、ラッセ・ハルストレム監督、キーラ・ナイトレイ、ミスティ・コープランド、セルゲイ・ポルーニンら出演

ディズニーが実写版映画『くるみ割り人形』を製作するというニュースは以前に発表されていましたが、キャスト、公開日程が明らかになっています。

http://www.insidethemagic.net/2017/07/d23-expo-2017-nutcracker-four-realms-release-date-announced-walt-disney-studios/

http://www.slashfilm.com/the-nutcracker-and-the-four-realms-details-revealed/

http://www.imdb.com/title/tt5523010/

監督はラッセ・ハルストレム(『ギルバート・グレイプ』『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』『砂漠でサーモン・フィッシング』)。
出演は、金平糖の精にキーラ・ナイトレイ、ドロッセルマイヤーにモーガン・フリーマン、ジンジャーおばさんにヘレン・ミレン、クララにマッケンジー・フォイと、とても豪華です。

そしてミスティ・コープランドがバレリーナ役、役名は書いていませんがセルゲイ・ポルーニンも出演者の中に名前があります(踊る役なので金平糖の王子ではないかと)。

CGをふんだんに使ったプロダクションで、ねずみの王様は1000匹以上のねずみで表現されるのだけど、とても驚異的でクールな動きをさせるために、リル・バックのダンスの動きを捉えて表現させたとのことです。

題名は‘The Nutcracker and the Four Realms’ で、2018年11月2日公開予定です。

2017/08/02

ボリショイ・バレエの人事情報

ボリショイ・バレエを巡っては、日本でも大きく報道された、ユーリ・ポソホフ振付の新作『ヌレエフ』の上演延期問題がありました。この件について記事を書こうと思ったのですが、他で書いていらっしゃる方もいますし、また落ち着いた時にでも書こうかと思っています。


さて、ボリショイ・バレエでは、少し前になりますが、7月1日付でヴャチェスラフ・ロパーティンがプリンシパルに昇進しました。
http://www.bolshoi.ru/en/

ロパーティンは、2014年9月に、東京バレエ団の『ドン・キホーテ』に夫人のアナスタシア・スタシュケヴィチと共にゲスト出演しています。怪我で降板したデヴィッド・ホールバーグの代役でしたが、高いテクニックとチャーミングなキャラクターの持ち主でとても好評でした。
http://www.nbs.or.jp/stages/1409_donquixote/cast.html

2003年に入団したロパーティン、現在はボリス・アキモフに師事しています。小柄なので王子を演じることは少ないですが、実力は折り紙付きです。最近では、モスクワ国際バレエコンクールのオープニング・ガラ公演で『ラ・シルフィード』のジェームズを踊りました。


一方で、公式サイトを見ると、プリンシパルのところから名前が消えたダンサーがいます。

ドミトリー・グダーノフは完全に名前が消えてしまいました。現在42歳の彼は引退となったようです。ロシア人民芸術家の称号を持つグダーノフは、ボリショイではあまり多くないダンスールノーブルタイプでした。
また、マリアンナ・ルイシュキナも名前が消えています。(ルイシュキナは1971年生まれの46歳、息子のカリム・エフィーモフもボリショイ・バレエの団員です)

さらに、アンナ・アントニーチェワも名前が消えました。2008年の来日公演で『白鳥の湖』に主演していた、とても美しいバレリーナでした。


そしてマリーヤ・アレクサンドロワとニーナ・カプツォーワはプリンシパルから名前が消え、Working Under Contractのところに名前があります。プリンシパルの肩書が外れ、契約ダンサーとなったわけです。

アレクサンドロワは、今年ボリショイ・バレエを退団することを表明したのですが、非常に人気の高い彼女のこと、多くのファンの声に押され、実質残留という形で『明るい小川』や『ドン・キホーテ』などに主演してきました。例の『ヌレエフ』にも出演する予定で、急遽代わりに上演された『ドン・キホーテ』にも出演しています。まだまだ踊れるしボリショイを代表する人気スターなので、今後も観られると良いのですが。

一方、衝撃を持って迎えられたのが、ニーナ・カプツォーワの件。1978年生まれで現在38歳と引退するような年齢ではありません。そしてバレエ団きっての女優バレリーナでもあり、『ジゼル』のジゼル役や『オネーギン』のタチヤーナ役、『椿姫』のマルグリット役等は高い評価を得ています。最近DVDが発売されたグリゴローヴィッチの『黄金時代』にも主演しています。来日公演にあまり来ていなくて、日本で観る機会が少なかったのが残念です。
今年のブノワ賞では、ポール・ライトフットとソル・レオンの「Short Time Together」で、最優秀女性ダンサー賞にノミネートもされていました。現在の芸術監督ワジーエフにあまり気に入られていないから、と言われているようです。

マリア・アラシュも契約ダンサーに移行するのではないかと言われているようですが、今のところはまだプリンシパルのところに名前があります。

カプツォーワとオフチャレンコ主演の『くるみ割り人形』

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『黄金時代』

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2017/07/29

イングリッシュ・ナショナル・バレエの昇進発表

先日の来日公演も大成功に終わったイングリッシュ・ナショナル・バレエ。タマラ・ロホの辣腕ぶりにより、カンパニーが上り調子にあることが実感できました。

そのENBで昇進、入団、退団が発表されています。すでに発表されているものも含めてのプレスリリースです。

https://www.ballet.org.uk/blog-detail/promotions-new-dancers-joining-company-2017-18-season/

すでに発表されていましたが、日本公演の『海賊』で、セザール・コラレスがプリンシパルに昇進しました。彼のアリは驚くばかりの高度な技術で会場を大きくわかせました。終演後のカーテンコールでの昇進発表をご覧になった方も多いかと思います。まだ20歳という若さですが、『コッペリア』でも主演し、これからのますますの活躍が期待されます。2014年にYAGPのグランプリを受賞して、早くもプリンシパルです。 (なお、ENBではリード・プリンシパルが最高位となります)


アリソン・マクウィニーフェルナンド・ブッファラ がファースト・ソリストに昇進。
(フェルナンド・ブッファラは来日公演『海賊』でビルバント役を演じていました)

カーチャ・ハニュコワ、猿橋賢、アイトール・アリエタがソリストに昇進。
(カーチャ・ハニュコワは元キエフ・バレエのプリンシパル)

ティファニー・ヘドマン、金原里奈Guilherme Menezesがジュニア・ソリストに昇進。
(ご存じ、金原里奈さんは来日公演で大活躍。アイトール・アリエタと共に団内コンクールエマージング・ダンサーで優勝しています)

プレシャス・アダムズ、イザベル・ブラウワーズ、Jung ah Choi, とフランチェスカ・ヴェリクがファースト・アーティストに昇進。
(フランチェスカ・ヴェリクは『海賊』のオダリスクやコッペリア人形を来日公演で踊っていました。ピナ・バウシュ『春の祭典』では生贄役を演じています)

鈴木絵美里が4th year Artist に昇進

*******
入団者の一部は、すでに発表されていますが、サンフランシスコ・バレエよりアーロン・ロビンソン、ナショナル・バレエ・オブ・カナダよりユルギータ・ドロニナがリード・プリンシパルとして入団。
またバーミンガムロイヤル・バレエからジョセフ・ケイリーがプリンシパルとして入団します。

ソリストとして、オランダ国立バレエからSkyler Martinが入団。 Claire Barratt、Eireen Evrard、Alice Bellini(ロイヤル・バレエ・スクール)、Daniel McCormick(ヒューストン・バレエ)、Henry Dowden(スコティッシュ・バレエ)、Rhys Antoni Yeomans、Julia Conwayがアーティストとして入団。

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一方退団としては、来日公演でも活躍したプリンシパルのヨナ・アコスタがミュンヘン・バレエに移籍。退団ではないのですが、やはり活躍したローレッタ・サマースケールズは一年間のサバティカルを取得してやはりミュンヘン・バレエで踊ります。

ソリストのEmilio Pavan, ファースト・アーティストのJinhao Zhang(来日公演『海賊』ではランケデムを演じました)そしてアーティストのヨーコ・カレガリとジャネット・カカレカ(来日公演『コッペリア』で祈り)もミュンヘン・バレエに移籍します。

アーティストのVitor Menezesはデンマーク・ロイヤル・バレエに、ダニエル・シリンガルディはシュツットガルト・バレエに移籍。Tamarin StottとGrant Rae は引退。また、ジュニア・ソリストのJuan Rodriguesとファースト・アーティストの中村誠さんはシーズン途中で退団しました。

実はこの退団発表は全部網羅されていなくて、サンフランシスコ・バレエに移籍したマディソン・キースラー他何人も退団しているようです。


2017/07/27

「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2017-18」演目が発表

ロイヤル・オペラハウスからオペラ、バレエを映画館で上映している「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」。
http://tohotowa.co.jp/roh/

次の映画館上映は、9月1日からの「真夏の夜の夢/シンフォニック・ヴァリエーションズ/マルグリットとアルマン」です。「真夏の夜の夢」では高田茜さんがタイターニアを演じ、また「マルグリットとアルマン」はゼナイダ・ヤノウスキーの引退公演ということで注目されます。

そして、新しいチラシによれば、来シーズンも全12演目上演してくれます。
バレエは『不思議の国のアリス』、『くるみ割り人形』、『冬物語』、『バーンスタイン・センテナリー』、『マノン』、『白鳥の湖』の6作品。

ロイヤル・オペラハウスの公式サイト
http://www.roh.org.uk/news/royal-opera-house-live-cinema-season-201718

収録日

『不思議の国のアリス』 2017年10月23日 カスバートソン、ボネッリ

『くるみ割り人形』
 2017年12月5日 ラム、マックレー、ヘイワード、キャンベル、エイヴィス

『冬物語』 2018年2月28日 カスバートソン、ワトソン、ラム、マックレー、モレラ、ボール

『バーンスタイン・センテナリー』 マクレガー新作 / The Age of Anxiety(リアム・スカーレット) / クリストファー・ウィールドン新作 – 2018年3月27日 モレラ、マックレー、ガートサイド

『マノン』
 2018年5月3日 キャスト未定

『白鳥の湖』  2018年6月12日 リアム・スカーレット振付による新プロダクション キャスト未定


特にシーズン最後の『白鳥の湖』は、気鋭の若手振付家リアム・スカーレットによる新しいプロダクションということで注目されます。バーンスタインの生誕100周年を記念した『バーンスタイン・センテナリー』も、ロイヤル・バレエの常任振付家3人による競演、しかも2作品は新作ということで、これらの新しい作品をいち早く、映画館の大画面で観ることができるのは嬉しいことですよね。楽しみがまた増えました。

ずっと東宝東和さんが、「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」を続けているおかげで、映画館でバレエを観るというのもだいぶ定着してきた気がしますね。

2017/07/21

ロイヤル・バレエ来春の「冬物語」「ジゼル」のキャスト

ロイヤル・バレエは2016-17シーズンが終わりましたが、来シーズンの演目のうち、まだ主演が発表されていなかった公演のキャストが発表されています。

「冬物語」
http://www.roh.org.uk/productions/the-winters-tale-by-christopher-wheeldon

「ジゼル」
http://www.roh.org.uk/productions/giselle-by-peter-wright

「冬物語」は、先日終わったばかりのオーストラリア、ブリスベン公演でも上演された作品です。ポーリーナ役を演じていたゼナイダ・ヤノウスキーが引退し、またレオンテスを演じていたベネット・ガートサイドはプリンシパル・キャラクター・アーティストとなったため外れました。

注目は、怪我で長らく舞台から遠ざかっていて、2016-17シーズンの終盤で少しずつ舞台に復帰していた金子扶生さんが、ハーマイオニー役に抜擢されたことです。2月24日と3月21日に出演します。レオンテス役はフェデリコ・ボネッリ。(ペルディータ役は高田茜さん)

また、オーストラリア公演で、怪我をしたティアゴ・ソアレスの代役としてレオンテス役を演じた平野亮一さんが、今回は最初からキャスティングされています。2月16日と3月20日、ハーマイオニー役はクレア・カルヴァート。

レオンテスの友人、ボヘミア王ポリクセネス役を、「バレエ・ボーイズ」のルーカスが演じます。この役、他にもリース・クラークやマシュー・ボールなど若手が演じる予定となっており、世代交代を印象付けます。


「ジゼル」で大きな話題となりそうなのが、ナタリア・オシポワが主演する回で、デヴィッド・ホールバーグがゲスト出演することです。このペアは、以前ABTで共演して素晴らしいパートナーシップだと絶賛されました。

また、前回の上演ですでに踊っているものの、高田茜さんがジゼル役(アルブレヒトはスティーヴン・マックレー)、平野亮一さんがアルブレヒト役(ジゼル役はサラ・ラム)を踊る予定となっています。それぞれ2回ずつ踊ります。

今回プリンシパルに昇進したヤスミン・ナグディ、そしてやはり若手プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードがジゼル、またマルセリーノ・サンベがアルブレヒト役デビューをします。


「冬物語」はオーストラリアへのツアー公演でも上演されたことですし、次のロイヤル・バレエの来日公演にもぜひ持ってきてほしい演目ですね。このように日本人キャストが、演劇的な作品で活躍するのをぜひ観てみたいなと思います。「冬物語」はナショナル・バレエ・オブ・カナダで上演されたのを観ていますが、実際の舞台はDVDの映像よりずっと面白い作品となっています。

2017/07/14

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』劇場パンフレット

明日(7月15日)から公開される、映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』

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ロイヤル・バレエを電撃退団したセルゲイ・ポルーニンの、幼少時から現在に至るまでの軌跡を追ったドキュメンタリーで、天才ゆえに呪われ傷ついた青年の、人生の葛藤を描いたものとなっています。挿入されるダンスシーンも素晴らしいのですが、バレエファン以外にも楽しめる普遍的な成長譚で、とても心を動かされました。

こちらの作品の劇場用パンフレットに、作品の中に登場するバレエ作品の解説を2ページ書かせていただいています。とても美しいパンフレットに仕上がっており、ポルーニンのインタビュー始め他の著者の方による文章も読み応え十分です。よろしければぜひお求めください。


なお、7月17日には、映画の公開を記念したトークイベントがあります。草刈民代さんと乗越たかおさんの対談です。

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公開記念トークイベント

■日付:2017年7月17日(月・祝)
■時間:10:30の回上映後 
■会場:Bunkamura ル・シネマ
■ゲスト:草刈民代(女優) 
[聞き手]:乗越たかお(舞踊評論家)

※対象回は予告編の上映がございません。お時間までにご着席ください。
※対象回のお座席指定券をご購入いただいた方がご参加頂けます。

http://www.uplink.co.jp/dancer/

「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」
監督:スティーヴン・カンター
『Take me to church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
2016年/イギリス・アメリカ/85分
配給:アップリンク・パルコ

2017/07/09

ロイヤル・バレエの昇進発表 ヤスミン・ナグディがプリンシパルに、マシュー・ゴールディングが退団

オーストラリア、ブリスベンでツアー公演中のロイヤル・バレエ。昇進発表が行われました。

http://dancetabs.com/2017/07/news-royal-ballet-promotions-joiners-and-leavers-201718-season/

ヤスミン・ナグディがプリンシパルに昇進しました。

2010年にロイヤル・バレエに入団したナグディは、眠れる森の美女のオーロラ、ロミオとジュリエットのジュリエット、オネーギンのオルガ、くるみ割り人形の金平糖の精などを既に踊っています。イランとイギリスの血が入った、愛らしい容姿と高い技術を持ち合わせて、次世代のスターとして期待されています。

クリスティナ・アレスティス、ベネット・ガートサイド、トーマス・ホワイトヘッド、クリステン・マクナリーがプリンシパルキャラクターアーティストに昇進しました。
それぞれのダンサーは、キャラクター役の経験豊富で、演技力に定評があります。ロイヤル・バレエの魅力は、これら芸達者なキャラクター・アーティストたちにあると言ってもいいでしょう。

マシュー・ボールマルセリーノ・サンベがファースト・ソリストに、リース・クラーク、ベンジャミン・エラ、アンナ・ローズ・オサリバンがソリストに昇進します。
このあたりも若手の期待株であり、マシュー・ボールやマルセリーノ・サンベはすでに主役を踊っていますね。マルセリーノ・サンベ、ベンジャミン・エラはバレエ・スプリームで来日します。

すでに発表されていましたが、ウィリアム・ブレイスウェルがバーミンガムロイヤル・バレエより、ソリストとして入団します。

Hannah Grennell, Calvin Richardson, Gina Storm-Jensen, David Yudes
がファースト・アーティストに昇進します。

こちらもすでに発表されていますが、Giacomo Rovero, Francisco Serrano、Charlotte Tonkinsonの3人が研修生から正団員(アーティスト)に、Joonhyuk Jun, Joshua Junker, 前田紗江さん, Nadia Mullova-Barley, Aiden O’Brien、Amelia Palmieroが研修生として入団します。

Stanislaw Wegryznがローザンヌ国際バレエコンクール研修生として入団します。

また、休職してドレスデン・バレエで活動していたメリッサ・ハミルトンがファースト・ソリストとして復帰します。


一方で、プリンシパルのマシュー・ゴールディングは退団します。ゲストダンサーとして活躍した後、2014年に入団しましたが、最近はほとんど舞台に立っていませんでした。

ゼナイダ・ヤノウスキーは23年在籍しましたが、オーストラリア公演を最後に退団します。

15年間在籍したヴァレリー・ヒリストリフは、ロイヤル・バレエスクールの教師となるために退団します。やはり17年間在籍したヨハネス・ステパネクは、オペラとダンスのキャリアへと移行するために引退します。ファースト・アーティストのヘイリー・フォースキットは引退し、アーティストのソロモン・ゴールディングはサンフランシスコ・バレエに移籍します。


なお、
ヤスミン・ナグディは、8月にゲイリーン・ストック・メモリアル・アワードのワークショップで来日して若手ダンサーを指導します。
http://www.gsma.jp/

2017/07/06

7/8(土) エヴァン・マッキー スペシャルトークセッション 追加情報

シュツットガルト・バレエ団プリンシパルを経て、現在カナダナショナルバレエ団プリンシパル、パリオペラ座バレエ、ボリショイ・バレエ、マリインスキー・バレエにゲストプリンシパルダンサーとして世界的に活躍しているエヴァン・マッキーをスタジオアーキタンツに招いてのトークセッションがあることは、先日もお知らせしました。

http://a-tanz.com/11068

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自身が今まで経験してきた様々な苦難な出来事からプロフェッショナルダンサーとして成功するまでの道のり、数々の有名な振付家との出会い、キャリアアドバイス、身体の仕組みや栄養学などについて、未来のダンサー達に向けてアドバイスをしながら質疑応答も含め2時間のトークセッションです。私が通訳を務めさせていただきます。

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さて、このトークセッションでは、エヴァン・マッキーが製作したカレンダーの販売も行います。「オネーギン」、「冬物語」のレオンテス、「眠れる森の美女」、「ジゼル」のアフブレヒト、「オテロ」のイアーゴ、「ニジンスキー」のディアギレフ、「ロミオとジュリエット」のロミオなど、彼が演じて来た役を、元シュツットガルト・バレエ、ロイヤル・フランダース・バレエのダンサーであり現在は画家であるジェシカ・トルースデールが描いたもので、それぞれの作品や役柄に対する想いをエヴァンが綴っています。す。巻頭言は、カナダが生んだ偉大なバレリーナであるイヴリン・ハートが書いています。

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こちらのカレンダーの売り上げは全額、2018年のYAGP(ユースアメリカグランプリ)でエヴァンが出場者に提供するスカラシップに充てられます。

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<受講料>
当日スタジオにて、現金でお支払い下さい。
3,000円 (回数券も利用可)

<お申込み方法>
ご予約はスタジオ受付またはお電話、メールで受け付け致します。 メールでのお申込みの際は、以下の内容をご明記の上、問い合わせフォームをご利用ください。
① 講座名 Evan Mckie 『スターを目指すためのトークセッション』
② お名前(ふりがな)
③ お電話番号

会場・問い合わせ先
スタジオ アーキタンツ
東京都港区芝浦1-13-10 第3東運ビル4階 (地図)
TEL:03-5730-2732
※メールでのお問い合わせは、問い合わせフォームをご利用ください。

どなたでもお気軽にご参加いただけます。


以下はエヴァンからのメッセージです。

親愛なるみなさんへ

この週末、スタジオ・アーキタンツにおけるトークセッションとカレンダーの発売イベントを開催し、みなさんの来場をお待ちしています。
友人でダンサー、アーティストのジェシカ・トルースデールがぼくの演じてきた役を描いてくれ、それぞれの作品についてぼくが解説を書いています。
土曜7/8、17:30にスタジオアーキタンツで、今までのキャリアについて語り、Q&Aセッションを行いますのでぜひいらして下さい。
このカレンダーの売り上げはすべて2018年のYAGPで贈られるスカラシップに充てられます。
スタジオ・アーキタンツで、今週末のみ購入することができます。
また、以下の日程(土曜、日曜、月曜)でアーキタンツでオープンクラスの指導も行いますのでぜひいらして下さい。
カレンダーは2000円です。お支払いは現金のみです。

愛をこめて
エヴァン・マッキー

Evanbook3

7月8日(土) – 7月10日(月) 3日間限定でエヴァン・マッキーが通常のオープンクラスも担当します。
http://a-tanz.com/11237
7月8日 (土) 初中級バレエ 12:00-13:30
7月8日 (土) 初級バレエ 14:00 -15:30
7月9日 (日) 中級バレエ 10:15-11:45
7月9日 (日) 中級バレエ 12:00-13:30
7月10日 (月) ヴァリエーション 17:30-19:00

演目はライモンダ 3幕 ウェディングのヴァリエーションです。


2017/07/03

ニコラ・ル=リッシュがスウェーデン王立バレエの芸術監督に就任

パリ・オペラ座のエトワールだったニコラ・ル=リッシュがスウェーデン王立バレエの芸術監督に就任することが発表されていました。

プレスリリース(上記記事と同じ内容)
http://www.operan.se/pressmeddelanden/pressrelease/?itemId=2045742

http://www.mynewsdesk.com/se/kungliga_operan/pressreleases/french-ballet-star-to-head-royal-swedish-ballet-2045742

ニコラ・ル=リッシュは2014年7月にパリ・オペラ座を引退したのち、シャンゼリゼ劇場で振付芸術のためのアトリエLAACを設立し、夫人のクレールマリ・オスタとともに振付、若いダンサーへの指導、そしてダンサーとしての活動も続けていました。

ル=リッシュは今年の秋にスウェーデン王立バレエの芸術監督に就任するということです。

現在45歳のル=リッシュは、ベルリン国立バレエの芸術監督になるために退任するJohannes Öhmanの後任となります。Johannes Öhman同様、ル=リッシュは古典バレエにも現代作品にも壁を作らず、「それぞれ同じ芸術の形態です」と語っています。

「新作とともに、古典バレエも上演します。国内の、そして世界中の観客のためにも、幅広く時代を切り開くようなレパートリーを作りたいと思います。ダンスをダイナミックで生き生きとした芸術として私達ととともに発展させる、熟達したダンサーによって高められたレパートリーにします。それはリハーサル室でも、舞台上でも、です。そしてスウェーデン王立オペラのユニークで個性的な芸術性をともに引き上げられるように、劇場の音楽家とも密接に働きたいと思っています」

オペラ座を代表するエトワールとして、その高度な技術と芸術性の高さで名高かったル=リッシュ。彼の長年の友人であったフランスの俳優であり演出家であるギョーム・ガリエールは、「ニコラは虎のように跳躍し、天使のように舞い、猫のように着地する」と彼を表現しました。

ル=リッシュは1993年7月に、当時の芸術監督パトリック・デュポンに指名されてエトワールに任命。彼のために、マッツ・エック、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、ジョン・ノイマイヤーなどの偉大な振付家たちが作品を振り付けました。シルヴィ・ギエムのパートナーを多く務め、また、ロイヤル・バレエ、ボリショイ、マリインスキー劇場、ミラノ・スカラ座、ニューヨークシティ・バレエなどに客演していました。

ル=リッシュは今年の秋からスウェーデン王立オペラ劇場に5年契約で就任することになります。8月に彼はストックホルムに引っ越すことになります。

オペラ座のエトワールは芸術監督として各地で活躍しています。トゥルーズ・キャピトル・バレエのカデル・ベラルビ、スペイン国立ダンスカンパニーのジョゼ・マルティネス、ウィーン国立バレエのマニュエル・ルグリ、そしてモスクワ国立音楽劇場バレエのローラン・イレール、ローマ歌劇場バレエのエレオノラ・アバニャートなど。ボルドーオペラ劇場バレエのシャルル・ジュドは残念ながら先日退任しました。

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スウェーデン王立バレエといえば、最近では、マッツ・エック振付の「ジュリエットとロミオ」を上演し、ジュリエット役の初演キャストであった木田真理子さんがブノワ賞を受賞したことが記憶に新しいところです。1773年に設立されてヨーロッパでも最も古い劇場の一つです。木田真理子さん(現在休職中)、児玉北斗さん、山口真有美さんほか日本人ダンサーも数人所属しており、元ベジャール・バレエ・ローザンヌのダリア・イワノワ、ダヴィッド・クピンスキーもいます。古典から現代作品まで幅広いレパートリーとなっています。

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