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バレエの本

2019/02/14

針山愛美「世界を踊るトゥシューズ」と日本国際バレエカンパニー(追記あり)

ソ連崩壊直後にボリショイ・バレエ・アカデミーに留学し、モスクワ音楽劇場バレエ、ドイツのエッセン・バレエ、アメリカのボストン・バレエ、そしてベルリン国立バレエと、ロシア、ヨーロッパ、アメリカで活躍したバレリーナの針山愛美さんの著書「世界を踊るトゥシューズ 私とバレエ」


ソ連崩壊に始まり、ニューヨークの9.11のテロなど、世界情勢が激動する中で、バレエ団での活動だけでなく、一流音楽家とのコラボレーション、後進への指導などで幅広く活動する針山さんが、その半生を振り返る一冊です。

1990年代から2010年代までの激動する世界を飛び回り、踊ってきたバレリーナの足跡としてとても興味深い本となっています。これからダンサーを目指す人や、バレエに限らず世界で活躍したいと思っている人にとっては示唆に富んでいます。

まだ日本からロシアに留学する生徒が少なかった時代、物資に乏しく、寒く質素な学生寮で過ごしたボリショイ・アカデミー時代。モスクワ騒乱などで治安も悪い中、ロシア語を学びつつ、バレエ漬けの毎日でした。卒業後、モスクワ音楽劇場バレエに入団し、パリ国際バレエコンクールで銀賞を受賞し、ヨーロッパへ。そしてジャクソン国際バレエコンクールでエルダー・アリエフと出会い、アメリカへ。イリーナ・コルパコワの教えを受けます。しかしその後移籍したバレエ団が解散するなどのトラブルにも見舞われます。ボストン・バレエ団時代に9.11のテロが起き、困難な時代となります。大きな怪我に見舞われてボストン・バレエを退団し、吹田市の国際交流大使として活動。ウラン・ウデ劇場などでも踊ります。そして、ちょうどベルリンで3つのバレエ団が統合され、ウラジーミル・マラーホフが芸術監督として就任する時にオーディションを受けてベルリン国立バレエに入団。そしてマラーホフが芸術監督を退いた2014年に
退団します。

食べ物を買うのにも苦労し、まだメールやインターネットがなくて家族ともなかなか連絡が取れなかったロシアでの留学時代の様子はとても印象的です。そこでたくさんのバレエ公演を観たことが針山さんの糧になります。ベルリンに移った時にもベルリン・フィルの公演をよく聴きに行ったり、自分が踊るだけでなく、様々な芸術に触れた、そのことの大切さを実感させられますし、そのことによってアーティストとして豊かになっていくことが伝わっていきます。また、ロシアやヨーロッパでは芸術が人々の生活に根付いていて、誰もが気軽に劇場に通うことができる素晴らしさが伝わってきます。そのように芸術に親しんできたことから、チェリストの巨匠ダヴィド・ゲリンガスとデュオでプロデュース共演するといった活動につながっていきました。

イリーナ・コルパコワ、マイヤ・プリセツカヤ、モーリス・ベジャール、小澤征爾、ベルリン・フィルのヴァイオリン奏者ホルム・ビークホルツと、様々な人々との出会いが語られます。その中でやはり特別な関係を結んだのがウラジーミル・マラーホフでした。ベルリン国立バレエ時代はもちろんのこと、退団後はますます親しくなっていきました。巻末にマラーホフ本人の言葉が掲載されています。マラーホフは芸術監督を退任するにあたっては、落ち込んだこともあったそうですが、その時に針山さんに支えられたとのことです。

マラーホフはキューバでコンクールを開催したり、また針山さんを振付助手として、クロアチア国立バレエに「白鳥の湖」を振付けると行った活動を近年行っています。(マラーホフ版『白鳥の湖』は昨年、倉永美沙さん主演で東京でも上演されています)また、ダンサーとしてはコンテンポラリー作品に挑戦し、島崎徹さん振付の作品を踊っています。この年齢になってから新境地に挑んだマラーホフの様子についても読むことができます。

針山さんが、政治や歴史について知ることも芸術家にとっては必要だと書かれていることについては、とても大切な視点だと思いました。芸術は世界情勢に左右されるところが多く、自分だけの努力ではどうしようもないことも起きたりします。その一方で、芸術が世界を変える力の源となることもあります。人々に希望や力を与えてくれるものだからです。これからも、ブレグジットや行き過ぎたナショナリズム、貧富の差の拡大、まだ残る様々な差別など世界には問題が山積していますが、厳しい時代だからこそ芸術が必要であるということは伝わってほしいと思います。

この本の中で、針山さんが自分の夢として、いつか本格的な自分のバレエ団を作り、ダンサーが職業として成立して、公演と教育に打ち込める環境を作りたいと書いています。その夢は実現に近づいています。

世界を踊るトゥシューズ―私とバレエ
針山愛美
論創社 (2018-06-27)
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日本に「マラーホフバレエ団」…世界的ダンサー 育成拠点新設へ
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190205-OYT1T50222/

世界的なバレエダンサー、ウラジーミル・マラーホフさん(51)が芸術監督を務める「日本国際バレエカンパニー」が、近く設立されることになった。国内のダンサーを育成して海外展開を進めるのが目的で、当面は関西を拠点に練習を重ね、6月末にカザフスタンのアスタナ劇場で初公演を行う。

 マラーホフさんはウクライナ出身。ドイツ・ベルリン国立バレエ団で2004年から10年間、芸術監督を務めた。現在も舞台に立ち、振付家としても活躍する。

 発起人は、マラーホフさんの振付助手を務める大阪府出身のバレリーナ針山愛美えみさん(41)。今月10日から大阪、東京でオーディションを3回行って約20人の団員を選考し、針山さんの活動拠点がある大阪府豊中市、兵庫県西宮市で練習を行うほか、マラーホフさんが年に数回、来日して直接指導にあたる。当面の運営費用は針山さんが私費で賄うが、今後は寄付を募るなどして国内外で公演機会を増やしたいという。

Japan International Ballet 日本国際バレエカンパニー
https://japanballet.org/company/

2019年8月16日(金)カルッツかわさきでガラコンサートが開催される予定です。
ウラジーミル・マラーホフや世界からのゲストダンサーが出演。

カンパニーは現在オーディションを行っています。(今回の公演用に)

針山愛美さんのチャコット・ダンスキューブの連載コラムより
▼今回はバレエカンパニーの事、バレエを取り巻く環境の違い等について少し書きたいと思います。
https://www.chacott-jp.com/news/column/berlin/detail011329.html


<追記>
針山愛美さんにお話を伺いました。今回の日本国際バレエカンパニーは、常設のバレエ団ということではなく、

「まずはできることから、できる限りのことをしたい。まずはプロジェクト的に、プロダクションごとに集まっていただいてパフォーマンスの機会を増やしていきたいと思っています」
「バレエの裾野を広げたい、そしてせっかく素晴らしいスキルを持った世界的なアーティストの方に日本の若いアーティストにそのオーラと芸術性を伝えていただきたい」
「バレエをしている方だけではなく、一般の方々の力になれるような活動もしていくことが私の夢です」

このような想いを持っている舞台人はたくさんいると思います。日本のバレエ界を変えていく力になればいいと願っています。

2019/01/25

大前 仁 「ボリショイ卒業: バレエダンサー岩田守弘 終わりなき夢の旅路」

大前 仁 さんがボリショイの元ファーストソリストで現ウラン・ウデ劇場バレエ芸術監督岩田守弘さんの7年を追った労作「ボリショイ卒業: バレエダンサー岩田守弘 終わりなき夢の旅路」が発売されています。

著者は現在毎日新聞のモスクワ支局に勤務する記者である大前仁さん。モスクワ駐在中に岩田さんと知り合い、10年にわたって取材を続けてきた。そして、この本は、これぞジャーナリストの仕事というべき読み応えのある一冊。大前さんは岩田さんに魅せられ、親しく付き合い敬愛する一方で、記者らしくがっぷり四つに取り組み食らいつきぶつかっていく。
岩田さんのバレエに寄せる深い愛情と、どんな逆境にも負けずに挑戦し続ける不屈の精神が見事に掬い取られている。

「どうして僕はこんなにバレエのことが好きなのかな」

ボリショイ・バレエ初の日本人団員として入団し、身長が低いというハンディを抱えながらもファースト・ソリストにまで昇格した岩田さん。『ラ・バヤデール』のブロンズ・アイドル、『白鳥の湖』の道化などのテクニックを要求される役柄で高く評価されてきた。だが2011年、入団16年目に、芸術監督であるセルゲイ・フィーリンより退団を勧告される。フィーリンはボリショイ・バレエでは先輩であるものの同い年であり、親しい間柄だった。悩みつつも、そしてのちには引き止められながらも、退団を決意し、新しい人生へと踏み出す決意をする。その決断に至るまでの心の動き、変わってしまったボリショイ・バレエへの想い。変わらぬバレエへの愛。ボリショイ劇場での引退公演、そしてシベリア、ブリヤート共和国のウラン・ウデ劇場芸術監督を引き受けて、新しい扉が開く。

岩田さんの光の部分だけでなく、影の部分、苦悩や挫折もしっかり描き、今まで明らかにされてなかった葛藤が綴られている。聞きづらいことも取材できているのは流石だ。取材対象に友愛を感じながらも、冷静な視点を保っている。特にボリショイ劇場での特別引退公演については、長年取材対象として接してきた大前さんならではの、生き生きとして臨場感あふれる描写で綴られている。


それにしても岩田守弘さんはとてつもない大それた人物である。バレエでは決して他人には負けたくないという気持ちを、40代後半となった今でも持っている。ダンサーとして一線を退いても踊ることがやめられない。そして、名脇役だった彼だが、本当はプリンシパルとなり、王子役を踊るのが夢だったし、それは叶う夢だと信じていたのだったのだ。だが、その夢は表に出すことはなかった。そのことに深く葛藤していたのである。背が低いことを恨んだこともあったが、この身体だったからこそ、努力に耐えられたのだと今は感謝しているのだという。

その不屈の精神は今、いつかウラン・ウデ歌劇場バレエをボリショイを超えるバレエ団に育てたいという気持ちへと結びついている。ウラン・ウデに着任した時には、レベルの違いに衝撃を受けた。それでもひとりで戦い、バレエ団のレベルを向上させた。世界制覇をしたいという野望を今は抱いている。本当にあきらめの悪い男なのだ。

感動的なエピソードがいくつも現れる。ウラン・ウデ歌劇場は日本人のシベリア抑留者によって建てられた。この地に抑留されていた90歳を超えた旧日本兵との邂逅、それは抑留者をモチーフにした作品の振付へと結びついていく。ボリショイ・バレエで彼に引導を渡したフィーリンとの交流。かつて共演した時に彼の手を振り払ったバレリーナや、ガリーナ・ステパネンコ、イーゴリ・ツヴィルコなどのトップダンサーたちがノーギャラで引退特別公演に出演してくれた、そして小嶋直也、久保紘一といった同期の友人たちとの友情など。不器用さのある岩田さんだけど、皆、彼の人間力に魅せられていくのだ。

ロシア人にとってバレエとはどんな存在なのか、という文化論でもある。ボリショイ・バレエの内幕と変貌、そしてロシア・バレエそのものの変化も描かれている。ウラン・ウデ劇場を育てる苦労の話も興味深い。

岩田守弘さんはインタビュー記事やテレビ番組出演も多いが、そこでは明るみに出ていなかった心境が綴られ、臨場感ある描写が新聞記者ならではの見事な筆致。バレエファンやバレエを学ぶ人のみならず、多くの人に、この熱い生きざまに触れてほしい。きっと励まされ、勇気付けられることでしょう。

ボリショイ卒業: バレエダンサー岩田守弘 終わりなき夢の旅路
大前 仁
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1月15日に、ロシア、サンクトペテルブルグにて、岩田さんが振付け、ファルフ・ルジマトフ、日本舞踊の藤間蘭黄さんが出演した「信長-Samurai-」が上演された。この舞台は日本で初演された作品だが、今回はサンクトペテルブルグだけでなく、ウラン・ウデ劇場と、モスクワのクレムリンにある劇場でも上演された。この公演のレポートを、大前さんが書かれています。写真、動画もあるのでぜひご覧ください。

https://mainichi.jp/articles/20190119/mog/00m/030/007000c

クレムリンで日本舞踊×バレエ

http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3582533.htm

2018/05/17

VOGUE JAPAN5月号ダンサー特集の記事(リアブコ、ポルーニン)がWeb版に

VOGUE JAPAN 2018年5月号のダンサー特集に掲載された記事のうち、

アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ)のインタビュー記事(2月の来日公演の時に取材と撮影)
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2018-05-15


セルゲイ・ポルーニンについての記事
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2018-05-14

がVOGUE JAPANのWeb版にも掲載されました。本誌を買いそびれた方は、ぜひこちらをお読みください。リアブコの写真は、井上ユミコさん撮影です。

VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号
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2018/05/01

5/1 「セブンルール」(関西テレビ/フジテレビ系)に飯島望未さんが登場

5日1日(火)、23時よりフジテレビ系で放送『7RULES』に、ヒューストン・バレエ団ファースト・ソリスの飯島望未さんが出演します。

https://www.ktv.jp/7rules/

飯島望未さんは、Instagramでの抜群のセンスで次世代のファッションアイコンとして注目を集めており、ファッション誌やショー、広告にも出演しています。

1991年生まれ 大阪府出身 26歳。6歳でバレエを始め、13歳の時にニューヨークで行われた「ユース・アメリカ・グランプリ」で3位に入賞。15歳で単身渡米し翌年ヒューストン・バレエ団と当時最年少でプロ契約を結ぶ。クラシック作品だけでなくコンテンポラリー作品でも高い評価を受け、2013年にはアメリカのダンスマガジンで「25人のいま観るべきダンサー」に選出。スイスのチューリッヒ・バレエ団を経て、現在はヒューストン・バレエ団にファースト・ソリストとして所属。

母子家庭で育った飯島は6歳でバレエを始めたが、経済的には苦しかった。短期間でプロにならなければ後が無いと、15歳で単身アメリカに渡り、1年の研修期間を経て16歳でプロデビューした。アメリカの5大バレエ団の1つであるヒューストン・バレエ団には世界中から60人の精鋭が集まる中で、現在は最上位のプリンシパルに次ぐファーストソリストとしてソロも任せられている。
カメラが映し出すバレエを中心とした彼女の日常は非常にシンプルだ。バレエ団の仲間たちとは普通に会話は交わすが、必要以上に親しくなることはない。かつて自身が役をもらった時、親しかった友達が口を利かなくなったことがあったという。だが飯島は「嫉妬して当たり前」と捉え寂しく思う様子もない。世界最高峰の芸術家集団におけるリアルな友情や恋愛事情が飯島の口から語られる。そんなある意味孤独の中で闘い続けている彼女のセブンルールとは?

最近では、現在発売中のVOGUE JAPANのビューティーストーリー「Movement in White」にも登場しています。

バレリーナ飯島望未が舞う、軽やかな白の世界。(動画あり)
https://www.vogue.co.jp/beauty/news/2018-04/25/movementinwhite

こちらのエル・ジャポンのインタビューでは、将来の目標も語っています。

「いつかバレリーナを引退したら、その後は次の世代のバレリーナをサポートしていく側にまわりたいと思っています。留学先を見つけて交渉したり、どうしたらスポンサーがもっとつくようになるかを考えたり、新しいバレエを提案している振付家の作品を日本に持ってきたり。日本のバレエを世界レベルに近づけていく、そのための架け橋になるのが最終的な目標ですね」

http://www.elle.co.jp/fashion/pick/chloegirls16_06

2018/04/02

「バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く」4/16発売

誠文堂新光社より、2018年4月16日(月)に、『バレエ語辞典』が刊行されます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000434.000012109.html


子供のころからクラシックバレエを習い、バレエの舞台も数多く観てきたフリーライターが、改めてバレエの魅力を掘り下げるべく、専門家の協力を得ながらまとめあげた辞典形式の一冊です。

掲載する用語はさまざま!
素敵なイラストを添えながら、観る人も踊る人も含め、バレエを趣味とするときに「知っておきたい用語」を掲載しています。

クラシックバレエ誕生から現代までの歴史をひも解きつつ、バレエの代表的な演目や役柄、振付家やダンサー、舞台用語から、踊るうえでも、観るためにも知っておきたいパ(ステップ)の名称やトリビアまでを、愛らしいイラストとともに丁寧に解説しました。

また、新国立劇場バレエ団のプリンシパル、米沢 唯さんへのインタビューや、チャコット衣装部への取材や、ポワント(トゥシューズ)の魅力解説など、美しい写真がいっぱいのコラムも盛りだくさん!

これからバレエを知りたいと願う初心者から、長くバレエを愛好しているファンまで…
「バレエの世界」を愛する方々のために、心を込めてお届けします。

【目次抜粋】
●クラシックバレエの歴史
●バレエ用語集「あ行~わ行」
●コラム:バレエダンサーの日常~新国立劇場バレエ団・米沢 唯さん
●コラム:チュチュが素敵なのはなぜ? チャコット・衣装部を取材!
●コラム:トゥシューズってどんなもの?

著者は私の友人の、とても素敵な富永明子さん。彼女のバレエへの深い愛情がこもった、とても読みやすく面白い読み物となっています。そして僭越ながら私が監修ということで、用語集やバレエの歴史などの記事の確認をさせていただきました。(バレエのテクニックなどの用語は、K バレエカンパニーのバレエミストレス等で活躍したバレエ講師、四家恵さんが担当)
また、DVDの紹介コーナーでは、富永さんと私がお勧めのバレエDVDについてたっぷり語っています。

たっぷり掲載されたイラストは、コサージュのアーティストとしても活躍している、これまた友人でやはりバレエを愛する丸山裕子さん、そして美しい写真はVOGUE JAPANで仕事を一緒にさせていただいている井上ユミコさんと、気心の知れたメンバーで作った一冊です。

新国立劇場バレエ団の米沢唯さんのインタビュー記事、そして彼女を始め新国立劇場バレエ団員の美しい写真もたっぷり掲載されているので、米沢ファンの方もご覧いただければと思います。

富永さんはじめメンバーが心血注いで作ったこの一冊、バレエファンの皆さま、これからバレエを知ろうとする皆さま、バレエを習っている方、ぜひ読んでいただければと思います。


【書籍概要】
書 名:バレエ語辞典

著 者:富永 明子

監 修:森 菜穂美、四家 恵
仕 様:A5判、184ページ
定 価:本体1,500円+税
配本日:2018年4月16日(月)
ISBN:978-4-416-61795-3

バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解くバレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く
富永 明子 森 菜穂美

誠文堂新光社 2018-04-16
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2018/03/27

VOGUE JAPAN5月号「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集

VOGUE JAPAN5月号(3月28日発売)「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集で、

https://www.vogue.co.jp/magazine/latest-issue

マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)と、
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ)の来日インタビュー(撮りおろし写真つき)、
デヴィッド・ホールバーグ(ABT)のインタビュー、および
セルゲイ・ポルーニンの記事

を担当させていただきました。(全8ページ)

特にマチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコの来日時の撮り下ろし撮影写真は、井上ユミコさんによる非常に美しいものなので、ぜひ本誌を手に取って見ていただければと思います。

またインタビューさせていただいた3人は、それぞれ忙しい中、非常に真摯にバレエについて、芸術について熱く語ってくださいました。素晴らしい機会を与えられたことに感謝です。

マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコ、デヴィッド・ホールバーグは今年夏の世界バレエ・フェスティバルにも出演しますので、踊りを観るのが楽しみですね。

VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号
VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) VOGUE JAPAN編集部

コンデナスト・ジャパン 2018-03-28
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2018/03/14

ミケーラ・デ・プリンスの自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」がマドンナにより映画化

YAGP(ユースアメリカグランプリ)の出場者を追ったドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション―夢に向かって踊れ!」に出演して一躍有名になった、ミケーラ・デプリンス。現在はオランダ国立バレエのソリストとして活躍しています。

シエラレオネの戦争孤児だった彼女がアメリカ人の養父母に引き取られ、バレリーナになるという夢をかなえたその波乱に満ちた半生をつづった自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」が映画化されることになりました。しかも、この本を読んで感銘を受けたビッグスター、マドンナが自らメガホンを取り、監督することになりました。スタジオはMGMで2015年より準備が進められてきました。

http://variety.com/2018/film/news/madonna-directing-ballerina-movie-taking-flight-1202725212/

「ミケーラの旅路は、アーティストとしての私だけでなく、逆境を知っている活動家としての私の心にも深く響きました。シエラレオネに光を当て、ミケーラと共に育った孤児たちを代弁する存在としての彼女に、声を与えたいと思います。彼女の物語に命を与える機会を得られて誇りに思っています」とマドンナはコメントしています。

マドンナは、2008年の映画『ワンダーラスト』で映画監督デビューし、2011年には『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』を監督。これが3本目の作品となります。

「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」は、多くの方に読んでいただきたい、とても勇気と希望を与えてくれる一冊です。養母エレインとの共著ですが、18歳の時にこれを書いたというのは素晴らしい文才です。

(私の感想)
戦争、両親の死と大変な苦難を生き抜き、アメリカに渡っても差別されるという現実に直面しながら、努力を重ねて夢の扉を開いたミケーラ。だけど、養母エレーンと共に書いたこの自伝では、等身大の彼女の姿が、素直な言葉で生き生きと綴られています。決して成功に酔うことなく、様々なトラウマや恐怖、姉妹となったミアとの友情と葛藤など、若い女の子ならではの視点で語られているので、とても好感度が高いです。翻訳もとても読みやすく、ルビも振ってあって小学校高学年くらいでもスルスル読めてしまうし、ドラマティックで感動的で、面白い内容です。

ミケーラ・デ・プリンスを追ったアメリカNBCのドキュメンタリー

オランダ国立バレエで「コッペリア」のスワルニダをリハーサルする映像。

オランダ国立バレエでの活躍の他、ENBの「ジゼル」にミルタ役でゲスト出演したり、ビヨンセのLemonadeのPVに出演するなどの活躍もしています。2年ほど前にKLMオランダ航空に載った時には、彼女が機内誌の表紙を飾っていました。

ミケーラ・デ・プリンスの公式サイト
http://www.michaeladeprince.com/

素晴らしい原作なだけに、映画化がとても楽しみです。

夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)
ミケーラ デプリンス エレーン デプリンス Michaela DePrince

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ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ! (Blu-ray)ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ! (Blu-ray)

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2017/12/30

SWAN MAGAZINE Vol.50 2017年冬号

SWAN MAGAZINE Vol.50 2017年冬号が発売されました。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

このマガジンもついに50号の発行となりました。季刊誌なので12年以上続いていることになります。毎号、必ず有吉京子さんの連載が続いていることも素晴らしいことです。


[Special Interview] パリ・オペラ座 エトワールに夢中!
マチュー・ガニオ

来年1月の「ル・グラン・ガラ」で久しぶりに来日するマチュー・ガニオのインタビュー記事です。今シーズンは、開幕の「ジュエルズ」のエメラルド、同じくバランシン振付の「アゴン」、勅使川原三郎さんの新作「Grand Miroir」、そして現在上演中の「ドン・キホーテ」のバジルと大活躍。
今回のインタビューでは、特に「Grand Miroir」について語っています。この作品の全公演にマチューは出演しましたが、ラストはインプロヴィゼーション(即興)であるために毎回気分によって変えていたとのこと。勅使川原さんとは振付家とダンサーという、人間同士の深い交流ができたそうで、自分のキャリアの中で、とても興味深く貴重な経験になったそうです。
実際、勅使川原さんも、KARAS APPARATUSの公演後のトークで、マチューがいかに真面目で努力家で熱心で、今までの自分とは全く違った意識を持たなければならないという考えて取り組んでいたことを高く評価されていました。一回り大きくなったマチューを、1月に観ることができそうです。

[Review]
パリ・オペラ座「バランシン/勅使川原/バウシュ」

では、この「Grand Miroir」始め、このトリプルビルについて、写真をたっぷり使って紹介しています。

[Interview]
勅使川原三郎「Grand Miroir」誕生!

そしてこの「Grand Miroir」を振付けた勅使川原さんの貴重なインタビュー。5月にオーディションを開催して出演するダンサーを選び、ワークショップを開催。9月からリハーサルを開始しましたが、とにかくダンサーとよく話したとのことです。身体の可動域を、今までの概念と違った風にしてほしい、それはそのまま、音楽理解につながるそうです。各自の身体、ダンスに向かう姿勢、ひいては自分がどういう人間であるかを身体的により理解し、自分を見つめなおしてほしいと語っておられました。

パリ・オペラ座との仕事はしやすかったそうです。現代を歴史的に捉えていると言えるが、今後のためにあるべき芸術を求めている姿勢があると感じられたとのことで。新しいことをするというのは、人間が本来持っている強烈な興味は何だということを時間をかけて探っているのだと思い、これを国家規模で行っていると。守り続けて行かなくてはならないという精神を変革の精神と同時に持ち続けている、歴史を新しくしていこうというこの姿勢を、勅使川原さんは清々しく感じられたそうです。

[特集] 2年ぶりの来日!
ハンブルク・バレエ 最前線

来年2月に来日公演を控えたハンブルク・バレエの特集です。

[現地ルポ]
ロビンス生誕100周年<ショパン・ダンシズ>で開幕!
「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」と「ザ・コンサート」のダブル・ビルの公演紹介

[Principal Interview] カレン・アザチャン

[ハンブルク・バレエで活躍する日本人ソリスト] 有井舞耀/菅井円加

「ニジンスキー」の作品紹介


「パリ・オペラ座バレエ学校の四季」(パリ・オペラ座ピアニストの土屋裕子さんの連載)は
「ジュエルズ」で開幕
ブジュル引退/カルポー賞/校舎移転30周年

[Review] 新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」(新制作)

[Review] ルグリ・ガラ /ザハーロワ「アモーレ」/東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ>

[Interview] Noism金森穣「NINA」再演を語る

世界文化賞受賞 バリシニコフ来日!

フランス芸術文化勲章受賞 勅使川原三郎の世界


[連載]
世界で活躍する日本人ダンサーを紹介する、世界の劇場から、こんにちは!は、今年の夏のBright Step公演で、個性的で鮮やかな踊りを見せてくれた山本勝利さん(キール歌劇場バレエ)のインタビューです。今年の秋からは、より現代作品中心で、年に4作品の新作を上演するアウグスブルグ歌劇場バレエに移籍されるとのことです。


[連載 第14話]
「SWAN ─白鳥─ドイツ編 」有吉京子

ハンブルク・バレエでノイマイヤー振付の「オテロ」を踊ることになった真澄とレオンが、この作品の深い世界の中に没入する様子をじっくりと描いています。ノイマイヤー本人も作品の中に登場します。

特にマチュー・ガニオ、勅使川原三郎、ハンブルク・バレエのファンにはぜひ読んでいただきたい、充実した一冊になりました。ぜひお求めください。

SWAN MAGAZINE Vol.50: 2017年冬号SWAN MAGAZINE Vol.50: 2017年冬号
有吉京子ほか

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2017/11/30

12/1 NHK Eテレ らららクラシックで、「くるみ割り人形」特集

12月1日(金)、NHK Eテレ1 午後9時30分~ 午後10時00分までの「らららクラシック」は、

バレエまるわかりチャイコフスキーの“くるみ割り人形“です。

http://www4.nhk.or.jp/lalala/x/2017-12-01/31/13849/2133244/

宮本亜門も感激の傑作バレエ
(1)ロシアの至宝マリインスキー・バレエが描く少女の夢(2)バレエスタジオ潜入リポート(3)チャイコフスキーが取り入れた当時最新の楽器

クリスマスシーズンに世界各地で演じられるバレエ「くるみ割り人形」。その魅力を「夢」をキーワードに、ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の素晴らしい映像でご紹介します。バレエの動きの意味を説き明かすのは、阿佐ヶ谷姉妹。「クラシック珍道中」で、バレエダンサーの技を体を張って徹底取材します。そして、チャイコフスキーが音楽で描いた「夢の世界」を、作曲家の池辺晋一郎が読み解きます。

【ゲスト】宮本亜門(演出家)

楽曲

「くるみ割り人形」
チャイコフスキー:作曲
(振付)ワシーリ・ワイノーネン、
マーシャ…(バレエダンサー)レナータ・シャキロワ、王子…(バレエダンサー)ダヴィド・ザレーエフ、(バレエ)マリインスキー劇場バレエ団、
(管弦楽)マリインスキー劇場管弦楽団、(指揮)ワレリー・ゲルギエフ
(1分50秒)
~マリインスキー劇場~

番組内で流れるマリインスキー・バレエの「くるみ割り人形」は、12月24日のNHK-BS プレミアムシアターで全編放映されます。
http://www4.nhk.or.jp/premium/


また、番組内で、スターダンサーズバレエ団に、阿佐ヶ谷姉妹が訪れてバレエを体験するところも登場します。



スターダンサーズ・バレエ団の「くるみ割り人形」

https://www.sdballet.com/performances/1712_thenutcracker/

12月 9日(土) 開演 14:00 / 開場 13:15 
クララ 渡辺恭子
王子 林田翔平

12月10日(日)① 開演 11:30 / 開場 10:45
クララ 西原友衣菜
王子 池田武志

12月10日(日)② 開演 16:00 / 開場 15:15
クララ 渡辺恭子
王子 林田翔平

(開演20分前より総監督・小山久美によるプレトークを行います)

テアトロ・ジーリオ・ショウワ
(小田急線新百合ヶ丘駅南口より徒歩4分)

演出・振付 鈴木 稔
舞台美術・衣裳 ディック・バード
音楽 P.I. チャイコフスキー
指揮 田中良和
管弦楽 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
コーラス ゆりがおか児童合唱団

2017/09/19

SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49

SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49が発売中です。次の号でいよいよ50号となるのですね。今回も充実した内容です。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

[巻頭カラー]パリ・オペラ座 エトワールに夢中!
3月の日本公演で見事にエトワールに昇進した、ユーゴ・マルシャンです。

入団当初は192cmという高い身長が仇となってなかなか配役されなかったこと。まだコリフェの時に「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤー/王子役に抜擢されるけど、踊る相手や日程が次々と変わって大変だったこと。鮮やかな「マノン」デ・グリュー役でのデビュー…。膝が丈夫でプリエがしっかりしているので、大柄な体でも柔らかい着地ができるとのことです。オペラ座学校での卒業公演の『コッペリア』ではコール・ド・バレエで、主役を踊ったのは同期のジェルマン・ルーヴェと、マチュー・コンタでした。美しい舞台写真もたくさん掲載されています。

[特集] 来日60周年 ボリショイ・バレエ

6月のボリショイ・バレエの来日公演についての記事が充実しています。舞台写真はもとより、「ルグリ・ガラ」にも出演したオルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンというボリショイの新しい顔の二人のインタビューが興味深い。卓越した技術で知られるチュージンをもってしても、ヌレエフ版の『白鳥の湖』は大変難しい作品とのことです。

また、7月に「バレエ・アステラス」やワークショップで来日したワガノワ・アカデミー校長のニコライ・ツィスカリーゼの話も面白いです。ワガノワ・アカデミーは、国の予算で無料で通学できる生徒が毎年3千人の志願者の中から、60人ほど入学し、それ以外に私費で通う学生(留学生など)が45名ほど。でも、私費学生でも将来性のない生徒には退学をしてもらうとのことです。ツィスカリーゼは、マリーナ・セミョノーワ、ピョートル・ペストフ、ガリーナ・ウラノワ、ニコライ・ファジェーチェフという4人の教師に学びましたが、中でも、日本好きだったというペストフの教えの内容が興味深かったです。「ジャンプの着地は桜の花が池に落ちるように」という表現をされていたとのこと。

[連載]
パリ・オペラ座バレエ学校の四季 入団&進級試験

土屋裕子さんによるこの連載では、入団試験や進級試験について詳細に紹介されていました。外部入団試験では二山治雄さんが4位となりましたが、実際、21日のシーズンオープニングのデフィレに二山さんが登場する予定になっていますので、短期契約団員となれたということですね。
オペラ座学校の進級試験については、ほとんどの学年で男女それぞれ1~2名が退学となっています。129人の生徒のうち外国人が22人、日系は6人だそうです。

ハンブルク便り13では、
ハンブルク・バレエの来日公演でも踊られる「ニジンスキー」のレポートと、菅井円加さんの「シンデレラ・ストーリー」主役デビューについてのレポートが掲載されています。5月25日、27日の「ニジンスキー」公演(リアブコ主演)は、収録されDVDとして発売されるそうです。また、ノイマイヤーの新作「アンナ・カレーニナ」のレポートも。こちらは、ボリショイ・バレエ、そしてナショナル・バレエ・オブ・カナダとの共同制作であり、3バレエ団で上演される作品となります。

世界の劇場から、こんにちは!
海外で活躍する日本人ダンサーを紹介するコーナー。今回は、2016年のヴァルナ国際バレエコンクールで銀賞を受賞した、 白井沙恵佳さん(カナダ ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)のインタビュー。まだ入団2年目ですが、30人とあまり大きくないバレエ団のため、役をもらえる機会に恵まれているとのことです。

[連載 第13話]
「SWAN ─白鳥─ドイツ編 」有吉京子

いよいよ、ノイマイヤーの「オテロ」の幕が開き、オテロ役のレオン、デスデモーナ役の真澄がそれぞれの内面を掘り下げて役を深めていく過程が描かれます。二人の心理が細やかに、息詰まるように描写されて行きます。

プレゼントコーナーでは、ユーゴ・マルシャンのサイン入り「ラ・シルフィード」のプログラムが1名様に、映画「ポリーナ、私を踊る」の原作本、有吉京子さんの直筆サイン色紙、そして7月に来日したエヴァン・マッキーの特製カレンダーが3名の読者の方に当たるプレゼントがあります。なかなか手に入らない貴重なカレンダー、ぜひともご応募ください。

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