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バレエの本

2018/04/02

「バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く」4/16発売

誠文堂新光社より、2018年4月16日(月)に、『バレエ語辞典』が刊行されます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000434.000012109.html


子供のころからクラシックバレエを習い、バレエの舞台も数多く観てきたフリーライターが、改めてバレエの魅力を掘り下げるべく、専門家の協力を得ながらまとめあげた辞典形式の一冊です。

掲載する用語はさまざま!
素敵なイラストを添えながら、観る人も踊る人も含め、バレエを趣味とするときに「知っておきたい用語」を掲載しています。

クラシックバレエ誕生から現代までの歴史をひも解きつつ、バレエの代表的な演目や役柄、振付家やダンサー、舞台用語から、踊るうえでも、観るためにも知っておきたいパ(ステップ)の名称やトリビアまでを、愛らしいイラストとともに丁寧に解説しました。

また、新国立劇場バレエ団のプリンシパル、米沢 唯さんへのインタビューや、チャコット衣装部への取材や、ポワント(トゥシューズ)の魅力解説など、美しい写真がいっぱいのコラムも盛りだくさん!

これからバレエを知りたいと願う初心者から、長くバレエを愛好しているファンまで…
「バレエの世界」を愛する方々のために、心を込めてお届けします。

【目次抜粋】
●クラシックバレエの歴史
●バレエ用語集「あ行~わ行」
●コラム:バレエダンサーの日常~新国立劇場バレエ団・米沢 唯さん
●コラム:チュチュが素敵なのはなぜ? チャコット・衣装部を取材!
●コラム:トゥシューズってどんなもの?

著者は私の友人の、とても素敵な富永明子さん。彼女のバレエへの深い愛情がこもった、とても読みやすく面白い読み物となっています。そして僭越ながら私が監修ということで、用語集やバレエの歴史などの記事の確認をさせていただきました。(バレエのテクニックなどの用語は、K バレエカンパニーのバレエミストレス等で活躍したバレエ講師、四家恵さんが担当)
また、DVDの紹介コーナーでは、富永さんと私がお勧めのバレエDVDについてたっぷり語っています。

たっぷり掲載されたイラストは、コサージュのアーティストとしても活躍している、これまた友人でやはりバレエを愛する丸山裕子さん、そして美しい写真はVOGUE JAPANで仕事を一緒にさせていただいている井上ユミコさんと、気心の知れたメンバーで作った一冊です。

新国立劇場バレエ団の米沢唯さんのインタビュー記事、そして彼女を始め新国立劇場バレエ団員の美しい写真もたっぷり掲載されているので、米沢ファンの方もご覧いただければと思います。

富永さんはじめメンバーが心血注いで作ったこの一冊、バレエファンの皆さま、これからバレエを知ろうとする皆さま、バレエを習っている方、ぜひ読んでいただければと思います。


【書籍概要】
書 名:バレエ語辞典

著 者:富永 明子

監 修:森 菜穂美、四家 恵
仕 様:A5判、184ページ
定 価:本体1,500円+税
配本日:2018年4月16日(月)
ISBN:978-4-416-61795-3

バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解くバレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く
富永 明子 森 菜穂美

誠文堂新光社 2018-04-16
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2018/03/27

VOGUE JAPAN5月号「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集

VOGUE JAPAN5月号(3月28日発売)「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集で、

https://www.vogue.co.jp/magazine/latest-issue

マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)と、
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ)の来日インタビュー(撮りおろし写真つき)、
デヴィッド・ホールバーグ(ABT)のインタビュー、および
セルゲイ・ポルーニンの記事

を担当させていただきました。(全8ページ)

特にマチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコの来日時の撮り下ろし撮影写真は、井上ユミコさんによる非常に美しいものなので、ぜひ本誌を手に取って見ていただければと思います。

またインタビューさせていただいた3人は、それぞれ忙しい中、非常に真摯にバレエについて、芸術について熱く語ってくださいました。素晴らしい機会を与えられたことに感謝です。

マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコ、デヴィッド・ホールバーグは今年夏の世界バレエ・フェスティバルにも出演しますので、踊りを観るのが楽しみですね。

VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号
VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) VOGUE JAPAN編集部

コンデナスト・ジャパン 2018-03-28
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2018/03/14

ミケーラ・デ・プリンスの自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」がマドンナにより映画化

YAGP(ユースアメリカグランプリ)の出場者を追ったドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション―夢に向かって踊れ!」に出演して一躍有名になった、ミケーラ・デプリンス。現在はオランダ国立バレエのソリストとして活躍しています。

シエラレオネの戦争孤児だった彼女がアメリカ人の養父母に引き取られ、バレリーナになるという夢をかなえたその波乱に満ちた半生をつづった自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」が映画化されることになりました。しかも、この本を読んで感銘を受けたビッグスター、マドンナが自らメガホンを取り、監督することになりました。スタジオはMGMで2015年より準備が進められてきました。

http://variety.com/2018/film/news/madonna-directing-ballerina-movie-taking-flight-1202725212/

「ミケーラの旅路は、アーティストとしての私だけでなく、逆境を知っている活動家としての私の心にも深く響きました。シエラレオネに光を当て、ミケーラと共に育った孤児たちを代弁する存在としての彼女に、声を与えたいと思います。彼女の物語に命を与える機会を得られて誇りに思っています」とマドンナはコメントしています。

マドンナは、2008年の映画『ワンダーラスト』で映画監督デビューし、2011年には『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』を監督。これが3本目の作品となります。

「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」は、多くの方に読んでいただきたい、とても勇気と希望を与えてくれる一冊です。養母エレインとの共著ですが、18歳の時にこれを書いたというのは素晴らしい文才です。

(私の感想)
戦争、両親の死と大変な苦難を生き抜き、アメリカに渡っても差別されるという現実に直面しながら、努力を重ねて夢の扉を開いたミケーラ。だけど、養母エレーンと共に書いたこの自伝では、等身大の彼女の姿が、素直な言葉で生き生きと綴られています。決して成功に酔うことなく、様々なトラウマや恐怖、姉妹となったミアとの友情と葛藤など、若い女の子ならではの視点で語られているので、とても好感度が高いです。翻訳もとても読みやすく、ルビも振ってあって小学校高学年くらいでもスルスル読めてしまうし、ドラマティックで感動的で、面白い内容です。

ミケーラ・デ・プリンスを追ったアメリカNBCのドキュメンタリー

オランダ国立バレエで「コッペリア」のスワルニダをリハーサルする映像。

オランダ国立バレエでの活躍の他、ENBの「ジゼル」にミルタ役でゲスト出演したり、ビヨンセのLemonadeのPVに出演するなどの活躍もしています。2年ほど前にKLMオランダ航空に載った時には、彼女が機内誌の表紙を飾っていました。

ミケーラ・デ・プリンスの公式サイト
http://www.michaeladeprince.com/

素晴らしい原作なだけに、映画化がとても楽しみです。

夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)
ミケーラ デプリンス エレーン デプリンス Michaela DePrince

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2017/12/30

SWAN MAGAZINE Vol.50 2017年冬号

SWAN MAGAZINE Vol.50 2017年冬号が発売されました。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

このマガジンもついに50号の発行となりました。季刊誌なので12年以上続いていることになります。毎号、必ず有吉京子さんの連載が続いていることも素晴らしいことです。


[Special Interview] パリ・オペラ座 エトワールに夢中!
マチュー・ガニオ

来年1月の「ル・グラン・ガラ」で久しぶりに来日するマチュー・ガニオのインタビュー記事です。今シーズンは、開幕の「ジュエルズ」のエメラルド、同じくバランシン振付の「アゴン」、勅使川原三郎さんの新作「Grand Miroir」、そして現在上演中の「ドン・キホーテ」のバジルと大活躍。
今回のインタビューでは、特に「Grand Miroir」について語っています。この作品の全公演にマチューは出演しましたが、ラストはインプロヴィゼーション(即興)であるために毎回気分によって変えていたとのこと。勅使川原さんとは振付家とダンサーという、人間同士の深い交流ができたそうで、自分のキャリアの中で、とても興味深く貴重な経験になったそうです。
実際、勅使川原さんも、KARAS APPARATUSの公演後のトークで、マチューがいかに真面目で努力家で熱心で、今までの自分とは全く違った意識を持たなければならないという考えて取り組んでいたことを高く評価されていました。一回り大きくなったマチューを、1月に観ることができそうです。

[Review]
パリ・オペラ座「バランシン/勅使川原/バウシュ」

では、この「Grand Miroir」始め、このトリプルビルについて、写真をたっぷり使って紹介しています。

[Interview]
勅使川原三郎「Grand Miroir」誕生!

そしてこの「Grand Miroir」を振付けた勅使川原さんの貴重なインタビュー。5月にオーディションを開催して出演するダンサーを選び、ワークショップを開催。9月からリハーサルを開始しましたが、とにかくダンサーとよく話したとのことです。身体の可動域を、今までの概念と違った風にしてほしい、それはそのまま、音楽理解につながるそうです。各自の身体、ダンスに向かう姿勢、ひいては自分がどういう人間であるかを身体的により理解し、自分を見つめなおしてほしいと語っておられました。

パリ・オペラ座との仕事はしやすかったそうです。現代を歴史的に捉えていると言えるが、今後のためにあるべき芸術を求めている姿勢があると感じられたとのことで。新しいことをするというのは、人間が本来持っている強烈な興味は何だということを時間をかけて探っているのだと思い、これを国家規模で行っていると。守り続けて行かなくてはならないという精神を変革の精神と同時に持ち続けている、歴史を新しくしていこうというこの姿勢を、勅使川原さんは清々しく感じられたそうです。

[特集] 2年ぶりの来日!
ハンブルク・バレエ 最前線

来年2月に来日公演を控えたハンブルク・バレエの特集です。

[現地ルポ]
ロビンス生誕100周年<ショパン・ダンシズ>で開幕!
「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」と「ザ・コンサート」のダブル・ビルの公演紹介

[Principal Interview] カレン・アザチャン

[ハンブルク・バレエで活躍する日本人ソリスト] 有井舞耀/菅井円加

「ニジンスキー」の作品紹介


「パリ・オペラ座バレエ学校の四季」(パリ・オペラ座ピアニストの土屋裕子さんの連載)は
「ジュエルズ」で開幕
ブジュル引退/カルポー賞/校舎移転30周年

[Review] 新国立劇場バレエ団「くるみ割り人形」(新制作)

[Review] ルグリ・ガラ /ザハーロワ「アモーレ」/東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ>

[Interview] Noism金森穣「NINA」再演を語る

世界文化賞受賞 バリシニコフ来日!

フランス芸術文化勲章受賞 勅使川原三郎の世界


[連載]
世界で活躍する日本人ダンサーを紹介する、世界の劇場から、こんにちは!は、今年の夏のBright Step公演で、個性的で鮮やかな踊りを見せてくれた山本勝利さん(キール歌劇場バレエ)のインタビューです。今年の秋からは、より現代作品中心で、年に4作品の新作を上演するアウグスブルグ歌劇場バレエに移籍されるとのことです。


[連載 第14話]
「SWAN ─白鳥─ドイツ編 」有吉京子

ハンブルク・バレエでノイマイヤー振付の「オテロ」を踊ることになった真澄とレオンが、この作品の深い世界の中に没入する様子をじっくりと描いています。ノイマイヤー本人も作品の中に登場します。

特にマチュー・ガニオ、勅使川原三郎、ハンブルク・バレエのファンにはぜひ読んでいただきたい、充実した一冊になりました。ぜひお求めください。

SWAN MAGAZINE Vol.50: 2017年冬号SWAN MAGAZINE Vol.50: 2017年冬号
有吉京子ほか

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2017/11/30

12/1 NHK Eテレ らららクラシックで、「くるみ割り人形」特集

12月1日(金)、NHK Eテレ1 午後9時30分~ 午後10時00分までの「らららクラシック」は、

バレエまるわかりチャイコフスキーの“くるみ割り人形“です。

http://www4.nhk.or.jp/lalala/x/2017-12-01/31/13849/2133244/

宮本亜門も感激の傑作バレエ
(1)ロシアの至宝マリインスキー・バレエが描く少女の夢(2)バレエスタジオ潜入リポート(3)チャイコフスキーが取り入れた当時最新の楽器

クリスマスシーズンに世界各地で演じられるバレエ「くるみ割り人形」。その魅力を「夢」をキーワードに、ロシアのマリインスキー劇場バレエ団の素晴らしい映像でご紹介します。バレエの動きの意味を説き明かすのは、阿佐ヶ谷姉妹。「クラシック珍道中」で、バレエダンサーの技を体を張って徹底取材します。そして、チャイコフスキーが音楽で描いた「夢の世界」を、作曲家の池辺晋一郎が読み解きます。

【ゲスト】宮本亜門(演出家)

楽曲

「くるみ割り人形」
チャイコフスキー:作曲
(振付)ワシーリ・ワイノーネン、
マーシャ…(バレエダンサー)レナータ・シャキロワ、王子…(バレエダンサー)ダヴィド・ザレーエフ、(バレエ)マリインスキー劇場バレエ団、
(管弦楽)マリインスキー劇場管弦楽団、(指揮)ワレリー・ゲルギエフ
(1分50秒)
~マリインスキー劇場~

番組内で流れるマリインスキー・バレエの「くるみ割り人形」は、12月24日のNHK-BS プレミアムシアターで全編放映されます。
http://www4.nhk.or.jp/premium/


また、番組内で、スターダンサーズバレエ団に、阿佐ヶ谷姉妹が訪れてバレエを体験するところも登場します。



スターダンサーズ・バレエ団の「くるみ割り人形」

https://www.sdballet.com/performances/1712_thenutcracker/

12月 9日(土) 開演 14:00 / 開場 13:15 
クララ 渡辺恭子
王子 林田翔平

12月10日(日)① 開演 11:30 / 開場 10:45
クララ 西原友衣菜
王子 池田武志

12月10日(日)② 開演 16:00 / 開場 15:15
クララ 渡辺恭子
王子 林田翔平

(開演20分前より総監督・小山久美によるプレトークを行います)

テアトロ・ジーリオ・ショウワ
(小田急線新百合ヶ丘駅南口より徒歩4分)

演出・振付 鈴木 稔
舞台美術・衣裳 ディック・バード
音楽 P.I. チャイコフスキー
指揮 田中良和
管弦楽 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
コーラス ゆりがおか児童合唱団

2017/09/19

SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49

SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49が発売中です。次の号でいよいよ50号となるのですね。今回も充実した内容です。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

[巻頭カラー]パリ・オペラ座 エトワールに夢中!
3月の日本公演で見事にエトワールに昇進した、ユーゴ・マルシャンです。

入団当初は192cmという高い身長が仇となってなかなか配役されなかったこと。まだコリフェの時に「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤー/王子役に抜擢されるけど、踊る相手や日程が次々と変わって大変だったこと。鮮やかな「マノン」デ・グリュー役でのデビュー…。膝が丈夫でプリエがしっかりしているので、大柄な体でも柔らかい着地ができるとのことです。オペラ座学校での卒業公演の『コッペリア』ではコール・ド・バレエで、主役を踊ったのは同期のジェルマン・ルーヴェと、マチュー・コンタでした。美しい舞台写真もたくさん掲載されています。

[特集] 来日60周年 ボリショイ・バレエ

6月のボリショイ・バレエの来日公演についての記事が充実しています。舞台写真はもとより、「ルグリ・ガラ」にも出演したオルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンというボリショイの新しい顔の二人のインタビューが興味深い。卓越した技術で知られるチュージンをもってしても、ヌレエフ版の『白鳥の湖』は大変難しい作品とのことです。

また、7月に「バレエ・アステラス」やワークショップで来日したワガノワ・アカデミー校長のニコライ・ツィスカリーゼの話も面白いです。ワガノワ・アカデミーは、国の予算で無料で通学できる生徒が毎年3千人の志願者の中から、60人ほど入学し、それ以外に私費で通う学生(留学生など)が45名ほど。でも、私費学生でも将来性のない生徒には退学をしてもらうとのことです。ツィスカリーゼは、マリーナ・セミョノーワ、ピョートル・ペストフ、ガリーナ・ウラノワ、ニコライ・ファジェーチェフという4人の教師に学びましたが、中でも、日本好きだったというペストフの教えの内容が興味深かったです。「ジャンプの着地は桜の花が池に落ちるように」という表現をされていたとのこと。

[連載]
パリ・オペラ座バレエ学校の四季 入団&進級試験

土屋裕子さんによるこの連載では、入団試験や進級試験について詳細に紹介されていました。外部入団試験では二山治雄さんが4位となりましたが、実際、21日のシーズンオープニングのデフィレに二山さんが登場する予定になっていますので、短期契約団員となれたということですね。
オペラ座学校の進級試験については、ほとんどの学年で男女それぞれ1~2名が退学となっています。129人の生徒のうち外国人が22人、日系は6人だそうです。

ハンブルク便り13では、
ハンブルク・バレエの来日公演でも踊られる「ニジンスキー」のレポートと、菅井円加さんの「シンデレラ・ストーリー」主役デビューについてのレポートが掲載されています。5月25日、27日の「ニジンスキー」公演(リアブコ主演)は、収録されDVDとして発売されるそうです。また、ノイマイヤーの新作「アンナ・カレーニナ」のレポートも。こちらは、ボリショイ・バレエ、そしてナショナル・バレエ・オブ・カナダとの共同制作であり、3バレエ団で上演される作品となります。

世界の劇場から、こんにちは!
海外で活躍する日本人ダンサーを紹介するコーナー。今回は、2016年のヴァルナ国際バレエコンクールで銀賞を受賞した、 白井沙恵佳さん(カナダ ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)のインタビュー。まだ入団2年目ですが、30人とあまり大きくないバレエ団のため、役をもらえる機会に恵まれているとのことです。

[連載 第13話]
「SWAN ─白鳥─ドイツ編 」有吉京子

いよいよ、ノイマイヤーの「オテロ」の幕が開き、オテロ役のレオン、デスデモーナ役の真澄がそれぞれの内面を掘り下げて役を深めていく過程が描かれます。二人の心理が細やかに、息詰まるように描写されて行きます。

プレゼントコーナーでは、ユーゴ・マルシャンのサイン入り「ラ・シルフィード」のプログラムが1名様に、映画「ポリーナ、私を踊る」の原作本、有吉京子さんの直筆サイン色紙、そして7月に来日したエヴァン・マッキーの特製カレンダーが3名の読者の方に当たるプレゼントがあります。なかなか手に入らない貴重なカレンダー、ぜひともご応募ください。

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SWAN MAGAZINE Vol.49: 2017年秋号SWAN MAGAZINE Vol.49: 2017年秋号
有吉京子ほか

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2017/09/17

「スカートはかなきゃダメですか?」名取寛人

現在来日公演中のトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団に、初の日本人ダンサーとして入団した名取寛人さんが、自らの半生を語る一冊が、「スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 」

スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)
名取 寛人

理論社 2017-08-01
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女性として生まれながら、中学生ごろから自分の性に違和感を覚えるようになり、やがて男性として生きようとする名取さん。体操選手として活躍しスポーツ推薦で高校に進学した名取さんは、高校卒業後、真田広之さんなどが所属していたJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に通い、その後ショーダンサーとして活動。本格的にダンスを学ぼうと渡米し、29歳にしてバレエと出会う。

体操で培った身体能力、そして大変な努力はしたものの、名取さんはバレエをニューヨークで一年半学んだだけで、男性ばかりの団員で構成されたトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団のオーディションに合格して団員となり、7年間活躍する。女性であることを隠して入団した名取さんは、やがて女性であることがディレクターにわかってしまい、性適合手術を受けて身体も、戸籍上も男性となった。

自分の性に違和感を持っていたものの、女手ひとつで彼を育ててくれた母親など家族の理解とサポートに恵まれ、そしてクラスメイトや学校も理解があり、少しやんちゃではあるものの伸び伸びと育った名取さん。回り道をすることもあったけれども、努力を重ねて、男性ダンサーとして活躍をするという夢に向かって悩みながらもひたむきに進んでいった。年間150公演も行い世界中をツアーするトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ(トロックス)で、生まれてはじめていじめを経験するけれども、そのことも自分の芸に集中するきっかけとなり、芸の肥やしとなった。

性適合手術も受けて、念願の男性となることもできたけれども、それでも本当に「男になった」わけではないという彼の言葉には重みがある。どんなに努力して、運に恵まれたとしても叶えられないことはある。そんな中で夢を追いかけること、自分らしく生きること、苦しい時にも物事のいい面を見ることでポジティブに生きていくということについて、この本は良い指針となると感じた。

この本を読むと、本当に名取さんという人は魅力的な人物であるというのが良く伝わってくる。中学、高校時代は人気者でよくモテたというのもわかるし、性別という大きな悩みを抱えながらも常に前向きで頑張る性格。この人柄が多くの幸運を引き寄せ、また素敵な出会いをもたらしてきたのだろう。やりたいことに向けてひたむきに努力してきた彼の生き方は、性に限らず悩める若い人(そして若くない人にも)に勇気を与えてくれる。率直で飾らない語り口、わかりやすい文章、とても読みやすい一冊だ。

トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエの内幕、そして日本のバレエ界の問題点についても触れてある部分があり、そういった意味でもとても面白い本。

名取さんは、2011年より、Hiroto’s showを立ち上げ、自己表現を模索する傍ら、舞台の演出、プロデュースを手がけ自らの新境地にチャレンジし続けている。バレエスタジオN ballet artsを主宰。今もなお、進化し続けているその姿には敬服するばかり。

名取寛人さんのブログ
https://hirotontr.wordpress.com/

告白を受け同級生ら全面的にバックアップ 性転換のバレエダンサー、地元鴻巣で公演へ 市民ダンサーと共演
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/09/13/09_.html

“男だけのバレエ団”日本人団員が語る「女性だった過去」
https://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/social/24679

2017/08/01

セルゲイ・ポルーニン写真集『The Beginning of a Journey: Project Polunin』(ハービー・山口撮影)と写真展 

現在公開中のドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』、大ヒットしているようで、上映館も拡大しているとのことです。
http://www.uplink.co.jp/dancer/

バレエファンのみならず、多くの人を惹きつける普遍的な内容のこの映画、貧しい家庭に生まれた傑出した才能を持った青年が、その才能ゆえに背負う十字架、家族との葛藤、バレエに明け暮れたために普通の少年時代を送れなかったこと、そして孤独と重荷を描いています。セルゲイ・ポルーニンが踊る映像もふんだんに盛り込まれ、また幼い頃からの記録映像もたくさん登場して、心を打つドキュメンタリーとなっています。私もパンフレットに少し寄稿したということもあり、この作品のヒットがとても嬉しいです。配給のアップリンク、そしてパルコの宣伝も、上手くターゲットに響くもので、素晴らしい成果だと思いました。


さて、セルゲイ・ポルーニンは、自らのプロジェクト、「プロジェクト・ポルーニン」を立ち上げました。バレエという芸術がまだ敷居の高いイメージがあるがゆえ一般への広がりがないのでそれを打破すること、また常に怪我のリスクがありキャリアの短いダンサーたちを、様々な形で支援する組織とのことです。

そして、「プロジェクト・ポルーニン」という自らがプロデュースした公演も、今年の3月にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で行いました。彼が大きくブレイクするきっかけとなったミュージック・ビデオ「Take Me to Church」を監督したデヴィッド・ラシャペルとのコラボレーションで、ナタリア・オシポワが共演していました。チケットはあっという間に売り切れましたが公演の内容については、ほとんどすべてのメディアで酷評されました。

その「プロジェクト・ポルーニン」の舞台裏とリハーサルを、ロックミュージシャンなどの撮影で知られる写真家のハービー・山口さんが撮影した写真集『The Beginning of a Journey: Project Polunin』が発売されました。
http://www.uplink.co.jp/dancer/



発売された時に、渋谷のギャラリーX BY PARCOでこの写真展が行われていたので、観に行ってきました。ハービー・山口さんもいらっしゃって話をすることもできました。バービー山口さんがダンサーを撮影するのは初めてだったとのことですが、彼独特の温かい視線で、真摯にリハーサルや打ち合わせに取り組むポルーニンをドラマティックに、心の奥底まで映し出すように捉え、また舞台リハーサルの様子は、美しい舞台照明、衣装そして肉体を、普通のバレエの舞台写真とは全く違った、グラマラスで陰影に富んだルックで写し出しています。

特にポルーニンやオシポワのファンではなくても、この写真集の写真には心をつかまれる方が多いのではないかと思います。バレエという一瞬で消えてしまう芸術の、その儚い瞬間の美がみごとに昇華されているように感じられました。

会場で流れていた、「プロジェクト・ポルーニン」リハーサル映像の予告編



セルゲイ・ポルーニン写真集
『The Beginning of a Journey: Project Polunin』 写真/ハービー・山口

2017年3月、ロンドンで上演されたセルゲイ・ポルーニンのオリジナルプロジェクトを、ハービー・山口が撮り下ろし。新たな旅の始まりです。

定価:3,500円(税別) パルコ出版/B5変型/上製/176頁
一般発売:7月22日(土)Amazon、全国書店ほか

ギャラリーXでの写真展は終了しましたが、代官山のT-SITEでも写真展が 8月9日(土)まで開催されています。
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2017/07/post-377.html

セルゲイ・ポルーニン 写真展
『ビギニング・オブ・ジャーニー』代官山

渋谷GALLERY X BY PARCOで開催された展示が代官山 北村写真機店に巡回します。

展覧会限定セット 8,000円(税抜)・写真集+2Lサイズ オリジナルプリント

会場:代官山 北村写真機店(代官山T-SITE GARDEN 4号棟)
会期:2017年7月28日(金)~8月09日(水)10:00~22:00
入場料:無料

セルゲイ・ポルーニン写真集 The Beginning of a Journey: Project Poluninセルゲイ・ポルーニン写真集 The Beginning of a Journey: Project Polunin
Sergei Polunin

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なお、「プロジェクト・ポルーニン」は今年の12月にロンドン・コロシアムでの公演が予定されています。8月2日にチケットは一般発売されますが、前回酷評されたとはいえ、今回もすぐに売り切れるものと思われます。
https://londoncoliseum.org/whats-on/project-polunin/

この公演の発表の際に、セルゲイ・ポルーニンはGuardian紙のインタビューを受けて、バレエはこのままでは死んでしまうこと、そしてダンサーを取り巻く厳しい状況について語っています。

https://www.theguardian.com/stage/2017/jul/29/sergei-polunin-ballet-must-get-rid-of-elitist-image

セルゲイ・ポルーニンというダンサーについては、賛否両論があり、特に英米のバレエ関連のジャーナリストは彼については厳しい見方をしている人が多いようです。批評や多くの人の感想を読む限り、確かに「プロジェクト・ポルーニン」の前回の公演のクオリティは高くなかったようです。また、最近のロイヤル・バレエでの『マルグリットとアルマン』ゲスト出演のキャンセル、そしてロイヤル・バレエにおける待遇などを今も批判していることや、一つのバレエ団に所属せずゲスト出演中心に活動していること、そしてハリウッド映画に出演するといった活動についても様々な意見があります。

バレエ界においては本当に様々な問題があり、それをはっきりと口に出して、状況を変えようと積極的に活動している彼の勇気は素晴らしいものだと思います。どうやったらもっと芸術家が尊重されるようになるのかは、日本にいる私たちも真剣に考えなければなりません。

この写真集に映し出されているポルーニンの姿は、間違いなく真摯な芸術家であると私は感じました。

2017/04/10

「日本バレエを変える ─コーイチ・クボの挑戦」

意欲的な作品を次々と上演し、今乗りに乗っているNBAバレエ団。ハロウィンの時期に上演して大きな話題を呼んだ『ドラキュラ』、美空ひばりの生涯をバレエ化した『HIBARI』(文化庁芸術祭新人賞を受賞)、そして昨年の『スターズ・アンド・ストライプス』では日本のバレエカンパニーでは初めてこのバランシンの作品を全編上演し、さらにダレル・グランド・ムールトリーと平山素子さんの新作を上演するというトリプルビルを成功に導きました。
バレエ団のパフォーマンスのレベルも年々上がっており、バレエ団全体が勢いに乗って、ポジティブな若いエネルギーを発散させているのを感じます。

そのNBAバレエ団を率いるのが、久保綋一さん。16歳の時にモスクワ国際バレエコンクールで銀賞を受賞(金賞なし)し、コロラド・バレエに入団。2010年までプリンシパルとして活躍し続けました。帰国後はNBAバレエ団のバレエ・マスターを経て2012年に芸術監督に就任しています。

この久保綋一さんの自伝的な著書が、「日本バレエを変える ─コーイチ・クボの挑戦」です。バレエ一家に育った彼が、子ども時代からバレエに熱中し、様々な師匠にバレエを学びます。彼とほぼ同世代に、岩田守弘さん、熊川哲也さん、小嶋直也さんといった錚々たる男性ダンサーたちがいて、切磋琢磨しながら技術を磨き、国際コンクールに挑戦していきます。165cmと小柄な久保さんは、日本やヨーロッパよりもアメリカで踊ったほうがいいというお父さん、久保栄一さんの後押しもありました。

旧ソビエト、ペレストロイカの真っ最中に、岩田守弘さんと共に挑んだモスクワ国際コンクール、アメリカのバレエ団への挑戦。コロラド・バレエでの日々。アメリカのダンスマガジン誌の表紙を飾ったりニューヨークタイムズに舞台写真が大きく載って絶賛されるほどの大活躍を見せます。小柄なため合っているパートナーを探すのが大変だったものの、シャロン・ウェナーという魅力的なバレリーナとパートナーシップを築き上げました。やんちゃ坊主だった久保さんが、次第に成長していくさまが様々なエピソードで語られています。

順調に見えたコロラド・バレエでの日々でしたが、前十字靱帯損傷という大けが、彼の恩人である芸術監督マーティン・フリードマンの解雇など様々な波風もありました。そしてコロラド・バレエを退団して帰国。そこで日本のバレエ界の現状になじめず、反発します。久保さんは、やがて、自分で日本のバレエ界を変えてやろうという使命感を感じるようになりました。

バレエ団は東京に集中して数が多いのに、劇場の数が少なくて取り合いをしなければならないという問題。アメリカでは専用のオペラハウスがあり、ダンサーたちにチケットノルマもなく、シーズン中にはリハーサルをしながら本公演を次々とこなして技術を磨くことができる。給料も年金も雇用保険も傷害保険もあり、労働組合もあって職業人として守られている、そういう環境を、久保さんは日本でも実現したいと思っています。また日本の、そして世界の振付家をどんどん起用して、海外のカンパニーのようにバレエを進化させて、日本のバレエを変え、国内外でツアーを行いたいと願っています。その情熱は、本の行間からも伝わってきます。

この本は、久保さんのみならず、様々な関係者の証言が載っています。久保さんの両親始め、コロラド・バレエの団員だった篠崎玲子さん、マーティン・フリードマン、シャロン・ウェナーなど。そのため、多面的に久保さんの足跡をたどることができ、具体的に彼の活躍ぶりや人物像を実感することができます。今は、日本で活躍する日本人ダンサーも増えましたが、久保さんの時代はそこまで多くはなく、またプリンシパルまで上り詰めた人もまれで、ダンスマガジン誌の表紙まで飾った日本人男性ダンサーは他にはいなかったかと思います。小柄というハンディをどのように克服して、「ジゼル」のアルブレヒトや「白鳥の湖」の王子など貴公子役までも踊ることができたのか、また人間としてどのように成熟していったのかも、多くの具体的なエピソードを通して伝わってきます。自分を飾ることなく、失敗なども含めて非常に率直な物言いで語られているので、思わず久保さんに親近感も覚えてしまいます。写真も多数。

まだNBAバレエ団を通しての、久保さんの日本のバレエを変えていくチャレンジは始まったばかりで、もう少しこのあたりの彼の具体的な構想を読みたかった気もします。が、海外にチャレンジしたい若いダンサーにとっては、非常に参考になる一冊であり、アメリカのバレエ団はどのような活動をしているのかもよくわかります。

また、この本の付録には、久保さんの踊る映像が多数収録されているDVDがあります。バランシンの「スターズ・アンド・ストライプス」のように、版権がおそらく非常に高価なものまできっちり権利がクリアされており、彼がどれほどすごいダンサーであったかを、それらの映像を通して観ることができます。なかなか日本では観ることができない作品も入っており、まさにお宝映像というべきでしょう。このDVDがついてこの値段というのはお得です。

久保さんが夢見ている、日本のバレエ界の改革が早く実現するように祈るとともに、NBAバレエ団のこれからの発展がとても楽しみです。まずは、5月20日、21日にクリストファー・ウィールドン振付『真夏の夜の夢』 と、アンソニー・チューダー振付『葉は色褪せて』というこれまた大変魅力的なダブルビルが予定されています。

http://www.nbaballet.org/performance/2017/midsummer_nights_dream/

『真夏の夜の夢』
『葉は色褪せて』

日   時: 2017年5月20日(土)
   開場12:15・開演13:00
   開場17:15・開演18:00
2017年5月21日(日)
   開場13:15・開演14:00
会   場: 新国立劇場 中劇場
チケット料金: S席 8,640円
A席 6,480円
B席 5,400円
学生席 3,240円

この本を出版している株式会社チャイコの編集の方のブログも大変面白いです。
http://nuekoballet.jugem.jp/?eid=138

日本バレエを変える─コーイチ・クボの挑戦日本バレエを変える─コーイチ・クボの挑戦
久保 綋一

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2017/03/16

SWAN MAGAZINE 2017年春号 Vol.47

SWAN MAGAZINE 2017年春号が発売になっています。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

毎回、この雑誌はパリ・オペラ座バレエ情報がとても充実しているのですが、今回は特に興味深い記事が多くて、来日公演を振り返ったり余韻に浸るのにもお勧めの号です。

冒頭は、「二人のプリンス、白鳥を語る」と題して、マチュー・ガニオ、そしてジェルマン・ルーヴェのインタビュー。

マチュー・ガニオも気が付けば首席エトワールとなり、ヌレエフ版の「白鳥の湖」を10年間踊り続けていることになります。ヌレエフ版は、他の「白鳥の湖」と違い、王子の心理面を深く掘り下げたバージョンなので、非常に難しいとのこと。また、昨年末の上演では、6回王子役を踊った後、ロットバルト役にも挑戦する予定だったものの、リハーサル中に怪我をしてしまって実際には舞台には立てませんでした。しかし、ロットバルト役をどのように作り上げて行ったかのプロセスについては興味深い話が読めます。ダンスール・ノーブル役で知られるマチューですが、今後はコンテンポラリー作品を踊る比重が高くなってくるそうです。

一方で、昨年末に王子役デビューをして、見事にエトワール昇進(それも飛び級)を果たした新星ジェルマン・ルーヴェ。本当に容姿の美しい、絵に描いたような麗しいプリンスです。エトワール昇進を告げられた時の気持ちなどを語ってくれました。非常に美しいポートレートも掲載されているので、ファンは必見です。

また、「白鳥の湖」特集として、昨年末の上演だけでなく、パリ・オペラ座での歴代の美しい舞台写真が掲載されています。イレール、ルテステュ、エルヴェ・モロー、ル=リッシュ、プラテルなど。


日本で上演された「白鳥の湖」としては、深川秀夫版の「白鳥の湖」と、東京小牧バレエ団の「白鳥の湖」のレビューも。
深川版「白鳥の湖」は、オデットとオディールを別のダンサーが踊り、二人が同時に舞台に立っていることもあるというユニークな演出。コール・ド・バレエの動きも独特で、ドラマティックな演出とのことで、機会があればぜひ観てみたいものです。
東京小牧バレエ団にゲスト出演した、ボストン・バレエの倉永美沙さんのインタビューも興味深い。身長156cmと小柄な彼女が、オデットの存在感を出すためにどのような工夫をしているのか、オデットとオディールの演じ分けなどについて語ってくれていて、これがまた読みごたえがあります。

さらに、オペラ座ファンにとっては懐かしいヤン・サイズ(元スジェ)の講習会レポート、スロベニア国立マリボール劇場の中島麻美さん(昨年のヴァルナ国際バレエコンクールで銅メダル受賞)のインタビュー、山本隆之さん、福岡雄大さん、福田圭吾さんが出演したKバレエスタジオ公演や、NBAバレエ団「スターズ&ストライプス」公演レビュー、がンブルグ・バレエ「大地の歌」のレビューなど、他ではなかなか読めないような記事があって、充実した号となっています。

連載「SWANドイツ編」(有吉京子さん)では、ノイマイヤー振付の「オテロ」に挑む真澄とレオンのエピソードが語られます。実在するバレエ団や振付家、作品が登場するという設定もまたとても面白いもので、この先の展開も楽しみですね。

SWAN MAGAZINE Vol.47
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