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バレエ(国内公演情報)

2017/12/15

川井郁子さん「LUNA~千年の恋がたり~」2/23公演に、ファルフ・ルジマトフが出演

ヴァイオリニストの川井郁子さんは、アルバム「LUNA」のリリース(11月1日発売)に続き、2018年1月13日より、コンサートツアー「LUNA~千年の恋がたり~」を行います。

http://www.ikukokawai.com/tour_2018luna/

コンサートのうち、2月23日にBunkamuraオーチャードホールで開催される公演には、スペシャル・ゲストとしてファルフ・ルジマトフが出演します。記者会見が開催されました。

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川井郁子さんは、2010年にルジマトフと「COLD SLEEP」(新国立劇場中劇場で上演)で初共演しました。これは鈴木勝秀さんの演出、岩田守弘さんでした。川井さんはヴァイオリンを演奏するだけでなく、ルジマトフと組んでのドラマティックで濃厚な演技も見せました。実際にこの舞台を私も観ていて圧倒されました。話題を呼んだこの作品は、映像化されて映画館でも公開、DVDも発売されました。

会見の中で、川井さんはルジマトフとの出会いについて語りました。

「初めて彼を知ったのは『シェヘラザード』。オリエンタルでエキゾチックな彼の金の奴隷には一目でファンになりました。「いつか私は必ずこの人と共演する」と思い続け、10年後に「COLD SLEEP」で初共演が実現しました。また、やはり岩田守弘さんがルジマトフに振付けた『阿修羅』にも感動しました。神々しさと官能の両方を持ち合わせた、阿修羅そのものの彼に圧倒されたので、今回の「LUNA~千年の恋がたり~」のオリエンタルな世界観にも彼はぴったりだと確信しています」

「LUNA~千年の恋がたり~」は3部形式で、そのうちの一つが、「源氏物語」をベースにした、林真理子氏の原作を基にした『源氏がたり』の上演となります。ここでは、川井さんは演奏しつつ、林真理子さんの文章の一説をナレーションしながら弾き語るとのこと。そしてルジマトフは、月の神の存在を表現する象徴的な役として登場し、月と踊るとのこと。今回も振付は岩田守弘さんですが、トータルの演出は川井さんが担当するそうです。

また、フィギュアスケーターの羽生結弦選手が長年使用している川井さん作曲の「ホワイト・レジェンド」でも、ルジマトフは踊る予定です。

今回の公演では、日本の情景を多彩な楽器を使って再現。この世界観をビジュアル的に感じられるように構想したとのこと。和太鼓奏者が4人出演し、ストリングスとコラボレーションします。とりわけ、和太鼓集団の鼓童出身で、シディ・ラルビ・シェルカウイの「Babel –words」や「Pluto」、さらに森山未來、エラホチルド「Judas,Christ with Soy」にも参加している吉井盛悟さんの存在が大きく、多くのアイディアも提供され、なくてはならないパートナーだったとのことです。

このほか、ミシェル・クワンが使用した「恋のアランフェス~レッド・ヴァイオリン」、荒川静香さんが使用している「夕顔~源氏物語より」なども演奏されます。3分の1は川井さん自身の作曲による曲で、彼女の才人ぶりがうかがえます。

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ファルフ・ルジマトフ、岩田守弘、吉井盛悟という一流のアーティストを迎え、川井郁子さんがどのような情熱的で繊細な世界を表現するのか、とても楽しみな公演です。

2018年2月23日(金)
東京 Bunkamura オーチャードホール開場/18:15 開演/19:00
チケット発売日:12月2日(土)
料金:S席 8,500円 A席 6,500円
お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
(平日/11:00〜18:00 土日祝/10:00〜18:00)

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/kashi/20180223.html

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2017/12/09

4月7日開催 「NHKバレエの饗宴2018」

恒例となった「NHKバレエの饗宴2018」が4月7日(土)に開催されます。

https://www.nhk-p.co.jp/ballet/index.html


新国立劇場バレエ団 『くるみ割り人形』第2幕から
 振付:ウエイン・イーグリング
 出演:木村優里 井澤駿 他

東京バレエ団 『ラ・バヤデール』から“影の王国”

 振付・演出:ナタリア・マカロワ
 出演:上野水香 柄本弾 他

スターダンサーズ・バレエ団  『Flowers of the Forest』

 振付:デヴィッド・ビントレー
 出演:吉田都 マティアス・ディングマン
 渡辺恭子 池田武志 他

『Chimaira/キマイラ』

 振付:平山素子
 出演:小尻健太 鈴木竜 堀田千晶 平山素子


バレエの饗宴初登場という平山素子さんの新作。そして、昨年8月のスターダンサーズバレエ団のガラ公演で上演され、大好評だったデヴィッド・ビントレー振付「Flowers of the Forest」を再び観ることができるのはとても嬉しいことです。しかも、その時に出演していた吉田都さんが踊るというのですから、必見です。後日テレビ放映があるのも嬉しいこと。

指揮・管弦楽

<指 揮> 井田勝大
<管弦楽> 東京フィルハーモニー交響楽団


日時 2018年4月7日(土)
開場:14時 開演:15時 終演予定:18時
会場 NHKホール

前売開始 2018年1月27日(土) 10時 発売開始
入場料 S席 12,000円 A席 9,000円 B席 6,000円 C席 3,000円
(全席指定・税込)
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
お問い合わせ 03-5790-6438
(平日10:00~17:00)※NHKプロモーション内

2017/12/01

牧阿佐美バレヱ団「ドン・キホーテ」のゲストにオブラスツォーワとソボレフスキー

牧阿佐美バレヱ団の「ドン・キホーテ」公演が3月3日、4日に行われます。

ゲストには、ボリショイ・バレエのエフゲーニヤ・オブラスツォ-ワと、モスクワ音楽劇場のドミートリー・ソボレフスキーが出演します。

http://www.ambt.jp/perform2.html

日時:2018年
   3月3日(土)15:00
   3月4日(日)14:30
    <全2回公演>  

会場:文京シビックホール 大ホール

指揮 デヴィッド・ガルフォース
演奏 東京オーケストラMIRAI
演出・振付
アザーリ・M・プリセツキー、ワレンティーナ・サーヴィナ
(プティパ、ゴルスキー版に基づく)

チケット料金(税込・全席指定):
S席11,000円、A席8,000円、B席5,000円
フェスティバルシート3,000円(2月3日よりバレヱ団オフィシャルチケットでのみ発売。座席選択不可)
S席ペア20,000円、A席ペア15,000円、B席ペア9,500円
(ペア席は2階席限定)
当日券がある場合のみ学生割引あり A席4,000円 B席3,000円
(要学生証提示、座席選択不可。)

チケット発売日:
一般発売開始:11月29日(水)より 

チケット取り扱い
http://www.ambt.jp/contact.html


エフゲーニヤ・オブラスツォ-ワはご存知、ボリショイ・バレエで活躍中で今年6月の来日公演への出演も記憶に新しいところです。NBAバレエ団の「ドン・キホーテ」にもゲスト出演しています。

ドミートリー・ソボレフスキーは、モスクワ音楽劇場バレエのシニア・プリンシパルで、モスクワ音楽劇場バレエでノイマイヤーの「タチヤーナ」を上演した時に、ゲスト出演したディアナ・ヴィシニョーワの相手役(オネーギン)を務めました。そしてヴィシニョーワのマリインスキー・バレエ20周年記念の「ジゼル」(2015年)では、アルブレヒト役を踊り、その舞台を観ることができました。長身で容姿も踊りも美しいダンサーです。モスクワ音楽劇場バレエの来日公演『白鳥の湖』でも主演しました。2009年のモスクワ国際バレエコンクールで3位入賞しています。

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3月3日、4日には、東京シティ・バレエ団の「白鳥の湖」(3日はミリアム・ウルド=ブラムがゲスト出演)もありますので、要注意です。

セルリアンタワー能楽堂<伝統と創造シリーズ>「老松」

渋谷のセルリアンタワー能楽堂で、2008 年より継続して上演している“伝統と創造シリーズ”第 9 弾は、国内外で精力的に活動を行う振付家・ダンサーの黒田育世さんによる、古典能「老松」を元にしたオリジナル作品
『老松 -OIMATSU』です。

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http://www.ceruleantower-noh.com/lineup/2017/20171210.html

古典能「老松」は菅原道真の「飛梅伝説」を題材にした作品。ある春の日、夢のお告げに導かれた都人の前に、長寿の象徴である松の精、春を告げる美しい梅の精や鶯が現れ、この世を寿ぐという祝言性の高い内容となっています。

『老松 -OIMATSU』では、時を経て目覚めた老松たちがこの現代を寿いでいく姿を、世代やジャンルを超えたコラボレーションに挑戦し続ける能楽師・津村禮次郎さんと、今年 4 月に紫綬褒章を受章し、古典からコンテンポラリー作品まで多彩な表現力で観客を魅了するダンサー・酒井はなさん、そして黒田育世さんの 3 人で描きます。今回が初顔合わせとなる濃密なコンビネーションに期待が高まります。

セルリアンタワー能楽堂 伝統と創造シリーズ vol.9 『 老松 -OIMATSU 』
日 時
2017 年 12 月 10 日(日)15:30 開演
      12 月 11 日(月)19:30 開演
      12 月 12 日(火)18:30 開演
※開場時間は、開演の 30 分前となります。

注 現在、A(正面)席はほとんど埋まっているようですが、B(脇正面)席が橋掛かりにも舞台にも近く、出演者の表情もしっかりと見えるので、お勧めだそうです。

会 場 セルリアンタワー能楽堂
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町 26-1(東京・渋谷 セルリアンタワー東急ホテル B2F)

演出・振付 黒田育世
出  演  津村禮次郎、酒井はな、黒田育世
使 用 音 源 シューベルト:「死と乙女」/ウィーン弦楽四重奏団(カメラータ・トウキョウ CMCD-15004)


森山開次さん、小尻健太さんなど数々のダンサーとコラボレーションをして来て、その活動を追ったドキュメンタリー映画「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」も公開された重要無形文化財保持者の津村禮次郎さん、今年紫綬褒章を受章し、バレエにとどまらず、ますます活躍の幅が広がる酒井はなさん、日本を代表する振付家の一人である黒田育世さんという、とても刺激的なタッグによるこの作品、とても面白そうです。

「老松」についても語っている黒田育世さんのインタビュー記事
http://dancerssupport.com/interview/1780/

伝統と創造シリーズとは
能楽堂という日本の伝統的な様式を持つ空間を、コンテンポラリーの振付家がどのように解釈し、扱っていくかを問う企画。2008年より継続して制作している。

<ミニ情報>
セルリアンタワー能楽堂では、公演などがない日には施設見学も承っておりますので、ダンスファンの方が特に気になるお席から舞台の見え方なども確認していただけます!<ご予約不要ですが、下記にて見学可能な日時をご確認ください>
http://www.ceruleantower-noh.com/calendar/

※なお、あいにく「老松」公演の前は見学可能な日がないのですが、今後も公演は予定されていますので、お気軽にお越しください、と施設見学をお待ちしているとのことです。

2017/11/22

NBAバレエ団の新作「海賊」、新垣隆作曲 2018年3月

NBAバレエ団は、2018年3月に新作「海賊」を上演します。

http://www.nbaballet.org/performance/2017/kaizoku/

2017年3月17日(土)・18日(日) 東京文化会館

芸術監督の久保綋一さんが振付、そして新垣隆さんが作曲ということで、今までの「海賊」とはまた違った作品になりそうです。新垣さんは、NBAバレエ団では「死と乙女」を作曲しており、その才人ぶりを見せてくれました。

リンク先にあるあらすじも、従来の「海賊」とは違ったドラマティックなラブストーリーになっています。

また、キャストも豪華。初日のアリ役は、オーストラリア・バレエのプリンシパル、チェンウ・グォがゲスト出演。横浜バレエフェスティバルなどで来日し、映画「小さな村の小さなダンサー」に出演していたことでも知られる、スーパーテクニックの持ち主です。

パシャ・ザイード役には、新国立劇場バレエ団を退団したばかりの宝満直也さん。NBAバレエ団に入団したのかどうかはまだわかりませんが、新境地を開くことでしょう。
 
 役名    17日      18日
コンラッド     宮内博之     高橋真之
メドーラ     峰岸千晶  菊池結子
ギュルナーラ 佐藤圭     竹内碧
パシャ・ザイード 宝満直也   土橋冬夢
アリ         チェンウ・グォ 新井悠汰
ビルバンド     大森康正  安西健塁

※キャストは変更になる可能性があります。

公 演 名: 『海賊』
日  時: 2018年3月17日(土)
        開場13:15・開演14:00
       2018年3月18日(日)
        開場13:15・開演14:00
会  場: 東京文化会館

チケット料金:
SS席 12,000円
S席 10,000円
A席 8,000円
B席 6,000円
学生席 2,000円
Z席(自由席)1,500円
ペアSS席19,200円
ペアS席16,000円

※学生席はB席。小学生から大学生までがご利用可。
※Z席はバレエの雰囲気を楽しみたい方におすすめ。
 舞台から遠いお席となります。予めご了承の上お求めください。
※3歳未満の入場はご遠慮ください。
※別途送料を頂戴いたします。(送料190円)

音楽監修・指揮: 冨田実里
演奏:ロイヤルチェンバーオーケストラ

「海賊」のファンクラブ先行発売は11月24日12:00~一般発売は12月1日12:00~を予定しているとのことです。

近年、意欲的な新作を多く送り出して魅力的なレパートリーを作り上げ、またカンパニーのレベルもどんどんあがっていて上り調子にあるNBAバレエ団。まったく新しい「海賊」ということで必見だと思われます。


なお、NBAバレエ団は、11月23日(木)には所沢市民文化センターミューズで、そして12月9日(土)12月10日(日)には東京芸術劇場で「くるみ割り人形」を上演します。
NBAバレエ団の久保綋一版「くるみ割り人形」は、プロジェクションマッピングをうまく活用し、またラタトゥイユというネズミのキャラクターが登場する、とてもコミカルで楽しいプロダクションです。
http://www.nbaballet.org/performance/2017/nutcracker_dec/

また、NBAバレエ団6月公演
「NBA GALA」(仮称)本邦初演
 芸術監督によるベストコレクション&わが国初演作品 さいたま芸術劇場

9月29.30日(土・日)
NBAバレエ団公演
「リトルマーメイド 」本邦初演
  リン・テイラー・コーベット振付 新国立劇場


http://www.nbaballet.org/performance/schedule.html#2018

というこれまた楽しみな公演もあります。

2017/11/20

11月23日開催 IWAKI BALLET COMPANY GALA 2017 リハーサルレポート

元東京バレエ団プリンシパルの井脇幸江さん率いるIWAKI BALLET COMPANY。11月23日に、新宿文化センターにてガラ公演を行います。

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演目:
『D/CARMEN』 高橋竜太振付、井脇幸江、菅野英男、高岸直樹、芳賀望、梅澤紘貴、浜崎恵二朗、井上良太ほか

『互イニ素』 青木尚哉振付
大森弥子 岡﨑弓佳 奥響子 片桐りこ 亀田晴美 工藤加奈子 小林らら 多田紗衣子 垂水紫織
高瀬瑶子 高橋奈津子 中林香波 中村優希 堀川千夏 松尾詩織 三田真央 宮川絵理 鷲頭正子
青木尚哉

『Omni-Bus』 遠藤康行振付 井脇幸江、遠藤康行

『ダイアナとアクティオン』 米沢唯、芳賀望

『La Lune~わがままな月』 名倉加代子振付/出演 鳥居かほり、高岸直樹

『海賊 グラン・パ・ド・ドゥ』
 正木萌、梅澤紘貴、浜崎恵二朗

2016年初演の『D/CARMEN』(元東京バレエ団の高橋竜太さん振付)、遠藤康行さんがこのガラのために振付けた新作『Omni-Bus』、オーディションで選抜されたメンバーによる青木尚哉さんの『互イニ素』 、そしてジャズダンス界のレジェンド名倉加代子さんによる『La Lune~わがままな月』など、新作もありオリジナル作品の再演もあります。豪華な出演者による、多彩な作品を観ることができます。

そして、ガラ公演ではありますが、『D/CARMEN』、『互イニ素』 、『Omni-Bus』は音楽が生演奏であるというのもポイントです。


さて、先日、このガラのためのリハーサルにお邪魔しました。

まずは、青木尚哉さん振付による『互イニ素』 です。2015年にバレエ・クレアシオンで初演されていますが、今回の再演のためにかなり手を入れた部分もあったとのこと。

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(これは初演の時の映像なので違う部分もかなりあります)

基本的にはコンテンポラリー作品ですが、選ばれた18人のダンサーはバレエのテクニックをしっかりと持っているので動きがきれいです。最初はバラバラであるかのように見えて、一人一人が細胞となって大きなものを作り上げているようなイメージがあり、躍動感があってとても力強い作品です。そして、振付家としてだけでなく、ダンサーとしてのカリスマ性と求心力が強烈な青木さん。しなやかで強靭、雄弁な青木さんの動きからは目を離せません。

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『D/CARMEN』は、高橋竜太さんが2016年に開催された井脇さんのリサイタルのために、「カルメン」をリハーサルしているバレエカンパニーを舞台にして、愛憎、裏切り、駆け引きなどの人間模様を(バレエマンガ的に)描いて劇中劇にした作品です。プリンシパルのペアが井脇さん(カルメン)と高岸直樹さん(エスカミリオ)、に対して、新人ダンサーの菅野英男さん(ホセ)が割って入るという三角関係が描かれています。井脇さんと高岸さんは、それぞれカルメン役、エスカミリオ役がこれ以上似合う人は日本にはいないというほどはまっている大人のペアで、東京バレエ団時代の二人を知る人にとっては、この並びには思わず胸が熱くなることでしょう。井脇さんがバレエ団時代に感じていたプリンシパルとしての孤独感や葛藤、喜びや苦しみもこの作品の中で表現し見せたいとのことです。井脇さん、高岸さんだけでなく、振付の高橋竜太さん、そして梅澤紘貴さんや井上良太さんと元東京バレエ団メンバーが集結しているのも嬉しい。

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この日のリハーサルにはいませんでしたが、菅野英男さんが持ち前の演技力を発揮し、嫉妬の炎を燃やし錯乱する若いダンサーを熱演するということで、とても楽しみです。井脇さんが、「私と似た部分を持っている」菅野さんにこの役をぜひ演じて、舞台の上で不幸にさせてみたいということで起用されたそうです。


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『Omni-Bus』は、アヴェ・マリアを使った美しいパ・ド・ドゥ。具体的な物語はないものの、一組の男女の関係を描いています。それも必ずしも愛情というわけではなく、人生を通して二人が交錯し、様々なパートナーリングの中で時を重ねて友情やパートナーシップを築き、そしてそれぞれの道を歩いて人生は続いていくというドラマ性を感じさせます。作品の中に、井脇さんと遠藤さんの生き方や人生までもが透けて見えるような深みがあり、さらに井脇さんが東京バレエ団時代に踊った代表的な役柄のモチーフまでもが現れるという趣向。振付/出演の遠藤さんは、井脇さんと踊るのは初めてとのことですが、長年彼女の踊りを見続けたところから、その人生を作品にしたいと考えたことで、ここでは「時」を、そして同志愛を表現したいと語っていました。バレエダンサー生活が30年を越えた井脇さんが、相変わらずの美しいプロポーションと研ぎ澄まされたラインを保っているのも、勇気づけられることです。

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『La Lune~わがままな月』は、高岸さんと、女優としても有名な鳥居かほりさんの共演によるセクシーでスタイリッシュなジャズ作品。高岸さんの日本人離れした華と成熟した色気、そして鳥居さんも美しいプロポーションとキレのいいダンスでとにかくかっこいい作品でした。


リハーサルは観ていませんが、『ディアナとアクティオン』を踊るのは米沢唯さんと芳賀望さん。米沢さんは今回初めてディアナを踊るそうです。そして、この米沢さんのスーパーテクニック!楽しみですね。


新作やオリジナル作品、コンテンポラリー作品、そしてジャズや古典のパ・ド・ドゥとバランスの良い構成。バレエが派手なテクニックを競うものではなく、成熟した大人の表現力や長年にわたって醸成されてきた芸術性、そして新しいものに挑戦していく意欲、音楽も生演奏を取り入れていて、とても志の高いガラです。井脇さんが、バレエを通して伝えたいメッセージがきっちりと伝わってきました。どの作品も観ていて楽しく、バレエを初めて見る人にとってもとても楽しめます。お勧めの公演です。


〈公演日時〉

11月23日(祝・木) 15:00開場 15:30開演

〈場所〉

新宿文化センター大ホール


〈出演〉

井脇幸江(IBC総監督・井脇幸江バレエスタジオ主宰・元東京バレエ団プリンシパル)
菅野英男(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
高岸直樹(東京バレエ団特別団員・元東京バレエ団プリンシパル)
鳥居かほり
芳賀望
米沢唯(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)
青木尚哉(振付家・ダンサー)
遠藤康行(元フランス国立マルセイユバレエ団ソリスト・振付家・ダンサー)
梅澤紘貴(元東京バレエ団プリンシパル)
浜崎恵二朗(新国立劇場バレエ団)
会田桃子(ヴァイオリニスト)
熊地勇太(「互イニ素」作曲・演奏)
菅田典幸(「互イニ素」ドラム演奏)
佐脇由佳里(「互イニ素」ピアノ演奏)
IBCメンバー他

全席指定(税込)

S席:¥9,000- A席:¥7,000- B席:¥4.000- C席:¥2,000-

チケット申し込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/bcf56de6126202

カンフェティ:0120-240-540
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=40622&


2017/11/17

熊川哲也オーチャードホール芸術監督 特別企画 オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴~

2018年2月に、熊川哲也さんが企画した、世界の代表的なバレエ学校の生徒を集めたガラ公演「オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴~」が開催されます。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_balletgala.html


日本でも、海外留学を目指す生徒は増えるばかりですが、世界のバレエ学校の実力を目の当たりにする機会は限られています。日本のバレエ団が世界に誇れる水準の作品を生み出し、世界のバレエ界と肩を並べるレベルに達した日本。「いまやバレエの世界はボーダレス」と語るオーチャードホール芸術監督 熊川哲也が世界の若き才能を召集、今冬、オーチャードホールで次世代を担うダンサーの卵がその実力を競います。

279年の歴史を誇りニコライ・ツィスカリーゼが校長を務めるワガノワ・バレエ・アカデミー(ロシア)、
今世紀を代表する振付家ジョン・ノイマイヤーが校長を務めるハンブルク・バレエ学校(ドイツ)、
マニュエル・ルグリ率いる精鋭集団として注目されるウィーン国立バレエ団の付属校ウィーン国立歌劇場バレエ学校(オーストリア)、
イリ・キリアンのエスプリが息づくハーグ王立コンセルヴァトワール(オランダ)、
北米随一の実力と知られるカナダ国立バレエ学校(カナダ)、
そして多くの優秀なダンサーを世界中に輩出しているエリート校であるオーストラリアン・バレエ・スクール(オーストラリア)。

バレエ大国の6か国から国を代表する名門バレエ学校が一挙来日。プロのバレエ団でも頻繁に上演される各国を代表する振付家の作品を携え、しのぎを削ります。次世代のスターがここ日本で開花する瞬間をお見逃しなく。


2018/2/11(日・祝)13:00開演
2018/2/12(月・休)13:00開演

≪入学特別オーディション 同時開催決定≫
プロのダンサーを志す日本のバレエ学習者にさらなるチャンスを提供するため、公演に参加するバレエ学校への入学特別オーディションを開催いたします。オーディションで選ばれた方には各対象校の入学許可等が授与されます。
なお、オーディションは一般公開の予定です。世界に羽ばたく若き新鋭たちの挑戦をどうぞお楽しみに。

※応募要項など詳細は決定次第、Bunkamuraホームページにてお知らせいたします。

曲目・演目

ロシア:ワガノワ・バレエ・アカデミー (校長:ニコライ・ツィスカリーゼ)
 『フローラの目覚め』より“パ・ド・カトル”
 振付:マリウス・プティパ 音楽:R.ドリゴ
 『人形の精』より“パ・ド・トロワ”
 振付:S.レガート/N.レガート(改訂:ニコライ・ツィスカリーゼ) 音楽:R.ドリゴ

ドイツ:ハンブルク・バレエ学校
 (校長:ジョン・ノイマイヤー)
 『バッハ組曲2』より
 振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:J.S.バッハ

オーストリア:ウィーン国立歌劇場バレエ学校
 (校長:マニュエル・ルグリ)
 『プルチネッラ』
 振付:ベッラ・ラチンスカヤ 音楽:G.ヴェルディ
 『ラ・ダンス・デ・トロワ・フィーユ 3人の少女の踊り』
 振付:ボリス・ネビラ 音楽:H.S.パウリ
 『ブルノンヴィルへのオマージュ』
 振付:ボリス・ネビラ 音楽:H.S.レーヴェンショルド

オランダ:ハーグ王立コンセルヴァトワール (校長:ヤン・リンケンス)
 『Evening Songs』より
 振付:イリ・キリアン 音楽:A.ドヴォルザーク
 『無言歌集』より
 振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:F.メンデルスゾーン

カナダ:カナダ国立バレエ学校
 (校長:メイビス・ステインズ)
 『Three Images of Hope』より
 振付:ロバート・ビネー 音楽:O.パレット
 『ラ・フィユ・マル・ガルデ』より“パ・ド・ドゥ”
 振付:アレクサンドル・ゴールスキー 音楽:P.L.ヘルテル

オーストラリア:オーストラリアン・バレエ・スクール (校長:リサ・パヴァーン)
 『VITAE』
 振付:マーガレット・ウィルソン 音楽:B.デスナー

スタッフ

総合監修:オーチャードホール芸術監督 熊川哲也

会場

Bunkamuraオーチャードホール

その他の情報

※5歳以上入場可。ただし、お一人様1枚チケットが必要です。
※特別録音音源を使用いたします。
※出演者・演目は2017年11月17日現在のものです。追加演目は決定次第、Bunkamura HPで発表致します。
※出演者の病気や怪我等、やむを得ない事情で変更になる場合がございます。公演中止の場合を除き、演目や出演者変更等に伴うチケットの払い戻しや変更はお受けできませんので、予めご了承ください。
※公演中止の場合の旅費、チケット送料等の補償は致しません。

[主催]
Bunkamura/TBS/WOWOW

チケット情報

料金
S¥10,800 A¥8,000 B¥6,000 (税込)

※5歳以上入場可。ただし、お一人様1枚チケットが必要です。
※営利目的でのチケットの購入、並びに転売は固くお断り致します。

MY Bunkamura先行販売

2017/11/22(水)

一般発売

2017/11/25(土)

チケット発売についての詳細はこちらで
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_balletgala.html

******
今年、カナダ・ナショナル・バレエスクールで、アセンブリ・インターナショナルという4年に1度、世界中のバレエ学校の生徒と教師が集まるカンファレンスが開催されました。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2017/05/post-e396.html

今回の企画は、こちらの日本版に近いイメージなのではないかと思います。日本ではこのような試みは初めてだと思いますが、素晴らしい企画ですよね。欲を言えば、K-Balletスクールなど日本のバレエ学校との交流もあるとさらに良いと思います。熊川さんは、日本のバレエの未来をしっかりと見据えていますね。

なお、先日、今回参加するオランダ:ハーグ王立コンセルヴァトワールのヤン・リンケンス校長によるワークショップを取材しました。こちらのワークショップの内容はまた後日掲載しますが、ここで、今回上演されるハンス・ファン=マネン振付の『無言歌集』(Songs Without Words)というレパートリーを学ぶというもので、大変素晴らしいものでした。
http://shballet.jp/audition_info.html

KARAS APPARATUSアップデイトダンスNo.49「顔」 佐東利穂子ソロダンス/パリ・オペラ座バレエ「グラン・ミロワール」

パリ・オペラ座バレエでの創作をはじめとする秋のツアーを終えた、勅使川原三郎さんの新作「顔」が、KARAS APPARATUSで今週末より上演されます。

http://www.st-karas.com/news_jp/

今年の秋はオペラ座での新作「Grand miroir」やヨーロッパでの活動が中心だったため、東京での公演は8月の「月に吠える」以来、そしてKARAS APPARATUSでの公演は7月の「イリュミナリオン」以来となります。

パリ・オペラ座バレエでの「Grand miroir グラン・ミロワール」は、賛否両論はあったものの、多くの現地メディアに取り上げられて評判を呼びました。勅使川原さんの独特の舞踊語彙を見事に咀嚼して見せたマチュー・ガニオやジェルマン・ルーヴェ、ほぼ主役というべき役に抜擢されたリディ・ヴァレイエスの踊りは絶賛されました。エサ=ペッカ・サロネンの指揮、諏訪内晶子さんのヴァイオリン演奏も素晴らしかったとのことです。

勅使川原三郎振り付け新作「グラン・ミロワール」 パリ・オペラ座バレエ団、攻めの作品に熱い拍手
http://www.sankei.com/entertainments/news/171112/ent1711120004-n1.html


Grand miroirを勅使川原さんがリハーサルする映像

https://www.operadeparis.fr/magazine/lincessant-mouvement-de-la-vie

Grand miroirのほか、「アゴン」「春の祭典」も含めたリハーサル映像

ここでは本編の映像を少し観ることができます。
https://culturebox.francetvinfo.fr/danse/danse-contemporaine/de-balanchine-a-pina-bausch-un-resume-de-la-vie-a-l-opera-garnier-264345

10月11日にフランス・パリのフィルハーモニー・ド・パリにて行われた
勅使川原三郎さんと佐東利穂子が出演したアンサンブル・ピグマリオンの公演は、Cultureboxにて全編視聴することができます。(勅使川原さん、佐東さんが登場するのは38分過ぎから)

Bach - Cantatas BWV 31, 34, 51 & 191 by Raphael Pichon 1/7
https://culturebox.francetvinfo.fr/opera-classique/musique-classique/c-est-baroque/concerts/bach-par-raphael-pichon-a-la-philharmonie-1ere-partie-263439

そして待望の新作『顔』です。こちらは、佐東利穂子さんのソロダンスになります。

Kao1
photo : 左 / Saburo Teshigawara 右 / Mariko Miura


パリ・オペラ座、フィルハーモニー・ド・パリなど世界の大舞台で活躍するトップアーティストの至芸を、親密な空間で堪能できる貴重な機会です。今ダンサーとしての絶頂期にある佐東さんの、圧倒的で唯一無二の鮮烈なダンスをぜひ目撃してください。


アップデイトダンスNo.49 

「顔」

全身には顔というよく動くところがある 

気持ちが形として表れる

言葉よりも心の近くにあり
 
身体の他のどの部分より人をひきつけ

喜ばせ悲しませる 

精一杯に生きる姿が背中のようにあからさまに

               勅使川原三郎

アップデイトダンスNo.49
「顔」

演出・照明 勅使川原三郎
出演 佐東利穂子

【日時】2017年
11月18日(土)20:00
11月19日(日)16:00
11月20日(月)20:00
11月21日(火)20:00
11月22日(水)休演日
11月23日(祝)20:00
11月24日(金)20:00
11月25日(土)20:00
11月26日(日)16:00
開演30分前より受付開始、客席開場は10分前

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

【料金】(全席自由)
一般 予約 3000円 当日3500円 学生2000円(予約,当日共に)

【予約】メール updatedance@st-karas.com 
件名を「アップデイトNo.49」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・?日中連絡のつく電話番号をご記入ください。

予約は各回前日の24時まで受け付けています。

【問合せ】TEL. 03-6276-9136

2017/11/16

バーミンガム・ロイヤル・バレエの来日公演2018年5月(コジョカル、エイマンゲスト出演)/追記

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエの来日公演の概要が、バレエの祭典会員宛てに送られてきました。

バーミンガムロイヤル・バレエ来日公演

<来日が予定される主なプリンシパル> 
ツォーチャオ・チョウ、マチアス・ディングマン、サマラ・ダウンズ、セリーヌ・ギッテンス、平田桃子
イアン・マッケイ、デリア・マシューズ、セザール・モラレス、ジェンナ・ロバーツ、タイロン・シングルトン

<ゲスト・アーティスト>
アリーナ・コジョカル (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
マチアス・エイマン (パリ・オペラ座バレエ)


眠れる森の美女 (ピーター・ライト振付)

5月18日(金)18:30・20日(日)14:00 アリーナ・コジョカル/マチアス・ディングマン

5月19日(土) デリア・マシューズ/ブランドン・ローレンス、


リーズの結婚 (フレデリック・アシュトン振付)

5月25日(金)19:00 27日(日)14:00 平田桃子/エイマン

5月26日(土)14:00 セリーヌ・ギッテンス/タイロン・シングルトン


会場:東京文化会館

演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

入場料 S:19000 A:17000 B:15000 D:9000 E:6000

https://www.brb.org.uk/the-company/dancers-and-ballet-staff


ゲストが豪華です。コジョカルは、ハンブルグ・バレエ来日公演「椿姫」に続けての来日。「リーズの結婚」はパリ・オペラ座バレエのレパートリーに入っており、エイマンもコーラス役を踊っていて当たり役です。

今回は佐久間奈緒さん、ツァオ・チーの来日がなさそうなのが残念です。が、厚地康雄さん、水谷実喜さん、渕上礼奈さんはきっと観られますよね。

芸術監督、デヴィッド・ビントレー振付作品も観たかったような気はしますが、英国バレエの伝統を継ぐ2作品なのできっと楽しい公演となることでしょう。


追記 名古屋公演のキャストも発表されていました。

2018年5月15日(火) 【開場】17:45 【開演】18:30
日本特殊陶業市民会館フォレストホール

「眠れる森の美女」

予定キャスト
オーロラ姫:サマラ・ダウンズ
王子:厚地康雄
管弦楽 セントラル愛知交響楽団

https://hicbc.com/event/nimf/41th/20180515/

さらに追記

NBSの公式発表が出ています。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2018-2.html

■ チケット発売方法: NBS WEBチケット 座席選択先行発売  2演目セット券(S~B) 受付期間 2018年1/5(金)21:00~1/12(金)18:00  単独券(S~D) 受付期間 2018年1/9(火)21:00~1/12(金)18:00 

一斉発売 2018年 1月20日(土) 10:00より


≪お得なチケット≫
NBS WEBチケットで先行発売期間に「眠れる森の美女」「リーズの結婚」をセットでお買い上げいただくと、最大で4,000円割引いたします。

・2演目セット券特別割引[S、A、B席] 
「眠れる森の美女」「リーズの結婚」を同時に、同一枚数お買い上げいただくと、販売期間別に下記の金額を割引します。セット券はS、A、B席を対象とし、公演日およびS、A、B席の別は自由にお選びいただけます。

- NBS WEBチケット先行発売期間 S:1枚につき2,000円、A:1枚につき1,500円、B:1枚につき1,000円
- 一斉発売後(1/20(土)以降~) S、A、Bとも1枚につき500円割引 ※NBSのみ 

・サタデー親子券[S、A、B席] 
対象公演:5月19日(土)14:00「眠れる森の美女」  5月26日(土)14:00「リーズの結婚」
 【S席】大人¥19,000+お子様¥5,000!=¥24,000 
 【A席】大人¥17,000+お子様¥4,000!=¥21,000 
 【B席】大人¥15,000+お子様¥3,000!=¥18,000 
お子様は小学生~高校生が対象。お子様2名までお申込みいただけます。
【お申込み方法】 下記の日程でお受付いたします。NBS WEBチケット、またはお電話にてお申込みください 
1/29(月)21:00~(WEB)、1/30(火)10:00~(電話)発売開始


・ペア割引[S, A,B席] 2枚で1,000円割引!
※NBS(電話、WEBチケット)のみで発売。

・親子ペア割引 お子様(小学生~高校生)が半額! ※サタデー親子券対象日以外の公演
※NBS(WEBチケット、電話)のみでWEB:1/29(月)21:00~、電話1/30(火)10:00~より発売。お席は選べません。1/20(土)からの一斉発売で満席になった場合は、発売されない場合があります。

・エコノミー券 \ 4,000 
※イープラスのみで2018年4/13(金)より発売。お一人様2枚まで。 
・学生券 \ 2,000 
※NBS WEBチケットのみで2018年4/13(金)より発売。25歳までの学生が対象。公演当日、学生証を携行ください。

また、本国のプレスリリースで、兵庫公演、びわ湖公演のキャストも出ています。

http://www.balletnews.co.uk/birmingham-royal-ballet-announces-international-tours-to-virginia-and-japan-in-spring-2018/

Japan principal casting
The Sleeping Beauty
Friday 11 May 2018, 6:30pm Miki Mizutani / César Morales
兵庫県立芸術文化センター
http://www1.gcenter-hyogo.jp/contents_parts/ConcertDetail.aspx?kid=4300811303&sid=0000000001
水谷実喜、セザール・モラレス

Sunday 13 May 2018, 2pm Delia Mathews / Brandon Lawrence 
びわ湖ホール
デリア・マシューズ、ブランドン・ローレンス

2017/11/12

日本フィル、アレクサンドル・ラザレフがストラヴィンスキーの日本初演「ペルセフォーヌ」を語る

日本フィルハーモニー交響楽団は、来年5月18日、19日に開催される第700回東京定期演奏会にて、ストラヴィンスキー作曲の「ペルセフォーヌ」の日本初演を行います。

1957 年4 月4 日に日比谷公会堂ではじまった日本フィル東京定期演奏会が、2018 年5 月に700 回を迎え、節目となるべき記念すべき公演です。

この記念すべき演奏会で桂冠指揮者兼芸術顧問のアレクサンドル・ラザレフとともに、ストラヴィンスキーの《ペルセフォーヌ》(1934 年)を日本初演いたします。 台本はギリシャ神話をもとに文豪アンドレ・ジイド(『狭き門』等の作者)が書き下ろしたもの。 大編成のオーケストラ、テノールの歌で進行、水の精や亡霊たちの合唱も加わり、春と農耕の女神、ペルセフォーヌが語る、ストラヴィンスキーの壮大な音楽です。


第700回記念 特設サイト
http://www.japanphil.or.jp/700th/

なかなか上演されない「ペルセフォーヌ」について、指揮のアレクサンドル・ラザレフ(桂冠指揮者兼芸術顧問)と、ナレーションを務めるドルニオク綾乃さんの記者会見が行われました。

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<公演日時>2018年5月18日(金)19:00
      2018年5月19日(土)14:00

<公演会場>サントリーホール

<指揮>アレクサンドル・ラザレフ
    [桂冠指揮者兼芸術顧問]
ナレーションを担当するドルニオク綾乃さんは、クラシックバレエを学びフランスにバレエ留学をしたのち帰国、演劇を大学で学んでTPT「かもめ」ニーナ役に抜擢されるなど女優やコンテンポラリーダンサーとして活動。在学中に本格的に声楽を学んでヨーロッパでオペラ公演に出演し、現在ベルリン在住という異色の経歴の持ち主です。

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上記の特設サイトで、詳しい記者会見の内容はアップされていますが、特にバレエファンにとって興味深い情報を中心に伝えて行きたいと思います。ラザレフが語るこぼれ話や、歴史的な経緯についての話が非常に面白くて、思わず聴き入ってしまいました。(ラザレフは、1987年から1995年にかけてボリショイ劇場の首席指揮者兼芸術監督を務めています)

この「ペルセフォーヌ」は、バレエ・リュスの時代に活躍してフォーキン振付の「シェヘラザード」を初演した女性ダンサー、イダ・ルビンシュタインによって委嘱されたバレエ曲ということが重要な事実です。会見でラザレフも語っていますが、ルビンシュタインは正規のバレエ教育を受けていなかったため踊りの技術はなかったものの、裕福な上絶世の美貌の持ち主だったため、自身のバレエ団を結成して公演を行い、ラヴェルに《ボレロ》を、そしてストラヴィンスキーに《妖精の口づけ》を委嘱しています。

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ラザレフ:日本で愛されている作曲家、ロシア音楽はたくさんありますが、日本ではロシアの音楽というと、まずチャイコフスキーの《白鳥の湖》、ストラヴィンスキーでいうと《春の祭典》をあげられるでしょう。《春の祭典》に至っては、おそらく毎日演奏されているのではないでしょうか。とっても上手に演奏されていると思います。だから私たちはあえてこの曲を演奏することは致しません。

《ペルセフォーヌ》とってもいい音楽ですよね。美しい音楽です。難しさが何かというと、参加者がたくさんいることです。参加者が多すぎて、私が通る場所がない。どうやって通って行こうか、指揮台まで。まず、行き方がわからない。私はそういう状態は好きではないですけど、まあ、たまにはいいかなと思っています。

イダ・ルビンシュタインとバレエ・リュス

ラザレフ:この作品が生まれる経緯において、とても重要な役割を果たした女性がいます。イダ・ルビンシュタインです。綾乃さんのようにルビンシュタインもとても美しい女性でした。その彼女はとても裕福な女性でした。1910年にロシアのヴァレンティン・セローフという有名な画家が彼女の肖像画を描いています。(サンクトペテルブルグのロシア美術館にあります。私もこの絵を見て写真を撮影しています↓)。
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とても美しい女性でしたが、踊りは下手だったと思います。踊りの教育を受けていないんです。当時のロシア芸術劇場においては、アンナ・パブロワというような名ダンサーがいたわけですよね。そういう名ダンサーがいる中で、ディアギレフにとっては踊りのさほど上手ではないルビンシュタインは言ってみれば必要なかったのです。見限られてしまったのです。しかしルビンシュタインは注目の的になりたかったわけですから、自分でいろいろなモーションをかけ始めるわけですね。
そのイダ・ルビンシュタインにとってとても大切で、彼女の名前に密接につながっているのがストラヴィンスキーのバレエ《妖精の口づけ》という作品です。ただ、今はっきりとは覚えていないんですけれども、《妖精の口づけ》を彼女は注文したのですが、どうやらうまくいかなかった。先ほども言いましたが、彼女は踊りの教育を受けていないのですから。

私の頭の中に、踊る美しい女性、で浮かんでくるのがイサドラ・ダンカンがいます。彼女も踊りを特別には勉強していません。でもキジ(鳥)のように美しく踊ることができたわけです。モスクワ音楽院の近くにイサドラ・ダンカンの名前の付いた踊りの学校ができました。ボリショイ劇場の舞踏学校と、ダンカン舞踏学校というのがあるんです。ダンカンはとても見た目も美しかったので、ロシアの有名な詩人、エセーニンが彼女に恋をしてしまいました。エセーニンは彼女と結婚し、彼女はエセーニンをアメリカに連れ帰りました。けれども彼女はエセーニンが酒飲みだということを知らなかった。彼もとても素晴らしい詩人でしたが、浴びるようにお酒を飲んでいました。彼は時々ダンカンに暴力をふるっていたということもあるようです。そのあとで二人は別れてしまうんですけれども・・・。ということでダンカンも舞踏教育を受けていないのですが、彼女もロシアの芸術の歴史の中で名を遺した一人です。イダ・ルビンシュテインもそういうこともあったので、許してあげましょう。

ストラヴィンスキーはとても良いスコアを書きあげています。たくさん人がいます。いい音楽です。素晴らしい合唱がたくさん出てきます。子どもたちも最後の方に歌います。最後は静寂の永遠の中に音楽が消えていきます。私は聴衆としてコンサートホールに行けるのであれば、「ペルセフォーヌ」は聴きに行くでしょう。ストラヴィンスキーは第1ページに、イダ・ルビンシュタインの注文によりこれを書き上げ、初演に彼女が参加したというようなことをたくさん書き、スコアの中に彼女の名前はしっかり刻まれています。

今回のナレーションを担当するドルニオク綾乃さんから

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ドルニオク綾乃:日本初演の《ペルセフォーヌ》をペルセフォーヌ役でやらせていただけるのを光栄に思っています。と同時に、とても責任を感じています。セリフと歌と音楽が一体になったユニークな作品だと思うのですが。

ラザレフ:ペルセフォーヌというのは、黄泉の世界に降りて行って苦しんでいる人を助けてあげるのだから、苦しんでいる人に救いの手を差し伸べてあげる役割があなたにはありますよね。あの、綾乃さん、あなたは困っている人に手を差し伸べてあげられますか?

ドルニオク:はい。

ラザレフ:じゃ、あなたは立派なペルセフォーヌです。

ドルニオク:人助けをまず頑張りたいと思います(笑)。あとはそうですね、ギリシャ神話の話なので、ギリシャ神話も読みながら勉強しています。フランス語でペルセフォーヌの気持ちや状況を話すのですが、字幕はつきますが、フランス語でどれだけ日本のお客様に伝えることができるか模索しながら頑張りたいと思います。

ラザレフ:音楽もサポートしますよ。

ドルニオク:音楽と演劇が一緒になるという独特な作品だと思います。それから、ギリシャ古典演劇は、役者とコーラスでできていたと思うのですが、そこと関係があるのでしょうか?

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ラザレフ:イダ・ルビンシュタインのために書かれたわけです。歌えもしなかったし、踊れもしなかったから、語るしかなかった。へたっぴなダンサーだったから。

質疑応答

Q1:テキストを書いたジイドがずいぶん前からテキストを準備して楽しみにしていたにもかかわらず、ストラヴィンスキーの作品が気に入らずリハーサルを一回見ただけで本番は聞いていないと聞いています

ラザレフ:初演には同席していないので、その辺の詳細はなんとも言いかねるんですが。劇場で指揮者と演出家の関係に似ていると思いませんか。どっちが大事か、どっちが上か、どっちが優位か。私がオペラ劇場でオペラを振るときは、やはり一番上に立つべきは作曲家だと思います。ジイドは、あんまり作品自体を好きじゃなかったとおっしゃいましたが、ストラヴィンスキーがリブレットを好きじゃなかったという話は聞いていませんよね。

《ペルセフォーヌ》の音楽は、シンプルです。ちょっとレトロ調な、古めかしいというか、昔っぽいというか。そういう作品を書かせると、ストラヴィンスキーは天下一品です。その前にオイディプス王が書かれていますし、少しスタイルが近いですね。そのあと彼の作品の中に割と古い作風が出てきます。でも古い方を見ながらも、ストラヴィンスキーの時代、彼の言葉でしっかりと書かれている。古臭くはない。ストラヴィンスキーにバッハのかつらをかぶせる。かつらはバッハ、顔はストラヴィンスキー。《ペトルーシュカ》も《火の鳥》(マエストロは焼き鳥と冗談でおっしゃいます)《春の祭典》も、全部ロシアに関わる作品ですね。《ペルセフォーヌ》や《オイディプス王》、《カルタ遊び》の時代になると、ヨーロッパ・ストラヴィンスキーです。

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Q2:マエストロご自身は、《ペルセフォーヌ》はどこで指揮されていますが?ロシアでも上演されているのでしょうか?

ラザレフ:私はイギリスで振っています。語り、テノール、合唱、今回と同じような形式です。

ロシアでは上演されているかどうかということですが、モスクワに音楽の家というコンサートホールがあるのですが、そこで上演しています。作品そのものについてよりも、演出がとても際どいもので、裸の女性がうろちょろしているような演出で、そちらに話題が持っていかれました。非常に印象は強かったですけれども、音楽については語られなかった。それ以来は演奏されていないと思います。


※ソリストについて

テノールのポール・グローヴスはラザレフからの指名で出演が決定いたしました。既にこの作品の演奏実績もあり、フランス語歌唱にも定評のある名歌手です。(なお、ポール・グローヴスが《ペルセフォーヌ》に出演して歌っている、マドリードのテアトロ・レアル劇場での公演の映像がYouTubeにあります)

またこの作品のナレーターには、演劇的要素とフランス語解釈と発音、そしてストラヴィンスキーの楽譜を読める音楽的素養も求められます。そういった中でこれら全てをクリアできる逸材としてドルニオク綾乃を起用いたしました。彼女は現在ベルリン在住で、フランス語・ドイツ語そして日本語に堪能であり、演劇・オペラ奏法の分野で活躍しています。

【こぼれ話】

《火の鳥》の話ですが、ディアギレフは最初にリャードフに持ちかけています。これは正しい選択だったと思います。おとぎ話をテーマにした作品を書かせると、リャードフの右に出るものはいなかった。ただ、ディアギレフはリャードフがとっても怠け者だということを見逃していたのかもしれません。リャードフの作品、小品が多いですよね。リャードフは、《火の鳥》を書くよ、と言ったんです。その3か月後、偶然ペテルブルグの街中で、ディアギレフはリャードフに会いました。

ディアギレフは聞きました「火の鳥はどうですか?」
リャードフは答えました「とっても順調です。五線譜をもう買いました!」
ディアギレフはその足でストラヴィンスキーの元へ向かったのです。


日本初演となる、日本フィル、ラザレフ指揮のストラヴィンスキー『ベルセフォーヌ』、とても楽しみです。

なお、この会見に先立ち、ラザレフ指揮によるショスタコーヴィッチの交響曲1番の公開リハーサルも行われまいた。入念で緻密な音作りで、細かいところまでラザレフはダメ出しを行って指導し、結果として非常に豊かな音の響きができ上がっていく様子を聴くことができました。音楽もダンス/バレエには欠かせないものであり、バレエファンの皆さんにもぜひ、日本フィル他国内オーケストラの公演を聴いてほしいと思います。

また、日本フィルは毎年夏には、スターダンサーズバレエ団と共に、親子向けの夏休み公演も行っています。
http://www.japanphil.or.jp/familyconcertspecialpage

ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」ショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」
ショスタコーヴィチ 日本フィルハーモニー交響楽団 ラザレフ(アレクサンドル)

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