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バレエ(国内公演情報)

2017/03/22

英国ロイヤルオペラハウスシネマシーズン2016/17 「ウルフ・ワークス」

英国ロイヤルオペラハウスシネマシーズン2016/17、ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』が、3月31日より劇場公開されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/woolf_works.html

試写で拝見しました。

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オリビエ賞ほかに輝いたウェイン・マグレガー振付による舞台の再演!

マックス・リヒターの音楽が、ヴァージニア・ウルフの小説にインスパイアされた3つのバレエをつなぎ合わせる。

気鋭の振付家ウェイン・マグレガーによるバレエ三部作『ウルフ・ワークス』は、ヴァージニア・ウルフの小説にインスパイアされ、2015年に初演。より自由で個性的で現代的なリアリズムを追及した革新的なバレエは、批評家協会賞の最優秀クラシック振付賞、ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ニュー・バレエ賞を受賞。

ヴァージニア・ウルフの3つの小説——『ダロウェイ夫人』、『オーランドー』、『波』、そしてウルフ自身の手紙、エッセイ、日記にインスパイアされた3つのバレエは、ウェイン・マグレガーにとって、ロイヤル・バレエで初めての全長作品となる。電子音楽と管弦楽がとけあった音楽に心を揺さぶられ、作曲家マックス・リヒターによる美しい旋律が舞台を包み込む。

【振付】ウェイン・マグレガー
【音楽】マックス・リヒター
【指揮】クン・ケッセルス
【出演】アレッサンドラ・フェリ/サラ・ラム/ナタリア・オシポワ/高田茜/スティーヴン・マックレー
【上映時間】3時間8分

『ウルフ・ワークス』は、21世紀の物語バレエの代表作の一つと言っていいほどクオリティの高い作品なのだが、ヴァージニア・ウルフの作品や人生を知らないとややわかりにくい面がある。『ダロウェイ夫人』、『オーランドー』、『波』を全部読む必要はないと思うけど、あらすじ、そして『ダロウェイ夫人』の登場人物についての知識があったほうが間違いなく楽しめるので、予習していった方が良いと思う。

『ウルフ・ワークス』は3部で構成されている。
第一部「I now, I then」は、『ダロウェイ夫人』をモチーフにしている。
出演:アレッサンドラ・フェリ、ギャリー・エイヴィス、フェデリコ・ボネッリ、ベアトリス・スティクス=ブルネル、フランチェスカ・ヘイワード、エドワード・ワトソン、高田茜、カルヴィン・リチャードソン

ヒロインの社交界の花形夫人クラリッサ・ダロウェイ役はアレッサンドラ・フェリで、彼女の若き日を演じるのはベアトリス・スティクス=ブルネル。友人サリーは可憐で光り輝くようなフランチェスカ・ヘイワード、若い日の恋人ピーター・ウォルシュ役にフェデリコ・ボネッリ、戦争の幻影と友人の死に苦しむセプティマスにエドワード・ワトソン、死んだ友人エヴァンスにカルヴィン・リチャードソン、そして夫を演じるのはギャリー・エイヴィス。時制は常に変化し、過去と現在が交錯する。

アレッサンドラ・フェリが、驚くべき身体能力と圧倒的な表現力を見せてくれた。あり得ない方向に身体が動いたりするマクレガーの振付もなめらかにこなし、引退前と変わらない美しい身体のラインと強靭な踊りで、クラリッサの心境を繊細に伝えている。初演の時にはクラリッサと同じ52歳だったフェリは、大きく深い黒い瞳、成熟したキャラクターでこの役ははまり役。フェリ演じるクラリッサが友人サリー、フランチェスカ・ヘイワードにキスをする、妖艶で美しいシーンは特に印象的。若き日の恋人ピーターに再会してざわつく心理描写も見事。また、セプティマス役のエドワード・ワトソンが、戦死した友人エヴァンス(カルヴィン・リチャードソン)と踊るデュエットも、マクレガー作品を得意とする柔軟な肢体を持つワトソンならではの表現を観ることができる。大きな役ではないものの、1920年代風のレトロなヘアスタイルで装った高田茜さんもしなやかで美しい。マックス・リヒターの音楽、シンプルなセット、陰影のはっきりした照明も美しく、コンテンポラリーな振付でありながら物語性と情感が豊かで、心に残るパートだ。

第二部「Becomings」は、「オーランド」が原作。エリザベス朝に生まれた青年貴族オーランド―が、途中で女性に変身し、社交界で活躍し、文学者となって20世紀まで女性として生きるという作品で、サリー・ポッター監督の映画作品でも有名。

ここでは、ストーリーそのものはほとんど語られず、振付はマクレガーのスタイルを最も踏襲して激しく猛烈なスピードで、複雑なパートナーリングが観られる。スモークが炊かれた中、レーザー光線を使った照明、一風変わったメイクアップ(眉毛をつぶしているので顔を判別するのはなかなか大変)、エリザベス・カラーをつけたヴィクトリア時代的な華麗な衣装も登場する。ナタリア・オシポワのソロから始まり、彼女とスティーヴン・マックレーのパ・ド・ドゥへ。オシポワの身体能力の高さとスピード感はこの作品にうってつけ。マックレーとサラ・ラムのパ・ド・ドゥ、また高田茜さんもここでも登場してエドワード・ワトソンと踊る。金色に輝くヴィクトリアン衣装をまとったエリック・アンダーウッドも印象的。時代を超え、性別を超越したオーランドーの人生が、SF的なタッチで描かれている。

第三部Tuesday」は、『波』が原作。名優マギー・スミスがこの散文小説からの一説を朗読した録音が流れ、そしてヴァージニア・ウルフ自身の、溺死による自殺を図った時に書かれた遺書も(ジリアン・アンダーソンの声で)読まれる。水、波のイメージの振付を踊る群舞の前でのヴァージニア・ウルフ=フェリのソロ、そしてフェデリコ・ボネッリとサラ・ラムの踊りやサラ・ラムとフェリの踊り。人生の記憶が走馬灯のように駆け抜けていく中、ついにフェリは波に覆われて死を迎える。一転して静かな世界となっているのだが、バックで踊る群舞の動きは激しい。

ヴァージニア・ウルフの人生や小説のあらすじを理解していないとわかりにくい部分があるとはいえ、彼女の小説世界を全幕の現代的な物語バレエに作り上げるというマクレガーの意欲的な試みは見事に実を結んだと言える。何よりも、ヴァージニア・ウルフの分身としてのフェリを得たことが成功の最大の要因。また、ウズマ・ハメドというドラマトゥルグの力を得てしっかりと構成を練り、それに基づいて振付を行ったこと、この作品に委嘱されたマックス・リヒターの美しく効果的な音楽、ルーシー・カーターの照明、衣装と合わせ、総合芸術としての完成度が高い。このような大胆な試みをできるのが、今のロイヤル・バレエの強みなのだと実感した。

幕間のインタビューでは、ウェイン・マクレガー、作曲のマックス・リヒターのインタビューがあり、それぞれ興味深かった。マクレガーの作品の大部分は、プロットレスのコンテンポラリー作品だが、彼に言わせればストーリーのないバレエはないとのこと。あのような作風でも、雄弁で豊潤な物語バレエを作ることができるというのが、この作品の大きな発見だった。3つの幕が、それぞれ全く違った表現を使っていて変化があるもかかわらず統一感もあり、ヴァージニア・ウルフという作家の人生とその登場人物に多面的に光を当てて、心の奥底に訴えさせることに成功している。

最新作品で、なかなか来日公演には持っていきづらそうな作品を、日本で映画館で観られるのは本当に嬉しい。(オーストラリア・ツアーでロイヤル・バレエは「ウルフ・ワークス」を上演するとのことだが)


キャスト、リハーサルの写真など、詳しい情報を掲載したデジタル・プログラム。FREEWOOLFのコードで、無料で閲覧できる。
http://www.roh.org.uk/publications/woolf-works-digital-programme

「ウルフ・ワークス」マックス・リヒターの音楽もCDとして発売される。音楽だけで聴いても素晴らしいので、映画上映を観て気に入った方はぜひ。

3つの世界:ウルフ・ワークス(ヴァージニア・ウルフ作品集)より3つの世界:ウルフ・ワークス(ヴァージニア・ウルフ作品集)より
リヒター(マックス)

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2017/03/19

東京バレエ団9月〈20世紀の傑作バレエ〉公演概要 ロベルト・ボッレ客演

東京バレエ団は、

〈20世紀の傑作バレエ〉プティ-ベジャール-キリアン

と題した公演を9月に行います。

http://www.thetokyoballet.com/news/20.html

バレエ団が得意としてきたモーリス・ベジャール振付の「春の祭典」の他、2作品、バレエ団初演作品がレパートリー入りします。

イリ・キリアン振付の「小さな死」と、ローラン・プティ振付「アルルの女」という20世紀の傑作です。


「アルルの女」 東京バレエ団初演
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー

「小さな死」 東京バレエ団初演
振付:イリ・キリアン 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

「春の祭典」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

■公演日程:
9月8日(金) 19:00
9月9日(土) 14:00
9月10日(日)14:00

■公演会場:
東京文化会館(上野)

■主な配役:
「アルルの女」 
9/8(金)、9/10(日)ロベルト・ボッレ(フレデリ)、上野水香(ヴィヴェット)
9/9(土)柄本弾(フレデリ)、川島麻実子(ヴィヴェット)

「春の祭典」
9/8(金)奈良春夏(生贄の女)、岸本秀雄(生贄の男)
9/9(土)伝田陽美(生贄の女)、入戸野伊織(生贄の男)
9/10(日)渡辺理恵(生贄の女)、岸本秀雄(生贄の男)

※「小さな死」の配役は後日、振付指導者によるリハーサルが始まってから決定されます。決まり次第、ホームページ等で発表します。

■入場料金(税込):
 (9/8・10)S:¥12,000、A:¥10,000、B:¥8,000、C:¥6,000、D:¥5,000、E:¥4,000
 (9/9)  S:¥10,000、A:¥8,000、B:¥6,000、C:¥5,000、D:¥4,000、E:¥3,000

■NBS WEBチケット先行発売 [座席選択 S~D]:5月10日(月)21:00~5月17日(水)18:00

■一斉発売:5月27日(土)10:00~

■チケットのお申込み/お問合せ
NBSチケットセンター 03-3791-8888 (平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)

「アルルの女」のフレデリ役には定評のあるロベルト・ボッレがゲスト出演します。現代作品のトリプルビルは一般的にチケットの売れ行きが厳しいとされている中、有名な作品とはいえ、2作品のカンパニー初演を持ってくるのは、非常に意欲的だと言えます。

2017/03/18

横浜バレエフェスティバル2017の演目発表/追記

6月9日、10日に開催される横浜バレエフェスティバル 2017の演目が発表されていました。
http://yokohamaballetfes.com/%E4%BD%9C%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B/

(追記:追加プログラムがあります)

6/10(土)Bプログラム出演
「ソワレ・ド・バレエ」より
出演:畑戸利江子(2013年第12回モスクワ国際バレエコンクール銅賞)
振付:深川秀夫

6/9(金)19:00~
Aプログラム

「タイトル未定」
ジュンヌバレエYOKOHAMAのデビュー作。新作世界初演。
振付:遠藤康行
ピアノ:蛭崎あゆみ
出演:
オーギュスト・パライエ
川本真寧(2015年オーディション優勝)―2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
縄田花怜(2016年オーディション優勝)―2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
中島耀(2016年オーディション神奈川県民ホール賞)2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
中村りず(2015年オーディション第3位)
ほか

「ラ・バヤデール」よりソロルのヴァリエーション
出演:二山治雄

「グラン・パ・クラシック」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「Que Sera」より~ 柳本の場合 ~
*+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「ジゼル」
出演:倉永美沙/清水健太

「スターズ&ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン
出演:竹田仁美/二山治雄

「タイトル未定」
*シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演

振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「SOLI-TER」より
振付:ジョゼ・マルティネズ
出演:オーギュスト・パライエ

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ

*日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「演目未定」(クラシック作品を予定)
出演:飯島望未/八幡顕光

「演目未定」 (ヴァリエーション)
出演:オーディション合格者

*その他の演目、追加キャストは決まり次第公式WEBにて発表


6/10(土)16:00~
Bプログラム

「タイトル未定」
Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ) 新作日本初演
振付:Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ)
出演:オーギュスト・パライエ

「3 in Passacaglia」
振付:遠藤康行
出演:飯島望未/八幡顕光/遠藤康行

「Que Sera」より~ 熊谷の場合 ~
*+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「Walking with hands」
振付:Paulo Arrais(パウロ・アハイス)
出演:倉永美沙

「海賊」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「バラの精」
出演:二山治雄

「タイトル未定」
*シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演
振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
*日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「ジゼル」

出演:倉永美沙/清水健太

「ソワレ・ド・バレエ」より
振付:深川秀夫
出演:畑戸利江子(2013年第12回モスクワ国際バレエコンクール銅賞)


「演目未定」 (過去の横浜バレエフェスティバルオーディション受賞者によるソロ)

*その他の演目、追加キャストは決まり次第公式WEBにて発表


シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演、マッツ・エックの「ジュリエットとロミオ」日本初演など、なかなか観ることのできない貴重な作品を生で観る機会です。とても意欲的なプログラムですよね。

10名前後の10歳以上20歳以下のダンサー(国籍不問)を選抜して育成する、ジュンヌバレエYOKOHAMAのメンバーも出演するということで、日本のバレエの未来を見据えた、素晴らしい企画となっています。

なお、3/30(木)13:00開演
会場:神奈川県民ホール大ホール(12:30開場・自由席)
横浜バレフェスティバル出演者オーデイションがありますが、横浜市内在住・在学の小学生、中学生、高校生は、通常チケット1,000円のところを【無料】でご観覧いただけるとのことです。
申し込みは不要、学生証、保険証など年齢・住所の分かるものをご持参のうえご来場くださいとのこと。

それ以外の方も、このオーディションを1000円で観覧することができます。

第2回「横浜バレエフェスティバル」ハイライト

2017/03/14

スヴェトラーナ・ザハロワの公演「Amore」

ロシアNOWに、「ボリショイ・バレエのザハロワが東京公演」という記事が掲載されています。

http://jp.rbth.com/arts/2017/03/10/716978

この記事によれば、東京での公演は今年9月24、25日に予定されているとのことですが、招聘元などは今のところは不明です。

特別公演「アモーレ(Amore)」は、一幕もののバレエ3本からなっており、バレリーナのガラ公演用に、世界最高の振付師たちによって創られた。

 1本目は「フランチェスカ・ダ・リミニ」で、ユーリー・ポソホフの振付だ。2本目は「雨が降らないうちに」と題され、ドイツ人とナイジェリア人のハーフであるダンサー・振付師、パトリック・ド・バナ(Patrick De Bana)によるもの。最後は、モーツァルトの音楽に乗せた「Strokes Through the tail」で、アイルランドの振付師マルグリット・ドンロン(Marguerite Donlon)による。

 「このプログラムはイタリア語で『Amore』(愛)と名付けられた。3本のいずれもが愛について語っている――幸福なあるいは悲劇的な、真面目なあるいはユーモラスな愛について――」。ザハロワはこう述べた。

この公演はまず、ボリショイ劇場において3月14日、15日開催されます。
http://www.bolshoi.ru/en/performances/5035/

「フランチェスカ・ダ・リミニ」には、デニス・ロヂキン、ミハイル・ロブーヒン、カリム・アブドゥーリンらが出演します。
パトリック・ド・バナ作品には、パトリック・ド・バナとデニス・サヴィンが出演。
「Strokes Through the Tail」には、ミハイル・ロブーヒン、デニス・サヴィンらが出演する予定です。

また、この公演「Amore」は、11月20日~25日、ロンドンのコロシアム劇場でも上演される予定です。
https://londoncoliseum.org/whats-on/amore-svetlana-zakharova/
個々の情報によれば、イヴァン・プトロフのプロダクションが協力しているとのこと。

2017/03/07

オペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>記者懇談会

現在、パリ・オペラ座バレエ来日公演が行われておりますが、7月に開催されるオペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>の出演者と、オペラ座芸術監督オーレリー・デュポンによる記者懇談会がありました。前日にエトワールに任命されたばかりのユーゴ・マルシャンほか、クラスレッスンを終えて来たばかりのダンサーたちが参加しました。

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まずはデュポンが、この公演についての考えを述べてくれました。

「この公演の一番の目的は、皆さんに、そしてダンサーにも楽しんでほしいということです。私が選んだ演目は、彼らがよく知っていて、よく踊れるものです。今回のプロジェクトですが、オファーが来た時にもちろんすぐにYesと答えました。美しいダンサーのサンプルのような人たちに出演してもらうので皆さまもぜひ楽しんでください」

「また今回、ロイヤル・バレエとシェアするのは意義のあることです。ロイヤル・バレエは素晴らしいバレエ団ですし、この2017年にドアを開ける交流ができるのは素晴らしいメッセージです。また日本の観客の皆さまに、この二つの違った流派を見比べていただける珍しい機会です。私達の伝統であるヌレエフ作品も入っているプログラムなので、非常にフランスらしいバレエを楽しんでいただけます」

そしてデュポンは、演目とダンサーの組み合わせについて、どういうところに注目しているかを語りました。

「マチアス・エイマンとミリアム・ウルド=ブラムは、『白鳥の湖』のパ・ド・ドゥを踊ってもらいます。彼らは、スプリームなダンサーという定義を体現している素晴らしいダンサーたちです。彼らは近年年間プログラムを通して活躍してもらっていますが、彼らにとってはバカンス期間に当たるこの公演の時期にも、参加してもらうことに意味があるので参加してもらいます」

「オニール八菜は、今回の来日公演には出演していませんが、ユーゴとのコンビでこのガラには出演して『グラン・パ・クラシック』を踊ってもらいます。期待のダンサーとしてお楽しみいただけると思います」

「ジェルマン・ルーヴェは、『ロミオとジュリエット』と『白鳥の湖』の第3幕を踊ります」

「またもう一つ、このガラの特徴としては、ロイヤル・バレエとの合同のプログラムがあります。一つは『ドン・キホーテ』でもう一つは『眠れる森の美女』で、多様性を楽しんでいただけると思います」

オーレリー・デュポンは、この会見に集まったダンサーの一人一人を紹介しました。

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「まずは素晴らしいフランソワ・アリュをご紹介します。彼は”ショーマン”です。レオノール・ボラックは、フレッシュな、任命されたてのエトワールです。そして同じく素晴らしいダンサーです。全体的に、私が選んだダンサーたちは、アーティストとしても、人間としても敬愛できる人々です。レパートリーを素晴らしく踊ることができます。ジェルマン・ルーヴェもエトワールです。マチアス・エイマン、今回の公演はバレエ・スープリームなのでもちろん素晴らしいダンサーです。ミリアム・ウルド=ブラムも素晴らしいエトワールです。ユーゴ・マルシャンはエトワールになって1日経ちました(ここで会場で拍手が)。東京でエトワールに任命されました。そして先ほど名前を挙げましたオニール八菜、プルミエール・ダンスーズです」

ミリアム・ウルド=ブラムマチアス・エイマンが語りました。オペラ座を代表する二人で、海外で踊る機会も多い二人が、今回別のカンパニーと共演することについての期待について。

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エイマン「世界のいたるところでガラへの出演を経験してきましたが、基本的に個人参加で出演していました。今回は2大バレエ団の共演ということで、オペラ座の他のエトワールたち、新しい世代との共演が楽しみです。ミリアムも私も中堅になったので、若い人たちに助けを与えられるような機会にしたいと思います。ロイヤル・バレエとの共演についでですが、ロイヤルはレパートリーに大きな特徴があります。ロイヤル・バレエのダンサーたちから刺激を受ける、外からの視線を感じる、とても貴重な機会だと思います。今回のガラのレパートリーで、フランス派の流派を日本の皆さんに見せられることに喜びを感じます。日本の観客はバレエ通だし、熱意を持って観てくださるので、その人たちの前で踊ることができるのは幸せです」

ウルド=ブラム「今年の夏に日本にこの素晴らしいグループで戻って来られるのを嬉しく思います。マチアスはパートナーとして敬愛していますし、彼をはじめとする、私が近しく思っている人達と日本で15日間過ごすことができるのを幸せに思います」

昨年末にともに『白鳥の湖』でエトワールに任命されたレオノール・ボラックジェルマン・ルーヴェ。今度のガラではこの3幕を踊ります。この作品について、そしてお互いをパートナーとしてどう思っているのか。

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ボラック「私のキャリアにとっても『白鳥の湖』は重要な作品であったので今回楽しみにしています。ジェルマンは、とても注意を払ってくれる優しいパートナーであるし、非常に良い友達でもあります。それに彼はとても美男ですし、完璧なパートナーです」

ルーヴェ「この作品は、私たちにとって「踊りたい」という作品です。エトワールに任命された象徴的な作品、キャリアのシンボルであるのでさらに大切に思っています。ヌレエフ版の『白鳥の湖』はバレエ学校で習うなじみのある作品であるとともに、私たちの世代にとっては、マチアス、ミリアム、オーレリーなどの踊りを見てきた想い出深い作品でもあります。レオノールについては、僕も同じで、彼女は素晴らしいパートナーです。優雅で、生き生きとしていて直観に優れています。長い友情と協力関係の絆で結ばれています。彼女はパートナーとして、物語の世界に誘導してくれる人なので頼もしい存在です」

デュポン 「ここで私は、元エトワール、そして現芸術監督として付け加えたいのですが、私はペアと言うのは非常に重要だと考えています。芸術監督として、誰を誰と組ませるかということについても責任があります。ペアを考える時、私はアーティスティックな面、そしてテクニカルな面でも、人間的な面でも素晴らしい、美しい組み合わせであることが必要だと思います。一つの作品をリハーサルするのに、2,3週間、毎日毎日時間を費やして、いらいらしたり衝突する瞬間もある、そして最終的に素晴らしい作品に持っていくペアでなければなりません。私が選んだのは非常に素晴らしい組み合わせだと思うし、ツアーでは特に大事です。というのは、ツアーでは特にカンパニーと言うのは二番目の家族のような役割を果たすからです」


フランソワ・アリュ
は、ショーマンシップと、今回踊る「レ・ブルジョワ」について語りました。

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「『レ・ブルジョワ』という作品は、私はガラでも何回も踊っていて、個人的にも好きな作品なので、今回踊ることができるのが嬉しいです。ショーマンシップとは、要はメッセージを伝える、人物を演じるというのがとても好きなのです。この作品にはそういうところがあるし、クラシックでもコンテンポラリーでもない、独特のジェスチャーで伝える作品です。ショーマンシップとは、お客様とのコネクション、つながりを意味していると思っています。日本のお客様は非常に温かく受け入れてくれて、熱狂的に反応してくれるので、そういった意味でつながりを感じることができました。また日本では、すべてのスタッフ、テクニカルスタッフも含めて素晴らしい環境で踊ることができました」

「今度の「バレエ・スプリーム」での『ドン・キホーテ』は、2014年の来日公演でバジル役を踊りました。今回は違った流派である英国ロイヤル・バレエとの共演なので、この公演を通して必ずや刺激を受けて成長できると期待しています」

前日にエトワールに任命されたユーゴ・マルシャンが、一夜明けた気持ちを語ってくれました。「バレエ・スプリーム」でパートナーを務めるオニール八菜さんについてのコメントも。

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「今朝の気持ちですが、とても幸せです。昨日起きた出来事は、目覚めたまま見た夢のようでした。自分のリアクションも、他の人のリアクションも、まだミステリアスな印象があります。これはもう、時間とともに現実として昇華していくと思います。そして一回しかできない瞬間を日本の客さんとシェアできました。フランスと日本の間の大使となれるのは喜びですし、マチアスやミリアムのようにインスピレーションを与えられる存在のエトワールになれればと思います。昨晩はとても感動しましたし、今も感動しています」

「今度のガラで共演するオニール八菜さんは、美しいキャリアを重ねてきているダンサーで、ガラでの共演の機会も多く、また一緒のタイミングでコリフェに昇進し、(ヴァルナ国際コンクールなど)賞も同時に受けてきていて一緒にキャリアを重ねてきました。彼女とオペラ座のバレエを一緒に国際的に広めていくことができると思っています。

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初めてのパリ・オペラ座とロイヤル・バレエの合同ガラ、一緒に踊る演目もあり、顔ぶれもフレッシュでとても楽しみな公演です。夏が待ちきれませんね。

オペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>
http://www.nbs.or.jp/stages/2017/supreme/index.html

Aプロ
7月26日(水)6:30p.m.
7月27日(木)6:30p.m.

Bプロ
7月29日(土)1:00p.m.
7月29日(土)6:00p.m.
7月30日(日)2:00p.m.

会場
文京シビックホール 

一斉発売開始:4月8日(土)10:00a.m.より

電話でのお申し込み
NBSチケットセンター
03-3791-8888
平日10:00~18:00
土曜10:00~13:00
日祝休み

インターネットでのお申し込み
NBS WEBチケット
*ご利用いただく際には、事前に会員登録(登録料・年会費無料)が必要となります。
*NBSチケットセンターとは別の会員登録となります。

NBS WEBチケット 先行発売[座席選択 S〜C券]
受付期間:3/21(火)21:00~3/27(月)18:00


他都市公演

西 宮 8月1日(火)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール (問)TEL:0798-68-0255

福 岡 8月2日(水)
アクロス福岡 福岡ザ・シンフォニーホール (問)KBCチケットセンター TEL:092-720-8717

2017/03/03

K-Ballet 「ピーターラビットと仲間たち」特別番組3/5に放映、新作情報など

K-Ballet Companyは、3月15日(水)~3月20日(月・祝)に『バレエ ピーターラビット™と仲間たち』&『レ・パティヌール』の公演を行います。

http://www.k-ballet.co.jp/performances/201703peterrabbit

フレデリック・アシュトンの名作2作品の上演です。特に『バレエ ピーターラビット™と仲間たち』は、絵本の世界からそのまま抜け出したかのような精巧な着ぐるみをまとったダンサーたちが 動物の特徴を巧みにとらえたコミカルな動きや華麗なテクニックを見せてくれます。

また、このプログラムに、新作となる小作品の追加上演が決定しています。

http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1838

『Fruits de la passion~パッションフルーツ』という題名で、振付:渡辺レイ/熊川哲也、音楽はモーリス・ラヴェル「道化師の朝の歌」

渡辺レイさんは、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)、クルベリ・バレエなど海外で活躍し、最近では“Opto dance project”を結成して、中村恩恵作品や小㞍健太作品など様々な新作に出演しつつ、後進の育成も行っています。こちらの作品は、日程によっては渡辺さんと熊川さんの共演も見られるとのことで、大変興味深いです。


このピーターラビット™&新作バレエの舞台裏が見られる番組が放映されます。
http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1839

3月5日(日) 特別番組「熊川哲也 英国バレエの遺産を巡る ピーターラビット™&新作バレエの舞台裏」放送決定!

【放送日時】3月5日(日) 14:30~
【放送局】BS-TBS

なお、K-Ballet CompanyはオフィシャルTwitterアカウントを開設しました。
https://twitter.com/kballetofficial

2017/03/02

「バレエ・プリンセス」公演詳細&出演キャスト発表

 世界中で愛されているメルヘンから、お姫さまが登場する代表的な三つの作品(三大プリンセス物語)で構成された「バレエ・プリンセス」は、幅広い世代を対象にバレエ鑑賞普及啓発の一助となすことを目的としてチャコットが企画、昨年上演され好評を博しました。今年は、金沢と東京にて開催されます。

Balletprincess
画:萩尾望都 / 写真;瀬戸秀美

「眠れる森の美女」「シンデレラ」などバレエの名作がハイライトで堪能できるだけではなく、ひとつの<物語バレエ>としてもお楽しみいただけるクラシックバレエの魅力が満載な、プレミアムな公演です。宣伝画を少女漫画界の巨匠萩尾望都が手掛けているのも注目です。

私も去年この公演を観ましたが、これからの日本のバレエ界を担う若いダンサーたちと、米沢唯さん、長田佳世さんというトップスターを観ることができ、また作品としても3つの物語を、少女アン、善の精、ヴィランというキャラクターを使って巧みにつなげて楽しめるものに仕上がっていました。

演出・振付は、文化庁ミラノ・スカラ座特別研修を終えられた伊藤範子さん、
今年も、日本を代表する 豪華キャスト が 所属の枠を超え参加します。

昨年に続き、新国立劇場バレエ団から米沢唯さん、池田理沙子さん、木村優里さん。善の精は、去年の長田佳世さんに替わり西田佑子さん、そして悪の精ヴィランには逸見智彦さん。青い鳥には、パリ・オペラ座バレエの短期契約も勝ち取った二山治雄さん。五十嵐愛梨さん、堀沢悠子さんなど注目の若手も出演します。

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/princess/index.html

<キャスト>

オーロラ姫(眠れる森の美女):米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
シンデレラ:池田理沙子(新国立劇場バレエ団ソリスト)
白雪姫:木村優里(新国立劇場バレエ団ソリスト)


王子(シンデレラ):橋本直樹
王子(眠れる森の美女):浅田良和

善の精:西田佑子

ヴィラン:逸見智彦(牧阿佐美バレヱ団)

義姉(シ):樋口みのり(谷桃子バレエ団) / 義姉(シ):樋口ゆり / 宝石(眠):竹内菜那子(谷桃子バレエ団) / 宝石(眠):山口緋奈子(谷桃子バレエ団) /
白い猫(眠):松本佳織(東京シティ・バレエ団) / フロリナ姫(眠):五十嵐愛梨(山本禮子バレエ団) / 赤ずきん(眠):堀沢悠子
(登場順)

道化(シ):田村幸弘(牧阿佐美バレヱ団) / 宝石(眠):酒井大(谷桃子バレエ団) /
<金沢>長靴をはいた猫(眠):荒井成也(井上バレエ団) / <東京>長靴をはいた猫(眠):玉浦誠(東京シティ・バレエ団)
ブルーバード(眠):二山治雄(ワシントン・バレエ/パリ・オペラ座バレエ団) / 狼(眠):中島駿野(新国立劇場バレエ団)
(登場順)

客人(シ)・マズルカ(眠):
小川慶子 / 小川しおり / 小泉奈々 / 坂本菜々 / 菅原桃子 / 野田璃緒 /
橋元結花 / 藤吉沙季 / 渡辺方南望

内村和真 / 小山憲 / 望月寛斗 / 昂師吏功
(女性五十音順 ❉男性)

少女アン・アンの友だち・7人の小人(白)・時計の精(シ):
<金沢>
井戸麻祐子 / 井戸結依子 / 井村咲希 / 岩田紗悠梨 / 兼八愛奈 / 竹内千央 /
竹内一絵 / 中山環伽 / 西田空麗 / 新田桜子 / 向乃奈 / 山本澪 ❉ 村本昂優
<東京>
飯島緋毬 / 石川日南梨 / 石山ひかり / 大谷莉々 / 岡田一花 / 片岡奈柚 / 小作咲葵 /
三枝陽花 / 鈴木彩夏 / 髙梨美咲 / 高野結 / 武地ゆめの / 西川杏 / 宮川蒼乃
(女子❉男子五十音順)

<チケット発売情報>

チケット一般発売:2017年3月22日(水)10:00より
※チャコットのサイトでは、先行発売中

<金沢公演>:2017年6月4日(日) 開場14:45 開演15:30 本多の森ホール(石川・金沢) チケット:S席7,950円/A席6,450円/B席4,950円 (税込)
主催:北國新聞文化センター/チャコット
共催:北國新聞社

<東京公演>:2017年7月20日(木) 開場17:45 開演18:30 新宿文化センター 大ホール(東京・新宿) チケット:S席8,600円/A席6,900円/B席5,400円 (税込)
主催:チャコット
発売所:
 ○e+(イープラス) http://eplus.jp/、ファミリーマート店内Famiポート
 ○チケットぴあ ☎0570-02-9999 <Pコード:取得中>、http://pia.jp/、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
 ○ローソンチケット ☎0570-084-003 <Lコード:取得中>、☎0570-000-407(オペレーター)、http://l-tike.com/、ローソン、ミニストップ店内Loppi
 ○チャコットwebサイト http://www.chacott-ticket.com/(座席選択不可)
お問い合わせ:○サンライズプロモーション東京 ☎0570-00-3337 (10:00〜18:00)

2017/03/01

ムーミンバレエのフィンランド国立バレエイベント、特別番組が3月20日に放映

2月27日(月)に、フィンランド大使館による「フィンランド独立100周年記念メディアイベント」がBunkamuraオーチャードホール ビュッフェにて行われました。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/topics/100.html

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フィンランドは2017年に独立100周年を迎えます。この記念すべき年に、フィンランド国内をはじめ世界中で、たくさんの行事やイベントが開催されます。日本でも文化行事やフィンランド関連のイベントが数多く予定されています。その中の一つが、ムーミンバレエで話題沸騰の、4月のフィンランド国立バレエの来日公演です。

フィンランド独立100周年記念

http://www.finland.or.jp/public/default.aspx?nodeid=50019&contentlan=23&culture=ja-JP

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こちらのイベント、参加したのですが、別件があって最初だけしか観られませんでしたが大変な盛況でした。ユッカ・シウコサーリ駐日フィンランド大使による挨拶からスタートして、様々な開催イベントが紹介されました。

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シウコサーリ駐日フィンランド大使

最後にフィンランド国立バレエ団来日公演が登場しました。
まず、このイベントのために用意したオリジナル映像と共にフィンランド国立バレエ団のご紹介と、公演の魅力について説明がありました。

そしてイベントのハイライトはフィンランド国立バレエ団に所属する小守麻衣さんによるスノークのおじょうさんのバレエが披露されました。トウシューズで踊るスノークのおじょうさんの愛らしい舞姿に参加者からは歓声がおきました。

小守さんは2000年よりフィンランド国立バレエ団に在籍し、芸術監督も絶大な信頼を寄せるバレエ団に欠かせないダンサーの一人として、バレエ団の数々の主要なレパートリーで活躍されています。

小守さんからのコメント: 「来日公演で踊るスノークのおじょうさんは、特殊な衣裳でトウシューズを履いて踊ります。限られた条件のなかでバレエのステップを見せることは、私たちダンサーにとっても大挑戦ですが、このような作品はなかなかご覧いただけないと思いますので、ぜひご注目ください。スノークのおじょうさんを演じるにあたっては、いかなるときも動きの隅々まで、キャラクターの個性である愛らしさを忘れずに表現することを何よりも心がけています」

<日本公演が実現するまで>
トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念し制作されたムーミン・バレエ第1作『ムーミン谷の彗星』は、2015年にヘルシンキで初演されました。ムーミンとスノークのおじょうさんのパ・ド・ドゥ、軽快なジャンプを見せるスニフ、トウシューズを履いたちびのミイ…! ムーミンたちが目の前で生き生きと動く姿に、客席は大熱狂。追加公演も即完売となりました。
しかし、本国では客席のほとんどがお子様連れということもあり、若手ダンサーに振付を委託し、子ども向けに作られていた『ムーミン谷の彗星』。芸術監督グレーヴは、大人のムーミンファンも多い日本で、より多くの方に楽しんで頂くために、自ら新作の制作を決意。日本で、振付、音楽、衣裳、美術、すべてが新規制作となる世界初演『たのしいムーミン一家』第2作が実現することになったのです

*****
特別番組の放映も予定されています。

‪フィンランド国立バレエ特別番組「ムーミンがバレエを踊る!」
3/20(月・祝)12:00-12:30 テレビ東京
ヘルシンキで撮影した貴重な映像満載、バレエで描くムーミンの世界の全貌に迫ります。

フィンランド国立バレエ日本公演

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/

公演日程
2017/4/22(土)~25(火)

会場
Bunkamuraオーチャードホール

S席・¥9,000 A席・¥7,000 B席・¥5,000 こどもS席・¥4,500 (税込)
※こどもS席は限定数、Bunkamuraチケットセンターのみでのお取扱い。

[大阪公演]
2017/4/29(土・祝),30(日) フェスティバルホール
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00~18:00)
http://www.kyodo-osaka.co.jp/schedule/E018004-1.html

最新のBunkamura Magazineでは、フィンランド国立バレエの来日公演を特集。ケネス・グレーヴ芸術監督、小守麻衣さんと松根花子さんのコメントも読むことができます。
http://www.bunkamura.co.jp/magazine/books/143/

パリ・オペラ座バレエ2017来日記者会見レポート

パリ・オペラ座バレエ2017年日本公演が3月2日に開幕します。これに先立ち2月27日、パリ・オペラ座総裁のステファン・リスネル、各公演で主演するエトワールらが出席し、記者会見が行われました。

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参加したのは、パリ・オペラ座総裁のステファン・リスネル、メートル・ド・バレエのクロチルド・ヴァイエ、エトワールのリュドミラ・パリエロ、マチアス・エイマン、レオノール・ボラック、アマンディーヌ・アルビッソン、そしてプルミエ・ダンス-ルのユーゴ・マルシャンです。

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記者会見のレポートはかなり多くの媒体に出ているので、注目してみた点を中心にピックアップしました。

総裁ステファン・リスネルの挨拶から。
「佐々木忠次さんと初めて会ったのは、30年前のことです。スカラ座の総裁を務めていた時には、ダニエル・バレンボイム氏と共に佐々木さんに会いました。公演初日にあたっては、団員全員で佐々木さんに想いを馳せることになります。東京バレエ団との信頼関係も結ばれており、2012年にはオペラ座に招聘しました。ともに芸術的な歴史を歩んできました」

「ラ・シルフィード」を踊ることを中心に各ダンサーが意気込みを語りました。

「今回のパートナー、ユーゴ・マルシャンとは一緒に踊るのが初めてなので楽しみです。『ラ・シルフィード』は繊細なポワントワークが重要です。現実ではなくて妖精を演じているのであり、トウと床の接触に注目してほしいと思います」(アマンディーヌ・アルビッソン)
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「アマンディーヌがパートナーなのは嬉しいです。ジェームズはロマンティックな役です。パリの外で主役級の役を踊るのは初めてなので重要な機会です。ジェームズという、妖精にも人間の娘にも恋している人物像も興味深いです。美しい物語バレエを観て心地よいひと時を過ごしてほしい」(ユーゴ・マルシャン)

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「5年ぶりに日本に来ることができて嬉しいです。元エトワールの皆さんと役の準備ができるのもうれしいです。『ラ・シルフィード』は一つのスタイル、様式を示している作品です。いい意味でスタイルが突出しているように感じられます」(ジョシュア・オファルト)

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「エトワールとして来日するのは初めてなので大切な機会です。クロチルド・ヴァイエやこの役を体現するギレーヌ・テスマーと準備し、さらにクロード・ヴュルピアンともリハーサルしました」(リュドミラ・パリエロ)

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「同じ役を再び踊るときでも、常にリサーチの余地があります。新しいパートナーを得ることによって新しい役のように感じます。『ラ・シルフィード』は、ピュアなロマンティックバレエで、ニュアンス、感情のバレエで、表現するバレエです。プティ・バットゥリー、グランバットゥリーなどフランス的な技術が詰め込まれており、難しい技術に集中しがちで数学的に考えてしまいますが、すべては物語によって流れが誘導され、融合して特別な雰囲気が醸し出されます。テクニックは二義的なものなのです」(マチアス・エイマン)

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「ラ・シルフィード」を指導するクロチルド・ヴァイエ

「日本に来るのは15回目になります。今回は3人のメートル・ド・バレエが来日して作品を用意しました。『ラ・シルフィード』はロマンティックバレエの最高峰で、統制のとれた技術を必要とします。復元を行ったラコットは生き生きとした厳しい目でリハーサルを行い、ミリ単位の正確さを求めていましたので、彼の作品そのままが再現されています」

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新エトワールのレオノール・ボラック。今回は、彼女を含め非常にフレッシュなメンバーが揃いました。

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「エトワールの第一歩を踏み出せてうれしいです。特に、昨年12月31日に任命された時のパートナーであるマチアス・エイマンと一緒に来日できて感動です。あまりエトワールとなったからと言って緊張しすぎることなく、今までのことを継続することを心がけています。また、『ダフニスとクロエ』ではジェルマン・ルーヴェ、そしてオーレリー・デュポンと仕事ができるのもうれしいです。『ラ・シルフィード』エフィ役は、物語を語ることができないといけない役です」

ステファン・リスネルは、ミルピエからデュポンへと芸術監督が交代しての変化や期待することについて語りました。

「ブリジット・ルフェーブルは20年以上芸術監督を務めてきました。オペラ座のようなカンパニーの芸術監督を指名するのは複雑な仕事です。350年以上の歴史があり、オペラ以上にバレエの歴史がありますし、ほとんどのダンサーはパリ・オペラ座学校の出身です。オペラ座の特有の歴史を維持していかなればなりません」
「今回の日本ツアーでは、パリ・オペラ座のツアーの特徴が現れています。『グラン・ガラ』では、バランシン、ロビンス、そして現代の振付家の上演があります。古典が現代バレエに栄養を与え、また現代バレエが古典に栄養を与えます。オペラ座は、すべてのバレエをレパートリーとすることができます。歴史を大切にしながら、現代性も大切にしていく、その両方が芸術監督には求められています」
「ミルピエは在任が1年半と短かったですが、自分自身の芸術に集中するために退任しました。芸術監督と振付家のダブルの職務は荷が重すぎたのです。アメリカのバレエの方向性とフランスのカルチャーが違っていたのも、短命に終わった要因です。なぜ、オーレリー・デュポンになったのかは自ずとここから答えを導き出すことができます。ルフェーブルの後で、外からの視線を当てることは重要なことだったと思います。ミルピエの一年半がなければ、彼女が就任することはなかったでしょうから」

また、ダンサーから見た、新芸術監督オーレリー・デュポンについてのコメントも聞くことができました・

「オーレリーはダンサーと向き合ってきました。彼女は自身の中で決断をしているし、ここでの場所を見つけることができました。この例外的なカンパニーで優れた選択を行っています。東京バレエ団で『ボレロ』を踊ったように、ダンスに対する情熱は今も持っています。次世代に自分の経験を継承し分け与えることをしています。彼女の選択には信頼を寄せていますし、好奇心にあふれる人で、それが今の職務に反映されています」(マチアス・エイマン)
「彼女のダンサーとしての時代を知っていますが、仕事熱心で要求が高く、私にとって良いお手本となっています。アーティスティックな選択も信頼できます。前に共に進んでいき、よりよい公演を届けようとする気概もあります」(リュドミラ・パリエロ)
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「アドミニストレーションも、ダイナミックなことが行われており、いい雰囲気で物事が進められています」(クロチルド・ヴァイエ)
「総裁は、現実面の仕事もしていますが、2017-18のプログラムは、デュポンが選んだものです。ホフェッシュ・シェクター、ペレーズ、ティエレ、エックマンなどの現代の振付家を入れているところが彼女らしいところです。伝統への回帰だけでなく、意欲的なプログラムです。来年の定期会員の登録は、前シーズンより30%も増えました。また彼女はガラをオーガナイズする時にも、自分自身が動いてオーガナイズすることができる能力があります」(ステファン・リスネル)

オーレリー・デュポンの新しいシーズンはまだ始まって半年ですが、目下のところは好調で、ダンサーにも歓迎されているようです。チケットの売り上げが伸びているのも喜ばしい限りです。リスネルの言葉にあったように、ほとんど無名の若手振付家の作品を上演する思い切った方針も、デュポンの選択だからと、プラスの方向に動いているのが素晴らしいですね。ダンサーたちもぐっと若返り、会見はとても和やかなムードでした。

マチュー・ガニオ、エルヴェ・モローの降板でキャスト変更が起きてしまったのは残念ですが、キャスト変更があってもなお、非常にレベルの高い、世界トップクラスのダンサーを取り揃えているのがパリ・オペラ座です。本来来日する予定ではなかったユーゴ・マルシャンを観ることができるようになったのも、怪我の功名です。オペラ座のレパートリーの中でも歴史的にも大きな意味を持つ『ラ・シルフィード』から、来日公演はいよいよ始まります。楽しみですね。

パリ・オペラ座バレエ2017年日本公演
http://www.nbs.or.jp/stages/2016/parisopera/

2017/02/24

パリ・オペラ座とロイヤル・バレエ合同ガラ「バレエ・スプリーム」演目/追記

パリ・オペラ座&ロイヤル・バレエの夢の共演<バレエ・スプリーム>

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-703.html

東京バレエ団「ウィンター・ガラ」の会場で予定演目が張り出されていたと教えていただきました。(私も観に行ったのですが気が付かず)

<Aプロ>
オペラ座チーム

「白鳥の湖」2幕よりパ・ド・ドゥ (ヌレエフ版)
ミリアム・ウルド=ブラム、マチアス・エイマン

「白鳥の湖」3幕よりパ・ド・トロワ (ヌレエフ版)
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、フランソワ・アリュ

「エスメラルダ」 プティパ振付
オニール八菜、ユーゴ・マルシャン

ロイヤルチーム

「ラプソディ」 アシュトン振付
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

リアム・スカーレット作品
フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ

「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ
高田茜、ベンジャミン・エラ

「アポロ」 バランシン振付
サラ・ラム、フェデリコ・ボネッリ

タップ・ソロ
スティーヴン・マックレー

****
「ドン・キホーテ」ディヴェルティスマン
パリ・オペラ座&ロイヤル・バレエ合同チーム


<Bプロ>
ロイヤルチーム

「真夏の夜の夢」よりパ・ド・ドゥ アシュトン振付
高田茜、ベンジャミン・エラ

「タランテラ」 バランシン振付
フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ

「コンチェルト」 マクミラン振付
サラ・ラム、フェデリコ・ボネッリ

「ドン・キホーテ」よりパ・ド・ドゥ
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー


オペラ座チーム

「ロミオとジュリエット」よりパ・ド・ドゥ ヌレエフ振付
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ

(作品未定)
ミリアム・ウルド=ブラム、マチアス・エイマン

「グラン・パ・クラシック」 グーセフ振付
オニール八菜、ユーゴ・マルシャン

「レ・ブルジョワ」 ファン・コーエンブルグ振付
フランソワ・アリュ

****
「眠れる森の美女」ディヴェルティスマン
パリ・オペラ座&ロイヤル・バレエ合同チーム

ちょっと現代作品が少ないですが、魅力的な演目が揃った上に、合同チームでのディヴェルティスマンがあるということで、とても楽しみになってきましたね。

■公演日程
Aプロ
7月26日(水) 18:30 
7月27日(木) 18:30 

Bプロ
7月29日(土) 13:00 
7月29日(土) 18:00.
7月30日(日) 14:00 

■会場:文京シビックホール(都営地下鉄「春日」/東京メトロ「後楽園」下車)  

■入場料(税込み): S=\19,000 A=\17,000 B=\15,000 C=\12,000 D=\9,000 

■NBS WEBチケット先行発売[座席選択 S~D]: 3/21(火)21時~3/27(月)18時

■一斉発売:4/8(土)10時~

■チケットのお申し込み/お問い合わせ 
NBSチケットセンター 03-3791-8888 (平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)

<追記>
公式サイトができています。
http://www.nbs.or.jp/stages/2017/supreme/index.html

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