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バレエ(国内公演情報)

2020/01/17

公演特別番組/ニコライ・ツィスカリーゼによる特別マスタークラス決定のお知らせ『オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴 2020~』

バレエ史に名を残す偉大なダンサーも、いま第一線で活躍するスターダンサーも、
その才能が生まれた場所は時代が変わろうともただひとつ――各国が誇る名門バレエ学校。
学校へ入学できるのは「脚は体の半分以上あるか?」「甲の形は理想的か?」などの厳しい基準をクリアした者のみ。

『オーチャード・バレエ・ガラ~世界名門バレエ学校の饗宴~』は、そんな名門校で学ぶ世界各国のスターの卵が一堂に会す貴重な機会です。

https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/20_balletgala/

来日するのは、281年の歴史を誇るワガノワ・バレエ・アカデミー(ロシア)、
熊川哲也や吉田都なども学んだ英国バレエの伝統を支えるロイヤル・バレエ・スクール(イギリス)、
今世紀を代表する振付家ノイマイヤーが校長を務めるハンブルク・バレエ学校(ドイツ)、
アメリカ最古の歴史をもつサンフランシスコ・バレエ・スクールアメリカ)、
昨年のローザンヌ国際バレエコンクール日本人受賞者の2人が学ぶ学校としても注目されたチューリッヒ・ダンス・アカデミー(スイス)、

最先端の振付を踊りこなす実力が話題のベルリン国立バレエ学校(ドイツ)の6校。
各校が選抜したトップクラスの生徒総勢54名が集結し、各国を代表する振付家の名作で、
その実力を披露する。200年を超える伝統は現在でもどれだけ受け継がれているのか、
各学校がいま育成を目指すダンサー像とは、どこの国から次のスターが現れるのか、
などすべてのバレエファンと学習者が注目するその答えがここに。
門外不出のエリート教育の全貌をどうぞお見逃しなく!
   熊川哲也オーチャードホール芸術監督 特別企画
   オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴 2020~
【会 場】  Bunkamuraオーチャードホール
【公演日程】 2020年2月29日(土)、3月1日(日)13:00開演
【料  金】 S 席¥10,800 A 席¥8,000 B席 ¥6,000 C席 \4,000
【出演】
ベルリン国立バレエ学校(ドイツ) 
 『ALL LONG DEM DAY』 振付:マルコ・ゲッケ 音楽:N.シモン
ロイヤル・バレエ・スクール(イギリス)
 『ラプソディ』より 振付:フレデリック・アシュトン 音楽:S.ラフマニノフ 
 『シャンソン パ・ド・ドゥ』 振付:デレク・ディーン 音楽:J.カントルーブ
サンフランシスコ・バレエ・スクール(アメリカ) 
 『グリンカ パ・ド・トロワ』 振付:ジョージ・バランシン 音楽:M.グリンカ
 『ヘリオトロープ』 振付:ダナ・ゲンシャフト 音楽:M.ベイツ
ハンブルク・バレエ学校(ドイツ) 
 『ベートーヴェン・ダンセズ』より 振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:L.V.ベートーヴェン
ワガノワ・バレエ・アカデミー(ロシア)
 『くるみ割り人形』より“グラン・パ・ド・ドゥ” 振付:ワシリー・ワイノーネン 音楽:P.I.チャイコフスキー
チューリッヒ・ダンス・アカデミー(スイス)
 『ボレロ ?クロスロード』
 振付:セユン・キム 音楽:M.ラヴェル
【チケットお申込み】 Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999(10:00-17:30)
   オンラインチケットMY Bunkamura   https://mybun.jp/gala2020 【公演に関するお問合せ】 Bunkamura 03-3477-3244(10:00-19:00)
             https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/20_balletgala/ 【主催】 Bunkamura/WOWOW/朝日新聞社
【協賛】 東急グループ 【協力】 東急株式会社    

+-+ 世界最高峰のバレエ学校の様子をお見せします! +-+
-+- バレエ界の頂点を目指す少年少女がストイックに青春を捧げるバレエの聖地 -+-  
+-+ ワガノワ・バレエ・アカデミーの魅力が詰まった2番組を放送! +-+
◎12月、ワガノワで取材した最新映像満載!
 公演特別番組 
 「ワガノワ・世界一過酷で美しいバレエ学校の世界
 ~ロシアが誇る伝統の“くるみ割り人形”が日本へ~」
初回放送日:2/3(月)よる9:45 (無料放送)
再放送:2/13(木)よる11:45~、2/14(金)よる10:45~
2/16(日)午後5:45~、2/28(金)午前8:00~  すべて無料放送
※BS放送をご覧になれる方は、どなたでもご視聴いただけます。
https://www.wowow.co.jp/detail/116924

 

◎ノンフィクションW 
 ワガノワ 名門バレエ学校から世界へ ~二人の少女の物語~
2/12 (水) 午後1:30~
番組オフィシャルHP: https://www.wowow.co.jp/detail/110023
(ワガノワを卒業後、ボリショイ・バレエに入団したエレオノラ・セヴェナルドと、ミュンヘン・バレエに
入団したヴェラ・セーゴワの二人を追ったドキュメンタリー番組)

 

◇◆◇ワガノワ・バレエ・アカデミー校長 ニコライ・ツィスカリーゼ◇◆◇
◇◆◇特別マスタークラス 受講者応募受付中! ◇◆◇

(マスタークラス見学も可能)

281年の歴史をもつワガノワ・バレエ・アカデミー。この学校からはニジンスキーや
ヌレエフといった歴史的バレエダンサーから、ヴィシニョーワ、ザハーロワに至るまで
毎年ボリショイ・バレエ団やマリインスキー・バレエ団へ多くの卒業生を送り込んでいます。
厳格に決められたワガノワ・メソッドは、ロシアだけではなく世界中のバレエ教育の
ベースとして取り入れられており、古典バレエの名作の数々がロシアで生まれたことを思えば、
どの国で踊るダンサーであっても無視できないのがロシア・バレエ=ワガノワ・メソッドと言えるでしょう。 
現在校長を務めるのはボリショイ・バレエで18年トップに君臨したニコライ・ツィスカリーゼ
昨年放送されたNHKのドキュメンタリー「バレエの王子になる!」で見せた厳しくも
バレエへの愛に溢れた指導が記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
世界屈指のバレエ学校を率いるツィスカリーゼ校長が公開のマスタークラスを行うことは、
世界的にも大変珍しい機会です。ロシア・バレエ界を牽引するツィスカリーゼ氏の
教えを受講できるこのチャンスをお見逃しなく。観覧券も発売中です。
【開催日時】 2月29日(土) Bunkamuraオーチャードホール
*マスタークラスは「入学特別オーディション」に続けて行います。
【対象】 プロのダンサーを目指すレベルを有す男女。年齢は目安として15歳~24歳。 
【応募締切】 2月19日(水)必着
*応募要項詳細はホームページをご覧ください。
https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/20_balletgala/topics/3170.html *観覧には「特別入学オーディション」 のチケット(\3,000)が必要です。

 

◆◇◆公演に参加する世界最高峰のバレエ学校への入学切符に挑戦。◆◇
◆◇◆6校合同 入学特別オーディション 応募締切迫る!◆◇◆
本オーディションは、プロのダンサーを目指す日本のバレエ学習者が、
本公演へ参加するバレエ学校に留学するための入学合同オーディションであり、
各国を代表するバレエ学校への切符にチャレンジできる機会となります。
2018年開催時の最終審査では、13名が留学への切符を手にしました。
未来への新たな扉に挑む日本の若き才能たちのチャレンジをお待ちしています!
【開催日時】 2月29日(土) Bunkamuraオーチャードホール
【応募締切】 1月24日(金)必着
【参加資格】 プロのダンサーを目指し、留学する意思のある方。
※年齢制限は学校によって異なります。
【審査参加校】 
ベルリン国立バレエ学校/ロイヤル・バレエ・スクール
サンフランシスコ・バレエ・スクール/ハンブルク・バレエ学校
ワガノワ・バレエ・アカデミー/チューリッヒ・ダンス・アカデミー
*応募要項詳細はホームページをご覧ください。
*観覧には「入学特別オーディション」のチケット(\3,000)が必要です。
オーチャード・バレエ・ガラ ~世界名門バレエ学校の饗宴 2020~ 
入学特別オーディション & ニコライ・ツィスカリーゼ 特別マスタークラス
【会 場】  Bunkamuraオーチャードホール
【公演日程】 2020年2月29日(土)18:00開演
【観覧料金】 全席指定¥3,000
【内 容】   ≪第1部≫ 入学特別オーディション最終選考/審査員によるトークタイム
        ≪第2部≫ ニコライ・ツィスカリーゼによる特別マスタークラス
         ※オーディション・マスタークラスへの参加要項はホームページをご参照ください。
https://www.bunkamura.co.jp/topics/orchard/3007.html

2020/01/09

バットシェバ舞踊団『Venezuela』とGagaワークショップ

これまでの来日公演で数多くの観客を魅了してきたバットシェバ舞踊団は、芸術監督としてオハッド・ナハリンが最後に手掛けた作品『Venezuela−ベネズエラ』を携え、来る 3 月アジアツアーを実施、国内では唯一、彩の国さいたま芸術劇場に登場します。
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(c)Ascaf Avraham

『LAST WORK−ラスト・ワーク』以来 3 年振りの来日公演となる今回の作品は、2017年に初演され、その後世界各地で反響を呼んでいる『Venezuela−ベネズエラ』。特定の国を想起させるタイトルについてナハリンは、「地球儀を回してたまたま触れた場所だった」と微笑み、私たちを壮大な謎かけへと誘います。

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(c)Ascaf Avraham

舞台を駆け巡るダンサーたちから発せられる強烈なエネルギー。驚異の身体が放つパワフルかつ繊細なムーヴメント。カップルが織りなす、パッショネートなラテンダンス。
そこから生まれる対話が作品に演劇性を吹き込み、観客に多くを語りかけます。また振付家自身の別名であるマキシム・ワラットがサウンドトラックを手掛けた本作では、厳かなグレゴリオ聖歌からボリウッド映画音楽、ノートリアス・B.I.G.のラップに至るまで、特定の地域に捉われない、時代や文化を横断する多様な音楽が用いられています。
ナハリンが探求する音楽とダンスの関係性が予想を超えた手法で展開し、ひとりひとりの物語が立ち上がってゆきます。

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(c)Ascaf Avraham

大人気を呼んでいるバットシェバ舞踊団の来日公演は、チケットが毎回ソールドアウトになるほどです。今回も売れ行きは好調で、公演日が近くなると売り切れが予想されていますが、現時点ではまだチケットは少なくなってきているものの、残っているそうです。お早めに!

また、このたび この『Venezuela−ベネズエラ』公演に合わせて、バットシェバ舞踊団ダンサーによる「Gaga」ワークショップが実施されます。

https://www.saf.or.jp/arthall/information/detail/998

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(c)Ascaf Avraham
バットシェバ舞踊団の芸術監督を2018年に退任した今も世界の現代ダンスシーンを牽引するナハリン。ナハリン自身がリハビリテーションの為に考案したムーヴメント・ランゲージ「Gaga(ガガ)」は、“動く喜び”を実感するための運動であり、バットシェバ舞踊団のダンサーたちのトレーニングでも日常的に取り入れられています。ナハリンについてのドキュメンタリー映画「Mr.Gaga」でも、このメソッドはたくさん登場し、女優のナタリー・ポートマンも実践しているとのことで登場します。。今回、3月来日公演の『Venezuela-ベネズエラ』に合わせ、バットシェバ舞踊団現役ダンサーの指導のもと、「Gaga」を体験できる貴重なワークショップとなります。

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(c)Ascaf Avraham
ダンス経験者向けでオハッド・ナハリンのレパートリー(来日作品『Venezuela』を予定)を体験する4日間の集中ワークショップ「Gaga/インテンシブ」と、誰もが気軽に楽しめる「Gaga/ピープル」を開催します!

■Gaga/インテンシブ
日時:2020年3月5日(木)~8日(日)※全4日間

各日 14:00~15:15 Gagaダンサー/15:30~17:00 オハッド・ナハリン レパートリー
振付家・ダンサー向けワークショップ。舞台歴3年以上かつ中級以上、ジャンル不問。※16歳以上


講師:エレズ・ゾハル(バットシェバ舞踊団元ダンサー)

会場:彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場(1F)

参加費(税込):20,000円
※ワークショップは英語で行われます(日本語通訳付)

定員:60名程度

 

■Gaga/ピープル ※好評につき定員に達し、締め切りました。(インテンシブは引き続き募集中です)
日時:2020年3月14日(土)17:45~18:45

16歳以上ならどなたでもご参加いただけるワークショップ。スキル・経験不問。

講師:バットシェバ舞踊団現役ダンサー(未定)

会場:彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場(1F)

参加費(税込):
①『Venezuela-ベネズエラ』公演チケットをお持ちの方:2,500円
②『Venezuela-ベネズエラ』公演チケットをお持ちではない方:3,500円

※公演チケットは、ワークショップ当日、受付にてご提示ください。
チケットは残席状況を確約いたしかねますので、ワークショップ申込前にお早めにご購入ください。

定員:60名程度

 

【お申し込み方法】
メールに以下の事項をご記入の上、締切日までにお申し込みください。
①氏名(フリガナ) ②年齢(生年月日) ③〒・住所 ④電話番号 ⑤メールアドレス
⑥参加回(Gagaインテンシブまたは Gagaピープルのいずれかを明記) 

★Gaga/インテンシブ参加希望者のみ⇒
⑦現在の所属(団体・スタジオ・学校/学年) ⑧これまでのダンス経験(出身校、ジャンル・年数など)

【お申し込み期間】 2020年1月10日(金)~2月9日(日)必着
※応募者多数の場合は先着順とさせていただきます。なお結果は2月23日(日)までに、応募者全員に通知いたします。
(期日までに通知が届かない場合にはお問合せください。)
※定員に余裕がある場合は締切後でも受け付けます。下記までお問合せください。

【お申し込み先】
[メール] workshop@saf.or.jp
(メールの件名を「Gaga/インテンシブ または Gaga/ピープル申込み」としてください。)


【お問合せ】 彩の国さいたま芸術劇場(舞踊担当)
tel. 048-858-5506(休館日等不在の場合がございます)
mail. workshop@saf.or.jp

Gagaピープルは、以前のバットシェバ舞踊団来日公演の際に、ナハリン自身が指導するクラスを受けたことがありますが、目から鱗が落ちるようなとても新鮮で楽しい体験でした。ダンス未経験者でも楽しめて、自分の感覚が鋭敏になったり、表現する喜びも感じられたり、心の健康にとってもとても良いメソッドだと感じました。プロのダンサーの方にはインテンシブも用意されており、本当に貴重な経験なので、良い機会だと思います。

 

バットシェバ舞踊団『Venezuela』

演目:『Venezuela−ベネズエラ』
上演時間:約 80 分(途中休憩なし)

演出・振付:オハッド・ナハリン
照明デザイン:アヴィ・ヨナ・ブエノ(バンビ)
サウンドトラック・デザイン&編集:マキシム・ワラット
音楽アドバイザ−:ナダフ・バルネア
衣裳デザイン:中村恵理
出演:バットシェバ舞踊団(18 名)

●公演情報
日時:
2020 年 3 月 13 日(金)19:30 開演
2020 年 3 月 14 日(土)15:00 開演
2020 年 3 月 15 日(日)15:00 開演
(全3公演)

会場:
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール


チケット前売料金(全席指定・税込):
一般S席 7,000 円 A席 4,000 円
メンバーズ一般S席 6,300 円 A席 3,600 円
U-25* S席 3,500 円 A席 2,000 円 *公演時 25 歳以下対象。入場時要身分証明書。
※当日券は各席種ともに+500 円。
*未就学児入場不可。
*A 席(サイドバルコニー・2 階席の一部)は舞台の一部が見えない場合がございます。予
めご了承ください。
*メンバーズチケットのご予約は SAF チケットセンターで承ります。
チケット発売日:一般 2019 年 12 月 7 日(土)/メンバーズ 11 月 30 日(土)
●チケット取扱い・お問合せ ●チケット取扱い・お問合せ
○SAF チケットセンター チケットセンター 0570-064-939(休館日を除く 10:00〜19:00)
[窓口] 彩の国さいたま芸術劇場(休館日を除く 10:00〜19:00)
埼玉会館(休館日を除く 10:00〜19:00)
[PC・スマートフォン] https://www.saf.or.jp [携帯] https://www.saf.or.jp/mobile
○イープラス http://eplus.jp(PC&携帯)
○チケットぴあ 0570-02-9999 [P コード:497-453] http://t.pia.jp(PC&携帯)

 


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2019/12/31

「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」ローレン・カスバートソンのインタビュー&フォトをAlexandre Magazineで掲載

英国ロイヤル・バレエ団で長年活躍し、ファースト・ソリストまで上り詰めて昨年引退した小林ひかるがプロデュースし、このバレエ団の中でも精鋭を集めたガラ公演「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」が2020年1月31日~2月1日に開催されます。

http://www.royal-ballet-stars.jp/

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(c)Marcelino Sambe

この公演に出演するプリンシパルのローレン・カスバートソンにAlexandre Magazineで電話インタビューをしました。ローレンの明るい人柄とエレガンス、チャーミングな素顔が伝わってくる写真は、同じくプリンシパルのマルセリーノ・サンベが撮り下ろしたものです。

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(c)Marcelino Sambe

ロイヤル・バレエ・スクールのホワイト・ロッジからの生え抜きのローレンは、24歳でプリンシパルに昇進するという順調なキャリアを歩むものの、怪我や病気に苦しみ、25歳から30歳の間に3年半も踊れなかった時期がありました。その逆境を乗り越え、古典からドラマティック・バレエ、現代作品まで幅広いレパートリーを高い技術と芸術性で踊り、ロイヤル・バレエを代表するバレリーナの一人となりました。特に、『不思議の国のアリス』と『冬物語』という、クリストファー・ウィールドン振付の2大ヒット作品の初演キャストを務め、両方とも映像化されたということは特筆すべき活躍です。キャリア17年目のシーズンに初めて『ドン・キホーテ』のキトリ役を踊り、来日公演で観客を魅了しました。

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(c)Marcelino Sambe

現地では早朝という時間にもかかわらず、真摯に、誠実に語ってくれたローレンからは、バレエに身を捧げつつも、心の優しさ、しなやかな精神、ファンへの想いが伝わってきて、本当に魅力的な女性だと感じられました。この公演をプロデュースする小林ひかるさんについても、尊敬を込めてインタビューで語っています。

今回の「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」では、ローレンは『シルヴィア』『レクイエム』そして『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を踊る予定です。これらの作品についてもじっくり語ってくれました。

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また、英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズンでは、『眠れる森の美女』と、キャシー・マーストン振付の新作で、実在の天才ヴァイオリニスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯と芸術を描いた『ザ・チェリスト』に主演する予定です。

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ローレン・カスバートソンのみならず、高田茜、平野亮一、ローレンと共演するワディム・ムンタギロフやフェデリコ・ボネッリなど、綺羅星のようなロイヤル・バレエのダンサーたちのパフォーマンスを、小林ひかるさんが考え抜いた構成によって堪能できる「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」 ぜひお楽しみに!

<公演概要>

「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」

英国ロイヤル・バレエ団の今を彩るスターが集うガラ公演。映像イントロダクションの導入や、テーマに基づいてキュレーションされた3つのプログラムなど、公演プロデュースに初挑戦する小林ひかるのこだわりでデザインされた、一味違うバレエガラ公演。

 

▼日時:2020年1月31日(金)19時、2月1日(土) 13時、17時

▼会場:昭和女子大学 人見記念講堂 (三軒茶屋)

▼出演:ローレン・カスバートソン、ヤスミン・ナグディ、高田茜、メリッサ・ハミルトン、マヤラ・マグリ、フェデリコ・ボネッリ、平野亮一、ワディム・ムンタギロフ、アクリ瑠嘉、ウィリアム・ブレイスウェル

▼公式サイト

http://www.royal-ballet-stars.jp/

 

▼Check out their official Instagram and Twitter

TWITTER  @newartistry2020

https://twitter.com/newartistry2020

INSTAGRAM  @newartistry2020

https://www.instagram.com/newartistry2020/

2019/12/18

リチャード・ウィンザー主演のミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」開幕

 '70年代のディスコ・ブームを象徴する大ヒット映画『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)。ジョン・トラボルタを一躍スターダムにのし上げ、ビージーズのヒット曲の数々で彩られた名作です。

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(c)ヒダキトモコ

映画公開40周年を迎え、2018年に『サタデー・ナイト・フィーバー』は新たにミュージカル化されました。

https://snf2019.jp/

ダンスフロアが中心にあつらえられ、ビージーズの名曲は、舞台上の上方で3人の歌手が歌い音楽は生演奏という形式です。今回の来日公演では、マシュー・ボーンのニューアドベンチャーズのファンにはおなじみ、「白鳥の湖」や「シザーハンズ」のリチャード・ウィンザーが主演しています。

公演は12月13日に開幕。ゲネプロを取材させていただきました。

『サタデー・ナイト・フィーバー』はジョン・トラボルタのダンスとビージーズの音楽があまりにも有名で、内容については実はそんなによく知られていないのではないでしょうか。実はストーリーはかなりシリアスです。ディスコで踊る時だけ輝いている青年トニーの葛藤が描かれており、家族の問題、人種差別、階級、格差問題、職場における女性差別、失業、宗教、失恋など厳しい現実と、青春の光と影が陰影に富んで描かれています。そういった意味では、いつの時代にも共通するテーマが貫かれており、決して色あせない作品です。

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(c)ヒダキトモコ

塗装店に勤めているトニーは、真面目に働いていてやっと給料も少しだけあげてもらったのに、失業中で酒浸りの父親には喜んでもらえず、鬱屈した毎日を送っています。ダンスコンクールに出場すべくパートナーとして組んだ野心家のステファニーとは、社会的な階級も考え方も違い、最初は相手にされないトニーですが、ダンスの練習を通して少しずつ距離が埋まっていきます。Hc135828

(c)ヒダキトモコ

トニー役のリチャード・ウィンザーは、さすがマシュー・ボーンの『白鳥の湖』でザ・スワン、ザ・ストレンジャーを演じただけあって、ダンスの切れ味が鋭くスピーディで、ディスコのリズムにもよく乗っています。トラボルタの象徴的な、片腕を交互に高く上げるダンスのポーズも決まっています。腰をグラインドさせる動きは、ザ・ストレンジャーを彷彿させて実にセクシーです。彼には舞台のどこにいても思わず目が吸い寄せられてしまう華があります。そして、2か所ほど、鍛え抜かれた上半身を見せるシーンもあります。

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(c)ヒダキトモコ

ディスコダンスだけでなく、ステファニーとのデュエットのパートナーリングも見事で、エレガントなところも見せてくれます。また、コンクールに出場した他のペアはスパニッシュダンスやラテンダンスを見せてくれ、それぞれのダンスのクオリティがとても高くて見ごたえがあります。

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(c)ヒダキトモコ

ビージーズのナンバーを歌う3人のシンガーの歌も素晴らしく、ビージーズのファンや映画のファンも満足できる出来栄えになっていると思います。リチャードはシリアスな演技を見せる場面も多く、せりふ回しや演技力も本格的なもので青春の焦燥感や苦悩、家族への愛との板挟みなどの微妙な感情も繊細に表現。アーティストとしての深みを感じさせました。今回のトニー役は歌う箇所が一つしかないのが残念ですが、これからミュージカルにもたくさん出てほしいと思いました。

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(c)ヒダキトモコ

再生と未来への希望を感じさせる、余韻のあるラストも秀逸です。

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(c)ヒダキトモコ

シリアスで演技がたっぷりとみられる部分もあるとはいえ、基本的にはエンターテインメント作品で、レベルの高い共演ダンサーと演奏もあり、ダンスはとにかくふんだんに、でも単調にならないようにいろんな種類のダンスが繰り広げられて飽きません。カーテンコールタイムは、観客も立ち上がって一緒に踊っていいとのことで、きっと大いに盛り上がることでしょう。ゲネプロの段階でも、思わずダンサーたちと一緒に踊りたい!とうずうずしてしまうほどでした。

ゲネプロでは、カーテンコールに公式サポーターDJ KOOとアンミカが登場。DJ KOOはマイクパフォーマンスでも会場を盛り上げてくれました。

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(c)ヒダキトモコ

寒い毎日の憂鬱を吹き飛ばす快作、ぜひお楽しみください。

<出演>

トニー・マネロ:リチャード・ウィンザー

ステファニー・マンガーノ:オリヴィア・ファインズ

DJモンティ役:ファイサル・ジェイ

バリー・ギブ役:ジェイク・バイロム

モーリス・ギブ役:ジェームス・ケネス・ホーガン

ロビン・ギブ役:ダニー・ノット

演出:ビル・ケンライト

振付:ビル・ディーマー

■ 日程:2019年1213(金)~29(日)[全22回]

■ 会場:東京国際フォーラム・ホールC

■ チケット料金:

  • S席13,000円
  • A席9,000円
  • B席6,000円
  • U-25当日引換券5,000円
  • (税込・全席指定)

■ お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
(オペレーター対応:平日11:00~18:00、土日祝10:00~18:00)


キョードー東京

0570-550-799(オペレーター対応/平日 11:00-18:00 土日祝10:00-18:00)

購入


チケットぴあ

0570−02−9999(Pコード:496ー666)

購入


イープラス

購入


ローソン

0570-084-003(Lコード 33118)

0570-00-0407(オペレーター10:00~20:00)

購入

 

 

2019/12/12

マシュー・ボーンの『赤い靴』日本公演決定

バレエ映画の金字塔であるマイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー監督の『赤い靴』、そしてアンデルセンのおとぎ話をもとに奇才マシュー・ボーンが2016年に発表した『赤い靴』の来日公演が決定しました。

Main

https://horipro-stage.jp/stage/redshoes2020/

ローレンス・オリヴィエ賞では2部門(ベスト・エンターテインメント賞/ベスト・コレオグラフィー賞)を獲得し、北米ツアーを行ったほか現在も英国ツアーの一環としてサドラーズ・ウェルズ劇場で上演中の話題作がやってきます。

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(C) photo by Johan Persson

■演出・振付:マシュー・ボーン
■原作:映画「赤い靴」(監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)および、 ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる同名童話
■音楽:バーナード・ハーマン
■出演:ニュー・アドベンチャーズ

<ストーリー>

踊るために生まれてきたヴィクトリア・ペイジは才能を見出され、バレエ団のスターとして人気を博すようになる。世界一のプリマを目指すバレリーナ ヴィクトリアと、彼女を育てるために情熱を注ぐ辣腕プロデューサー レルモントフ。2人の夢は順調に実現に向かっているようにみえた。


しかし彼女が作曲家 ジュリアン・クラスターと恋に落ちた時、運命の歯車が狂い始める—

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<東京公演>
期間:2020年6月17日(水)~6月28日(日) <全16回>
会場:東急シアターオーブ
主催:ホリプロ/TBS/BS-TBS

※東京公演のみ

2016年、 母国イギリスよりナイトの称号を得たマシュー・ボーンは、 「長年かかえている野望」として「赤い靴」の舞台化を挙げていた。 インタビューではこう語っている。 「映画「赤い靴」は、 私が初めて観たバレエです。 それは怪しくもあり、 また素晴らしいバレエの世界を教えてくれるものでもありました。 バレエとはとても魅力的なものに思え、 歴史というパズルのひとかけらをありありと見た気がしたのです」

ニューアドベンチャーズの公式サイト

https://new-adventures.net/the-red-shoes

ロイヤル・バレエのプリンシパル、モイラ・シアラーが主演し、バレエ・リュスの振付家・ダンサーであるレオニード・マシーンも出演した映画版の『赤い靴』は不朽の名作で、特に15分間にわたる、妖しく幻想的なダンスシーンの美しさ、素晴らしさは映画史上に残る名場面です。バレリーナが恋を選ぶのか、踊ることを選ぶのか、決断を迫られ、そして決して脱げない赤い靴で踊り続けて悲劇的な結末を迎える本作には、普遍的なテーマがあります。

現在ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場にて1月19日まで公演中の本作は、その後英国内のツアーを6月6日まで行い、来日します。来日キャストは現在のところ発表されていませんが、英国でのキャストはこちらです。アシュリー・ショー、コ―デリア・ブレイスウェイト、ドミニク・ノース、グレン・グラハム、リアム・ムーアなどおなじみのダンサーの他、サドラーズ・ウェルズ劇場公演限定で、レルモントフ役で、あのアダム・クーパーが出演しています。クーパーが来日するかどうかが気になるところですね。

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(C) photo by Johan Persson

【プレミアム会員先行】2020/1/18(土)9:00~1/24(金)23:59

【一般発売】2020/2/29(土)

【抽選先行】2020/1/25(土)10:00~2/2(日)23:59

【先着先行】
2020/2/8(土)10:00~2/27(木)23:59

<お問い合わせ>
ホリプロチケットセンター 03-3490-4949(平日10:00~18:00 / 土10:00~13:00 / 日祝休)

https://horipro-stage.jp/stage/redshoes2020/

 

2019/12/11

NHKバレエの饗宴2020

日本を代表するバレエ団、バレエダンサーが一堂に会する NHKバレエの饗宴2020の概要が発表されています。

https://www.nhk-p.co.jp/ballet/img/news/ballet_2020_chirashi.pdf

2020年4月5日(日)
開場:午後1時
開演:午後2時
終演予定:午後5時

公演概要

https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0335787/index.html

キム・セジョン&清瀧千晴&福岡雄大  Canon in D major

カンパニーの垣根を越えてトップダンサー3人が集結!
気鋭振付家の作品に挑む!

【振付】イリ・ブベニチェク
【音楽】パッヘルベル、オットー・ブベニチェク
【出演】
キム・セジョン(東京シティ・バレエ団ファーストアーティスト)
清瀧千晴(牧阿佐美バレヱ団プリンシパル)
福岡雄大(新国立劇場バレエ団プリンシパル)

倉永美沙&アンジェロ・グレコ(サンフランシスコ・バレエ団プリンシパル) 
「くるみ割り人形」からグラン・パ・ド・ドゥ

クラシック・バレエの神髄ここにあり!
アメリカバレエ界のスターがバレエの饗宴初登場!

【振付】ヘルギ・トマソン
【音楽】チャイコフスキー

貞松・浜田バレエ団  CACTI 

奇才エクマンが切り開くダンスの新たなる地平!
舞台に立ち現れるまだ誰も見たことのない異空間。
【振付】アレクサンダー・エクマン
【音楽】ハイドン、ベートーベン、シューベルト、ステイン
【出演】未定

谷桃子バレエ団 「海賊」ハイライト

プティパの隠れた名作が現代に甦る!
大迫力シーンの連続、力漲る冒険活劇!
【振付】エルダー・アリエフ(プティパ版に基づく)
【音楽】アダン、ドリーブ、ドリゴ、シェーリ
【出演】永橋あゆみ、佐藤麻利香、今井智也、三木雄馬 ほか

森田愛海&デヴィッド・ムーア(シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)
「白鳥の湖」から黒鳥のパ・ド・ドゥ

ドイツ伝統のバレエ団で最高位に上り詰めた逸材が
バレエの饗宴初登場!
【振付】ジョン・クランコ(古典版に基づく)
【音楽】チャイコフスキー

ダンサーのプロフィールはこちら

https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0335787/20191206183507857.pdf

【指揮】井田勝大
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

S席12,000円
A席 9,000円
B席 6,000円
C席 3,000円
(全席指定・消費税込)
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。

2020年1月25日(土)午前10時 発売開始

・ローソンチケット(Lコード 35275)
https://l-tike.com/nhkb【インターネット・携帯受付】
※PC、スマートフォンは座席選択可(1月26日(日)午前0時より)
0570-000-407【オペレーター受付】(午前10時~午後6時)
ローソン、ミニストップ【店頭販売】

・チケットぴあ (Pコード 498-965)
https://pia.jp/t/【インターネット受付】
0570-02-9999【音声応答電話予約・要Pコード】(無休)
チケットぴあ、セブンイレブン【店頭販売】
※PC、スマートフォン、店頭販売は座席選択可(発売開始1時間後より)
※毎週火・水の午前2時30分~5時30分はシステムメンテナンスのため受付休止

・e+(イープラス)
https://eplus.jp/【インターネット受付】
ファミリーマート【店頭販売】
※PC、スマートフォン、店頭販売は座席選択可

・カンフェティ
http://confetti-web.com/【インターネット受付】
※PC、スマートフォンは座席選択可
0120-240-540【オペレーター受付・通話料無料】(平日 午前10時~午後6時)
03-6228-1630【携帯、PHSからのご利用の場合】

・チャコットweb
https://www.ch-ecommerce.com
※S席のみ販売、座席選択不可

「クラシック音楽館」[日曜]午後9時~(放送日未定)【Eテレ】
「8K バレエの饗宴(仮)」(放送日時未定)【BS8K】
※放送日は決まり次第、発表します。

*********

今年はバレエ団としての参加が貞松・浜田バレエ団と谷桃子バレエ団と少ないのですが、意欲的な取り組みがあります。

まずは、イリ・ブベニチェク振付の名作Canon in D majorを、福岡雄大、清瀧千晴、キム・セジョンとそれぞれのバレエ団を代表するダンサーが、バレエ団の枠を超えて共演すること。Canon in D majorは今までも、ロベルト・ボッレ、マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコなどトップダンサーが踊ってきた音楽性豊かな美しい作品なので、それをこの三人がどのように踊るか、とても注目されます。

 

また、貞松・浜田バレエ団が、アレクサンダー・エクマンの「CACTI」を踊るのも楽しみです。「CACTI」はNDT、ウィーン国立バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・カナダ、パシフィック・ノースウェスト・バレエなど世界中のバレエ団で踊られている人気作品。ユーモラスで身体能力の高さが求められます。貞松・浜田バレエ団は、オハッド・ナハリンや森優貴作品などコンテンポラリー作品に強いバレエ団なので、これまたとても楽しみです。
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パ・ド・ドゥが2つなのはちょっと比率的に多いかな、と思いますが、押しも押されぬ大スターの倉永美沙さん、まだ本格的に日本で主役を踊っていないシュツットガルト・バレエのプリンシパル森田愛海さんと、大変期待される二人です。今回はかなり冒険した構成だと思いますが、成功してほしいですね。

2019/11/30

Alexandre Magazineに、ミハイロフスキー劇場バレエ、ジュリアン・マッケイのインタビュー&フォト

11月21-24日まで開催されていたミハイロフスキー劇場バレエの来日公演。『パリの炎』(メッセレッル)、『眠りの森の美女』(ドゥアト)と日本初演作品2本で、とても充実した公演でした。両作品とも舞台装置がとてもゴージャスで、特にドゥアト版『眠りの森の美女』のパステルカラーの洗練されて愛らしくセンスの良い装置や衣装はまさに夢の世界。

パフォーマンスも、ヴォロンツォワ、ソボレワ、ペレン、ボンダレンコ、ザイツェフ、レベデフ、ラティポフが大活躍。ロシアのトップカンパニーならではの美しくアカデミックなテクニックを持ったエレガントなダンサー揃いです。個人的には、同世代のロシアの王子の中ではトップクラスに成長したレベデフが観られたのが嬉しかったです。カンパニーもクオリティが高く、懐かしいベテランの健在ぶりと、美しいプロポーションを備えた若手ダンサーたちも観られて、大満足でした。

その中で今回大きな話題を呼んだのが、わずか21歳ながら『パリの炎』に主演し、王子そのものの外見とは裏腹の情熱的な演技と気迫、柔軟で美しい身体としっかりとした技術を持ち合わせた新星、ジュリアン・マッケイ。今回が初来日となりましたが、Instagramに渋谷の街に天使のように舞い降りた写真が投稿されるや否や、大センセーションを呼びました。

光藍社さんの公式サイトでも、電話でジュリアンにインタビューをさせていただきましたが、Alexandre Magazineでは、来日直後に彼と、弟のニコラスにインタビューをし、また井上ユミコさんが最新のモードに身を包んだジュリアンを撮影。この若さとは思えない思慮深く行動力抜群のジュリアンの言葉、そして尖ったセンスも着こなせる彼の突き抜けた魅力をお楽しみください。

https://www.alexandremagazine.com/011

 

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(C) Yumiko Inoue

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(C) Yumiko Inoue

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(C) Yumiko Inoue

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(C) Yumiko Inoue

ジュリアンと弟のニコラスはとても仲が良く、ジュリアンの写真を撮らせたらニコラスほど美しく撮る人はいないと感じていましたが、こちらの井上さんの写真も素敵です。本当に感じの良い好青年そのものの二人でした。

そしてインタビューや撮影の間中も、いかにこの兄弟が二人三脚であるかということを実感しました。二人はマッケイ・プロダクションズと言うプロダクションカンパニーを設立し、様々な企画を進めて行くとのことです。また、ウラジーミル・シクリャーロフ(マリインスキー・バレエ)とも契約を結んだり、美術展を企画したり、地元モンタナでバレエフェスティバルを開催するなど、この若さで驚くべきしっかりとしたビジョンと行動力を持ち合わせています。今回は初来日でしたが、また近いうちに日本でまた観られる予感がしますね。これからの彼らの活躍が楽しみです。

(後日ムービーも追加されますので、お楽しみに!)

2019/11/15

Noism、森優貴と金森穣の新作ダブルビル「Farben」「シネマトダンス」上演

演出振付家・舞踊家の金森穣が芸術監督を務めるNoism。2004年の設立以来海外の著名劇場にも招聘され高く評されるなど国際的にも活躍し、日本唯一の公立劇場専属舞踊団として知られていますが、新潟市の予算問題があって存続の危機にあり、揺れていました。15年間の成果の検証が行われ、今年9月、その第6期(2019年9月~2022年8月)3年間の活動継続が決定しました。

今回の継続にともない、これまでの総称「Noism - RYUTOPIA Residential Dance Company」は「Noism Company Niigata」へと変更され、新体制となりました。そしてその新体制での新作公演「森優貴/金森穣 Double Bill」が、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館(12月13日~15日)、彩の国さいたま芸術劇場(2020年1月17日~19日)にて開催されることになり、その記者発表がありました。

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Noism Company Niigataの金森穣芸術監督と、公益財団法人新潟市芸術文化振興財団りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館支配人の仁多見浩さんによる会見です。

大きくまとめると、

Noismのカンパニー構成の変更(「Noism1」(プロフェッショナルカンパニー)、「Noism2」(研修生カンパニー)に加え、新たに少数気鋭のプロフェッショナル選抜カンパニー「Noism0」が設立されること。

市民向けワークショップの充実など、より地域に目を向けた活動を展開

国内他劇場との良好な関係を構築の上、ネットワークの拡大

りゅーとぴあ舞踊門としてNoism以外の公演も市民に提供

などが骨子となります。

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仁多見浩「いくつかの課題を新潟市より頂き、金森さんと協議しました。りゅーとぴあ全体で取り組むことにして、第6期の3年間はNoismの新たなステージとなります」

金森穣「カンパニーの名称は、新潟という街の名前を入れてNoism Company Niigataとします。そしてカンパニーの構成も変更になります。Noism0は、プロの選抜カンパニーとし、より多角的に展開します。大規模な作品だとツアーなどでは組みづらいことがあるため、小さな規模のカンパニーとしてより充実させます。恒常的なカンパニーとして設置します」

「新潟市から課題として頂いた市への地域貢献ですが、Noismメンバーによるスクール及びオープンクラスを開催します。市民向けのクラスを毎週末開催し、より市民に身近に感じていただける活動を行います。年明け以降開講します」

「ゲスト振付家(ヨーロッパの公立劇場で日本人初の芸術監督となった 森優貴)を8年ぶりに招聘し、新作を振付けてもらい多角的な芸術性を提示します」

「カンパニーの新体制でNoism0は選抜の金森穣、井関佐和子、山田勇気が所属します。Noism1はプロフェッショナルカンパニーとして11名(準メンバー1名含む)で、オーストラリア人とイギリス人のダンサーが1名ずつ加わりました。研修生カンパニーであるNoism2は8名です。現在専属の制作スタッフは3名ですが、公募をして2名増員します」

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新作「Farben」「シネマトダンス」について

金森「森優貴を招聘することを決めたのは1年前でしたが、さかのぼること2年前、Noism2のゲストとして招聘しないかと依頼をしました。当時森さんはドイツのレーゲンスブルグ劇場の芸術監督だったので忙しく、その時は実現しなかったのですが定期的にコンタクトを取っていました。彼がレーゲンスブルグ歌劇場の芸術監督を辞して帰国するということで、ヨーロッパから日本に帰国した先輩としても、彼がレーゲンスブルグで実現していた芸術性が日本に帰ってきて発揮できるのか、ということで何回か諭したのですが、決意は固かったので、だったらいっそNoism1に帰国後の1作目を振付けてもらえないかと依頼し、引き受けてくれました。私もちょくちょくリハーサルを見学していますが、すごいスピードでクリエーションは進んでいます。

私の新作「シネマトダンス」は、3つの小品から構成されます。Noism1による『クロノスカイロス1』 、Noism0による夏の名残のバラ』 (井関佐和子、山田勇気のデュオ)、Noism0(金森穣)によるソロ『Fratres Ⅱ』です。題名からわかるように、撮影とシネマとダンスということで映像技術を用いた上で舞踊でしか表現できない、舞踊作品です」

<質疑応答>

りゅーとぴあがカンパニーを抱えることの意義

仁多見「われわれも、税金を投入して運営されてきた以上、継続するか否かは検証されるのはやむを得ないことではあります。一方で設立からこの15年間、りゅーとぴあにとってNoismは日本で唯一の劇場専属舞踊団であり、世界に向けての発信も行ってきました。まさにりゅーとぴあ発の創造を行ってきたということで、劇場になくてはならない存在になったと考えています」

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Noismが今までの活動に加えて、市民への貢献活動に力を入れて行くということでバランスを取っていくのは大変だがどうしていくのか。

金森「新潟市として、Noismの活動をどうとらえるかということで問題意識が広がったことは、個人的にはいいことだと思っています。なぜならりゅーとぴあは新潟市の施設ですから。前向きにとらえています。ですが、市民への貢献も行うことになった中で、当然予算が増えるわけではありません。しかしながら、Noismの世界への発信をやめるつもりもありません。それをやらないのなら、芸術監督は自分でなくていいということになります。Noismを始めてた時から自分に言い聞かせてきたことですが、覚悟して、あらゆる困難に立ち向かっていきます。これが日本で初めてで、唯一の劇場専属舞踊団としての試練としての通る道なのであれば、これを我々がどのように乗り越えるかということは、後世の人たちがわかってくれることでしょう。こうすればできるんだというモデルケースになればと思います。あるいはこのようにしてはダメだということになるかもしれませんが。そう思うと覚悟が決まってきます。これが唯一の劇場専属舞踊団として課された課題なのです。大変ですがぶつかっていくしかありません。来年の年明けからオープンクラスを始めます。やってみて、1、2年経ってみないとわかることではありませんし、開いたからいいということではありません。どういうニーズがあるかわからないし、スクールも開いてみないとわかりません。我々が海外ツアー公演を行っている間、スクールはどうするのかという問題も出てきます。実際に動いてみることにより具体的に見えてくると思います。それを踏まえたうえで、2年後どうするか考えて行きたいともいます」

ワークショップについて

金森「Noismバレエという、西洋のバレエを東洋の身体に合わせてアップデートしたものを、新潟のバレエを学ぶ人へ提供します。また、一般市民に向けたからだワークショップは、10年前くらいから開催してきました。我々が培ってきた身体にまつわる知識を広く一般市民に提供し、ずっとアップデートしながら続けています。それを定期的に恒常的に開催することで、より事業内容を深めていくことができるし、Noismの活動をもっと知ってもらうことができるでしょう。教えるという行為が、やらなければならないからやるのではなく、そこから気付きを得ることです。舞踊家向けのプログラムと、一般向けのプログラムの両方を行い、今までもワークショップは点でやっていたことなので、全く新しいことをやるわけではありません。点を線にしていくことになります」

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予算面について(予算の見通しとそれによって創作にどのような影響があるか)

金森「予算は、予算要求を支配人から市へと毎年出しています。今回はこういった課題がある中で、仁多見支配人からは、協力するから一緒に頑張りましょうと。りゅーとぴあとしてNoismの活動を理解していただいた上で要求しています。新潟市は財政難という状況は変わりませんので減る可能性はあります。減った時にはあらゆることを鑑みて、芸術監督として判断しなければなりません。スクールを開講するということは、予算的なことも絡んできて、無償でのオープンクラスはしません。有料のオープンクラスを開催するので受講料収入が得られることになり、この収入は作品の創作に使えることになります。またスクールを受講した方がNoismに関心を持って、公演を見に来てくださり、集客が上がれば事業予算も増えます。新潟市から得られるお金がすべてではなく、我々も努力をして、さらに露出を増やすために企業回りをするということも実際今し始めています」

仁多見「劇場の新年度の予算編成は、2,3年後を見据えた視野でやっていかないとならないのですが、一方で行政の予算は単年度で決まってしまっています。市の方はこの事情を理解していただき、来年度大きな減額とはならないのではないかと期待しています。しかし削減はされると思いますが、増えることはありません。りゅーとぴあは舞踊だけを行っているわけではないので、我々がやろうとしていることは達成できるのか、全体のバランスをどうするのか、大局的な判断をしながら、割合を決めていくというのはあります」

スタッフからの補足:「今は予算の3割は新潟市からの補助金(スタッフを含めてカンパニーのメンバーの人件費に充当)、3割はチケット収入と新潟市が県外や海外など外部に公演を売ることで得られる、公演事業の収入、3割は助成金と支援会員からの活動支援の3本の柱で成り立っています」

Noismの舞踊表現の高いクオリティはどのように得られているのか

金森「Noismではオリジナルな訓練法を作り上げています。毎朝集団で訓練しているということが大前提にあります。基礎訓練を重視しており、それを行う時間と場所を確保しているからこそクオリティが実現しています。Noism独自の方法論に基づき、舞踊の東西を融合させるというのが根幹にあります。国際的な舞踊表現をしていて、東西を融合した有用なトレーニング方法を有する舞踊団として世界的に見ても特色があり、それゆえ今は外国人ダンサーもたくさんオーディションを受けに来ていて、こと日本においては唯一の存在となっています。もう一度言いますが、時間と場所があるからこそできることで、それが我々を独自の存在とさせています」

「りゅーとぴあの舞踊部門の芸術監督として、芸術をどのように社会に発信するか、その芸術を創造するための環境はいかなる環境か、外枠を考えています。私自身芸術家として、振付家として、作品を創るにあたっては、ハードの縛りとか、既存の構造に疑問を向けなければ、芸術的な創造はできないと考えています。舞踊部門の芸術監督として、こういう環境に向き合うと、芸術創造に向けた渇きがあります。それが必ず評価を得るとは限らないわけで。これからの3年間、課題も増えて行く中で、これから芸術家としてどのように社会に向き合って、どれだけ見失わずに均衡を保っていけるかを、私個人の課題にしたいと思っています」

今後の日本の劇場文化の見通しは

金森「財政的に厳しいというのはリアリティとしてあるのですが、地方に行くと時間と場所がまだあるので、予算がなくてもまだ可能性はあると思います。空いた場所、空いた場所を何に使うか。その場所を管理している制作者たちが、予算がない中でも、どうやって場所、時間を使って創造できるか、忙しい中でもエネルギーを割いて選択してくれると。まだまだ劇場文化に可能性があると私は信じたいです。Noism始まったころは全体を見ながら問題提起していましたが、今は自分のところで精いっぱいです。我々がこれをどう乗り切るかがモデルケースになるのであれば、その時初めてこの国の劇場文化に貢献できるのではないかと思います」

「アウトリーチもワークショップも今までやってきましたが、それにもっと本腰を入れて行くことになります。アイディア勝負で乗り切れるものではなく、15年間培ったものの価値をどう活用して浸透させられるかを通してしか、出された課題を解決できません。別な方法論を求められるのであれば、それは私ではなく別の人がやるべきだと思います」

劇場のかたちとして、理想として描いているものは

「ヨーロッパもアメリカも今はどこも財政的には厳しい。今は世界のどこかを見て、このようになりたい、と思う時代ではないのです。自治体ごとに課題の実態は違うし。その中で何を選択して切り開いていくかは、当事者しかわからないところだと思います。例えば質問の中で例として挙げられた静岡のSPACはプロジェクトベースで、集団としてではなく、SPACの選択として、海外にも発信するために公演ごとに俳優やスタッフが集まるという仕組みになっていて、恒常的なメンバーがいないからこそできることをしています。関係している人を増やしていくような。Noismは劇場付きカンパニーとして集団性にこだわりを持ちたい。舞踊芸術としての力、Noismの舞踊性には集団性があり、これは20世紀後半に失われたものに対する私なりの抵抗であり、集団で同じトレーニングをして、同じ方向を向いた人たちでしか表現し得ないものです。今年初演した「Frateres1」は寄せ集めでやったら同じ振りをしている、ということで終わってしまいますが、舞踊家たちが息をつめて座しているだけで表現している何かを、お客さんは感じてくれました。そういった舞台芸術の力を新潟の街の誇りにしたいと思っています」

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Noism1+Noism0
森優貴/金森穣 Double Bill

『Farben』
演出振付:森優貴
衣裳:堂本教子
出演:Noism1、Noism0(井関佐和子)

『シネマトダンス―3つの小品』
演出振付:金森穣
衣裳:堂本教子
映像:遠藤龍
—————-
1.『クロノスカイロス1』
出演:Noism1
2.『夏の名残のバラ』
出演:Noism0(井関佐和子、山田勇気)
3.『Fratres Ⅱ』
出演:Noism0(金森穣)

 【新潟公演】
2019.12.13(金)- 15(日)
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館〈劇場〉▸詳細
※各回終演後アフタートーク開催!

【埼玉公演】
2020.1.17(金)- 19(日)
彩の国さいたま芸術劇場〈大ホール〉▸詳細

https://noism.jp/npe/noism1and0_doublebill_2019/

 

2019/10/11

ミハイロフスキー劇場バレエ ジュリアン・マッケイのインタビュー

11月に『パリの炎』『眠れる森の美女』(ナチョ・ドゥアト振付)で来日公演を行うミハイロフスキー劇場バレエ。以前はレニングラード国立バレエとして知られ、日本のファンにもお馴染みの存在でした。

https://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2019/

その中で特に注目されるのは、日本初演となるメッセレル版『パリの炎』に主演し、日本デビューを飾るジュリアン・マッケイ。21歳という若さです。すでにインスタグラムのフォロワーは11万人を突破し、バレエファンのみならず、感度の高い日本のファンの心をつかんでいます。

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ボリショイ・バレエ・アカデミーに11歳で入学(外国人では当時最年少記録)し、ロシアのフル・ディプロマをアメリカ人として初めて獲得。ローザンヌ国際バレエコンクールではスカラシップを獲得して1年間英国ロイヤルバレエで研修生として踊り、ミハイロフスキー劇場バレエに入団。バレエ団史上最年少でソリストとなり、すぐに主演するようになりました。バレエ団での活動の他、世界中のガラ公演で踊るなど、幅広く活躍しています。少女漫画から抜け出たような美しい容姿の持ち主で、モデルとしても活動しています。

また、最近弟ニコラスとマッケイ・プロダクションズを設立して、様々なクリエイティブな活動も開始しました。マッケイ・プロダクションズには、マリインスキー・バレエのウラジーミル・シクリャーロフも所属しており、彼の映像なども撮影しています。

そのジュリアンに先日、電話でインタビューを行い、光藍社さんの公式サイトに掲載されました。

https://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2019/#interview

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インタビュー記事に掲載しきれなかったエピソードを少しこちらの番外編で掲載しますね。この若さで、しっかりとしたビジョンを持ち、バレエをどうやって発展していくべきかを真剣に考えている聡明さが感じられました。(本編はこちらをご覧ください)

現在のバレエ団での教師は、ミハイロフスキー劇場バレエ(レニングラード国立バレエ)の来日公演やゲスト出演などで、日本でもよく知られているミハイル・シヴァコフです。(シヴァコフは現役を続けており、今回の来日公演にも出演予定です)

ローザンヌ国際バレエコンクールに出場して、スカラシップを獲得してロイヤル・バレエの研修生になりましたね。研修期間が終わった後、ロイヤル・バレエには入団せず、ミハイロフスキー・バレエに入団されましたね。やはりロシア・バレエが好きだからですか?

 「ロイヤル・バレエで踊ることも、小さいころからのぼくの夢でした。ロイヤル・バレエには、スティーヴン・マックレーやナタリア・オシポワなどたくさんの憧れのダンサーがいます。オシポワは、ぼくがボリショイ・アカデミーの生徒の時にボリショイの舞台でよく観ていたので、同じカンパニーで踊ることができてとても嬉しかった。ロイヤルでは、スタジオでリハーサルを一人でしていると、マシュー・ゴールディングがやってきていろんなコツを伝授してくれたり、ワディム・ムンタギロフがいつもスタジオにいて稽古するところを見たりなど、素晴らしい経験をすることができました。

ロシアに行ったのは、よりチャレンジングな環境で、ソリストの役を踊りたいと思ったからです。ロイヤルにいると、そういう役を踊るにはもう少し時間もかかってしまうし、ロシアで自分の可能性を極限まで追求したいと思いました」

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ジュリアンさんはモデルとしても活動していますし、バレエファンに限らず様々なジャンルの若い方から人気があります。バレエをもっと幅広い観客に知ってもらうにはどうすればいいと思われますか?

「異分野のアーティストとコラボレーションすることがとても大事だと思っています。21世紀にバレエを発展させるためには必須のことですね。テクノロジーを取り入れることも大切になってくるでしょう。美術館に行って美術を鑑賞する時にオーディオガイドが存在するようにストーリーの理解に助けになるものがあると、より広がるのでは。若い人がもっとバレエの世界に入ってきて、クリエイティブな人たちが関わるようになって、変化が訪れるべきだと思っています。これが、弟と設立したプロダクションカンパニーでぼくがやろうと思っていることです」

「このプロダクションでは、世界中のクリエイティブなアーティストにスポットライトを当てたいと思っています。彼らにインスピレーションを与え、プラットフォームを作ってより多くの創造の機会を与えられたらと。ダンスやパフォーミングアートは万国共通のもので、どこに行ってもダンスは理解してもらえるという利点があります。どんなバックグラウンドのどんな人とも交流できます。ファッションや映画、美術の世界とも連携し、より多くの人たちとのコミュニティを作りたいという想いがあります。ダンスのアーティストのマネジメントも、何年も先まで決まっているオペラ歌手のようにできるようになればと思っています」

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先日、アメリカのテレビ局で、英国のジョージ王子がバレエを習っていることを揶揄するコメントが放映されて批判を浴びましたが、そのことについてどう思いますか。

 「バレエそのものがまだ人々に理解されていないから、あのような揶揄がされたのだと思います。ヌレエフ、バリシニコフといった偉大な男性ダンサーがいたにもかかわらず。まだまだぼくたちが戦って、知られるように努力しなければならないと思っています。もちろん、バレエそのものが一番大切なのは言うまでもありませんが、ソーシャルメディアなども活用して、バレエという芸術の素晴らしさを伝えて行きたい。TV番組でバレエの舞台裏を伝えてバレエダンサーの真実の姿を見せることはその一つの手法ですね。弟とぼくは、ツアー先ではどんなことをしているか、身体の治療、公演が終わった後の姿などを見せていきます。芸術の他のジャンルでは同じようなプラットフォームがあるので、バレエでもやっていきます。あまりバレエ界ではそのようなことを積極的にシェアしていません。だから、ダンサーが世界中を飛び回って公演をしていても、それがどんなにすごいことか知らない人はたくさんいます。バレエは、人々に希望を与えたり、全く違う世界へと連れて行ってくれたりする稀有な芸術であることをもっと知ってほしい」

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「世界を変えたアーティストたちというテーマの公演を企画しています。今は壁を越えて成功するというイメージが持ちにくい時代だと思います。でも、周りの人々、クリエイター、家族、ファン、友人などの支援があって頑張れば成功できるというメッセージを、偉大なアーティストたちの伝統を受け継いで舞台を通して伝えたい」

「ぼくは学生時代にInstagramのアカウントを始めて、最初は日常生活のなんてことないことを投稿していて、アメリカにいる家族や友達にシェアするために使っていましたが、それが何をもたらすかについては気が付いていませんでした。いつの間にかフォロワーが10万人を超えていて、今や世界中の人たちとつながるようになりました。ソーシャルメディアを使って、芸術とポジティブなエネルギーを伝えることができるのは、なかなかすごいことです」

「今ぼくは21歳ですが、まだ若いから先が長いと思ったことはありません。やらなくてはいけないことがたくさんあって、時間はいくらあっても足りないほどです。ぼくはいつも「メメント・モリ」(死を忘れるな)という言葉を念頭に置いています。何が起きるかわからないので、今できることは、今やりたいのです。」

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ダンス以外にはどのような芸術に興味を持ってきましたか?

 「小さいころから映画や美術などに触れる機会をたくさん持っていました。子どもの頃は、弟ニコラスと美術館に行っては迷子になったものです。彫刻やエジプトのミイラ、そして陶芸も大好きでした。モスクワには、伝統的な美術を誰でも学べるアカデミーがあって素晴らしいことだと思います。そして今サンクトペテルブルグでは、エルミタージュ美術館のすぐそばに住んでいるので、自由時間にはそこで過ごすことが多いです」

これからブレイク必至、バレエ界のみならず幅広い世界へと羽ばたいていくスターの誕生する瞬間を、ぜひ『パリの炎』で観てください。本当に楽しみです。

(ジュリアンの弟ニコラスが撮影した、パリ・オペラ座でリハーサルするジュリアンのフィルム。ジュリアンの公式YouTubeチャンネルより)

 

ミハイロフスキー劇場バレエ
『パリの炎』
全3幕 作曲:B.アサフィエフ 振付:V.ワイノーネン/改定振付:M.メッセレル
日程:2019年11月21日(木)15:30/19:30
料金(15:30回):SS席22,000円 S席20,000円 A席17,000円 B席14,000円 C席 10,000円 
         D席7,000円
料金(19:30回):SS席24,000円 S席22,000円 A席19,000円 B席16,000円 C席12,000円
         D席9,000円
 予定出演者:
■15:30公演
ソリスト:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、イワン・ザイツェフ、イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ ほか
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■19:30公演
ソリスト:オクサーナ・ボンダレワ(ゲスト)、ジュリアン・マッケイ、イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ ほか
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
ミハイロフスキー劇場バレエ
『眠りの森の美女』

全3幕プロローグ付 作曲:P.チャイコフスキー 振付:N.ドゥアト
日程:2019年11月23日(土・祝)17:00・24日(日)11:30/16:00
料金:SS席24,000円 S席22,000円 A席19,000円 B席16,000円 C席12,000円 D席9,000円

予定出演者:
■11/23(土)17:00公演
 ソリスト:イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■11/24(日)11:30公演
 ソリスト:アナスタシア・ソボレワ、ヴィクトル・レベデフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■11/24(日)16:00公演
 ソリスト:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、イワン・ザイツェフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

2019/10/09

Alexandre 最新号は、「ベートーヴェン・ソナタ」首藤康之×福岡雄大のフォトセッション&インタビュー

Alexandre 最新号では、新国立劇場バレエ団の中村恩恵振付『ベートーヴェン・ソナタ』に主演する、首藤康之さんと福岡雄大さんのフォトセッション&インタビューをお届けします。インタビューを担当しました。(写真撮影は井上ユミコさん)

https://www.alexandremagazine.com/009

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「ベートーヴェン・ソナタ」は、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンを二つのキャラクターに分け、ベートーヴェンを新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大、ルートヴィッヒを首藤康之が演じるという中村恩恵さん振付による作品。2017年の初演ではチケットは早々にソールド・アウトとなり、高い評価を得たこの作品が、熱望に応えて今年11月に再演されます。 Syyf_226 

撮影に際しては、首藤さん、福岡さんにインプロヴィゼーションのダンスも踊ってもらい、二人の研ぎ澄まされた美しい動きと熱量に圧倒されました。

東京バレエ団で『ボレロ』などベジャール作品を踊った後、フリーランスとなり、シディ・ラルビ・シェルカウイやウィル・タケットの作品やマシュー・ボーン『白鳥の湖』に主演、さらに演劇や映画などボーダーレスな活躍を続けている首藤さん。そして新国立劇場バレエ団を、さらに日本を代表するプリンシパル・ダンサーとして、ほとんど全ての作品に主演している踊り盛りの福岡さん。経歴も年代も違う二人が、一人の人物の別の面を演じる『ベートーヴェン・ソナタ』。全く違うタイプのダンサーでありながらも、目指すところには共通点があると感じました。二人とも、ダンス/バレエを心から愛し、真摯に取り組んでたゆまぬ努力を重ね続けている芸術家なのだと改めて感じながら、お話を伺いました。

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個人的にも、とても良いインタビュー記事が書けたと思っています!そしてこの二人のトップダンサーによる共演『ベートーヴェン・ソナタ』、ぜひお見逃しなく。(今回もかなりチケットが売れているようです)

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輝かしいキャリアを重ねながらも、進化をやめない二人のこれからの活躍からも、目が離せませんね。

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<ベートーヴェン・ソナタ公演概要>

 中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大ほか新国立劇場バレエ団

ベートーヴェン:福岡雄大 ジュリエッタ:米沢 唯 アントニエ:小野絢子 カール:井澤 駿 ヨハンナ:本島美和

ルーヴィヒ:首藤康之

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 公演情報

https://www.nntt.jac.go.jp/dance/beethovensonata/

チケット情報

http://nntt.pia.jp/event.do?eventCd=1905443&_ga=2.195194348.158102437.1570004078-1725114267.1525072331

舞台写真撮影 鹿摩隆司

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<首藤康之・今後の出演予定>

 PARCO劇場オープニング・シリーズ 第1弾

『ピサロ』

演出 ウィル・タケット

出演 渡辺謙 首藤康之ほか

日時 2020年3月13日(金)~4月20日(月)

会場 PARCO劇場

公式サイト

https://stage.parco.jp/program/pizarro/

<福岡雄大・今後の出演予定>

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 福岡雄大、小野絢子ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月19日(土)14:00、24日(木)13:00、26日(土)18:30

会場 新国立劇場 オペラパレス

 公演情報

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/romeo_and_juliet/

チケット情報

http://nntt.pia.jp/event.do?eventCd=1903835&_ga=2.191931754.158102437.1570004078-1725114267.1525072331

 

川越市バレエ連盟10周年記念公演『ジゼル』

音楽 アドルフ・アダン

振付 ジャン・コラリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ

改訂振付 福岡雄大、小野絢子、柄本弾

日時 2019年11月16日(土)17:00

会場 ウエスタ川越大ホール

公演情報

https://www.westa-kawagoe.jp/event/detail.html?id=1707

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