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パリ・オペラ座バレエ

2018/12/11

パリ・オペラ座、大晦日にガラ公演とカール・パケット引退公演を中継

パリ・オペラ座では、12月31日に、公式サイトとarteで350周年を記念するガラ公演とカール・パケット引退公演「シンデレラ」の3幕をネット中継する予定です。

https://www.arte.tv/fr/videos/082792-001-A/350-ans-de-l-opera-de-paris/

350周年記念ガラ公演は、オペラのアリアとバレエの両方が予定されており、人気ソプラノ歌手のソーニャ・ヨンチェヴァも出演するとのことです。

「シンデレラ」中継は3幕のみの予定。現地時間、12月31日、22:15~から、実際の時間より少し遅れての中継となるとのこと。日本との時差は8時間なので、元旦の朝6時過ぎからになります。(日本で視聴できるかどうかは未確認)


日本でも人気のあったカール・パケット。金髪の美しい容姿の持ち主であるだけでなく、生粋のパリ・オペラ座育ちならではのエレガンス、誠実な人柄、サポートの上手さ、そして滅多に怪我をすることがなく、怪我をした同僚の代役としての登板が多くて信頼できるダンサーという高い評価を得ていました。さらに、現代作品における表現力の高さ、内面の充実を感じさせる役作りにも定評がありました。

引退年齢が近くなっても、体力的にも技術的にも大変な「ドン・キホーテ」のバジル役として多数出演していました。また、貴公子役だけでなく、代表作である「白鳥の湖」のロットバルト役、「マノン」の看守、「オネーギン」のグレーミン、「椿姫」のガストンなど脇役でも存在感を発揮しました。

日本でもたびたび京都バレエ団の公演にゲスト出演して、おなじみのダンサーとなっています。今年の夏には、「ル・レーブ“夢”」という失われていたパリ・オペラ座バレエの作品の復元に出演しました。2019年夏には京都バレエ団で彼のさよなら公演「ジゼル」が上演される予定です。


フランスの人気バレエ・ブログDanses avec la plumeでは、カール・パケットのアデューにちなみ、12月からアドベント・カレンダーのように一日1カール、と彼の写真をTwitterで紹介しています。



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2018/11/11

パリ・オペラ座バレエの昇進コンクール結果

毎年恒例のパリ・オペラ座バレエの昇進コンクールが、11月9日、10日に開催されました。

11月9日の男子の結果
https://www.operadeparis.fr/en/news/results-of-the-competition-to-promote-the-ballet-of-the-opera-national-of-paris-1

プルミエ・ダンスールに昇進

マルク・モロー


スジェに昇進

アクセル・マリアーノ
アントワーヌ・キルシャー


コリフェに昇進

Leo De Busserolles
Andrea Sarri


<順位>

カドリーユ
課題曲:ヌレエフ版「ラ・バヤデール」2幕、ソロルのヴァリエーション

1. Léo De Busserolles - promoted
2. Andrea Sarri - promoted
3. Chun-Win Lam
4. Milo Bishop

自由演目で踊った作品
Leo de Busserolles: La Sylphide , Act II, first variation of James (Pierre Lacotte)
Andrea Sarri: Donizetti pas de deux (Manuel Legris)

3位で惜しくも昇進にならなかったChun-Win Lamは、香港出身で、今年のヴァルナ国際コンクールに出場してファイナリストとなり、アーティスティック・プレゼンテーション賞を受賞しています。


コリフェ
課題曲:ヌレエフ版「眠れる森の美女」3幕パ・ド・サンク

1. Axel Magliano - promoted
2. Antoine Kirscher - promoted
3. Thomas Docquir
4. Simon Le Borgne
5. Florent Mélac
6. Alexandre Gasse

自由演目で踊った作品
Axel Magliano: Swan Lake , slow variation of Siegfried (Rudolf Nureyev)
Antoine Kirscher: Dances at a gathering , first variation of the Dancer in brown (Jerome Robbins)


スジェ
課題曲:ヌレエフ版「ライモンダ」3幕ジャン・ド・ブリエンヌのヴァリエーション

1. Marc Moreau - promoted
2. Francesco Mura
3. Pablo Legasa
4. Florimond Lorieux
5. Daniel Stokes
6. Yann Chailloux

自由演目で踊った作品
Marc Moreau: Manfred (Rudolf Nureyev)


プルミエに昇進したマルク・モローは、「スーパー・バレエレッスン」に出演したり、マニュエル・ルグリのグループ公演でも来日しているなじみ深いダンサー、2004年入団なのでベテランになってきました。
惜しくも2位のフランチェスコ・ムーラはイタリア出身で、やはり今年のヴァルナ国際バレエコンクールに出場し、銅賞を受賞。また若手ダンサーに贈られるカルポー賞も今年受賞しました。3位のパブロ・レガサはスジェながら「ドン・キホーテ」のバジル役に抜擢されている注目の一人。4位のフォロリモン・ロリューはサバティカルを取得して2年間、ボストン・バレエで活動し、主演もしていました。最有力候補の一人だったジェレミー・ルー・ケールは残念ながら今回のコンクールには出場しませんでした。
プルミエへの昇進試験に出場したダンサーは7人しかいなかったとのこと。順位が付かなかったのは、セバスチャン・ベルトーでした。


11月10日の女子の結果

プルミエール・ダンスーズに昇進

マリオン・バルボー
エロイーズ・ブルドン


スジェに昇進

ビアンカ・スクーダモア


コリフェに昇進

Victoire Anquetil
Naïs Duboscq


<順位>

カドリーユ
課題曲:「パキータ」第2ヴァリエーション(ヴィノグラードフ版)

1. Victoire Anquetil - promoted
2. Naïs Duboscq - promoted
3. Bleuenn Battistoni
4. Seohoo Yun
5. Camille de Bellefon
6. Célia Drouy

自由演目で踊った作品
Victoire Anquetil : Don Quixote , Act III, variation of Kitri (Rudolf Nureyev)
Naïs Duboscq : Grand Pas Classique (Victor Gsovsky)

コリフェ
課題曲:ブルメイステル版「白鳥の湖」パ・ド・カトルの第1ヴァリエーション

1. Bianca Scudamore - promoted

スジェに昇進したビアンカ・スクーダモアは、オーストラリア出身で、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場してパリ・オペラ座学校に入学。入団してからは飛ぶ鳥を落とす勢いで、すでにエトワール有力候補と言われています。今年のヴァルナ国際バレエコンクールにフランチェスコ・ムーラと共に出場し、銀賞に輝きました。また、若手ダンサーを表彰するカルポー賞も受賞しました。コリフェは2枠あったのですが、1人しか昇進しませんでした。

自由演目で踊った作品
Bianca Scudamore : The Four Seasons , Spring Variation (Jerome Robbins)


スジェ
課題曲:ノイマイヤー振付「くるみ割り人形」2幕ルイーズのヴァリエーション

1. Marion Barbeau - promoted
2. Héloïse Bourdon - promoted
3. Silvia Saint-Martin
4. Ida Viikinkoski
5. Roxane Stojanov
6. Marine Ganio

自由演目で踊った作品
Marion Barbeau: The Sleeping Beauty , Act II, Variation of the Vision (Rosella Hightower)
Héloïse Bourdon: Other Dances , second variation (Jerome Robbins)

プルミエール・ダンスーズに昇進したのは、マリオン・バルボーエロイーズ・ブルドン。バルボーは、シェルカウイ、ロック、ピタが振付けてDVDにもなる「くるみ割り人形」(「イオランタ」と同時上演)に主演しています。エロイーズ・ブルドンは、パリ・オペラ座の中で古典を得意とし、スジェ時代から「白鳥の湖」や「ラ・バヤデール」に主演、マリインスキー国際バレエフェスティバルに招かれ、マリインスキー・バレエでも「白鳥の湖」に主演しています。昇進試験に弱くて、何回挑戦してもなかなか上がれなかったのですが、ついにプルミエール・ダンスーズに昇進を決めました。人気の高いダンサーだっただけに、喜びの声が聞こえてきます。

パリ・オペラ座バレエの昇進は、試験当日のパフォーマンスだけでなく、日ごろの舞台も評価されているとのことですが、一発勝負なので大変厳しいものです。シーズン中にコンクール向けの練習もしなければなりません。パリ・オペラ座バレエはヒエラルキーが最優先のバレエ団なのですが、近年はクラシックバレエの上演が減っており、コンテンポラリー作品ではあまり階級が関係なくキャスティングされることも多いようです。

2018/03/04

パリ・オペラ座バレエの昇進コンクール結果

パリ・オペラ座バレエの昇進コンクールが3月2日、3日に行われました。結果が発表されています。

https://www.operadeparis.fr/actualites/resultats-du-concours-de-promotion-du-ballet-de-lopera-national-de-paris

<男性ダンサー>

プルミエ・ダンスール
Monsieur Paul MARQUE ポール・マルク

スジェ
Monsieur Francesco MURA フランチェスコ・ミュラ
Monsieur Pablo LEGASA パブロ・レガサ

コリフェ
Monsieur Axel MAGLIANO
Monsieur Simon LE BORGNE


<女性ダンサー>

プルミエール・ダンスーズ
昇進なし

スジェ
Mademoiselle Roxane STOJANOV ロクサーヌ・ストヤノフ
Mademoiselle Aubane PHILBERT オーバーヌ・フィルベール

コリフェ
Mademoiselle Caroline OSMONT カロリーヌ・オズモント
Mademoiselle Bianca SCUDAMORE ビアンカ・スクダモア


ちなみに、順位はこのようになります。


男性ダンサー

カドリーユ→コリフェ (課題曲「ラ・シルフィード」ジェームズのヴァリエーション)
1. Axel Magliano (昇進)
2. Simon Le Borgne (昇進)
3. Isaac Lopes-Gomes
4. Andrea Sarri
5. Giorgio Foures
6. Julien Guillemard.

コリフェ→スジェ (課題曲「オネーギン」レンスキーの2幕ソロ)
1. Francesco Mura (昇進)
2. Pablo Legasa (昇進)
3. Thomas Docquir
4. Hugo Vigliotti
5. Mickaël Lafon
6. Alexandre Gasse 

スジェ→プルミエ (課題曲「マノン」1幕デ・グリューのヴァリエーション)
1. Paul Marque (昇進)
2. Jérémy-Loup Quer
3. Marc Moreau
4. Daniel Stokes
5. Allister Madin
6. Fabien Révillion


女性ダンサー

カドリーユ→コリフェ (課題曲「祭りの夜」)
1. Caroline Osmont - (昇進)
2. Bianca Scudamore - (昇進)
3. Naïs Duboscq
4. Seohoo Yun
5. Célia Drouy
6. Héloïse Jocqueviel

コリフェ→スジェ (課題曲「パキータ」グラン・パ)
1. Roxane Stojanov - (昇進)
2. Aubane Philbert - (昇進)
3. Juliette Hilaire
4. Charlotte Ranson
5. Jennifer Visocchi

スジェ→プルミエ (課題曲「ディアナとアクティオン」)
昇進、順位なし


女性ダンサーはプルミエール・ダンスーズの枠が一つあったものの、際立ったダンサーがいなくて票が割れてしまったため、昇進者は見送られてしまいました。
スジェに昇進したのは、ロクサーヌ・ストヤノフとオーバーヌ・フィルベール。二人とも、ドキュメンタリー映画「ミルピエ」に出演しています。オーバーヌ・フィルベールは、「スーパー・バレエ・レッスン」に出演していたのを覚えている方も多いかと思います。キャリアが10年を越えるベテランとなってきました。
コリフェに昇進したビアンカ・スクダモアは、パリ・オペラ座初のオーストラリア人団員で、昨年7月の入団試験で入団したばかりです。2015年にYAGPで3位となり、パリ・オペラ座学校に入学しました。昇進に至りませんでしたが、4位のSeo Hoo Yunも、昨年7月の入団試験で入団したばかりです。2014年ヴァルナ国際コンクールでジュニア1位に輝いています。

男性ダンサーでは、下馬評通り、ポール・マルクがプルミエへの昇進を決めました。昨年末に「ドン・キホーテ」に主演しており、上演中の「オネーギン」ではレンスキーを演じています。
スジェに昇進したパブロ・レガサも、コリフェでありながら「ドン・キホーテ」でバジルを踊りました。これからのオペラ座の将来を背負って立つ有望な二人です。

現在「オネーギン」と「ベジャール/ミルピエ」の公演が行われている中での昇進試験は、とても大変なことだったと思います。昇進した皆さま、おめでとうございます。

2018/02/23

「ル・グラン・ガラ」出演ダンサーたちのインタビュー映像

1月の「ル・グラン・ガラ」に出演した、マチュー・ガニオ、ドロテ・ジルベール、オニール八菜、ジェルマン・ルーヴェを取材した時のVOGUE JAPANの映像が公開されています。


https://www.vogue.co.jp/videos/celebrity/VJ102-legrandgala-2018-02_ORIG_Interview

貴重なオフにしたいこと、日本の魅力などについて聞いた映像で、インタビューを担当させていただきました。リハーサルの映像も含まれています。

リハーサルの映像の方も公開されていますので、そちらも併せてどうぞ。

https://www.vogue.co.jp/videos/celebrity/VJ102-legrandgala-2018-01_ORIG_Rehearsal

ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェは「オネーギン」に出演中、オニール八菜さんは「ダフニスとクロエ」のクロエ役を踊る予定になっています。

2018/02/01

パリ・オペラ座バレエ2018―19シーズン 正式発表

パリ・オペラ座バレエ2018―19シーズンが正式に発表されました。

https://www.operadeparis.fr/saison-18-19/ballet

発表の模様はYouTubeで生中継された他、ダンサーによるフォーサイス作品のパフォーマンスもありました。


基本的に以前お知らせした定期会員へのお知らせと同じ内容ですが、2019-20シーズンの最初の方の予定も発表されています。

Guest Company: Martha Graham Dance Company (3-8 September)
ゲスト・カンパニー マーサ・グラハム舞踊団

Decadance (Ohad Naharin) (25 September-19 October)
「デカダンス」(オハッド・ナハリン)

Opening Gala (September 27)
オープニング・ガラ

Tribute to Jerome Robbins ( Afternoon of a Faun , Glass Pieces , Fancy Free , A Suite of Dances ) (October 27-November 14)
ジェローム・ロビンスへのオマージュ(「牧神の午後」「グラス・ピーセズ」「ファンシー・フリー」「ダンス組曲」)

Cinderella (November 26-January 2)
「サンドリヨン」(シンデレラ、ヌレエフ振付)

The Lady of Camellias (November 30-January 3)
「椿姫」(ノイマイヤー)

Demonstration of the Dance School (December 8-23)
パリ・オペラ座学校公演

Swan Lake (February 16-March 15)
「白鳥の湖」(ヌレエフ)

Goecke ( creation) / Lidberg ( Les Noces ) / Cherkaoui ( Faun ) (February 5-March 2)
マルコ・ゲッケの新作、ポンタス・リドバーグの新作「結婚」、シディ・ラルビ・シェルカウイの「牧神」

Invited company: Rosas (March 8-14)
ゲスト・カンパニー ローザス

Dance School Show (March 29-April 4)
パリ・オペラ座学校公演

Leon-Lightfoot ( Sleight of Hand ) + Speak for Yourself ) / Van Manen ( Three Gnossiennes ) (April 18-May 18)
ポール・ライトフット&ソル・レオン「Sleight of Hand」 + 「Speak for Yourself」、ハンス・ファン=マネン「3つのグノシェンヌ

Iolanta / The Nutcracker (19-24 May)
「イオランタ/くるみ割り人形」(アーサー・ピタ、エドゥアール・ロック&シディ・ラルビ・シェルカウイ)

Mats Ek (2 creations: Another Place (Liszt) + Boléro (Ravel)) (June 22-July 14)
マッツ・エック新作2本「Another Place」 と「ボレロ」

Tree of Codes (July 1-4)
Tree of Codes(ウェイン・マクレガー振付、ウェイン・マクレガー・カンパニーとの共同上演)


William Forthyse / Hiroshi Sugimoto September 20th to October 17th, 2019 ガルニエ
ウィリアム・フォーサイスのBlake Works Iと写真家の杉本博司による新作。
杉本の新作At the Hawk's Wellは、振付はアレッシオ・シルヴェストリン、音楽は池田亮司

Crystal Pite October 26 to 28, 2019
クリスタル・パイト新作
オペラ座に振付けた「The Season's Canon」がブノワ賞を受賞した、最も注目される女性振付家クリスタル・パイトが、新作を振付けます。


3月の「白鳥の湖」公演が終わった後には、シーズン終わりまで全部コンテンポラリー作品という選択。このプログラミングに対して、現地ではあまり芳しい反応はありません。やはり古典作品の上演があまりにも少なくてコンテンポラリーに偏っていることと、フランス人の振付家による作品がないこと、オペラ座の伝統であるリファールやプティ、ベジャールの作品がないこと。2019-20シーズンにはクリスタル・パイトの新作が予定されていますが、2018―19シーズンには女性振付家による新作はありません。(新作でなければ、マーサ・グラハムの作品、そしてポール・ライトフットとソル・レオンの合作がありますが。(ソル・レオンは女性)

フランスでは、フランス・バレエの伝統を無視しているように思われるこのレパートリーに対して、改善するようにという署名活動も起こっています。
https://www.mesopinions.com/petition/art-culture/defense-repertoire-tradition-opera-paris/38922

New York Timesの記事 (主にオペラについて)
https://www.nytimes.com/2018/01/30/arts/music/ivo-van-hove-paris-opera.html

ステファン・リスナー総裁によると、昨シーズンはオペラ座のチケットの売り上げは7300万ユーロで黒字となっており、また動員率も91%で7%上がっています。またオペラ座の観客の平均年齢は45歳だそうです。

2018/01/26

VOGUE JAPANで「ル・グラン・ガラ 2018」のオニール八菜さん、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン インタビュー掲載

「ル・グラン・ガラ」のリハーサル潜入レポートマチュー・ガニオとドロテ・ジルベールのインタビューに続き、

オニール八菜さん、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャンにインタビューさせて頂きました。

オニール八菜さんは、忙しい毎日を乗り切るコツ、ジェルマン・ルーヴェは勅使川原三郎作品のクリエーションへの参加や好きな音楽、映画について、ユーゴ・マルシャンは2月に主演する「オネーギン」の準備、昨年の怪我の克服など幅広く語ってくれています。そしてそれぞれが、ダンスは自分にとってどのようなものなのか、ということについても。
リハーサルレポ同様、井上ユミコさんによる美しい写真もぜひご覧ください。


また、ル・グラン・ガラで上演された「トリスタンとイゾルデ」「ヴェーゼンドンク歌曲集」を振付けたジョルジオ・マンチーニのインタビューも行いました。

https://www.vogue.co.jp/lifestyle/interview/2018-01-20

本当に、これからはオニール八菜さん、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャンがパリ・オペラ座だけでなく、世界のバレエ界を引っ張っていく、輝かしいスターになることを実感しましたね。

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(c)瀬戸秀美

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(c)瀬戸秀美

2018/01/23

VOGUE JAPANで「ル・グラン・ガラ 2018」ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオのインタビュー掲載

先日、「ル・グラン・ガラ」のリハーサル潜入レポートが掲載されたとお知らせをしました。
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2018-01-10-2

引き続きリハーサル映像、ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオのインタビューが掲載されましたので、お知らせします。

ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオのインタビュー記事
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/interview/2018-01-23

リハーサル映像
https://www.vogue.co.jp/videos/celebrity/VJ102-legrandgala-2018-01_ORIG_Rehearsal

マチュー・ガニオは、「ル・グラン・ガラ」で踊った「トリスタンとイゾルデ」を始め、パリ・オペラ座での勅使川原三郎さんの新作「Grand Miroir」のクリエイションについて、そして今後のアーティストとしての方向性について、熱く語ってくれました。また、ドロテ・ジルベールは、自身が主演した短編映画「Rise of A Star」(アカデミー賞短編映画部門にプレ・ノミネートされています)や、今後踊りたい役について語ってくれています。幼馴染である二人が、お互いをどれだけ大切なパートナーと思っているのか、ということについても。

引き続き、オニール八菜、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェのインタビューも近日中にアップされますので、今しばらくお待ちくださいね。

ル・グラン・ガラ、パリ・オペラ座の美しいダンサーたちによる、夢のように美しい時間を堪能できた、素敵な公演でした。特にドロテ・ジルベールとマチュー・ガニオの、ベテランエトワールならではの表現力と芸術性にはうっとりさせられましたね。1時間という上演時間を感じさせない、濃密でドラマティックなダンスが繰り広げられました。

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「トリスタンとイゾルデ」 (c)瀬戸秀美

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「ヴェーゼンドンク歌曲集」 (c)瀬戸秀美

2018/01/14

パリ・オペラ座バレエ2018―19シーズン

パリ・オペラ座バレエ2018―19シーズンが、定期会員宛てに送られてきたとのことです。

(出典:ダンソマニフランス版


Guest Company: Martha Graham Dance Company (3-8 September)
ゲスト・カンパニー マーサ・グラハム舞踊団

Decadance (Ohad Naharin) (25 September-19 October)
「デカダンス」(オハッド・ナハリン)

Tribute to Jerome Robbins ( Afternoon of a Faun , Glass Pieces , Fancy Free , A Suite of Dances ) (October 27-November 14)
ジェローム・ロビンスへのオマージュ(「牧神の午後」「グラス・ピーセズ」「ファンシー・フリー」「ダンス組曲」)

Cinderella (November 26-January 2)
「サンドリヨン」(シンデレラ、ヌレエフ振付)

The Lady with Camellias (November 30-January 3)
「椿姫」(ノイマイヤー)

Swan Lake (February 16-March 15)
「白鳥の湖」(ヌレエフ)

Goecke ( creation) / Lidberg ( Les Noces ) / Cherkaoui ( Faun ) (February 5-March 2)
マルコ・ゲッケの新作、ポンタス・リドバーグの新作「結婚」、シディ・ラルビ・シェルカウイの「牧神」

シェルカウイの「牧神」(初演は英国、サドラーズ・ウェルズ劇場)

Sidi Larbi Cherkaoui: Faun from deborah may on Vimeo.

Invited company: Rosas (March 8-14)
ゲスト・カンパニー ローザス

Dance School Show (March 29-April 4)
パリ・オペラ座学校公演

Leon-Lightfoot ( Sleight of Hand ) + Speak for Yourself ) / Van Manen ( Three Gnossiennes ) (April 18-May 18)
ポール・ライトフット&ソル・レオン「Sleight of Hand」 + 「Speak for Yourself」、ハンス・ファン=マネン「3つのグノシェンヌ」

ロパートキナが踊る、ファン=マネン「3つのグノシェンヌ」音楽はエリック・サティ

Iolanta / The Nutcracker (19-24 May)
「イオランタ/くるみ割り人形」(アーサー・ピタ、エドゥアール・ロック&シディ・ラルビ・シェルカウイ)

Mats Ek (2 creations: Another Place (Liszt) + Boléro (Ravel)) (June 22-July 14)
マッツ・エック新作2本「Another Place」 と「ボレロ」

Tree of Codes (July 1-4)
Tree of Codes(ウェイン・マクレガー振付、ウェイン・マクレガー・カンパニーとの共同上演)

+ Opening Gala (September 27)
オープニング・ガラ

350th Anniversary Gala Opera (May 8)
350周年オペラ・ガラ


かなりコンテンポラリー色が強いレパートリーで、純粋な古典はヌレエフ版の「白鳥の湖」、クラシック・テクニック中心の作品にしても「椿姫」と「シンデレラ」だけです。オーレリー・デュポンは、芸術監督に就任する時に、オペラ座バレエはコンテンポラリーも踊る古典のカンパニーです、と言ってましたが、あまりその言葉は守られていないようです。

また、オペラ座の伝統の一部であるフランス系の振付家、プティ、リファール、ベジャールなどの作品もなければ、ラコットによる復元作品もありません。ジャン・ギョーム・バールのような、オペラ座育ちの振付家の作品もありません。オペラ座の伝統は少し外れるかもしれませんが、バランシンの作品もありません。どちらかと言えば、ブリジット・ルフェーブル元芸術監督が好んだようなレパートリーに近い感じです。

ポンタス・リドバーグは、スウェーデン出身の若手振付家で、NYCBに新作を振付けたことがあります。スウェーデン王立劇場の元ダンサーで、医学を学び医師として働いた経験もある異色の存在。

今年の12月は「椿姫」と「シンデレラ」という人気プログラムの同時上演となります。「シンデレラ」で、カール・パケットが引退します。

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2017/11/29

映画「新世紀、パリ・オペラ座」

パリ・オペラ座を支える人々を追ったドキュメンタリー映画新世紀、パリ・オペラ座が12月9日より劇場公開されます。

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http://gaga.ne.jp/parisopera/

フランスが誇る芸術の殿堂パリ・オペラ座は迷っていた。ルイ14世の時代から350年以上にわたる伝統を守ってきた彼らにも、時代の波は容赦なく押し寄せる。選ぶべき道は、歴史の継承か、新時代の表現か。

さらに史上最年少でバレエ団芸術監督に大抜擢され、"ナタリー・ポートマンの夫"としても注目を集めていたバンジャマン・ミルピエの1年半での電撃退任と、カリスマ・エトワール:オレリー・デュポン就任というマスコミをも巻き込んだ大騒動。

そして2015年11月、パリの劇場が襲撃された同時多発テロ。混迷を極めた今の時代に、彼らは自問し続ける。「今、オペラ座に求められるものは何なのか──?」

今までパリ・オペラ座を扱ったドキュメンタリー映画はたくさんありましたが、この作品はオペラを中心に描いています。でも、バレエファンであっても、劇場を愛する人にとっては面白いことこの上ないドラマが描かれています。

2015年1月から1年半ほどの期間で撮影されたこの作品。歌手育成プログラム、パリ・オペラ座アカデミーで学ぶ若いバス・バリトン歌手ミハイル・ティモシェンコ。教育プログラム「学校とオペラの10か月」で学ぶ子どもたち。そしてオペラ座総裁ステファン・リスナー。彼らのエピソードを中心に、激動の1年半を乗り切った劇場とそれを取り巻く人々が描かれます。

シーズンはじめのストライキでの公演中止、同時多発テロ、新制作『ニュルンベルクのマイスタージンガー』主演歌手の初日2日前のドタキャン、さらにバンジャマン・ミルピエの退任騒動と、よくもまあこれだけのトラブルが続いたものです。文化相からの圧力、チケット代金を値上げするべきかどうかという、劇場の存亡をかけた議論も登場します。なんとか劇場を走り続けさせようと奔走し、懸命に働く人々。そこには劇場と芸術への深い愛が感じられます。主演歌手が降板した場合にはこうやって代役を探すのか、というプロセスもとても興味深いです。

中でも印象的だったのが、ロシアの田舎から出てきたバス・バリトン歌手ミハイル・ティモシェンコの純朴さと真摯さ。大スター、ブリン・ターフェルのリハーサルを食い入るようにキラキラとした瞳で見入って素敵な会話を交わしたり、衣装合わせをしている時のワクワクした様子。誰もが彼を応援せずにはいられないことでしょう。そしてシーズン・オープニングのロメオ・カステルッチ演出『モーゼとアロン』に登場する「イージーライダー」という名前の巨大な雄牛は強烈なインパクトを残します。牛も演技指導をされてしまうとは!『ファウストの劫罰』のリハーサルでは、超人気テノール、ヨナス・カウフマンの姿も見られます。

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強烈といえば、もう一つの大きなドラマは、バンジャマン・ミルピエの退任の件。ダンサーたちから不満の声が上っていたミルピエに辞任を迫るリスナーの電話の様子が記録され、そして退任とオーレリー・デュポン新芸術監督の就任の記者会見の模様も登場します。退任を告げた時に誰もねぎらう様子がなくて、オペラ座の怖さが伝わる一瞬でした。同じくドキュメンタリー『ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男』と併せて観るとより一層味わい深いところです。

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バレエのパートは少ないものの、怪我でなかなか舞台を観ることが難しい人気エトワール、エルヴェ・モローがミルピエの振付作品『La nuit s'achève』をリハーサルする様子が記録されているのは、ファンにとっては嬉しいこと。また、『ラ・バヤデール』ニキヤ役をリハーサルするアマンディーヌ・アルビッソン、そして影の王国のコール・ド・バレエを踊るスジェのファニー・ゴルスの舞台リハーサルも登場します。

華麗なパリ・オペラ座の舞台の裏で、多くの人が困難を乗り越えて劇場を支えていることが伝わる好ドキュメンタリー。それも、驚くほどドラマティックで面白いエピソードばかり。パリ・オペラ座バレエのファンにも、オペラファンにも、舞台芸術ファンにもぜひ観ていただきたい作品です。

Photo


「新世紀、パリ・オペラ座」

2017/12/9(土)よりBunkamuraル・シネマほかにてロードショー
上映劇場リスト
http://gaga.ne.jp/parisopera/theater/index.php


こちらはアメリカ版の予告編

監督ジャン=ステファヌ・ブロン
キャスト
<オペラ座総裁>ステファン・リスナー
<バレエ団芸術監督>オレリー・デュポン、バンジャマン・ミルピエ
<音楽監督>フィリップ・ジョルダン
<オペラ歌手>ブリン・ターフェル、ヨナス・カウフマン、オルガ・ペレチャッコ、ジェラルド・フィンリー、ミヒャエル・クプファー・ラデツキー、ミハイル・ティモシェンコ、ブランドン・ヨヴァノヴィッチ
<バレエダンサー>アマンディーヌ・アルビッソン、エルヴェ・モロー、ファニー・ゴルス

作品情報 2017年/フランス・スイス/111分受賞
ノミネート 2017年モスクワ国際映画祭 ドキュメンタリー映画賞受賞
配給 ギャガ

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2017/11/17

KARAS APPARATUSアップデイトダンスNo.49「顔」 佐東利穂子ソロダンス/パリ・オペラ座バレエ「グラン・ミロワール」

パリ・オペラ座バレエでの創作をはじめとする秋のツアーを終えた、勅使川原三郎さんの新作「顔」が、KARAS APPARATUSで今週末より上演されます。

http://www.st-karas.com/news_jp/

今年の秋はオペラ座での新作「Grand miroir」やヨーロッパでの活動が中心だったため、東京での公演は8月の「月に吠える」以来、そしてKARAS APPARATUSでの公演は7月の「イリュミナリオン」以来となります。

パリ・オペラ座バレエでの「Grand miroir グラン・ミロワール」は、賛否両論はあったものの、多くの現地メディアに取り上げられて評判を呼びました。勅使川原さんの独特の舞踊語彙を見事に咀嚼して見せたマチュー・ガニオやジェルマン・ルーヴェ、ほぼ主役というべき役に抜擢されたリディ・ヴァレイエスの踊りは絶賛されました。エサ=ペッカ・サロネンの指揮、諏訪内晶子さんのヴァイオリン演奏も素晴らしかったとのことです。

勅使川原三郎振り付け新作「グラン・ミロワール」 パリ・オペラ座バレエ団、攻めの作品に熱い拍手
http://www.sankei.com/entertainments/news/171112/ent1711120004-n1.html


Grand miroirを勅使川原さんがリハーサルする映像

https://www.operadeparis.fr/magazine/lincessant-mouvement-de-la-vie

Grand miroirのほか、「アゴン」「春の祭典」も含めたリハーサル映像

ここでは本編の映像を少し観ることができます。
https://culturebox.francetvinfo.fr/danse/danse-contemporaine/de-balanchine-a-pina-bausch-un-resume-de-la-vie-a-l-opera-garnier-264345

10月11日にフランス・パリのフィルハーモニー・ド・パリにて行われた
勅使川原三郎さんと佐東利穂子が出演したアンサンブル・ピグマリオンの公演は、Cultureboxにて全編視聴することができます。(勅使川原さん、佐東さんが登場するのは38分過ぎから)

Bach - Cantatas BWV 31, 34, 51 & 191 by Raphael Pichon 1/7
https://culturebox.francetvinfo.fr/opera-classique/musique-classique/c-est-baroque/concerts/bach-par-raphael-pichon-a-la-philharmonie-1ere-partie-263439

そして待望の新作『顔』です。こちらは、佐東利穂子さんのソロダンスになります。

Kao1
photo : 左 / Saburo Teshigawara 右 / Mariko Miura


パリ・オペラ座、フィルハーモニー・ド・パリなど世界の大舞台で活躍するトップアーティストの至芸を、親密な空間で堪能できる貴重な機会です。今ダンサーとしての絶頂期にある佐東さんの、圧倒的で唯一無二の鮮烈なダンスをぜひ目撃してください。


アップデイトダンスNo.49 

「顔」

全身には顔というよく動くところがある 

気持ちが形として表れる

言葉よりも心の近くにあり
 
身体の他のどの部分より人をひきつけ

喜ばせ悲しませる 

精一杯に生きる姿が背中のようにあからさまに

               勅使川原三郎

アップデイトダンスNo.49
「顔」

演出・照明 勅使川原三郎
出演 佐東利穂子

【日時】2017年
11月18日(土)20:00
11月19日(日)16:00
11月20日(月)20:00
11月21日(火)20:00
11月22日(水)休演日
11月23日(祝)20:00
11月24日(金)20:00
11月25日(土)20:00
11月26日(日)16:00
開演30分前より受付開始、客席開場は10分前

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

【料金】(全席自由)
一般 予約 3000円 当日3500円 学生2000円(予約,当日共に)

【予約】メール updatedance@st-karas.com 
件名を「アップデイトNo.49」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・?日中連絡のつく電話番号をご記入ください。

予約は各回前日の24時まで受け付けています。

【問合せ】TEL. 03-6276-9136

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