パリ・オペラ座バレエ

2009/11/04

パリ・オペラ座2012年に米国ツアー予定/ルフェーブルのインタビュー

アメリカのメディアで、「パリ・オペラ座のすべて」プロモーション関係でオペラ座芸術監督ブリジット・ルフェーブルのインタビューが載っていました。芸術監督の仕事やこの映画のことなどについて話していますが、その中で、2012年にオペラ座がニューヨークとワシントンDCで公演を行うと話しています。

Epoch Times - A Chat With the Artistic Director of the Paris Opera Ballet

http://www.theepochtimes.com/n2/content/view/24675/

パリ・オペラ座が米国公演を行うのは大変久しぶりです。(1996年以来)。ワシントンの会場はケネディセンターでの公演のはずですが、ニューヨークはどこなのでしょうか。

ニューヨークで古典バレエ公演に適した劇場は、メトロポリタン・オペラとNYCBのニューヨークステイトシアターしかなく、空いている期間が非常に短いので(そのためニューヨークでのバレエ引越し公演はとても少ない)、ABTのMETシーズンが終わった後の7月でしょうか?まだ二年以上先で、鬼が笑う話ですが。


インタビューの中で、ルフェーブルは、特に好みの振付家というのはいないと語っています。振付家は、オリジナリティがあり、詩的であると同時に、現実的であることとも上手く折り合いをつけることが必要であると。オペラ座で振付ける振付家の条件として、振付家自身がテクニックをもつ良いダンサーであり、ダンサーたちとコミュニケーションできるヒューマンスキルも持っていることを挙げています。

またルフェーブルは、カンパニーのダンサーを支援することを楽しみ、特に若いダンサーを育てることを大切に思っているとのこと。「それは私の仕事の一部だから」。そして自信を失ってきているベテランのダンサーについては、「彼らのニーズも尊重しなければならないけど、カンパニーのニーズも大事なのよ」と語っています。

インタビュアーが、ルフェーブルが選んでいるオペラ座のレパートリーは古典よりもコンテンポラリー寄りになっているのでは、と聞くと彼女は反論しました。「古典の技術は、オペラ座バレエの全ての作品において、基礎であり土台なのです。これらの基本があってこそ、彼らはより先に進むことができて、ダンスは埃をかぶって古びた芸術ではなく、現代に結びついていることを示すことができるのです。私は、ダンスを現代の芸術として見ています。そして、作品の中に熱気と情熱を見たいのです」

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2009/10/29

Bunkamuraマガジンの表紙にマチュー・ガニオ

いつも仕事帰りに行っている某駅の東急ストアで、食料品をエコバッグに詰めていたら、目の前に麗しい男性の写真が。Bunkamuraの情報誌Bunkamuraマガジンの表紙を、マチュー・ガニオが飾っていたのです。

大ヒット上映中の映画「パリ・オペラ座のすべて」の宣伝のために、インタビューも1ページ載っていました。世界バレエフェスティバルの時のインタビューだったようで、「今度は僕が母を連れてきてあげたんだよ」と語っています。

マチュー自身、映画が大好きで、最近では「スラムドッグ・ミリオネア」に興奮したそうです。「シンデレラ」の王子を踊るにあたり、「参考にしたスターはアラン・ドロン!」とのこと。「なぜか僕らのカンパニーは映画と関係がある。僕?僕自身は今のところバレエに専念するつもりだよ(笑)ただ、そういう懐の深さ、自由さもパリ・オペラ座バレエの魅力といえるだろうな」

エトワールとなった当時はいっぱいいっぱいで、先輩の大エトワールたちと自分の力量の差がわかっていたため、悩んだりしたこともあったそう。それでも手を抜かずに稽古を続けたら、成長のスピードが速くなったように感じ始めたそうで。今やオペラ座でも人気エトワールとなった彼、無事来年の来日公演でも観られますように。

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2009/10/22

パリ・オペラ座「バレエ・リュスの夕べ」のプレキャスト

パリ・オペラ座「バレエ・リュスの夕べ」ですが、昨日お知らせした「ペトルーシュカ」のキャストに続き、「三角帽子」「薔薇の精」「牧神の午後」のプレキャストもダンソマニさんに掲載されました。


オフィシャルはこちら

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2009_2010/Ballets/spectacle.php?lang=en&selected_season=354663924&event_id=430&CNSACTION=SELECT_EVENT

Le Tricorne 「三角帽子」

Le Meunier粉屋 : Martinez ou Phavorin, remp. Chaillet, Renaud
La Femme du Meunier 粉屋の女房 : Gillot ou Grinsztajn ou Romberg, remp. Renavand
Le Corregidor代官 : NN.
Le couple "dandy" :
Meyzindi ou Paul ou Saïz, remp. Bittencourt
Boulet ou Laffon ou Villagrassa, remp. Albisson, Gernez
Le couple "jota" :
Bezard ou Magnenet ou Renaud, remp. Révillon
Dayanova ou Mallem ou Lévy, remp. Robert, Colasante
Une femme de Majorque : Djiniadhis ou Raux, remp. Visocchi
Les Fous : Carniato + Labrot, remp. Raveau


Le Spectre de la rose 「薔薇の精」

Le Spectre 薔薇の精: Thibault ou Heymann, remp. Hoffalt, M. Moreau
La Jeune fille 少女: Ciaravola ou Moussin ou Osta, remp. Grinsztajn


L'Après-midi d'un faune 「牧神の午後」

Le Faune 牧神: Bélingard ou Le Riche ou Bridard ou Bullion
La Nymphe ニンフ: Cozette ou Romberg ou Grinsztajn, remp. Laffon, Albisson


「三角帽子」の粉屋のジョゼとのダブルキャストは、ファヴォランだったんですね。彼も本当に芸達者な人だから、「シンデレラ」の義理の母役も楽しみです。

「薔薇の精」はマチアス・エイマンは踊るだろうと思っていましたが、もう一人はエマニュエル・ティボー!彼も素敵でしょうね。代役はジョシュア・オファルトとマルク・モロー。まだコリフェのマルクですが、「ジゼル」のぺザントなど、最近抜擢が続いています。マチアスは「くるみ割り人形」と掛け持ちですね。「薔薇の精」の少女役がエヴ以外はトウが立っている方たちなのがちょっと面白いです。

「牧神の午後」の牧神は、ニコラとジェレミー・ベランガールの二人がペトルーシュカ役との掛け持ち、ヤン・ブリダールとステファン・ビュヨンがムーア人との掛け持ち。果たしてどんな組み合わせになるんでしょうか。


また、同じくダンソマニさんによると、12月22日の公演は、フランス、ベルギー、スイスの50の映画館で生中継されるそうです。ニコラ・ル・リッシュが「牧神の午後」、マチアス・エイマンとイザベル・シァラヴォラが「薔薇の精」、バンジャマン・ペッシュとクレールマリ・オスタで「ペトルーシュカ」、ジョゼ・マルティネスとマリ=アニエス・ジロで「三角帽子」だそうで。フランス3でも放映が予定されているとのこと。DVD化はあるんでしょうか?

そして、改めてオフィシャルを見たら、現時点では一枚もチケットが残っていないんですね・・・。(観に行く予定はありませんが)

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2009/10/20

パリ・オペラ座「ペトルーシュカ」のプレキャスト

ダンソマニさんからの情報です。

「バレエ・リュスの夕べ」 2009年12月12日~12月28日は、「ペトルーシュカ」のみプレキャストが出ました。

Pétrouchka

Pétrouchka ペトルーシュカ : Bélingard ou Le Riche ou Pech ou Legris, remp. Carbone

La Poupée バレリーナ: Moussin ou Osta ou Zusperreguy

Le Maure ムーア人: Bridard ou Bullion ou Paquette, remp. Bezard, Renaud

Le Charlatan シャルラタン : Phavorin ou Denard ou Novis

La Nourrice 乳母: Boulet ou Dayanova ou Laffon, remp. Colasante

Le Marchand fêtard 商人: Magnenet ou Meyzindi ou Saïz, remp. Chailloux

Le Diable 悪魔 : Hoffalt ou Meyzindi ou Saïz, remp. Chokroun

というわけで、マニュエル・ルグリはペトルーシュカ役で出演予定ですね。ルグリが出演予定のためか、このバレエ・リュスプロのチケットがものすごく売れているようです。

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2009/10/18

パリ・オペラ座「くるみ割り人形」のプレキャスト

ダンソマニに年末(12月11日から1月9日)のバスティーユで上演されるパリ・オペラ座「くるみ割り人形」のプレキャストが載っていました。ゲストとして、ボリショイからニコライ・ツィスカリーゼとナタリア・オシポワが出演し、初日にキャストされています。

Clara : Gilbert ou Hurel ou Ould-Braham ou Ossipova, remp. Froustey, Pagliero

Drosselmeier : Heymann ou Ganio ou Tsiskaridzé, remp. Carbone, Duquenne, Paquette, Thibault, Hoffalt

Luisa : Zusperreguy ou Bance ou Giezendanner ou Wiart, remp. Ranson, Philbert

Fritz : Carbone ou Gaudion ou Ibot, remp. Bertaud, Gaillard, M. Moreau

Casse-noisette : Bodet ou Couvez, remp. Raveau, Vigliotti

Le Roi des Rats : Chavigner ou Vigliotti ou Coste ou Leroux, remp. Raveau, Clavel

Deux Flocons : Grinsztajn ou Romberg ou Hurel ou Ould-Braham ou Zusperreguy, remp. Bellet (?), Froustey, Giezendanner, Pagliero, Renavand

Danse espagnole :
- Bellet (?) + Renavand + Legassy ou Bance + Ranson + Westermann
Remp. Bourdon, Gorse, Arnaud, Boucaud, Vauthier
- Bouché + Charlot + Hoff ou P. Aubin + Gaillard + Lorieux
Remp. J. Cozette, Raveau, Vantaggio

Danse russe :
- Gorse + Lamoureux ou Vauthier + Legassy ou Rivière + Peltzer
Remp. Boucaud, Rivière, Vauthier, Fenwick, De Bellefon
- Cordier ou Chavignier + Dominiak ou Vantaggio + Murez + Saramite Remp. Chavignier, COste, Vantaggio

Danse arabe :
- Grinzstajn ou Romberg ou Bellet, remp. Pagliero, Legassy
- Bridard ou Duquenne ou Paquette, remp. Hoff, Dominiak, Hoffalt

Danse chinoise :
- Hoffalt + Houette + Bertaud ou Dominiak + Ibot + Murez
Remp. Couvez, J. Cozette, Leroux, Murez, Vantaggio

Pastorale :
- Froustey + Pagliero ou Giezendanner + Granier ou Kudo + Verdusen
Remp. Bourdon, Gestin, Verdusen, Philbert
- Bouché ou Gaudion
Remp. Bodet, Gaillard, Lorieu, Vigliotti


ヌレエフ版の「くるみ割り人形」はドロッセルマイヤーと王子が同一人物という設定です。
年末の公演だからか、はたまた「バレエ・リュス・プロ」が同時上演となるためか、エトワールの出演がとっても少なくて、クララはドロテ・ジルベール、ドロッセルマイヤーはマチアス・エイマンとマチュー・ガニオのみです。なんだかオペラ座は世代交代が上手くいっていない感じを受けてしまいますね。

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2009/10/08

パリ・オペラ座バレエ来日キャストと概要発表 Paris Opera Ballet Japan Tour March 2010

パリ・オペラ座バレエ団公式ブログで来日キャストと概要が載っていました。

http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/

出演予定でなかったオーレリ・デュポンとニコラ・ル=リッシュが「ジゼル」のみ出演します!これは嬉しいです。

ただし来日メンバーからステファン・ビュヨンの名前が抜けてしまったのは残念ですね。

そしてやはりチケット代が高い!安席狙いになりそうです。

パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演

「シンデレラ」全3幕 Cinderella

シンデレラ 映画スター
3月12日(金)6:30p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月13日(土)1:30p.m. マリ=アニエス・ジロー カール・パケット
3月13日(土)6:30p.m. デルフィーヌ・ムッサン マチュー・ガニオ
3月14日(日)1:30p.m. マリ=アニエス・ジロー カール・パケット
3月15日(月)6:30p.m. デルフィーヌ・ムッサン マチュー・ガニオ

「ジゼル」全2幕 Giselle

3月18日(木)7:00p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月19日(金)7:00p.m. ドロテ・ジルベール マチアス・エイマン
3月20日(土)1:30p.m. アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
3月20日(土)6:30p.m. イザベル・シアラヴォラ バンジャマン・ペッシュ
3月21日(日・祝)1:30p.m. オレリー・デュポン ニコラ・ル・リッシュ

【会場】東京文化会館

【入場料(税込)】
S=¥25,000 A=¥22,000 B=¥19,000  C=¥15,000 D=¥11,000 E=¥7,000
エコノミー券=¥6,000 ※出演者、配役は2009年10月8日現在の予定です。


追記:家に帰ったら早くもバレエの祭典会員向けの申込書が来ていました。

それによると、10月1日現在のキャストで上記の通りなのですが、来日予定ダンサーの中にはクレールマリ・オスタとステファン・ビュヨンの名前もあります。

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2009/09/30

映画「パリ・オペラ座のすべて」のカレンダーbyチャコットと映画公式ブログ

新しいDANZAをもらいに渋谷のチャコットに立ち寄った時に、映画「パリ・オペラ座のすべて」の写真を使用した2010年のカレンダーが売っていたので、1050円と手ごろだし、自分への誕生日プレゼントだと思ってつい買って帰ってしまいました(来年のカレンダーはABTのと、シュツットガルト2種類も持っていて、狭い家の中に飾る場所がありませんが)。

http://www.chacott-jp.com/j/topics/2010calendar/index.html

1月 「くるみ割り人形 Casse- Noisette」舞台写真 レティシア・プジョルとニコラ・ル=リッシュ
2月 「メディアの夢 Le Songe de Medee」リハーサル写真 デルフィーヌ・ムッサン
3月 「パキータ Paquita」リハーサル写真、エミリー・コゼット、サラ・コラ・ダヤノヴァの背中(ダンソマニ日本版による)、コール・ド・バレエ
4月 デフィレ
5月 「メディアの夢 Le Songe de Medee」舞台写真 デルフィーヌ・ムッサン、ヤン・ブリダール
6月 「ジェニュス Genus」リハーサル写真 アニエス・ルテステュ、マチュー・ガニオ
7月 「パキータ Paquita」舞台写真 ドロテ・ジルベール&マニュエル・ルグリ、子役に囲まれるドロテ・ジルベール
8月 「パキータ Paquita」舞台写真 ドロテ・ジルベール&マニュエル・ルグリ(ドロテの手にキスをするルグリ)
9月 「ジェニュス Genus」舞台写真 マリ=アニエス・ジロ、バンジャマン・ペッシュ
10月 「ベルナルダの家 La Maison de Bernarda」舞台写真 レティシア・プジョル、オーレリア・ベレ、アメリー・ラムルー
11月 「ジェニュス Genus」リハーサル写真 マリ=アニエス・ジロ、バンジャマン・ペッシュ/「パキータ」リハーサル写真 アニエス・ルテステュ、エルヴェ・モロー/「くるみ割り人形 Casse- Noisette」リハーサル写真 ミテキ・クドーを先頭にしたコール・ド・バレエ/「パキータ Paquita」リハーサル写真 ローラン・イレール
12月 「くるみ割り人形Casse- Noisette」舞台写真 イザベル・シアラヴォラ(雪の精)
1月 ガルニエの衣装工房/ブリジット・ルフェーブルとロール・ミュレ

写真はさまざまなカメラマンによって撮影されていますが、違和感はありません。華やかな舞台写真と、地道なリハーサルに明け暮れる様子とではずいぶん違っていることがわかります。リハーサルの写真は、動いている最中に撮影された写真のはずなのに、なぜか時が止まっているように見えます。350年の長きにわたって、このようにリハーサルと舞台が繰り返されてきたのだろうか、とふと思いました。

ところで、映画「パリ・オペラ座のすべて」の公式サイトには、ブログができていました。そこで映画の宣伝マン2人がバレエにチャレンジ、ということでチャコット本店にある渋谷スタジオでレッスンを受ける男子二人をレポートしていて、かなり面白いです。彼らの特訓の成果を、ぜひとも見たいものです!
http://blog.excite.co.jp/parisopera

今日はフィガロ・ジャポンの連載をまとめた「パリ・オペラ座バレエ物語」と、「バレエ・リュス その魅力のすべて」を買ってきたのですが、まだ読み終わっていないので、ご紹介は改めて。

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あと雑誌情報ですが、

発売中の「エル・ジャポン」11月号にはマチュー・ガニオのインタビューが載っていました。

10月2日発売の「シアターガイド」には、マニュエル・ルグリのインタビュー[名エトワール、踊りと人生を語る]が掲載されているそうです。
http://www.theaterguide.co.jp/newbook/backnumber/2009/11/index.html#c06

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2009/09/24

FIGARO JAPONサイトにパリ・オペラ座ペッシュのインタビュー/エトワール・ガラにシアラヴォラ出演

FIGARO JAPONサイトの「大村真理子の今週のPARIS」では、
「パリで、オペラ座の映画と、 オペラ座のバレエを観る。」と題して、オペラ座エトワール バンジャマン・ペッシュのインタビューを掲載しています。

http://news.madamefigaro.jp/culture/post-243.html

映画「パリ・オペラ座のすべて」の撮影について、映画の中でも登場する、ウェイン・マクレガー振付「ジェニュス」について語っていて、とても面白い記事です。「ジェニュス」ではマリ=アニエス・ジロと踊っているペッシュですが、彼女が長身のため一緒に組むのは今回が初めてだったようですね。

「ジェニュス」の美しい舞台写真もたくさん載っています。

また、来年東京で開催される「エトワール・ガラ」には、すでに発表されているメンバーに加えてイザベル・シアラヴォラも参加するそうです。

なお、映画の職員食堂のシーンでは、ランチの付け合わせにクスクスをオーダーしている声が聞こえますが、これはバンジャマンの声だそうです。

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2009/09/15

『パリ・オペラ座のすべて』Le Ballet de l'Opera de Paris

フレデリック・ワイズマン監督がパリ・オペラ座を撮ったドキュメンタリー映画『パリ・オペラ座のすべて』、クラシカ・ジャパンの試写会で観て来ました。2時間40分という長尺でしたが、飽きることなく、とても面白く観ることができました。

http://www.paris-opera.jp/

ワイズマン監督がABTを描いた『BALLET アメリカン・バレエ・シアターの世界』と同じ手法で、ダンサーや振付家、スタッフのインタビューもなければ、ナレーションも一切なし。2007年の終わりの84日間にオペラ座で起きたことを切り取っています。撮影の間にストがあって公演が中止になったり、ベジャールが亡くなったりといった事件も起きますが、そのことについても淡々とした日常の一部としてだけ扱われています。

テロップも作品名と、主演ダンサー、それに芸術監督のルフェーブルくらいしかないので、オペラ座を良く知っている人でないと、誰が誰だかわからなくなってしまうかもしれません。私自身も、この人誰だっけ?と思うことが何回かありました。しかも、いきなり序盤の「メディアの夢」のリハーサルで、ステファン・ビュヨンなのにヤン・ブリダールってテロップが出ているし(公開までには直してくださいね)

振付家の名前もあまり出てこないので、ルフェーブルと新作について話し合っている若い振付家がエマニュエル・ガットだとはわからないだろうし。何より、「ベルナルダの家」に出演しているダンサーのテロップがないので、マニュエル・ルグリが映っていることにも気がつかない人がいるかもしれません。

逆に言えば、この作品は誰が主人公ということではなく(敢えて言えばやはり芸術監督ブリジット・ルフェーブルなのだろうけど)、パリ・オペラ座というバレエ団そのものが主役ということなのだと思います。ダンサーのテロップにもエトワールという肩書きはつかないし、ダンサーだけでなく、教師たち(ローラン・イレールがさまざまな作品の指導で登場するのは嬉しい限り)、レッスンピアニスト、衣装やメイクアップなどのスタッフ、さらには食堂の料理人や掃除人まで登場して、オペラ座がダンサーだけで成り立っているわけではないことを示しています。ガルニエの地下の下水のシーンから始まり、ラスト近くも水を湛えた下水(小魚が泳いでいる)ところを映していますが、脈々と300年以上続いてきたこの劇場を象徴させていると思いました。

ルフェーブルの劇中での話によれば、オペラ座は3年単位で上演計画を立てているとのこと。前述のエマニュエル・ガットの新作が上演されたのは、今年(2009年)4月末でした。そして、彼に対して、「ダンサーは15人用意できるわ、必要だったらエトワールも」「エトワールはスーパーカーだから、彼らに10キロで走れなんて言えないわ、オペラ座は階級社会なんだから」ってルフェーブルは言い放ちます。それなのに、この映画はエトワールをたくさん映すということは一切ないのだから面白い。それどころか、レティシア・プジョルやアニエス・ルテステュのような一流エトワールが、ラコットら教師に容赦なくダメ出しをされているところも映し出されています。「脚を低くしてなんて聞いたこともないわ!」とアニエスはぷんぷん怒っているし。

演出がないことによって、オペラ座の知られざる面が赤裸々に明らかにされていきます。「パキータ」のドレスリハーサルでパ・ド・トロワを踊ったマチルド・フルステーに対し、教師がダンサーに聞こえないように彼女に対する辛口の批判をしている声を拾っているのが可笑しいです。ああだこうだと難癖をつけながらも、最後に彼女が3回転のピルエットをしたところで「3回転したから、まあいっか」なんて言っているし。しかもその後に踊ったマチアスには、もう手放しの絶賛で「トレビア~ン!」と手のひらを返しているからますます笑えます。

イレールら教師やスタッフたちを呼びつけて、コンテンポラリーのクラスに参加するダンサーが少ないとルフェーブルが愚痴っているところを映したり、「パキータ」のパ・ド・トロワに抜擢されたバレリーナが、長く踊り続けたいのでこういう大変な役は踊りたくない、と直訴していたり。その「パキータ」のグラン・パのリハーサル途中でアントレのバレリーナのチュチュがほどけてしまったり、オペラ座の意外な側面が見えるのも興味深いです。NYCBとの合同公演でアメリカ人のパトロンが来るという時、大口のスポンサーにリーマン・ブラザーズの名前が出てきて、2年前には、こんなことになろうとは誰も思わなかったんだろうな、ってしみじみ思いました。

リハーサルや本番の映像もたっぷり収められて、作品が完成していく過程をこの映画で観られるのは、バレエファンにとっては至福の時間です。特に日本で観る機会の少ないコンテンポラリー作品が、一部にせよいろいろと観られるのはとても貴重。今のオペラ座は、(ルフェーブルが、「うちは古典をベースにしているカンパニーで、上演しないわけには行かないの」、と教師たちに力説しているのとは裏腹に)コンテンポラリー中心であり、ダンサーたちもコンテンポラリーを踊っている時の方が生き生きとしています。エックの「ベルナルダの家」とウェイン・マクレガーの「ジェヌス」観たいです。オペラ座も来日公演でミックスプロを上演すればいいのに、それが今のオペラ座の姿なのだからって思います。

バレエが好きな人なら、きっとわくわくしながら観ることができる160分、もう一度劇場で観るのが楽しみです。

フレデリック・ワイズマンのインタビューが面白かったので、ご紹介しておきます。
http://www.cinematoday.jp/page/N0019655

登場する作品の感想を一つ一つ挙げていくと、大長文になってしまうので、作品名と主な出演者だけあげておきます。
ルグリはじめ出演者たちが舞台上でものすごい叫び声をあげる「ベルナルダの家」がめっちゃ面白かったです。こういうオペラ座が観たいんですよね。クラシック・バレエを一切学んだことがないマクレガーが振付けた「ジェヌス」はとてもカッコいいし。それから、若さに溢れてまさに伸び盛りのマチアス・エイマンの姿をこうやって残してくれたことも、素晴らしいと思いました。

舞台映像(ゲネプロも一部あり、一部自信なし)
ウェイン・マクレガー振付「ジェヌス」
ジェレミー・ベランガール、ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン、ミリアム・ウルド=ブラム

サシャ・ヴァルツ振付「ロミオとジュリエット」
オーレリー・デュポン、エルヴェ・モロー

アンジェラン・プレルジョカージュ振付「メディアの夢」
アリス・ルナヴァン、ウィルフリード・ロモリ

ピエール・ラコット振付「パキータ」
マニュエル・ルグリ、ドロテ・ジルベール

ルドルフ・ヌレエフ振付「くるみ割り人形」
ニコラ・ル=リッシュ、レティシア・プジョル

「メディアの夢」
デルフィーヌ・ムッサン

マッツ・エック振付「ベルナルダの家」
マニュエル・ルグリ、マリ=アニエス・ジロ、レティシア・プジョル

「ジェヌス」
マチュー・ガニオ、アニエス・ルテステュ、マリ=アニエス・ジロ

リハーサル映像
「くるみ割り人形」群舞
ローラン・イレール(指導)

「メディアの夢」
アリス・ルナヴァン、ステファン・ビュヨン、エミリー・コゼット、アンジェラン・プレルジョカージュ

「パキータ」群舞
ローラン・イレール(指導)

「ジェヌス」
マチアス・エイマン、マチュー・ガニオ
マリ=アニエス・ジロ、バンジャマン・ペッシュ、ウェイン・マクレガー

「くるみ割り人形」
ジョゼ・マルティネス、レティシア・プジョル

「パキータ」
アニエス・ルテステュ、エルヴェ・モロー、ピエール・ラコット

「くるみ割り人形」
レティシア・プジョル、ニコラ・ル=リッシュ

「メディアの夢」
エミリー・コゼット、ローラン・イレール(指導)

「パキータ」
マチルド・フルステー、マチアス・エイマン

ピナ・バウシュ振付「オルフェオとエウリディーチェ」
ヤン・ブリダール

指導者の中には、ノエラ・ポントワやギレーヌ・テスマーもいました。
そして最後の方で、辞退したバレリーナに代わり「パキータ」のパ・ド・トロワを射止めた若く野心に燃えたバレリーナは誰なのでしょうか?オペラ座に詳しい方、教えていただけると嬉しいです。

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2009/09/07

[パリ・オペラ座]公演日程・来日予定メンバー決定 Paris Opera Ballet in Japan March 2010

本国での「ジゼル」のキャスト予想をしていたら、日程と出演予定メンバーがNBSから発表されていました。

パリ・オペラ座バレエ団ブログ
http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2009/09/post.html


パリ・オペラ座バレエ団2010年日本公演

「シンデレラ」全3幕

■公演日:3月12日(金)、13日(土)昼、13日(土)夜、14日(日)、15日(月)
■会場:東京文化会館

[ジゼル」全2幕

■公演日:3月18日(木)、19日(金)、20日(土)昼、20日(土)夜、21日(日・祝)
■会場:東京文化会館

■11月初旬発売開始予定


◇予定される来日メンバー

アニエス・ルテステュ(エトワール) Agnès Letestu
マリ=アニエス・ジロー(エトワール)Marie-Agnès Gillot
クレールマリ・オスタ(エトワール) Clairemarie Osta
デルフィーヌ・ムッサン(エトワール)Delphine Moussin
エミリー・コゼット(エトワール)Emilie Cozette
ドロテ・ジルベール(エトワール)Dorothée Gilbert
イザベル・シアラヴォラ(エトワール)Isabelle Ciaravola

ジョゼ・マルティネス(エトワール)José Martinez
マチュー・ガニオ(エトワール)Mathieu Ganio
バンジャマン・ペッシュ(エトワール)Benjamin Pech
マチアス・エイマン(エトワール) Mathias Heymann
カール・パケット(プルミエ・ダンスール) Karl Paquette
ステファン・ビュヨン(プルミエ・ダンスール)Stéphane Bullion

このキャストを目にした方のほとんどがはてな、と思われていると思うのですが、なぜニコラ・ル=リッシュとオーレリー・デュポンの名前がないんでしょう。この間のバレエフェスに来ていたし、今月からの本国での「ジゼル」でもファーストキャストなのに。3月にオペラ座で初演されるプレルジョカージュ振付の「シッダールタ」のキャストにこの二人は入っているのかしら?

それから、ニコラと映像で共演しているレティシア・プジョルも名前がないんですよね。彼女もシッダールタ要員かしら。それから、忘れてはいけないエルヴェ・モローも名前がないのが寂しいです。(ベランガールもいないけど、いないからといって寂しくはないので)

ということで、勝手に「ジゼル」のキャスト予想をすると、

ルテステュ&マルティネス(確実)
マチアス&ドロテ(確実)
の2組は堅い感じで。

マチュー(orバンジャマン)&オスタ?(なんでニコラが来ないのにオスタが…)
ステファンorカール&シアラヴォラ

ミルタはマリ=アニエスとエミリー・コゼットかな。

「シンデレラ」は、

ルテステュ&マルティネス(確実)
ムッサン&カール(ほぼ確実)
シアラヴォラ&マチュー
エミリー&ステファン

継母はジョゼとステファン・ファヴォラン
義理の姉はステファニー・ロンベールともう一人は誰かしら。

このキャストだと、ルテステュ&マルティネス、マチュー出演日以外は売れ残りそうです。前回の来日公演がS席25000円もしましたが、「ライモンダ」のような大作ならともかく、「ジゼル」や「サンドリヨン」のような作品で、ルテステュ&マルティネス以外は大スターもいなくて(マチューは人気があるし、出演すれば絶対売れると思うし観たいけど、怪我の状態が不安)、この不況で果たして25000円も出す人がどれほどいるかしら。
個人的には、ステファンとカールの名前があったのは嬉しいです。

(ということで、チケット代、もう少し可愛いお値段でお願いしたいです)

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2009/09/06

映画「パリ・オペラ座のすべて」初日が10月10日に決定

Bunkamuraル・シネマの「ニュース&トピックス」のページに、映画「パリ・オペラ座のすべて」初日が10月10日に決定したとお知らせが掲載されていました。

http://www.bunkamura.co.jp/cinema/news/index.html

上映時間も決定しています。
連日…10:10/13:20/16:30/19:40

仕事帰りにも行きやすい時間帯ですね。

私はクラシカ・ジャパンの試写会が当たったので、一足早く観に行く予定ですが、前売り券も買っているので、映画館にももちろん行きます!

オフィシャルサイト
http://www.paris-opera.jp/

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パリ・オペラ座「ジゼル」のプレキャスト Paris Opera Ballet Giselle pre-cast

ダンソマニさんに、9月24日から始まるパリ・オペラ座「ジゼル」のプレキャストがアップされていました。来年のオペラ座の来日公演が「ジゼル」が予定されているので、来日キャストの参考になるのではないかと思います。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4260&sid=317f7c1daab165881c97eed3afa4ba7a

全部アップすると長くなるので、それぞれのキャストの初演の日だけ載せています。残りは上記リンクで確認してくださいね。

9月24日 (9月27日、29日も同じキャスト)

Giselle : Dupont  ジゼル: オーレリー・デュポン
Albrecht : Le Riche  アルブレヒト:ニコラ・ル=リッシュ
Bathilde : B. Martel  バチルド: ベアトリス・マルテル
Hilarion : Paquette  ヒラリオン: カール・パケット
Wilfried : Guerri  ウィルフリード: ジャン=クリストフ・ゲリ
Duc de Courlande : Bezard  クーランド候:オドリック・ベザール
La Mère : Peltzer  ジゼルの母: クリスティーヌ・ペルツェ
Pas de 2 des Paysans : Ould-Braham + Thibault  ペザントのパドドゥ: ミリアム・ウルド=ブラーム+エマニュエル・ティボー
Myrtha : Gillot  ミルタ: マリ=アニエス・ジロ
2 Wilis : Froustey + Pagliero  ドゥ・ウィリ:マチルド・フルステ+リュドミラ・パリエロ

9月25日

Giselle : Moussin  デルフィーヌ・ムッサン
Albrecht : Paquette  カール・パケット
Bathilde : Lamoureux  アメリー・ラムルー
Hilarion : Paul  ニコラ・ポール
Wilfried : Bertaud  セバスチャン・ベルトー
Duc de Courlande : Renaud  アレクシス・ルノー
La Mère : Peltzer  クリスティーヌ・ペルツェ
Pas de 2 des Paysans : Froustey + Gaillard  マチルド・フルステ+グレゴリー・ガイヤール
Myrtha : Gillot   マリ=アニエス・ジロ
2 Wilis : Giezendanner + Granier  シャルリーヌ・ジザンダネ+クリステル・グラニエ

9月28日
Giselle : Ciaravola イザベル・シアラヴォラ
Albrecht : Bullion ステファン・ビュリヨン
Hilarion : Paul ニコラ・ポール
Pas de 2 des Paysans : Pagliero + Bouché リュドミラ・パリエロ+ブルノ・ブーシェ
Myrtha : Hecquet ローラ・エケ
2 Wilis : Giezendanner + Granier  シャルリーヌ・ジザンダネ+クリステル・グラニエ

10月1日
Giselle : Letestu アニエス・ルテステュ
Albrecht : Martinez ジョゼ・マルティネス
Hilarion : Paul ニコラ・ポール
Pas de 2 des Paysans : Froustey + Gaillard マチルド・フルステ+グレゴリー・ガイヤール
Myrtha : Hecquet ローラ・エケ
2 Wilis : Renavand + B. Martel (?) アリス・ルナヴァン+ベアトリス・マルテル (?がついているのは、マルテルがバチルド役にもキャスティングされているから)
 
10月8日
Giselle : Gilbert ドロテ・ジルベール
Albrecht : Heymann マチアス・エイマン
Hilarion : Bridard ヤン・ブリダール
Pas de 2 des Paysans : Hurel + Carbone メラニー・ユレル+アレッシオ・カルボーネ
Myrtha : Moussin デルフィーヌ・ムッサン
2 Wilis : Giezendanner + Granier シャルリーヌ・ジザンダネ+クリステル・グラニエ

10月9日
Giselle : Pujol レティシア・プジョル
Albrecht : Pech バンジャマン・ペッシュ
Hilarion : Hoff エマニュエル・オフ
Pas de 2 des Paysans : Hurel + Carbone  メラニー・ユレル+アレッシオ・カルボーネ
Myrtha : Cozette エミリー・コゼット
2 Wilis : Renavand + B. Martel アリス・ルナヴァン+ベアトリス・マルテル

10月10日
Giselle : Osta クレールマリ・オスタ
Albrecht : Ganio マチュー・ガニオ
Hilarion : Bridard ヤン・ブリダール
Pas de 2 des Paysans : Hurel + Carbone  メラニー・ユレル+アレッシオ・カルボーネ
Myrtha : Cozette エミリー・コゼット
2 Wilis : Renavand + B. Martel (?) アリス・ルナヴァン+ベアトリス・マルテル


URLがすごく長いのですが、オペラ座のオフィシャルで「ジゼル」の映像を見ることができます。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2009_2010/decouvrir/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&content_id=giselle&content_type=video&event_id=424&selected_season=354663924

この映像に出演しているのがオーレリー・デュポンとニコラ・ル=リッシュということからも、この二人がファーストキャストというわけですね。

オーレリーとニコラ、アニエスとジョゼ組が3回ずつ、レティシア・プジョルとバンジャマン・ペッシュ、ドロテ・ジルベールとマチアス・エイマン、クレールマリ・オスタとマチュー・ガニオが各2回、そしてデルフィーヌ・ムッサンとカール・パケット、イザベル・シアラヴォラとステファン・ビュリヨンは1回という感じです。6通りもキャストがあるんですね。

エトワールで主役二人の役に出演しないのが、ミルタが持ち役のマリ=アニエス・ジロとエミリー・コゼット。男性では、怪我のエルヴェ・モロー、そしてジェレミー・ベランガールが出ないんですね。カールはアルブレヒトとヒラリオンの掛け持ちで、そんな掛け持ちってありなのかなあ、なんて気の毒に思ってしまいます。ヒラリオン役を当たり役にしていたロモリさんが引退してしまいましたからね。

来日公演は、「ジゼル」は多分5回くらい上演すると思うので、キャストは多分3組でしょうね。3回出演するオーレリーとニコラ、アニエスとジョゼは堅いでしょうね。もう1回は、日本での知名度や将来性を考えてのドロテとマチアスか、それともマチューかしら(でも、相手がオスタじゃね・・・)

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2009/09/04

映画「パリ・オペラ座のすべて」のスライドショー "LA DANSE –le ballet de l'Opéra de Paris"

映画「パリ・オペラ座のすべて」のスライドショーが、Bunkamuraのサイトにアップされていました。

Affiche


http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/opera/slideshow.html

2007年の終わりの方に撮影されたとあって、「くるみ割り人形」「パキータ」の舞台写真があり、この2公演は観に行ったのでなんだかちょっと嬉しいです。他に、ウェイン・マクレガー振付の「Genus」の舞台写真や、マリ=アニエス・ジロがリハーサルする写真などもありますね。

オフィシャルサイトも、気がつけばけっこうアップデートされていて、エトワール全員(最近昇進したマチアス・エイマンとイザベル・シアラヴォラ以外、撮影当時はまだ現役だったロモリとベラルビも含む)のプロフィールまで載っていました。まだこれから「バレエ入門」やトリビアなどが追加されるようです。

http://www.paris-opera.jp/

さらに、上映劇場も増えていて、首都圏では109シネマズ川崎でも上映するんですね。川崎の方が家から近いし上映環境もいいから川崎で観たいなあ。

前売り券はイープラスでも扱っていて、イープラスで買うと以下のプレゼントが抽選で当たるそうです。
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010158P002032475P0050001

[キャンペーン情報] e+で前売券を購入された方に抽選で賞品が当たる!
 --------------------------------------------------
 ★マチュー・ガニオ サイン入りプレス    2名様
 ★チャコットカレンダー2010年版
  映画「パリ・オペラ座のすべて」より   10名様
 --------------------------------------------------

チャコットでこの映画のカレンダーを出す予定になっているのかしら?


あと、クラシカ・ジャパンで以下の番組が放映されます。
http://www.classica-jp.com/ballet/index.html

先行放送!映画『パリ・オペラ座のすべて』特別映像

初回放送:9月27日(日)15:30

10月Bunkamura ル・シネマ他にて全国順次ロードショーされる「パリ・オペラ座のすべて」。 巨匠ワイズマン監督が11週間に及ぶ密着撮影を敢行。豪華かつ驚きに満ちた 160分のドキュメンタリーの公開に先立ち、その一部を一足早くお見せします!

■字幕/約15分

製作会社Sophie Dulac Distribution のサイトで、写真やプレス資料(フランス語)をダウンロードすることができます。(TÉLÉCHARGEMENTSと書いてあるところから)

http://www.sddistribution.fr/fiche.php?id=31

FILM-ANNONCE と書いてあるリンクからは、オリジナル版の予告編も観られます。

『パリ・オペラ座のすべて』
"LA DANSE –le ballet de l'Opéra de Paris"
監督:フレデリック・ワイズマン
出演:パリ・オペラ座エトワールほかダンサーたち、ブリジット・ルフェーブル、パリ・オペラ座職員
2009年/フランス=アメリカ/160分
提供:ショウゲート、デイライト/配給:ショウゲート
10月 Bunkamuraル・シネマ、109シネマズ川崎ほか全国順次ロードショー

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2009/08/02

2010年7月エトワール・ガラ開催/2010年4月モスクワ音楽劇場バレエ来日 Etoile Gala 2010 / Stanislavski and Nemirovich-Danchenko Moscow Academic Music Theatre

今日、世界バレエフェスティバルのAプロ初日に行ってきました。

休憩まで入れると4時間半の長丁場で、すっごく疲れました。この長時間なのに休憩が2回しかなくて、20分と15分、お手洗いに並んでいると終わってしまうんですよね。もう1回くらい休憩を入れるか、2回目の休憩も20分にするとかできなかったのかなあ。

もちろん、世界中のスターを一挙に観られる公演なので、楽しめたことは言うまでもないのですが。それに、怪我などで出演するかどうか不安だったダンサーたちも出てくれたのは本当に嬉しいことです。

感想を書こうと思ったのですが、終わった後に友達とご飯を食べに行って盛り上がって遅くなってしまったので、明日改めて書きます。Aプロは1回しか観ないし。

で、今日は少し早めに会場に着くことができたので、やっとチラシの束を入手することができました。新しいお知らせのほか、マリンスキー・バレエやキエフ・バレエ、NYCBも新しいバージョンのチラシになっていたりして。

何気にオーチャードホールのラインアップの中にも入っていましたが、「エトワール・ガラ」の速報チラシが入っていました。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/index.html

エトワール・ガラ2010 Etoile Gala 2010

公演日程: 2010年7月予定

来日予定ダンサー(2009年8月現在)

マリ=アニエス・ジロ  (パリ・オペラ座バレエ) Marie-Agnes Gillot
パンジャマン・ペッシュ (パリ・オペラ座バレエ) Benjamin Pech
マチュー・ガニオ (パリ・オペラ座バレエ) Mathieu Ganio
ドロテ・ジルベール (パリ・オペラ座バレエ) Dorothee Gilbert
マチアス・エイマン (パリ・オペラ座バレエ) Mathias Heymann,
エレオノラ・アバニャート (パリ・オペラ座バレエ) Eleonora Abbagnato
シルヴィア・アッツォーニ (ハンブルク・バレエ) Silvia Azzoni
アレクサンドル・リアブコ (ハンブルク・バレエ) Alexandre Riabko
イリ・ブベニチェク (ドレスデン・バレエ) Jiri Bubenicek
ほか

Bunkamura オーチャードホール

主催:フジテレビジョン/Bunkamura

正式発表ですね~!去年の怪我降板組-レティシア・プジョル、エルヴェ・モロー、ジェレミー・ベランガールが入っていなくて、ドロテが加わりました。楽しみです!

*****

もう一つ、モスクワ音楽劇場バレエ(ダンチェンコ)の来日公演の仮チラシもありました。

Stanislavski and Nemirovich-Danchenko Moscow Academic Music Theatre Ballet
2010年4月来日。プルメイステル版「エスメラルダ」、ブルメイステル版「白鳥の湖」が上演されます。
情報をご希望の方は、mamt@kyodotokyo.com に空メールを送信してくださいとのことです。主催は前回と同じ、キョードー東京。

セルゲイ・フィーリンが芸術監督に就任してから初めての来日となりますね。前回の来日公演でのブルメイステル版「白鳥の湖」が演劇性に優れていて素晴らしかったので、今回も楽しみです。「エスメラルダ」の全幕上演はこの間NBAバレエ団が行いましたが、あまり上演されることのない演目だし、ブルメイステル版ということでこれも興味津々。

*****

2010年3月のグルジア国立バレエの来日公演の仮チラシもありました。ボリショイの岩田守弘さんが、「ロミオとジュリエット」のマキューシオ役でゲスト出演するそうです。岩田さんのマキューシオ、観たいです!

http://ja-ballet.seesaa.net/article/124529394.html

Gbflyer

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2009/07/29

映画「パリ・オペラ座のすべて」と「ベジャール、そしてバレエは続く」

今日はシアターコクーンでコクーン歌舞伎「桜姫」を観てきました。

ベンチシートで、クラシックのコンサートだったらいわゆるP席の位置だったため、役者さんの背中ばかり見る羽目になってストレスはたまりました。一応、舞台が円卓になっていて回転するので、少しは後ろ側は向いてくれるんですが。
公演そのものは本当に素晴らしかったです。先月、現代劇版の「桜姫」も観ていたので、2倍楽しめました。なんといっても、桜姫役の中村七之助が妖艶で美しかったです!女形は、女性よりも女性らしい仕草を見せてくれるのがいいですよね。それにしても、「桜姫」って凄まじい内容の物語です。清純な娘がファムファタルとなり、堕ちていく、それに巻き込まれる高僧・清玄がさしずめデ・グリューで、盗賊の権助がレスコーと考えると、けっこう当てはまります。だけど、その中に、清玄が17年前に心中し、一人先に逝ってしまった稚児白菊丸が、桜姫に転生したというプロットが入ることで、より複雑な物語になっていくんですよね。

また詳しい感想は後日書きます。今日は、観客席に、現代版の「桜姫」でマリアを演じた大竹しのぶさんが来ていました。最後のカーテンコールの時に勘三郎が彼女を観客に紹介していました。

******
シアターコクーンにいったついでに、6階のル・シネマで「パリ・オペラ座のすべて」の前売り券を買いました。Bunkamura会員なので、前売りを買わなくても当日前売り料金で買えるのですが、前売り券の付録のポストカード目当てで思わず。

オフィシャルサイトには、予告編映像がアップされています。ナレーションは市川海老蔵さん。
http://www.paris-opera.jp/

チラシの裏には、フィガロ・ジャパンに連載されていた「パリ・オペラ座物語(仮)」10月刊行予定、と書いてありました。阪急コミュニケーションズからで、1680円だそうです。

それからもう一つ。すでにダンソマニ日本語版でも紹介されていますが、BBLの新しいドキュメンタリー映画「ベジャール、そしてバレエは続く」が、来年お正月にル・シネマで公開されるそうで、片面だけのチラシがありました。A4版だったので、バレエフェスでチラシの束の中に入っているかもしれませんね。

Image0291_2


「カメラはベジャールの一周忌におこなわれたベジャール最後の作品「80分世界一周」の公演後、苦悩と葛藤をくり返しながら、美しきバレエを作り出していくダンサー達の日常に肉薄する。そして、ダンサー達の運命の日、ジル・ロマン振付の新作「アリア」のワールド・プレミアが幕を開ける」

スペイン映画で、80分。監督:Arantxa Aguirre
配給:セテラ・インターナショナル/アルバトロス・フィルム です。

IMDBにも情報は載っていました。原題は「Béjart: The Show Must Go On」です。
http://www.imdb.com/title/tt1423589/

制作会社Latido Filmsのオフィシャルサイトでは、予告編も観られます。
http://www.latidofilms.com/proyectos.nuevostitulos.ficha.do?idProyecto=110&opcion_izquierda=5&opcion_superior=3#

明日からいよいよバレエフェスが始まりますね~。まずは「ドン・キホーテ」からです!楽しみ~。

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2009/07/20

エトワール最後の60日~マニュエル・ルグリ~地上波でも放映

DVD情報などでいつも大変お世話になっているSide B-allet様からの嬉しい情報です。ありがとうございます!
http://sideballet.com/info/tv.php

また、Ballet Journal Eugéniaのmizukoさんもありがとうございます。
http://eugeniajournal.blog114.fc2.com/blog-entry-399.html

マニュエル・ルグリのアデュー公演までを追ったドキュメンタリー「エトワール最後の60日 ~マニュエル・ルグリ~」が、ハイビジョンだけでなく、地上波でも放映されるという嬉しい情報がありました。


NHK教育テレビ「芸術劇場」
9月18日 22時30分~
エトワール最後の60日 ~マニュエル・ルグリ~
バレエ「ドン・キホーテ」(ハイライト)

http://www.nhk.or.jp/art/


ハイビジョンの放映情報はこちらです。

http://www.nhk.or.jp/bs/genre/docum_7later.html

8月21日(金) 午後8:00~11:00
ハイビジョン特集 ドキュメンタリー 
ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~
パリ・オペラ座バレエ団公演「ドン・キホーテ」 (120分予定)


※放送時間の変更などがある可能性がありますので、必ず番組ガイドや公式サイトでご確認くださいね。

こちらのエントリもご参照ください。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2009/07/manuel-legris-a.html

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2009/07/19

映画「パリ・オペラ座のすべて」続報 La Danse - Le Ballet de l'Opéra de Paris

今年の秋に日本公開される予定の映画「パリ・オペラ座のすべて」の内容について、ロサンゼルスタイムズに少し紹介が載っていました。

http://latimesblogs.latimes.com/culturemonster/2009/07/frederick-wiseman-returns-to-ballet-world-with-new-documentary.html

監督のフレデリック・ワイズマンは、7週間かけてオペラ座を撮影。衣装の製作工房での過程から、照明デザインなど、一つのプロダクションができ上がるまでを追いかけました。また、何人かのダンサーとともに時間を過ごしました。それぞれ異なったレベルにいるダンサーが、どうやってエトワールを目指していくかということを明らかにするために。

ワイズマンの制作会社によると、この映画は7つのバレエ作品のリハーサルや公演を追っているとのことです。

ウェイン・マクレガーの "Genus" 「ジェヌ」
プレルジョカージュの "Le Songe de Medée"「メディアの夢」
マッツ・エックの"La Maison de Bernarda"「ベルナルダの家」 by Mats Ek,
ラコットの"Paquita"「パキータ」
ヌレエフの"Casse Noisette"「くるみ割り人形」
ピナ・バウシュの "Orphée and Eurydice"「オルフェオとエウリディーチェ」
サシャ・ヴァルツの "Romeo and Juliette" 「ロミオとジュリエット」

楽しみですね!

日本のオフィシャルサイトも少し情報が増えていました。
http://www.paris-opera.jp/

■公開は以下の予定です
北海道 シアターキノ 順次公開
東京都 BUNKAMURAル・シネマ 今秋
愛知県 伏見ミリオン座 今秋
大阪府 テアトル梅田 今秋

前売り特典としては、ポストカード2枚セットがつくとのことです。

7/22追記:Bunkamuraサイトに前売り特典のお知らせが載っていましたが、2枚のうち1枚のポストカードは、マニュエル・ルグリとドロテ・ジルベールの「パキータ」のようです。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/topics_ci_090718s.html

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2009/07/03

ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ Manuel Legris Adieux Documentary/映画「パリ・オペラ座のすべて」

ダンソマニ日本版経由の情報です。(いつもありがとうございます)

マニュエル・ルグリのアデュー公演の様子を収めたドキュメンタリーが、NHKハイビジョンで放映されます。

http://www.nhk.or.jp/bs/genre/docum_7later.html

ハイビジョン特集 ドキュメンタリー 「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ 8月21日(金) 午後8:00~11:00

ドキュメンタリー「エトワール 最後の60日」 ~密着 マニュエル・ルグリのバレエ人生~ (60分予定)
パリ・オペラ座バレエ団公演「ドン・キホーテ」 (120分予定)

世界屈指のバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(最高位のダンサーの称号)マニュエル・ルグリが、今年5月に定年のためパリ・オペラ座を引退した。1963年生まれの45歳、今なお完璧なテクニックと繊細な表現力で圧倒的な存在感を示すルグリは、世界最高峰のダンサーとして、世界中のバレエファンを魅了し続けている。
番組では今年3月から5月15日の引退公演まで、ルグリのオペラ座での最後の日々に密着。過酷なレッスンや若手への指導など、知られざるエトワールの日常を紹介しつつ、全身全霊を込めた引退公演に向けての舞台裏のドラマをつぶさに伝える。さらにルグリ全盛期の映像や、他のトップダンサーたちの証言、ルグリ自身のインタビューを散りばめ、ルグリのバレエ芸術の神髄に迫る。NHKとパリ・オペラ座の共同制作。
またドキュメンタリーに続いてパリ・オペラ座バレエ団公演、マニュエル・ルグリ主演によるバレエ「ドン・キホーテ」をノーカット放送。ルグリ30歳代の輝かしい舞台映像をじっくりとごたんのういただく。

ナレーター 上川隆也


ルグリのアデュー公演にNHKのカメラが入っていたとは聞いていましたが、いよいよ放映されるんですね。おそらく「オネーギン」は権利の関係上、カーテンコールくらいしか出ない気がしますが。NHKとオペラ座の共同制作ということで気合が入っていますね。

しかしハイビジョンの放映なんですね…。うちは一応ハイビジョンは観られるんですが、ハイビジョンが観られない人も多いわけですし、せっかくのNHK共同制作なのだから地上波でも放映してほしいですよね。

7月25日(土)の「Esprit ~エスプリ~ローラン・プティの世界」 (BShi 7月25日(土) 午前9:00~11:30)の放映もあるし、うちのDVDレコーダーもすっかりガタがきているので、そろそろBlu-Ray機を導入しようと思うんですけどね。

*******

パリ・オペラ座関係ではもう一つ、今朝のテレビのワイドショーで試写会の様子が放送されていましたが、フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー「パリ・オペラ座のすべて(原題La Danse - Le Ballet de l'Opéra de Paris )」が今年の秋、公開されますよね。

日本のオフィシャルサイト(まだあまり情報はないですが)もアップされていました。

http://www.paris-opera.jp/

キャスト等、もう少し詳しい情報はこちら
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007713

Bunkamuraル・シネマのラインアップ情報
http://www.cinematoday.jp/movie/T0007713

「パリ・オペラ座のすべて」

今秋公開予定

監督:フレデリック・ワイズマン
出演:マチュー・ガニオ マリ=アニエス・ジロ ニコラ・ル・リッシュほかエトワール総出演!
配給:ショウゲート
2009年/フランス/158分

創立以来、300年以上にわたりバレエ界のトップに君臨し続けるパリ・オペラ座バレエ団。その内部をパリ・オペラ座全面協力のもと、巨匠ワイズマン監督が密着撮影により赤裸々に描きだす。エトワールらトップダンサー達の練習風景・リハーサル・公演はもちろん、経営陣の会議や広報活動、資金集め、また、あまり知られていないパリ・オペラ座自体の秘密にも迫る、豪華かつ驚きに満ちた158分。バレエの殿堂の謎が今、明かされる―。

フランスでの公開も今年の10月7日予定だそうです。試写を観た方の話では、とても素敵なローラン・イレールの姿が拝めるそうです。

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2009/06/30

ゴールデン・バレエ・コースターにパリ・オペラ座のジョシュア・オファルト出演/NBAバレエ団のチャンネル

NBAバレエ団からのプレスリリースで、今年のゴールデン・バレエ・コースター・ガラに、パリ・オペラ座のスジェ、ジョシュア・オファルトが追加で出演するとありました。

http://www.dreamnews.jp/?action_press=1&pid=0000007727

ジョシュア・オファルトは昨年末のオペラ座の「ライモンダ」では連日ベルナール役を踊り、長身でテクニックもある期待の若手ダンサーです。

■第9回ゴールデン・バレエ・コースター・ガラ 2009
7/26(日)・27日(月)東京・ゆうぽうとホール:18:00開演

■出演(予定)
アシュリー・ボーダー、 ホアキン・デ・ルス(NYCB)
アディアリス・アルメイダ、 ジョセフ・ミハエル・ガッティ(コレーラ・バレエ)
エフゲーニャ・オブラスツォーワ (マリインスキー・バレエ)
秋元 康臣、 ヤロスラフ・サレンコ(NBAバレエ団)

オクサーナ・クチェルク、ロマン・ミハレフ (ボルドー・バレエ)
クリスティナ・タランティエワ、 アレクセイ・タランティエフ(モルドバ国立バレエ団)
シャロン・ウェナー 久保 紘一 (コロラド・バレエ)
ミュリエル・ズスペルギー カール・パケット ジョシュア・オファルト(パリ・オペラ座バレエ)
ヤニーナ・パリエンコ、 アレクセイ・コリャーギン (ボリショイ・バレエ)
原嶋 里会 (NBAバレエ団)

特設サイトができており、出演者のプロフィールを見ることもできます。
http://www.nbaballet.org/performance/costargala09.html

■演目(予定)
7/26日
眠れる森の美女 、黒鳥(白鳥の湖より)、スターズ・アンド・ストライプス(G・バランシン振付)、ジゼル 、ブルジョアジー、アザーダンス(J・ロビンス振付)<両日>、ドン・キホーテ<両日>、サタネラ<両日>、村のドンファン<両日>、 バッハのフーガ<両日>

7/27日
海賊 、ソナチネ(G・バランシン振付)、 葉は色褪せて(A・チューダー振付)、ドリーブ組曲 、タリスマン 、アザーダンス(J・ロビンス振付)<両日>、ドン・キホーテ<両日>、サタネラ<両日>、 村のドンファン<両日>、バッハのフーガ<両日>

※なお、オープニングは、「第12回NBA全国バレエコンクール」のファイナリスト、中・高校生男子17名による、安達哲治振付による「ライジング・スターズ」を公演
(アクリ瑠嘉、加藤清流、水井駿介、出野佑都、佐野朋太郎、大藤明礼生、井福俊太郎、加藤凌、
池内寛人、内堀裕仁、鈴木詠翔、熊谷駿、酒井大、関口啓、三浦丈明、吉田邑那、松野乃知)

ところで、このリリースにもありますが、NBAバレエ団がYouTubeにチャンネルを設置し、前回(2007年)のゴールデン・バレエ・コースターの抜粋映像を観ることができます。

ヤンヤン・タンの「カルメン」、フィリップ・バランキエヴィッチとエレーナ・テンチコワの「カジミールの色」と「眠れる森の美女」、ブルックリン・マックの黒鳥のヴァリエーションと「ディアナとアクテオン」、デルフィーヌ・ムッサンとカール・パケットの「シンデレラ」「ジゼル」、ヤロスラフ・サレンコの「薔薇の精」、マリア・リチェットと久保紘一の「スプレンディッド・アイソレーションIII」 などが、ほんのちょっとずつですが、観ることができます。

なお、ジョシュア・オファルトは、カール・パケット、ミュリエル・ズスペルギーとともに、8月2日、びわ湖ホールにて、有馬龍子バレエ団の「ジゼル」に出演するのですよね。カールはオペラ座ではまだアルブレヒトを踊っていないと思うので、興味ありです。(バレエフェスと時期は被っていますが)
http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/detail.html?1239587046

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2009/05/31

パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画La Danse -La Ballet de l'Opéra de Paris、今秋公開

The Arts Roomsのフォーラムで教えていただいた情報です。

Bunkamura20周年記念企画ラインナップとして、以前も話題にした、フレデリック・ワイズマン監督作品のパリ・オペラ座バレエ団についてのドキュメンタリーが、今年の秋、ル・シネマにて公開されます。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/topics_ci_090421s.html

La Danse -La Ballet de l'Opéra de Paris-
(原題)

今秋公開予定

監督:フレデリック・ワイズマン Frederick Wiseman
出演:マチュー・ガニオ マリ=アニエス・ジロ ニコラ・ル・リッシュほかエトワール総出演!
配給:ショウゲート
2009年/フランス/158分

創立以来、300年以上にわたりバレエ界のトップに君臨し続けるパリ・オペラ座バレエ団。その内部をパリ・オペラ座全面協力のもと、巨匠ワイズマン監督が密着撮影により赤裸々に描きだす。エトワールらトップダンサー達の練習風景・リハーサル・公演はもちろん、経営陣の会議や広報活動、資金集め、また、あまり知られていないパリ・オペラ座自体の秘密にも迫る、豪華かつ驚きに満ちた158分。バレエの殿堂の謎が今、明かされる―。

(以前の記事はこちら
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2008/10/post-dbc7.html
「映像全体の約4分の3は「ロメオとジュリエット」「くるみ割り人形」「ベルナルダの家」などの演目のリハや本番などバレエの映像。残りは、管理経営についての映像が中心となりそうだ」(朝日新聞の記事より)

ワイズマン監督のインタビュー
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200810230227.html

製作会社のオフィシャルサイト
http://www.ideale-audience.com/site/new_films_by_wiseman_and_monsaingeon_coming_from_i.563.0.html

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2009/05/26

パリ・オペラ座バレエ「プルースト」のキャストと、NHKカルチャーラジオ「マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読む」Proust ou les Intermittences du coeur by Roland Petit

パリ・オペラ座では「オネーギン」の公演も終了し、5月27日からはローラン・プティ振付の「プルースト」が始まります。かなりぎりぎりになりましたが日毎のキャストも出ていて、ここでもエルヴェ・モローとイザベル・シアラヴォラが大活躍。そして、アデュー公演を終えたばかりのマニュエル・ルグリもシャルリュス役でゲスト出演しています。

DVDのサン=ルー伯爵役で鮮烈な印象を残したマチュー・ガニオが今回出演していないのが、とても気になります。

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/contenus/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&event_id=88&content_id=715

初日キャストのみ転載しますので、残りの日のキャストはオペラ座のサイトでご確認ください。

27 mai 2009 à 19h30
ALBERTINE Isabelle Ciaravola
PROUST JEUNE Hervé Moreau
MOREL Stéphane Bullion
Mr CHARLUS Manuel Legris
SAINT LOUP Florian Magnenet
Mme VERDURIN Stéphanie Romberg
ODETTE Eve Grinsztajn
SWANN Alexis Renaud
ANDREE Caroline Bance

Dernière mise à jour le 25 mai 2009 à 16h50, distribution susceptible d'être modifiée.

さて、プルーストの「失われた時を求めて」は途中で読むのを挫折した人の割合がすごく高い長編小説として知られています。そういう私も、全部は読んでいないわけで。

ちょうどオペラ座で上演中の今、NHKラジオの「カルチャーラジオ 文学の世界」で、「マルセル・プルースト『失われた時を求めて』を読む」が毎週木曜日20:30~NHK第二ラジオで放送中です。講師は、翻訳を手がけた仏文学者の第一人者・鈴木道彦さん。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/ch04/index.html

この時間に家には帰れないので、ラジオは聴いていないのですが、この番組のテキストが発売されています。そして、このテキスト、格好の「失われた時を求めて」入門として、非常にわかりやすく作品について解説しています。これを読むと、ローラン・プティの「プルースト」についても、全体像を把握しやすいんじゃないかと思います。登場人物の説明や、時系列についてのわかりやすい図も載っています。

鈴木道彦さん曰く、

「プルーストを読んだら、読む前と違う人間になる」 
「世の中には 2種類の人間がいる。読んだ者と 読まない者」 

ということなのだそうですが、なるほど、このテキストを読んだだけでも、「失われた時を求めて」が「文学の発見」という大きなテーマを扱っているすごい作品であるということがよくわかります。そして、ローラン・プティ振付の「プルースト」が、「失われた時を求めて」のエッセンスを非常に巧みにバレエ化しているということも。

特に、土地や人の名前というものが喚起する想像力とか、人間を花や植物にたとえてみせるところ、悪徳、スノビズム、記憶といったモチーフの使い方についての話がとても面白くて、これを読んだあとだと、そういったモチーフについて以前よりも注意を払ってみたり、想像力を働かせるようになります。そういう意味で、この本を読んだら、それまでと違った人間になるというのがわかる気がします。

「失われた時を求めて」もちゃんと読まなくちゃ、と改めて思ったのでした。

第一回 プルーストの生涯と小説史における位置
第二回 「コンブレー」に始まる文学発見の物語
第三回 スワンの恋とスノビズム
第四回「土地の名」または想像と知覚
第五回「花咲く乙女たち」とエルスチール
第六回 「ゲルマントの方」と空しい才気
第七回 祖母の死と「ある親殺しの感情」
第八回 同性愛の文学表現と倒錯者の孤立
第九回 ユダヤ人の肖像
第十回 「囚われの女」と「逃げ去る女」
第十一回 ヴァントゥユの「七重奏曲」と精神の現実(レアリテ)
第十二回 大戦下のシャルリュス男爵とゲルマント大公夫人の午後の 集い(マチネー)
第十三回 文学の素材としての生涯
プルースト『失われた時を求めて』を読む (NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・文学の世界)プルースト『失われた時を求めて』を読む (NHKシリーズ NHKカルチャーラジオ・文学の世界)
鈴木 道彦

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2009/04/18

パリ・オペラ座 ガット/ドゥアト/プレルジョカージュ・プロの日毎キャスト

パリ・オペラ座の エマニュエル・ガット(Hark!)/ナチョ・ドゥアト(White Darkness)/アンジェラン・プレルジョカージュ(MC14/22 "Ceci est mon corps"~これが私の体)・プロの日毎キャストが、オペラ座のオフィシャルに出ました。

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/contenus/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&event_id=41&content_id=655

一応、5月2日と5日を観る予定です。ちなみに、オネーギンは4月30日、5月3日と4日。その前の4月29日はシュツットガルトでBallettgespräch zu GOECKE, LEE und CLUGのプレミアを観てきます。

5日のWhite Darknessでステファンとマリ=アニエスが観られるのが嬉しいです~。プレルジョカージュのMC14/22 "Ceci est mon corps"も好きな演目だし。

本当は5月1日のロイヤルのジゼルもチケットを買っていたのですが、ユーロスターのお値段があまりにもお高いので、ロンドン行きはやめにしました。ロイヤル・オペラハウスはチケットをボックスオフィスに戻し、そのチケットが売れたら手数料を引いて払い戻ししてくれるという親切な仕組みになっています。
(なお、私が戻した席ですが、今ROHのサイトで見たら、唯一残っているオーケストラ席です。オーケストラ4列目の通路側でよい席なので、5月1日の「ジゼル」をご覧になりたい方は、ぜひ)


29 avril 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Marie-Agnès Gillot
MM Stéphane Bullion
Charline Giezendanner
Aurélia Bellet
Alice Renavand
Muriel Zusperreguy
Stéphane Phavorin
Christophe Duquenne
Simon Valastro
Vincent Chaillet

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


2 mai 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Alice Renavand
MM Jérémie Bélingard
Caroline Robert
Laurence Laffon
Charlotte Ranson
Nolwenn Daniel
Alessio Carbone
Josua Hoffalt
Daniel Stokes
Alexis Renaud

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


5 mai 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Marie-Agnès Gillot
MM Stéphane Bullion
Charline Giezendanner
Aurélia Bellet
Alice Renavand
Muriel Zusperreguy
Stéphane Phavorin
Christophe Duquenne
Simon Valastro
Vincent Chaillet

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


9 mai 2009 à 14h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Alice Renavand
MM Jérémie Bélingard
Caroline Robert
Laurence Laffon
Charlotte Ranson
Nolwenn Daniel
Nicolas Paul
Josua Hoffalt
Daniel Stokes
Alexis Renaud

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


9 mai 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Marie-Agnès Gillot
MM Stéphane Bullion
Charline Giezendanner
Aurélia Bellet
Amandine Albisson-Pivat
Muriel Zusperreguy
Stéphane Phavorin
Christophe Duquenne
Simon Valastro
Marc Moreau

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


13 mai 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Alice Renavand
MM Jérémie Bélingard
Caroline Robert
Laurence Laffon
Charlotte Ranson
Nolwenn Daniel
Alessio Carbone
Josua Hoffalt
Daniel Stokes
Alexis Renaud

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


16 mai 2009 à 14h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Marie-Agnès Gillot
MM Stéphane Bullion
Charline Giezendanner
Aurélia Bellet
Alice Renavand
Muriel Zusperreguy
Stéphane Phavorin
Christophe Duquenne
Simon Valastro
Vincent Chaillet

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


16 avril 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Alice Renavand
MM Jérémie Bélingard
Caroline Robert
Laurence Laffon
Charlotte Ranson
Nolwenn Daniel
Alessio Carbone
Josua Hoffalt
Daniel Stokes
Alexis Renaud

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris


17 mai 2009 à 19h30
HARK !
MLLES Stéphanie Romberg, Amélie Lamoureux
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

WHITE DARKNESS
MLLES Marie-Agnès Gillot
MM Stéphane Bullion
Charline Giezendanner
Aurélia Bellet
Alice Renavand
Muriel Zusperreguy
Alessio Carbone
Christophe Duquenne
Simon Valastro
Vincent Chaillet

MC14/22 "Ceci est mon corps"
Danseurs du Ballet de l'Opéra national de Paris

Dernière mise à jour le 17 avril 2009 à 16h10, distribution susceptible d'être modifiée.

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2009/04/17

マチアス・エイマンとイザベル・シアラヴォラがエトワール任命 Isabelle Ciaravola et Mathias Heymann sont nommés étoiles

Facebookのマチアス・コミュからメッセージが来ていて、見たらオペラ座のマチアス・エイマンがエトワールに任命されていたというお知らせだったんですね。

ダンソマニのフランス版を見てみたら、オネーギンの初日公演後、レンスキー役マチアス・エイマンとタチアーナ役イザベル・シアラヴォラの二人が「オネーギン」の初日の公演後、エトワールに任命されたとのことだそうです。

出勤前でバタバタしているので、詳細はのちほど。

お二人はおめでとうございます!

追記:
パリ・オペラ座のオフィシャルにも出ました。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/actu/unes/unes_details.php?lang=fr&news_id=684&CNSACTION=SELECT_NEWS

マチアスのレンスキーの写真がaltamusicaに出ています。
http://www.altamusica.com/danse/document.php?action=MoreDocument&DocRef=4042&DossierRef=3646

またここにも写真が(ダンソマニの投稿より)
http://pa.photoshelter.com/c/dance-photos-gallery/gallery/CRANKO-John-Oneguine/G0000u3c5PqSUhe8/


以下、写真を見ただけの勝手な感想です。

マチアスは、間違いなく、近いうちにエトワールにノミネされるだろう逸材であり、いつ、その役で任命されるかというだけのことだと思っていましたが、主役ではないレンスキー役でのノミネはちょっとびっくりでした。今回、私が観に行く時に彼のレンスキーの日には当たらないのが残念。

(そしてレンスキー役のフロリアン・マニュネ&オドリック・ベザール、レンスキーのイメージとだいぶ違うけど、大丈夫なのかしら?)

イザベル・シアラヴォラは最近主役への抜擢が相次いでいて、芸術監督のルフェーブル女史に相当気に入られていたのだと思いました。「椿姫」「天井桟敷の人々」、驚きの「オネーギン」ファーストキャスト。そして代役の予定ながら、オーストラリア公演の「ラ・バヤデール」ニキヤも予定されています。

ただ、タチアーナって自分の印象では、特に1幕は決して美女であってはならないし、幼さや文学少女らしい堅さも残していないといけないけど、写真からはそれが感じられないのですよね。最初から眉毛が極細なので、若く見えないし。3幕の赤いドレスではすごく派手。シアラヴォラは脚が素晴らしく美しく、また女優さんのようにとっても雰囲気があって美人だと思うけど、蛾のように細い眉毛のせいでちょっと顔が怖いんですよね。「椿姫」のマルグリットは良く似合っていると思うけど。エトワールになるタイプのダンサーではないような。そして37歳でのエトワールってことは、引退まであまり長くないってことですよね。

シュツットガルト・バレエの芸術監督、リード・アンダーソンはこの舞台を観ていたんでしょうか。初日だから観ていたんでしょうね。個人的には、この「オネーギン」の初日の出来、特にエルヴェ・モローのオネーギンとシアラヴォラのタチアーナがどんな感じだったかということが気になります。そして、リード・アンダーソンが本当のところ、どういう感想を持ったかということも。


さらに追記
イザベル・シアラヴォラで検索をかけたら、彼女のMySpaceのサイトが引っかかりました。写真がたくさん貼ってありましたが、たしかに彼女は昔の女優のような雰囲気美人ですよね。マチュー・ガニオとの写真も何枚か。あとブノワ賞ガラでの『椿姫』の動画も貼ってありました。

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2009/04/11

パリ・オペラ座 バレエ ノイマイヤー「椿姫」 NHKハイビジョン放映映像 La Dame aux camélias

La Dame aux camélias (Lady of the Camellias)

Music : Frederic Chopin
Choreography: John Neumeier

Marguerite : Agnès Letestu
Armand Duval : Stéphane Bullion
Manon : Delphine Moussin
Des Grieux : José Martinez
Gaston Rieux : Karl Paquette
Monsieur Duval : Michaël Denard
Nanine : Béatrice Martel
Le duc : Laurent Novis
Prudence : Dorothée Gilbert
Olympia : Eve Grinsztajn
Le comte de N. : Simon Valastro
Les Étoiles, les Premiers Danseurs et le Corps de Ballet

マルグリット : アニエス・ルテステュ
アルマン・デュヴァル : ステファン・ビュヨン
ムッシュー・デュヴァル : ミカエル・ドナール
マノン : デルフィーヌ・ムッサン
デ・グリュー : ジョゼ・マルティネス
プリュダンス : ドロテ・ジルベール
オリンピア : エヴ・グリンツテイン
ガストン : カール・パケット
公爵 : ローラン・ノヴィ
ナニーヌ : ベアトリス・マルテル
伯爵 : シモン・ヴァラストロ

制作: Opera National de Paris / LGM
収録: 2008年7月2,5日 パリ・オペラ座・ガルニエ宮

結局感想を書けていないのだけど、昨年6月28日にガルニエで観た、アニエス・ルテステュとロベルト・ボッレの「椿姫」は素晴らしかった。アニエスの渾身の演技、そして純粋で美しく情熱的なロベルト。

さて、この「椿姫」は本来、アニエスとエルヴェ・モロー主演でDVD化される予定だったのが、初日にエルヴェが怪我をして途中降板。急遽代役として踊ったステファン・ビュヨンが出演したところ、彼が初めて通しで踊った7月2日「椿姫」が映像化となったのだった。

改めて映像になって、テレビで放映されたものを観ると、やはり生の舞台とテレビのモニターで観るのとでは違う。家でテレビのモニター、しかもハイビジョンで大画面のテレビで観ると、何もかも見えすぎてしまうし、どうしても冷静な目で観てしまう。映像で観るという行為は、結局のところ生の舞台の代償行為にはなりえないということを実感してしまった。

さらに、この映像はクローズアップが多すぎる。「椿姫」は演劇的なバレエということになっているので、演技を見せるために表情をアップにしたくなる気持ちはわからなくはない。だけど、主役二人が舞台の上にいるのに、片方だけ映っているというのは残念だ。ノイマイヤーの作品の場合、さらに、主役以外の登場人物の動きというのにも意味が込められていることが多いので、なおさらだ。特にアニエス・ルテステュのアップが多い。アニエスはとても綺麗な人だけど、いくら美しいアニエスでも、大きな画面でアップになってしまうと演技が大仰に見えてしまうし、少し表情が強面の時がある。同じ公演を劇場で観た分には、おそらくそんなに演技を作っているようには見えないだろう、きっと。これは映像ならではの問題なのだと思う。

ロベルトとの舞台を観たときに、アニエスのマルグリットは気品と華があると共に、とても知的な女性だと感じた。しっかりとした自分の意思を持ち、自立した大人の女であろうとしたけれども、果敢に運命に対して戦いを挑み、哀れにも敗れてしまった女性だと。

ところが、このクローズアップの多い映像を観てしまうと、アニエスがあまりにも頭で考えて演技をしていて、理性が勝ちすぎている印象が強く残ってしまう。アニエスは演技はとても上手くて、特にアルマンに侮辱されてから死を迎えるまでの、蝋燭の火が燃え尽きていくような弱り方、苦しい息の中ででも毅然と生きようとする様子、今際の際に見えたアルマンの姿へと歩み寄ろうとして斃れる様、どれも演技としては一級品だ。踊りの技術も申し分ないし、少々背は高すぎるものの(とはいっても、原作のマルグリットも背が高いという設定)、素晴らしいプロポーションと美貌。言ってみれば、あまりにも完璧すぎて破綻や隙がない故、色香が感じられないのが欠点なのだと思った。高級娼婦とはいえ、マルグリットは娼婦なのだけど、アニエスのマルグリットは全然娼婦には見えない。

また、ほぼ初役のステファンを相手にしていることで、緊張感も現れてしまっている。ロベルトがパートナーの時には、もっとりラックしていて、余裕が感じられていた。

そのステファンは、ほぼ初役ということで、サポートにかなり苦労をしていた。ステファン自身、背が高いしPOBの男性の中でもマッチョなほうなのだが、何しろアニエスが長身ということもある。サポートがめちゃめちゃ上手なアレクサンドル・リアブコのアルマンを観た直後だというのも分が悪い。特に黒のPDDでは、ぐだぐだになってしまっていた。

ステファンは演技、そして一人で踊っているときは健闘している。彼は白い肌に薔薇色の頬、黒い巻き毛に長身、美貌なのだけどダークな印象が強くしかも男性的なダンサーだ。その思いつめたような暗さが、アルマン役に良く合っている。しかも、基本的には無表情で不器用そうなのがいい。身体が決して柔らかくない、どちらかといえば硬いことでさえも、その青く一途な、狂気すれすれの情熱を表現するのに適しているようだった。無表情で寡黙、生硬な彼が、ごくまれに感情を爆発させるかのように苦悶の表情を浮かべたり、逆に幸福感に震えていると、この人は今本当にこんな風に感じているんだな、と演技が実感がこもっているように感じられてくる。彼独特の純粋な暗さが、いかにもマルグリットを侮辱して傷つけてしまう残酷さに説得力を持たせている。彫りの深い顔に影を落としながら、マルグリットの遺した日記を吸い込まれるように一心不乱に読むアルマンは、深い悔恨に沈み込んでいる。それでもマルグリットが息を引き取る寸前に彼の幻影を見たのでは、というところで安堵を見せて、ほんの少しの救いを結末に加えている。

デルフィーヌ・ムッサンのマノンは、素晴らしかった。彼女のマルグリットもとても素敵だったけどマノン役は、格別。マノンの持つ強い生命の輝きと、思わず引き込まれそうになる底なし沼のような吸引力、堕ちていけば堕ちていくほど、逆に崇高なまでの美しさが立ち上って透明になっていくさまが感じられた。デ・グリューのジョゼ・マルティネスはその点、ノーブルで踊りは綺麗なのだけど、妖しさ、そしてマノンの死で見せる極限での愛の表現が弱い。ガルニエで観た時のクリストフ・デュケンヌの方が個人的には良かったと思う。ノイマイヤーの「椿姫」では、実は主役二人よりも、マノンとデ・グリューの物語の方に胸を締め付けられてしまう。だからこの役は、本当に大切だと思う。

プリュダンスのドロテ・ジルベールは若いのに演技がとても達者だ。プリュダンスは年増でお金に汚く手癖の悪い女性という設定なのだけど、本当に手癖は悪いし、親切そうに見えて実は狡猾なところがとてもよく出ていた。一方、オランピアのエヴ・グランツステインは美人なのに化粧が非常に濃くて老けて見えるし、演技が過剰というかわざとらしかった。オランピア役は、可愛い顔をしてとても意地悪なミリアム・ウルド=ブラムが良かった。

ガストンのカール・パケットはキラキラの美形ぶりで、ものすごく目の保養になる。夏の光のようなカールの輝きと、笑顔の中にも暗い影を漂わせるステファンは、対極のような存在。カールに限らず、マノンの崇拝者3人や、2幕に出てくる若者たちの容姿が美しいのは良い。N伯爵のシモン・ヴァラストロ、報われなくても一途にマルグリットを愛し続ける彼の演技はとても心を打つ。ハンブルク・バレエのヨハン・ステグリの真面目そうな演技もとてもよかったけれども、シモンのは彼と解釈が違っていて、可愛いいだけに余計に哀れだった。

アルマンの父役のミカエル・ドナールは残念ながら良くなかった。威厳も気品もなく、マルグリットに見せる態度の変容にも説得力がない。そこらへんのおじさんのようで。クルベリ・バレエから客演してきていたアンドレイ・クレムのほうがずっと良かった。もちろんハンブルク・バレエのカーステン・ユングも素敵だったのだけど。伯爵役のローラン・ノヴィは上品で、魅力的だった。

いろいろと書いたけど、オペラ座ならではの華やかさもあるし、上演そのもののクオリティは高かったと思う。ただ、いろいろとアクシデントもあったのでやむにやまれぬところがあったとしても、主役ペアの一回目の共演ではなく、もう少し合わせた後で収録した方が良かったのではないかと思われるところが、勿体無い。

本家ハンブルク・バレエでの上演(もちろん、アレクサンドル・リアブコとジョエル・ブーローニュの共演)と、おそらく収録されているはずのアレッサンドラ・フェリ&ロベルト・ボッレの共演も、DVD化して欲しいと思う。

Opus Arteのサイト(DVD) 黒のPDDの動画が少し見られます。Opus Arteからは5月1日に発売。
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=285
Chopin - La Dame aux camélias (Paris Opera Ballet)
RELEASED: 01/05/2009

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2009/04/09

パリ・オペラ座「オネーギン」日毎プレキャスト

dansomanieに「オネーギン」の日毎プレキャストが出ました。(変更の可能性アリ)

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4049&start=30&sid=bd6d1b600cfdb8bc1b283d7ee9831c27

4/11追記:
オペラ座のオフィシャルにも、キャストが出ました。プレキャストとほぼ同じです。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/contenus/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&event_id=74&content_id=635

初日はエルヴェ・モローとイザベル・シアラヴォラ、マチアス・エイマン、ミリアム・ウルド=ブラムです。このファーストキャストは魅力的ですよね。

今GWのパリ行きがかなりの黄信号なのですが、私が観る予定の日のキャストにそそられなくて、またまた意気消沈しています。レンスキーとオルガのキャストが特に…。エヴとミュリエルが苦手なもので。

ルグリ、ニコラ、オーレリーはこの時期NYで公演があるので観られないのは判っていましたが、今朝オペラ座から届いたメールでは、ルグリの素敵なオネーギンの横顔の写真がありました。あと1日パリにいられれば、観られたんですよね。本当に残念。でも、それよりも、本当に自分がパリに行けるかどうかの方が問題なので…。

16/04
Onéguine : Hervé Moreau
Tatiana : Isabelle Ciaravola
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Nicolas Paul

18/04
Onéguine : Manuel Legris
Tatiana : Clairemarie Osta
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Christophe Duquenne

21/04
Onéguine : José Martinez
Tatiana : Dorothée Gilbert
Lenski : Florian Magnenet
Olga : Muriel Zuspérreguy
Grémine : Vincent Cordier

22/04
Onéguine : Hervé Moreau
Tatiana : Isabelle Ciaravola
Lenski : Florian Magnenet
Olga : Muriel Zuspérreguy
Grémine : Nicolas Paul

24/04
Onéguine : Manuel Legris
Tatiana : Clairemarie Osta
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Christophe Duquenne

30/04
Onéguine : José Martinez
Tatiana : Dorothée Gilbert
Lenski : Audric Bezard
Olga : Eve Grinsztajn
Grémine : Vincent Cordier

03/05 14h30
Onéguine : Hervé Moreau
Tatiana : Isabelle Ciaravola
Lenski : Florian Magnenet
Olga : Muriel Zuspérreguy
Grémine : Nicolas Paul

04/05
Onéguine : José Martinez
Tatiana : Dorothée Gilbert
Lenski : Audric Bezard
Olga : Eve Grinsztajn
Grémine : Vincent Cordier

06/05
Onéguine : Manuel Legris
Tatiana : Clairemarie Osta
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Christophe Duquenne

07/05
Onéguine : Nicolas Le Riche
Tatiana : Aurélie Dupont
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Mathilde Froustey
Grémine : Karl Paquette

11/05
Onéguine : Manuel Legris
Tatiana : Clairemarie Osta
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Christophe Duquenne

12/05
Onéguine : Nicolas Le Riche
Tatiana : Aurélie Dupont
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Mathilde Froustey
Grémine : Karl Paquette

14/05
Onéguine : Hervé Moreau
Tatiana : Isabelle Ciaravola
Lenski : Florian Magnenet
Olga : Muriel Zuspérreguy
Grémine : Nicolas Paul

15/05 avec défilé
Onéguine : Manuel Legris
Tatiana : Clairemarie Osta
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Myriam Ould-Braham
Grémine : Christophe Duquenne

18/05
Onéguine : Nicolas Le Riche
Tatiana : Aurélie Dupont
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Mathilde Froustey
Grémine : Karl Paquette

19/05
Onéguine : José Martinez
Tatiana : Dorothée Gilbert
Lenski : Audric Bezard
Olga : Eve Grinsztajn
Grémine : Vincent Cordier

20/05
Onéguine : Nicolas Le Riche
Tatiana : Aurélie Dupont
Lenski : Mathias Heymann
Olga : Mathilde Froustey
Grémine : Karl Paquette

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2009/04/02

パリ・オペラ座「オネーギン」のキャスト変更/FIGARO JAPON 「パリオペラ座バレエ物語 019」最終回

パリ・オペラ座バレエの「オネーギン」ですが、またキャスト変更があったそうです(Dansomanie情報)

バンジャマン・ペッシュが怪我でレンスキー役を降板し、レンスキーの代役にはマルク・モローが入りました。

Onéguine : Le Riche ou Legris ou Martinez ou Hervé Moreau
Lenski : Heymann ou Bezard ou Magnenet, remp. M. Moreau
Tatiana : Dupont ou Gilbert ou Osta ou Ciaravola
Olga : Ould-Braham ou Grinsztajn ou Zusperreguy ou Froustey, remp. Bance
Larina : Béatrice Martel
Amme : Reichert, remp. Gilles
Gremine : Duquenne ou Paquette ou Paul ou Cordier
Le Double de Tatiana : Gestin ou Lévy ou Philbert

レンスキー役はマチュー・ガニオに続いての降板で、若手ばかりになりましたね。私はペッシュのレンスキーが観たかったので残念ですが、他のキャストも期待できそうなので、気持ちを切り替えて楽しみにすることにします。

オフィシャルにはまだキャスト変更は反映されていません
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/ballets/ballets_details.php?lang=fr&event_id=74&CNSACTION=SELECT_EVENT

そして今気がついたのですが、指揮がシュツットガルト歌劇場のジェームズ・タグルなんですね!これは本当に楽しみです。

******

さて、パリ・オペラ座といえば、ちょうど発売日がドイツに出かけた日だったので紹介できなかったFIGARO JAPONの「パリ・オペラ座物語」も最終回となりました。毎月の楽しみを本当にありがとうございました>FIGARO JAPON様。ぜひ書籍化して欲しいものです。

ちょうどこの号に、レンスキー役に抜擢されたマルク・モローのインタビューが載っています。

FIGARO JAPON (2009 4/5号 no.384) 「パリオペラ座バレエ物語 019」

オペラ座バレエ団の未来の星、期待の若きダンサーが舞台に輝く。

3/26~28に行われる「若手ダンサーたちの夕べSpectacle Jeunes Danseurs」に出演予定のダンサーから、アマンディーヌ・アルビッソン Amandine Albisson、ダニエル・ストークス Daniel Stokes、マルク・モロー Marc Moreau、マリーヌ・ガニオ Marine Ganioの4人へのインタビューが載っています。

マルク・モローはもちろん、ルグリと素晴らしき仲間たちのガラへの出演で、日本でも良く知られています。去年末の「ライモンダ」では、毎晩のようにサラセンのソリストを踊ってはパ・ド・カトルにも出演して大活躍でした。切れ味鋭く、また華のある舞台姿が素敵でした。この記事によると、ジェローム・ロビンス・プロでのバンジャマン・ミルピエの創作「トリアード」で、レティシア・プジョル相手に踊ったそうで(ファーストキャスト)、その後も昇進コンクールでコリフェに昇格するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いです。

「若手ダンサーの夕べ」に出演するダンサーたち全員の写真を載せているのが、ありがたいことです。同じくインタビューが載っているダニエル・ストークスも、年末のベジャール・プロ「火の鳥」や「春の祭典」で活躍していて、印象的な一人でした。

ダニエル・ストークスは、この若手公演でアクセル・イボ、ミカエル・ラフォンと「オーニス」を踊ったそうですが、この作品、「バレエの美神」公演でウィルフリード・ロモリが気持ち良さそうに踊っていたのが印象的な、のんびりとしているけど楽しい小品でした。

マリーン・ガニオはいわずと知れたマチューの妹で、ドミニク・カルフーニの娘ですね。ちょっとぽちゃっとしていますが、とても綺麗です。そしてもう一人のアマンディーヌ・アルビッソンもとても愛らしいですね。こういう未来のスターダンサーにスポットを当ててくれたこの連載は、本当に読み応えがありました。

「若手ダンサーの夕べ」の写真がこちらで観ることができます。
Photos - Spectacle Jeunes Danseurs
http://www.fedephoto.com/fotoweb/GridB_content.fwx?folderid=5080&rows=4&columns=4&search=(IPTC103%20contains%20(APO0453*))&sorting=AlfaNumericAsc

この号、特集も「パリの日常を行こう」とパリの特集なので、GWなどにお出かけする人には保存版の一冊です。

madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2009年 4/5号 [雑誌]madame FIGARO japon (フィガロ ジャポン) 2009年 4/5号 [雑誌]

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2009/03/25

パリ・オペラ座バレエ2009-2010 のシーズン・プログラム

パリ・オペラ座バレエ2009-2010 のシーズン・プログラムがオフィシャルで発表されてます

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/2009_2010/saison/Ballets/index.php?&lang=fr

もうすでに、あちらこちらで話題になっているので、改めて取り上げることもないのですが、自分用の覚書として。(ダンソマニ日本版経由情報です)

2009年9月24日〜10月12日 −ガルニエ宮
『ジゼル』 (コラーリ/ペロー)
GISELLE
JEAN CORALLI/JULES PERROT
du 24 sep au 12 oct 2009
PALAIS GARNIER

2009年10月21日〜11月18日 −ガルニエ宮
『ジュエルズ』 (バランシン)
*10/21, 22 にデフィレがあるそうです。(ダンソマニ本家より)
JOYAUX
GEORGE BALANCHINE
du 21 oct au 18 nov 2009
PALAIS GARNIER

2009年11月7日〜22日 −ガルニエ宮
『AMOVEO/RÉPLIQUES/GENUS』
(ミルピエ/ニコラ・ポール/マクレガー)
AMOVEO/RÉPLIQUES/GENUS
MILLEPIED/PAUL/MCGREGOR
du 07 au 22 novembre 2009
PALAIS GARNIER

2009年12月11日〜1月9日 −バスティーユ
『くるみ割り人形』 (ヌレエフ)
CASSE-NOISETTE
RUDOLF NOUREEV
du 11 déc 2009 au 09 jan 2010
OPÉRA BASTILLE

2009年12月12日〜28日 −ガルニエ宮
「バレエ・リュス」
『三角帽子/薔薇の精/牧神の午後/ペトルーシュカ』
(マシーン/フォーキン/ニジンスキー)
BALLET RUSSES
MASSINE/FOKINE/NIJINSKI
du 12 au 28 decembre 2009
PALAIS GARNIER
LE TRICORNE/LE SPECTRE DE LA ROSE/Le APRES-MIDI DU FAUNE/PETROUCHKA

2009年12月31日 −ガルニエ宮
NOUVEL AN AU PALAIS GARNIER
『三角帽子/薔薇の精/牧神の午後/ペトルーシュカ』
(マシーン/フォーキン/ニジンスキー)
MASSINE/FOKINE/NIJINSKI
31 decembre 2009
PALAIS GARNIER
LE TRICORNE/LE SPECTRE DE LA ROSE/LE APRES-MIDI DU+92UN FAUNE/PETROUCHKA

2009年12月31日 −バスティーユ
NOUVEL AN L'OPERA BASTILLE
『くるみ割り人形』 (ヌレエフ)
RUDOLF NOUREEV
31 decembre 2009
OPERA BASTILLE

2010年1月5日〜9日 −ガルニエ宮
ベジャール・バレエ・ローザンヌ *招聘公演
『SONATE À TROIS/DIALOGUE DE L'OMBRE DOUBLE/WEBERN OPUS V/LE MARTEAU SANS MAÎTRE』
BEJART BALLET LAUSANNE
MAURICE BEJART
du 05 au 09 jan 2010
PALAIS GARNIER
SONATE À TROIS/DIALOGUE DE L'OMBRE DOUBLE/WEBERN OPUS V/LE MARTEAU SANS MAÎTRE

2010年2月2日〜3月4日 −ガルニエ宮
『椿姫』 (ノイマイヤー)
LA DAME AUX CAMELIAS
JOHN NEUMEIER
du 02 fèv au 04 mar 2010
PALAIS GARNIER

2010年3月18日〜4月11日 −バスティーユ
『シッダールタ』 (プレルジョカージュ)
SIDDHARTA
ANGELIN PRELJOCAJ
du 18 mar au 11 avr 2010
OPÉRA BASTILLE

2010年4月21日〜5月8日 −ガルニエ宮
「オマージュ・ア・ジェローム・ロビンズ」
『EN SOL/TRIADE/IN THE NIGHT/THE CONCERT』
(ロビンズ/ミルピエ)
HOMMAGE U+C0 JEROME ROBBINS
JEROME ROBBINS/BENJAMIN MILLPIED
du 21 avr au 08 mai 2010
PALAIS GARNIER
EN SOL/TRIADE/IN THE NIGHT/THE CONCERT

2010年5月17日〜6月2日 −ガルニエ宮
『ラ・バヤデール』 (ヌレエフ)
LA BAYADERE
RUDOLF NOUREEV
du 17 mai au 02 juin 2010
PALAIS GARNIER

2010年6月11日〜7月15日 −バスティーユ
『KAGUYAHIME (かぐや姫)』 (キリアン)
KAGUYAHIME
JIRI KILIAN
du 11 juin au 15 jui 2010
OPERA BASTILLE

2010年6月26日〜7月13日 −ガルニエ宮
『ドガの踊り子』 (パトリス・バール)
LA PETITE DANSEUSE DE DOGAS
PARTICE BART
du 26 juin au 13 jui 2010
PALAIS GARNIER

パリ・オペラ座バレエ学校
L'ÉCOLE DE DANSE
2009年12月13日〜23日 −ガルニエ宮
デモンストレーション
DÉMONSTRATIONS DE L'ÉCOLE DE DANSE
du 13 au 23 decembre 2009
PALAIS GARNIER

2010年4月8日〜13日 −ガルニエ宮
バレエ学校公演
『SUITE DE DANSES/PIU+C8GE DE LUMIERE/SEPT DANSES GRECQUES』
(Ivan Clustine/John Taras/Maurice Bejart)
SPECTACLE DE L'ECOLE DE DANSE
IVAN CLUSTINE/JOHN TARAS/MAURICE B9JART
du 08 au 13 avril 2010
SUITE DE DANSES/PIU+C8GE DE LUMIERE/SEPT DANSES GRECQUES

イマイチですよね。「ラ・バヤデール」くらいかな、観たいのは。
バレエリュスプログラムは、演目がちょっと地味なんですよね。「三角帽子」「ペトルーシュカ」は観たいんですけど。


あと4月16日からの「オネーギン」にキャスト変更があるようです。

レンスキー: マチュー・ガニオ降板→フロリアン・マニュネ

タチアナ: レティシア・プジョル降板→ドロテ・ジルベール

オルガ: ミュリエル・ジュスペルギ降板→カロリーヌ・バンス

グレーミン侯爵: ヴァンサン・コルディエがキャスト・イン

マチュー・ガニオの怪我が長引いているようで心配です。さらに長引いているのが、レティシア・プジョル。早く良くなってほしいです。

マニュエル・ルグリのオフィシャルサイトによると、引退公演のパートナーはクレールマリ・オスタだそうです。
Onegin" (John Cranko) (dates à déterminer plus le 15 Mai)
avec Claire Marie Osta

うわ〜最悪ですね。彼女のマルグリットは史上最悪の醜悪で下品なマルグリットだったので、知的で奥手なタチアーナなんか無理だと思うんですよね。

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2009/03/19

19日のパリ・オペラ座「ル・パルク」ストのためにキャンセル

19日のパリ・オペラ座「ル・パルク」(ルグリとオーレリ出演)は、ストのためにキャンセルになったそうです…

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/actu/telegrammes/telegrammes_details.php?lang=fr&news_id=201&CNSACTION=SELECT_NEWS

日本からも観に行っている人がいると思うので、言葉もありません。

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2009/03/17

パリ・オペラ座「椿姫」(ルテステュ主演)/ロイヤル・バレエ「白鳥の湖」(ヌニェス主演)DVD発売

ダンソマニ日本版様からのありがたい情報です。いつもありがとうございます!

今週末にNHK BShiでの放送が予定されている『椿姫』(ジョン・ノイマイヤー振付)がリリースされます

発売予定日は、2009年5月1日。 Opus Arteからで欧州向けですが、このレーベルからリリースされる作品の最近の仕様に倣い、All Formats、All Regions のようです。 2枚組。

Chopin- La Dame aux Camelias
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=285

Marguerite Gautier: Agnes Letestu
Armand Duval: Stephane Bullion
Monsieur Duval: Michael Denard
Prudence Duvernoy: Dorothee Gilbert
Manon Lescaut: Delphine Moussin
Des Grieux: Jose Martinez
Olympia: Eve Grinsztajn
Gaston Rieux: Karl Paquette
Le Duc: Laurent Novis
Nanine: Beatrice Martel
Le Comte de N.: Simon Valastro

The Paris Opera Ballet
Orchestra of The Opera national de Paris
Conductor: Michael Schmidtsdorff
Stage Director: John Neumeier

ハイビジョンを観られない方にもうれしいお知らせですね!先日のハンブルク・バレエでの来日公演と比較するのも一興かと。

Chopin - La Dame aux camelias (Paris Opera Ballet)
同時にブルーレイディスクも出るようです。
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=286

追記:Opus Arteのサイトを見ていたら、もう一つリリース情報を見つけました。
9月発売とだいぶ先ですが、マリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレス主演のロイヤル・バレエ「白鳥の湖」です。

Tchaikovsky - Swan Lake (The Royal Ballet)
http://www.opusarte.com/pages/product.asp?ProductID=290

Odette/Odile: Marianela Nunez
Prince Siegfried: Thiago Soares
Choreographers: Marius Petipa & Lev Ivanov
Conductor: Valeriy Ovsyanikov
Stage Director: Anthony Dowell

CAT NO: OA1015D
FORMAT: All Formats
REGIONS: All Regions
PICTURE FORMAT: 16:9
RELEASED: 01/09/2009
NO OF DISCS: 1

こちらはアンソニー・ダウエル振付版ですね。

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2009/03/12

パリ・オペラ座「マーラー交響曲第3番」3e Symphonie de Mahler (J. Neumeier)

2009年3月13日~4月11日に、パリ・オペラ座で 『マーラー交響曲第3番』 (ジョン・ノイマイヤー振付)が上演されます。

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/contenus/index.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&event_id=2&content_id=435  

パリ・オペラ座ではこの作品は初演です。ハンブルク・バレエの日本ツアーを途中で抜けてきたジョン・ノイマイヤーが、振付指導のためにオペラ座に来ていたようです。
3月4日には、ノイマイヤー氏を迎えての "Casse-croûte"もあったそうです。

ジェラール・マノニ氏によるノイマイヤーのインタビューが載っていました。
http://www.altamusica.com/entretiens/document.php?action=MoreDocument&DocRef=3992&DossierRef=3599

インタビューの中で、ノイマイヤーは、この作品は振付家としてだけでなく、自分の人生の中でも非常に重要な位置を占めていると語っています。そもそもは、ジョン・クランコが急死した時に、彼の追悼のために何かを作って欲しいと依頼され、マーラーの交響曲3番の第4楽章が相応しいと考えたところから始まったそうです。交響曲全体を聴いた時に、この作品を創りたいという願いが生まれたとのことです。この作品はストーリーはなく、音楽から呼び起こされた感情を基に創っているそうで、まだ彼が振付家としての仕事を始めたばかりの頃で、大変苦労したそうです。(1975年7月初演)

この作品は、実際に第4楽章がクランコの追悼式にて踊られ、マリシア・ハイデ、リチャード・クラガン、エゴン・マドセンというシュツットガルト・バレエの3人のスターのために創られました。作品の解説にも、クランコと彼のカンパニーに捧ぐ、とあります。ノイマイヤーは、これらの3人のダンサーが、偉大な振付家であり芸術監督であったジョン・クランコを突然失い、死について思いめぐらし、そしてダンス自体を捨てようとも考えたいけれども、再び力を合わせて作品を踊り続けるということを想像して創ったとのこと。

作品全体を通じて、カンパニーそのものが軸となるべきであり、特に主役というものは決めないことにした、しかし第4楽章だけは、3人のソリストを置くことにして、彼らにカンパニーを象徴させることにし、作品の中でも特別な瞬間としています。

オペラ座サイトでの作品解説はこちら
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/actu/affiche/affiche_details.php?news_id=321&CNSACTION=SELECT_NEWS

****
ところで、パリ・オペラ座弦楽団には、大島莉紗さんという日本人のヴァイオリニストの方がいて、ブログ「ヴァイオリニスト大島莉紗~パリ・オペラ座からの便り~」(大変面白いです)でこのマーラー交響曲第3番のリハーサルについて書かれています。
http://lisaoshima.exblog.jp/9450403/

バレエ公演の歌手は無名の人や若い人が多いのに、今回はオペラにもよく出演する有名人が歌うそうで、オペラ座としても力を入れているのかもしれないとのことです。そして練習はすべてノイマイヤー氏がついて、微に入り細に入り指導しています。長大なこの曲、通常でも1時間40分ですが、楽章間の踊りを合わせると2時間弱で休憩なし。特に1楽章は40分近くあるそうで、男性ソリストは踊りっぱなしで体力的にも大変厳しそうとのことです'(その中で、さすがにニコラ・ル=リッシュは涼しい顔で踊っていたようですね)。マーラーの曲の中でもオーケストラの編成が大きいのだそうですね。

ちなみに、最近発売されたドキュメンタリーDVD"ジョン・ノイマイヤーの世界 バレエの未来そして愛"では、ハンブルク・バレエの「マーラー交響曲第3番」の映像を少し観ることができます。

http://www.fairynet.co.jp/SHOP/4560219321779.html

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2009/02/23

パリ・オペラ座の2009-2010シーズンプレ予定(?)

ダンソマニに載っていた情報なので、正式情報ではありません。オペラ座の2009-2010シーズンの予定だそうです。(ダンソマニさんいつもありがとうございます)

 A BASTILLE : バスティーユ
 - Casse Noisette (くるみ割り人形) : du 11/12/09 au 09/01/10
 - Siddharta (Preljocaj)(シッダールタ (プレルジョカージュ)) : du 18/03/10 au 11/04/10
 - Kaguyahime輝夜姫 ((キリアン)) : du 11/06/10 au 14/07/10

 A GARNIER : ガルニエ
 - Giselle(ジゼル) : du 24/09/09 au 12/10/09
 - Joyaux(ジュエルズ) : du 21/10/09 au 18/11/09
 - Soirée Mc Gregor / Maillot / Millepied(ウェイン・マクレガー、ジャン=クリストフ・マイヨー、バンジャマン・ミルピエ) : du 07/11/09 au 22/11/09
 - Soirée russe(バレエ・リュスの夕べ) : du 12/12/09 au 31/12/09
 - Compagnie invitée - Japon(日本からのゲスト) : du 05/01/10 au 09/01/10
 - La dame aux Camélias(椿姫) : du 02/02/10 au 04/03/10
 - Mats Ek(マッツ・エック作品) : du 21/04/10 au 10/05/10
 - La bayadère(ラ・バヤデール) : du 17/05/10 au 02/06/10
 - La petite danseuse de Degas(ドガの小さな踊り子(パトリス・バール)) : du 26/06/10 au 15/07/10


「くるみ割り人形」はヌレエフ版なのか、別の振付なのかは不明です。マッツ・エック作品は、「ベルナルダの家」プラス何か、のようです。そして「シッダールタ」は新作のようです。
http://www.lexpress.fr/actualite/indiscret/siddharta-m-etait-conte_585988.html

これから下は単なる推測なので、本気にせずに読み流してください。
「日本からのゲスト」は、前回公演が大好評だった歌舞伎である可能性が高そうですね。

バレエ・リュスの夕べはもちろん楽しみです。噂によると、、『ペトルーシュカ』と『牧神の午後』だとか?オーストラリア公演にはいけないので、「ラ・バヤデール」ももちろん観たいです。でも他は…。「椿姫」はもちろん観たいのですが、ハンブルク・バレエのを観てしまうとしばらくほかで観るのを躊躇しそうです。特に、オスタのマルグリットに当たってしまう確率を考えると…。って考えると、このシーズンは別にパリに行かなくていいかな、と思ってしまいます。

AROPの会員に2009-2010シーズンが発表されるのは、2009年3月25日(水)なのだそうです。

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2009/02/18

パリ・オペラ座 2009年6月オーストラリア公演「ラ・バヤデール」プレキャスト

昨日の夜にプロバイダのメンテナンスが入ってしまって、せっかく書いたのに消えてしまった記事が2つ(涙)

ブリスベンでの「ラ・バヤデール」のプレキャストも出ていました。こっちのキャストは良いですよね。行けないけど、時間とお金さえあれば行きたいな、と思うキャスト。

La Bayadère 6/24~7/4
Nikiya : Dupont ou Letestu ou Osta ou Moussin ou Gillot, remp. Ciaravola
Solor : Le Riche ou Martinez ou Pech ou Hervé Moreau, remp. Paquette, Bullion
Gamzatti : Cozette ou Gilbert ou Daniel ou Romberg, remp. Bellet, Hecquet, Renavand
L'Idole dorée : Thibault ou Gaudion ou Isoart ou Kim, remp. Ibot, Marc Moreau
L'Esclave : Bullion ou Duquenne ou Paquette, remp. Magnenet, Saïz
Le Rajah : Didière ou Monin
Le Grand prêtre : Saïz ou Wilk, remp. Saraminte
Danseuse Manou : Giezendanner, remp. Mathis, Verdusen, Marine Ganio
La Nourrice : Nathalie Aubin, remp. Robert
Le Fakir : Hoff ou Isoart ou Bertaud

http://www.parisoperaballet.com.au/site/

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パリ・オペラ座2009年45月「オネーギン」Onéguine&ガット/ドゥアト/プレルジョカージュ プレキャスト

ダンソマニに、パリ・オペラ座にて2009年4月16日~5月20日 上演される「オネーギン」のプレキャスト(予定出演者)が掲載されていました。

Onéguine : Le Riche ou Legris ou Martinez ou Hervé Moreau
オネーギン: ル・リッシュ、 ルグリ、 マルティネス、エルヴェ・モロー
Lenski : Mathieu Ganio ou Pech ou Heymann ou Bezard
レンスキー:マチュー・ガニオ、ペッシュ、エイマン、 ベザール
Tatiana : Dupont ou Osta ou Pujol ou Ciaravola
タチアーナ: デュポン、オスタ、 プジョル、 シアラヴォラ
Olga : Ould-Braham ou Grinsztajn ou Bance ou Froustey
オルガ:ミリアム・ウルド=ブラーム、グランツタイン、バンス、フルステー
Larina : Béatrice Martel
ラリーナ: ベアトリス・マルテル
Amme : Reichert, remp. Gilles
アム: レイシェール  代役 ジル
Gremine : Duquenne ou Paquette ou Paul
グレーミン侯爵: デュケンヌ、 パケット、 ポール
Le Double de Tatiana : Gestin ou Lévy ou Philbert
タチアナのダブル: ゲスタン、レヴィ、 フィルベール

びっくりしたのが、エルヴェ・モローのオネーギンです。彼はレンスキーだと思っていたんですけどね。カール・パケットのグレーミンにもかなり驚きましたが…。ペッシュなどはオネーギンのほうが似合いそうだし。ジョゼもニコラもオネーギンのイメージが薄いし。果たして、私が観られるのはどのキャストでしょうか。


併せて、ガット/ドゥアト/プレルジョカージュのトリプルビルもプレキャストが出ています。

Hark! (Emanuel Gat)  『Hark!』(エマニュエル・ガット)

Hurel + Romberg  ユレル+ロンベール

White Darkness (Nacho Duato)
『ホワイト・ダークネス』(ナチョ・ドゥアト

Gillot ou Zusperreguy ou Renavand
ジロ or ズスペルギ or ルナヴァン

Martinez ou Bélingard ou Bridard
マルティネス or ベランガール or ブリダール

Mar : Kudo ou Giezendanner ou Robert
Mar: クドー、 ジザンダネ 、 ロベール
Anna : Bellet ou Laffont, remp. Albisson
アナ: ベレ 、 ラフォン  代役 アルビッソン
Tamako : Renavand ou Ranson ou Westermann
タマコ: ルナヴァン、 ランソン、 ウェステルマン
Africa : Zusperreguy ou Daniel ou Bance, remp. Cardinale
アフリカ; ジュスペルギ、 ダニエル、 バンス  代役 カルディナル
Luiz : Carbone ou Paul ou Ibot
ルイス: カルボネ 、 ポール 、 イボ
Ivano : Bridard ou Duquenne ou Hoffalt
イヴァノ: ブリダール 、 デュケンヌ 、 オファルト
Raphaël : Valastro ou Stokes, remp. Madin, Couvez
ラファエル: ヴァラストロ 、 ストークス  代役 マダン、クヴェ
Joël : Chaillet ou Renaud, remp. Marc Moreau
ジョエル: シャイエ 、 ルノー  代役 マルク・モロー


MC 14/22 (Angelin Preljocaj)
『MC 14/22』 (アンジェラン・プレルジョカージュ)

Bouché + Gaudion + Guerri + Hoff + Houette + Isoart + Kim + Renaud + Valastro + Pascal Aubin + Cordier
ブシェ+ゴディオン+ゲリ+オフ+ウエット+イゾアール+キム+ルノー+ヴァラストロ+パスカル・オーバン+コルディエ

Le Danseur-chanteur : Groud
歌うダンサー グロー

「MC 14/22」はDVDでは、シモン・ヴァラストロの天使のように美しく邪悪なガムテープ男と、プレルジョカージュのカンパニーから出演していた歌う男が強烈だったのですが、今回は少しだけダンサーが入れ替わっていますね。プルミエに昇格したビュリヨンとファヴォランの両ステファンが抜けています。

「ホワイト・ダークネス」は前回上演された時にはルグリが入っていたと思いますが、今回は出演しないので、「オネーギン」に専念するんですね。

しかし、あれ?どちらのプロにもステファン・ビュリヨンの名前がないんですけど、なぜ?観られると思ったのになあ。

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2009/01/25

12/29 パリ・オペラ座「ライモンダ」

ガルニエでのライモンダ2回目。今回は、1回のみのバルコン席。バルコンでも後方なのだけど、全体はよく見えた。

29 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Yann Bridard→Stéphane Bullion
HENRIETTE Myriam Ould Braham→Mélanie Hurel
CLEMENCE Mathilde Froustey
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi→Christophe Duquenne
LE ROI Richard Wilk→Emmanuel Hoff

VARIATION
HENRIETTE (Mélanie Hurel)

PAS DE QUATRE Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion、Alexandre Labrot

TRIO
CLEMENCE (Mathilde Froustey) et Charline Giezendanner,Juliane Mathis


インフルエンザでダウンしていたと聞いていたものの、26日の「ライモンダ」で復帰し、27日にはベジャール・プロの「火の鳥」のフェニックスも踊っていたカール・パケット。オペラ座一の働き者かもしれない。30,31日はバスティーユで「火の鳥」と「ボレロ」のリズムを踊ったというし。

観る前はカールの体調不良を心配していたけど、それはまったく感じさせなかった。しかし「火の鳥」を観たときも思ったけど、ずいぶん痩せたのではないかと。カールは決して脚のラインのきれいなダンサーではないのだけど、その脚もほっそりとしていた。

キャスト表を受け取った時にちょっとびっくりしたのが、この日もアブデラムがステファン・ビュリヨンになっていたこと。ヤン・ブリダールは大丈夫なのかしら。そして、ステファンは予定では明日もアブデラムのはずなのに…彼も本当に働き者。アンリエットがミリアムからメラニーに変更。メラニーはすごく上手で、実際今回観たアンリエット役ではベストだと思ったけど、ミリアムのアンリエットも見たかった。(ヤン・ブリダールのアブデラムもだけど。ステファンのファンだから嬉しいことは嬉しいけど、最終的に観た公演全部ステファンというのもね)

そして恒例の開演前のアナウンスでは、スペインがジュリアン・メイザンディからクリストフ・デュケンヌへの変更。前日クリストフからジュリアンに変更になっていたから、きっとクリストフが快復したってことなのでしょう。(写真は、オペラ座ホワイエに飾ってある、エミリー・コゼットのポートレート)

P1000994s

****
大体の内容は29日に書いたので、ここではキャスト中心に。エミリー・コゼットのライモンダは、長身でプロポーション良し、金髪美人で容姿はライモンダにはぴったり。前半の公演ではクレマンスを踊っていたし、ライモンダに関してはそれほど評判が良かったわけではないけど、期待しないで観たら、悪くはなかった。技術的に問題となるようなところはないし気品はあるし。ただ、一言で言えば硬い。脚などは高く上がるんだけど背中はあまり柔らかくなさそうだし。特にその硬さは、3幕のライモンダのヴァリエーションで顕著だったんじゃないかと思う。前の日にマリーヤ・アレクサンドロワのライモンダを観たせいもあると思うけど。ブラボーについても、マーシャのときはすごかったけど、エミリーの時はあんまり飛んでいなかった。それから、クールビューティだからというのもあるかもしれないけど、マーシャにあった、位の高い姫でありながらも漂う温かみのようなものがなかった。脚はとても強靭で3幕でややスタミナ切れのところはあったものの、パ・ドブレなども綺麗だったと思う。

カールは、1幕の登場シーンの時のキラキラ度が尋常じゃなかった。光のオーラをまとったように輝ける、まさに夢の中の王子様のようだった。ちょっと長めに伸びたサラサラの金髪にブルーアイ、そして眩しい笑顔。もともと長身の上、インフルエンザのせいで?痩せてスリムになって脚に白いタイツが似合う。さらに、カールの魅力は、人柄の良さが透けてくるような邪気のなさ。純白の存在感が、ジャン・ド・ブリエンヌにぴったり。このカールが、髪を黒く染めて顔を塗ってアブデラムも踊り、しかもこのアブデラム役がはまっていて、評判がとてもよかったというのが信じられないほどだ。
(参考:カールのアブデラムの写真が載っている記事:ダンスマガジンでもお馴染みのジェラール・マノニによる批評 http://www.altamusica.com/danse/document.php?action=MoreDocument&DocRef=3933&DossierRef=3544

ジャン・ド・ブリエンヌという役は、あまり性格描写がないというか、純白で透明感のある騎士という役柄なので、演技力に定評のあるカールのキャラクターとあっていないかも、と思ったけどそんなことは全然ない。その輝ける美しさに思わす頬が緩んでしまうほど。踊りのほうはというと、絶好調ではないものの、これだけ踊れれば問題なし、だった。少なくとも前日のヴォルチコフよりは全然良い。背の高いエミリーのリフトは大変だったと思うけどミスはなし。3幕のジャン・ド・ブリエンヌの、あの鬼のようなヴァリエーション、アンデダンのピルエットで少しだけ軸が傾いたところはあったけど、フェッテアラベスクはダイナミックだった。1幕の夢のシーンの登場のところのヴァリエーションだって、ピルエットがきれいに決まっていた。オペラ座にはカールのような、王子もキャラクテールも踊れる、容姿も綺麗で怪我の少ないダンサーは貴重な存在だし大事にして欲しいと思う。

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アンリエットがメラニー・ユレル、そしてクレマンスにマチルド・フルステー。4日間観た中では、この二人の組み合わせがベストだったと思う。メラニーの抜群の安定感、3幕のヴァリエーションでのハンガリアン・ステップの着実さと音楽性。実力派ぶりを発揮していた。一方マチルドは、他の日も毎日、幻想のワルツや3幕のグラン・パ・クラシックで活躍。以前の「私上手でしょ」という悪目立ちぶりがなくなって、とても気品があった。しかもテクニックもばっちりあり、華があってすごく良かった。
そう、逆に言えば他の日にアンリエット&クレマンスを踊ったエヴ・グランツスティン、マリー・ソレーヌ・ブレ、オーレリア・ベレの印象が薄いってことなのだけど。

ベランジェにジョシュア・オファルト、そしてベルナールはジル・イゾアール。この役はとにかく出ずっぱりで体力的にハードなのだけど、ベテランのジルはここでも抜群の安定感。彼はやっぱり上手いダンサーだ。ジョシュア・オファルトも伸び盛りなのがよくわかって気持ちよい。

スペインでは、サラ・コラ・ダヤノヴァとクリストフ・デュケンヌ。前日のジュリアンも良かったけど、クリストフのスペインもとってもカッコいい。クリストフはどちらかといえば地味なダンサーなのだけど、こういう役を踊ると大人の色気を感じさせてくれてとても素敵だ。前の年に「くるみ割り人形」の王子とドロッセルマイヤーを観たときには技術的に今ひとつなのかな、という気がしていたのだけど、「ライモンダ」ではジャン役も何回か踊ったし、プルミエに上がったことでメーンの役柄が増えて、人の目を集める何かを身につけてきたのではないかと思わせてくれた。サラ・コラ・ダヤノヴァも、やっぱり人目を惹く、少し憂い顔が美しいダンサー。「ライモンダ」という演目はキャラクターダンスも多いし、主役もハンガリー系の振付が入っているわけだけど、こういう演目の、キャラクターダンスに、カンパニーの実力や魅力が現れるものだと思う。そういう意味では、「ライモンダ」は上手く行った上演だろう。

「ライモンダ」はやっぱりライモンダ役のバレリーナのためのバレエ。そういう意味では、マーシャの圧倒的な魅力から比較するとエミリーが弱かったため、圧倒的な幸福感までは至らず。でもカールのジャンが素敵だったので、十分満足できる公演だった。

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2009/01/23

パリ・オペラ座のリファール・プティ・ペジャールプロのプレキャスト

1月31日からのパリ・オペラ座の「リファール・プティ・ペジャールプロ」のプレキャストがやっとdansomanieに出ました。オフィシャルはまだです。

エルヴェ・モローがやっと「白の組曲」で復帰しますね。マチアスも!そしてジョゼ・マルティネスの「ボレロ」デビュー。「アルルの女」でステファン・ビュリヨンがイザベル・シアラヴォラと踊ります。ステファンとカールは今回もめいっぱい働かされていますね。


Lifar - Petit - Béjart
[31/01/2009 - 14/02/2009]

31/01

Suite en blanc 白の組曲

La sieste : Ciaravola + Romberg + Abbagnato
Thème varié : Gilbert + Duquenne + Carbone
Sérénade : Zusperreguy
Pas de cinq (soliste) : Froustey
Cigarette : Letestu
Mazurka : Ganio
Adage : Dupont + Moreau
Flûte : Pujol
Manège : Pujol
Fouettés : Letestu

L’Arlésienne アルルの女

Osta + Bélingard

Boléro ボレロ

Le Riche + Paquette + Bullion


02/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Mallem + Abbagnato
Thème varié : Romberg + Magnenet + Meyzindi
Sérénade : Zusperreguy
Pas de cinq (soliste) : Froustey
Cigarette : Gilbert
Mazurka : Le Riche
Adage : Dupont + Moreau
Flûte : Osta
Manège : Osta
Fouettés : Dupont

L’Arlésienne アルルの女

Moussin + Pech

Boléro ボレロ

Gillot + Duquenne + Charlot


04/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Romberg + Abbagnato
Thème varié : Gilbert + Duquenne + Carbone
Sérénade : Ould-Braham
Pas de cinq (soliste) : Zusperreguy
Cigarette : Dupont
Mazurka : Paquette
Adage : Moussin + Ganio
Flûte : Pujol
Manège : Pujol
Fouettés : Gilbert

L’Arlésienne アルルの女

Osta + Bélingard

Boléro ボレロ

Le Riche + Paquette + Bullion


06/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Mallem + Abbagnato
Thème varié : Romberg + Magnenet + Meyzindi
Sérénade : Zusperreguy
Pas de cinq (soliste) : Ould-Braham
Cigarette : Letestu
Mazurka : Bélingard
Adage : Dupont + Moreau
Flûte : Osta
Manège : Dupont
Fouettés : Letestu

L’Arlésienne アルルの女

Moussin + Pech

Boléro ボレロ

Le Riche + Paquette + Bullion


07/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Dayanova + B. Martel + Abbagnato
Thème varié : Cozette + Paquette + Bullion
Sérénade : Zusperreguy
Pas de cinq (soliste) : Ould-Braham
Cigarette : Letestu
Mazurka : Le Riche
Adage : Osta + Pech
Flûte : Gilbert
Manège : Osta
Fouettés : Letestu

L’Arlésienne アルルの女

Ciaravola + Bullion

Boléro ボレロ

Romberg + Duquenne + Charlot


09/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Romberg + Abbagnato
Thème varié : Gilbert + Duquenne + Carbone
Sérénade : Giezendanner
Pas de cinq (soliste) : Ould-Braham
Cigarette : Dupont
Mazurka : Thibault
Adage : Moussin + Ganio
Flûte : Pujol
Manège : Pujol
Fouettés : Dupont

L’Arlésienne アルルの女

Osta + Bélingard

Boléro ボレロ

Le Riche + Paquette + Bullion


10/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Dayanova + B. Martel + Mallem
Thème varié : Cozette + Paquette + Bullion
Sérénade : Ould-Braham
Pas de cinq (soliste) : Froustey
Cigarette : Gilbert
Mazurka : Ganio
Adage : Dupont + Moreau
Flûte : Ciaravola
Manège : Dupont
Fouettés : Gilbert

L’Arlésienne アルルの女

Moussin + Pech

Boléro ボレロ

Le Riche + Paquette + Bullion


11/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Mallem + Dayanova
Thème varié : Cozette + Paquette + Bullion
Sérénade : Giezendanner
Pas de cinq (soliste) : Zusperreguy
Cigarette : Cozette
Mazurka : Bélingard
Adage : Osta + Pech
Flûte : Gilbert
Manège : Osta
Fouettés : Cozette

L’Arlésienne アルルの女

Abbagnato + Legris

Boléro ボレロ

Martinez + Bullion + Paquette


12/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Romberg + Abbagnato
Thème varié : Dayanova + Thibault + Heymann
Sérénade : Ould-Braham
Pas de cinq (soliste) : Zusperreguy
Cigarette : Letestu
Mazurka : Le Riche
Adage : Moussin + Ganio
Flûte : Pujol
Manège : Pujol
Fouettés : Letestu

L’Arlésienne アルルの女

Osta + Bélingard

Boléro ボレロ

Gillot + Duquenne + Charlot


13/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Mallem + Dayanova
Thème varié : Cozette + Hoffalt + Bullion
Sérénade : Zusperreguy
Pas de cinq (soliste) : Ould-Braham
Cigarette : Letestu
Mazurka : Ganio
Adage : Osta + Pech
Flûte : Hurel
Manège : Osta
Fouettés : Letestu

L’Arlésienne アルルの女

Abbagnato + Legris


Boléro ボレロ

Martinez + Bullion + Paquette


14/02

Suite en blanc白の組曲

La sieste : Ciaravola + Romberg + Abbagnato
Thème varié : Dayanova + Thibault + Heymann
Sérénade : Giezendanner
Pas de cinq (soliste) : Ould-Braham
Cigarette : Cozette
Mazurka : Le Riche
Adage : Dupont + Moreau
Flûte : Osta
Manège : Dupont
Fouettés : Cozette

L’Arlésienne アルルの女

Moussin + Pech

Boléro ボレロ

Gillot + Duquenne + Charlot

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2009/01/20

12/28 パリ・オペラ座「ライモンダ」3幕 POB Raymonda Act3

「ライモンダ」の物語のクライマックスであるジャン・ド・ブリエンヌとアブデラムの決闘が終わってしまったので、3幕は大団円。ディヴェルティスマンとして、ライモンダとジャンの婚礼を祝う、華やかな踊りが延々と繰り広げられる。ドラマの要素は何もないけれども、その分、グラズノフの東洋的できらめくメロディに乗せた、ゴージャスな歴史絵巻がとめどなく展開するのだ。

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幕が下りたままの時の冒頭の音楽の、重厚でドラマティック、華麗で広がりのある旋律の美しいこと。幕が開くと、暖色系の仄暗い舞台が幻想的。キャンドルが灯され、そのキャンドルを乗せたシャンデリアが上昇。このシーンを見ただけで、もう大感動。奥のテーブルでは晩餐が開かれていて歓談する人々。そのテーブルから、チャルダッシュのダンサーたちが奥に歩いて行く。そしてチャルダッシュの音楽が始まる。

LA COMTESSE Béatrice Martel
LE ROI Emmanuel Hoff

GRAND PAS CLASSIQUE
Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet, Fanny Gorse
Joshua Hoffalt Florian Magnenet, Julien Meyzindi, Gregory Dominiak

Mathilde Froustey, Charline Giezendanner,Juliane Mathis, Pauline Verdusen
Gil Isoart, Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

VARIATION
HENRIETTE (Aurélia Bellet)

PAS DE QUATRE Gil Isoart Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

TRIO
CLEMENCE (Eve Grinsztajn) et Sarah Kora Dayanova, Marie-Solene Boulet


チャルダッシュは、右側にいる女性ダンサーたちがパートナーの男性の方へ首を傾けて甘い雰囲気を作っている。そして全員が大きくアクセントを取るようにバットマン。チャルダッシュのソリストは、ドリス伯爵夫人のベアトリス・マルテルとハンガリー王エマニュエル・オフ。ベアトリス・マルテルの艶やかな美しさが目を惹く。

グラン・パ・クラシックは4組のダンサーが入場し、続けてもう4組。この中にベランジェとベルナール役のジョシュア・オファルトとフロリアン・マニュネが入っているところがもうヌレエフ版の鬼、って感じ。先ほどスペインやサラセンのソロを踊っていたローラ・エケ、ジュリアン・メザンディ、シャルリーヌ・ジザンダネ、マルク・モローも加わっている。踊れるダンサーに役はたくさん回ってくるものだなって思う。

そして主役ペアの入場。アダージオの後、哀愁のハンガリアンメロディで、男性ダンサーが一斉に女性ダンサーを高くリフトする。このあたりは、他の版の「ライモンダ」とほぼ同じ。その中でも、8人の女性ダンサーが並び、男性ダンサーにサポートされながら一斉にパンシェするところは、壮観だ。
(参考:オペラ座サイトのこの写真

アンリエットのソロは、オーレリア・ベレによるもの。前日のメラニー・ユレルが良かったので、それと比較すると普通だった。男性ダンサー4人によるパ・ド・カトル。ここでもジル・イゾアールがベテランの意地を発揮していた。スーパー・バレエレッスンに出ていたファビアン・レヴィヨン、本当に大活躍のマルク・モロー、そしてちょっとだけフロリアン・マニュネに似ているアリスター・マダンと、よくもまあこれだけ見目麗しく、しかもこの鬼のような振付を毎日のようにきちんと踊っている男子を揃えたものだと思う。トリオでは、やっぱりサラ・コラ・ダヤノヴァの美しさが目に付く。

ジャン・ド・ブリエンヌのソロ。最初のピルエットで、ヴォルチコフは今までの汚名挽回、と最初の4番からのアティチュードでのピルエットの後、6回位回ったすごく速いピルエットを見せた。それからカブリオール2回、トゥールザンレールを入れたジュッテ、そしてイタリアンフェッテのようなフェッテアラベスクの跳躍を2回、ピルエット、後方へのカブリオール2回、アティチュードでのアンドゥダンのピルエットを2回、ソ・ド・バスク、トゥール・ザン・レールを入れたマネージュといった、これまたウルトラ高難度の振付。ヴォルチコフ最大の問題はパートナーリングだったので、ここは一応ちゃんと踊っていた。だって天下のボリショイの新プリンシパルだものね。でも振付をこなすので精一杯という感じ。前日のジョゼがあまりにも素晴らしすぎたし。ただ、ヴォルチコフはプロポーションは素晴らしいし脚のラインもきれいなので、観た感じは貴公子らしい。

ライモンダのヴァリエーション。ここでのマーシャはまた完璧。腕を上げて頭のところに手を置くハンガリアンのポーズの決まっていること!パ・ドブレはあくまで繊細で滑らか、床の上を滑るよう。上体の引き上げ方としなやかな上半身。ロシア流なので手は打ち鳴らさないため、腕の使いかたもオペラ座流とは全然違っていて、まろやかで柔らかだ。アラベスクでポーズを取るところのフォルムの美しさ。堂々とした気品はまさに姫。最後だけ、オペラ座方式に敬意を表したのか手を打ち鳴らした。このときのブラボーの嵐の凄まじさといったら!(某動画サイトにこの日のヴァリエーションがアップされているので、興味のある方は検索してみてください) やはりロシアン・バレリーナのポール・ド・ブラの美しさは絶品だけど、その中でもマーシャはもう格別。震えがとまらないほどだった。

コーダでは洪水のように華やかなダンスが舞台上に溢れる。特に、パ・ド・カトルの4人の男性ダンサーたちが一斉にアントルシャ・シスやバットマンシソンヌ、カブリオールをするという、舞台も終わりの終わりだというのに信じがたいほどハードな振付が詰め込まれているのには驚愕!(しかも、ばっちりと揃って決まっているのには心からブラボー)。キメのあとも、さらに終わりがないかのように続く饗宴。そして永遠の時につながっていくような、長い長い舞台がついに終わった。本当にマリーヤ・アレクサンドロワは世界最高のバレリーナであると実感した公演だった。だが、忘れがたい魅力を放ったアブデラムのステファン・ビュリヨンにも、マーシャと同じくらいの大きな拍手がカーテンコールで贈られていた。エトワールになる日もそう遠くないかもしれない。

また、果てしなくハードな振付で全編ほぼ出ずっぱりのジョシュア・オファルトとフロリアン・マニュネは素晴らしかった。若さに溢れていて、愛嬌もあり、観ていて本当に気持ちが良い。二人とも良いのだけど、特にオファルトの跳躍がふわっとしていて素晴らしかった!さらにはグラン・パ・クラシックの群舞ダンサーたちまで、全体的なレベルはきわめて高かったといえる。欲を言えば、やっぱりアンリエットとクレマンスが弱いのがこの日のキャストだった。女性ソリストのレベルの向上がオペラ座の大きな課題と思える。アンリエット&クレマンス役の二人よりも、シャルリーヌ・ジザンダネ、ローラ・エケ、サラ・コラ・ダヤノヴァ、マチルド・フルステといったダンサーたちの方がはるかに魅力的に思えてしまった。

いずれにしても、全編ダンスの洪水、豪華絢爛な華麗な歴史絵巻の魅力をたっぷりと味わった3時間半だった。グラズノフの傑作スコアを見事に奏でた、コロンヌ管弦楽団による演奏も極上のものだった。

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2009/01/18

12/28 パリ・オペラ座「ライモンダ」2幕

すっかり間が開いてしまいました。1幕の感想はこちら

RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet,Julien Meyzindi
LE ROI Emmanuel Hoff

2幕は、まずライモンダと友人4人、おつきの人々がステージに登場すると、そこはアブデラムのテント。アブデラムが登場し、後ろにはサラセン人たちが控えている。そして後方に金色の天幕がドレープしながら広がる。このテントがゆっくりと広がっていく視覚効果のドラマティックなこと!天幕そのものが、細密な刺繍が施されているエキゾチックな美の極致で、うっとりするほどの美しさ。

「ライモンダ」という作品は2幕がクライマックスだと思う。特にアブデラムという役柄を強調したヌレエフ版はそうだ。タタール人というヌレエフの出自も関係していると思うが、殊更にヌレエフはこの役柄に思い入れを持って演出している。アブデラムの最初のソロは約1分間の間に、高度なテクニックが凝縮されている。間にアクセントを入れたポーズのあるフェッテを2回、高さのあるパ・ド・シャ、アティチュードでのアンドゥオール、続いてアン・デダンのピルエット、シソンヌ。アティチュードでのアン・レール…その間、アブデラムはずっと一点、ライモンダだけを見ている。背中を向けて横たわるセクシーなポーズも。アブデラムはここで自分の男性的な魅力をライモンダにアピールするのだ。ステファンの動きはキレがあって、強い目力もあり大変魅惑的。ライモンダは、クレマンスとアンリエット、ベルナールとベランジェを従えて舞台を横切る。アダージオとなり、ライモンダとクレマンス+アンリエットがパ・ドブレして交錯する。ベルナールとベランジェが加わって、ライモンダをアブデラムから護ろうとするが、時にはアブデラムの放つ色香に惹きつけられそうになるライモンダ。たった一人のアブレラム対ライモンダ&4人。この6人の隊形が様々に変化をして踊るアダージオは見ごたえがたっぷりある。アブデラムと向かい合うライモンダを中央にしてクレマンスとアンリエットの3人がポアントで立ち、両端をベルナールとベランジェがそれぞれサポートしている間に、女性3人が同時にドゥヴァンからパッセを通過してアティチュード・デリエールへと脚を動かすという大変難しい振付があったけど、もちろんこのシーンで一番完璧だったのはマーシャだ。エヴは一回軸じゃないほうの脚を下にポアント状態ではあるけど下ろしてしまっていた。

ライモンダはベルナールとベランジェに高々とリフトされ、そこからダイヴするようにアブデラムの腕の中に。さらに6人の踊りは変幻自在に形を変えていくが、やがてライモンダはなすがままにアブデラムに抱きかかえられ、友人たちの抵抗もむなしく、サポートつきのピルエットからフィッシュダイヴのような形で二人がポーズをしてアダージオが終了。ライモンダがアブデラムにからめ取られていくように、どうしようもなく惹かれていくのが表現されている。その中でも、あくまでも堂々とした気品を保っているのがマーシャだ。

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アンリエットとクレマンスのヴァリエーション。この日の二人は決して悪くないのだけど、どうも印象が薄い。もちろん上手なことは上手なのだけど。その後のマーシャのライモンダが凄すぎてすっかり霞んでしまう。ライモンダのヴァリエーションもつま先をたくさん使った難しいものなのに、本当に余裕を持って軽々と。

アブデラムの2幕での2番目のヴァリエーションは、軽快な音楽に乗って、パドシャやフェッテアラベスクなどの跳躍をいれながら、ちょっとモダンダンス系の動きも入れて、さらにマチズモ的な魅力を訴える。正面を向いて見得を切り、両腕を広げてどうだ、こんなに権力を持っていていい男なのだとアピール。最後の着地での決めポーズがとてもカッコいい。ステファンは恵まれた体格、容姿でテクニックもあるのにちょっと損をしているのは、全体的に踊りが硬いこと。だけど、このヴァリエーションでは非常に軽やかで音楽とよく同化しており、十分柔軟性も発揮していた。大晦日の公演では、ここのキメでちょっとふらついてしまったのがつくづく惜しい。

アブデラムが手を叩いて合図をすると、幕の下からサラセン人たちが出てきて、まずはサラセンの群舞。それからサラセンのソロ。サラセンのソロは4日間ずっとシャルリーヌ・ジザンダネとマルク・モローという、ルグリのガラや「スーパーバレエレッスン」で日本でもお馴染みの二人。(シモン・ヴァラストロが怪我をしてしまって抜けてしまったのが残念)大きなポンポンのついた頭飾りが可愛い衣装。シャルリーヌにしてもマルクにしても、1幕から3幕までずっと何かしらの役で踊っているというのに、ここでの踊りのキレが素晴らしくて、ブラボーだった。この二人は、12月の昇進試験で二人とも昇進したのだったけど、それも納得。前方へバットマンするときのマルクの高く上がる足先、大きく反った背中、見事な柔軟性、シャルリーヌのダイナミックさ、とてもよく印象に残った。この二人は間違いなく出世するだろう。

スペインのソロ。キャスト表ではクリストフ・デュケンヌとなっていたのが、開演前のアナウンスでジュリアン・メイザンディに変更。前日もジャンをクリストフが降板していたので、心配になった。パートナーはローラ・エケ。ジュリアンももちろん注目の若手なので、出来が悪いはずがない。華やかでスタイリッシュな踊り。ローラはわりとクラシックなダンサーという印象が強いけど、こういうキャラクター性のある踊りでも、きれいなのだけどアクセントとタメがあってとっても素敵だった。その間も、ずっとライモンダから目を離そうとしないアブデラム。上手くかわそうとするライモンダ。

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3番目のアブデラムのヴァリエーション。これは、まず無音のところにアブデラムがつま先を揃えて、90度ずつ向きを変え、それから妖しいオリエンタルな音楽に乗せて重心を深く保ちつつ、アラベスクの姿勢で回り、上半身を大きく深く前にカンブレさせ、腕を蛇のようにくねらせ、後半はジュッテやアンレールの繰り返し。もっとも粘り気があって誘惑的、セクシャルな踊りだ。ここも「ダンサーズドリーム」で多く語られていた部分だけど、重心を低く保ちつつ腕は大きく自在に動かすというモダンダンス的な要素の強い踊り。腕が柔らかいダンサー向きなのでステファンにとってはやや不利なところもあった。だけど、彼はその分演技力でカバーをしていて大変魅惑的な、美しく若い王となっていた。途中一瞬滑ったけどすぐに体勢を立て直した。

音楽が変わり速くなると、アブデラムが愛をライモンダに懸命に訴える。あの深く誘惑的な魅惑的な目線で、じっと彼女を見つめる。跪いて彼女の手を取りキスをするが、軽く拒絶される。そのときの、それまではあまり感情を表に出さず寡黙だったステファンの、深く傷ついた表情が心に突き刺さる。走り去っていくライモンダを見つめる、傷を負いながらもあきらめきれない視線とある決意。アブデラムはおもむろに立ち上がってライモンダを抱きかかえ、連れ去ろうとしたその時、ジャン・ド・ブリエンヌがタイミングよくが登場してアブデラムの腕からライモンダを奪う。二人はしばしもみ合いになり、ジャンが手袋をアブデラムに投げつける。ハンガリー王が仲裁に入り、決闘へ。

この決闘が騎馬戦なのだ。盾を持った兵士たちに支えられて、大きな馬(もちろん生身の馬ではない)が2台登場し、馬上にはそれぞれジャンとアブデラム(観客からちょっと笑い)。長い棒を持った二人は馬上でそれを交えるが、しばし戦った後、二人は馬から下りて、今度は剣を交えることに。戦いの後、アブデラムは致命傷を負う。ライモンダに熱い、しかし哀しげな視線を送りながらアブデラムは息絶え、サラセン人たちに運び去られていく。一瞬ショックを受けたようなライモンダはアブデラムのあとを追いそうになるが、ジャンの元に駆け寄る。黄金色のアブデラムのテントは折り畳まれて消え、ふたリは歓喜のパ・ド・ドゥを踊る。

こうやって大筋をたどっていくだけでも、2幕は完全にアブデラムのために用意された場面であり、見せ場はジャンよりもずっと多いことがわかる。アブデラムを踊るダンサーは、ジャン以上に演技力、存在感が必要だ。ステファンは彼自身の持つ生真面目さが前面に出ているために、色香については抑え目だったと思う。だけど、その未成熟な青さと情熱がとても眩しい。非常に若くして大きな権力を持ったために戸惑いつつも、その立場に相応しい存在になろうと背伸びする様子がなんともいとおしい。戦い一筋に生きてきたであろう彼が、一瞬の愛にすべてを賭け、散っていくという役柄は、踊る側にとっても大変やりがいのある役だろう。その上、古典のテクニック、コンテンポラリーのテクニック、華やかさ、視線を奪う見せ方が必要とされていてとても難しい役だ。ステファンは、今回、4日連続してこの役を踊り、期待されていたエトワール昇格は果たせなかったものの、強い印象を観客の心に刻み付けたはずだ。そして将来の躍進に向けて、大きな糧を得ただろう。

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パリ・オペラ座デルフィーヌ・ムッサンのドキュメンタリー「Ma Soeur L'Etoile」

パリ・オペラ座・ガルニエのショップで、デルフィーヌ・ムッサンのドキュメンタリーDVD「Ma Soeur L'Etoile」を購入した。最初「デルフィーヌ・ムッサンのDVDはありますか?」と聞いてもショップの人がわからなかったようなので、英語で「My Sister is an Etoile」と聞いたら理解してくれた。英語字幕の入ったヴァージョンも収められている。

http://ma-tvideo.france2.fr/video/iLyROoaftDC3.html
http://limousin-poitou-charentes.france3.fr/emissions/38458077-fr.php
(ちょっとだけ映像が観られる)

フランスのテレビ局France3で放映されたもので、デルフィーヌ・ムッサンを、4歳年上の姉カロリーヌとともに追ったもの。仲の良い姉妹はまず最初に姉がバレエを習ったけど、ロシア人の教師に妹も習うようにと言われた。そして背が高くて美しいカロリーヌは16歳で世界的なモデルとなり、デルフィーヌはオペラ座学校に入学。今、カロリーヌは自分のバレエ教室で教える一方、デルフィーヌはエトワールに任命された。今でもとても仲の良い二人。

カロリーヌの可愛い小さな教え子たちに話を聞かせるデルフィーヌ。「エトワールになることよりも、主役をもらえることの方が難しい」。今まで一番大変だったことは何か、と聞かれたデルフィーヌの答えは「シンデレラ」の主役を踊った時に腕を骨折してしまい、医師には踊るなといわれても特殊な石膏で固めて踊ったこと。そしてその腕で踊った時、デルフィーヌはエトワールに任命された。というわけで、2005年5月3日にエトワールに任命された時の映像も紹介。カール・パケットが王子だったのだ(これがも~キラキラの笑顔が眩しい王子様!)。そしてもちろん、その時にはデルフィーヌの夫君リオネル・ドラノエと、カロリーヌも見守っていた。

2006年の日本公演に備えて、エルヴェ・モローとデルフィーヌが「白鳥の湖」のリハーサルを行う様子がたっぷりと収められている。デルフィーヌの教師は、元エトワールのフロランス・クレール。リハーサルでは彼女がロットバルト役まで演じている。ヌレエフの薫陶を受けたフロランスが役作りについて語るところはとても面白い。1ヶ月の間のリハーサル。新しいチュチュをあつらえてもらうのは、エトワールの特権。そして日本公演の様子も。リハーサルの合間には、カロリーヌの娘とショッピングに出かけてストレスを発散。東京バレエ団のリハーサル室でさらにリハーサルを重ね、そして本番。思ったより長い時間、エルヴェとのパ・ド・ドゥの舞台映像が収められているのが嬉しい。この公演は私も4階席から観ていて、デルフィーヌのオデットはじめ、本当に素晴らしい公演だったので思い出深い。舞台袖で待っているカロリーヌとその娘、そしてドラノエ。踊りきった後も舞台を振り返ってしっかりとダメだしを自分で行っているところはさすが。ファンサービスに応じた後、ホッとした表情で電車に乗り込むデルフィーヌ。

最後には、ビーチにあつらえた特設野外ステージでオーケストラを背に「瀕死の白鳥」をデルフィーヌが踊る。いつまでも仲良く支えあっている姉妹の姿がとても印象的。1時間弱と短いけれども、「白鳥の湖」のリハーサル映像がたっぷりと観られて、とても面白かった。カロリーヌが教える大人クラスの生徒たちもとても上手だったのがまた印象的。教室のスポンサーでもある大人バレエの生徒が、リハーサルの見学をした後に見せた、バレエへの思いを語るキラキラした表情もまぶしかった。

パリ・オペラ座のサイト(今オペラ座のサイトのリニューアルで、どこにオンラインショップがいってしまったのか見つけられない)やFNACのサイトで購入することが可能。PALのリージョン2。
http://video.fnac.com/a2246055/Ma-Soeur-l-Etoile-DVD-Zone-2

パリ・オペラ座は現在ツアーで、ジュネーヴで「ジゼル」を公演中。
http://www.letemps.ch/template/galerie.asp?NLArtID=15739
で、デルフィーヌ・ムッサンのジゼル、エミリー・コゼットのミルタほか、舞台袖からの様子も伺える、ドラマティックでとても美しい写真のスライドショーを見ることができます。

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2009/01/15

パリ・オペラ座のオフィシャルサイトがリニューアル

11日から14日までパリ・オペラ座のオフィシャルサイトが、リニューアルのためチケット購入が出来なくなっていました。

今日(14日)リニューアルが完了したようです。トップページのアドレスが、
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/index.php?lang=en
(英語版)となっていますが、今までのhttp://www.operadeparis.fr/
でもアクセスは出来ます。

ただし、各演目ごとのURLはすべて変更となっていますので、従来の演目ごとのURLはNot Foundになってしまうため、気をつけてくださいね。すべてTOPページから見てみてください。

バレエ演目についてはここから。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/saison/ballets/index.php?lang=fr

トップページでフランス語から英語およびドイツ語に言語が変更可能となりました。大きく変更になったのは予約システムで、言語を途中で変更してもトップまで戻らなくてもよくなったり、今までの購入履歴を見ることができたりと、ちょっと便利になりました。また、パーソナライズもできるっぽいのですが、まだやり方はよくわかりません。

バレエ団の団員一覧が載っているサイトはここになります。
http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/site/lopera/opera_ballet/LeBalletdelOpera/index.php?lang=en

オペラ座の「リファール/プティ/ベジャール」プロは1月31日からなのですが、まだオフィシャルにはキャストが載っていないんですね。

ダンソマニに載っているキャストは以下の通りです(変更の可能性アリ)
怪我で長らく出演していなかったエルヴェ・モローの名前が、「白の組曲」にあります。

Suite en blanc 「白の組曲」

La Sieste
Ciaravola + Romberg + Mallem
ou
Abbagnato + Grinsztajn + B. Martel
Remp : Dayanova, Lamoureux

Thème varié
Cozette ou Gilbert ou Romberg, remp. Dayanova, Mallem
Bullion ou Duquenne ou Paquette ou Phavorin ou Thibault ou Carbone, remp. Hoffalt, Magnenet, Meyzindi

La Sérénade
Daniel ou Ould-Braham, remp. Giezendanner, Guérineau

Pas de cinq
Zusperreguy ou Froustey, remp. Giezendanner, Guérineau
Bellem + Gaudion + Bodet + Gaillard, remp. Madin, Révillion, Gasse, Vigliotti

La Cigarette
Dupont ou Cozette ou Gillot ou Letestu, remp. Daniel

La Mazurka
Bélingard ou H. Moreau ou Pech, remp. Paquette, Thibault

L'Adage
Dupont ou Moussin ou Osta, remp. Ciaravola
Ganio ou Pech ou H. Moreau, remp. Duquenne, Paquette

La Flûte
Gilbert ou Osta ou Pujol, remp. Ciaravola, Hurel

Le Manège
NN.

Les Fouettés
NN.

L'Arlésienne「アルルの女」

Vivette : Moussin ou Osta, remp. Abbagnato, Ciaravola, Daniel

Frédéri : Legris ou Bélingard ou Pech, remp. Bullion, Carbone


Boléro 「ボレロ」

Gillot ou Romberg ou Le Riche ou Martinez

2 danseurs : Duquenne + Paquette ou Bullion + Bridard, remp. Charlot, Hoffalt, Magnenet, Saïz

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2009/01/10

12/28 パリ・オペラ座「ライモンダ」Raymonda 1幕

28 décembre 2008 à 14h30

RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne→Julien Meyzindi(キャスト変更のアナウンスあり)
LE ROI Emmanuel Hoff
LA DAME BLANCHE Sarah Kora Dayanova

GRAND PAS CLASSIQUE
Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet, Fanny Gorse
Joshua Hoffalt Florian Magnenet, Julien Meyzindi, Gregory Dominiak

Mathilde Froustey, Charline Giezendanner,Juliane Mathis, Pauline Verdusen
Gil Isoart, Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

VARIATION
HENRIETTE (Aurélia Bellet)

PAS DE QUATRE Gil Isoart Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

TRIO
CLEMENCE (Eve Grinsztajn) et Sarah Kora Dayanova, Marie-Solene Boulet

今回唯一のマチネ公演。午前中にちょっとオランジュリー美術館に行っただけでのんびりと過ごしたので、身体もすごく楽で、目一杯楽しむことができた。

P1020488s
自分の席から見上げた上手方面のロッジ・ドゥ・コテ(バルコニー)。友達が教えてくれたおかげで、戻り券のオーケストラ良席を入手できた。ありがとう!

1幕
幕が上がると、上手には白い長いドレスをまとったトルソーがあって、そのドレスに刺繍を施すお針子たち。アンリエットとクレマンス、ベランジェとベルナールの4人がふざけあっている。下手の上のほうには、白の貴婦人の人形?が飾ってある。ドリス伯爵夫人にたしなめられる4人だけど、長いドレスの裾の中に隠れたりしていたずらっぽい。黒いレースのヴェールに赤いドレス、ハンガリー風の華やかな衣装をまとったお供の女性たちとドリス伯爵夫人が踊る。女性たちの中には、藤井美帆さんも。キャスト表を見たら、イレールの娘のジュリエットもいるようだ。ドリス伯爵夫人は、毎日ベアトリス・マルテルが踊っていたのだけど、彼女は本当にものすごく美人。その上、この役は3幕のソリストをはじめ、かなり踊るのだ。

セットは舞台の奥行きを生かしていて、カーテンレールが何重にもあり、そこから華麗なテキスタイルのカーテンがドレープしながら何枚もぶら下がっている。舞台奥のほうには重厚で大きな甲冑が置いてあって、さながら歴史絵巻のよう、中世らしさを演出している。

ハンガリー王が登場。アンリエットとクレマンスが花を斜めのラインで床に並べると、ライモンダがジグザグにパドブレをして花の間を通り、それからアティチュードでピルエットをしながら膝をついて花を拾う(ちょっとローズ・アダージオのような感じでアティチュードのポーズを決める。マーシャ=マリーヤ・アレクサンドロワのこのラインがきれい)。マーシャのライモンダは柔らかく、そしてとにかく華やか~!どこから観ても光り輝くお姫様。ハンガリー王は、ライモンダへの巻物のような手紙を取り出し、それから、ジャン・ド・ブリエンヌの姿を描いたタペストリーが広げられる。このタペストリーのジャンの姿は、全然似ていなくてかっこ悪いのがお約束。あのタペストリーの姿から、夢の中にキラキラのジャンを登場させてしまうのだから、ライモンダの想像力(妄想力)ってすごいんだなって思う。

今度は辮髪の男性たち(戦士たち)が登場して、ハンガリー王と、女性たちのパートナーとして重々しく踊る。席がオーケストラの前のほうだったので、辮髪のカツラがちょっと浮いているのが見えて可笑しい。戦士たちの中に、タケル・コスト(今年入団したハーフの男の子)を発見。この戦士たちは、すごく若手のダンサーたちが踊っているようだ。

12組の男女で繰り広げられるワルツ。このワルツの中にも、ローラ・エケ、シャルリーヌ・ジザンダネ、ジル・イゾアールらが入っている。まーとにかくこの1幕は1時間10分と長い。これでもかというくらい踊りがたくさん詰め込まれている。ライモンダのソロ。マーシャの踊りは風格があって、だけど軽やかでどこまでも伸びやかで柔らかい。前日3幕だけ観たドロテは比較すると硬質だったと思う。マーシャは何よりも腕の運び方が綺麗でうっとりされてくれる。

そしてテーマ曲と共に、マントを翻し、長いターバンを巻いたアブデラムが登場。ステファンはかなり黒めに顔を塗っていて、目の周りもアイラインがびっしりと塗ってあるのだけど、そのエキゾチックなメイクがとてもよく似合っていて、若く美貌のサラセンの騎士。顔の色を濃い目にしてあるので、白目が目立って、目力が非常に強い。にこりともしない怖い顔で、お付の者に持たせた宝石箱から宝石をわしづかみにするようにして黙って差し出し、次に奴隷の子供たちを差し出す。子供たちが可愛い~。ライモンダは突然のことにびっくりするけど、子供たちを迎え入れる。嵐のように去っていくアブデラム一行。若くして王になったアブデラムが、ちょっと背伸びというかわざと強面を装っているのがまたちょっとたまらない。品をたたえながらも軽く拒絶し、友達たちの後ろに引っ込むライモンダ。男性のことを考えるより、友達と遊んでいるほうが楽しいのかしら?とちょっと突っ込みたくなる。

ライモンダは白いヴェールを肩にかけてリュートを手にして爪弾き、クレマンスとアンリエット、そして先ほどの子供たちと一緒に上手に座る。中央にジャンを描いたタペストリー。友達4人の踊りの次に、ヴェールを持ったライモンダのソロ。最後の方だけ、ちょっとヴェールが巻きつきそうになったけれども、ヴェールを綺麗になびかせ、エレガントで優雅、美しいハープのメロディを一緒に奏でるかのような滑らかなマーシャの踊り。次に、ベランジェとベルナールが左右対称のヴァリエーションを見せる。この踊りがブリゼ・ボレなどを織り込みながら細かい脚捌き、さらには左回り、右回りのトゥールザンレールもある恐ろしく難しい振付。さすがはヌレエフ版、と思わせる超絶技巧。フロリアン・マニュネの方が若干背が高いと思うけど、二人ともほぼ同じ高さに跳んでいて、きれいに揃っていた。素晴らしい!共に背が高く、とてもチャーミングな若いダンサーで、将来性を感じさせる。このときの音楽は、通常3幕に使われる曲のような気がする。

友人たちが去り、ライモンダ、そして子供たちがまどろむように眠りにつく、ライモンダの夢の中、白の貴婦人が定位置から降りてくる。長い長いドレスの裾を翻し、金髪で若くとても美しい白の貴婦人がライモンダを導くように駆けて行く。サラ・コラ・ダヤノヴァは夢の中の登場人物に相応しい、天使のごとき愛らしい美しさ。そしてタペストリーの中から、ジャン・ド・ブリエンヌが現れる。

ジャン・ド・ブリエンヌ役はボリショイから客演のアレクサンドル・ヴォルチコフ。本来はルスラン・スヴォルツォフの予定だったのが、変更になった(ルスランは12月28日のラトマンスキー・ガラに出演していたから、怪我ではないと思う)。ヴォルチコフは長身かつ脚が美しく、金髪の美形なのでタペストリーから出てくる姿は実に美しかったのだが…。ヌレエフ版「ライモンダ」のジャン・ド・ブリエンヌ役は、登場した後にライモンダをサポートする。それが、中途半端な腰の高さなのでかえって難しそうなのだ。身長の差があまりないペアだと、ライモンダの足先がついてしまうのでさらに難しい。ただ、このペアはヴォルチコフが長身なのでその点はそれほど問題はなさそうだった。問題は、ジャンの最初のヴァリエーションで、ここでまず、あちゃーと思ってしまった。回転の軸がぶれぶれで不安定なのだ…。うーん。これではまずいだろう。そしてこの二人のパ・ド・ドゥでもサポートが全然ダメだった。ロクロ回しピルエットでも、マーシャとタイミングが合っていなかった。マーシャは日本公演の後数日してすぐにパリに行ったはずなので、合わせる時間がなかったわけではないのだろうけど。

P1020457s

さて、この後は、Valse Fantastique。この場面の群舞がとにかく美しくて素晴らしい~。照明は逆光でダンサーたちの顔は判別できないほど。ちなみにメーンキャストは以下の通り(顔があまり判別できなかったのでキャスト表によると)
Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet, Charline Giezendanner
Julien Meyzindi, Alistar Madin, Fabien Revillion, Marc Moreau
かなりエース級を投入。他にも、マチルド・フルステー、藤井美帆、オーバーヌ・フィルベール、タケル・コストらが出演していた。中心が4ペアに加えて、女性16人、男性8人の合計32人の群舞。

白と黒の衣装、男性は白い連獅子のミニ版のような頭飾りをつけていて銀色の幻想的な世界が展開する。夢のシーンというとどうしてもパステルカラーになりがちだけど、こんなモノトーンというかいぶし銀のシックな世界観がとても新鮮。言葉で表現するのは難しいのだけど、他のシーンがきらびやかなゆえに、いかにも夢という別世界的なものを感じさせてくれる。
その中で、アンリエットとクレマンスそれぞれのソロもあり。なんだかすごい難しいテクニックが入っていたと思うけど、ヌレエフ特有の難しさゆえ、脚などのテクニックは完璧なんだけどその分上半身が硬くなってしまうのは仕方ないのかな。

次にジャン・ド・ブリエンヌのソロ。これがあまり聞いたことがないフルートかピッコロを使った曲によるもので、アン・デダンのアティチュードで回った後またアン・デダンでルティレでピルエット、それからカブリオールが入ったり、もちろんトゥール・ザン・レールも入っているしマネージュも変則的なもの、という鬼のような、恐ろしく難しいもの。これをヴォルチコフに踊らせるには相当無理があったようで、この振りで果たして合っているのかな?と思わせるところがあった。というかこれを完璧に踊れるダンサーってたぶん今回のキャストでもジョゼ・マルティネスしかいなかったのではないだろうか。やっぱり高度な技術のために美しさを犠牲にしているような振付で、私はあまり好きではないし、とにかくこのシーンでのヴォルチコフの出来は相当気の毒なものになってしまっていた。

そしてライモンダのピチカートのヴァリエーション。マーシャはもーすんばらしかった。踊りがとにかく滑らかでよどみなく、このシーンの音楽の美しさを最大限に生かしていた。

群舞によるコーダの音楽がまた素敵~。群舞もとても溌剌としていて素晴らしい。夢の前半の終わりを告げるシーン。群舞が去り、そしてジャン・ド・ブリエンヌが去ると、手下のサラセン人二人(グレゴリー・ドミニャック、ヤン・シャイヨー)を引き連れたアブデラムがテーマ曲に乗って登場。グレゴリーは素顔は金髪の美青年で3幕のグラン・パ・クラシックにもほぼ毎回登場するのに、無言無表情で迫力のあるスキンヘッド&髭のサラセン人も踊っちゃうからすごい。サラセン人二人がライモンダをリフトしたり翻弄する中、アブデラムが迫る。最初の方に登場したアブデラムはマントとターバンで着飾っていたけど、ここでは上半身はほぼ裸。ステファンは、オペラ座の男性の中では男性的でマッチョなイメージがあったほうだけど、こうやって見ると意外と華奢で、やっぱりこの人は身体が若いなと思わせた。手下であるサラセン人二人が着飾っているのに、首領のアブデラムが上半身裸だから、細く見えるのかもしれない。アブデラム+サラセン人の3人は手をつないででんぐり返ししたりけっこう不思議な振り付け。あんまりカッコよくないんだな、この振り付けは。「ダンサーズ・ドリーム」のDVDで、ヌレエフが言うにはアブデラムの振り付けはマーサ・グラハムなどモダンダンスの影響が強いとのことだけど、たしかにその影響は感じられる。

る。横たわっていたライモンダが駆け寄った友人たちに起こされ、上手の(アブデラムから贈られた)おつきの子供たちも目覚める。長い長い第一幕が終了。

※順番やテクニックの種類等思い違いがあるかもしれません。というか、かなり怪しいです。CDを聴きながら、思い出しては書いています。とにかくヌレエフ版は振り付けが複雑なので、覚える方も、ものすごく大変だと思います。

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2009/01/04

12/27 パリ・オペラ座「ライモンダ」Raymonda 3幕のみ

バスティーユでのベジャールプロ終了が9時半、ガルニエでの「ライモンダ」終了が10時45分。バスティーユから移動すれば、「ライモンダ」の3幕に間に合うかもしれないジャン、と思いガルニエに向かうことに。というのも、日本にいるお友達に、今日のジャン役はジョゼが出ているというメールを送ってきてもらったから(パリではインターネットを見ていなかったので、日本にいる人のほうが情報が速い)。それにこの日の「ライモンダ」のチケットも持っていたし。

なんとか10時ちょうど、休憩時間の終了を告げるブザーが鳴っている間に駆け込むことができた。席は3階サイドのcote(ボックス)。しかし私の席に別の人が座っていたので、係りに頼んで空けてもらうことに。しかも2列目で、1列目の人が例によって身を乗り出して見ているので、ものすごく邪魔である。キャスト表は入場時にはもらえなくて、終演後やっと入手。キャストを知らないで見るというのもちょっと新鮮で面白いかも。

P1020926ss


RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne→José Martinez
ABDERAM Jérémie Bélingard
HENRIETTE Mélanie Hurel
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Emmanuel Thibault→Julien Meyzindi
BERNARD Fabien Révillion
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Gil Isoart
LE ROI Emmanuel Hoff

GRAND PAS CLASSIQUE
Aurelia Bellet, Marie-Solene Boulet, Sarah Kora Dayanova, Laura Hequet
Joshua Hoffalt Florian Magnenet, Julien Meyzindi, Gregory Dominiak

Mathilde Froustey, Charline Giezendanner,Lucie Clement, Juliane Mathis
Gil Isoart, Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

VARIATION
HENRIETTE (Mélanie Hurel)

PAS DE QUATRE Gil Isoart Alistar Madin, Marc Moreau, Fabien Revillion

TRIO
CLEMENCE (Muriel Zusperreguy) et Mathilde Froustey, Charline Giezendanner

チャルダッシュの中には、藤井美帆さんが一番前の列にいた。昇進試験で昇進はできなかったものの、ダンソマニなどのコメントを見るとかなり評価は高かったようで、自信に満ちた踊り。今年入団したばかりのタケル・コストくんもいた。ハーフだけどかなり日本人寄りの容姿なのですぐにわかる。

ヴァリエーションはアンリエットのメラニー・ユレル。このヴァリエーションはものすごく良くて、ユレルをすっかり見直してしまった。動きがとてもクリアだし、パドシャの高さも申し分なくて、きびきびと音楽によく乗っている。

パ・ド・カトルは、ヌレエフ版に限らずたいていの「ライモンダ」で挿入される振付だけど、ここのトゥール・ザン・レールの着地でそのバレエ団の男性ダンサーの実力が試されると言っていい。たとえば新国立劇場での「ライモンダ」は、トゥール・ザン・レールできちんと5番に降りられるのはマイレン・トレウバエフだけだ(中村誠さんも成功率は高い方だけど)。

で、オペラ座はというと、4人中大体2人が成功、あとの二人もうまくごまかすことに成功していた。この後も毎日サラセン役とグランパ・クラシックを踊って大活躍のマルク・モローの着地が毎回とても綺麗だった。ジル・イゾアールもさすがベテランだけあって、このあたりはきれい。しかも、このあたりの振付はかなり鬼のように跳躍が多くて大変!

クレマンスのほうはソロではなくて、グランパに出演している女性ダンサー二人を引き連れて踊る。マチルド・フルステーは以前の自己アピールがだいぶ減って、自然体で美しいラインを見せていたし、コリフェに昇格したシャルリーヌも強靭さを見せていながら可愛らしく良かった。

さて、ライモンダとジャンのペアが登場。ジョゼをガルニエで観るのは実は初めて。「椿姫」ではデ・グリューを踊る予定でキャスト表にも名前が出ていたのに一回も登板していなくて。そのジョゼのジャンはさすがのエレガンスと優雅さ。改めて脚のラインの美しさ、気品のある佇まい、的確なサポートに惚れ惚れ。これぞエトワール。ドロテはとにかく華やかで、あのキラキラのゴージャス衣装も似合ってとっーても綺麗なんだけど、ただこの華やかさの押し出しがあまりにも強くて、残念ながら私の好みとは違っていた。同じ華やかさのある姫役でも、ガムザッティだったらぴったりなんだろうけど、ライモンダはもうすこしおっとりとしているキャラクターだと思っているので。

ライモンダのヴァリエーション、オペラ座なので、手をバシっと叩く音が大きく響く。やはりロシア系の「ライモンダ」の映像ばかりを観てきたせいか、私はここは音を出さない方が好きだし、手を叩く音をさせたとしても、ここまで大きいのはちょっと、せっかくの素敵な音楽を乱すようで好みに合わない。
ドロテは、テクニック的には文句がつけようがないほどでまったく乱れがない、とにかく脚が強靭だし引き上げも強くて、上手い。ただ、あまりにも強すぎて、お姫様の優雅さに欠けている上に、私は上手いし余裕ありますわよ、と言わんとしているのがくどいというか、そういうのって自分でアピールするんじゃなくて自然と醸し出されなくてはならないと思うの。柔らかさや余裕が加わったら、これだけ華があることだし、本物のスターの輝きを身につけられるのではないかと思った。

そしてコーダ。このコーダの時の音楽がもう大好き。コール・ドの動きも好き。ライモンダが片脚ずつパッセするときの前半の音のゆっくりさ加減と、微動だにしないドロテの上半身に感心。後半に音楽のスピードが上がってもしっかりとついてきている。本当に彼女はテクニックは素晴らしい。そしてジャンがカブリオールで飛び込んでくるラスト。鮮やかな弧を描くバットゥリーのカブリオールで、踊りも最高潮に。ところが、ここで終わらないのがヌレエフ版の大変なところで、この後もしっかりパ・ド・ドゥが続く。3幕を観ただけでも心臓破りのようなダンスの饗宴というのが「ライモンダ」なのだと実感。そしてこの日一番印象に残ったのは、やはりジョゼのエレガンスだった。

***
ところで「ライモンダ」の魅力の一つには、エキゾチズムの香りを盛り込みながらも、真珠のようなきらめき、輝きのある旋律を聴かせるグラズノフによる音楽があります。バレエ音楽の中でも、最高傑作のひとつだと思います。このモスクワ交響楽団盤は、オペラ座で上演されている「ライモンダ」のほとんどの曲が収録されているので、お勧めです。指揮はアレクサンドル・アニシモフで、「ダンサーズ・ドリーム」のライモンダ編にも出演しています。

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2008/12/25

マラーホフの「眠り」メッセージ/パリ・オペラ座「ライモンダ」またちょっとキャスト変更

NBSのサイトに、1月の東京バレエ団「眠れる森の美女」マラーホフ版に出演のウラジーミル・マラーホフのコメントが載っていました。彼が演出し、今回出演もするカラボスという役についても語っています。色っぽいマラーホフのカラボスの写真付です。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/2008/12/post-87.html

「眠れる森の美女」マラーホフ版は観に行きたいんですが、なんかばたばたしているうちに未だにチケットを買っていないんですよね。

今日はクリスマスですね。皆様、素敵な一日を過ごされていますか?昨日、今日と井上バレエ団の「くるみ割り人形」に行ってきました。終わったあとにも、クリスマスキャロルの演奏という素敵な演出があって楽しかったです。久しぶりにヘスス・パストールの元気な姿を観られたのも良かったです。ちょっとムッチリしちゃっていましたが。島田衣子さんのプリマオーラがとっても素敵でした。感想を書こうと思ったのですが、バタバタしちゃってとりあえず今日は書けませんでした。また後ほど!(そして、明日はクリスマスだというのに、会社の忘年会なんですよね。ひどいなあ)

(と、新国立劇場のホワイエのクリスマスツリーでごまかします)
P1020225s

そのバタバタの原因なのですが、金曜日の夜出発でパリに行ってくるのです。しかしあさって出発というのにまったく準備ができておらず、クリスマスイヴというのに(サンフランシスコ・バレエの「くるみ」のDVDをかけながら)必死に荷物を詰めていました。今回は、昨年末に引き続き、バレエを普段は全然観ない家人を連れて行くのです。飽きさせないように、別プログラムを観て貰うことにしました。(「ライモンダ」4連発は初心者には気の毒なので) 私は行けないバスティーユでの30日のヌーヴェル・アン公演に行かせます(笑)

というわけで、そのオペラ座の「ライモンダ」ですが、24日現在でまたキャスト変更が出ています。ベランジェにキャスティングされていたシモン・ヴァラストロが怪我をしてしまったようで、代役はジョシュア・オファルトです。シモンくん好きなので残念です。大きな怪我ではありませんように。カール・パケットはインフルエンザに罹ってしまったけど、なんとか復活したようですね(ダンソマニ情報)。

カール・パケットは「ライモンダ」のジャン・ド・ブリエンヌとアブデラム、「ベジャールへのオマージュ」の「火の鳥」での火の鳥とフェニックス、さらに「ボレロ」のリズムと大活躍です。カールくんなしでは、多分オペラ座は成り立たないでしょうね。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

27 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne
ABDERAM Jérémie Bélingard
HENRIETTE Mélanie Hurel
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Emmanuel Thibault
BERNARD Fabien Révillion
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Gil Isoart
LE ROI Emmanuel Hoff


28 décembre 2008 à 14h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff


29 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Yann Bridard
HENRIETTE Myriam Ould Braham
CLEMENCE Mathilde Froustey
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi
LE ROI Richard Wilk


30 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff

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2008/12/22

France 3のパリ・オペラ座「ライモンダ」特設サイトの動画

France 3のパリ・オペラ座「ライモンダ」特設サイト
http://culturebox.france3.fr/ballet_de_noel#/ballet_de_noel/に、続々と動画がアップされています。

エリザベット・モーランがドロテ・ジルベールに「ライモンダ」をリハーサルしている動画があるのですが、モーランが現役時代とあまり変わらない姿をしているのがちょっと嬉しかったです。
http://culturebox.france3.fr/ballet_de_noel#/ballet_de_noel/6076/Les_coulisses_du_Palais_Garnier_%3A_R%E9p%E9tition_de_Doroth%E9e_Gilbert

友達が、かつてモーランのライモンダ、ルグリのジャン・ド・ブリエンヌ、そしてイレールのアブデラムが出演した「ライモンダ」を観たそうですが、それはそれは伝説に残るような荘厳で、絵巻物のような歴史的な舞台、これぞ芸術というものだったとのこと。
残念ながらドロテのライモンダは観られないと思いますが(でも、ベジャールプロ終了後にガルニエに移動すれば3幕は観られるかしら?チケットは持っているんですよね)、大晦日のイレールのアブデラムは無事観られますように。

あと、クリストフ・デュケンヌとイザベル・シアラヴォラがサラセンの踊りをリハーサルしている動画もありました。ところが、今キャストを見直していたら、シアラヴォラの名前が一切消えているんですね。怪我でもしてしまったようでしょうか。
http://culturebox.france3.fr/ballet_de_noel#/ballet_de_noel/6067/Les_coulisses_du_Palais_Garnier_%3A_R%E9p%E9tition_d%27Isabelle_Ciaravola_et_Christophe_Duquenne

もう一つ気がついたのですが、

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549
(12月19日現在のキャスト)

14 décembre 2008 à 14h30
RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne
ABDERAM Jérémie Bélingard
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Hervé Moreau
ESPAGNOLS Mathilde Froustey, Gil Isoart

16 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Agnès Letestu
JEAN DE BRIENNE Stéphane Bullion
ABDERAM Karl Paquette
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Hervé Moreau
ESPAGNOLS Mathilde Froustey, Alessio Carbone


14日と16日のサラセンのところにエルヴェ・モローの名前があるんですが、これは何かの間違いなのでしょうか??復帰のための足慣らし?

私は26日夜に出発の予定ですが、まだまったく準備というものができていません。しかも前日の25日は職場の忘年会なんですよね…。

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2008/12/20

パリ・オペラ座昇進コンクール・女子の結果

パリ・オペラ座昇進コンクール・女子の結果が出ました(ダンソマニより)

Coryphées : スジェに昇進

1. Charline Giezendanner : promue 昇進
2. Caroline Robert
3. Eléonore Guérineau
4. Séverine Westermann
5. Lucie Clément
6. Alexandra Cardinale


Quadrilles : コリフェに昇進

1. Pauline Verdusen : promue 昇進
2. Amandine Albisson : promue 昇進
3. Héloïse Bourdon: promue 昇進
4. Marine Ganio

というわけで、「ルグリと輝ける仲間たち」でも活躍したシャルリーヌ・ジザンダネがスジェ昇進です。おめでとうございます。彼女は最近活躍目覚しいという感じで、去年の「くるみ割り人形」でも、雪の精のソリストを踊っていたと思ったらクララの妹役としても出ていたりしていました。
マチューの妹のマリーヌはあと一歩で残念でしたね。正式入団したばかりだと思うので、まだまだチャンスはありそうです。


オペラ座といえば、「ライモンダ」のキャスト変更があります。12月28日、30日に出演するマリーヤ・アレクサンドロワのパートナー(ジャン・ド・ブリエンヌ)が、ルスラン・スクワルツォフから、同じくボリショイのアレクサンドル・ヴォルチコフに変わりました。
それから、クレマンス役にマチルド・フルステーがキャスティングされました。26日、29日に出ます。みんな苦手だというマチルドですが、私は彼女の勝気で目立ちたがり屋なところが結構好きなんです。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

28 décembre 2008 à 14h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Géraldine Wiart, Simon Valastro
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff


29 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Yann Bridard
HENRIETTE Myriam Ould Braham
CLEMENCE Mathilde Froustey
BERANGER Simon Valastro
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi
LE ROI Richard Wilk


30 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Alexander Volchkov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Géraldine Wiart, Simon Valastro
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff

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2008/12/18

パリ・オペラ座昇進コンクール男子の結果

12月恒例のパリ・オペラ座昇進コンクールですが、ダンソマニに結果が出ていました。今年は、スジェが男女各1、女性コリフェが3名、男性コリフェが4名と枠が極めて少ない中での試験でした。

男子の試験が17日に先に行われて結果が出ています。

Coryphées : (スジェに昇進)
1. Alexis Renaud アレクシス・ルノー : promu 昇進
2. Fabien Révillon
3. Allister Madin
4. Daniel Stokes
5. Sébastien Bertaud
6. Grégory Dominiak

Quadrilles : (コリフェに昇進)
1. Florimond Lorieux フロリモント・ロリユー: promu 昇進
2. Marc Moreau マルク・モロー : promu 昇進
3. Yannick Bittencourt ヤニック・ビッテンクール : promu 昇進
4. Yvon Demol イヴォン・ドゥモル: promu 昇進
5. Yann Chailloux
6. Alexandre Gasse

課題曲は
カドリーユ女子:  白の組曲 シガレットのヴァリーエーション
カドリーユ男子:  ジゼル第一幕ペザントの第一ヴァリエーション
コリフェ女子: 眠れる森の美女 幻想の場のヴァリエーション
コリフェ男子: ライモンダ 第三幕ジャン・ド・ブリエンヌのヴァリエーション

アレクシス・ルノーは、6月の「椿姫」でN伯爵を踊っていました。とても甘いハンサムで、同じ役を踊っていたシモン・ヴァラストロに比べると演技力ではさすがに落ちるなとは思いましたが、期待できそうな感じでした。来日公演の「ル・パルク」では、キスされてしまう男性の役でしたね。

カドリーユとなると私は全然詳しくないのですが、マルク・モローはルグリのガラや「スーパーバレエ・レッスン」でお馴染みで、けっこう活躍していたので、まだカドリーユだったの、って感じです。ロビンス・プロなどでも抜擢されていたし、若いのでこれからの活躍も楽しみですね。

女子の試験は19日です。マチュー・ガニオの妹マリーヌや、藤井美帆さんも受けるようです。女子コリフェ対象の試験は、顔ぶれを見るとけっこう実力者が多いので、一つの枠を誰が取るのか、全然予想もつきません。

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2008/12/17

パリ・オペラ座ベジャールプロ「春の祭典」動画/「ボレロ」動画

パリ・オペラ座では、オペラ・バスティーユにて、「ベジャールへのオマージュ」を上演中です。オフィシャルサイトに、「春の祭典」の動画がアップされていました。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Bonus.asp?Id=775&IdS=538


生贄役、ジェレミー・ベランガールと、クレールマリ・オスタのソロが中心です。やっぱり東京バレエ団のとはずいぶんと雰囲気が違いますね。

ベジャール・プロのキャストも、微妙に変わっています。27日と29日のキャストが入れ替わったとのことです。

27 décembre 2008 à 19h30
SERAIT-CE LA MORT ?
Mathieu Ganio
Ludmila Pagliero
Nolwenn Daniel
Eleonora Abbagnato
Myriam Ould Braham

L'OISEAU DE FEU
Benjamin Pech
Karl Paquette

LE SACRE DU PRINTEMPS
Stéphanie Romberg
Audric Bezard


29 décembre 2008 à 19h30
SERAIT-CE LA MORT ?
Nicolas Le Riche
Delphine Moussin
Clairemarie Osta
Emilie Cozette
Dorothée Gilbert

L'OISEAU DE FEU
Mathieu Ganio
Vincent Chaillet

LE SACRE DU PRINTEMPS
Clairemarie Osta
Jérémie Bélingard

追記:ヌーヴェル・アン公演に上演される「ボレロ」の動画もアップされていました。ニコラ・ル=リッシュがメロディを踊っています。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Bonus.asp?Id=773&IdS=614

それから、France3の「ライモンダ」特設サイトは、放映日の25日まで少しずつ動画などが追加されているようです。
http://culturebox.france3.fr/ballet_de_noel#/ballet_de_noel/


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2008/12/13

France3のサイトでルドルフ・ヌレエフと「ライモンダ」の特集

ルドルフ・ヌレエフ財団からのお知らせメールが来て、France3でのヌレエフ版「ライモンダ」の特設サイトについて教えてもらいました。

12月25日15時45分より、フランスのテレビ局France3で、パリ・オペラ座、ルドルフ・ヌレエフ振付の「ライモンダ」が放映されます。その放映を記念して、12月19日23時15分より、ルドルフ・ヌレエフのドキュメンタリーが放映されます。

http://culturebox.france3.fr/noureev#/noureev/

ドキュメンタリーの一部と思われる動画には、ヌレエフの踊りをはじめ、シャルル・ジュド、エリザベット・プラテル、そしてドロテ・ジルベールのインタビューもありました。さらに、Webのみのコンテンツとして、マリ=アニエス・ジロとジョゼ・マルティネスのリハーサル映像や、ソリストを入れたシーンのリハーサル(エミリー・コゼットやジョシュア・オファルトらがいます)、ワルツのリハーサル(マチルド・フルステーら)、豪華な衣装アトリエ、舞台装置の設営の様子などの素晴らしい映像があります。また、「白鳥の湖」の王子役やパドトロワについて語るローラン・イレールのインタビューも。

映像のサイズも大きくてきれいだし、すごく嬉しい映像です。ただしフランス語なので、何を言っているかは全然判りません。

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2008/12/10

パリ・オペラ座の「ライモンダ」POB's Raymonda映像/キャスト変更追記

パリ・オペラ座のオフィシャルサイトにて、「ライモンダ」の舞台映像を少し観ることができます。ライモンダがマリ=アニエス・ジロ、ジャン・ド・ブリエンヌがジョゼ・マルティネスです。この二人のアダージオですね。しかしポアントで立つと、マリ=アニエスがジョゼとあまり身長が違わないのに驚きます。マリ=アニエス、映像で観てもテクニックは素晴らしいのですが、やっぱりデカイ感じ。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Bonus.asp?Id=768&IdS=549

なお、ライモンダのトップ画像は、エミリー・コゼットのライモンダ。エミリーは背が高くすらりとしていて、金髪なのでライモンダの衣装がよく似合いますね。予定通りで行けば、カール&エミリーの金髪コンビでの「ライモンダ」も観られる予定です。

そのカール・パケットですが、ジェレミー・ベランガールが怪我により12/3のアブデラムを降板したため、アブデラム役の代役として出演しました。12月7日も、ジェレミーの代わりにカールが踊ったようです。カールは、怪我人が出たときには本当に代役として活躍していてえらいですよね。

ちょっと前の記事ですが、ニューヨークタイムズに初日のレビューが載っています。マリ=アニエス、ジョゼのペアとドロテ・ジルベールの写真付。
http://www.nytimes.com/2008/12/03/arts/dance/03raym.html?_r=1

その記事ではマリ=アニエスのことはあまりほめていなくて、ドロテとニコラ・ル=リッシュを絶賛しています。たしかに、マリ=アニエスは、ロシアバレエの「ライモンダ」を見慣れた人には、上半身の使い方が違う、と思えてしまうのかもしれませんね。

というわけで、年末のパリ行きは、今回のボリショイ公演もあり、マーシャことマリーヤ・アレクサンドロワのライモンダが一番楽しみになりました。27日はバスティーユのチケットを持っているのですが、同日のガルニエのチケットもあり、最後までどっちに行くのか悩みそうです。

追記;
と思ったら大変なことが!
マチアスが全降板、キャストの出演日がすごく変わって、大晦日はアニエス&ステファン、アブデラムはなんとローラン・イレールです!

マチアスのエトワール昇進が見られると思ったのにショック…。本当に気の毒です。でもステファンにとっては、昇進のまたとないチャンスですね。イレール様相手に踊れるなんてすごい!

アレッシオ・カルボーネも降板なんですね。こちらも残念です。

オフィシャルにもキャストが出ていました。
http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

大晦日公演
http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=613


27 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne
ABDERAM Jérémie Bélingard
HENRIETTE Mélanie Hurel
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Emmanuel Thibault
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Charline Giezendanner, Simon Valastro
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanonva, Julien Meyzindy
LE ROI Richard Wilk


28 décembre 2008 à 14h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Ruslan Skvortov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Géraldine Wiart, Simon Valastro
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff


29 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Yann Bridard
HENRIETTE Myriam Ould-Braham
CLEMENCE Nolwenn Daniel
BERANGER Simon Valastro
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Ghyslaine Reichert, Marc Moreau
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi
LE ROI Emmanuel Hoff


30 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Maria Alexandrova
JEAN DE BRIENNE Ruslan Skvortov
ABDERAM Stéphane Bullion
HENRIETTE Aurélia Bellet
CLEMENCE Eve Grinsztajn
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Florian Magnenet
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Géraldine Wiart, Simon Valastro
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Christophe Duquenne
LE ROI Emmanuel Hoff


31 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Agnès Letestu
JEAN DE BRIENNE Stéphane Bullion
ABDERAM Laurent Hilaire
HENRIETTE Marie-Solène Boulet
CLEMENCE Laura Hecquet
BERANGER Florian Magnenet
BERNARD Josua Hoffalt
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Géraldine Wiart, Simon Valastro
ESPAGNOLS Mathilde Froustey, Christophe Duquenne
LE ROI Richard Wilk

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2008/11/22

パリ・オペラ座「ライモンダ」12月28日チケット譲ります(←終了)

ガルニエでの12月28日(日曜日)14時30分~「ライモンダ」(パリ・オペラ座)のチケットが一枚余っています。

←引き取ってくださる方が見つかりました。したがって終了です。

20ユーロの席(Baignoire)、かなり舞台寄りです。1階サイドのボックスの二列目なのでちょっと見づらいかもしれませんが舞台には近くてお得だと思います。

今の所の予定キャスト(変更の可能性アリ)

28日
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Stphane Phavorin
HENRIETTE Aurlia Bellet
CLEMENCE Laura Hecquet
BERANGER Emmanuel Thibault
BERNARD Alessio Carbone
LA COMTESSE Sarah Kora Dayanova
SARRAZINS Charline Giezendanner, Adrien Bodet
ESPAGNOLS Sarah Kora Dayanova, Julien Meyzindi
LE ROI Emmanuel Hoff

私もこの回を見る予定です。その他受け渡し方法、お支払い方法はご相談に応じます。

良席ではないですが、ユーロ安の今、お値段を考えればちょっとお得かも?です。一応「ライモンダ」は現時点では全日程ソールドアウト(時々戻ってきますが、28日はほとんど戻ってきていません)。
またこの日はバスティーユでの「モーリス・ベジャールへのオマージュ」も休演です。

お問い合わせは、左下の「プロフィール」のページにあるメールアドレスからどうぞ。gmailにアドレスを変更しました。

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2008/11/21

FIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」2008 12/5号 No.377

FIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」も15回目。今回の特集は、例年12月下旬に開催される昇級コンクールです。

普段バレエ雑誌ではなかなか読めない、まだスターではないダンサーのインタビューが読めるのがとても面白いですね。

http://madamefigarojapon.hankyu-com.co.jp/con/index.html

今年はプルミエに空きがないため、スジェがコンクールに参加できないのですよね。しかも、プルミエで引退しそうな人もいないため、誰かがエトワールにならない限り、来年もスジェは受けられないことになります。

コンクールの採点方法なんですが、1階客席に並ぶ審査員は、オペラ座の総監督、芸術監督、バレエマスター、他のカンパニーからのゲスト、そして団員によって選ばれた6年以上経験のある団員が5人という構成。

そして知らなかったのですが、30点満点で、当日の審査員の持ち点が20点で、あと10点は日常の勤勉性・プロ意識についてであるとのこと。

15年近くコンクールを見ているジャーナリストによれば、クラシック作品を踊れる背の高いダンサーが足りないといったバレエ団の必要性という点も勘案されているから、去年のような番狂わせが起きるのだそうです。今オペラ座になりないと彼女が個人的に思うのは、テクニックだけでなく表現という点でも優れているアーティスト、ということだそうですが、これはオペラ座に限った話ではなくて、世界的にそういう傾向になってしまっていますよね。マリインスキーに代表されるロシアでもそうだし。

その、予想外の結果でプルミエール・ダンスーズに昇級したエヴ・グリンシュタインのインタビューが載っています。コンクールを見ていたドロテ・ジルベールが感嘆したほどのパフォーマンスだったそうで。でも、そのコンクール直後の「パキータ」にしても、6月の「椿姫」にしても、同時にコンクールを受けて昇級できなかったローラ・エケ、アリス・ルナヴァン、マチルド・フルステ、サラ・コヤ・ダヤノヴァらのほうがずっと目を惹きつけられたのですよね。どうもエヴとミュリエルは地味で冴えなかったのです。

ジョゼ・マルティネスの新作「天井桟敷の人々」で、エヴはセカンドキャストながらヒロインのガランス役に抜擢されました。そのときの写真も載っています。でも、ファーストキャストのイザベル・シアラヴォラが古典的な美貌と美しい脚で魅惑的だったのに、やっぱりエヴは化粧が濃いだけであまり美しくないのですよね(実際の「天井桟敷~」の舞台は観ていないから、なんともいえない、実はとてもよかったりするのかも知れませんが)。オペラ座の稽古の後、24時まで開いている演劇学校に通っていたそうで、大変な努力家ではあるようです。

一方、17回目の挑戦でコリフェに昇進した35歳のジスレーヌ・レイシェーのインタビューはとても面白かったです。「天井桟敷の人々」では肉襦袢をつけて、準主役級のマダム・エルミーヌを踊り、そのときの写真も載っているのですが、迫力がありますね。毎年落とされてもずっと挑戦し続けたというのは本当に凄いと思います。1年間オペラ座を休んでマドリッドのカンパニーでネオ・クラシックを踊っていたそうで。戻ってからも、コンテンポラリー作品に興味を持ち、フォーサイスがオペラ座のために創った「パスパーツ」の初演キャストに抜擢されたとのことです。長い間チャレンジ精神を持ち続けている彼女は、きっといろいろと新しい道を切り開いていけそうですね。

最後に、今年のカルボー賞に輝いた、日本でもお馴染みのスジェ、オドリック・ベザールのインタビュー。この賞は本来24歳までの若手ダンサーが対象とのことですが、例外的に受賞したとのこと。背が高くて男前の彼は、舞台の上でもよく目立ちますが、192センチもあるのだそうです。しかも、オペラ座の最終学年で25センチも伸びて、身体のバランスの取り方が急に変わったので苦労したようです。背中の筋肉の成長が追いつかなかったそうで。だから、ちょっと猫背に見えることがあったのですね。しかし、「椿姫」などで観た彼は、その欠点もだいぶ解消されてきて、持ち前の華のある雰囲気もあってとても素敵でした。2年前にNYCBのプリンシパルでもあるベンジャミン(バンジャマン)・ミルピエの「アモヴェオ」で抜擢され、今年のミルピエの新作「トライアド」ではマリ=アニエス・ジロの相手役を務めました。また、ルグリが彼を応援し続け、彼の主催するガラへ参加させ、指導したことも(日本での「ルグリと素晴らしき仲間たち」公演もそうですね)、良い経験になったようです。ルグリの1時間の稽古は、一人でする2か月分の稽古に相当するそうで。

カルボー賞の授賞式の写真が載っていますが、ルグリをはじめ、去年の受賞者マチアス・エイマン、オーレリー・デュポン、アリス・ルナヴァンらも写っています。オーレリーは彼のプティット・メールなんですね。その中でも、やっぱりオドリックはひときわ背が高いです。やはり人一倍稽古熱心であることを、ルフェーブルも評価しているようです。


この号のフィガロでは、オペラ座連載の次のページに6ページを割いて載っている、秋からの映画特集が面白いです。すごく興味を惹かれる映画がたくさん公開されるんですね。

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2008/11/18

クリスマス・チャリティガラ ルグリからのメッセージ

カメラマンのKYOKOさんからご連絡を頂き、12月のチャリティガラに寄せるマニュエル・ルグリのメッセージを頂きました。


1) bien sur qu'il n'y a rien de mieux que de danser dans un thtre mais j'ai une grande confiance en l'organisation Japonaise et je suis sur que les organisateurs nous rendront la scne le plus agrable possible.
De plus c'est un Gala pour une bonne cause et une relation plus intime avec le public est ici bienvenue.

2) Je dsirais depuis beaucoup de temps un nouveau solo et la rencontre avec Patrick De Bana fut pour moi dcisive.
C'est un jeune chorgraphe plein de talent, intuitif et avec une curiosit pour l'art en gnral qui est tout a son honneur.Son univers est immense et trs imag et je suis sur que cette chorgraphie transportera le public dans une motion intense.

3)Ce spectacle est pour moi aussi trs important, car ds qu'on dit cration, il y a vraiment l'aboutissement d'un travail et d'un rve donc pour moi cela sera aussi un christmas"present"!
Quand a ma ma blessure elle n'tais absolument pas grave et j'ai pu faire tous les spectacles qui taient prvus depuis.
Je souhaite que le public Japonais continue de me faire confiance et mme si les grands classiques s'loignent peu a peu, il me reste encore beaucoup de choses a faire partager.

KYOKOさんによる訳

1/ホテルの宴会場への不安。
勿論、踊るのに劇場に勝る場所はありません。
しかし、私は日本の企画運営に絶大の信頼を抱いています。
主催者が必ず、我々のために可能な限り最良な舞台を用意してくれると信じています。
その上、望ましい事に、このガラは意味のある目的(チャリティ)を持ち、また観客とより緊密な関係を築けられる事が出来るのです。

2/新作“ソロ”について。
かなり以前から私は新しい“ソロ”が欲しかったのです。
そして、パトリックドバナとの出会いが私には決め手となりました。
彼は才能豊かで、直感力に優れた若い振付家です。彼のためにあると言っても過言では無い程に、芸術一般に好奇心があります。彼の世界は雄大で心象的です。
私はこの新作が観客を強い感動に導くと確信しています。

3/日本のファンへのメッセージ。
この公演は私にとっても大変重要です。
何故なら、創作と一言で言いますが、ここには死ぬほどの労力と夢があるのです。
ですから、これは私にとっては、私への、そして私からファンへのクリスマスプレゼントなのです。
私の怪我の件ですが、本当に深刻なものではありませんでした。その後、予定されていた公演は全て踊れましたので。
グランドクラシックが少しずつ遠のいていくにしても、私は日本の皆様が相変わらず、私を信頼してくれる事を望みます。何故なら、一緒に共有する事がまだまだ沢山、私には残っているからです。

*********

真摯で誠実、ファン思いなルグリさんの人柄が伺える素敵なメッセージですね。

また、パトリック・ド・バナの振付作品にも惹かれますね。ベジャールやナチョ・ドゥアトの薫陶を受けており、ルジマトフのすべてで観た時も素敵でした。

チケットは新高輪プリンスホテルまでとのことです。

http://www.princehotels.co.jp/takanawa-area/christmas/dinnershow/gala/

グランドプリンスホテル新高輪 TEL:03-3447-1121(専用直通)

11/21追記:毎日新聞に、このガラを紹介する記事が載っていました。本紙では、ルグリさんの写真も載っています。
http://mainichi.jp/enta/art/news/20081120dde012040007000c.html

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パリオペラ座「ライモンダ」キャストちょっと変更

パリオペラ座の「ライモンダ」キャスト変更がありました。他の日も変わっているけど、とりあえず、

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

29/12

Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Blingard
Henriette : Hurel
Clmence : Daniel
Bernard : Thibault
Branger : Carbone

これがうれしいです。マチアスとオーレリーが見られます。エトワールノミネもあったりして?

それから、以下がキャスト変更のあった日です。

19/12

Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Stéphane Bullion
Abderam : Yann Bridard
Henriette : Isabelle Ciaravola
Clémence : Eve Grinsztajn
Bernard : Julien Meyzindi
Béranger : Florian Magnenet

20/12

Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Christophe Duquenne
Abderam : Alessio Carbone
Henriette : Myriam Ouldbraham
Clémence : Muriel Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart


23/12

Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Christophe Duquenne
Abderam : Alessio Carbone
Henriette : Myriam Ouldbraham
Clémence : Muriel Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

どうせなら大晦日も変更して欲しいですけどね。←変更ありました。

ベジャールへのオマージュ」もキャストが出ましたがこれは後で紹介します。自分が観る日がオスタ祭(オスタの生贄ってどーなんでしょう)でルグリとペッシュの出演なしなのが残念。

どうせルグリとペッシュは観られるから、とクリスマスチャリティガラをパスしたら、これでは二人とも一度も観られないことになって残念。(その前にお金がないんだけど(笑))
ゴールデンウイークにルグリさんはニューヨークだし、縁がないのかしら?

追記:大晦日のキャストも29日と同じになりました。大晦日、ドロテ・ジルベールはバスティーユでルグリと「ヌアージュ」を踊るようです。アレッシオのアブデラムは見られないのがちょっと残念。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=613

31/12

Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone


まだまだ変更がありそうなので喜ぶのは早いかもしれませんね。

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2008/11/16

パリ・オペラ座「ライモンダ」キャストちょっと追加

ダンソマニで、オペラ座「ライモンダ」のキャストがちょっと修正があったという書き込みがあり、ちょっと期待して見に行きました。残念ながら?メーンキャストの変更はないようです。

しかし、今まで記述のなかった「貴婦人」「サラセン」「スペイン」「王」のキャストが追加されていました。ちょっと嬉しいのが、スペインにヤン・サイズの名前があること。彼も復活してきたのですね。王役にジュリアン・メザンディの名前があるのが不思議。踊れる若手なのにね。あとグレゴリー・ドミニャクとか。貴婦人にはベアトリス・マルテルとサラ・コヤ・ダヤノヴァ、サラセンにはマルク・モロー、シモン・ヴァラストロ、エイドリアン・ボデ、シャルリーヌ・ジダンザネ、オーレリア・ベレ、スペインにはアレッシオ・カルボーネ、ジョシュア・オファルト、ローラ・エケ、サラ・コヤ・ダヤノヴァ、ジュリアン・メザンディが入っています。なかなか魅力的な脇ですね。

http://operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=549

ちなみに、大晦日のキャストはこんな感じ。脇はいいから主役を何とかして欲しいです(しつこくてすみません)

http://operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Distribution.asp?IdS=613

31 décembre 2008 à 19h30
RAYMONDA Dorothée Gilbert
JEAN DE BRIENNE Christophe Duquenne
ABDERAM Alessio Carbone
HENRIETTE Myriam Ouldbraham
CLEMENCE Muriel Zusperreguy
BERANGER Simon Valastro
BERNARD Gil Isoart
LA COMTESSE Béatrice Martel
SARRAZINS Anémone Arnaud, Marc Moreau
ESPAGNOLS Laura Hecquet, Josua Hoffalt
LE ROI Julien Meyzindi

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2008/11/11

ダンソマニ日本版に、パリ・オペラ座、ガルニエの座席表

パリ・オペラ座、特にガルニエの座席位置の表示は非常に判りにくくて、チケットが届いても自分の席がどこにあるのか全然わからないのが不便でした。

何回か、実際にガルニエでバレエを観ているというのに、席番号だけではやっぱりどこになるのか、見当もついていませんでした。

そこで、ダンソマニ日本版のモデレーターのmizukoさんが、ガルニエの座席表を作成してくださいました。とても判りやすい力作です。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=3860&sid=87761a782095b41bf3cbb908f33e091b

年末の「ライモンダ」のチケットは今はほぼ売り切れですが、時々戻りチケットも出てきているようなので、この座席表を参考にすると良いと思います。

(で、やっぱりチケット代の高い大晦日のジャン・ド・ブリエンヌがデュケンヌというのはやめてほしい…)

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2008/11/07

パリ・オペラ座「ライモンダ」プレキャスト

やっとダンソマニにプレキャストが出ました。(→オフィシャルにも出ました)

私は28日から観るんですが、年末のキャストがいまいちで、泣きそうです。一番期待できるのが、アレクサンドロワがライモンダを踊るボリショイ主役日ですね。ステファンのアブデラムが見られるのが嬉しいです。

なんでチケット代の高い大晦日にデュケンヌなんですか!しかも29日も同じキャストとは…。がっくりです。(去年もバスティーユでデュケンヌの地味なくるみ割り人形の王子を観ました…)これだったら大晦日はバスティーユにすれば良かったです。デュケンヌは「椿姫」のデ・グリューは良かったと思いますが、主役オーラがないのですよね。

「ライモンダ」収録は、初日のキャスト、マリ=アニエス・ジロとジョゼ・マルティネス、ニコラ・ル=リッシュです。12月5日、10日、12日です。

パターンとしては、
マリ=アニエス&ジョゼ
オーレリー&マチアス
アニエス&ステファン
エミリー&カール
マーシャ&ルスラン
ドロテ&デュケンヌ

ですね。あーあ。マチアスやステファンのジャン、観たかったな。やっぱりオペラ座は年末はキャストがしょぼくなることは去年の教訓から学ぶべきでした。

01/12
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

01/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

05/12 (Vidéo)
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

06/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Paquette
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

01/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

09/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Paquette
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

10/12 (Vidéo)
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet


12/12 (Vidéo)

Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

14/12 (matinée "rêve d'enfants)
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

15/12
Raymonda : Gillot
Jean de Brienne : Martinez
Abderam : Le Riche
Henriette : Gilbert
Clémence : Cozette
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

16/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

17/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

19/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

20/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

22/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

23/12
Raymonda : Dupont
Jean de Brienne : Heymann
Abderam : Bélingard
Henriette : Hurel
Clémence : Daniel
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

24/12
Raymonda : Letestu
Jean de Brienne : Bullion
Abderam : Bridard
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Meyzindi
Béranger : Magnenet

26/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

27/12
Raymonda : Alexandrova
Jean de Brienne : Skvortsov
Abderam : Bullion
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

28/12
Raymonda : Cozette
Jean de Brienne : Paquette
Abderam : Phavorin
Henriette : Bellet
Clémence : Hecquet
Bernard : Thibault
Béranger : Carbone

29/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

30/12
Raymonda : Alexandrova
Jean de Brienne : Skvortsov
Abderam : Bullion
Henriette : Ciaravola
Clémence : Grinsztajn
Bernard : Hoffalt
Béranger : Magnenet

31/12
Raymonda : Gilbert
Jean de Brienne : Duquenne
Abderam : Carbone
Henriette : Ould-Braham
Clémence : Zusperreguy
Bernard : Valastro
Béranger : Isoart

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AROP賞にシモン・ヴァラストロとアリス・ルナヴァン

ダンソマニ経由の情報です。

今年のAROP賞はシモン・ヴァラストロとアリス・ルナヴァン Simon Valastro et Alice Renavandに決まりました。おめでとうございます!

今年はプルミエの空き枠がなくて、12月の恒例の昇進試験をスジェの皆さんが受けることができないのですが、この二人が受賞したのはそれだけにめでたいです。特に、シモン・ヴァラストロは「椿姫」のN伯爵の演技が非常に印象的だっただけに嬉しいです。

AROP賞は1987年より、その年のパリオペラ座バレエの優秀なコールドのダンサーに与えられる賞で、今までも堂々としたメンバーが受賞しています。

過去の受賞者のリスト

1987 : Karin Averty / Manuel Legris
1989 : Elisabeth Maurin / Marie-Claude Pietragalla / Kader Belarbi
1991 : Delphine Moussin / Lionel Delanoe / Gil Isoart
1992 : Agnes Letestu / Eric Camillo / Jose Martinez
1993 : Ghislaine Fallou / Nicolas Le Riche / Fabien Roques
1994 : Aurelie Dupont / Yann Bridard / Emmanuel Thibault (prix "junior")
1995 : Miteki Kudo / Jean-Guillaume Bart
1996 : Clairemarie Osta / Stephane Phavorin
1997 : Marie-Agnes Gillot / Benjamin Pech
1998 : Nathalie Aubin / Yann Saiz
1999 : Eleonora Abbagnato / Herve Courtain
2000 : Fanny Fiat / Emmanuel Thibault
2001 : Emilie Cozette / Herve Moreau
2002 : Dorothee Gilbert / Christophe Duquenne
2003 : Mathilde Froustey / Stephane Bullion
2004 : Myriam Ould Braham / Florian Magnenet
2005 : Laura Hecquet/ Jean-Philippe Dury
2006 : Sarah Kora Dayanova / Mathias Heymann

2006年に受賞したジャン=フィリップ・デュリは退団して今はスペイン国立ダンスカンパニーにいますが(11月の来日公演で観られるかしら)、あとのメンバーの多くは大活躍している人が多いですね。

受賞したお二人には、改めておめでとうございます!

追記:コメントでmizukoさんに教えていただきましたが、ジャン=フィリップ・デュリスペイン国立からles Grands Ballets Canadiens de Montréal に移籍したようです。demi-solisteです。
http://www.grandsballets.com/fr/a-notre-sujet-danseur-detail.php?danseur=67

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2008/11/03

ヌレエフの新しいドキュメンタリーがフランス2で放映

ルドルフ・ヌレエフ財団のサイトで、ヌレエフの新しいドキュメンタリー「Rudolf Noureev l'Attraction Celeste」が放映されるとのお知らせがありました。

http://www.noureev.org/rudolf-noureev-actualites/noureev-documentaire-l-attraction-celeste

Sonia Paramoが監督し、Films Free Figuresが制作したとのこと。France2で2009年1月26日に放映されるとのことです。
インタビューや舞台映像の抜粋ということで、それ以上細かいことはわからないのですが、興味を惹かれますね。YouTubeに予告編らしきものがアップされています。彼のロシア時代から、晩年までの映像が使われているので、きっと見ごたえがあることと思います。

ヌレエフに関しては、ミラノ・スカラ座での彼を追ったドキュメンタリーがDVD化されたり(ミラノで買ったのですが、まだ観ていないんです。最近クラシカ・ジャパンで放映されたようですね。うちは家の向きの関係でスカパーのアンテナが立てられなくて)、From Russia With Loveという初期の彼についてのBBCのドキュメンタリーがイギリス、ドイツで放映されたりしていますね。さらに、アメリカのPBSでは"「Nureyev: The Russian Years」,"というドキュメンタリーも放映されています。

なお、「Nureyev: The Russian Years」については、PBSのオフィシャルの抜粋映像がYouTubeにアップされていますので、ご紹介します。

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2008/11/01

パリ・オペラ座「ライモンダ」、マリーヤ・アレクサンドロワの出演予定

パリ・オペラ座の12月の「ライモンダ」公演、なかなか日ごとのキャスト予定が発表されず、それどころか1名予定されている男性ゲストも発表されなくてやきもきする日々でしたが、ダンソマニ経由、マリーヤ・アレクサンドロワのオフィシャルサイト(ロシア語版のほう)に、年内の彼女のスケジュールがアップされていました。

http://www.mariaalexandrova.ru/schedule/

それによると、12月27-30パリ・オペラ座「ライモンダ」となっています。パートナーは、同じボリショイのルスラン・スクフォルツォフ。27日から30日まで毎日、というのはちょっと考えにくいので、多分、27日と30日だと思います。主役ペアが二人ともゲスト、というのはちょっと珍しいですよね。ルスランは12月のボリショイの来日公演には来ない予定ですが、マリーヤは3回も主演があるので、月末の出演にはなるだろうとは思っていました。

***********

ちなみに、ダンソマニでは、12月30,31日のバスティーユでのヌーヴェル・アン公演の予定キャストが発表されていました。

L'Oiseau de feu 『火の鳥』 (Béjart / Strawinsky)
L'Oiseau de feu 火の鳥 : Benjamin Pech バンジャマン・ペッシュ
L'Oiseau phénix  フェニックス : Karl Paquette カール・パケット, remp. Bruno Bouché, Vincent Chaillet, Yong Geol Kim (代役: ブリューノ・ブシェ、ヴァンサン・シャイエ、キム・ヨンゴル)

Nuages 『ヌアージュ』  (Kylian / Debussy)
Aurélie Dupont - Manuel Legris
オレリー・デュポン - マニュエル・ルグリ

Boléro 『ボレロ』 (Béjart / Ravel)
Nicolas Le Riche  ニコラ・ル=リッシュ
Deux danseurs : Yann Bridard - Karl Paquette ヤン・ブリダール - カール・パケット

(このほかに、演奏のみの演目も入ります)

この公演は大晦日にarteで生中継されるんですね。去年大晦日にArteで中継されたのは、ミラノ・スカラ座のチャイコフスキー・ガラでした。私も観に行ったんですが。で、このチャイコフスキーガラがBel Air ClassiquesからDVD化されたので、今年のバスティーユの大晦日公演もDVD化されるかもしれませんね。

なお、30,31日はガルニエでの「ライモンダ」公演もあります。両方に出演するのは不可能ですから、自動的に「ライモンダ」に出演するのは、上記に名前が出ていない人たちということになりますね。30,31日はオーレリー・デュポン、カール・パケット、ニコラ・ル=リッシュが「ライモンダ」には出ないってことです。

***********
オペラ座関係で言えば、12月17日(水)と19日(金)に昇進試験があるそうです。

去年はプルミエ男女各2名をはじめ、多くの人が昇進しましたが、今年はスジェ男女各1名、コリフェ(女子)3名、コリフェ(男子)4名と少ないですね。女子のスジェでは、去年プルミエに有力といわれたローラ・エケ、マチルド・フルステ、アリス・ルナヴァン、サラ・コヤ・ダヤノヴァが昇進できず、ミュリエル・ズスペルギーとエヴ・グリンスタジンというとっても地味な二人がプルミエに昇進するという番狂わせがありました。 今年はプルミエの空き自体がないので、エケたちは試験も受けられず、なんだか気の毒という気がします。ミュリエルもエヴも何回か観ていますけど、華はないし、踊り自体も魅力的とは思えなくて、昇進試験の結果は何だったんだろうってちょっと思います。女性のプルミエで引退する人も当分いなさそうだし、エトワール任命もしばらくなさそうなので、上が思いっきりつかえている状態ですね。

で、ちょうどユーロ安ってこともあり、今のところ27日~31日の予定でパリに行きます。また家人つきです。そうゆうわけで、今は緊縮財政ってことなんです。大晦日は、ガルニエの方に行きます。

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2008/10/24

『〜ルグリ、ペッシュ&世界のスターたちによるノエル〜』フジテレビからの案内

フジテレビから、ルグリらのクリスマスチャリティガラについて、以下の案内メールが送られてきました。
エトワール・ガラのときにまとまった企画ってことなのかしら?


◆『〜ルグリ、ペッシュ&世界のスターたちによるノエル〜』

【日時】12/20(土)・12/21(日)
【会場】グランドプリンスホテル新高輪 大宴会場 飛天 

【出演ダンサー】(予定)
マニュエル・ルグリ
バンジャマン・ペッシュ エレオノラ・アバニャート
アレクサンドル・リアブコ
シルビア・アッツォーニ
パトリック・ド・バナ

【料金】
◆プレミアム・ガラ≪限定発売≫ \50,000
◆ガラ・ディナー \40,000
※料金には、ショー、スペシャルディナー、フリードリンク、サービス料・消費税が含まれております。
※「プレミアム・ガラ≪限定発売≫」公演は、ガラ・ディナー終了後、 出演ダンサーと過ごすアフターパーティーをお楽しみいただけます。

【チケットのお申し込み/お問い合せ】
ホテルチケットセンター(10:00〜18:30)
03-3477-1121
チケット発売は、10月27日(月)だそうです。

http://www.fujitv.co.jp/events/stage/legris/index.html

【演目】(予定)

Le Lac des Cygnes ( Eleonora Abbagnato / Manuel Legris)
『白鳥の湖』、第2幕より(エレオノラ・アバニャート/マニュエル・ルグリ)
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピヨトール・チャイコフスキー

Ahmedo( Patrick de Bana)
『アーメド』(パトリック・ド・バナ)
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:クルド民族音楽
歌手/アイヌール・ハシュハシュ

Romo et Juliette ( Silvia Azzoni / Benjamin Pech)
『ロミオとジュリエット』第3幕(シルヴィア・アッツォーニ/バンジャマン・ペッシュ)
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:セルジュ・プロコフィエフ

Bernstein Dances ( Alexandre Riabko)
『バーンスタイン・ダンス』パート1-ワンダフルタウンより(アレクサンドル・リアブコ)
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:レオナルド・バーンスタイン

Herman Schmerman ( Eleonora Abbagnato / Patrick de Bana )
『ヘルマン・シュメルマン』(エレオノラ・アバニャート/パトリック・ド・バナ)
振付:ウィリアム・フォーサイス
音楽: トム・ウィレムス

The picture of …(Manuel Legris) *新作−世界初演 この公演のための創作
『ザ・ピクチェー・オブ…』(マニュエル・ルグリ)
振付:パトリック・ド・バナ
音楽:ヘンリー・パーセル“私が地に横たわる時”(歌:ジェシー・ノーマン)

Canzoni ( Eleonora Abbagnato / Benjamin Pech )
『カンツォーニ』(エレオノラアバニャート/バンジャマン・ペッシュ
振付:マウロ・ビゴンゼッティ
音楽:ニック・ケイヴ

La Sylphide (Sylvia Azzoni / Alexandre Riabko)
『ラ・シルフィード』(シルヴィア・アッツォーニ/アレクサンドル・リアブコ)
振付:ピエール・ラコット
音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー


******
シェフのクリスマス特別メニューや特選ワインもあるそうです。
演目はエトワール・ガラに近いものの、かなり魅力的ですね。特にパトリック・ド・バナによるルグリのための新作には惹かれます。サーシャ・リアブコの「ラ・シルフィード」にも。
しかし4万円…。

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パリ・オペラ座の「天井桟敷の人々」動画

パリ・オペラ座のオフィシャルサイトにて、ジョゼ・マルティネスが振付けた新作「天井桟敷の人々」の映像の一部(2つの場面で、合計5分くらい)を見ることができます。
http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Bonus.asp?Id=723&IdS=546

バチストがマチュー・ガニオ、ガランスにイザベル・シアラヴォラ、ナタリーにミュリエル・ズスペルギー。
シアラヴォラのラインが素晴らしく美しく、大人の色香があって素敵ですね〜。こちらは、1920年代の劇場のちょっと猥雑な雰囲気が出ています。2つ目の映像の、真紅のドレスもゴージャスです。美しい二人のラブシーンに、突然別の女が割って入るという場面です。

France 2 の10月22日放映分のニュースの34分過ぎでも、ジョゼのインタビューと、ちょっとだけ映像が観られます。
http://jt.france2.fr/13h/

もうひとつあります。後で消えてしまうと思うのでお早めにどうぞ!
http://telematin.france2.fr/index-fr.php?page=vod&dateVOD=20081023

番組の最後の方の、時間で言うと02:06あたりから3分ほど。マチューがメイクをしてもらっているところなど。
ガルニエの劇場全体を巧みに使った、とても魅力的な作品のようですね。

追記:ダンソマニさんで、ARTEの動画がもうひとつ紹介されていました。これは、ジョゼのインタビューと、アレッシオ・カルボーネとイザベル・シアラヴォラのリハーサルシーンがたくさん観られます。イレールさんがジョゼの隣に座ってリハーサルを見守っていますね。本当に映画「天井桟敷の人々」の世界を忠実に表現しているようです。

http://www.arte.tv/fr/accueil/Echappees-culturelles/ARTE-culture/Avant-premiere/2227550,CmC=2274598.html

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2008/10/23

パリ・オペラ座バレエのドキュメンタリー映画を撮るフレデリック・ワイズマン

以前、「アメリカン・バレエ・シアターの世界」のフレデリック・ワイズマン監督がパリ・オペラ座のドキュメンタリー映画を撮影していると書きましたが、朝日新聞に、そのワイズマンのインタビューが載っていました。

http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200810230227.html

米ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン(78)が、300年を超える歴史を誇る世界最高峰のパリ・オペラ座バレエ団を追った「THE PARIS OPERA BALLET」の制作に取り組んでいる。監督は米社会の実態をえぐる作品群で知られる一方、自ら公言するバレエの「大ファン」。

監督がバレエを扱うのは「アメリカン・バレエ・シアターの世界」に続いて2度目。今回は難交渉の末、監督が「フランス文化の縮図」と考えるパリ・オペラ座バレエ団のあらゆるリハーサル、すべての会合に出入りして自由に撮影する許可を得た。
撮影には11週間をかけ、135時間分をフィルムに収めた。これを1年近くかけて自ら編集する。最終的に、2時間45分の作品となる見通しだ。
 映像全体の約4分の3は「ロメオとジュリエット」「くるみ割り人形」「ベルナルダの家」などの演目のリハや本番などバレエの映像。残りは、管理経営についての映像が中心となりそうだ。「団は、150人のダンサーを抱える企業。オフィスであらゆる決定を下す芸術監督ブリジット・ルフェーブル氏の姿を実にスマートに感じました」
同作品は日本で09年に公開される予定。(パリ=国末憲人)

「アメリカン・バレエ・シアターの世界」も長い作品でしたが、この映画も3時間近くと長編ですね。インタビュー記事の中でも、「ナレーションもバックミュージックもないワイズマン独特の手法」とありますが、「ナレーションを入れると、逆に作品と観衆との間に壁ができる。観客は作品が描く出来事の中に身を置いて、見聞きするものとそれぞれの関係を築きながら考えてほしいのです」 という意
図なのだそうです。

賛否両論を呼んでいる現芸術監督、ブリジット・ルフェーブル女史の仕事ぶりが見られるのも、ちょっと興味があります。映画「アメリカン・バレエ・シアターの世界」でも、電話でガンガン怒りをぶつけている、当時の芸術監督ジェーン・ハーマン女史の姿が最も印象的でしたから!

サシャ・ヴァルツ演出の「ロミオとジュリエット」やエックの「ベルナルダの家」などの本番などが見られるのも楽しみですね。

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2008/10/21

FIGARO JAPON パリ・オペラ座バレエ物語

10月20日発売FIGARO JAPON パリ・オペラ座バレエ物語は、エトワール・ガラに出演した3人のダンサー、マチアス・エイマン、マチュー・ガニオ、バンジャマン・ペッシュのインタビューが掲載されています。
バレエ専門誌でのインタビューと違って、3人とも、かなり率直に語っているのがとても面白いです。

1ページだけですが「エトワール・ガラ」のリハーサルの写真が載っています。これがとても良い雰囲気なのです。後姿のシルヴィアに向けるバンジャマンの笑顔が素敵です。マチアスは「侍」と漢字で書いたTシャツを着ています!マチューが片脚を高く上げた美しいポーズは「カノン」でしょうか。サーシャが、ノイマイヤー作品のバレエマスター役を務めたとありますね。

初めて「リーズの結婚(ラ・フィユ・マル・ガルデ)」に主演した時の体験を語るのは、マチアス・エイマン
「君はいるべき場所にいる・そう、君はできるんだよ!自分でこう思えた瞬間に、何かが自分の中でカチッと始動し、それ以降新たな役に取り組む時のストレスが減ったんです」
そんな彼も、エトワール・ガラに参加の声がかかった時には怖気づいたそうです。スヴェトラーナ・ルンキナと、今まで踊ったことのない「ジゼル」を踊るということで。ローラン・イレールがジゼルの物語について語ってくれ、パ・ド・ドゥを指導してくれたのだそうです。(ツアーで踊る予定の全幕「ジゼル」の彼のアルブレヒトは、プレイボーイヴァージョンなんでしょうか?)

ガラに参加し、ルンキナだけでなく海外のほかのバレエ団の人々とゆっくりと会話する時間を持ち、人間関係を築くなど有意義な時間を過ごすことができたそうです。
「僕はマニュエル・ルグリと一緒に仕事をしていくうちに、少しずつ自信がついていったんです。だから彼が僕に向かってではなくても、何かしゃべっていたら、耳を澄ませるんですよ」
偉大な先輩を持ったことで、そして彼から多くを吸収することで、マチアスはますます成長できるんでしょうね。


マチュー・ガニオは今回のガラで、ラコットが彼とマリ=アニエス・ジロをイメージして創った作品「メリー・ウィドウ」を踊りました。「自信あふれる誘惑者だなんて!この手の役は初めて。まったく僕じゃない役柄で、でもそれだけに楽しかったです。暴君で知られる皇帝を題材にした『カリギュラ』の時も、最初は自分を役に重ね合わせられなくって。でもそうすると努力するでしょう。自分とは似ても似つかぬ人物像へと一種の変身をすることで、別の面へと自分をプッシュする、こうしたことで一回り大きくなれるんです」

エトワール・ガラの「白鳥の湖」で共演したルンキナの驚くほどしなやかな動きは彼を刺激したそう。ロシアのダンサーは、肩、腕も脚同様に動かせて多くを表現するので。「アドバイスをもらうとかではなく、僕は観察をするのです。その前に大切なのは、何事にもよらず興味を持つことでしょう。各人の心のあり方の問題で、興味を持って自分から学ぼうという姿勢でなければ、何も得られませんよね」
非常に勉強熱心で真面目な様子が伺えます。


今回の「エトワール・ガラ」のアートディレクターだったバンジャマン・ペッシュ。参加ダンサーのうち3人のエトワールが、身体のトラブルで来日不可能となった時、「これは本当にきつかった。神経が参ってしまいそうで…でも一度としてこのプロジェクトをあきらめることは考えず、逆にやりぬくぞという闘志がわきました」エルヴェ・モローの不参加により彼がエレオノーラ・アッバニャートと「カンツォーニ」を踊ることになったため、振付家ビゴンゼッティのいるイタリアまで教わりに行ったとのこと。

また、ハンブルク・バレエのシルヴィア・アッツオーニとの出会いが、彼を新しい世界へと導いてくれたとのこと。「シルヴィアは探究心が強く、毎回少しずつ変えてみたりとか、リハーサルで実に細かいところまで、きっちり厳密に決めるんです。面白いことに、その厳密な仕事ゆえ、舞台上では思うように自由に踊れるんです。僕は彼女と踊るとき、自分を消し去り、いかに彼女の価値を引き立たせようかと考えています」
「困難な状況を共に生き抜くのだから、護りあう関係が生まれてきます。またセルフ・プロデュースのガラですから、誰もが自分の選んだ作品と対峙するという緊張感を強いられます。必然的に、連帯意識が強まるんです」

このように、わが子のように「エトワール・ガラ」を彼がいとしんだおかげで、素晴らしい舞台を私たちは観ることができたわけですね。そして、12月のチャリティ・ガラにも、マニュエル・ルグリ、バンジャマン・ペッシュ、エレオノーラ・アッバニャート、シルヴィア・アッツオーニ、そしてアレクサンドル・リアブコという「エトワール・ガラ」に出演したダンサーがまた集結するというわけです。


なお、この号ですが、「シアター」の欄ではシュツットガルト・バレエの来日公演が紹介されています。さらに、「映画」欄ではジョニー・トー監督の傑作「エグザイル/絆」(去年の東京フィルメックスで上映)の作品紹介も。

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2008/10/15

ルグリの12月チャリティガラ続報

お友達S嬢がグランドプリンスホテル新高輪に問い合わせしてくださって、詳細が判明しました。

ルグリさんのチャリティガラはクローズドではなく、一般発売されます。

チケット発売日:10/27 10時から
03-3447-1121(グランドプリンスホテル新高輪)

チケット代:40000円(ディナー付き)、50000円(アフターパーティー付き)
夜のみです。

アフターパーティー付きはダンサーとのパーティーだそうです。

一般の人が入れるのはうれしいですが高くて無理です(泣)。芸能人のディナーショーだったらこんな感じなんでしょうか?

会場となる「飛天」は芸能人の派手婚で有名な会場で、コンサート形式だと2000人以上入りますね。

ちなみに、クリスマスイベントのページです。おそらく、こちらのサイトに、お知らせが掲載されるのではないかと思います。20日、21日のスケジュールは今のところ空いていますね。
http://www.princehotels.co.jp/takanawa-area/christmas/dinnershow/

10/17追記:写真家のKYOKOさんに、さらに詳しい情報を教えていただきました。

主催:グランドプリンスホテル新高輪
協賛:日本赤十字協会

バレエの時間は1時間20分
本格的な照明が入ります。
お席は2名席もしくは4名席とゆったりです。

ドレス・コードが付きますがあまり厳しいものではないそうです。
ちょっとお洒落、ぐらいで大丈夫です。

アフターパーティですが先着順、約100名様まで
ダンサーさん達を交えて、カクテル・パーティ形式で行われます。

演目等詳細は今月発売のダンスマガジン、DANZAに載ります。

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2008/10/14

マニュエル・ルグリPOB引退公演/ルグリとエレオノーラ・アッバニャート、12月のスケジュール@東京

エレオノーラ・アッバニャートのMySpaceにあるオフィシャルを観ていたら、スケジュールがこう書いてありました。

2008/12/18 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo
2008/12/19 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo
2008/12/20 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo
2008/12/21 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo
2008/12/22 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo
2008/12/23 19:00 japon tours gala di danza @ tokyo

あれれ?と思っていたところ、友達S嬢から、関連する情報を頂きました。

マニュエル・ルグリのスケジュール
http://www.manuel-legris.com/actualite.html

Tokyo : Christmas gala (Charity gala)
Grand Prince Hotel New Takanawa Hiten
le 20 et 21 Décembre 2008 (Matinée et Soirée)
Avec Éléonora Abbagnato, Sylvia Azzoni, Benjamin Pech,
Sacha Riabko et Patrick De Bana.
"Sylvia" (Neumeier) avec Éléonora Abbagnato
"The picture of..." (création de ce solo par Patrick de Bana )

東京でクリスマスのチャリティ・ガラ
12月20日、21日 マチネとソワレ 新高輪プリンスホテル飛天の間
エレオノーラ・アッバニャート、シルヴィア・アッツオーニ、バンジャマン・ペッシュ、アレクサンドル・リアブコ、パトリック・ド・バナ
「シルヴィア」エレオノーラ・アッバニャート
"The picture of..."パトリック・ド・バナ振付によるソロ作品

10月になって、何も情報がないのにいきなり出現してびっくりです。

ちなみに、ルグリさんのアデュー(引退公演)ですが、こうあります。
Paris Opéra Garnier :
du 16 Avril au 20 Mai 2009
"Onegin" (dates à déterminer plus le 15 Mai)
avec Laëtitia Pujol

During these performances, one evening will be held on the 15 of May
for the official Farewell of Manuel Legris as Etoile of Paris Opera.
I have to notice that it will be absolutly a non definitive farewell
as a performer, and i will continue to perform as a guest
「これらのパフォーマンスのうち、5月15日は、パリ・オペラ座でのエトワールとしてのマニュエル・ルグリのオフィシャルなフェアウェルとして開催されいます。これは、パフォーマーとしてのフェアウェルではなく、私はゲストとして出演を続けます」
アデューの「オネーギン」、相手役(タチアナ)はレティシア・プジョルなんですね。

パトリック・ド・バナは、元ベジャール・バレエ・ローザンヌのダンサーで、ナチョ・ドゥアトのスペイン国立ダンスカンパニーにも所属していました。以前、2006年の「ルジマトフのすべて」にも出演していましたね。
わかり次第情報を追加していきます。クローズドのイベントじゃないといいんですけどね。

また、ルグリさんは、
4月28日、30日、5月1日、2日には、ニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)にて、
"O Zlovony O Composite"トリシャ・ブラウン振付
共演 オーレリー・デュポン、ニコラ・ル・リッシュ
 だそうです。
GWにルグリさんの「オネーギン」を観に行こうと計画していた方も多いと思いますが、残念ですね(それは私のことです(苦笑)) ルグリさんをGWに観に行くなら、NYが良さそうです。ニコラ&オーレリーというキャストも豪華。

なお、現在(10月14日現在)、バンジャマン・ペッシュのサイトには何も関連する予定はありません。
****

ココログがここ数日不調で、記事をアップするのにも何回もはねられています。イヤになっちゃいます…。おまけに風邪を引いてしまいました。つらい…。

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2008/10/11

パリ・オペラ座「ライモンダ」「ベジャール・プロ」プレキャスト

お友達に、ダンソマニさんにパリ・オペラ座「ライモンダ」「ベジャール・プロ」プレキャストが載っていると教えていただきました。

ボリショイから、マリーヤ・アレクサンドロワがライモンダ役でゲスト出演します。また、ジャン・ド・ブリエンヌも一人ゲストで出る予定ですが、誰なのかは現時点では未定です。ほかのキャストも変更の可能性が大有りなのですよね。

マチュー・ガニオは「火の鳥」「これが死か?」だけで、「ライモンダ」への出演はありません。ルグリさんも、「これが死か?」だけです。エルヴェ・モローとマリ=アニエス・ジロの出演が全くないのが気になるところです。(あ、ジロさんは「ライモンダ」入っていましたね!) ベジャール・プロは、やはり食指が湧かないんですが、「ライモンダ」はホントに観たいですね~。

「ライモンダ」でステファン・ビュヨンとマチアス・エイマンという有望な若手二人がジャンを踊るのが楽しみですね。ステファンはアブデラムも踊ります。また、ニコラ・ル=リッシュがアブデラムというのがとても興味を惹きます。男性陣の充実に比較して、なんとなくライモンダ役が冴えない気がするのは、気のせいでしょうか。マリ=アニエス・ジロなどはライモンダ役が似合いそうなのに←出演します(訂正)。

それでも、「ライモンダ」は今シーズン数少ない古典演目なので、若手の抜擢あり、将来のエトワール候補ありと、男性ダンサーがすごく魅力的なキャストです。年末に観に行けそうにないのが残念です。

また、アレクサンドロワのライモンダも楽しみですが、男性ゲストが誰なのかも気になりますね。やはりロシア系のダンサーを呼んで来るのでしょうか?
*****

★『モーリス・ベジャールへのオマージュ』12月9日から29日まで
Hommage à Maurice Béjart, du 9 au 29 décembre 2008

○「L'Oiseau de feu 」=「火の鳥」

火の鳥 L'Oiseau de feu : Ganio ou Pech ou Paquette ou Heymann, remp. NN
マチュー・ガニオ、バンジャマン・ペッシュ、カール・パケット、マチアス・エイマン 代役未定
フェニックス L'Oiseau phénix : Heymann ou Paquette, remp. Bouché, Chaillet, Kim
マチアス・エイマン、カール・パケット 代役ブルーノ・ブシェ、ヴァンサン・シャイエ、キム・ヨンゴル

○「Serait-ce la mort 」=「これが死か」

L'Homme : Ganio ou Legris ou Le Riche, remp. Paquette, Paul
男 マチュー・ガニオ、マニュエル・ルグリ、ニコラ・ル=リッシュ、代役カール・パケット、ニコラ・ポール
Moussin + Gilbert + Pujol + Osta ou Ciaravola + Daniel + Grinzstajn + Hurel
デルフィーヌ・ムッサン&ドロテ・ジルベール&クレールマリ・オスタもしくはイザベル・シアラヴォラ&エヴ・グリンズタジン&メラニ-・ユレル

○「Le Sacre du printemps 」=春の祭典

L'Elu : Bélingard ou Le Riche ou Pech, remp. Bridard, Bullion, Bezard
生贄(男)ジェレミー・ベランガール、ニコラ・ル=リッシュ、バンジャマン・ペッシュ 代役ヤン・ブリダール、ステファン・ビュヨン、オドリック・ベザール
L'Elue : Pujol ou Osta ou Abbagnato ou Romberg, remp. Renavand
生贄(女)レティシア・プジョル、クレールマリ・オスタ、エレオノーラ・アッバニャート、ステファニー・ロンベール 代役アリス・ルナヴァン
Deux jeunes gens : Carbone + Thibault ou Bellem + Gaudion, remp. Stokes, Couvez, Le Roux, Vantaggio
二人の若者 アレッシオ・カルボーネ&エマニュエル・ティボー、ベルトラン・ベレム&マロリー・ゴディオン 代役Stokes, Couvez, Le Roux, Vantaggio
Deux chefs : Bridard + Phavorin ou Bezard + Chaillet ou Paul + Kim, remp. Cordier, Renaud
二人のシェフ ヤン・ブリダール&ステファン・ファヴォラン、オドリック・ベザール&ヴァンサン・シャイエ、ニコラ・ポール&キム・ヨンゴル、ヴァンサン・コルディエ&アレクシス・ルノー


★『ライモンダ』12月1日から30日
Raymonda [Palais Garnier, du 1er au 30 décembre 2008]

Raymonda : Cozette ou Dupont ou Gilbert ou Gillot ou Letestu ou Alexandrova, remp. Ciaravola, Grinzstajn
ライモンダ エミリー・コゼット、オーレリー・デュポン、ドロテ・ジルベール、マリ=アニエス・ジロ、アニエス・ルテステュ、マリーヤ・アレクサンドロワ(ゲスト) 代役イザベル・シアラヴォラ、エヴ・グリンツスタジン

Jean de Brienne : Martinez ou Bullion ou Duquenne ou Heymann ou Paquette ou invité à déterminer, remp. Hoffalt, Magnenet
ジャン・ド・ブリエンヌ ジョゼ・マルティネス、ステファン・ビュヨン、クリストフ・デュケンヌ、マチアス・エイマン、カール・パケット、ゲスト(未定) 代役ジョシア・オファルト、フロリアン・マニュネ

Abderam : Bélingard ou Le Riche ou Bridard ou Bullion ou Carbone ou Phavorin, remp. NN
アブデラム ジェレミー・ベランガール、ニコラ・ル=リッシュ、ヤン・ブリダール、ステファン・ビュヨン、アレッシオ・カルボネ、ステファン・ファヴォラン、代役未定

Henriette : Gilbert ou Hurel ou Ould-Braham ou Grinsztajn, remp. Bellet, Boulet, Froustey
アンリエット ドロテ・ジルベール、メラニー・ユレル、ミリアム・ウルド=ブラム、エヴ・グリンツスタジン 代役オーレリア・ベレ、マリー=ソレンヌ・ブレ、マチルド・フルステ

Clémence : Cozette ou Ciaravola ou Daniel ou Zusperreguy, remp. Dayanova, Hecquet
クレマンス エミリー・コゼット、イザベル・シアラヴォラ、ノルウェン・ダニエル、ミュリエル・ズスペルギー 代役サラ・コラ・ダヤノヴァ、ローラ・エケ

Béranger : Thibault ou Hoffalt ou Bodet ou Gaillard, remp. Ibot, Révillion
ベランジェ エマニュエル・ティボー、ジョシュア・オファルト、エイドリアン・ボデ、グレゴリー・ガリヤール 代役アクセル・イボ、ファビアン・レヴィヨン

Bernard : Carbone ou Isoart ou Meyzindi ou Valastro, remp. Marc Moreau
ベルナール アレッシオ・カルボネ、ジル・イゾアール、ジュリアン・メザンディ、シモン・ヴァラストロ、マルク・モロー

なお、「ライモンダ」は録画撮りが予定されています。エトワールのノミネもありそうですね。(やはり有望なのは、マチアスやステファン・ビュヨンでしょうか??)
ああ、いても立ってもいられません!


ニコラとオスタの夫婦生贄はちょっと勘弁して欲しいかも…ニコラの生贄は良いでしょうけどね。

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2008/10/08

6/28 マチネ パリ・オペラ座「椿姫」La Dame aux Camelias(まだ途中)

舞台を観てからもう3ヶ月以上経ってしまって、忘れてしまった部分も多々あるので(今まで全然書く余裕がなくて)覚えているところだけ、備忘録として書いておきます。

La Dame aux Camelias John Neumeier
Palais Garnier

Marguerite Gautier Eleonora Abbagnato
Armand Duval Benjamin Pech
son Pere, Monsiuer Duval Andrei Klemm

pianos Emmanuel Stosser, Frederic Vaysse-Knitter

Prologue
Prudence Duvernoy Muriel Zusperreguy
La Duc Laurent Novis
Nanine Beatrice Martel
Le Comte de N Simon Valastro
Un Pianiste Frederic Vaysse-Knitter

Acte 1
Manon Lescaut Laura Hecquet
Des Grieux Christophe Duquenne
Trois Soupirants de Manon Audric Bezard, Vincent Chaillet, Alexis Renaud
Olympia Mathilde Froustey
Gaston Rieux Josua Hoffalt Karl Pacqeute

パリに朝4時に到着して、先に来ていた友達と延々と朝食、買い物、昼食をした後に休まずにマチネ公演。なので、眠くなってしまったらどうしよう、しかも席も1階席のサイドのボックス2列目と舞台には近いもののあまり良くないし、と不安だった。が、この「椿姫」という作品の前では、そんなのは杞憂だった。

エレオノーラ・アッバニャートのマルグリットとバンジャマン・ペッシュのアルマンといえば、去年のルグリと仲間たち公演で「椿姫」2幕の「白のパ・ド・ドゥ」を踊った二人だけど、このときの踊りが大不評だった。エレオノーラをよっこらしょと荷物を抱えるように持っていたバンジャマンのへっぴり腰が、なんて言われていたりして。ところが、さすがに全幕なので気合の入り方が違っていたのか、それとも1年足らずの間に大進歩したのか、この二人はとても魂のこもった、素晴らしい「椿姫」を見せてくれた。

バンジャマンのアルマンは、とにかく情熱的というか、熱い男だ。プロローグで、亡くなったマルグリットの遺品が運び出されていく中、悲報を聞いて駆け込んでくるアルマン。遺されたマルグリットの青いドレスの残り香を嗅ぎ、そしてバッタリと倒れこむ。アルマンはこの舞台で何回も走るのだけど、走る時の勢いがすごくてスピードが一番速かったのが、バンジャマンだったのだ。並々ならぬ気迫が感じられる。本来バンジャマンってチョイ悪男の雰囲気があるのに、ここではそれを封じ込めようと真面目で堅物っぽいイメージを作っていて、だからこそ、まっすぐで走り出したら止まらないというイメージ。

エレオノーラのマルグリットは、ノイマイヤーの「椿姫」のマルグリットのイメージからすると若い。デュマ・フィスの原作によれば、実際にはマルグリットは高級娼婦とはいえ、20歳そこそこと若いという設定になっているのだが、どうしてもマリシア・ハイデの映像の印象が強いので、美しいけどやや年嵩の女性と思い込んでしまう。金髪に猫っぽい雰囲気のエレオノーラは、時分の花という感じで、華やかで美しく、しかし高嶺の花らしいオーラと、若いのに似合わない仄かな倦怠感を漂わせている。彼女の美しさを讃える崇拝者に囲まれていても、決して本心は見せないし、うまくはぐらかせるところに、かえってどこか憐れさも感じさせる。

そんな彼女に言い寄るのが、シモン・ヴァラストロ演じるN伯爵。ヴァラストロのN伯爵は可愛らしくて、全然マルグリットに相手にされていない、鼻も引っ掛けてもらえないのにプレゼントを手に一生懸命に言い寄っていて、とてもかわいそうなキャラクター。その哀しさを絶妙に表現しているのがヴァラストロ。途中でピエロの格好までして踊るんだけど、その衣装も似合うこと似合うこと。3幕で見るからに病み衰えたマルグリットに最後まで優しくするのが彼なのよね。優しくて、哀しいそんなN伯爵を、実にヴァラストロは好演していたと思う。まさにはまり役。

(続く)

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2008/10/02

パリ・オペラ座バレエ学校 2009年日本公演

NBSのサイトに10月1日付けで出ていたお知らせです。

パリ・オペラ座バレエ学校 
2009年日本公演

◆公演日
2009年4月25日(土)  15:00
2009年4月26日(日)  15:00
2009年4月28日(火)  19:00
2009年4月29日(水・祝)15:00

◆会場 東京文化会館

◆予定される演目
「ペシェ・ド・ジュネス」 
振付:ジャン=ギョーム・バール
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ
「スカラムーシュ」 
振付:ジョゼ・マルティネス
音楽:ダリウス・ミヨー、カミーユ・サン-サーンス、ルドヴィク・ミンクス
「ヨンダーリング」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:スティーヴン・C.フォースター

◆入場料(税込)
S¥13,000 A¥11,000 B¥9,000 C¥7,000 D¥5,000 E¥3,000
学生券¥2,000(2009年3月27日(金)よりNBSのみで受付)

○ペア券 [NBSのみで受付]
S席ペア券¥25,000 A席ペア券¥21,000  B席ペア券¥17,000

○親子ペア券 [12月6日(土)よりNBSのみで受付]
親子S席ペア券¥21,000 親子A席ペア券¥18,000 
親子B席ペア券¥14,000
(*お子様は高校生以下が対象。日にちによってはチケットをご用意できない場合があります )

◆前売開始日:2008年11月1日(土) 10:00a.m.~

◆お問い合わせ:NBSチケットセンター 03-3791-8888

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/2008/10/2009.html

ジョゼ・マルティネスの「スカラムーシュ」やノイマイヤーの「ヨンダーリング」、さらにはジャン=ギョーム・バールの作品と、演目が魅力的ですね。

しかし、え~と私、4月28日夜~5月6日までパリに行っている予定なので、このオペラ座学校公演後半と、ザハロワ・ガラは観にいけません。パリに行っていて、オペラ座学校の公演が観られないなんてギャグみたいですねーー;

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2008/09/25

パリ・オペラ座のロビンス・プロとNYCBとのガラ

パリ・オペラ座のロビンス・プロの直前にNYCBのバスティーユでの公演があったこともあり、珍しくニューヨークタイムズにPOBの公演レビューが載っています。

http://www.nytimes.com/2008/09/24/arts/dance/24prem.html?_r=1&ref=arts&oref=slogin

NYCBのベンジャミン・ミルピエがオペラ座から委嘱されて振付けた作品「トリアード」の写真は、マリ=アニエス・ジロとオドリック・ベザールです。他に、レティシア・プジョルとマルク・モローも踊ったようです。レティシア・プジョルは「エトワール・ガラ」を降板した怪我からは回復したようでよかったです。そして、カドリーユのマルク・モローを含め、4人とも大変好演したとのこと。

「イン・ザ・ナイト」は産休から復帰したオーレリー・デュポンとニコラ・ル=リッシュが共演。今まで良いダンサーと思ったことがなかったとオーレリーを評していた評者が、彼女には目を見張らされたと絶賛。素晴らしい舞台だったようです。

なお、ニューヨークタイムズの9月19日付の記事には、「嵐が丘」のニコラ・ル=リッシュの素晴らしい写真が掲載されています。この記事での芸術監督ルフェーブルへの高い評価には賛同できない人が多いと思いますが…。定年なのだから、古典も現代作品も同等に上演してくれる、新しい芸術監督を待ち望みたいところです。
http://www.nytimes.com/2008/09/21/arts/dance/21sulc.html?fta=y


また、ガルニエで行われたNYCBとの合同ガラを取り上げた記事の、「アポロ」の写真もとても素敵です。POBのアニエス・ルテステュとNYCBのセバスチャン・マルコヴィッチが共演しているなんて豪華ですよね。
http://www.nytimes.com/2008/09/20/arts/dance/20ball.html?ref=dance

「ソナチネ」はクレールマリ・オスタとバンジャマン・ペッシュの出演、「ダンス組曲」はニコラ・ル=リッシュが怪我で降板したため(24日には復帰しているので、たいした怪我ではなかったと思います)、ベンジャミン・ミルピエが踊りました。

そしてトリを飾ったのは、"完璧”とまで言われる完成度だったという「シンフォニー・イン・C」。コール・ドはNYCBのダンサーが踊り、ドロテ・ジルベールとマチュー・ガニオが1st、2ndムーヴメントはウェンディ・ウェーランとフィリップ・ニールのNYCB組、3ndムーヴメントはマチアス・エイマンとNYCBのスターリング・ヒルティンという、これまた新旧取り混ぜた素敵なキャストでした。中でもマチューの神々しいまでの美しさは、目を惹いたようです。評者はオペラ座のエレガンスにいたく感銘を受けたとのこと。このような共演が、二つのカンパニーによい刺激となったのは間違いないようですね。

「シンフォニー・インC」って、2003年の新国立劇場のガラ「THE CHIC」で上演されたのですが、それ以来、日本で観る機会がありませんよね。とても良い上演だったので、また新国立ででも上演して欲しいです。パリ・オペラ座の2010年の来日公演は、「グランド・バレエ」なんだそうだし。あ、来年のNYCBの来日公演もあったから、そこでかかる可能性はあるのかしら?


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2008/09/23

フィガロジャポン10/5号 「パリオペラ座物語013」

フィガロジャポンの「パリオペラ座物語」は13回目。こんなに長く続く連載になるとは!書籍化も期待できるかしら?

この号、ロンドン特集なんですよね。ロンドンから帰ってきたばかりの時に発売されちゃうとは、ちょっと不運な私。とはいっても、3日間しかいなかったので、私が行ったのは劇場のほかはヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、ナショナル・ギャラリー、そしてテート・ギャラリーでのフランシス・ベーコン展だけ。あとは、TOPSHOPとH&M、ロイヤル・オペラハウスとHMVで買い物をしたくらいですが…。銀座店がオープンして大騒ぎになっているH&Mですが、私の服の3分の1くらいはここで買っています(笑)。

話を戻して、今回の特集は「ライモンダ」とヌレエフの振付について。「ライモンダ」が上演されるのは実に8年ぶりなんですね。1986年にライモンダ役を踊った元エトワールのクロード・ドゥ・ヴェルビアンのインタビューから始まります。ヴァリエーションが7つもあるんですね。しかもヌレエフによる難しいパが満載だという。ライモンダ役のダンサーに求められる資質としては、ある種の貴族性、エレガンス、フェミニティ、官能性、威厳という答えが即座に返ってきたとのこと。しかし、生まれながらに持ち合わせなくても、練習によってそれは獲得できるという一言も添えられていたそうです。キャストはまだ発表されていませんが、誰が踊るのでしょうか。ミックス・プロでは、デルフィーヌ・ムッサン、エミリー・コゼット、イザベル・シアラヴォラ、エヴ・グリンツテインが踊っているんですけど、このキャストはなんだか地味ですよね。1983年のヌレエフによる上演では、同じ舞台上に男女ともにエトワールだけを踊らせようという彼のアイディアを実現したので、クロード・ドゥ・ヴェルビアンはアンリエット役でした。

写真はちょっと小さいんですが、セットの美しさはよくわかります。この「ライモンダ」は「ダンサーズ・ドリーム」シリーズは出ているものの、全幕の映像は出ていないんですよね。観に行けたらもちろん行きたいのですが、今年は夏に散財しすぎたし、家人が2年続けては寒いところに付き合ってくれないので、無理です。

ヌレエフについては、彼の伝記「Noureev L'Insoumis」を昨年書いたアリアンヌ・ドリュフュス氏がインタビューで詳しく語っています。「技術的に不得手があることを常に意識し、たとえば回転した後、完璧なる第五ポジションで着地するというように、自分のパーフェクトなイメージを観客の目に焼き付ける方法を心得ていたんです」
「ヌレエフがオペラ座のダンサーたちのモダンダンスに対する窓を開けた、と言えます。彼はクラシックの技術の難しさも彼らに与えましたが、同時にあらゆるタイプの振付にダンサーたちの目を開かせたのです」

最後には、ヌレエフ版の「ドン・キホーテ」でバジルを踊り、スジェから一気にエトワールに任命されたマチュー・ガニオのインタビュー。彼は、バレエ学校時代に教師の資格を取るために、小論文「男性ダンサーの役割の変化」を提出し、ヌレエフについて触れたそうです。マチューの麗しい写真がたくさん載っていますね~。

年末に彼がジャン・ド・ブリエンヌを踊るかどうかはまだ判りませんが、その可能性は大きそうですね。しかし、多くのエトワールたちは、ジャンよりもアブデラクマンを踊りたがっているようです。「ドラマティックなパーソナリティで、ダンサーとして語りがいがある」役ですし。こちらの配役ももちろん楽しみです。

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フィガロ・ジャポンといえば、この前の9/20号の現代美術特集号が、凄く面白かったです。感想を書こうと思ったら次の号が出ちゃって。私のように現代美術にはあまり詳しくない者にとって、とっても勉強になった号でした。また、裏表紙が、ロベルト・ボッレをフィーチャーしたフェラガモの広告なのもちょっと美味しいです。

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2008/09/06

パリ・オペラ座2009年6月オーストラリア公演

当初メルボルンで開催される予定だった2009年のパリ・オペラ座のオーストラリア公演は、スポンサーが見つからずに中止されました。が、結局公演は6月にブリスベンで開催されることになったと、ダンソマニに出ていました。

プレスリリースはこちら
http://www.qpac.com.au/files/Paris_Opera_Ballet.pdf

2009年6月24日から29日までで、「ラ・バヤデール」とミックスプロが行われます。
会場はクイーンズランドパフォーミングアーツセンターで、チケットは来月発売されるとのこと。

http://www.news.com.au/couriermail/story/0,23739,24295790-5003423,00.html
によれば、「ラ・バヤデール」が12公演(!)そしてトリプル・ビルが1公演とのことです。

オーストラリアは時差がありませんし、日本からも行きやすいので、観に行かれる方もいそうですね。オーストラリア公演が、2008-2009シーズン唯一の海外公演だそうです。しかも「ラ・バヤデール」なのは魅力的ですね。同時期に、オペラ座のガルニエで「ラ・フィユ・マル・ガルデ」が上演されていますので、2班に分かれるということですね。

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2008/08/19

8/8,9 エトワール・ガラBプロ

すっかり時間が経ってしまって今更って感じなのですが、最近記憶力も怪しくなってきたので、少しでも覚えているうちに書いておこうと思います。2日分まとめて。

眠れる森の美女より「青い鳥」(振付:R. ヌレエフ)
メラニー・ユレル/アレクサンドル・リアブコ

2006年のハンブルク・バレエの来日公演で観た「眠れる森の美女」でのサーシャ(リアブコ)の青い鳥が、未だに鮮烈な印象がある。こんなに高く、鳥のように跳ぶ青い鳥を見たことがない、どこまでも飛んでいきそうな感じだった。だから、このガラでサーシャの参加が決まり、「青い鳥」を踊ってくれると聞いて本当に嬉しかった!一演目目だったので、絶対に遅刻しちゃいけないと思ったし。

で、やっぱりサーシャの青い鳥は素晴らしかった!高いブリゼ・ヴォレやアントルシャ・シスにはテクニックだけでなくエレガンスも備わっている。そして腕の動きはまさに鳥そのもの!自由で伸びやかでしなやか、まさに翼が生えているかのよう。ヌレエフ特有の細かく詰め込んだ振付なのにそれを感じさせず、指先や足先まで気配りが行き届いていて、軽やかなこと。2日目は、ちょっと疲れが出たのか、着地で手をついてしまったり、やや不調気味だったようだけど、初日はほとんど完璧。メラニー・ユレルも二日目は調子が悪かったようで、サポートつきピルエットが2回ほどぐらついてしまったけど、チュチュがよく似合っていて、典雅な感じではあった。


「モーメンツ・シェアード」(振付:R.V. ダンツィヒ)
エレオノーラ・アバニャート/マニュエル・ルグリ   ピアノ:上田晴子

ちょっと短くて強い印象が残らないで終わった演目だけど、流れるように美しい。ちょっと茄子紺のような色の衣装も素敵。そしてエレはやっぱりコンテンポラリーだと素敵。リフトされている姿がきれいにきまっているし、大人っぽいクールな表情も、猫系の顔によく合っている。ルグリのいつもながらによどみない、ロールスロイスの用途形容されるサポートにもブラボー。

「白鳥の湖」第2幕より
スヴェトラーナ・ルンキナ/マチュー・ガニオ

ルンキナの白鳥は、も~ロシアの白鳥!!!って感じ。身長が高いわけではないのに、小さな愛らしい顔、華奢で長い腕と脚、柔らかい上半身。今回出演のどの女性ダンサーよりも、クラシックな身体の持ち主で飛びぬけて美しい。観客までもが凍てついた湖畔に連れて行かれるような、冷たいマイナスイオンの空気で会場が満たされる。ルンキナの白鳥はとても悲しく儚い白鳥。一方の王子は、これまた美しい、絵に描いたような王子のマチュー・ガニオ。王子は一生懸命白鳥に愛を伝えようとするのだけど、ついぞ白鳥は、王子に心を開いてくれませんでした。アダージオの間、二人の距離は縮まらなかった。王子に白鳥は癒されなかったのだ。


「ロミオとジュリエット」第3幕より“寝室のパ・ド・ドゥ”(振付:J.ノイマイヤー)
シルヴィア・アッツォーニ/バンジャマン・ペッシュ

いきなり寝乱れたベッドから始まるというちょっとアダルトなシーン。とても可憐で少女そのもの、妖精のようなシルヴィアと、ちょい悪系のバンジャマンなので、悪い男が何も知らない少女をたぶらかしたかのよう。金髪を垂らして眠っているジュリエットの頬にキスをするバンジャマン、うーんセクシー。悪い男なんだけどけっこう純情で、情熱的で…ってそれはロミオと違うじゃん、というのは置いておいて、バンジーは役者だと思う。目覚めたジュリエットに背中から抱きつかれ、マントを前方に飛ばす。初夜が明けて、永遠の別れが待っているというのに、シルヴィアのジュリエットはどこまでもピュア。ロミオと無邪気に手を合わせて戯れる。ジュリエットはまだ14歳なんだなって、でもこれからの数時間で、何年分も成長しちゃうんだなって。そんなジュリエットを置いてきぼりにするように、ロミオは走り去ってしまう。そしてプロコフィエフのドラマティックな音楽が鳴り響き、ジュリエットをわが身に重ねながら、恋人たちを待っている運命に思いをめぐらせ、切なさに胸が切り裂かれそうになる。来年デンマーク・ロイヤル・バレエの来日公演で、このノイマイヤー版を見られるのが楽しみ!


「カノン」(振付:イリ・ブベニチェク)
マチュー・ガニオ/アレクサンドル・リアブコ/イリ・ブベニチェク

昨年の「融」公演でパッヘルベルのカノンに乗せて、ドレスデン・バレエのダンサーによって全編が踊られた作品が、また観られるので嬉しかった。イリ・ブベニチェクが振付けた「カノン」は、音楽的この上なく、至福の時間。3人のダンサーがユニゾンで動いている時の美しさと言ったら!サーシャもマチューも魅力的だったけど、初日マチューが他の二人と並んでしまうと、音に遅れるところがあった。二日目は慣れたのか、遅れなくなった。ダンサーとしてのイリの存在感がすごくて、驚異的な柔らかさと強靭さ、マスキュリンさ、音楽性…。底知れぬ才能を持った人だと改めて実感。生きている、生身の人間がいる!と思わせてくれた。3人のダンサーが背中を向けて舞台の奥へと歩いていくところから始まり、一旦暗転。最初にサーシャ、次にイリ、そしてマチューがまさにカノンのように、一人ずつ踊り、そしてユニゾンのパートへ。マチューの動きが一番クラシカルだし、身体のラインは本当にきれい。サーシャは、踊ることが幸せで仕方ないという風に、のびのびと踊っているし腕がきれい!いつまでも観ていたい、終わって欲しくない、そんな素敵な作品だった。今回のガラで上演された作品の中でも、一番好き!


「瀕死の白鳥」(振付:フォーキン)
マリ=アニエス・ジロ   ピアノ:上田晴子

羽のたくさんついた、とてもボリュームのあるチュチュを着たマリ=アニエスがパ・ド・ブレで滑るように滑らかに入ってくる。腕の動きは細かくて、腕そのものが意思を持って動いているかのよう。瀕死の白鳥とはいっても、しに直面した印象は受けない強さ、凛々しさがある。そして彼女の背中の強靭そうな筋肉の蠢き。こんなに強く戦う意思を持った白鳥でも、死んでしまうのかと思うと、生命の無常を感じる。音楽もピアノの演奏だし、一般的に考えられる儚い「瀕死の白鳥」ではまったくないのだけど、自身がそういった瀕死の白鳥が似合わないことを判っていて、あえて自分なりの独自のアプローチでこの作品を踊ったマリ=アニエスの心意気は感じた。


「マーラー交響曲第5番 アダージェット」(振付:ノイマイヤー)
シルヴィア・アッツォーニ/バンジャマン・ペッシュ

シルヴィアとバンジャマンが並ぶと、身長のバランスがちょうど良いのがよくわかる。そして、ちょっと「アポロ」の衣装に似た白い衣装が、彼によく似合っていて、つるりとした彼のストイックな筋肉とあいまって、意外なことに彫刻のような美しさと神聖さを感じた。そしてシルヴィア!物語のない、シンフォニック・バレエ、しかも「アダージェット」を使っているのだけど、この曲に特段の思い入れのない私にとって、シルヴィアはとても純化された、月日を経て磨かれた宝石のような美の化身になっていて、なんともいえない情緒や普遍性を感じさせてくれた。


「ドリーブ組曲」(振付:ジョゼ・マルティネス)
エレオノーラ・アバニャート/マチアス・エイマン

マチアス!!!彼を観ると、なんでこんなにも頬が緩んでしまうんだろう。彼の未だ見えざる、無限の可能性をかいま観る気がした。去年のルグリガラから1年でこんなに成長するとは。まだ荒削りの部分もあるけれども、どこまでも高い、胸のすくような跳躍の中にもあるエレガンス、そして独特の甘さが魅力的で、目が離せない。彼は観客に愛されるダンサーのようで、全体のカーテンコールの時も、ルグリの次くらいに多く拍手をもらっていたと思う。あの逆回転マネージュも難なくクリア。エレオノーラは、アニエス・ルテステュデザインの紺色の衣装が金髪によく映えて美しい。彼女がこのようなクラシック寄りの演目を踊るのは珍しく、飛ぶ鳥を落とす勢いのマチアスと並ぶと、若干古典技術の弱さが見えてきちゃう。軸足を変えてのピルエットなど難しいテクニックが山盛りになっている作品で大変そうだったけど、ノーミスでちゃんと踊れてはいた。

 
「トリオ」(振付:S.L. シェルカウイ)
マリ=アニエス・ジロ/イリ・ブベニチェク/アレクサンドル・リアブコ

プログラムには「デュオ」となっていたけど、結局サーシャが加わって「トリオ」になった。音楽は「ファド」という民族音楽ジャンルの、哀感ある女性ヴォーカル。まずはサーシャのソロ、続いて、長い赤いドレスをまとったマリ=アニエスとイリの踊り。マリ=アニエスのスカートを頭にかぶせるところが面白い。この二人のパ・ド・ドゥには二人の間の信頼関係みたいなのか感じられて、じーんとした。その次は、スポットライトを真ん中にして、片側にイリ、片側にサーシャが左右対称な感じで踊る。そしてモスグリーンのやはり長いドレスを着たマリ=アニエスのソロ。またスカートを頭にかぶって斃れこむ。最後は、男性二人が加わり、まずマリ=アニエスがゴロゴロと転がり、ついでサーシャ、最後にイリが一緒に、ほとんど横一直線にゴロゴロと前へと転がっていく。この転がり方がスムーズなのに感心した。最初はすごく面白いな~と思っていたけど、途中からちょっと長いかも、と感じるように。が、最後の3人ゴロゴロはちょっとシュールで笑っちゃうほどだけど、独創的。力のある3人のダンサーがこういう作品を踊るのは興味深い。


「マノン」第1幕第2場より“パ・ド・ドゥ”(振付:マクミラン)
スヴェトラーナ・ルンキナ/マニュエル・ルグリ

ルンキナが演じるマノンの、無邪気さの中に小悪魔性を秘めた美しさ。そう、本物の悪魔は、悪魔の姿をしているんじゃなくて、こんな風に黒い巻き毛を白い肌に垂らした純情可憐な美少女の中に住んでいるものなのだってことがよくわかる。手紙なんか書くのやめちゃいなさいよっと、マノンがデ・グリューから羽ペンを奪って放り投げるところなんか、矢印のついた尻尾が覗いちゃって。でもそんなことをされちゃって、デ・グリューは嬉しくて嬉しくて仕方ない。目をキラキラさせちゃってハートにしちゃって。ルンキナを軽々と、ボールを転がすようにリフトするルグリ!しかもこの人は、演技で20歳は若返ることができるから、びっくり。恋する青年そのもの。手をつなぎながら回転したり、お互いに引っ張り合ってバランスを取ったアラベスクするところも軽やかで、もう。最後にマノンをぎゅっと抱きしめる時のルグリ先生の熱さといったら。うっとり。ガラの中でのシーンとしては、十分満足できた。「マノン」の全幕観たいな~。

カーテンコールでは、ルンキナがルグリの腕の中に飛び込んでお姫様抱っこ状態になるというサービスまで見せてくれた!本当にルンキナは天使の姿をした悪魔だわ。


こんな豪華な公演が、こんなお値段で観られていいの、と思うほどの充実振り。素晴らしかった!功労者バンジャマンに大感謝。しかし、プロデューサーなのにその他大勢で普通にカーテンコールされるバンジーって、控え目な性格なのね。事情を知らない人は、彼がそういう立場だって気がつかないだろうに。というわけで、実はここしばらく、バンジャマン・ペッシュ株が私の中で急上昇中なのだ。

単なるパ・ド・ドゥ集ではなく、組み合わせを変えてのペア、男3人で踊る作品、ソロ、男女トリオという変則的な作品の数々。ガラで良く上演されるシーンだけではなく、「ロミオとジュリエット」の3幕PDDやマドリガル、「ラ・バヤデール」1幕から切り取ってみたり、「椿姫」も黒ではなく青のPDDだったり、工夫がふんだんに凝らされているのも良かった。また世界初演作品や日本初演作品もあったし、意欲的なプログラムぞろいだったと思う。

次回も絶対にこの企画は開催して欲しい。その時には、出演者の降板で実現しなかったプレルジョカージュの「Trait d’union(アン トレドュニオン)」 や「受胎告知」を上演して欲しいな、というのが主催者(Bunkamura様様)とバンジーへのお願い。そして今回出られなかった3人も出られるといいな。特にエルヴェとレティシア。(あ、誰か忘れている?)

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2008/08/13

吉田都さん8/20「徹子の部屋」に出演/ルグリ&小出さんインタビュー

吉田都さんが、「徹子の部屋」に出演されるとのことです。

徹子の部屋. 8/20(水) 13:20 ~ 13:55 テレビ朝日

楽しみですね~踊っている映像なんかも紹介されるといいですよね。

*********
東京バレエ団の「ジゼル」のプロモーションのために、NBSのサイトで、マニュエル・ルグリと小出領子さんのインタビュー(記事と動画メッセージ)が掲載されています。エトワール・ガラの忙しい間を縫って取られたインタビューのようですね。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/2008/08/post-55.html

「私の中ではこの演目は、若さではなく円熟味と結びついている作品だから。特にアルブレヒトという役は、30歳を越えてからようやく理解が深まってくる役柄です。告白するなら私は、最初にこの演目をボリショイ・バレエ団と共に踊ったとき、さんざんなできばえの踊りしかできず、そのあと数年間"ジゼル嫌い"になっていたほどです(笑)。本当にこのバレエが好きになれたのは、10年ほど前からですね。」とはルグリ。

ルグリ様でもそんなことがあったんですね。現在20歳のマチアス君も、きっと10年後には素敵なアルブレヒトになっているんじゃないかという気がします。

「私にとって領子は、純粋なクラシックバレエのエッセンスを持つバレリーナ。一緒に踊っていると、とても優しい気持ちになれる。」とルグリさんは、気遣いも忘れていませんね。この二人の共演は見に行くつもりなので、楽しみにしています。

ところで、このインタビューを行った岩城京子さんのサイトでは、マチュー・ガニオのインタビューが、前回ご紹介した時より大幅に追加されていますので、ぜひどうぞ。

http://kyokoiwaki.com/blog.html

「僕はどちらかというと「より新しい古典」が好き。ラ・バヤデール、ドン・キホーテ、ラ・フィユ・マルガルデなんかがだね。」

「でもいずれにしろ一番大変なのは、昨日はモダン、今日はクラシック、明日はコンテンポラリーと、身体を対応させていかなくてはならないこと。筋肉の使い方がそれぞれ違うから、これは本当に大変」

オペラ座にけが人が多い理由のひとつのような気がします。

―ブベニチェクの作品については。
明後日からリハーサルをはじめるところ。これが彼の作品への初挑戦です。数ヶ月前に作品のビデオをバンジャマンに見せられて「もしやりたいなら、僕に言って」と言われたんだけど。とても素晴らしい作品だったから「是非、僕にやらして」と即座に頼んだ。僕は日本に来るときはいつもオペラ座とは違うことをするのにいいチャンスなんです。オペラ座ではいつもわりとクラシカルな役柄を踊ることが多いから。だからこういったコンテンポラリーな作品にもたまには挑戦したい。あとは日本で王子様として見られてるところが多いだろうから…、それは別に嫌なことじゃないんだけど、普段もそういう目でスター扱いされると嫌だから。こういう男っぽい役がひとつぐらいないとね。

ぜひ、「エトワール・ガラ」というオペラ座の公演とはひとあじ違ったユニークな試みを、今後も続けて欲しいですよね。

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2008/08/10

8/7 エトワール・ガラAプロ(あと少し)

平日マチネということで、客入りはそれほどよくなかったようだけど、代わりに芸能人の方や日本のバレエダンサー数人が招待客で来ていたみたい。数日前に買い足したチケットで、足が切れてしまう前方端の席。確かに足首から下は見えないので、バレエを観るにはまったく適していないけど、ダンサーの息遣いはよく聞こえてくる。それから、見切れ席なので、袖で待機しているダンサーが見えてしまったりするのが面白い。ペッシュが出ている2演目の次の出演者がマチューだったので、ペッシュの姿をニコニコしながら見ているマチューが見えて、ちょっと楽しかった。


1)「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥ
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク

去年のフェリのガラ「エトワールたちの花束」で、シルヴィアとリアブコが踊ったパ・ド・ドゥ。シルヴィアはいつまでたっても少女のような愛らしさを持ち続けている人だなって思う。そのあたり、まさにフェリに通じる部分があるなと。リアブコは憑依型のダンサーで、役が文字通り彼に取り憑いてしまい、役柄そのものの人に変身するのだけど、イリは独特の繊細さとあやうい狂気を持っている人だ。いつ壊れちゃうのかと見ていてどきどきしてしまう。シャツの前の部分が半分だけ出ていたり、花冠をかぶっていたり。ハムレットとオフィーリアが戯れるシーンにも、不幸の予兆が漂っている。イリはやっぱりノイマイヤー作品が似合うなあ。とにかく、イリにしてもシルヴィアにしても(そしてもちろんリアブコもだけど)、表現者としてただならぬものを持っているのがよくわかる。

2)「ジゼル」第2幕より
(振付:M.プティパ、J.コラリ、J.ペロー 音楽:A.アダン)
スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン

「ジゼル」はルンキナの真骨頂。ジゼルを踊るために生まれてきたような、儚く透明でひんやりとした、浮遊する魂だけの存在のよう。ロシアのダンサーというのは、やはり上半身や腕が美しい。この中でただ一人のロシア人バレリーナだから、特にその繊細な美しさが際立っている。しばらくロシアバレエばかり観た後に、オペラ座やそのほかの国のバレエ団を見ると、やっぱりロシアバレエは特別な、純粋な美があるって思うのだ。でももちろん、オペラ座にはオペラ座の良さがあるわけで、その良さを表現しているのが、このエトワール・ガラのコンセプトなのだと思う。とにかく、ルンキナのジゼルは、もはや至芸の領域に達していて、冷たい空気を会場の中にまで満たすことができるほどの、場の支配力を持っていた。

マチアス・エイマンはアルブレヒトは全幕で踊ったことがないはずなので、演技にぎこちないところがあったし、サポートもちょっと心もとないところも。とはいっても、二日目の方がサポートは安定していた。しかし彼の良さは、テクニックが凄い人でありながらも、そしてルックスも少々エキゾチックでファニーフェイスでありながらも、甘くノーブルな雰囲気が出せるところにある。テクニックが際立っている人はどうしてもドゥミキャラクテールになってしまいがちだけど、彼だったら、貴公子もいける!それは、彼がエレガンスを持ち合わせているからだ。顔のつけ方や腕の使い方に品があり、背が高いわけではないけど、脚のラインが美しい。そして待ってました!のアルブレヒトのヴァリエーション。オーチャードホールの舞台が狭いと思ってしまうほどの高くて大きな跳躍。若干足音はするものの、あれほど高く跳んでいたら無理もないだろう。それでいて、足先がきれいなので、これ見よがしな感じもしない。最後に倒れこむときには、一度ひざまづいてポーズを取ってから、徐々に倒れていくというふうに演技をしている。オペラ座が「ジゼル」を今度いつ上演するのかはわからないけど、ぜひマチアスにはアルブレヒトを踊って、表現に磨きをかけて欲しいって思う。


3)「椿姫」第1幕より
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子

この二人の「椿姫」は6月末にガルニエで全幕を観て、非常に好感を持った。中でもペッシュのすべてを焼き尽くさんばかりの情熱には圧倒された。課題とされていたリフトもとてもスムーズだったし、エレオノーラの、リフトされている時のポーズもとても美しかった。今回は、「青のパ・ド・ドゥ」と呼ばれる、まだ出会ったばかりの二人のシーン。そしてペッシュのまっすぐで熱い(でもちょっと世慣れた感じ)のアルブレヒトに対峙するエレオノーラのマルグリット像が素晴らしかった。私がガルニエで観た時には、まだ今シーズン一回目ということで、必要以上に気負ったところが少し感じられたのだけど、役柄を踊りこんですっかり自分のものにした彼女の自信が伺えた。マルグリットという役は複雑で、クルチザンヌ(=高級娼婦)でありながらも、知性があって、誇り高くて、でも同時にこんな仕事に身をやつしている自分を憐れんでいる。常に矛盾と戦っているような存在。だから、咳き込んで苦しむ自分の姿を鏡に映して青ざめながらも、アルマンが情熱のまま駆け寄ってきた時には、ちょっとからかってみたりして、大人の女の余裕を見せようとする。真摯な愛に慣れていないから、足元に身を投げ出さんばかりに迫られた時には、思わず動揺してしまう。至福の瞬間と、死の予感に怯える気持ちが交錯する様子を見事に演じていたと思う。全幕を観たような満足感が、ここで再び得られてとても満足。


4)「メリー・ウィドウ」 ※世界初演
(振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)
マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ

最初に見たときには、マリ=アニエスの悪趣味一歩手前の迫力ある衣装に仰天した。未亡人であることを示すヴェールをかぶった上にマント。羽を使った髪飾り。黒を基調にストライプをウェストのところで絞ったようなチュチュからは白い脚が覗いているのだけど、決して太くないのに、脚だけ白タイツで露出しているので筋肉質の立派さが目立ってしまう。ヴェールを外され、マントを取ると、お尻のところにはでっかいピンクのリボン。でも、このキッチュな、ちょっとだけクリスチャン・ラクロワ風(でも、ラコット自身のデザインによるものだそう)の派手でゴージャスな衣装、結構洒落が効いていて面白いじゃない、と思えるようになってきた。ただ、マリ=アニエスのゴージャスさに対して、シンプルなタキシードのマチューは、華奢で小僧っ子のように見えちゃう。ちょっとだけバランスが悪かったかも。

でも、作品自体は、とっても楽しくて、ユーモラスで、華やかでガラに相応しいものだった。レビューショーのような小粋な要素もあるところはプティっぽいんだけど、マチューは、ラコット特有の鬼のような脚捌きバットゥリー系のステップを軽やかにこなし、最初は地を這うような軽いマネージュがどんどんダイナミックになっていて、最後はピルエット・ア・ラ・スコンドを見事に決める。マチューは脚のライン、つま先の美しさ、きれいに入る五番が絶品で、あんなにきれいなお顔をしているのに、思わず脚ばっかり観る羽目になっちゃう。

マリ=アニエスの方は、ピケをしながらのマネージュから始まり、軸足をかわるがわる変えながら前に進んでいくフェッテで32回転。あれだけ軸足を変えながらのフェッテはさぞかし難しいだろうに、軽々とこなしているところがさすが。途中で上手の椅子に腰掛け、ギャルソンにシャンパンをついでもらって乾杯すること2回。最初のうちは、マリ=アニエスだけが観客に視線を送っていたけど、そのうちマチューも追随していてウィンクし、思わず客席から笑いが漏れる。しかも二人とも本当にシャンパンを飲んでいるし!ラストは、マチューが白いブーケをマリ=アニエスに捧げ、白いヴェールをかぶせ、めでたくゴールインと思わせて走り去っていくところは「卒業」風で、おっしゃれ~。ラコットの作品で初めて良いと思ったかも!マリ=アニエスに依頼され、このガラのために創ったと言うけど、本当に彼女の個性にぴったりだった。

------------ 休憩 ------------------
5)「ラ・バヤデール」第1幕より
(振付:M.プティパ  音楽:L.ミンクス)
スヴェトラーナ・ルンキナ、バンジャマン・ペッシュ

イリがソロルを踊ると思っていたら、バンジャマンのソロルだった。ガラには珍しく、1幕冒頭のソロルとニキヤが密会する場面。このシーンは、カーテンの向こうから覗いて嫉妬に狂う大僧正がいないとちょっと盛り上がらない。ルンキナはとても美しいのだけど、あまりソロルに恋しているような雰囲気がなかったし、バンジャマンは、オペラ座の白いパジャマと鉢巻のようなソロルの衣装があまり似合わなくて。悪くはないんだけど印象には残りにくい演目になっちゃった。(しかも、幕の陰からマチューが熱心にこのシーンを見ているし)


6)「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”
(振付:R.ヌレエフ 音楽:S.プロコフィエフ)
メラニー・ユレル、マチュー・ガニオ

これまたガラで踊られるのが珍しい、1幕でロミオとジュリエットが愛の芽生えを感じるシーン。ヌレエフ版特有の、一つ一つの音にパを入れていく非常に難しい振付を、メラニーは軽やかに、音に正確にうまく踊っていたと思う。ポール・ド・ブラもきれいだし、古典の技術については非常に高いものを持っているな、って思った。一生懸命ジュリエットの可愛らしく無邪気な表情を作っているのも好感度が高い。あれだけたくさん動く振り付けなので、どうしても、ちょっとやんちゃで中性的なジュリエットになってしまうのは致し方ない。ラストの、抱きしめられてちょっとびっくりした表情もキュートだった。マチューはいうまでもなく、とっても甘く麗しいロミオだったけど、途中で上着がはだけて、モンタビュー家の一員であることが判ってしまった時のあわて方が、一瞬とても真剣な顔になっていたのが素敵だった。いつか彼がロミオを踊る全幕を観たいなって思った。


7)「思いがけない結末 Unintended Consequence」 ※世界初演
(振付:J.ブベニチェク、マリ=アニエス・ジロ 音楽:E.クーパー)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク

丈の長い、白いビスチェドレスをまとったマリ=アニエスが美しい!「メリーウィドウ」のキッチュな衣装も、彼女のゴージャスな魅力を伝えてはいたけど、やっぱりこっちの方が彼女らしいと思う。イリとマリ=アニエスの共作で、男女の愛の行方が「思いがけない結末」というわけなのだけど、この二人がとても対等な関係、同じ強さや弱さを持った人間として存在しているのがよくわかる。ユニゾンで踊る動きもあればリフトもあり、上半身を大きく動かした流麗な振付で、スタイリッシュなのに人間味もある。同じ動きをしていても、マリ=アニエスは凛々しくも女らしい優しさが感じられる。イリはどうすればマリ=アニエスが一番美しく見えるのかがよくわかっているのではないかと思う。完全にリラックスした関係ではなく、強い信頼はあるけれども緊張感も漂っているのだ。エリザベス・クーパーによる音楽も素敵。イリの動きは独特の柔らかさと生命感があって、彼からも目が離せなくなってしまう。


8)「ベラ・フィギュラ Bella Figura」
(振付:J.キリアン 音楽:G.B.ペルゴレージ、A.ヴィヴァルディ)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

ハンブルクからの二人がキリアンを踊るというのがまず新鮮。そして、あらためて二人のダンサーとしての無限の引き出しを感じられた演目だった。シルヴィアが愛らしくて演技力があるだけのダンサーではない、身体のコントロール能力も凄いというのがよくわかった。「ベラ・フィギュラ」のこのパートは、客席に背中を向けて踊ることが多いので、背中や四肢の表現力がないとつまらなくなってしまうのだけど、そんな心配はこの二人には無用。「ベラ・フィギュラ」というタイトルの通り、とても美しいフォルムを次々と、時にはシャープに、時には滑らかに作り出し、息もぴったり。天性のダンサーであるこの二人の化学作用で、新しい表現が生まれているなと思うほどだった。(「ベラ・フィギュラ」はNDTが踊った全編は観たことがあるのだけど、印象が全然違う)


------------ 休憩 ------------------

9))「カンツォーニ Canzoni」 ※日本初演
(振付:M.ビゴンゼッティ 音楽:N.ケイヴ)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

振付の一つ一つを見ていけば、フォーサイスのようなオフバランスを使っていたりするのに、どこか温かくて親密な空気が流れているのは、歌に合わせて、ゆっくりとしたムーヴメントだからか。その歌が、ニック・ケイヴの深い声による味わいの濃いものだというのがまた意外。エレオノーラは、やはりコンテンポラリーだと一段と輝きが増しているようで、強くしなやかで、リフトされている姿勢が美しい。バンジャマンの腕によって作り出された環の中に入って踊るという振付が一種独特。バンジャマンはとてもパッショネイトなダンサーだと思うけど、こうやって淡々とモダンな作品を踊る彼というのも素敵だし、彼の魅力が生きていると思う。それと、エレオノーラの、緑色のミニワンピースのような衣装が可愛かった。


10)「バーンスタイン・ダンス」より“Part1 Wrong Note Rag”
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.バーンスタイン)
アレクサンドル・リアブコ

この公演の白眉と言ってもいいかも!こんなアメリカ~ンな演目をノイマイヤーが振付けていたことを知らなかったけど、ノイマイヤーってアメリカ人だものね。これも歌モノで、軽快でジャジーな音楽に乗って、軽やかにサーシャが舞う。衣装はアルマーニだそうだけど、なんてことのないTシャツとパンツのよう。時々シャツがめくれておへそが出るのがご愛嬌。いつもは真面目そうなサーシャが、お茶目な表情で、ピチピチと奔放に飛び跳ねるのだけど、その中に高度な技術が盛りだくさん。細かくすばやいブリゼ・ボレやカブリオール、脚を180度開いての横へのジュッテなどの古典の技術を音にぴったり合わせて踊る。打ち付けるつま先の美しいこと!上体のしなやかなこと!大変そうには見せずに、サーシャはキュートな笑顔を保ち続ける。ラストのウィンクしながら指ぱっちんも、かわいいのなんのって。ホントにサーシャには、まだ知られざる引き出しがたくさんあるんだなあ、と。爽快な一作、何回でも何回でも観たい!


11)「ダンス組曲」
(振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子

バッハの無伴奏チェロの生演奏に合わせて、ルグリが踊る。パジャマのような赤いジャージの上下(よく観ると、上はヴェルヴェットのような布地みたい)。以前ルグリガラのレッスン見学をしたときにも、赤いジャージを着ていたなあ、なんて思ったりして。この衣装は若干おっさんっぽいのだけど、ミーシャに振付けられたというオリジナルがこの衣装だから仕方ない。初日はチェロの宇野陽子さん(若くて可愛らしい女性)が非常に緊張しているようで、なかなかルグリと視線を交わすことができなくて、彼女ばかりが気になってしまったけど、舞台を繰り返すうちにほぐれてきたようである。幕が上がると、チェロを持つ彼女を見つめる、床にラフに座るルグリ。ちょっと崩した座り方が非常にセクシーで、たしかにこんな風に見られたら、ちょっと緊張して頬を赤らめてしまうかもなんて思ったりして。グランピルエット、ジュッテ、シェネ、バットゥリーなど、いろいろな踊りを見せていく。それにしても、ルグリという人は、彼自身が音楽というか、まるで彼の身体が音楽を奏で、音符になっているかのようだ。つま先の美しさには惚れ惚れ。大体4つのパートに分かれていて、曲と曲の間で、チェリストと視線を交わす。最初のパートでの美しい動きに思わず見入ってしまう。3曲目あたりで、ちょっと長くて単調だと思ってしまうのだけど、4曲目でまたのびのびとした動きにうっとり。その中に、でんぐり返しや側転などもあって、大人の男性が少年に帰ったような無邪気さを見せているのが、なんとも微笑ましい。ラストは、ピルエット・ア・ラ・スゴンドをずっと続けているのだけど、これだけ一人で踊りまくっていて、最後にこんなに体力が残っているのか、と思ってしまうほど。身体的にも、まだ少年のようなのだ。どこまでも正確でエレガント。さすがは生ける舞踊の神様、ルグリ様。

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2008/08/04

マチュー・ガニオのインタビュー記事(エトワール・ガラ用)

ライターの岩城京子さんのサイトで、マチュー・ガニオの「エトワール・ガラ」プロモーション用のインタビュー全文が掲載されています。「AERA」と「シアターガイド」のためのインタビューとのことですが、全文は掲載しきれないということで。主に「椿姫」と「プルースト」について語っています。

http://kyokoiwaki.com/blog.html

一部を引用しますと、

本番で、なにか自分も予期していなかったような感情に出くわすこともあるのでしょうか?

 舞台上でパートナーが僕の目を見つめているとき…、とても感情的な目で僕のことを見つめているとき…、その瞬間に「オー、マイ、ガッド!」と叫びたくなるほど巨大な感情にふいに襲われることがあります(笑)。これは、まったく予期できない感情です。でも僕はそうした体験を舞台上で味わうのが本当に好き。特にパートナーと一緒に踊っているときに、僕が彼女に何かを言って、向こうも何かを言い返してきて、その繰り返して徐々に互いに感情が大きくなっていく。そうした感情の構築作業が好き。ただし、感情に溺れすぎてはダメ。なぜなら「椿姫」で言うならば、ジョン・ノイマイヤーはとても美しくてとても難しいリフトを発明する人だから(笑)。そのステップをきちんとこなすためには、感情に溺れすぎている暇はない。逆にいえば、稽古段階でステップはすべてオートマティックに完璧にこなせるぐらい練習を積んでおけば、少しぐらい本番で感情に流されても大丈夫ということになります。

役作りということを、マチューがどう考えて行っているかがよく判ると思います。AERAに載った記事などと読み比べると面白いのではないでしょうか。

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2008/07/28

マニュエル・ルグリの予定

エトワール・ガラの出演予定がそろそろルグリさんのオフィシャルで更新されるかな、と思って見に行きました。そしたら、エトワール・ガラのほか、世界バレエフェスティバルの出演予定とありました。

http://www.manuel-legris.com/actualite.html

オーレリー・デュポンとの共演なのだそうですね。オーレリーはもう9月には復帰するようですし。

遅ればせながらやっと最新のダンスマガジンを読んだのですが、そこでも、ルグリさんは、世界バレエフェスティバルに出ると語っています。エトワールとしての最後の出演は、「オネーギン」になりそうですが、以降も「プルースト」などでオペラ座に出演し続けるそうで、当分引退されることはないとのこと。

来年の予定としては、ミックスプロにおけるプティの「アルルの女」、「ル・パルク」、ミックスプロのナチョ・ドゥアト「ホワイト・ダークネス」、「オネーギン」、そして「プルースト」が今のところ予定されているようです。

NBSからは、ルグリが東京バレエ団を指導する公開レッスンの案内が届いていましたが、残念ながら都合が悪くて観に行けません。「ジゼル」の公演後なのですね。(「ジゼル」も行けなくなったので、チケットを譲渡しなくては。こういう時に祭典会員は不便です)

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AERAにマチュー・ガニオのインタビュー

本日発売のAERAに、オペラ座のマチュー・ガニオのインタビューが一ページ載っています。

「バレエ王子はサラブレッド」という微妙なタイトルで、美貌と血統にクローズアップしているのは何とも、ですが。

「普段の僕はただの男。変にスター扱いされるのは嫌だ」「たまには日本のお客さんにも、僕が普通の男だってところを見せないとね」と語っています。エトワールガラでは彼の新しい一面が見られそうですね。

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エトワール・ガラの今度こそ?正式出演発表

やっとBunkamuraHPで正式に発表されました。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org17_08_etoiles_03.html

”つきましては、新たにマニュエル・ルグリ、メラニー・ユレル、マチアス・エイマン、アレクサンドル・リアブコの4人が来日いたします。”

※マニュエル・ルグリの参加が可能になったのは、
NBS 財団法人日本舞台芸術振興会の協力によるものです。
 
【Aプロ】

11)「ダンス組曲」
  (振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
  マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子

【Bプロ】

2)「モーメンツ・シェアード」
  (振付:R.V.ダンツィヒ 音楽:F.ショパン)
  エレオノラ・アバニャート、マニュエル・ルグリ/ピアノ:上田晴子
10)「マノン」第1幕第2場より パ・ド・ドゥ
 (振付:K.マクミラン 音楽:J.マスネ)
  スヴェトラーナ・ルンキナ、マニュエル・ルグリ

やっぱりルグリはNBSが独占権を持っていたんですね。

それと、ダンスマガジンの広告では、シャルリーヌ・ジダンザネが出演とありましたが、Bunkamuraではメラニー・ユレルになっています。私はどっちかというとシャルリーヌで観たかったです。

ルグリさんのオフィシャルが更新されないのは、担当者がバカンス中だからだそうです。羨ましい(笑)→更新されました。

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2008/07/25

エトワール・ガラ2008変更

ダンスマガジン最新号の広告によると、

エトワール・ガラ2008は、マニュエル・ルグリが追加出演、またメラニー・ユレルではなく、シャルリーヌ・ジザンダネが出演になりました。

●Aプロ
2)「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”
  シャルリーヌ・ジザンダネ、マチュー・ガニオ
11)「ダンス組曲」
  マニュエル・ルグリ
●Bプロ
1)「眠りの森の美女」より「青い鳥」
  シャルリーヌ・ジザンダネ、アレクサンドル・リアブコ
2)「モーメンツ・シェアード」
  エレオノラ・アバニャート、マニュエル・ルグリ
10)「マノン」第1幕第2場より パ・ド・ドゥ 
  スヴェトラーナ・ルンキナ、 マニュエル・ルグリ

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2008/07/18

エトワール・ガラ キャスト変更発表

Bunkamuraのサイトに、正式なキャスト変更と演目変更が発表されました。

やはりエルヴェ・モロー、レティシア・プジョル、ジェレミー・ベランガールは来ません。代役に、マチアス・エイマン、アレクサンドル・リアブコ、メラニー・ユレルとあります。また、さらに追加キャストありとのことです。

長くなりますが、サイトから引用します。

http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org17_08_etoiles_02.html

出演を予定しておりましたジェレミー・べランガール、エルヴェ・モロー、レティシア・プジョルは怪我のため出演することができなくなりました。 ジェレミー・べランガールは、4月に受けた左足首の手術後の状況が悪化し、来日不可能となりました。 エルヴェ・モローは、6月21日のパリ・オペラ座での「椿姫」出演中に、膝を打撲、治療中でしたが完治せず、7月12日にドクターストップがかかり来日不可能となりました。 レティシア・プジョルは、7月16日のウィーン歌劇場公演出演の際に頚椎を痛め、アーノルド神経痛と診断され来日不可能となりました。 つきましては、新たにアレクサンドル・リアブコ、メラニー・ユレル、マチアス・エイマンの3人が来日いたします。 それに伴い、各プログラムが変更となります。

※追加キャスト近日発表!

●プログラム
【Aプログラム】
1)「ラ・バヤデール」第1幕より
  (振付:M.プティパ  音楽:L.ミンクス)
  スヴェトラーナ・ルンキナ、イリ・ブベニチェク
2)「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”★
  (振付:R.ヌレエフ 音楽:S.プロコフィエフ)
  メラニー・ユレル、マチュー・ガニオ
3)「ベラ・フィギュラ Bella Figura」
  (振付:J.キリアン 音楽:G.B.ペルゴレージ、A.ヴィヴァルディ)
  シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
4)「椿姫」第1幕より
  (振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
  エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子
5)「ジゼル」第2幕より
  (振付:M.プティパ、J.コラリ、J.ペロー 音楽:A.アダン)
  スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン
6)「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥ  (振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
  シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク
7)「メリー・ウィドウ」
  (振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)※世界初演
  マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ
8)「カンツォーニ Canzoni」
  (振付:M.ビゴンゼッティ 音楽:N.ケイヴ) ※日本初演
  エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
9)「バーンスタイン・ダンス」より“Part1 Wrong Note Rag”  (振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.バーンスタイン)★
  アレクサンドル・リアブコ
10)「思いがけない結末 Unintended Consequence」
  (振付:J.ブベニチェク、マリ=アニエス・ジロ 音楽:E.クーパー)※世界初演
  マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
11)「ダンス組曲」
  (振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
  キャスト未定
☆「フィナーレ」
  (振付・映像:J.ベランガール)

【Bプログラム】
1)「眠りの森の美女」より「青い鳥」
  (振付:M.プティパ 音楽:P.I.チャイコフスキー)
  メラニー・ユレル、アレクサンドル・リアブコ
2)「モーメンツ・シェアード」
  (振付:R.V.ダンツィヒ 音楽:F.ショパン)
  キャスト未定
3)「白鳥の湖」 第2幕より  (振付:M.プティパ/L.イワーノフ 音楽:P.I.チャイコフスキー)
  スヴェトラーナ・ルンキナ、マチュー・ガニオ
4)「ロミオとジュリエット」第3幕より 寝室のパ・ド・ドゥ
  (振付:J.ノイマイヤー  音楽:S.プロコフィエフ)
  シルヴィア・アッツォーニ、バンジャマン・ペッシュ
5)「ドリーブ組曲」
  (振付:J.マルティネス 音楽:L.ドリーブ)
  エレオノラ・アバニャート、マチアス・エイマン
6))「瀕死の白鳥」
  (振付:M.フォーキン 音楽:C.サン=サーンス)
  マリ=アニエス・ジロ  ピアノ:上田晴子
7))「カノン Canon in D major」
  (振付:J.ブベニチェク 音楽:J.パッヘルベル)
  マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコ、イリ・ブベニチェク
6)「マーラー 交響曲第5番 アダージェット」
 (振付:J.ノイマイヤー 音楽:G.マーラー)
  シルヴィア・アッツォーニ、バンジャマン・ペッシュ
9)「デュオ」
 (振付:S.L.シェルカウイ 歌:C.ブランコ)
  マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
10)「マノン」第1幕第2場より パ・ド・ドゥ (振付:K.マクミラン 音楽:J.マスネ)★
  キャスト未定
☆「フィナーレ」
 (振付・映像:J.ベランガール)

※キャスト未定の演目に関してましては、決まり次第お知らせいたします。
※表記の出演者、演目は2008年7月18日現在の予定です。
  やむを得ない事情により変更になる場合がございますので予めご了承ください。

★印が演目もしくはキャストで変更のあったところです。
結局半分くらい内容が変わりましたね。

キャスト未定なのが、

Aプロ
11)「ダンス組曲」
  (振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
  キャスト未定

Bプロ
2)「モーメンツ・シェアード」
  (振付:R.V.ダンツィヒ 音楽:F.ショパン)
  キャスト未定

10)「マノン」第1幕第2場より パ・ド・ドゥ
 (振付:K.マクミラン 音楽:J.マスネ)
  キャスト未定

なんですよね。誰が踊るのか、気になります。

また、ちょっと楽しみにしていたプレルジョカージュの2作品、「アン・トレ・デュニオン」「受胎告知」がなくなってしまったのがとても残念。メラニー・ユレルかぁ…。「椿姫」のプリューデンスも地味で今ひとつだったんですよね。

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2008/07/16

エトワールガラのキャスト変更?

お友達にいただいた情報です(感謝!)

バンジャマン・ペッシュのサイトに出演予定があるのですが、
http://www.benjaminpech.com/web/index.htm

エトワール・ガラの出演予定者が変更されています。

主催者からも間もなく正式発表があるかもしれませんね。

エルヴェが出られなさそうなのは本当に残念ですが、怪我を治すためには仕方ありませんよね。来シーズンの活躍を祈ります。

追記
まだ正式情報ではないので、一部記述を削除しました。ご了承ください。

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2008/07/05

パリ・オペラ座の入団試験結果

7月2日に女子のバレエ学校最高学年生徒、4日に外部と男子生徒の試験があり、結果がダンソマニに出ていました。

女子生徒
1. Mlle Barbeau (engagée)
2. Mlle Baulac (engagée)
3. Mlle Saint-Martin (engagée)
4. Mlle Hilaire (engagée)

外部(女子)
1. Mlle Ganio (engagée)

男子
1. M. Labrot (engagé)
2. M. Gasse (engagé)
3. M. Vigliotti (engagé)
4. M. Coste (engagé)
5. M. Chavignier (engagé)

というわけで、女子生徒4位は、イレールの娘さんジュリエット・イレールで、晴れて入団となりました。また、契約団員だったマチューの妹マリーヌ・ガニオも合格です。さらに、男子の4位合格は、日仏ハーフ(両親は元シュツットガルト・バレエのアルノ・コストと、コンセルヴァトゥール教師大口純枝)のタケル・コストです。残念ながら、井原由衣さんは今年はだめだったようですね。

合格された皆様、おめでとうございます!

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2008/07/03

オペラ座より帰ってきました

これから出勤なのでリムジンバスの中から速報です。

パリ・オペラ座の「椿姫」、無事四公演観ることができました。blogで知り合った方にもたくさん会えて楽しかったです。

観客が最も盛り上がったのはアニエス・ルテステュとロベルト・ボッレ組。アルマンを演じるために生まれてきたようなロベルトの情熱的で繊細な演技、知的で優雅、しかし赤裸々な心情も描き出したアニエス、このふたりは息もぴったりで、理想的な美しくドラマティックなカップル。三つのパドドゥのあまりの切なさと美しさにに胸の高鳴りが止みませんでした。

マニュエル・ルグリとデルフィーヌ・ムッサンはまたまったく違ったアプローチでしたが、上品でエレガントながらも、若々しくロマンティックなルグリ、年上の女の持つ母性、優しさ、艶やかさを持ったムッサンも適役で、素晴らしいパートナーシップ。ルグリさんの可愛い一面も観ることができました。

また、バンジャマン・ぺベッシュとエレオノーラ・アッバニャート組も、予想よりずっとよかったです。ペッシュはサポートもスムーズでしたが、誰よりも熱くてパッショネイト。一番若々しく激しいアルマンでした。アッバニャートは華やかで、パドドゥの時のほんのり上気した肌が美しく、後半のやつれ方と対照的なのがせつなかったです。

マチュー・ガニオとクレールマリ・オスタ組ですが、マチューは甘く美しく初々しくて素敵だったのですが、オスタは酷かった。観たことを後悔するほどでした。顔に険があって気が強く品がなくて高級娼婦にはまったく見えない。アルマンへの愛も見えない。一方的に愛を捧げているマチューが気の毒でした。技術的にも、身体が重く硬く、黒のパドドゥでのリフトもスムーズとは程遠くずり落ちそうで。ひとつひとつの形が美しくない…。最初に出演した日は悪くなかったらしいので、不調だったのかしら。
しかしこの日のマノン役が、驚異の美脚に美貌のシアラボラだったから、見劣りすること甚だしくて。

最初の出演予定日をキャンセルしたローラン・イレールですが、二回目は出演。想像していたよりずっと渋く落ち着いた父でした。

他のキャストで光っていたのは、せつな過ぎるN伯爵を演じていたシモン・ヴァラストロと、マチューの日に登板したデ・グリューのマチアス・エイマン。他の三回のデグリュー役、そして一日ガストン役とフル回転のクリストフ・デュケンヌはサポートがうまく、去年のくるみの時よりずっと良くなっていて敢闘賞。

オリンピアではミリアム・ウルド・ブラム、マノンではデルフィーヌ・ムッサンとドロテ・ジルベールが光ってました。

二人のピアニストを擁した演奏も素晴らしかったです。

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2008/06/23

エルヴェ・モロー、「椿姫」初日途中降板

朝寝坊していて、電話で起こされた後メールチェックをしたら、何人かのお友達からか、パリ・オペラ座「椿姫」の初日にエルヴェ・モローが途中降板して、3幕からイザベル・シアラヴォラとステファン・ビュヨンが踊ったというメールが来ていました。

ダンソマニの「椿姫」スレッドを読んでみたら、2幕の終わりにエルヴェは舞台をはけるところで、足を照明器具にぶつけてしまったとのこと。芸術監督ルフェーブルから、そのようなアナウンスがあったとのことです。着地などの怪我ではないので、大きな怪我ではないと思いますが、エルヴェが早く回復して予定通りに踊ることができることを祈ります。何しろ、「椿姫」はエルヴェ主演でDVDの収録が行われるわけですから。

代役として急遽入ったシアラヴォラとステファン・ビュヨンもとても良かったようですし、もちろんアクシデントの前まで踊っていたエルヴェとアニエスも素晴らしい出来だった模様です。

私は残念ながらエルヴェのアルマンは観られないのですが、素敵な姿を映像に残してくれますように。


アニエスとエルヴェの素敵な「黒のパ・ド・ドゥ」の映像が2分半ほど観られます。
http://www.operadeparis.fr/Saison-2007-2008/Bonus.asp?Id=633&IdS=399

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2008/06/21

FIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」エトワール・ガラ特集

隔号連載のFIGARO JAPONの「パリ・オペラ座バレエ物語」、今回は「エトワール・ガラ」特集ということで、3人のダンサーのインタビューが載っています。

エレオノーラ・アッバニャートは「私は太陽と海が大好きなシチリア女よ!いつの日か、子供を連れて故郷に戻るわ」と語っています。7月末には、オペラ座の仲間たちと、そのシチリアの、風光明媚な観光地として名高いアグリジェントの「神殿の谷」でガラ公演を開催するそうです。ここ数年、故郷で講演を行っているそうで。

エトワール・ガラでは同じイタリア人のビゴンゼッティの作品「カンツォーニ」を、学校時代からの親友であるエルヴェ・モローと踊ります。ビゴンゼッティの作品をガラ用に選び、許可などの交渉を自分で行ったとのこと。

「なぜダンスがすきかというと、自分以外の人物を演じるのが楽しいからだって最近気がついたの。だからオペラ座では、来期に「オネーギン」(のタチアナ)を踊りたい。少女から一人の女性へと成長するヒロインの役なので」


エルヴェ・モローはリラックスした表情で写っています。今回踊るのは、まず「マノン」。オペラ座で上演された時、たっぷり稽古したのだけど代役だったので出演の機会がなかったそうです。ぜひとも観客の前で踊ってみたいという夢が今回の公演でかないます。相手役は、スヴェトラーナ・ルンキナ。

それから、マリ=アニエス・ジロとバランシンの「スターズ&ストライプス」を踊ります。マリ=アニエスが提案した時には、「最初はええっ?」って思ったんだそうです。兄と妹のように仲の良いエレオノーラとは、ビゴンゼッティの「カンツォーニ」。一緒にビゴンゼッティの公演を観に行って、二人で同時に「これを踊りたい!」と顔を見合わせたそう。

そしてイリ・ブベニチェクの「カノン」は、イリ、そしてマチュー・ガニオの3人で踊ります。「音楽、照明、振付のすべてが美しい作品。これを踊れるのは本当に嬉しいですね」。確かに、とても音楽的で素敵な作品でした。

最近はコンテンポラリーな振付にも興味が沸いてきた彼は、バレエを本格的に学ぶきっかけが、ベジャールの「ボレロ」を観たこと。その「ボレロ」がオペラ座の来期のプログラムにあると知った時、芸術監督のルフェーブルに話したところ、生前のベジャールに彼が踊る許可を取り付けてくれたとのことです。エルヴェが「ボレロ」を踊るのってなかなかイメージ湧かないと言うか、意外な感じですが、素敵かもしれませんね。


バンジャマン・ペッシュは今回のガラのアートディレクター。将来、彼はこれを職業として手がけて行きたいと考えているのだそうです。バレエ団を率いたり、講演をオーガナイズするのに十分なエネルギーを持っており、人をまとめる統率力にも自信があるそうです。

ダンサー自身に踊りたい作品を選ばせていますが、たとえば「マノン」を踊ったことがないスヴェトラーナ・ルンキナにこの作品を薦めたのは彼だそう。「エルヴェ・モローとは素晴らしいカップルになることが僕には見えたので」。また、「マチュー・ガニオはコンテンポラリー作品にも優れていることを日本の観客にも見せたいので、イリ・ブベニチェクの「カノン Canon in D major」を…というように。

彼が情熱を傾ける「エトワール・ガラ」の開催は、ジェレミー・ベランガールとの友情が実現させたという背景があり、今回、バンジャマンはその象徴としてプレルジョカージュの「アン・トレ・デュニオン」を彼と踊ることに決めたそうです。それと平行して女性二人のパ・ド・ドゥがプログラムにあったらいいだろうと、プレルジョカージュから「受胎告知の公演許可ももらい、エレオノーラとレティシア・プジョルが踊ります。

そんな彼も、来期のオペラ座では、「オネーギン」が踊れたらと希望しているそうです。

3本のインタビューは非常に読み応えがあり面白かったです。


さて、この号のFIGAROですが、フェラガモの新コレクションの紹介があり、その中で、上海で行われたブランド創設80周年イベントの記事があります。とても小さな写真ですが、ロベルト・ボッレのパフォーマンスの写真が載っています。トニー・レオンとチャン・ツィイーが銅鑼を鳴らす写真も。


そして、パリへ旅行した人ならお馴染みの、ラデュレ。7月26日に、待望の日本進出ということで銀座三越にオープンします。パリの3つのお店、カラフルなマカロンだけでなく、可愛らしいマカロンの箱や、それ以外の美しいスイーツたち、さらにはブティックのグッズまで紹介されています。マカロンは日持ちしないので、パリに行ってもお土産に持って帰れないんですよね。以前、超貧乏旅行だったので、シャンゼリゼのお店で買って帰り、晩御飯代わりに友達とホテルの部屋で食べたことがあります。日本でこの味が味わえるのは嬉しいですよね!

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2008/06/16

WOWOWのプルミエールでパリ・オペラ座「ル・パルク」特集

WOWOW放送のプルミエールという10分間の舞台情報番組で、3週にわたって「ル・パルク」来日公演の映像が少し流れています。

今日のデジタル192chでの再放送では舞台映像とルフェーブルのインタビューでした。舞台映像は、ルグリ&プジョルの舞台のもので、解放のPDDが少しと、庭師のシーン、1幕の掛け合いと、2幕の女性たちがドレスを着ているシーンが流れました。ルフェーブルは、「ル・パルク」という作品そのものについて語っていました。実質的にこの「ル・パルク」特集は、4分程度なのですが、来日公演での舞台映像がちょっとでも流れるのは嬉しいです。


来週は、3幕の「解放」PDDと、ルグリ、プジョルのインタビューが流れるようです。 全3回。

放送時間ですが、
アナログBS-5chとデジタル191chが(火)午後11:50、12日(木)午後3:50、(金)午前7時45分のリピート、
デジタル192chが(日)午後3:50です。

http://www.wowow.co.jp/stage/prm/

ノンスクランブル放送なので、WOWOWと契約していなくても、BSが観られる方なら視聴できます。

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2008/06/05

パリ・オペラ座「椿姫」キャスト変更

パリ・オペラ座のキャスト変更は毎度のことなので、ありうるだろうなと思ったらやっぱり変更がありました。

http://www.operadeparis.fr/Saison-2007-2008/Distribution.asp?IdS=399

やはりお友達にメールで教えてもらったんですが、6月の公演のデ・グリュー役のジェレミー・ベランガールが降板して、玉突きでキャストが変更。マノンとガストン役もちょっと変更になっています。主役などは変更なし。

で、自分が観る日のキャストを確認したら、ジョゼ・マルティネスがデ・グリューを踊るのが2回観られるようになった代わりに、マチアスのデ・グリューが見られなくなってしまいました(泣)。それから、28日のマチネのマノンがデルフィーヌ・ムッサンに変更になっています。全4回のうちデ・グリュー役で2回、ガストン役で1回、あの地味なクリストフ・デュケンヌを観る羽目になったのもちょっと残念だわ。

これ以上キャスト変更がないことを祈ります。

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2008/06/01

パリ・オペラ座「ル・パルク」DVD

ずいぶん前にオペラ・ガルニエの売店でDVDを買って、帰国してからざっと観て、そのままにしてあった映像。生の舞台を観た後、また観てみたいと思いつつも、舞台の記憶を上書きしたくないとも思い、悩んでいた。結局観てしまったのだけど、ローラン・イレールとマニュエル・ルグリ、ニコラ・ル=リッシュはまったく異質のダンサーだったので、上書きされることはなかった。

ちなみに、会場でもDVDが売っていた。会場で売っていたのは、どうやらNTSCのようなのだけど、私が持っているのはPAL盤。アマゾンのuk、フランス、ドイツおよびFNACでも扱っているけど、すべてPAL盤なので、ご注意を。発売もとのBel Air Classiqueは最近NTSCで出すことが多いので、NTSC盤も探せばどこかで買えるはず。面白い作品だし、今回の来日を機会に国内発売すればよかったのに。(なお、amazon ukを見たら、今年の7月8日に再発売される予定があるようである)

→追記:Side B-alletのゆうさんに教えていただきましたが、NTSC盤がamazon.co.jpでも買えるようになるようです。

さて、この映像なんだけど、もーイレール様に尽きる!先日のオーチャードホール客席で見かけたイレールはさすがに年を重ねた感じだったけど、この映像の中のイレール様の美しく、色気漂うさまは奇跡的と言ってもいいほどで、テレビの前でクラクラと酔いそうになった。椅子取りゲームでクローズアップになったときに眉毛をぴくっと上に上げるところには、あまりの色香にもうノックアウト!映像の良いところは、こういう細部が観られること。舞台を観た時は、2階席や3階席だったので、細かい表情までは見ていなくて。(だって、オーチャードのホールの1階席は、足先が見えないし)イレールは、ものすごく役に入り込んでいて、基本的にはプレイボーイなのだろうけど、セクシーな大人の遊び人であるからこそ、後半の熱情をまっすぐに捧げている姿やすれ違う想いに苦しむ姿が、ロマンティックで切なく見えて胸に迫る。まるで俳優のように細やかな表情を使い分けていて見ごたえアリ。踊りのほうは、ルグリのような優雅さやエレガントさはさほどないけど、キレキレでダイナミック、しかも柔軟性もある。エトワールの踊り。

イザベル・ゲランは、最初の男装は冴えない感じなのに、作品が進んでいくにつれてどんどん綺麗になっていくから不思議。「解放」のパ・ド・ドゥでの心震える姿がなんとも美しい。2幕の、赤いドレスをまとって上半身を傾けるフォルムもしなやかで、プジョルやコゼットとは格の違う、成熟した美しさがある。指先にいたるまでの細かい表現力もさすがだし、庭師たちに眠りながらぐるぐるリフトされるところ、そして「解放」での身体のコントロール力もすごい。彼女の足の筋肉は、ムキムキだったけど、これだけの身体能力があるのだから、無理もない。

「解放」のパ・ド・ドゥの最後の方で、「抵抗」で見られた頭突きが繰り返されているところが、なんともうまいなあ、と思った。本当にこの二人は息が合っていて、一つ一つのパ・ド・ドゥの作り上げ方が凄い。ふたりとも、今のオペラ座にはいないタイプの、演技力・表現力も技術も備えた稀有なスターダンサーだ。

それと、この作品は、衣装がものすごく重要な役割を果たし