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2022/12/06

『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23』、開幕は平野亮一主演「うたかたの恋―マイヤリング―」

英国ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたバレエとオペラの舞台を、特別映像を交えてスクリーンで体験できる「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズンが2022年12月9日(金)~2023年9月28日(木)までの期間中、史上最大のスケールとなる全13演目を、各1週間限定にて全国公開することが決定しています。

http://tohotowa.co.jp/roh/

◆バレエ演目:①『うたかたの恋 ーマイヤリングー』、② 『ダイヤモンド・セレブレーション』、③『くるみ割り人形』、④『赤い薔薇ソースの伝説』、⑤『シンデレラ』、⑥『眠れる森の美女』

◆オペラ演目:①『蝶々夫人』、②『アイーダ』、③『ラ・ボエーム』、④『セビリアの理髪師』、⑤『トゥーランドット』、⑥『フィガロの結婚』、⑦『イル・トロヴァトーレ』

 

②ロイヤル・バレエ『うたかたの恋 ーマイヤリングー』:2022年12月16日(金) 

平野亮一、ナタリア・オシポワ、ラウラ・モレ―ラ、マリアネラ・ヌニェス、フランチェスカ・ヘイワード出演

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⑤ロイヤル・バレエ『ダイヤモンド・セレブレーション』:2023年2月17日(金) 

マリアネラ・ヌニェス、リース・クラーク、ワディム・ムンタギロフ、ジェームズ・ヘイ、マシュー・ボール、マルセリーノ・サンベ、高田茜、金子扶生、フランチェスカ・ヘイワード、ヤスミン・ナグディ、マヤラ・マグリ、ナタリア・オシポワ、スティーヴン・マックレー、アナ・ローズ・オサリヴァン、アレクサンダー・キャンベル、ウィリアム・ブレイスウェル他出演

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⑥ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』:2023年2月24日(金)

金子扶生、ウィリアム・ブレイスウェル、前田紗江、ジョセフ・シセンズ他出演

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⑦ロイヤル・バレエ『赤い薔薇ソースの伝説』:2023年3月24日(金)

マルセリーノ・サンベ、フランチェスカ・ヘイワード出演

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⑩ロイヤル・バレエ『シンデレラ』:2023年6月16日(金)

マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ出演予定

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 ⑫ロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』:2023年8月25日(金)

ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール出演予定

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 <上映劇場>

*札幌シネマフロンティア(北海道)
*フォーラム仙台(宮城)
*TOHOシネマズ 日本橋(東京)
*イオンシネマ シアタス調布(東京)
*TOHOシネマズ 流山おおたかの森(千葉)
*TOHOシネマズ ららぽーと横浜(神奈川)
*ミッドランドスクエア シネマ(愛知)
*イオンシネマ 京都桂川(京都)
*大阪ステーションシティシネマ(大阪)
*TOHOシネマズ 西宮OS(兵庫)
*中洲大洋映画劇場(福岡)

<料金:一般¥3,700円 学生¥2,500円(税込)>

 
12月9日(金)より TOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開!

■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/   

■配給:東宝東和

 

12月16日より公開される『うたかたの恋―マイヤリングー』につきましては、先日、試写を拝見しました。改めて感想を書きますね。平野亮一さんの鮮烈な大熱演、ナタリア・オシポワ、ラウラ・モレ―ラ、マリアネラ・ヌニェス、フランチェスカ・ヘイワードとプリンシパルが多数出演して、とてもドラマティックで暗い情熱が輝く、重厚で圧巻の舞台となっています。

 

シーズンラインナップ速報のチラシに、新シーズンの見どころをまとめた文章を寄稿しました。この紹介文をアップしますね。

 

英国ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン、202223シーズンは、今までのシネマシーズンの中でも最も充実したラインアップとなった。202122シーズンはコロナ禍の影響もあり、バレエ作品は3作品のみだったが、新しいシーズンはバレエ6作品と倍増。『MJ The Musical』でトニー賞を受賞したばかりのクリストファー・ウィールドン振付、話題の世界初演作品『赤い薔薇ソースの伝説』や、平野亮一主演でプリンシパル5人出演の豪華キャスト『うたかたの恋』、英国ロイヤル・バレエのお家芸アシュトン作品ながら久しぶりの上演、新プロダクションとなる『シンデレラ』など、見逃せない舞台が盛りだくさん、ときめきが止まらない一年になる。

 

シネマシーズンの開幕は、ハプスブルク家、オーストリア皇太子にして皇妃エリザベートの息子ルドルフの心中事件を巨匠マクミランがバレエ化した『うたかたの恋』。シネマに主演するのは、英国ロイヤル・バレエきっての演技派ダンサーとなった平野亮一。ルドルフ皇太子役は多くの男性ダンサーが熱望する難役だが、平野は前回の演技が絶賛され、スコティッシュ・バレエにおいてもゲストでこの役を演じた。当代一のルドルフ役としての地位を確立して、世界が注目するシーズン初日、そして収録公演の主演に抜擢された。ナタリア・オシポワ、マリアネラ・ヌニェス、ラウラ・モレ―ラ、フランチェスカ・ヘイワードと英国ロイヤル・バレエを代表する綺羅星のような女性プリンシパルたちを相手に、死へと至る狂おしい愛欲の罠に堕ちた皇太子を演じる。英国ロイヤル・バレエならではの陰影に富んだ作品だが、唯一ルドルフを癒す存在としてお気に入りの御者ブラットフィッシュを、日本出身のアクリ瑠嘉が演じることにも注目したい。

 

「ダイヤモンド・セレブレーション」は英国ロイヤル・バレエのファン組織であるフレンズの60周年を記念してのミックス・プログラム。バレエ団の多様性を象徴する公演として、バラエティに富んだプログラムとなっている。『不思議の国のアリス』のクリストファー・ウィールドンが2006年に当時の4人のスーパースター男性ダンサー(アンヘル・コレ―ラ、ヨハン・コボー、イーサン・スティーフェル、ニコライ・ツィスカリーゼ)のために振り付けた「For Four」の英国ロイヤル・バレエ初演は、バレエ団を代表する男性ダンサー4人(ワディム・ムンタギロフ、マシュー・ボール、セザール・コラレス、マルセリーノ・サンベ)の競演となる。また、ファースト・ソリストのヴァレンティノ・ズケッティ、ヒップホップのジョセフ・トゥーンガ、そして米国で人気の振付家パム・タノウィッツのそれぞれの世界初演新作を上演する。「ダイヤモンド」のタイトルにふさわしく、ジョージ・バランシンの美しい『ジュエルズ』より古典的な輝きの名作『ダイヤモンド』もマリアネラ・ヌニェス、リース・クラークの麗しきペアの主演で上演される。

 

冬の風物詩、『くるみ割り人形』は今シーズンもやってくる。少女クララとハンス・ピーターが縦横無尽に活躍し、大きくなるクリスマスツリー、楽しいお菓子の国での各国の踊り、豪華絢爛な金平糖の精のパ・ド・ドゥとあらゆる『くるみ割り人形』の中でも決定版とされ愛されてきたサー・ピーター・ライト振付の名作。クリスマスの夢と魔法が詰まった、宝箱のような舞台で金平糖の精を演じるのは、シネマでの『眠れる森の美女』のオーロラ役で主演した後にプリンシパルに昇進して以来、輝かしい技術だけでなく、演技力にも磨きをかけてスターへの階段を駆け上った金子扶生。王子には人気上昇中の爽やかな新プリンシパル、ウィリアム・ブレイスウェル。クララ役には、有望な若手として注目を集めている前田紗江が、主要な役への出演としてはシネマに初めて登場する。

 

今シネマシーズン最大の話題は、クリストファー・ウィールドンの新作『赤い薔薇ソースの伝説』。『不思議の国のアリス』『冬物語』と英国ロイヤル・バレエで生まれた作品が今や世界中のバレエ団で人気作として上演されており、さらにブロードウェイミュージカルの『パリのアメリカ人』、そしてマイケル・ジャクソンの生涯を描いた『MJ The Musical』がトニー賞に輝いた ウィールドンが新たに送り出す新作は、メキシコの作家ラウラ・エスキバルの小説が原作。1992年に映画化され、日本でもミニシアターでヒットした。抑圧的な母親に恋愛を禁止されたティタは、姉と結婚した恋人ペドロへの熱い思いを込めて料理を作るが、料理を通して伝わった情熱が様々な出来事を巻き起こす。”マジック・リアリズム“と呼ばれる手法で奇想天外な物語が展開する。ヒロインのティタにフランチェスカ・ヘイワード、恋人ペドロにマルセリーノ・サンベ、姉にマヤラ・マグリ、母エレナにラウラ・モレ―ラ、医師ジョン・ブラウンにマシュー・ボール、さらにアナ=ローズ・オサリバン、セザール・コラレスと豪華なキャスト陣。英国の辛口な批評家たちにも、ウィールドンの巧みな作劇や魔法のようなビジュアルセンスが絶賛された。

 

英国ロイヤル・バレエの礎を築いた振付家、フレディック・アシュトンの代表作『シンデレラ』は今シーズン、初演から75周年を迎える。新国立劇場バレエ団のレパートリーとしても高い人気を誇り愛されてきた本作だが、英国ロイヤル・バレエでは、12年ぶりと久しぶりの上演となる。プロダクションを一新し、舞台美術には、メトロポリタン・オペラやナショナル・シアター、オーストラリア・バレエなどの作品でドラマティックな装置を手掛けてきたトム・パイを起用。英国ロイヤル・バレエの重要なアイデンティティをなす作品であるだけに、待望のリバイバルだ。男性ダンサーが女装して演じる義理の姉妹のコミカルな演技、きらめく星の精の踊りや光輝く馬車、プロコフィエフの魅惑的な音楽、心優しいシンデレラが幸福をつかむまでのドラマと魅力いっぱい。見どころ満載の珠玉の名作。

 

シーズンの締めくくりを飾るのは、クラシック・バレエの名作中の名作『眠れる森の美女』。第二次大戦後の1946年、英国ロイヤル・オペラ・ハウスに現在の英国ロイヤル・バレエが移転した時の最初の演目として上演された、バレエ団にとっては最も重要なグランド・バレエ。チャイコフスキーが振付家プティパの細かい指示に基づいて作曲した音楽は美しくドラマティック。100年の眠りを経て目覚めたオーロラの結婚式は、青い鳥や長靴を履いた猫、赤ずきんちゃんなどおとぎ話の主人公も駆けつけて、絢爛豪華そのもの。邪悪な妖精カラボスの活躍ぶりは、英国ロイヤル・バレエならではの演劇性の高さもあり、見ごたえ十分だ。

 

世界初演の話題の新作ドラマティック・バレエから、英国ロイヤル・バレエの十八番アシュトンやマクミラン作品、クラシック・バレエの決定版や現代作品まで、バラエティに富んだ魅力的な202223のシネマシーズン。世界トップクラスのスターダンサーたちから、日本出身の期待の若手ダンサーやプリンシパルまで、映画館がロンドン、コベントガーデンの英国ロイヤル・オペラ・ハウスとなって観客の皆様を待っている。

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