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2022/08/31

K-BALLET Opto「プティ・コレクション」公開リハーサルレポート

9月30日、10月1日にKAAT(神奈川芸術劇場)で開催されるK-BALLET Opto「プティ・コレクション」の公開リハーサルが先日行われ、行ってきました。

Petitpetitpetit_ 

https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/22_opto_petit/

K-BALLET Optoは、K-BALLET COMPANY舞踊監督渡辺レイの指揮のもと、K-BALLETダンサーを基盤に、最高峰の振付家によるオリジナル作品や、他ジャンルとのコラボレーションなど、ダンスの魅力を多角的に捉えた作品で、ダンス界に新たな光(=Opto・オプト)を生み出し、より多くの方々に鮮烈なライブ体験をしていただく機会を提供するものです。

NDT1で活躍後、自らのダンスプロジェクトOptoを率いて活躍してきた渡辺レイが、その経験、知見をもとに熊川哲也と共に推進している企画です。

その第一回となる今回は、Petit Collection(プティ・コレクション) というタイトルになっています。今回上演するすべての作品タイトルにフランス語で「小さい/あどけなさ」を意味する“Petit(プティ)” が付されています。日本的な美意識であるかわいさが秘めもつ「美しさと強さ」をテーマに、Petit(プティ/かわいらしさ)が擁する「うつくしさ」という新たな側面にスポットライトを当てた作品を上演します。

公開リハーサルでは、上演される3作品のうち、メディ・ワレルスキー振付の「Petite Ceremonie(プティ・セレモニー)『“小さな儀式”〈アジア初演〉』」、渡辺レイ振付の「Petit Barroco(プティ・バロッコ)『“小さな真珠(ゆがんだ真珠)”〈世界初演〉』」が披露されました。

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NDTで活躍後、現在はカナダ、バンクーバーのバレエ・ブリティッシュ・コロンビアの芸術監督メディ・ワレルスキー振付の「Petite Ceremonie」は、2011年にジョージア国立バレエで初演されたのち、北米など様々なカンパニーで上演されてきた彼の代表作で。今回はアジア初演となります。

(ジョージア国立バレエにおけるPetit Ceremonie)

男女15人のダンサーが出演する作品で、舞台衣装は上のジョージア国立バレエでの映像のように、男性はタキシード、女性は黒いドレスとなるとのこと。前半はほぼ無音で、ダンサーたちは整ったフォーメーションを変えながら、途中でパ・ド・ドゥや男性二人(山本雅也、堀内將平)が競い合うように踊る場面などが挿入されていきます。グレゴワール・ランシエがジャグリングをしながら英語のセリフを話すシーンも。後半はたくさんの白い箱をダンサーたちが運び込み、ヴィヴァルディの『四季』の(冬)に合わせた激しい乱舞が繰り広げられます。スタイリッシュな官能性の中にユーモアもあり、今まで観たことがないK-Balletのダンサーたちの一面を観ることができます。ほかに成田紗弥、小林美奈らが出演。普段はクラシック・バレエを踊っているK-Balletのダンサーたちの、新しい分野におけるポテンシャルの高さを改めて実感しました。

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山本雅也、小林美奈

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山本雅也、堀内將平

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成田紗弥

渡辺レイ振付の「Petit Barroco(プティ・バロッコ)『“小さな真珠(ゆがんだ真珠)”〈世界初演〉』」本作品のテーマは「バロックとジェンダー」です。バロックとは、ポルトガル語に由来し「ゆがんだ真珠」を意味しそれはルネサンスの均整の取れた美への、人間の情念の反抗であるとのことです。今回渡辺さんは、「バロック=ゆがんだ真珠」をモチーフに「女性の解放された自己表現」を重ねました。飯島望未を中心とする女性ダンサーたちを前面に出した作品です。ワコールのランジェリーブランドSaluteとコラボした衣装となりますが、リハーサルでは普通の稽古着でした。男性ダンサー6人、女性ダンサーは4人ですが、特に女性ダンサーたちの存在感が大きい。

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女性ダンサーたちは冒頭ではハイヒールを履いていて、電子音楽に合わせての脚線美を強調するような挑発的な動きをしています。一人の男性が二人の男性ダンサーたちに支えられながら倒立しているという大胆なオープニング。この作品ではなんといっても飯島望未のシャープでスタイリッシュ、カリスマ性に満ちた動きに目が吸い寄せられます。渡辺レイの前作「Flow Route」でも飯島さんはコンテンポラリーにおける圧倒的なセンスの良さ、シャープさとしなやかさを見せてくれましたが、今回の彼女の存在感は只者ではありません。ソロも力強く大胆で、また途中でもう一人の女性ダンサーとデュオを踊る場面も出てきます。立体的なフォーメーションの面白さもありますし、同時多発的な動きもあってどこを見ていいのかと思うくらい贅沢な舞台。石橋奨也他男性ダンサーの活躍やパ・ド・ドゥも観られます。これを見ると、秋の『クレオパトラ』のタイトルロールを踊る飯島さんも楽しみになってきました。照明や装置、衣装が入るとどんな効果が発揮されるのかも楽しみです。

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飯島望未

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もう一つの作品、森優貴振付の「Petite Maison(プティ・メゾン)『“小さな家”〈世界初演〉』」は今回はリハーサルは公開されていませんが、長らくドイツのレーゲンスブルク州立劇場で芸術監督を務め(欧州における日本人初の芸術監督) 、Noismや貞松・浜田バレエ団、さらには宝塚歌劇団の「ODESSEY」などで振付を手掛けてきた鬼才が、日高世菜、杉野慧、栗山簾、吉田周平ほかK-Balletのダンサーにどんな作品を振り付けるのか、こちらも注目です。

 

Petit Ceremonieはリハーサル・ディレクターのシルヴァン・スネズが来日して、3週間のリハーサルが行われました。

K-Ballet Companyの刺激的な新しい挑戦、ぜひ目撃してみてください。このK-BALLET Optoはシリーズ化が予定されており、第二弾は来年1月に予定されているとのことです。

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公演日程

2022/9/30(金)12:30開演/17:30開演
2022/10/1(土)12:30開演/17:30開演


会場

KAAT 神奈川芸術劇場(ホール)
https://www.kaat.jp/access


料金


S:¥9,000 A:¥7,500 B:¥3,000※イス付立見席 (全席指定・税込)

<Bunkamuraでのお申込み>

お電話でのお申込み

Bunkamuraチケットセンター<10:00~17:00>
03-3477-9999


カウンターでのお申込み

Bunkamuraチケットカウンター<10:00~18:00>
東急シアターオーブチケットカウンター<渋谷ヒカリエ2F 11:00~18:00>


インターネットでのお申込み(MY Bunkamura)

オンラインチケット購入

<その他プレイガイドでのお申込み>

お電話でのお申込み

チケットかながわ<10:00~18:00>
0570-015-415


インターネットでのお申込み

チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/k-opto/ (座席選択可)
イープラス 
https://eplus.jp/k-opto/ (座席選択可)
ローソンチケット
https://l-tike.com/k-opto/ (発売日翌日以降座席選択可)
チケットかながわ
https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/ (座席選択可)


店頭でのお申込み

チケットぴあ
セブンイレブン (24時間/毎週火曜日・水曜日の1:30AM~5:30AMを除く)<Pコード:512-599>
イープラス
ファミリーマート店舗 (座席選択可能)
ローソンチケット
ローソン・ミニストップ店内Loppi <Lコード:31872>

お問合せ

Bunkamura 03-3477-3244<10:00~18:00>

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