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2021年7月

2021/07/27

8月7日、8日開催、NBAバレエ団「ドラキュラ」公演のリハーサルレポート

NBAバレエ団は、8月7日、8日に新国立劇場中劇場にて、マイケル・ピンク振付「ドラキュラ」を上演します。

https://www.nbaballet.org/official/official-3788/

2014年に大貫勇輔をゲストに迎えて日本初演を行った『ドラキュラ』は、マシュー・ボーン作品の舞台美術で知られるレズ・ブラザーストンのゴシックで美しい舞台装置、そして高いエンターテインメント性もあって大きな話題を呼び、ヒットしました。昨年は「ホラー・ナイト」と称して、1幕のみが上演されました。今回の7年ぶりの再演は、ロイヤル・バレエ団の平野亮一、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の平田桃子(当初は高田茜が出演する予定が、残念ながら怪我で降板)をゲストに迎えるという豪華キャストです。NBAバレエ団員の宝満直也竹内碧が主演する回もあります。

先日、NBAバレエ団において行われたリハーサルを取材しました。振付のマイケル・ピンクが住むミルウォーキーと日本をつないでのリモート・リハーサルです。取材当時は、平野亮一、平田桃子は来日済みではあったものの隔離中ということで、宝満直也、竹内碧主演日のキャストで、主に3幕のリハーサルを行いました。(平田さんは隔離中のホテルからリモートで参加していました)

3幕では、宝満直也演じるドラキュラと、竹内碧演じるミーナとのパ・ド・ドゥのリハーサルから始まりました。 

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実は竹内さんは3月に出産されたばかりで、産後4か月しか経っていないのですが、振り回されたり、逆さまになるなどの複雑で激しいパートナーリングの場面でも、しっかりと美しく踊っていて、驚異的なほどでした。イノセントなミーナ役がとてもよく似合います。一方、宝満さんのドラキュラは、昨年のホラーナイトでは、強烈なカリスマ性、ぞっとするような存在感の平野亮一さんのドラキュラとはまた違った、耽美的で妖艶な面を見せてくれたとの評判で、リハーサルを見ても、彼独特の妖しい魅力は明らかでした。

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マイケル・ピンクは、身振り手振り、場合によっては身体を大きく使っての実演で振り付け指導をするので、リモートのモニター越しでも、指導が的確に伝わっている感じがしました。彼の夫人もミーナ役の初演キャストということで少し振り付け指導に参加されていました。ピンクは、物語の背景や状況についても解説しながら指導をしていました。彼の説明の仕方も面白くて、「ドラキュラは500年ぶりに妻を迎えていて喉が渇いているのだから、そう考えて演じるように」と伝えていました。

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ジョナサン・ハーカー(ミーナの夫で弁護士)役の大森康正さんも加わっています。

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パ・ド・ドゥのリハーサルの後は、群舞のシーンのリハーサルです。ミーナの友人のルーシーを演じる竹田仁美さんの美しいシソンヌなどの踊りが特に目を引きました。男女ペアになって、かなり激しい踊りが展開します。ピンクは、群舞ひとりひとりに目を光らせて、エポールマンやリフトのしかたなど細かく指導をしていきます。「この作品は誰よりもコール・ド・バレエが大変な作品だけど、だからこそ、お客さんはこの作品が大好きなのです」「すべてのステップがドラキュラへと向かっています、餌をくれって」。リモートでも、こんなに丁寧に振り付け指導ができることに驚かされます。

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隔離中の平田桃子さんもリハーサルにリモートで参加し、マイケル・ピンクと打ち合わせをしていました。

マイケル・ピンク「男性ダンサーたちの皆さんは礼儀正しすぎます。日本人は皆礼儀正しいですが、ここでは日本人であることをやめてほしい」

途中、女性ダンサーがパートナーの背中に乗るリフトをする場面がありますが、個別のダンサーで自信がない人やうまくいっていないと感じている人はいないか、質問タイムも設けられ、ピンクが的確なアドバイスを与えることで、パートナーリングもうまくいくようになっていきました。

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身振り手振りを交えてリモートで振付を行うマイケル・ピンク。朝10時半から午後1時半過ぎまで、休憩なしで3時間以上のリハーサルが行われました。終了後も、猛暑の中、団員の皆さんは熱心に振り付けを確認し続けていました。

団員の安西健累さんが編集した、キャストインタビュー&リハーサル映像。宝満直也さんと大森康正さんの息詰まるような緊張感あふれる男性同士のパ・ド・ドゥが観られます。これを観ると、このキャストで観たくなりますね。

この後、別記事で、宝満直也さん、竹内碧さんのインタビューをお届けします!

公演概要


公 演 名: 『ドラキュラ』
日   時: 2021年8月7日(土)
  14:00開演(開場13:15)
  18:00開演(開場17:15)
2021年8月8日(日)
  12:00開演(開場11:15)
  16:00開演(開場15:15)
会   場: 新国立劇場 中劇場
チケット料金: 7日14時/8日12時 →チケット販売終了
  S席 15,400円
  A席 11,000円
7日18時/8日16時 →発売中
  S席 11,000円
  A席 8,800円
※3歳未満の入場はご遠慮ください。
チケット取扱い: ● NBAバレエ団
04-2937-4931(月~金 9:00~17:00)
 チケットぴあ (Pコード:506-459)
0570-02-9999
 イープラス
   

※ゲスト公演はチケット完売です。

https://www.nbaballet.org/ticketnet/ticketnet.html

芸術監督:久保紘一
原作:ブラム・ストーカー
作曲:フィリップ・フィーニー
振付:マイケル・ピンク 

舞台美術:レズ・ブラザーストン

 

2021/07/17

ボリショイバレエアカデミーサマーインテンシブ​ 東京2021 開催(7月31日締め切り)

ボリショイバレエアカデミーサマーインテンシブ​ 東京2021が今年夏、8月16日から21日まで開催されます。
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この東京のサマーインテンシブは、名門ボリショイ・アカデミーの248年の歴史の中で初めて日本で行われるものです。このたびの緊急事態宣言で、教師の来日はかないませんでしたが、オンラインで直接指導を受けることができる貴重な機会となります。
期間:2021年8月16日から20日の5日間。
場所:芸能花伝舎スタジオ、新宿村スタジオ(新宿)
教師:
Dmitry Povolotskiy 先生(バレエ教師、Russian Ballet International ディレクター)
Irina Pyatkina 先生(ボリショイバレエアカデミーのクラシックバレエ教師)
Evgeniia Kazeeva 先生(ボリショイバレエアカデミーのキャラクターダンス教師)
このサマーインテンシブに参加するための実地のオーディションはすでに終了していますが、大阪・東京オーディションに参加出来なかった方のために、ビデオオーディションは引き続き受付中です。(7月31日締め切り)

http://www.russianballetinternational.com/auditions/auditions-cities/video-auditions-japan/

Russian Ballet International公式サイトよりお申込みができます。

上級 17歳以上

クラシックのVaを踊っている映像を提出してください。

中級 13歳〜16歳

センターのadagioと、grand allegroの映像を提出してください。

初級 9歳〜12歳

バーのbattement tendueと、センターadagio、petit allegroの映像を提出してください

実地でのオーディションについては、大阪・東京あわせて66名が来場し、モスクワ・スイス・イタリア・日本で行われるサマーインテンシブの参加権はもちろん、ボリショイ・アカデミーの年間留学の招待を頂いた方も複数名いました。
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大阪でのオーディションの模様
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大阪オーディションの参加者の皆様

遠方から東京サマーインテンシブにご参加される方のために、ホテル宿泊プランも用意されています。

なお、Russian Ballet Internationalと澁谷芸術企画は、ボリショイバレエアカデミーの教師トレーニングコースも行っており、こちらも大変好評でした。初回のトレーニングコースは2020年12月、2回目は2021年4月に開催されました。
次回は9月の実施予定です。詳細は近日中に発表となります。
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教師コースのデモンストレーションに協力した現地の生徒たち

【コースの目的】

バレエ教師のキャリアへ必須の、体系的でかつ系統的に完成した準備教育をモスクワのボリショイバレエアカデミーのプロフェッショナルトレーニングプログラムを通して手に入れます。
このコースは、 ボリショイバレエアカデミーの教師であり、メソッド論学者でもあるL・V・カヴァレンコ教授が指導します。

ボリショイバレエアカデミーのカリキュラムを使用し、カヴァレンコ教授とボリショイバレエアカデミーの生徒による実践授業が行われます。
参加者には参加証が授与されます。


第2回の教師トレーニングコースに参加した方々の感想が、澁谷芸術企画のサイトでご覧になれますので、ご参考にしていただければ。
https://www.shibuyaartproject.com/bolshoiballet


お問い合わせ先
澁谷芸術企画
Tel: 050-5362-5029 
電話受付時間 平日9:00~12:00 / 土日祝10:00~18:00  
日本側の窓口の澁谷芸術企画代表の成川さくらさんは、ボリショイ・アカデミーの卒業生で、アカデミー付属大学教師科も卒業しています。

2021/07/02

セルゲイ・ポルーニン出演映画『シンプルな情熱』7月2日より公開

7月2日より、Bunkamuraル・シネマほかにて、映画「シンプルな情熱」が公開されます。

アニー・エルノーの衝撃的なベストセラー小説を映画化。セルゲイ・ポルーニンがヒロインの情熱の対象を演じています。

http://www.cetera.co.jp/passion/

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©Julien Roche

アムールの国フランスの女性たちの深い共感を呼び、大ベストセラーを記録した「シンプルな情熱」、遂に映画化。ノーベル文学賞の候補にも名を連ねる作家アニー・エルノーが、1991年に発表した不世出の問題作、恋愛小説の傑作だ。エルノー自身の実体験が赤裸々に綴られ、日本でも人気作家から熱い支持を受け、大反響を巻き起こした。

 

昨年の九月以降、私は、ある男性を待つこと以外、何ひとつしなくなった―
パリの大学で文学を教えるエレーヌは、あるパーティでロシア大使館に勤めるアレクサンドルと出会い、たちまち恋におちる。自宅やホテルで逢瀬を重ね、彼との抱擁にのめり込んでいくエレーヌ。今まで通り、大学での授業をこなし、読書も続け、友達と映画館へも出かけたが、心はすべて彼に占められていた。年下で気まぐれ、既婚者でもある彼からの電話を待ちわびる日々の中、エレーヌが最も恐れていたことが起きる──。

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©Julien Roche

試写で拝見したこの作品に、コメントを寄せさせていただきました!

舞踊評論家 森菜穂美さん

恋にのめり込んで何も手につかなくなる状態を体験し、我が事のように感じた女性は多いのではないだろうか?
ポルーニンが残酷なほどに美しく撮られているので、彼のファンには見逃せない一本。

原作「シンプルな情熱」は、邦訳が出たときに買って読んで、衝撃を受けた一冊でした。打算もなく未来のことも一切考えず、ただひたすらに恋に夢中になった女性の心境が客観的な視点ながらも赤裸々に描かれている、恋愛小説の傑作でした。

この映画化は、原作の世界観を伝えながらも、描写は現代にアップデートされている部分も。大人の女性が一方的に恋にのめりこんで他のすべてのことを放り出し、愛する男性の連絡を待ちわびている姿は滑稽な部分もあります。一方で、過去形で語られているところで、自分を客観視し、これが刹那の恋であることを理解しているクールで分析的なところもあり、恋愛の真実も伝えています。大学教員でシングルマザーでもあるヒロインは、大切な一人息子をあわや轢き殺しそうになったり、放置してしまったりするほど恋に溺れます。せっせと下着やドレスを選ぶヒロインの様子が、恋に盲目的になっている様子をさらに強調しています。
その恋の相手であるアレクサンドルは謎めいたところのあるロシア人で、趣味趣向は全くヒロインと違うところにまた彼女は惹かれています。

アレクサンドル役のポルーニンは、今まで出演した劇映画の中で一番大きな役柄であり、フランス語も操っています。あまり感情をあらわにすることがなくミステリアスですが、ダンサーならではの鍛えられた肉体と洗練された身のこなしには説得力があり、この役柄にはぴったり。ヒロインが夢中になるのも理解できる残酷な美しさに満ちています。ラブシーンはかなり情熱的でエロティックなため、ファンの方は見逃せません。

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©Julien Roche

2020 年カンヌ国際映画祭 公式選出作品
2020 年サン・セバスティアン国際映画祭 コンペティション部門出品
原作:アニー・エルノー「シンプルな情熱」(ハヤカワ文庫/訳:堀茂樹)
監督:ダニエル・アービッド 出演:レティシア・ドッシュ、セルゲイ・ポルーニン、ルー=テモー・シオン、キャロリーヌ・デュセイ、グレゴワール・コラン/原題:Passion simple/フランス・ベルギー/フランス語・英語/2020/99分/日本語字幕:古田由紀子/R18/配給・宣伝:セテラ・インターナショナル/宣伝協力:テレザ ©2019 L.FP. Les Films Pelléas – Auvergne - Rhône-Alpes Cinéma - Versus production

 72日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー

■公式サイト http://www.cetera.co.jp/passion/

絶版となっていた原作も、ハヤカワ文庫から発売されましたので、この機会にぜひ。

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