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2020年10月

2020/10/28

ワールド・バレエ・デー2020のタイムテーブル

恒例となった、世界中のバレエ団によるバレエを一日中オンラインで楽しむことができるワールド・バレエ・デーが、今年は10月29日(木)に開催されます。

 

2014年に始まったこのイベントも、7回目となりました。オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエ、英国ロイヤル・バレエの3バレエ団が中心となりますが、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、北米、中南米と参加するカンパニー、地域は年々広がっています。。

まずは時刻表と簡単な内容について。(時差の計算が間違っているところがあるかもしれませんのでご確認いただければと思います。リンク先は各カンパニーのFacebookのサイトになっていますが、YouTubeチャンネルでも配信しているところは多いと思います。

<アジア、太平洋州>日本時間は29日の午前から午後の早い時間

オーストラリア・バレエ

 朝11時から14時15分まで クラスレッスン、リハーサル

 

ロイヤル・ニュージーランド・バレエ

 朝11時半 から12時半まで 「眠れる森の美女」

 

ユニバーサル・バレエ(韓国)

朝11時半より クラスレッスン

 

シンガポール・ダンス・シアター

昼0:45 から午後2時まで クラスレッスン

 

西オーストラリア・バレエ

午後2時から4時 「くるみ割り人形」のバックステージとリハーサル

 

香港バレエ団

14:15 から15:45まで クラスレッスン、 20 :45 から 21:30. 「ドン・キホーテ」のリハーサル

 

新国立劇場バレエ団

15時から15:55まで 『ドン・キホーテ』の舞台リハーサル、『竜宮』の収録映像

 

クイーンズランド・バレエ

15時から 15:45まで 舞台裏映像

フィンランド国立バレエ

15:40から15:45まで  

ロシア、アフリカ、ヨーロッパ (日本時間午後から夕方まで)

ボリショイ・バレエ

午後4時から7時まで 作曲家チャイコフスキーの特集、クラスレッスン、リハーサル、「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「オネーギン」などの映像

 

ミハイロフスキー・バレエ

午後5時から6時まで クラスレッスン

 

ジョボーグ・バレエ(南アフリカ共和国)

午後5時から7時まで クラスレッスンとリハーサル

 

デンマークロイヤル・バレエ

 午後6時から6時半まで クラスレッスン

 

ミラノ・スカラ座バレエ

 午後6時45分から7時45分まで イタリアの劇場が数週間の閉鎖となっている期間ですが… 

 

イングリッシュ・ナショナル・バレエ

 午後7時から8時まで. クラスレッスン 午後11時から12時まで リハーサル

 

マリインスキー・バレエ

 午後7時から8時、午後9時から11時 クラスレッスンとリハーサル

 

韓国国立バレエ

 午後7時から8時 公演の中継、インタビュー

 

 

ヨーロッパ、北米、南米(日本時間は29日夜)

英国ロイヤル・バレエ

 午後8時から午前0時まで , 公演リハーサル、インタビュー、舞台裏のレポート

(詳細は下に書いています)

 

ポーランド国立バレエ

午後9時から9時20分 公演リハーサル(現在ロックダウン中につき、収録済の「海賊」リハーサル)

 

シュツットガルト・バレエ

午後9:30 から10時まで. ロマン・ノヴィツキー振付Everybody Needs Some / Body のリハーサル

 

ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス

午後10時から10時半 クリエイティブ・チーム、教育チームの紹介 

 

パリ・オペラ座バレエ

午後10時から10:35まで , 「現代振付家たち」公演のリハーサル

 

ナショナル・バレエ・オブ・カナダ

夜10時半より22:50まで アソシエイト振付家のギョーム・コテ、アリサ・ピレスとロバート・ビネによる、隔離期間に創作された3つのソロ作品

 

キューバ国立バレエ

 午後11時から11:00まで カンパニーの紹介

 

ウィーン国立バレエ

 午後11時から11:45まで 新芸術監督マーティン・シュレプファーによる新作のリハーサル

 

プエルトリコ国立バレエ・コンチエルト

 午後11時から12時まで カンパニーの舞台裏

 

ソフィア歌劇場バレエ(ブルガリア)

 午後11時から12時まで リハーサル、インタビュー

 

バーミンガムロイヤル・バレエ

午後11時から0時半まで  カンパニーの舞台裏

 

ヒューストン・バレエ

 午後11時半から午前0時45分まで クラスレッスン

 

ノーザン・バレエ

午前0時から0時半まで リハーサル、舞台裏など

 

ボストン・バレエ

午前0時から1時まで 

 

スコティッシュ・バレエ

 午前1時より1:05 まで . 




 ヨーロッパ、アフリカ、北米、中南米(日本時間は深夜~30日早朝)

サンパウロ・ダンス・カンパニー

 午前1時より2時まで ブラジルのこのカンパニーが困難な一年をどのように過ごしているかについて

 

ベルリン国立バレエ

 午前2時から2時30分まで ガラ公演からの抜粋映像

現在行われているガラ公演From Berlin with Loveから、ヤーナ・サレンコとダニール・シムキンの「海賊」、そしてヨランダ・コレア、エヴェリナ・ゴドノワ、奥村彩、オステアー紗良の「パ・ド・カトル」などが配信されるとのこと。

 

ケープタウン・シティ・バレエ

 午前2時から3時まで カンパニーを紹介する、舞台裏の映像

 

アコスタ・ダンサ

 午前2時半から3時15分まで リハーサル

 

オランダ国立バレエ

 午前2時30分から3時20分まで エルンスト・マイズナー指導によるクラスレッスン

 

パシフィック・ノースウェスト・バレエ

 午前3時15分から3時30分まで カンパニーの紹介

 

アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター

 午前4時半から4時35分まで カンパニーの紹介

 

アメリカン・バレエ・シアター

 午前4時45分から6時45分まで 舞台裏の紹介

 

レ・グラン・バレエ・カナディアン (モントリオール)

 30日午前7時から7時半まで 創作中の最新作のリハーサル

 

そして英国ロイヤル・バレエについては、もう少し詳細な内容が紹介されています。

https://www.roh.org.uk/news/details-of-the-royal-ballets-itinerary-for-world-ballet-day-2020-announced

  • 事前に収録された、舞台上でのクラスレッスン
  • バランシン「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」のリハーサル、マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフ。
  • キャシー・マーストン新作「In Our Wishes」リハーサル、金子扶生とリース・クラーク 
  • ウィールドン「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」リハーサル、デヴィッド・ドネリーとテオ・デュブレイル。
  • アシュトン「精霊の踊り」リハーサル、フェルナンド・モンターニョ
  • ヴァレンティノ・ズケッティの新作『スケルツォ」のリハーサル、ロイヤル・バレエのダンサーたちと共に。
  • ブラック・ヒストリー・マンスを記念してのインタビュー、ロイヤル・バレエの夏のコミュニティ・アウトリーチプログラム『鈍化スター・ダンス」のインサイト

 

今年はコロナウィルス禍で、公演の中止、劇場の閉鎖を余儀なくされて困難な時期を迎えているカンパニーが多いわけですが、その分オンラインコンテンツは充実し、オンラインでバレエを観ることもより一般的になったのではないかと思います。参加カンパニーもますます増え、マリインスキー・バレエが初めて参加するなど、広がりを見せています。本当に楽しみですね。

 

2020/10/09

ボリショイ・バレエ in シネマ Season2019-2020 アンコール上映中/ボリショイ・バレエ昇進・引退情報

『ボリショイ・バレエ in シネマ Season2019-2020』のアンコール上映が本日から始まっています。

https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/20_bolshoi.html

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2020年10月9日(金)~29日(木)
【料金】全席指定 大人3,700円(税込)、学生2,500円(税込/要学生証ご提示)

◆上映スケジュール◆
ジゼル
10.9(金)18:45、10.13(火)18:45、10.18(日)18:00、10.24(土)18:00 
白鳥の湖
10.10(土)18:00、10.16(金)18:45、10.21(水)18:45、10.25(日)18:00 
ライモンダ
10.11(日)18:00、10.17(土)18:00、10.23(金)18:15、10.29(木)18:15 
くるみ割り人形
10.12(月)18:45、10.20(火)18:45、10.28(水)18:45 
ロミオとジュリエット
10.14(水)18:30、10.22(木)18:30、10.26(月)18:30 
海賊
10.15(木)18:00、10.19(月)18:00、10.27(火)18:00

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<Bunkamuraル・シネマ編成担当者からのコラム>

◆新作「ジゼル」「白鳥の湖」「ライモンダ」

3作品全て鑑賞して、スミルノワという一人のダンサーが様々な役、無邪気な村娘、儚い白鳥の化身と冷酷な黒鳥、凛とした孤高の姫を踊る姿を見比べるという贅沢な楽しみ方が一番おすすめです。とはいえ、なかなか難しいと思いますので、各演目の見どころを以下にご紹介します。

いずれも必見の新作揃いですが、特に注目いただきたいのが、ラトマンスキーによる新演出版の「ジゼル」。今回、舞踊譜などの史料を掘り起こして作り上げられた新演出版は、現在上演されている振付とは異なる場面も多く、マイムが多用されていたりヴァリエーションの振付が異なるのも新鮮です。最大の特徴は、原典版を再現したというヒロインの恋敵であるバチルド姫が心優しい人物として描かれている点で、終盤に彼女が大きな役割を果たします。原典に忠実でありつつも、ラトマンスキーの独創性によるドラマティックな演出も随所に散りばめられ、中でもウィリたちが形づくる十字架のフォーメーションは斬新な美しさを発見できるはず。また、ベルタ(ジゼルの母)役で名花と謳われたリュドミラ・セメニャカが出演しているのもバレエファンには必見のポイントです。幕間にはラトマンスキーによる解説も入り、見応えたっぷり。

スミルノワ演じる「白鳥の湖」のオデット/オディールの素晴らしさはすでに来日公演などでも証明済みですが、スクリーンではその繊細な舞をよりじっくりご堪能いただけるでしょう。主役以外のダンサーも多くのソロを踊る「ライモンダ」では、実力派揃いのソリストによる高い技術と演技力が満喫できます。ボリショイ劇場の広さを十二分に生かした迫力の群舞や民族舞踊も圧巻で、バレエ団の層の厚さを感じることができます。

ボリショイ・バレエといえば男性ダンサーの魅力に触れないわけにはいきません。「ジゼル」のベリャコフは、美しい足のラインとロシアバレエの強靭な技術で、ラトマンスキーがこの版で加えた足先の難しいテクニックを軽々と魅せてくれます。ジゼルへの熱い思いがほとばしる演技やサポート技術も必見。一方、「ライモンダ」の婚約者ジャン・ド・ブリエンヌ役では白いマントを翻す騎士を美しく演じるベリャコフの異なる魅力が見られます。「白鳥」でジークフリート王子を踊るティッシは、ミラノ・スカラ座バレエから2017年にボリショイに移籍。長身で美脚、かつ美貌を兼ね備え、イタリア風の華やかさが魅力のダンサーで、まだ25歳という若さながら次々と主役を任されている大注目の新星です。ロットバルト役のゲラシチェンコは、ワガノワ・バレエ・アカデミー出身で、学生時代から注目された若きエリート。強いキャラクター性のある役を説得力もって演じる逸材です。

◆再上映作「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」「海賊」

「くるみ割り人形」はボリショイきってのダンスール・ノーブルのチュージンの“正統派王子様”の魅力が真骨頂。「ロミオとジュリエット」はロミオを演じるラントラートフのロマンティックな美しさに魅了されることをお約束します。「海賊」は100人を超えるダンサーが出演する豪華版で、古き良き時代を再現した素晴らしい衣装や装置も見どころ。アリ役が登場しない演出である分、より重要な役となるツヴィルコ演じるコンラッドと、見事な回転を自在に操るクリサノワのスリリングな共演に、ボリショイらしいエネルギーを感じていただけることでしょう。

さて、ボリショイ・バレエは9月4日より新シーズンが始まり、パリ・オペラ座の元スジェ、シモン・ヴァラストロら4人の新進振付家によるプログラム"Four Characters in Search of A Plot". で開幕しました。まだヨーロッパからモスクワ行きの定期便が飛んでいないため、振付家をモスクワ入りさせるためにパリからチャーター機を飛ばしたそうです。

(ボリショイ開幕に向けてのリハーサルなどのドキュメンタリー)

そしてデニス・サヴィンがプリンシパルに、オルガ・マルチェンコワがリーディングソリストに、イゴール・ゲラシチェンコがファーストソリストに昇進しました。サヴィンは、「眠れる森の美女」のカラボス役、と異例の役での昇進です。

https://www.bolshoi.ru/en/persons/ballet/soloist/

デニス・サヴィンは、キャラクターダンサーで、今回のシネマの「ジゼル」でヒラリオン役を演じています。また「くるみ割り人形」ではドロッセルマイヤー、「海賊」ではビルバント役です。最近特に印象的だったのは「パリの炎」のジェローム役で、演技力が光っていました。キャラクターロール中心のダンサーがプリンシパルになることは、ボリショイでは異例のことです。

オルガ・マルチェンコワはとても大柄でゴージャスなダンサーで、2018-19シーズンに映画館上映された『ラ・バヤデール』でガムザッティ役を踊りました。昨年のロンドン公演では『白鳥の湖』のオデット/オディール役も踊っています。

イゴール・ゲラシチェンコは、2017年に入団というまだ若手のダンサー。ワガノワ・バレエ・アカデミーでニコライ・ツィスカリーゼの教え子でした。『白鳥の湖』の悪の天才(ロットバルト)、『ラ・バヤデール』のソロル、そして先日は『眠れる森の美女』で王子を踊っています。とても長身のダンサーです。今回のボリショイ・バレエ・イン・シネマの『白鳥の湖』でもロットバルト役で観ることができます。

一方で、22年間と長年ボリショイ・バレエで活躍し、日本でも牧阿佐美バレヱ団などにゲスト出演してきたルスラン・スグヴォルツォフは、プリンシパルの定年となり、10月からは登録ダンサーとなっています。昨年は『スパルタクス』のクラッスス役に入団22年目でデビューしてまだ踊ってくれると思っていたのですが。しかしボリショイの登録ダンサーでも、まだ主役級を踊っているダンサーは多いです。マリーヤ・アレクサンドロワ、ニーナ・カプツォーワ、アレクサンドル・ヴォルチコフなど。実際、スグヴォルツォフは10月17日には『ドン・キホーテ』のエスパーダ役にキャスティングされています。

また、ミハイロフスキー・バレエ、マリインスキー・バレエを経てボリショイ・バレエのリーディング・ソリストとして活躍し、世界バレエ・フェスティバルにも出演して日本でも人気があったアンドレイ・メルクリエフは、出身地であるロシア連邦のコミ共和国のコミ国立歌劇場バレエ団の芸術監督に就任しました。2016年にやはり登録ダンサーに移行していました。コミ国立歌劇場バレエ団の現在の芸術監督は、やはりボリショイ・バレエのプリンシパルだったマリーヤ・ルイシュキナですが、任期完了につき芸術監督が交代しました。

http://ourreg.ru/2020/10/01/glavnym-baletmejsterom-teatra-opery-i-baleta-komi-stanet-andrej-merkurev/

このように世代交代していくのは、寂しいところもありますが、期待の若手も次々と登場しており、目が離せないのがボリショイ・バレエです。次にプリンシパルに昇進するのは、今回のボリショイ・バレエ・イン・シネマの『白鳥の湖』で王子役を踊った、第二のロベルト・ボッレと目される容姿端麗のジャコポ・ティッシか、同じく今回のボリショイ・バレエ・イン・シネマの『ロミオとジュリエット』でマキューシオ、『海賊』でコンラッド役の弾ける魅力のイーゴリ・ツヴィルコでしょうか。このように次のスターを発見することができるのも、ボリショイ・バレエ・イン・シネマの楽しみですね。


 

2020/10/07

ワールド・バレエ・デー2020が10月29日に開催

世界中のバレエ団が一日中、クラスレッスンやリハーサル、インタビュー映像などを配信する「ワールド・バレエ・デー」が、今年も10月29日(木)に開催されることになりました。

https://www.roh.org.uk/news/worldballetday-returns-on-29-october-2020

2014年に始まった、バレエ界を横断するこのイベントは、今年で7回目。昨年同様、英国ロイヤル・バレエ、オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエを中心に世界中のバレエ団が参加します。(参加カンパニーは後日発表)

今年は特に、COVID-19禍があって、多くのカンパニーは公演を中止、延期することを余儀なくされました。経済的にも大きな痛手を負ったカンパニーが続出しており、存続の危機に直面したところも。多くのカンパニーが過去の公演映像や、Zoomなどを介したトーク、レッスン映像、さらに配信専用に製作された映像を配信するなど、オンラインでの活動が活用されました。ヨーロッパ大陸やロシアなどでは公演は徐々に再開されているものの、映像やインターネットによるコミュニケーションの持つ重要性がクローズアップされています。現在の危機を乗り越えるために、各カンパニーがどのような試みを行っているかも見せてくれることでしょう。今の危機にあって、芸術の重要性というのは繰り返し訴えていく必要があります。そのアピールの場にもなるのではないでしょうか。

例年通り、最初はオーストラリア・バレエが日本時間午前10時より、次にボリショイ・バレエが15時、ロイヤル・バレエが午後7時から午後11時まで配信する予定となっています。その枠の中で、さらにさまざまなバレエ団が参加する形式となることでしょう。

日本でも徐々に公演は再開しているものの、実際に劇場に足を運ぶことに二の足を踏んでいる方もいることでしょう。特に今年はこのイベントはオンラインという形式を最大限に活用した、重要なものとなるのではないでしょうか。詳細の発表が待たれます。そして何より、楽しみですね。

2020/10/05

「名作バレエ70鑑賞入門 物語とみどころがよくわかる」 渡辺真弓著

舞踊評論家の渡辺真弓さんの著書「名作バレエ70鑑賞入門 物語とみどころがよくわかる」(世界文化社)が発売になっています。

バレエファンはぜひ一家に一冊持っておくべき良い本なので、お勧めしたいと思います。

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https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/20210.html

題名の通り、70ものバレエ作品が詳細に紹介されています。チャイコフスキー3大バレエから代表的な古典バレエ作品、ドラマティック・バレエ、ロマンティック・バレエ、バレエ・リュス、バランシン、プティ、ベジャールの作品、そして現代を代表する振付家たちの作品やガラ公演で踊られるコンサートピースや小品まで、現在日本で実演を観る作品の多くが網羅されています。最新作「ウルフ・ワークス」や新国立劇場バレエ団のために振付けられた「アラジン」「パゴダの王子」まで紹介されているのは嬉しい。

あらすじや見どころについて、わかりやすく、詳しく書かれているので、鑑賞する時にどこに注目して観ればいいのかがよくわかります。あらすじ一つとっても、描写力が素晴らしいので、生き生きと目の前で観ているような気持ちになります。作品によっては興味深いこぼれ話のコラムも。渡辺真弓さんは、世界のバレエ、特にフランス・バレエ、パリ・オペラ座に詳しいので、オペラ座に関係する作品については特に詳しく書かれています。作品の順番は、ほぼ時系列になっており、バレエ史についてのコラムもあるので、現在までのバレエの歴史を辿ることができます。

さらに主要なバレエ団と基本的なバレエ用語の説明もあるので、バレエ初心者がこれを読めば相当な通になるのでは?と思います。

そして、この本の大きな特徴は、日本を代表するバレエ写真家の瀬戸秀美さんによる美しい舞台写真が満載であること。ふんだんに使われた舞台写真の多くは、比較的最近のものが多いので、今現在活躍しているトップダンサーたちで観ることができるのが嬉しいです。写真のキャプションも詳しいので、どの場面をとらえたもので、何という名前のダンサーが踊っているかもわかります。映像以上に雄弁に作品の世界を伝える写真だと感じます。

これだけ充実の内容でビジュアルの美しい本ですが、サイズはコンパクトで値段も比較的手ごろなので、まずはバレエの本を一冊買って勉強したい、という方に最初の一冊として勧められます。もちろんバレエ通の方にも、知識の再確認として、舞台を観る前の予習にも便利な本です。

バレエを踊る人にとっても、作品を踊る上で、その作品の物語や背景を理解することは非常に重要なことです。ぜひ習っている方にも読んでいただきたいです。この本を出発点に、ぜひバレエの美しくて豊かな世界に触れてほしいと思います。

《目次》

Part1華麗なるバレエ名作選
バレエの世界への誘い


◆永遠の美 チャイコフスキーバレエ
白鳥の湖
くるみ割り人形
眠りの森の美女


◆バレエの魅力満載クラシック・バレエ
ラ・フィーユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)
ラ・シルフィード
ジゼル
ナポリ
パキータ
海賊
ファラオの娘
ドン・キホーテ
コッペリア
シルヴィア
ラ・バヤデール
人形の精
ライモンダ


◆物語に魅了される20世紀以降のバレエ
パリの炎
ロミオとジュリエット
シンデレラ
スパルタクス
愛の伝説
真夏の夜の夢
オネーギン
じゃじゃ馬ならし
マノン
うたかたの恋
椿姫
人魚姫
アラジン
パゴダの王子
不思議の国のアリス

Part2バレエ史に刻まれる傑作選


[コラム]ロマンティック・バレエ
パ・ド・カトル
レ・シルフィード
[コラム]バレエ・リュス
瀕死の白鳥 
シェエラザード
火の鳥
薔薇の精
ペトルーシュカ
牧神の午後
春の祭典
[コラム]バランシン作品
セレナーデ 
ジュエルズ
アポロ
テーマとヴァリエーション
[コラム]ロビンズ作品
ダンシズ・アット・ギャザリング
[コラム]チューダー、リファール作品
リラの園
白の組曲
[コラム]ローラン・プティの世界
若者と死
カルメン
アルルの女
こうもり
[コラム]ベジャールの世界
ボレロ
ザ・カブキ
交響曲第九番
[コラム]現代に活躍する気鋭の振付家作品
イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド
ル・パルク 
アンナ・カレリーナ
イワンと仔馬


Part3 ガラで踊られる人気のパ・ド・ドゥ&ソロ


[コラム]ダンサーの妙技を味わう演目
ゼンツァーノの花祭り
フローラの目覚め
タリスマン
ダイアナとアクティオン
海と真珠
エスメラルダ
グラン・パ・クラシック
アルレキナーダ 
タランテラ 
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
ドリーブ組曲 

[コラム]世界のバレエ団〜伝統と革新の流れの中で
[コラム]日本のバレエ団 
[コラム]覚えておきたいバレエの言葉 バレエの基本用語集


渡辺真弓 (文・監修)瀬戸秀美 (写真)

定価:本体2,000円+税

ISBN:978-4-418-20210-2

A5判 192ページ

2020/10/01

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』 チコちゃんといっしょに課外授業 有料配信

吉田都舞踊芸術監督就任後の初演目となる2020/2021シーズン バレエ開幕公演『ドン・キホーテを、劇場だけでなく、映像でも楽しんでいただけるよう、オンライン有料配信を行うことが決定しました。

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「ドン・キホーテ」10月31日(土)18:30公演 (キトリ:米沢 唯 バジル:速水渉悟)の日が全編配信されます。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_017846.html

https://chicoissyo.com/special/ballet.html

NHKエンタープライズが主体となる「チコちゃんといっしょに課外授業 製作委員会」と新国立劇場の共催により人気番組「チコちゃんに叱られる!」のチコちゃんと共にお届けします。
今回の企画は、吉田監督が主役2人を指導するリハーサルの生配信など、様々な特典映像をつけて配信を予定しています。

配信詳細

【配信スケジュール】

 

  • 配信(1):10月9日(金)18:00  生配信予定 (~以降、見逃し配信)

      吉田都監督による主役2名のリハーサル風景生配信

 

 

  • 配信(2):10月18日(日)11:00 生配信予定 (~以降、見逃し配信)

      子どもから大人まで、吉田都監督に直接質問ができる生配信

 

 

  • 配信(3):11月5日(木)配信予定 (~以降、見逃し配信)

      「ドン・キホーテ」10月31日(土)18:30公演 収録映像(キトリ:米沢 唯 バジル:速水渉悟)

 

 

  • 配信終了:2020年11月30日(月)予定

      ※配信は期間中、回数制限なくご覧いただけます。

【配信チケット料金】2,500円(税込)<『ドン・キホーテ』公演映像および特典映像付き>


【チケット発売日】10月1日(木)



こちらのウェブサイトでは、出演者たちのインタビュー動画など、様々なコンテンツが配信されています。

 

早期購入特典『豪華サイン入りシーズンバレエプログラム』プレゼントキャンペーン

10月1日(木)~10月7日(水)にプレミアム配信「ドン・キホーテ」のチケットをご購入いただいた方から抽選で3名様に、吉田都舞踊芸術監督、主役の米沢 唯さん、速水 渉悟さんの「サイン入り新国立劇場バレエ団2020/2021シーズンバレエプログラム」がプレゼントされます。

****

『ドン・キホーテ』公演、当初は新型コロナウィルス感染予防対策で50%の席しか売り出されていなかったこともあり、現在ほぼソールドアウトとなっていますが、規制が緩和されたことにより、売り止めていた席の追加発売が予定されています。

 

なお、現在発売されているダンスマガジン2020年11月号は新国立劇場バレエ団特集。非常に充実した内容となっていますので、バレエ団のファンの方はぜひお読みになることをお勧めします。

こちらのSPICEでの吉田都さんのインタビュー記事も読みごたえがあります。

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