英国ロイヤル・バレエ、10月9日に有料配信公演
英国ロイヤル・バレエは、10月9日(金)に有料配信公演を行います。今までロイヤル・オペラハウスの無観客配信公演の中で、1組もしくは2組のバレエダンサーが出演するという企画はありましたが、今回は100人ものダンサーが舞台に立つ予定となっているとのこと。3月に公演が中止されてから、バレエ団としては7か月ぶりの公演となります。
https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-back-on-stage-to-be-livestreamed-on-9-october-2020
🤩 Save the date!
— Royal Opera House (@RoyalOperaHouse) September 23, 2020
After a seven month absence, the full Company of @TheRoyalBallet will be back on stage with a spectacular livestreamed selection of repertory highlightshttps://t.co/V48U2R8JcQ #OurHouseToYourHouse
プリンシパルのマシュー・ボール、フェデリコ・ボネッリ、アレクサンダー・キャンベル、フランチェスカ・ヘイワード、平野亮一、サラ・ラム、ラウラ・モレーラ、ワディム・ムンタギロフ、ヤスミン・ナグディ、マリアネラ・ヌニェス、ナタリア・オシポワ、マルセリーノ・サンベ、高田茜、エドワード・ワトソンが、カンパニー全体と出演します。(スティーヴン・マックレーの名前がないのが少し気になります)
演目としては、古典および20世紀のクラシック中心で、プティパ、イワーノフ、アシュトン、マクミラン、バランシンといった振付家の作品のパ・ド・ドゥや抜粋が上演されます。また、マクレガー、ウィールドン、キャシー・マーストン、ホフェッシュ・シェクター、シェルカウイなどの振付家のコンテンポラリー作品も上演されます。
有料配信は16ポンド、Vimeoで30日間視聴可能とのこと。
Guardian紙にはもう少し詳しい記事が載っていました。
作品はソーシャルディスタンスを考慮したものになりますが、ケヴィン・オヘア芸術監督によればバレエにデュエットの親密さは不可欠なものとなっているとの考えがあります。私生活でもカップルなのはマシュー・ボールとマヤラ・マグリ、フランチェスカ・ヘイワードとセザール・コラレス、金子扶生とリース・クラークの3組で、この3組はロイヤル・オペラハウスの無観客配信公演にも出演しています。
今回は、それに加えてカップルではないペアの踊りも実現しました。ヌニェスとムンタギロフ、ラムと平野亮一、ナグディとエドモンズ、高田茜とボネッリなど7組です。
2時間半の公演の最後には、通常の2倍のキャストを投入しての「エリート・シンコペーションズ」が踊られるとのこと。完全に無観客ではなく、医療関係で働く人や学生など少数の招待された観客を入れてソーシャルディスタンスを守って上演されるとのことです。
ロイヤル・バレエでは7月にクラスレッスンが再開されましたが、小さなグループでマスク着用で行われてきました。使い終わったバーはそれぞれのダンサーが消毒しているとのことです。
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コロナウィルス禍の第2波で、多数の感染者が出ている英国では、新たな自粛要請が始まりました。劇場を閉じるという要請は今のところはありませんが、この先6ヵ月間はできる限り家で働く、プライベートでは6人以上集まらない、結婚式15人、葬式30人まで等の規制があり、また22時以降はパブなどの店舗営業は禁止となっています。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/09/cc332a0fcba8fe32.html
ただし、劇場や映画館については、22時以降の制限は適用されないと、オリバー・ダウデン文化相は語っています。
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