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2020年8月

2020/08/26

ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019 - 2020 アンコール上映決定!

海外では今年10周年を迎え、これまでに世界中で38公演/70カ国/1,700館の上映を誇り、延べ35万人を動員した「ボリショイ・バレエ in シネマ」

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モスクワのボリショイ劇場で鑑賞しているような臨場感あふれる舞台、そしてバックステージの独占映像と幕間の出演者インタビューで最高のバレエ芸術を楽しめるボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019 - 2020が、秋にBunkamuraル・シネマにてアンコール上映されます。
https://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/3869.html

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「ジゼル」

⚜ジゼル(出演:スミルノワ、ベリャコフ)/2020年 新収録・新演出
⚜白鳥の湖(出演:スミルノワ、ティッシ)/2020年 新収録
⚜ライモンダ(出演:スミルノワ、ベリャコフ)/2019年 新収録
⚜くるみ割り人形(出演:シュライナー、チュージン)/2018年12月収録
⚜ロミオとジュリエット(出演:クリサノワ、ラントラートフ)/2018年1月収録
⚜海賊(出演:クリサノワ、ツヴィルコ)/2017年10月収録
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「ロミオとジュリエット」

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「白鳥の湖」

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「くるみ割り人形」

【日程】
2020年10月9日(金)~29日(木)

※詳細スケジュールは後日、Bunkamuraル・シネマHPにてお知らせいたします。
 Bunkamuraル・シネマ:https://www.bunkamura.co.jp/cinema/

※各作品の詳細スケジュールは決定次第HPにてお知らせいたします。
【料金】全席指定 大人3,700円(税込)、学生2,500円(税込/要学生証ご提示)

特に、ラトマンスキー新演出による「ジゼル」は、大評判となったものです。6月に映画館上映された時の感想をここに書いておきますね。

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ラトマンスキー版『ジゼル』は、セルゲイエフの舞踊譜をベースに、それより古いフランスのアンリ・ジュスタマンの舞踊譜も引用して作り上げられ、マイムを多用している。2幕に挿入されたジーグはラトマンスキーが想像力を駆使して創作したもの。特に特徴的なのは、アルブレヒトの婚約者であるバチルド姫がジゼルに同情的なキャラクターで心優しい姫であるという設定。これは原典通りなのだとのこと。

幕間のラトマンスキーの解説によると、貴族が高慢で冷酷であるというのはソヴィエト的な価値観で、ロシアでそのような設定になった後西側にも伝わったそうで、本来はバチルドは暖かい人柄。1幕のバチルドとジゼルがそれぞれの婚約者をどれほど愛しているのか語り合うガールズ・トークがかわいらしくて印象に残る。ジゼルとバチルドは1幕で仲良くなり、ジゼルの死にバチルドは動揺し涙する。

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原典に準拠しながらも、ラトマンスキーの独創性が発揮されていて、ドラマティックな効果が生まれている演出。リュドミラ・セメニャカ演じる母ベルタによる「ウィリになってしまうわよ」マイムがとても雄弁。アルブレヒトは2幕の登場シーンでは、白い百合ではなく赤い薔薇の花束を持ってウィルフリードを伴っての墓参りをするが、ウィリフリードに支えられて罪悪感に押しつぶされている。

ウィリたちの作り上げる十字架の形のフォーメーションは怖くて美しい。陰陽の形をとったウィリの隊列を縫って素早く走るジゼルとアルブレヒト、アルブレヒトに支えられリフトされたジゼルは文字通り空を舞っているようで鮮やかな印象を与える。アルテミイ・ベリャコフの見事なサポート技術が発揮されている。2幕途中では、唯一のラトマンスキーが手がけたオリジナルな振付である、ミルタが踊るフーガが挿入されている。

オルガ・スミルノワのジゼルは、1幕の時から少しエキセントリックですでにこの世の人とはちょっと外れているようだ。ヴァリエーションのコーダの振付が普通よりかなり難しいものになっていた。狂乱のシーンは最初は思い出を辿っていく静かなところからどんどん狂い始め、その最期はなんだか凄いオフィーリア的な狂乱ぶりだった。

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アルブレヒトのアルテミイ・ベリャコフが見事。長身容姿端麗、技術も演技力も素晴らしい。跳躍は高くつま先が綺麗、少しプレイボーイだけど情熱的なことこの上なく、激しくジゼルを愛していたことが感じられる。2幕ヴァリエーションはジゼルの墓の上に倒れ込む。ヴァリエーションの振付も、アントルシャ・シスが途中でたくさん挿入されており、軸足を途中で変えたり難しいものになっていた。

2幕のスミルノワは、この世のものではないような透明感をまとい、ひんやりとした中でもアルブレヒトへの想いを感じさせた。本当に涙を流していた1幕の狂乱のシーンですでに泣かせたのだけど、2幕は絶品。パ・ド・ドゥで二人は見つめ合い、温かくアルブレヒトに抱かれて最後にジゼルは顔を覆い涙にくれるのだ。

ジゼルは墓に消えるのではなくアルブレヒトに抱かれて横たえられ、いまわの際にバチルドとあなたは幸せになるのよとマイムをし、本当の死を迎える。慟哭するアルブレヒトにバチルドが歩み寄り手を差し伸べる。バチルドのネリー・コバヒーゼが美しく気品がありつつも、優しく温かい心を感じさせた。二人は一生ジゼルの死を背負って行かなければならないという十字架を負う。ハンス役のデニス・サーヴィンも切なく情熱的で素晴らしい演技を見せた。

このラトマンスキー版「ジゼル」は21世紀の傑作となると思います。ドラマティックで、人間味を感じさせて、考えさせられる。踊りのクオリティも恐ろしく高い。ぜひ映画館の大画面で!

『ライモンダ』も白い長いマントが似合うベリャコフ演じるジャン・ド・ブリエンヌが麗しいことこの上なく、ボリショイ・バレエならではのクラシック・バレエの粋が堪能できる贅沢な大作です。こちらもぜひ。

2020/08/20

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2019/20、8月21日より「コッペリア」9月5日より「眠れる森の美女」再上映

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2019/20、現在オペラ作品の新作上映、およびバレエ作品の再上映が行われています。


・8月14日(金)ロイヤル・オペラ「ラ・ボエーム」1月29日収録作品
・8月21日(金)ロイヤル・バレエ「コッペリア」(再上映)2019年12月10日収録作品
・8月28日(金)ロイヤル・オペラ「フィデリオ」3月13日収録作品
・9月4日(金)ロイヤル・バレエ「眠れる森の美女」(再上映)1月16日収録作品

http://tohotowa.co.jp/roh/news/

※公開劇場
TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ日本橋、イオンシネマ シアタス調布、TOHOシネマズ流山おおたかの森、TOHOシネマズららぽーと横浜、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ西宮OS、イオンシネマ京都桂川、札幌シネマフロンティア、フォーラム仙台、中洲大洋劇場

ロイヤル・バレエでは、まずは8月21日(金)より、マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフのロイヤル・バレエを代表するトップスターペアによる「コッペリア」が公開されます。楽しいロマンティック・コメディと磨き抜かれた超絶技巧の両方が楽しめて、誰もが笑顔になるクラシック・バレエの名作です。

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『コッペリア』はE.T.Aホフマンの小説「砂男」を原作とし、1870年にパリ・オペラ座で初演された。美しい人形コッペリアに恋したフランツとその恋人スワニルダ、そしてコッペリアを生み出したコッペリウス博士が織りなす、ロマンティック・コメディ。英国ロイヤル・バレエで踊られているのは、バレエ団創設者ニネット・ド・ヴァロワ版で、1954年の初演からレパートリーとして大切に踊られてきた。スワニルダ役は吉田都の当たり役でもあった。クラシック・バレエの技巧からコミカルな人形振り、民族舞踊までちりばめられ、ドリープ作曲による美しいメロディと共に、幅広い世代に愛されている。マリアネラ・ヌニェスのコメディエンヌぶり、ワディム・ムンタギロフの華麗な超絶テクニックは必見。

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特別映像の中にはデビュー時のヌニェスの姿が映るが、その時主役スワニルダ役を演じたのは吉田都なので、吉田さんも一緒に映っている。時の踊りでは、昨年ローザンヌ国際バレエコンクールで3位に入賞し、ロイヤル・バレエの研修生となった佐々木須弥奈が美しい踊りで際立っており、また収録当時ロイヤル・バレエスクール在学中で、今年晴れて首席で卒業して入団する予定の五十嵐大地も村人の役で出演している。

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<あらすじ>

発明家のコッペリウス博士の家の窓辺には、本を読む美少女コッペリアの姿がある。フランツは彼女のことが気になって仕方ない。フランツの婚約者スワニルダはやきもちを焼くものの興味津々。友人たちと人形たちが並んだコッペリウスの工房に忍び込む。そこでコッペリアも実は人形であることを発見するが、帰ってきたコッペリウスに見つかって追い出される。スワニルダは一人隠れてコッペリアに変装する。やはり忍び込んだフランツにコッペリウスは一服盛って眠らせ、彼の魂をコッペリアに乗り移そうとする。スワニルダは息を吹き込まれたコッペリアのふりをする。コッペリウスの騒動が一段落すると、恋人たちは村の広場で祝福され、結婚式を挙げる。

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【振付】二ネット・ド・ヴァロア(イワ-ノフ、チェケッティ原振付)
【音楽】レオ・ドリーブ 【指揮】バリー・ワーズワース
【出演】スワニルダ:マリアネラ・ヌニェス フランツ:ワディム・ムンタギロフ
コッペリウス博士:ギャリー・エイヴィス 市長:クリストファー・サウンダース 宿屋の主人:エリコ・モンテス
スワニルダの友人:ミカ・ブラッドベリ、イザベラ・ガスパリーニ、ハンナ・グレンネル、ミーガン・グレース・ヒンキス、ロマニー・パイダク、レティシア・ストック
ペザントの女性:マヤラ・マグリ 公爵:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド
オーロラ(曙):クレア・カルヴァート 祈り:アネット・ブヴォル

9月5日からは、金子扶生が収録当日に急きょ代役で主演し、輝かしいスター誕生を印象づけた「眠れる森の美女」が再上映されます。

ロイヤル・オペラハウスの配信でも大好評でしたが、ぜひ大画面でもご覧ください。金子さんにはこの作品についての電話インタビューをしましたので、また改めて公開前にご紹介します。

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2020/08/19

【Bunkamuraチャレンジ】熊川哲也 総合監修・宮尾俊太郎 振付 K-BALLET COMPANY「運命 FATE」

Bunkamuraチャレンジの一環として、K-BALLET COMPANYは宮尾俊太郎 振付、熊川哲也 総合監修による新作バレエ「運命 FATE」の映像を製作して発表しました。
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いま、バレエダンサーは何を想うのか?
映像で描く、劇場×ダンサーの唯一無二のメッセージ。
 2か月ぶりに稽古場に集った5人のダンサーに創作される新作を映像化。
振付はKバレエのプリンシパルであり、映像や振付の分野でも活躍する宮尾俊太郎。
彼らは現状をどうとらえ、何を想うのか。インタビューから見えるダンサーのリアルを描く前半と、
ベートーヴェンの「運命」にのせ、屋上、搬入口、リハーサル室、客席など劇場のあらゆる場所で
ダンサーの想いが舞う後半の二部構成。
14時間を超える撮影、客席内にドローンを飛ばすなど様々な試みを凝らした映像で、芸術に生きる
バレエダンサーの今をお届けします。
映像ならではの技法で描いたバレエ芸術の美をぜひご堪能ください

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Orchard Artists スペシャルコンテンツ
K-BALLET COMPANY 「運命 FATE」
総合監修/熊川哲也
演出・振付/宮尾俊太郎
出演/小林美奈、成田紗弥、杉野慧、関野海斗
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音楽/ベートーヴェン:交響曲第5番
ハ短調「運命」作品67 第1楽章
映像監督/小川弾
https://youtu.be/0HXy-b7ij7E https://www.bunkamura.co.jp/sp/challenge/topics/3689.html

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生の踊りを観客に届けられないもどかしい想い。その中で今できることを見せたい、という気持ちで製作されたこの映像。人気のない稽古場、空っぽのオーチャードホールの客席、屋上などで踊るダンサーたち。踊ることに対する熱い気持ちが伝わってくると共に、早くこの事態が落ち着いて、安心して劇場でバレエを観たい、これらの素晴らしいアーティストたちに出会いたいという気持ちにさせられます。

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特に熊川哲也振付の新作『ベートーヴェン第九』の主役に抜擢された新星、関野海斗の超絶技巧は目を引きます。そして最後の、熊川哲也の時空を超えて非日常を旅することができる特別な場所「劇場」に寄せる想いを込めたメッセージには、ぜひじっくり耳を傾けていただきたいと思います。戦争中ですら、舞台公演は行われてきたのですね。
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メイキング映像

 

Bunkamura チャレンジとは? 
 数々の演劇公演や音楽コンサートが中止となり、お客様を劇場にお迎えできないこの状況下において
も、日本の文化・芸術を愛するみなさまと共にありたいという想いから、「Bunkamura チャレンジ」は立ち上がりました。
劇場という場所は、“芸術家を観客に橋渡しする場所” です。
芸術家には、観客が劇場に集うことができない今だからこそ、伝えたいメッセージがあります。
■ 「Bunkamura チャレンジ」特設サイト  https://www.bunkamura.co.jp/sp/challenge/


なお、K-Ballet Companyは2020年10月15日(木)~10月18日(日)の「海賊」公演で、公演を再開する予定です。

https://www.k-ballet.co.jp/contents/2020corsaire

この公演を最後に退団する中村祥子、遅沢佑介のバレエ団での最後の舞台とあって、また新型コロナウイルス感染予防対策として 客席数を制限することもあって、チケットは瞬く間にソールドアウトとなることでしょう。9月6日チケット発売予定です。

 

石橋奨也がナビゲートし、山本雅也がお手本を見せる動画【知れば観るのがきっと楽しくなるバレエ テクニック!】Vol.1 ピルエット も楽しいのでぜひご覧ください。

2020/08/15

SHIVER2020 京都公演に出演の米沢唯さん(新国立劇場バレエ団)のインタビュー

ワールドクラスのバレエダンサー・アーティストを至近距離で見られる「SHIVER2020」、横浜、長野県戸隠での公演を経て15日には再び横浜公演が行われ、次は京都公演です。

◆ 8月15日(土)SHIVER横浜 
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:昼公演 14:00  / 夜公演 19:00
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・ 中島映理子・小池ミモザ(追加キャスト)
https://ballenta.net/shiveryokohama

 

◆ 8月17日(月)・18日(火)SHIVER京都
会場:ロームシアター・ノースホール(84席)
開演:17日(月)19:30 / 18日(火)19:00
出演者:米沢唯・木下嘉人・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)
https://ballenta.net/shiverkyoto

京都公演にのみ、新国立劇場バレエ団のプリンシパル、米沢唯さんとソリストの木下嘉人さんが出演します。木下さん振付による「Contact」という新作です。米沢さんが京都で踊るのは今回が初めてだそうです。

その米沢唯さんに、インタビューさせていただきました。日本を代表するプリマ・バレリーナで、輝かしいテクニックとドラマティックな表現力でますます磨かれてきた米沢さん。多忙な中、とても真摯に、誠実に、この新作「Contact」およびコロナウィルス禍での自粛生活について、そして新国立劇場バレエ団の森山開次さん新作「竜宮」での舞台復帰についても語ってくださいました。舞台に戻るにあたっての葛藤についても、率直に語ってくださって、その芸術に取り組む姿勢には深く感銘を受けました。ぜひお読みください!

https://balletnavi.jp/article/pickup/20200811-5231/

 

 

米沢唯さんと木下嘉人さんのリハーサル映像

8月17日(月)SHIVER京都
会場:ロームシアター・ノースホール
開演:19:30
出演者:米沢唯・木下嘉人・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)

◆「クラスショーイング」
・・・出演者によるバレエクラス

◆「ラ・バヤデール」よりソロルのヴァリエーション
・・・ローザンヌ国際バレエコンクール2014優勝ヴァリエーション
【二山治雄】

◆「パキータ」よりエトワールのヴァリエーション
【東真帆】

◆「Measuring the Heavens」
・・・2016年横浜バレエフェスティバル上演作品
(踊り:高瀬譜希子/演奏:佐藤健作<和太鼓>/曲名:たまゆら)
【高瀬譜希子・佐藤健作】

◆「Contact」
・・・振付:木下嘉人
【米沢唯・木下嘉人】

◆「眠れる森の美女」第三幕
よりグラン・パ・ド・ドゥ・・・オペラ座版
【東真帆・二山治雄】

◆「ちはやぶる」
・・・大太鼓によるソロ作品
【佐藤健作】

京都以外では戸隠でのみ行われた、和太鼓奏者佐藤健作さんと高瀬譜希子さんの共演も観られます。まだチケットは残っているとのことなので、関西方面の方は是非ご覧ください。

 

2020/08/10

第48回ローザンヌ国際バレエコンクール、8月16日放映

今年の1月に開催された第48回ローザンヌ国際バレエコンクールのファイナルが、8月16日(日)15時よりNHK Eテレで放映されます。

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&ch=31&date=2020-08-16&eid=05662&f=etc

若手バレエダンサーの登竜門「第48回ローザンヌ国際バレエコンクール」決選の模様を山本康介さんの分かりやすい解説と実演ワンポイント・レッスンも交えてお送りします。決選には日本人の松岡海人さんを含む21人が出場。それぞれが得意の踊りで入賞を目指します。未来のトップ・ダンサーたちが繰り広げるフレッシュで情熱あふれる演技をたっぷりとお楽しみください。

「英国バレエの世界」でもおなじみの山本康介さんのInstagramより。(今年の解説もとても楽しみですね)






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今年はコロナウィルスの影響を受けて、いろいろな手続きが遅れ、やっとローザンヌ国際バレエコンクールの決選がオンエアになります。 コンクールはバレエの要素のほんの少しですが、若いプロフェッショナルを目指すダンサーたちの演技が、この時期劇場の催し物が少ない間の鑑賞になるはずです。 放送は #nhkeテレ 8月16日 15:00から 今年は、@nhk_asaichi でもお馴染みで素敵な中川安奈アナウンサーとお送りします。 Usually,we broadcast the final of @prixdelausanne earlier,but because of COVID-19,everything was stopped and delayed at TV studios. Finally,I am happy to announce it’s on air on 16th of August at 15:00 on NHK e channel. (Only the Japan region)

Kosuke Yamamoto(@kosuke_apollon)がシェアした投稿 -

 

日本から唯一、15歳の愛媛県出身の松岡海人さんがファイナリストに選ばれているので、観ることができますね。

ローザンヌ国際バレエコンクール 準決勝 最年少の愛媛・松山出身の松岡海人さんが決勝へ

<今年の結果>

https://www.prixdelausanne.org/prize-winners-2020/

  1. 406 – マルコ・マシャーリ Marco Masciari – Italy (Académie Princesse Grace) ロイヤル・バレエの研修生に
  2. 102 – エヴァ・アーバックル Ava ARBUCKLE – United States (Elite Classical Coaching)ジョン・クランコ・スクール
  3. 407 – ジョアン・ヴィトル・サンタナ João Vitor SANTANA – Brazil (Itego em Artes Basileu França) ナショナル・ユース・バレエ(ハンブルク)
  4. 307 – 張琳 Lin ZHANG – China (The Secondary School of Beijing Dance Academy)ハンブルク・バレエ・スクール
  5. 112 – カン・チェヨン Chaeyon KANG – South Korea (Yewon School)ロイヤル・バレエ・スクール
  6. 421 – マテイ・ホレレウ Matei HOLELEU – Romania (Ballettschule Theater Basel) イングリッシュ・ナショナル・バレエ研修生
  7. 203 – ヴィトル・アウグスト・ヴァス Vitor Augusto VAZ – Brazil (Itego em Artes Basileu França)ロイヤル・バレエ・スクール
  8. 312 – 王語嫣  Yuyan WANG – China (The Secondary School of Beijing Dance Academy)スカラシップを返上
    PIRES Catarina–Catarina PIRES Portugal オランダ国立バレエのジュニア・カンパニーの研修生に

(研修先)

https://www.prixdelausanne.org/schools-companies-chosen-by-the-2020-prize-winners/

その他の賞

NUREYEV FOUNDATION ヌレエフ財団 最優秀若手才能賞
Best Young Talent Prize: 102 – エヴァ・アーバックル Ava ARBUCKLE – United States

コンテンポラリー賞
Contemporary Dance Prize: 406 – マルコ・マシャーリ Marco Masciari – Italy

ベストスイス賞
Best Swiss Candidate Prize: 421 – マテイ・ホレレウ Matei HOLELEU – Romania

Web観客賞

Web Audience Favourite Prize: 312 – 王語嫣 Yuyan Wang – China

観客賞

Audience Favourite Prize: 316 – カタリナ・ピレス Catarina PIRES – Portugal

 

ファイナルの動画

楽曲「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ(振付):編曲
オーストラリア…(16歳)ソフィー・ビーティー
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“白鳥の湖”第3幕から ジークフリートのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ(振付):編曲
アメリカ…(15歳)マックス・バーカー
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ナポリ” パ・ド・シスから 第1バリエーション」
ヘルステッド:作曲
ブルノンヴィル(振付):編曲
オーストラリア…(16歳)オーステン・マクドナルド
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
リトアニア…(15歳)ミルダ・ルツクーテ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ(振付):編曲
中国…(15歳)王沢瑜
モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アルレキナーダ”から 男性バリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ(振付):編曲
ブラジル…(15歳)ヴィトル・アウグスト・ヴァス
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
韓国…(15歳)キム・スミン
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ラ・シルフィード”から ジェームズのバリエーション」
レーヴェンスヨルド:作曲
ブルノンヴィル(振付):編曲
中国…(15歳)殷晋雄
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”から コーラスのバリエーション」
エロルド:作曲
アレキサンダー・ゴルスキー(振付):編曲
オーストラリア…(15歳)ジャクソン・スミス・レーシュマン
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
韓国…(15歳)カン・チェヨン
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アルレキナーダ”から 男性バリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ(振付):編曲
日本…(15歳)松岡海人
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
ドリーゴ:作曲
プティパ(振付):編曲
アメリカ…(15歳)エヴァ・アーバックル
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ”第2幕から リード・ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
韓国…(18歳)黄雪桐
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ” グラン・パのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
ルーマニア…(18歳)マテイ・ホレレウ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“眠りの森の美女”第3幕から オーロラのバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ(振付):編曲
アメリカ…(18歳)イヴリン・ロビンソン
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“グラン・パ・クラシック”から 女性バリエーション」
オーベール:作曲
グゾフスキー(振付):編曲
中国…(17歳)周月
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ” グラン・パのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
ブラジル…(17歳)ジョアン・ヴィトル・サンタナ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ジゼル”第1幕から ジゼルのバリエーション」
アダン:作曲
コラーリ/ペロー(振付):編曲
中国…(17歳)張琳
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“眠りの森の美女”第3幕から デジレ王子のバリエーション」
チャイコフスキー:作曲
プティパ(振付):編曲
イタリア…(17歳)マルコ・マシャーリ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ラ・バヤデール”から ガムザッティのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
中国…(17歳)王語嫣
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“パキータ”第2幕から リード・ソリストのバリエーション」
ミンクス:作曲
プティパ(振付):編曲
ポルトガル…(17歳)カタリーナ・ピレシュ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アブストラクト”」
ブルーノ・マントヴァーニ:作曲
ジャン・クリストフ・マイヨー(振付):編曲
オーストラリア…(16歳)ソフィー・ビーティー
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“リベラ・メ”」
ストラヴィンスキー:作曲
キャシー・マーストン(振付):編曲
オーストラリア…(16歳)オーステン・マクドナルド
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“トレーサズ”」
ヤン・ティルセン:作曲
キャシー・マーストン(振付):編曲
中国…(15歳)王沢瑜
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アブストラクト”」
ブルーノ・マントヴァーニ:作曲
ジャン・クリストフ・マイヨー(振付):編曲
ブラジル…(15歳)ヴィトル・アウグスト・ヴァス
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アブストラクト”」
ブルーノ・マントヴァーニ:作曲
ジャン・クリストフ・マイヨー(振付):編曲
韓国…(15歳)カン・チェヨン
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“フリア・コルポリス”」
ベートーベン:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ(振付):編曲
日本…(15歳)松岡海人
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アブストラクト”」
ブルーノ・マントヴァーニ:作曲
ジャン・クリストフ・マイヨー(振付):編曲
アメリカ…(15歳)エヴァ・アーバックル
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“アージ”」
コリン・ヴァロン:作曲
ハインツ・シュペルリ(振付):編曲
ルーマニア…(18歳)マテイ・ホレレウ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ビカミングス”」
マックス・リヒター:作曲
ウェイン・マクレガー(振付):編曲
中国…(17歳)周月
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“クロマ”」
ジョビー・タルボット:作曲
ウェイン・マクレガー(振付):編曲
ブラジル…(17歳)ジョアン・ヴィトル・サンタナ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
ロッシーニ:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ(振付):編曲
中国…(17歳)張琳
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“クロマ”」
ジョビー・タルボット:作曲
ウェイン・マクレガー(振付):編曲
イタリア…(17歳)マルコ・マシャーリ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
ロッシーニ:作曲
マウロ・ビゴンゼッティ(振付):編曲
中国…(17歳)王語嫣
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

「“クロマ”」
ジョビー・タルボット:作曲
ウェイン・マクレガー(振付):編曲
ポルトガル…(17歳)カタリーナ・ピレシュ
~モントルー ストラヴィンスキー・オーディトリウム~

2020/08/09

〈バレエ・スプリームonline〉トーク・イベントが開催


バレエ界の頂点に君臨する2大バレエ団──パリ・オペラ座バレエ団と英国ロイヤル・バレエ団から、選りすぐりのトップダンサーが集って舞台で競う〈バレエ・スプリーム〉

残念ながら今夏開催予定だった公演は中止となりましたが、「日本のバレエファンの方々と繋がるイベントを」という趣旨にアーティストたちの大きな賛同を得て〈バレエ・スプリームonline〉トーク・イベントの開催が急遽、決定しました。

〈バレエ・スプリーム2020〉に参加予定だったダンサーたちが、両バレエ団の座長同士、バレリーナ同士、またはパートナー同士など、いろいろな組み合わせでクロストークを行い、日本のファンに思いを届けます。

8月18日(火)20:00 レオノール・ボラック× ジェルマン・ルーヴェ
8月19日(水)20:00 サラ・ラム× スティーヴン・マックレー
8月20日(木)20:00 マチアス・エイマン× スティーヴン・マックレー
8月22日(土)17:00 リュドミラ・パリエロ× マチアス・エイマン

【そのほか、予定される出演者】
※現在調整中のため、詳細が決まり次第発表させていただきます。

ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)
オニール八菜(パリ・オペラ座バレエ団 プルミエール・ダンスーズ)
高田茜(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
金子扶生(英国ロイヤル・バレエ団 ファーストソリスト) ほか
〈バレエ・スプリーム2020〉に参加予定だったダンサーたちが、両バレエ団の座長同士、バレリーナ同士、またはパートナー同士など、いろいろな組み合わせでクロストークを行い、日本のファンに思いを届けます。司会進行には、元英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団ソリストで著書『英国バレエの世界』を上梓した山本康介さんや、舞踊評論家の方をお迎えし、舞台のことから活動自粛中の過ごし方まで、楽しく深掘りしながらナビゲートしていただきます。この夏、海を越えてアーティストとつながるイベントです。

視聴チケット (税込) 各回 ¥1,500 (税込)
発売日 8月8日(土)10:00より

今のコロナウィルス禍で、海外のアーティストを日本に招聘しての公演を行うことが難しくなってしまっていますが、キャンセルされてしまった公演に出演予定のアーティストの声が聴けるのは嬉しいことですね。(リアルタイムで参加できなかった人のために、アーカイブも配信してもらえるととても嬉しいです)

2020/08/07

勅使川原三郎 KARAS APPARATUS 7周年、「タルホ 稲垣足穂の破片」と「妖精族の娘」

この夏に開館7周年を迎えた勅使川原三郎のスペースKARAS APPARATUSでは、現在


アップデイトダンス
No.73「タルホ 稲垣足穂の破片」

が上演中です(8月7日が最終日)

http://www.st-karas.com/news_jp/

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小説家詩人である思想家稲垣足穂から多く影響をうけたが

私は思考がダンスをつくること自己の対象化を学んだ

勅使川原三郎

勅使川原三郎が稲垣足穂の摩訶不思議な世界をダンスに仕立て上げた。舞台には紗幕がかかり、シュールなCGアニメーションが映写される。そしてこの幕にかかる勅使川原、佐東利穂子の二人の影は、二重写しになったかと思ったら背が縮んだり、姿が消えたりする不思議さ。毎回、照明の巧みさに驚かされるのだけど、コロナウィルス禍を逆手に取ったように客席との間を隔てる紗幕をかけることで、こんな効果が出せるとは。

C-20200731-222633



ロックンロール的なスタイリッシュもあったと思えば、勅使川原が幼児返りしたりと滑稽な描写もあり。照明を巧みに駆使して舞台の奥ゆきを生かした遠近感を出している。ぽっかりと月が現れたり。「くるみ割り人形」のロマンティックな旋律で美しい妖精を見つめる、夢見るような少年の姿に戻ったり、変幻自在の多彩な表現で夢幻の世界へと連れて行かれた。
小さな空間で、二人のダンサーだけで無限にイマジネーションを奔放に遊ばせ、多次元の宇宙を作り上げる力を持っているのが勅使川原三郎。七周年であると共に、アパラタスでの公演がなんと555回を数えたというから驚愕するほかはない。常にアヴァンギャルドで、見たことがないような独創的な世界を生み出す玉手箱がアパラタスである。

 

タルホ 稲垣足穂の破片
 
いわゆる少年が持つ葛藤、自己や世界の裏と表から直感する
 
戸惑いから一挙に救い出してくれたのがタルホの世界観でした。
 
奥底に沈殿する重さから浮上して軽やかに時間や場所に移動す
 
る軽やかさ、表面に広がる瞬間的永遠性、美のはかなさ、無声
 
映画のスラップスティックなイメージは現実にも展開できるの
 
だと自覚した。権威や高踏的経験など不要な自由を獲得した。
 
夢こそが現実、タルホが言う、夜空に浮かぶ月はブリキ製と知
 
った時から世界も時間も思い通りに取り扱って良いのだと勇気
 
づけられた。それは単なるイメージの遊びではなく生きる思想、
 
伝えられた古き文化風習の有り方は、良きも悪しきもその人間
 
の身体性によって異なる。新旧ではない時間の扱いには身体が
 
伴う思想が無ければ生かすことはできない。世界の価値は未だ
 
固定されていなくて、随時生きる者によって想像的に作られる。
 
そして古きものが現実になり、新しきものが古くなり得るのだ。
 
私はそのように生き、カラス アパラタスもつづいていくだろう。
                       勅使川原三郎

 

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演出・照明 勅使川原三郎

出演 勅使川原三郎 佐東利穂子 

【公演日程】2020年

87日 ()  20:00
_________

全8回公演

【劇場】カラス・アパラタス/B2ホール

【予約】 〈 ご予約受付中です 〉
メール  
updatedance@st-karas.com

件名を「アップデイト予約No.73」として、

本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・

日中連絡のつく電話番号をご記入ください


【フォーム】
https://www.secure-cloud.jp/sf/1593747432yrjXPhcj

【当日券】
TEL 03-6276-9136
_________________________________________ 

8月下旬の次回のアップデイトダンスNo.74の予約も受け付け中です。
今後の公演にもぜひご期待ください。
 
▶︎8/21(金)-8/29(土)
アップデイトダンスNo.74
「妖精族の娘」ダンセイニ原作

No7402
 
・予約フォーム:https://www.updatebooking74

 

驚くべきことに、コロナウィルス禍で多くの公演が中止を余儀なくされているところではあるのですが、今年になってKARAS APPARATUSでは7つもの作品が上演され、51公演も行われているのです。緊急事態宣言の発令もあって4月頭の「ゴドーを待ちながら」は4公演が中止となり、6月12日からの「永遠の気晴らし」まで2か月公演が途絶えていたにもかかわらず、これだけのパフォーマンスを行っていることは偉業です。東京芸術劇場での庄司紗矢香との共演「三つ折りの夜」やシアターXで予定されていた公演は中止となってしまいましたが、愛知県芸術劇場での「白痴」は無事上演されるなど、KARAS APPARATUS以外でも勅使川原さんの活動は行われています。今年はコロナウィルス禍の関係で海外公演を行うことができないという事情はあるものの、驚異的な多作ぶりです。

アップデイトダンスNo.74「妖精族の娘」に続き、9月19日からはシアターXで新作「銀河鉄道の夜」が上演される予定となっています。

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勅使川原三郎はこれまでにも何度か宮沢賢治の作品を基にしたダンス作品の創作に取り組んできました。
中でも「春と修羅」に収められた詩「原体剣舞連(はらたいけんばいれん)」にインスパイアーされ 1991 年に創作した
『DAH-DAH-SKO-DAH-DAH』。勅使川原の代表作の一つであり、初演時も、2012 年の改訂時も、その後数年に
渡り世界中で上演され、高評をえました。近年では、2016 年には、カラス・アパラタスでのアップデイトダンス
No.34 にて「春と修羅」を題材に創作しました。
勅使川原は宮沢賢治から、“言葉やイメージは勿論、自然や時空について考える新たな機会”を得たと語ります。
原作の解釈表現ではなく、文学の中に飛び込んで呼吸する様な勅使川原三郎のシアターXでの創作。
過去に数々の文学的な題材に取り組んできたこのシアターXでの連続公演に新たな作品が加わります。

[公演概要]
勅使川原三郎シアターX公演「銀河鉄道の夜」
 
日程 2020年
9月19日(土) 19:30
9月20日(日) 19:30
9月21日(月・祝) 16:00
9月22日(火・祝) 16:00
*開演30分前より受付開始、ロビー開場
*客席へは開演15分前よりチケットに記載の整理番号順にご案内します
 
 
料金 (全席自由/税込/入場整理番号付)
一般/前売 ¥4,500・当日 ¥5,000
学生 ¥3,000
シニア(65歳以上) ¥3,000
*学生/シニアは各回20枚限定,KARASでの予約のみ
 
チケット
【KARAS】
・メール ticket@st-karas.com
     公演日時/作品名/枚数/氏名/住所/電話番号を明記してお送りください
予約フォーム
 
【シアターX】電話予約 03-5624-1181 [10:00-18:00]
 
【チケットぴあ】[Pコード 502-309] 電話予約 0570-02-9999/WEB予約
 
【イープラス】WEB予約
  
問合せ KARAS(カラス)
〒136-0071 東京都江東区亀戸1-16-8 鯨岡第一ビル 4F-F
TEL.03-5858-8189

<KARASでは公演開催に際して細心の注意と対策をとります>

 1、館内は常時換気します

2、館内には手指の消毒液を設置いたします

3、スタッフはマスクを着用させていただく場合がございます

4、劇場内は座席に余裕を持って着席頂ける様に配慮いたします。

*劇場内の定員を通常の半数にしてご予約を受け付けています。

   定員に達し次第、予約受付を終了いたします。

 

ご来場されるお客様におかれましては、下記の注意事項をご確認いただければ幸いです。

 1、咳エチケット・マスクの着用、手洗い手指の消毒のお願い

ご来場時にはご自身のマスクをご持参いただく様、お願いいたします。

2、ご体調に不安のある方はご来場をお控えください

 発熱があり、検温の結果、37.5度以上の発熱がある場合

 咳・咽頭痛などの症状がある場合

 過去2週間以内に感染が拡大している国・地域への訪問歴がある場合

 

2020/08/05

SHIVER2020公演 レビュー掲載

ワールドクラスのバレエダンサー・アーティストを至近距離で見られる全席SS席のパフォーマンス、SHIVER2020が8月1日に開幕しました。

https://ballenta.net/shiver

P1080075s2

2015年より開催されている横浜バレエフェスティバルの前夜祭として、昨年SHIVERは始動しました。昨年4月にパリのスタジオで最初のパフォーマンスが行われたものが原型で、その後横浜バレエフェスティバルの前夜、そして新宿村スタジオでも50人の観客を迎えての公演が行われました。”至近距離ならではのダンサーの迫力”を観客が体験できるパフォーマンスです。

今年はコロナウィルス禍のため、横浜バレエフェスティバルは残念ながら中止となってしまいましたが、少人数の観客、出演者によるSHIVERは、感染防止策を万全にして開催されることになりました。

そのSHIVERの横浜公演の前夜祭、そして初日の昼公演を拝見したのですが、近い距離で観る一流のバレエの美しさ、素晴らしさに感動した、エキサイティングな体験でした。特にニジンスキーの再来というべき美しき踊り、パリ・オペラ座で一層磨かれてきた二山治雄さん、そして心を揺さぶる圧巻のソロを見せてくださった高瀬譜希子さんのパフォーマンスは心震えるものでした。コロナウィルス禍 で生の興奮を奪われていた観客にとっては、久しぶりに接する心震える(=SHIVER)体験だったはずです。

その公演レビューを、バレエナビに書かせていただきました。

https://balletnavi.jp/article/pickup/20200804-5217/

この後、長野県戸隠、再びの横浜、そして京都の公演があります。戸隠 、横浜ではモンテカルロ・バレエの美神・小池ミモザさんと和太鼓奏者の佐藤健作さん、京都では新国立劇場バレエ団の至宝・米沢唯さんと木下嘉人さんが加わります。

 

<出演>※公演によって出演者は異なります。

二山治雄(パリ・オペラ座 契約団員)

米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)

小池ミモザ (モナコ公国モンテカルロ・バレエ団 プリンシパル)

東真帆(パリ・オペラ座 契約団員)

高瀬譜希子(元カンパニー・ウェイン・マクレガー)

佐藤健作 (和太鼓奏者)

木下嘉人(新国立劇場バレエ団ソリスト)

柳本雅寛 (振付家・ダンサー 、+81主宰)

遠藤康行(元フランス国立マルセイユ・バレエ団 ソリスト・ジュンヌバレエYOKOHAMA振付指導)

飯島望未(ヒューストンバレエプリンシパル)

中島映理子(元パリ・オペラ座 現クイーンズランド・バレエ)

ジュンヌバレエYOKOHAMA(7月31日)

◆ 7月31日(金)SHIVER横浜
(旧名称:横浜バレエフェスティバル2020前夜祭)
会場:The Hall Yokohama(90席)
開演:19:30
出演者:二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・遠藤康行(進行・指導)・ジュンヌバレエYOKOHAMA
~完売~

【重要】
自由席の予定でしたが座席指定に変更となりました。
詳細はこちらをご確認ください。
https://ballenta.net/0731seat/

◆ 8月1日(土)SHIVER横浜
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:昼公演 14:00  / 夜公演 19:00
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・飯島望未・中島映理子
https://ballenta.net/shiveryokohama

※キャストの変更がございます。↓こちらからご確認ください。
https://ballenta.net/shivercastnews200702
(以上終了)

◆ 8月2日(日)SHIVER横浜
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:17:30
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・飯島望未
https://ballenta.net/shiveryokohama

※キャストの変更がございます。↓こちらからご確認ください。
https://ballenta.net/shivercastnews200702
~8月2日(日)S席完売~
A席は、両日とも引き続き販売いたしております。(2020年7月30日現在)

◆ 8月8日(土)・9日(日)SHIVER戸隠(長野県)
会場:佐藤健作戸隠稽古場(100席)
開演:8日(土)15:30 / 9日(日)13:30開演
出演者:小池ミモザ・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)
https://ballenta.net/shivertogakushi
 ~8月8日(土)・8月9日(日)S席完売~
※A席は、両日とも引き続き販売いたしております。(2020年7月30日現在)

 

◆ 8月15日(土)SHIVER横浜 
会場:The Hall Yokohama(93席)
開演:昼公演 14:00  / 夜公演 19:00
出演者:二山治雄・東真帆・柳本雅寛・高瀬譜希子・ 中島映理子・小池ミモザ(追加キャスト)
https://ballenta.net/shiveryokohama

※キャストの変更がございます。↓こちらからご確認ください。
https://ballenta.net/shivercastnews200702

 

◆ 8月17日(月)・18日(火)SHIVER京都
会場:ロームシアター・ノースホール(84席)
開演:17日(月)19:30 / 18日(火)19:00
出演者:米沢唯・木下嘉人・二山治雄・東真帆・高瀬譜希子・佐藤健作(和太鼓)
https://ballenta.net/shiverkyoto
~~8月17日(月)・8月18日(火)S席完売~~
※A席は、両日とも引き続き販売いたしております。(2020年7月30日現在)


各公演チケットについてはこちら
https://ballenta.net/ticket

 

 

 

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