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2020年5月

2020/05/30

パリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020『夏の夜の夢』6/1(月)より東劇にて/『ダンスの饗宴』6/5(金)より恵比寿ガーデンシネマにて公開

 パリ・オペラ座バレエ団による公演を収録した映像作品を緊急劇場公開

「パリ・オペラ座バレエ・シネマ2020」

https://www.culture-ville.jp/parisoperaballetcinema

東劇での『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014-2015)は3月に公開していたものの、緊急事態宣言で映画館がクローズしてしまって恵比寿ガーデンシネマでの公開が延期となっていました。

緊急事態宣言の解除に伴い映画館が再オープンすることになったため、急きょ『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』の恵比寿での公開、および『夏の夜の夢』の東劇での公開が決定しました。(関西では一足先に『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』 が再公開されています)

滅多に見られない貴重な「デフィレ」始め、ゴージャスなパリ・オペラ座の舞台、エレガンスの極みのエトワールたちを大きなスクリーンで観られる機会、ぜひお見逃しなく。

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「パリ・オペラ座バレエ・シネマ 2020」

《公開劇場と公開日》

東劇(東京・東銀座)

6/1(月)〜『夏の夜の夢』(2017) (18時からの上映予定)上映スケジュールはこちら

6/26(金)〜『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

 

ミッドランドスクエアシネマ(愛知・名古屋)/なんばパークスシネマ(大阪・なんば)/神戸国際松竹(兵庫・神戸)/札幌シネマフロンティア(北海道・札幌)

6/19(金)〜 『夏の夜の夢』(2017)

6/26(金)〜『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

 

YEBISU GARDEN CINEMA(東京・恵比寿)

6/5(金)〜『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』(2014-2015

7/31(金)〜『夏の夜の夢』(2017)

9/4(金)〜『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』(2015)

 

『パリ・オペラ座ダンスの饗宴』

上映時間:2時間30分
撮影場所:パリ・オペラ座ガルニエ宮、オペラ・バスティーユ
収録:2014年10月
概要:『デフィレ』、『くるみ割り人形』ハイライト、『エチュード』から構成される。

『デフィレ』は100人あまりのパリ・オペラ座バレエ学校の生徒、そしてエトワール、プルミエール・ダンスール、スジェ、コリフェ、カドリ
ーユまで、154人のパリ・オペラ座のダンサーが一堂に会してガルニエ宮の舞台の奥から前へと行進する、300年を超える歴史を持つ伝統的な演目である。特別な機会にのみ上演されており、日本のスクリーンで観られるのは珍しく、貴重な公開となる。
また『エチュード』では、パリ・オペラ座バレエを代表するエトワールたちによるクラシック・バレエの粋ともいえる超絶技巧が楽しめる。『くるみ割り人形』はパリ・オペラ座バレエならではのルドルフ・ヌレエフ版。クリスマスを舞台に少女クララの冒険と夢を描く、ファンタジックな冬の風物詩。

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『デフィレ』
出演:
パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(※下記参照)、プルミエール・ダンスール、スジェ、コリフェ、カドリーユ、パリ・オペラ座学校の生徒たち
※(エトワール)アマンディーヌ・アルビッソン/エミリー・コゼット/オーレリ・デュポン/ドロテ・ジルベール/マリ・アニエス・ジロ/レティシア・プジョル/アリス・ルナヴァン/ジェレミー・ベランガール/ステファン・ビュリョン/マチュー・ガニオ/ジョシュア・オファルト/エルヴェ・モロー/カール・パケット/バンジャマン・ペッシュ

『エチュード』
振付:ハラルド・ランダー
音楽:カール・チェルニー/クヌドーゲ・リーサゲル
出演:ドロテ・ジルベール、カール・パケット、ジョシュア・オファルト

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『くるみ割り人形』ハイライト
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
出演:クララ:ミリアム・ウルド=ブラム
ドロッセルマイヤー/王子:ジェレミー・ベランガール
ルイ―ザ:ノルウェン・ダニエル
フリッツ:エマニュエル・ティボー
雪の精:イザベル・シアラヴォラ、ステファニー・ロンベール

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『夏の夜の夢』

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上映時間:1時間40分(休憩なし)
撮影場所:パリ・オペラ座
オペラ・バスティーユ
収録:2017年3月
概要:ジョージ・バランシンが手がけた中では珍しく物語性のあるバレエ作品の一つで、原作はシェイクスピアの有名な喜劇だが、2幕はほとんど物語のないダンスとディヴェルティスマンで構成し、サンクトペテルブルグ帝室バレエを彷彿させる華麗なバレエの饗宴となっている。バランシンはメンデルスゾーンの作品を徹底的に調べ上げ、前奏曲と夜想曲、間奏曲、交響曲9番の抜粋も加えた。

1962年にニューヨーク・シティ・バレエで初演され、2017年にパリ・オペラ座バレエ団のレパートリーに加わった。本作のセットと衣装を手がけたのは舞台を魔法のように変幻させる才能に溢れたクリスチャン・ラクロワ!6人のエトワールを贅沢に配した豪華キャストにも注目。

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振付:ジョージ・バランシン
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
出演:タイターニア:エレオノラ・アバニャート
オベロン:ユーゴ・マルシャン
パック:エマニュエル・ティボー
ハーミア:レティシア・プジョル
ライサンダー:アレッシオ・カルボーネ
ヘレナ:ファニー・ゴルス
ディミトリウス:オドリック・ベザール
ヒッポリタ:アリス・ルナヴァン
テーセス:フロリアン・マニュネ
ボトム・フランチェスコ・ヴァンタッグロ
タイターニアの騎士:ステファン・ビュリヨン
パピヨン:ミュリエル・ズスペルギー
ディヴェルティスマン:パク・セウン、カール・パケット

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なお、ニューヨーク・シティ・バレエによる同じバランシン振付「夏の夜の夢」が5月31日午前9時よりしばらく配信されます。1986年の古い録画ですが伝説的なダンサーたちが出演しています。見比べるのも興味深いと覆います。

 

『ミルピエ/ロビンズ/バランシン』

上映時間:1時間50分(休憩なし)
撮影場所:パリ・オペラ座
オペラ・バスティーユ
収録:2017年3月
概要:バンジャマン・ミルピエ(パリ・オペラ座バレエ前芸術監督)が、アメリカで活躍した二人の偉大な振付家ジョージ・バランシンとジェローム・ロビンズに捧げた企画。『クリア、ラウド、ブライト、フォワード』(ミルピエ)、『作品19/ザ・ドリーマー』(ロビンズ)、『テーマとヴァリエーション』(バランシン)の3演目から構成されている。

ミルピエがパリ・オペラ座のために振付けた新作『クリア、ラウド、ブライト、フォワード』は、ドキュメンタリー映画『ミルピエ
パリ・オペラ座に挑んだ男』でその創作過程が細かく取り上げられ、当時話題を呼んだ。気鋭の作曲家ニコ・マーリーに音楽を委嘱し、ミルピエとマーリーによる5作品目のコラボレーションである。当時まだスジェだったレオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェなどの若手ダンサーを多く起用した。

『作品19/ザ・ドリーマー』はミハイル・バリシニコフのためにロビンズによって振付けられた。若い男性と空想のパートナーとの白昼夢をイメージした、二人のエトワールによる美しいヴァリエーション。

『テーマとヴァリエーション』は、パリ・オペラ座バレエの誇るダンサーたちが、チャイコフスキーの美しい音楽に乗って、高度なテクニックを披露するクラシカルな名作。1947年にアメリカン・バレエ・シアターで初演された。


『クリア、ラウド、ブライト、フォワード』
振付:バンジャマン・ミルピエ
音楽:ニコ・マーリー

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出演:
レオノール・ボラック、エレオノール・ゲリノー、オーバーヌ・フィルベール、マリオン・バルボー、レツィシア・ガローニ、ロレーヌ・レヴィ、ロクサーヌ・ストヤノフ、イダ・ヴィキンコスキ、アクセル・イーボ、フロリモン・ロリュー、ジェルマン・ルーヴェ、アリステル・マダン、ユーゴ・マルシャン、マルク・モロー、イヴォン・デモル、ジェレミー・ルー・ケール

『作品19/ザ・ドリーマー』

振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヴァイオリン協奏曲第1番

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出演:アマンディーヌ・アルビッソン、マチアス・エイマン
パリ・オペラ座バレエ団のダンサーたち


『テーマとヴァリエーション』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

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出演:ローラ・エケ、ジョシュア・オファルト
パリ・オペラ座バレエ団のダンサーたち

公開情報Twitter
cinema_ballet
公開情報facebook
@Paris.Opera.Cinema
配給・宣伝
カルチャヴィル合同会社

2020/05/28

横浜にダンスハウス〈Dance Base Yokohama〉が誕生、DaBY Channel【デイビーチャンネル】スタート

横浜の新スポット、みなとみらい線の馬車道駅に直結したKITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)に、ダンスハウスDance Base Yokohama(ダンスベースヨコハマ)がオープンします。5月22日にはオンラインの記者会見も開催され、参加してきました。

https://dancebase.yokohama/

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Dance Base Yokohamaエントランス

Dance Base Yokohama(DaBY)は、プロフェッショナルなダンス環境の整備およびダンスに関連するあらゆるクリエイター育成に特化した事業を企画・運営する、ダンスハウスです。複合芸術であるダンスの発展のため、振付家やダンサーといったアーティストのみならず、音楽家、美術作家、映像作家、照明デザイナー、音響デザイナー、またプロデューサーやプロダクションスタッフ、批評家、研究者、そして観客の皆様の交流拠点になることをめざしています。

クリエイションを行うレジデンススペースでありながら、地域のアーティストや市民との交流も行い、ワークショップや実験的なトライアウト公演の実施や、ダンスアーカイブ事業など、さらなる多様な試みを展開する予定です。

アーティスティックディレクターの唐津絵理さん(愛知県芸術劇場シニアプロデューサー) は、「劇場が“ハレ”の場だとすれば、ダンスハウスは“日常的な場所”。この空間で、ダンス界の現状の課題に対するたくさんの実験を行いたい。ダンスを拡張していきたいと思います」とまずは意気込みを語りました。

4月23日にDaBYはオープンし、オープニング記念イベントとして安藤洋子、酒井はな、中村恩恵、山崎広太、ヨアン・ブルジョワ、コレクティブ・プロトコルらの参加による都市を振り付ける TRIAD DANCE DAYS」が5月8、9、10日に開催される予定でしたが、新型コロナウィルスの感染予防のためにこのイベントは中止となってしまい、オープンも延期されました。(6月中にオープン予定ですが、緊急事態宣言の解除など周辺環境に鑑みながら決定)

アーティストとの対話を重ね、オープニングの代わりに「TRIAD INTERMISSION(幕間)」として開催します。
(予定されていたサイトスペシフィックパフォーマンスの形式を変え、山﨑広太による新プロジェクト『ダンステレポーテーション』がスタートし、また酒井はなの『瀕死の白鳥』などTRIAD DANCE DAYS はオンラインを介したクリエーションが継続中です)

また、5/28(木)より、DaBYのオンラインコンテンツとして、YouTubeにおいてDaBYチャンネルを開設することが決定されました。YouTube、SNS などを活用し、オンライン上でDaBY のコンセプトを体現できるようなコンテンツを配信するものです。

【DaBYチャンネル 開設記念DaBY talk Live vol.1】

日時:5月23日(土)21:00〜

対談:金森穣 × 小㞍健太

が第一弾としてInstagramで開催されましたが、大変興味深く、熱い語らいが1時間半にわたって繰り広げられ、また意外なエピソードも披露されてたくさんの発見がありました。

DaBY talk Live vol.2】

日時:5月28日(木)21:00〜

対談:近藤良平 × 鈴木竜

DaBYインスタグラムにて行われます。コンドルズの近藤良平さんのトークもとても楽しみです。

Open Lab Vol.1 
日時:2020年6月27日(土) 
ゲスト:山本康介

DaBYチャンネル開設記念ダンスムービー 「Happy BirthDaBY Vol.1」公開

酒井はな&島地保武、飯島望未、安藤洋子、鈴木竜、刈谷円香、湯浅永麻&飯田利奈子、高浦幸乃、鳴海令那、福士宙夢、ハラサオリ、小暮香帆、中村恩恵、小㞍健太、康本雅子、小池ミモザ、山崎広太、岩淵貞太など日本のダンス界を代表するダンサーたちが参加しました。

DaBY チャンネル 開設によせて〜アーティスティックディレクター唐津絵理より〜

https://dancebase.yokohama/info/2421

**********

DaBY のアーティスティックディレクターには、日本初のダンスキュレーターの唐津 絵理(愛知県芸術劇場シニアプロデューサー)を、また、ダンスアーティストと観客、クリエイターを繋ぐダンスエバンジェリスト(伝道師)として小㞍 健太(振付家・ダンサー)、第一弾アソシエイトコレオグラファーとして、鈴木 竜を(振付家・ダンサー)迎えます。他にもリーガルアドバイザーとして弁護士の東海千尋が参加するなど、日本のダンス環境の改善に向け、積極的に専門家を起用していく予定です。

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唐津絵理氏©︎Takayuki Abe

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左より鈴木竜氏、唐津絵理氏、小㞍健太氏 ©︎Takayuki Abe 

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Dance Base Yokohamaアーカイブエリア

DaBY では、3つの拡張を展開していきます。

1 ダンスの観客層を広げる  2 専門的な人材を広げる  3 若手の登用

<CONCEPT>

4つのコンセプトを軸に、事業を展開していきます。

【つくる】

レジデンス
・プロフェッショナルなクリエイターによるダンス作品の創作
・創作活動の成果発表の場となるトライアウト公演

【そだてる】

プロラボ  プロフェッショナルのダンスアーティスト向けのプログラム
・ダンスの枠を超えた様々なプロフェッショルによる専門的なワークショップ
 登録アーティスト(*1) / 実験的な作品の創造 “ コレクティブ”( *2)
・ダンスの環境改善やクリエイターのステップアップのための各種セミナー
 ex) コレクティブ・リサーチ:ダンスエバンジェリスト小㞍健太がファシリテーターとなる実験的なワークショプ
 ex) リーガルセミナー:DaBY リーガルアドバイザー東海千尋によるセミナー

【あつまる】

オープンラボ  キッズや学生、一般の方が参加できるプログラム
・多様なアーティストやクリエイター・舞台スタッフの交流の場としてのプラットフォーム
・市民やダンスファンが気軽に立ち寄れるダンスアーカイブ
 ex)オープンリサーチ:コレクティブリサーチの成果発表
 ex) アーカイブのトークイベント:ダンサー・振付家によるアーカイブ作品の上映と解説
 ex) キッズ向けプログラム: キッズ向けプログラムなど

【むすぶ】

ネットワーク
・国内外のダンスを専門とする劇場や団体を結ぶハブ
・多様な団体と協働することで、ダンスを通じた社会貢献を実現

(*1)登録アーティスト
アーティスト、クリエイターがDaBY を利用するには、プロフェッショナル会員の登録が必要です。登録ダンサーは、特定のワーク
ショップへの参加、DaBY 作品の出演候補対象を基本とし、アプレンティスダンサー* レジデンスダンサー* レジデンスアーティス
ト* など独自の分類にあわせプロフェッショナルなダンス環境を提供します。ダンスエバンジェリスト小㞍健太がメンターとして活
動し、若手アーティストへのアドバイスや、クリエイションのサポートを行います。

ゲストアーティスト:堂園 翔矢・森永泰弘・田中麻里奈 など / レペティター*:小野麻里子 / レジデンスダンサー:安心院かな、岡本優香など

(*2)実験的な作品の創造“ コレクティブ”
アソシエイトコレオグラファーらが、次世代の作品を創作。初めてダンス作品に取り組む異ジャンルのアーティストが参加。
*第一弾アソシエイトコレオグラファー 鈴木竜。建築家、音楽家、ドラマトゥルクなどが参加。

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Dance Base Yokohamaアクティングエリア

歴史的建造物の復元建築として、窓などの開口部や柱の位置、天井高など構造はそのままに、ボックス・イン・ボックスの構法で空間を構成しています。
ダンスクラス、創作活動(レジデンス)、ショーイング、ワークショップ、トライアウト等を行うアクティングエリアを中心に、
周辺の廊下部分にライブラリー等のアーカイブ機能を配置、他にもバックヤードに楽屋やシャワー施設、オフィス、倉庫等を有しています。クリエイターのための真の創造の場にしていくために、さまざまな人たちと巡り合うことのできる空間構築をめざしています。

空間設計は、地元横浜馬車道に拠点を置き、まちづくりやクリエイターネットワーク構築で実績のあるオンデザインパートナーズの一色ヒロタカ等が担当。

日本の文化・芸術活動、特にコンテンポラリーダンスの発展に寄与することを目的として、2019 年3月1日に設立された一般財団法人セガサミー文化芸術財団が運営・管理していきます。

 

愛知県芸術劇場でダンスのキュレーター/プロデューサーとして活躍してきた唐津絵理さんがこの〈Dance Base Yokohama〉にかける想いは、バレエチャンネルのインタビュー記事で読むことができます。
https://balletchannel.jp/7692

記者会見の詳しいレポートはステージナタリーで読むことができます。

https://natalie.mu/stage/news/379950

なおDaBYのグランドオープンは6月中を予定していますが、緊急事態宣言の解除など周辺環境に鑑みながら決定されるとのことです。

******

※今回の事態を受け、アーティストサポート(DaBY スタジオ無償提供)が提供されます。

https://dancebase.yokohama/info/2419 (応募要項あり)
7月の一定期間、新型コロナウイルスで被害を受けたダンスアーティストへのリハーサルやクリエイション、映像撮影などの場として施設を開放します。
・内容: ダンスのリハーサル、クリエイション、自身のレッスン、オンライン発信のためのスタジオ使用、映像撮影
*ダンスの指導や集客を伴うイベント、有料のイベントは除く、人数制限あり
応募申込開始:6/2(火) 9:00~

応募申込締め切り:6/7(日) 21:00

申込結果通知:6月中旬ごろを予定

******

会見で印象的だったコメントをいくつかご紹介します。

まず小㞍健太さんの「エヴァンジェリスト」(伝道師)という聞きなれない肩書についてですが、ダンサーと観客の間をつなげる役割という意味です。プロがわかりやすい言葉でダンスを伝える役割を担っています。また、ダンサーと異ジャンルをつなげるリサーチのプロジェクトを行うと共に、経験を若い人たちにアドバイスしていきます。小㞍さんは、「ダンスは伝承するものであり、共感してもらうことが大切。一緒に踊ることで共感してもらうこと。興味のあるアーティストに接するとともに、興味がないかもしれない人たちにも開いていきたい。ダンサーやアーティストが認知されていくことに役立てるような活動をしていきたい」と語りました。

冒頭のあいさつでは小㞍さんは、「過去10年、日本とオランダを拠点に活動してきましたが、常にダンス活動の環境に苦労してきました。ダンサーが独立、自立できるシステムが日本にはありません。ダンスのアーティストは、日々のトレーニングに加えて、リサーチや創作をする必要もあります。ヨーロッパと日本の状況を簡単に比べることはできませんが、私がしてきたさまざまな経験を生かして、ダンサーが活動するための基盤作りをしつつ、ダンスを広く知っていただけるような活動をしていきたいです」と述べています。

唐津さんは、「空間を作ることを意識していきましたが、コロナウィルス禍もあってオープンが延期になり、オンライン上のつながりも重要だと考えるようになりました。危機感や情熱によりオンライン上でできることがあると再認識しました」「(5月頭の)公演を開催することを目指していましたが、できなくなった時にどうするべきかと考えた時に、一般の観客との関係が大切なのではないかと感じました。改めてアートの役割を考える機会を与えられ、ここでトライすることに中に新しい挑戦が出てきました。いろんな人と走って挑戦したい」と意気込みを語りました。

アソシエイトコレオグラファーの鈴木竜さんは、「プロフェッショナルな環境が整っているとは言い難い日本ですが、若手世代のアーティストとしてクリエイションに、歴史の一部として取り組んでいきます」「この状況だからこそ生まれる作品があると感じています。どういった形にしてしていくか、作品の発表の方法についても模索していきたい」と思いを語りました。

**************

名称: Dance Base Yokohama(ダンスベースヨコハマ)
愛称: DaBY(デイビー)
所在: KITANAKA BRICK&WHITE(北仲ブリック&ホワイト)BRICK North 3 階
   神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2
URL: https://www.dancebase.yokohama 
開館時間: 10:00~18:00( 火〜土 / 日・月休)
 ※日曜日には、トライアウト公演やワークショプを実施する場合があります。
 ※月曜日が祝日の場合は、その翌日に休館いたします。
 ※年末年始、お盆期間に休館有り。詳細はウェブサイトにてご確認ください。
利用方法: 「DaBY メンバーズ」登録(無料)
 Dance Base Yokohama(DaBY)をご利用いただくためには、「DaBY メンバーズ」へのご登録(無料)
 をしていただく必要がございます。DaBY メンバーズのご登録は、
 ウェブサイト(https://dancebase.yokohama/members)にてお願いいたします。
グランドオープン: 2020 年6月中予定 (* 緊急事態宣言の解除など周辺環境を鑑みながら決定していきます。)
運営: 一般財団法人セガサミー文化芸術財団

2020/05/27

パリ・オペラ座バレエのダンサーたち、オーストラリア・バレエの『ジゼル』自宅隔離中のウィリたちなど、隔離中映像の紹介

日本国内の緊急事態宣言は解除されましたが、劇場で公演を観ることができるようになるまでは、まだしばらく時間がかかりそうです。

海外の例では、バイエルン国立劇場では毎週月曜日にダンスのソリストやパ・ド・ドゥ、歌手や室内楽による無観客公演が行われており、オンラインでオンデマンドにて視聴することができます。

https://www.staatsoper.de/en/staatsopertv.html?no_cache=1

バレエ公演の再開のニュースといえば、封じ込めに成功したニュージーランドの、ロイヤル・ニュージーランド・バレエが5月、6月に行われる公演を8月20日からに延期し、国内ツアー公演を行うと発表されました。しかし例えばパリ・オペラ座はほぼ年内の公演は難しいという報道が流れてきています。先日はフランスのテレビ番組に、ドロテ・ジルベール、レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、フランソワ・アリュが出演して踊りました。

https://www.tf1.fr/tmc/quotidien-avec-yann-barthes/videos/la-culture-chez-vous-germain-louvet-et-leonore-baulac-danseurs-a-lopera-de-paris-19786662.html






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Très heureux d’avoir pu participer à cette merveilleuse émission @france2 #legrandechiquier !

François Alu(@francoisalu)がシェアした投稿 -

 

まだなかなか劇場が開かない中、ダンサーたちはどのように過ごしているのでしょうか?いくつかのユニークな動画をご紹介します。

 

オーストラリア・バレエの「ジゼル」のウィリたちが隔離中に何をしているのか…アルブレヒトへの復讐の相談でした。

ミルタ姐さんがカッコよくて最高です。途中出てくる映像は近藤亜香さんのジゼルと、新国立劇場バレエ団の『不思議の国のアリス』にゲスト出演する予定だったタイ=キング・ウォール。自宅隔離中のウィリたちの一人に渡邊綾さん(爪を磨きまくっています)。非常に秀逸な編集です。元プリンシパルのダニエル・ロウが演出、振付を手掛けているのですね。

ソルトレイクシティのバレエ団、バレエ・ウェストでは懐かしの青春映画『フットルース』の音楽を使い、足先だけで音楽を表現しています。ポワントワークだけで音楽を表現するテクニックの素晴らしさ(一部はスニーカーや靴下)時々ワンちゃんや赤ちゃんが参加するのも可愛い。

 

アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のダンサーたちは、遠隔で『ラ・バヤデール』の影の王国を踊っています。美しいですね。

オーストリア、ドイツ、ポーランド、オランダなどでは、換気や消毒など万全の注意を払ってソーシャルディスタンスを保った状態で、クラスレッスンや少人数のリハーサルなどが始まっているようです。安全を確保した上で公演が再開される日が待ち遠しいですね。

2020/05/26

新国立劇場巣ごもりシアターで新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』を29日より配信

残念ながら2月26日の『マノン』公演を最後に、『Dance to the Future2020』『ドン・キホーテ』『不思議の国のアリス』と公演中止が続いている新国立劇場バレエ団ですが、5月最終週からの配信(5月29日~6月5日)は 、 バレエ『ロメオとジュリエット』が配信されます。

Mainsugomori

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html

 バレエ  ロメオとジュリエット 
(2016年11月4日公演)

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撮影:鹿摩隆司(2016年公演)

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ 
【振付】ケネス・マクミラン
【出演】小野絢子、 福岡雄大、 木下嘉人、 菅野英男、 奥村康祐、 渡邊峻郁、 貝川鐵夫、 本島美和 ほか

【指揮】マーティン・イェーツ 
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

人々の心を惹きつけてやまないシェイクスピアによる永遠のラブストーリー。 巨匠ケネス・マクミランによるドラマティックな振付は、 プロコフィエフの繊細で豊かな音楽と一体となって登場人物の感情を余すところなく表現し、 観る者すべてを虜にします。 舞踏会での出会いの場面から、 バルコニーのシーン、 そしてラストの墓場のシーンまで、 名場面は枚挙に暇がありません。 2016年の上演より、 小野絢子、 福岡雄大主演の公演映像をお贈りします。

【配信日時】2020年5月29日(金)15:00~6月5日(金)14:00

 バレエ  ロメオとジュリエット 
3分でわかる!バレエ『ロメオとジュリエット』: https://youtu.be/RvI5eF7MiiY

リハーサル映像(World Ballet Day LIVE 2019より): https://youtu.be/H0CRsCmnOCY

小野絢子×福岡雄大が語る『ロメオとジュリエット』の魅力
5月29日(金)14:45-14:55 
福岡雄大オフィシャルインスタグラムアカウント(@yudaifukuoka_official)にて ライブトーク を行います。

新国立劇場バレエ団を代表する小野絢子、福岡雄大ペアの至高のパートナーシップを堪能できる作品です。特に小野さんの天才的なほどの演技力と繊細な動きで、ジュリエットのあっという間の愛と死を駆け抜けていく様には、心震わされました。この作品を映像で観られるのは本当に嬉しいことです。

なお、6月26日(金)までの配信をもって、「巣ごもりシアター」は終了するとのことです。5月25日に緊急事態宣言が解除され、徐々に劇場の幕も開く日が近づいてきていると期待しています。どれほど劇場で観る舞台が自分の生活にとって大切なものであり、幸せな体験であったかを実感する毎日です。早く安心して舞台を観ることができるよう、事態の収束を祈ります。

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◆新国立劇場バレエ団ダンサーによるinstagramライヴトーク(リレー方式)


・下記よりご覧いただけます。

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▲福岡雄大

※視聴者の皆様からのご質問コーナーの時間も予定されています。

赤井綾乃&福岡雄大】

・日時:5月26日(火)14:30-15:00

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山田歌子&福岡雄大】

・日時:5月26日(火)15:30-16:00

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佐野和輝&福岡雄大】★

・日時:5月26日(火)16:30-17:00

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多田そのか&福岡雄大】

・日時:5月27日(水)14:30-15:00

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川口 藍
&福岡雄大】

・日時:5月27日(水)15:30-16:00
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最終回は6月の予定です。

福岡雄大さんのInstagramで行われる、通称”雄大の部屋”。福岡さんの気配りが行き届いた話術によって、今まで知らなかったダンサーたちの一面を知ることができて、より一層バレエ団に親しみを持つことができました。ほとんど毎日のように行われているこのトークは、自粛生活のオアシスです。福岡さん、そしてバレエ団の皆さんにはここでもお礼を申し上げたいです。また舞台を観ることができる日が待ち遠しい限りです。

2020/05/17

5月17日NHK-BSプレミアムシアターはミハイロフスキー・バレエの「ラ・バヤデール」、24日はロイヤル・バレエ「ロミオとジュリエット」

5月17日(日)NHK-BSプレミアムのプレミアムシアターはミハイロフスキー・バレエの「ラ・バヤデール」、数々の古典バレエを生み出したマリウス・プティパのドキュメンタリー、そして再放送ですがイリ・キリアンの傑作選「時の架け橋」が放映されます。

また翌週5月24日(日)の同番組では、ロイヤル・バレエ高田茜さんと平野亮一さんが共演した「ロミオとジュリエット」バレエ・プレルジョカージュの「プレイリスト#1」が放映されます。

https://www4.nhk.or.jp/premium/

6月21日(日)はバットシェバ舞踊団の来日公演で大きな衝撃を与えた「Sadeh21」イングリッシュ・ナショナル・バレエの傑作アクラム・カーン振付『ジゼル』、バットシェバ舞踊団 『ラスト・ワーク』が放映されます。

非常に作品選びのセンスが良いと言えるでしょう。このような素晴らしい演目がテレビで観られるのは嬉しいですよね。



5月17日(日)午後11時20分~午前3時30分

◇ドキュメンタリー
『マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人』(2019年)
◇ミハイロフスキー・バレエ『ラ・バヤデール』
【5.1サラウンド】
◇チェコ国立バレエ『イリ・キリアン 時の架け橋』【再放送】




ドキュメンタリー「マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人」(2019年)

◇ドキュメンタリー
「マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人」(2019年)(23:24:00~0:16:30)



ミハイロフスキー・パレエ「ラ・バヤデール」


◇ミハイロフスキー・バレエ「ラ・バヤデール」(0:16:30~1:54:30)
<演 目>
バレエ「ラ・バヤデール」(全3幕)
原振付:マリウス・プティパ
改訂振付:ナチョ・ドゥアト
音楽:ルドヴィク・ミンクス

<出 演>
ニキヤ(寺院の舞姫):アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
ソロル(戦士):ヴィクトル・レベデフ
ガムザッティ(王女):アンドレア・ラザコワ
王(ガムザッティの父):アンドレイ・カシャネンコ
大僧正:セルゲイ・ストレルコフ   ほか
ミハイロフスキー劇場バレエ団

<管弦楽>ミハイロフスキー劇場管弦楽団
<指 揮>パヴェル・ソロキン

収録:2019年11月14・16日 ミハイロフスキー劇場(サンクトペテルブルク)



チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」


◇チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」(1:57:00~3:30:00)
<演 目>
詩編交響曲(1978)
振付:イリ・キリアン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

ベラ・フィギュラ(1995)
振付:イリ・キリアン
音楽:ルーカス・フォス
        ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
        アレッサンドロ・マルチェルロ
        アントニオ・ヴィヴァルディ
        ジュゼッペ・トレルリ

小さな死(1991)
振付:イリ・キリアン
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

間奏曲
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

6つの踊り(1986)
振付:イリ・キリアン
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
<合 唱>ロンドン交響楽団合唱団、児童合唱団
<管弦楽>国民劇場管弦楽団
<指 揮>ヤロスラフ・キズリンク

収録:2018年10月11日 国民劇場(プラハ)





5月24日(日)午後11時20分~

◇英国ロイヤル・バレエ『ロメオとジュリエット』【再放送】
【5.1サラウンド】
◇バレエ・プレルジョカージュ『プレイリスト #1』

英国ロイヤル・バレエ「ロメオとジュリエット」




◇英国ロイヤル・バレエ「ロメオとジュリエット」
<演 目>
「ロメオとジュリエット」(全3幕)
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン

<出 演>
ジュリエット:高田茜
ロメオ:平野亮一   ほか
英国ロイヤル・バレエ団

<管弦楽>英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
<指 揮>ポール・マーフィ(4/13)
               コーエン・ケッセルス(4/27)

収録:2019年4月13・27日 ロイヤル・オペラ・ハウス(ロンドン)



バレエ・プレルジョカージュ「プレイリスト #1」


◇バレエ・プレルジョカージュ「プレイリスト #1」
<演 目>
「ベラータムへの帰還」
「千夜一夜物語」
「千年の平穏が続くだろう」
「スペクトラル・エヴィデンス」
「ル・パルク」
「戦闘の後の風景」
「ラ・ストラヴァガンツァ」
「白雪姫」
「ロメオとジュリエット」

振付:アンジュラン・プレルジョカージュ

<出 演>
バレエ・プレルジョカージュ

収録:2017年12月16日 王立オペラ劇場(パリ)

 

6月21日(日)午後11時20分~





◇本日の番組紹介
◇バットシェバ・ヤング・アンサンブル
『Sadeh21 (サデ21)』
【5.1サラウンド】
◇イングリッシュ・ナショナル・バレエ 『ジゼル』【再放送】
【5.1サラウンド】
◇バットシェバ舞踊団 『ラスト・ワーク』【再放送】
【5.1サラウンド】



バットシェバ・ヤング・アンサンブル 「Sadeh 21 (サデ21)」


◇バットシェバ・ヤング・アンサンブル
「Sadeh 21 (サデ21)」

<演 目>
「Sadeh 21 (サデ21)」
振付:オハッド・ナハリン
音楽:マキシム・ワラット

<出 演>
バットシェバ舞踊団ヤング・アンサンブル

収録:2018年10月27日 国立シャイヨー劇場 (パリ)



イングリッシュ・ナショナル・バレエ 「ジゼル」


◇イングリッシュ・ナショナル・バレエ 「ジゼル」
<演 目>
バレエ「ジゼル」
振付:アクラム・カーン
音楽:アドルフ・アダン
編曲:ヴィンチェンツォ・ラマーニャ、ガヴィン・サザーランド

<出 演>
ジゼル:タマラ・ロホ
アルブレヒト:ジェームズ・ストリーター
ヒラリオン:ジェフリー・シリオ
ミルタ:スティナ・クァジバー   ほか
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団
<管弦楽>イングリッシュ・ナショナル・バレエ管弦楽団
<指 揮>ガヴィン・サザーランド

収録:2017年10月25、28日 リバプール・エンパイア劇場(イギリス)



バットシェバ舞踊団 「ラスト・ワーク」


◇バットシェバ舞踊団 「ラスト・ワーク」
<演 目>
「ラスト・ワーク」
振付:オハッド・ナハリン

<出 演>
バットシェバ舞踊団

収録:2017年6月14・15日 国立シャイヨー劇場 (パリ)

2020/05/16

リンカーンセンター・アット・ホーム他ストリーミング情報追加

世界中の劇場による無料ストリーミングが次々と配信されており、追いつくのに必死な毎日です。

とても便利なリストを作ってくださった方がいますので、ご紹介しますね。こちらでほぼ網羅されているので、ぜひご参照ください。

http://hawkv.web.fc2.com/Viewing/viewing.html

 

ニューヨークのリンカーンセンターでは、貴重な歴史的な名演を配信します。

http://lincolncenter.org/lincoln-center-at-home/series/dance-week

 

 

2020/05/14

パリ・オペラ座の元エトワールたちによる動画、アフリカ系男性ダンサーたちによる動画などのコラボレーション

バレエ公演を行うことができない今、ダンサーたちは、私たちの生活を支えてくれる医療スタッフやインフラなどのエッセンシャルワーカーへと捧げる映像を製作したり、仕事をすることができないアーティストへの募金を呼びかける映像を製作したり、また様々な目的をもって、ダンスを観客に届ける方法を模索しています。

 

イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ、ジャン=ギョーム・バール、アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス、バンジャマン・ペッシュ、モニク・ルディエール、エリザベット・モーラン、レティシア・プジョル、イザベル・シアラヴォラ、デルフィーヌ・ムッサン、ニコラ・ル=リッシュ&クレールマリ・オスタ、カール・パケット、カロル・アルボ、ファニー・ガイダ、ジャン・ギゼリウス、ウィルフリード・ロモリ…綺羅星のようなパリ・オペラ座エトワールメンバーが、エッセンシャルワーカーへと捧げる美しい動画を創り上げました。元パリ・オペラ座のスジェ、マリー・ソレーヌ・ブレが監督しています。引退してもなお美しく、常人には出せない存在感と気品、味わいを見せる芸術家たちの姿は心を打ちます。

Un confinement, vécu par tous, aux quatre coins du monde… et ce film, dévoilant nos étoiles qui nous ont tant fait...

Marie-Solenne Bouletさんの投稿 2020年5月11日月曜日

 


一方でこちらはとてもかっこよく、ご機嫌な映像。世界中のアフリカ系男性ダンサーたちが、バレエシューズを投げて(一部カツラもありますが)ダンスのバトンをつないでいきます。アメリカン・バレエ・シアター、ベジャール・バレエ、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、キッド・ピヴォット、ロイヤル・バレエ(ジョセフ・シセンズ)、南アフリカのジョボーグ・バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・カナダ、とロコデロ・デ・モンテカルロなどに所属しているダンサーたちのトリを務めるのは、ABTやコンプレクションズ・ダンス・カンパニーなどで幅広く活躍した大御所、デズモンド・リチャードソン。男性ダンサーたちの美しい肉体美と茶目っ気がテンポよくて何回でも観てしまいます。






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ポーランド国立バレエは、初日を目前にして初演する予定だったマニュエル・ルグリ版『海賊』の公演が中止になってしまいました。そこで、「海賊」の花園のシーンを遠隔で踊った動画を配信しました。ギュリナーラに影山茉以さん、メドーラに海老原由佳さん。このほか丁子蒼さん、北野友里夏さんも出演しています。

 

Wczorajszy Międzynarodowy Dzień Tańca utwierdził nas w przekonaniu, że wszyscy nasi widzowie bardzo się już za nami...

Teatr Wielki - Opera Narodowaさんの投稿 2020年4月30日木曜日

 

春休みに帰宅したままのロイヤル・バレエ・スクールのYear7の生徒たちは、寮母さんたちに元気なところを見せるために、トイレットペーパーを投げてリレーする楽しい動画を製作しました。トイレットペーパーは英国からオーストラリアへと旅し、英国に戻ってきたとのことです。

2020/05/08

32人のトップバレリーナが踊る「瀕死の白鳥」、「Swans For Relief」チャリティ

世界14か国の22のバレエ団から34人のトップバレリーナが参加し、「Swans For Relief」チャリティ企画が行われています。

https://charity.gofundme.com/o/en/campaign/swansforrelief

サン=サーンス作曲、振付フォーキンの名作「瀕死の白鳥」を、チェリストWade Davisの演奏に合わせて、ステイホーム中の32人の白鳥が一人ずつ自宅やその近辺で美しく踊ります。

ABT(アメリカン・バレエ・シアター)のミスティ・コープランドと、元ABT、元マリインスキー・バレエ沿海州ステージのジョセフ・フィリップによる企画です。コロナウィルス禍で、世界中の劇場が公演中止となりました。所属するダンサーたちの多くは、給与がカットされたり、レイオフされたりして大きな被害を受けています。この動画によって寄付を募り、集められた資金はダンサーたちの所属カンパニーのダンサー救済基金や、芸術を支援する基金に寄付されます。

参加者が非常に豪華です。ミスティ・コープランド、フランチェスカ・ヘイワード、マリア・ホーレワ、オニール八菜、近藤亜香、倉永美沙、加治屋百合子、サラ・マーンズ、タイラー・ペック、イザベラ・ボイルストンなど綺羅星のようなスター・バレリーナや、日本人バレリーナも参加しており、それぞれが非常に表現力豊かで美しい映像となっています。

 

•Stella Abrera American Ballet Theatre, USA ステラ・アブレラ (アメリカン・バレエ・シアター)

•Precious Adams English National Ballet, England プレシャス・アダムズ (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)

•Nathalia Arja Miami City Ballet, USA ナタリア・アルハ (マイアミ・シティ・バレエ)

•Isabella Boylston American Ballet Theatre, USA イザベラ・ボイルストン (アメリカン・バレエ・シアター)

•Skylar Brandt American Ballet Theatre, USA スカイラー・ブラント (アメリカン・バレエ・シアター)

•Misty Copeland American Ballet Theatre, USA ミスティ・コープランド  (アメリカン・バレエ・シアター)

•Monike Cristina Joburg Ballet, South Africa モニク・クリスティーナ (ジョバーグ・バレエ、南アフリカ)

•Ashley Ellis Boston Ballet, USA アシュレイ・エリス (ボストン・バレエ)

•Greta Elizondo Nacional de Danza Mexico, Mexico グレタ・エリゾンド (メキシコ国立バレエ)

•Nikisha Fogo Vienna State Ballet, Austria ニキーシャ・フォゴ (ウィーン国立バレエ)

•Angelica Generosa Pacific Northwest Ballet, USA アンジェリカ・ジェネローサ (パシフィック・ノースウェスト・バレエ)

•Sarah Hay Freelance Ballerina, USA サラ・ヘイ (フリー)

•Francesca Hayward The Royal Ballet, England フランチェスカ・ヘイワード (ロイヤル・バレエ)

•Robyn Hendricks The Australian Ballet, Australia ロビン・ヘンドリックス (オーストラリア・バレエ)

•Whitney Jensen The Norwegian National Ballet, Norway ホイットニー・ジェンセン (ノルウェー国立バレエ)

•Yuriko Kajiya Houston Ballet, USA 加治屋百合子 (ヒューストン・バレエ)

•Maria Khoreva Mariinsky Theatre, Russia マリア・ホーレワ (マリインスキー・バレエ)

•Ako Kondo The Australian Ballet, Australia 近藤亜香 (オーストラリア・バレエ)

•Misa Kuranaga San Francisco Ballet, USA 倉永美沙 (サンフランシスコ・バレエ)

•Stephanie Kurlow Freelance Hijabi Ballerina, Australia ステファニー・クーロー(フリー、オーストラリア)

•Sara Mearns New York City Ballet, USA サラ・マーンズ (ニューヨーク・シティ・バレエ)

•Ginett Moncho Ballet Nacional de Cuba, Cuba ジネット・モンチョ (キューバ国立バレエ)

•Katherine Ochoa Ballet Nacional de Cuba, Cuba キャサリン・オチョア (キューバ国立バレエ)

•Hannah O'Neill Paris Opera Ballet, France オニール八菜 (パリ・オペラ座バレエ)

•Denise Parungao Ballet Philippines, Philippines デニース・パルンガオ (バレエ・フィリピン)

•Tiler Peck New York City Ballet, USA タイラー・ペック (ニューヨーク・シティ・バレエ)

•Tina Pereira The National Ballet of Canada, Canada ティナ・ペレイラ (ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)

•Ida Praetorius The Royal Danish Ballet, Denmark イダ・プレトリウス (デンマーク・ロイヤル・バレエ)

•Jemima Reyes Ballet Philippines, Philippines ジェマイマ・レイエス (バレエ・フィリピン)

•Ingrid Silva Dance Theater of Harlem, USA イングリッド・シルヴァ (ダンス・シアター・オブ・ハーレム)

•Bianca Teixeira San Francisco Ballet, USA ビアンカ・テイシェイラ (サンフランシスコ・バレエ)

•Xu Yan The National Ballet of China, China シュー・ヤン (中国国立バレエ)

 

日本でも、多くのダンサーが経済的な苦境に陥っています。多くの国内バレエ団では、給料性ではなく公演ごとにギャラが払われる形式となっており、公演のない今は収入の道を断たれた人もいます。バレエ教室やスタジオも閉鎖されており、副業で稼ぐのも難しい状況です。

国内バレエ団で寄付を募っているところは多いので、そこに寄付するというのも一つ。

新国立劇場

NBS/東京バレエ団 コロナ緊急寄付

スターダンサーズ・バレエ団

牧阿佐美バレヱ団

NBAバレエ団

チケットを払い戻さず「寄付」することによって税優遇が受けられる制度が新たに設立されています。

チケットを払い戻さず寄附することをお考えの方へ

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/202005011800_03.pdf

演劇界、ライブハウス、映画館などへの支援活動は行われていますが、ダンス界へのまとまった支援活動は今現在は立ち上がっていないようです。

日本政府は非常に芸術文化に対する支援に冷淡な現状ですが、なんとか日本のバレエ界も生き残れるように、できる支援はしていきたいと思います。

2020/05/06

WOWOWで5月に特集:クイーン×ベジャール

WOWOWでは、モーリス・ベジャールクイーンの楽曲を使って創作した傑作ステージ「バレエ・フォー・ライフ」と、その制作過程を追ったドキュメンタリーを5月16日に一挙放送します。

https://www.wowow.co.jp/special/016217

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ドキュメンタリー:フレディの魂を追悼するバレエ クイーン×ベジャール×ヴェルサーチ

5/16(土)午後5:20

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フレディ・マーキュリーの音楽が巨匠モーリス・ベジャールにより、いかにしてダンス作品へと生まれ変わったのか。クイーン・ファンにささぐドキュメンタリー。

ベジャール・バレエ団によるスイスのローザンヌ公演の、制作のスタートから公演の成功までを捉えたドキュメンタリーをお送りする。
番組では、クイーンのメンバーのブライアン・メイや、ロジャー・テイラーに加え、公演に出演したバレエダンサーのジル・ロマン、ウェイン・スリープ、振付師のアーリン・フィリップスのインタビュー映像を収録している。また、クイーンの過去ライブや、バレエ団のトップダンサーでフレディと同じく1990年代前半にエイズで亡くなったジョルジュ・ドンが踊りを披露するシーン、さらに、1997年にクイーンがエルトン・ジョンと共演し、ジョン・ディーコンのメンバーとして最後のパフォーマンスとなったフランス・パリでのプレミアパフォーマンスなど、超貴重映像満載でお届けする。

クイーン×ベジャール「バレエ・フォー・ライフ」 音楽:クイーン+モーツァルト 衣装:ヴェルサーチ

5/16(土)よる6:25

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バレエをこよなく愛したクイーンのフレディ・マーキュリー。世界の巨匠モーリス・ベジャールが、彼のために追悼を込めてヴェルサーチの協力を得て作り出した傑作ステージ。

伝説のバンド、クイーンのロック・ミュージックとモーツァルトのクラシック音楽を融合させ、フレンチ・バレエの巨匠モーリス・ベジャールが振り付けを担当、イタリアのファッション界の寵児ジャンニ・ヴェルサーチが衣装をデザインするという3つの巨大ブランドがコラボした傑作ステージをお届けする。
その強烈なインパクトに多くの注目を集めたステージ。楽曲にはクイーンの「Radio Ga Ga」「I Was Born To Love You」など誰もが知る名曲の数々が使われ、ファンならずとも心動かされるトリビュート作品だ。
ロックコンサートを思わせるドライブ感のある照明の中、ダンサーたちは生を炸裂させるがごとく踊りを披露する。バレエのイメージを超え、何もかもが型破りの歴史に残るパフォーマンスは必見!
<収録日・収録場所>



  • 1997年/スイス・ローザンヌ メトロポール劇場

今年のの6月に予定されていたベジャール・バレエ団の来日公演は5月での公演は見合わせになってしまいましたが(年内開催で調整中とのことで続報が待たれます)、来日してくれるまでの間、ぜひこちらの映像で楽しみましょう。企画の段階からクイーンのメンバーが協力し、その世界観を見事にバレエにした傑作です。

なお、WOWOWは5月も多くのバレエ作品の放映があります。

 

ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ 

5/6(水・休)午後1:00


ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ




ボリショイ・バレエ団「眠れる森の美女」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ、デヴィッド・ホールバーグ
5/6(水・休)午後3:10



ボリショイ・バレエ団「眠れる森の美女」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ



ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る




パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 カール・パケット引退公演
5/19(火)よる7:30

パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」







マリインスキー・バレエ団「海賊」ソーモワ、アスケロフ、キミン・キム主演
5/19(火)よる9:45



マリインスキー・バレエ団「海賊」


今、世界中の劇場やバレエ団、劇団、オーケストラなどが無料で舞台や演奏を配信していますが、これはあくまでも今回のコロナウィルス禍で公演ができないという事態に際して、家で自粛生活をしている人たちに対して心の癒しを提供し、芸術の大切さを知ってもらうために行われているものです。本来、このようなコンテンツに対しては対価を払うべきものであるということは忘れないでいただきたい、と思います。特に多くの芸術団体は公演ができなくて困窮しています。そのためには、DVDやブルーレイを購入する、寄付を行う、有償のレッスンを受講する、そしてWOWOWの放映のような優れた有料コンテンツをお金を払って観てほしいです。(WOWOWは加入月は無料で観られますので、そういった特典はぜひ活用してくださいね)

 

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