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2019年10月

2019/10/22

10月23日ワールド・バレエ・デー、詳細なタイムテーブル他 

いよいよ明日がワールド・バレエ・デー #WorldBalletDayです。

https://worldballetday.com/

各カンパニーが、どんな内容を提供してくれるのかを少しずつ明らかにしてくれています。

パリ・オペラ座バレエは、日本時間18:30よりヌレエフ版「ライモンダ」のリハーサルを1時間、FacebookとInstagramで中継するとのことです。

 

イングリッシュ・ナショナル・バレエは、ウィールドン版「シンデレラ」のリハーサルです。

ロイヤル・バレエは細かいスケジュールまで出ています。

 

ウィーン国立バレエ「ジュエルズ」(ルビー)予告編

 

そして、拙ブログのコメント欄で、時差を計算して各カンパニーの中継時間(日本時間)を出してくださった方がいます。Amdさんありがとうございます。

オーストラリア・バレエ THE AUSTRALIAN BALLET 12.00-16.00 AEDT (UTC +11) 10.00-14.00


ロイヤル・ニュージーランド・バレエ ROYAL NEW ZEALAND BALLET 15.00-16.00 NZDT (UTC +13) 11.00-12.00


クイーンズランド・バレエ QUEENSLAND BALLET 13.00-14.00 AEST (UTC +10) 12.00-13.00


新国立劇場バレエ団 NATIONAL BALLET OF JAPAN 12.20-13.10 JST (UTC +9) 12.20-13.10


西オーストラリア・バレエ WEST BALLET 11.30-12.00 AWST (UTC +8) 12.30-13.00


シンガポール・ダンス・シアター SINGAPORE DANCE THEATRE 12.00-12.30 SGT (UTC +8) 13.00-13.30


香港バレエ HONG KONG BALLET 13.00-14.15 HKT (UTC +8) 14.00-15.15


ボリショイ・バレエ BOLSHOI 9.00-13.00 MSK (UTC +3) 15.00-19.00


韓国国立バレエ KOREAN NATIONAL BALLET 15.00-16.00 KST (UTC +9) 15.00-16.00


ミラノ・スカラ座バレエ LA SCALA BALLET COMPANY 10.45-11.45 CEST (UTC +2) 17.45-18.45


デンマーク王立バレエ THE ROYAL DANISH BALLET 11.00-11.30 CEST (UTC +2) 18.00-18.30


パリ・オペラ座バレエ PARIS OPERA BALLET 11.30-12.30 CEST (UTC +2) 18.30-19.30


ロイヤル・バレエ ROYAL OPERA HOUSE THE ROYAL BALLET 11.00-15.00 BST (UTC +1) 19.00-23.00


ノルウェイ国立バレエ NORWEGIAN NATIONAL OPERA & BALLET 12.00-12.30 CEST (UTC +2) 19.00-19.30


スウェーデン王立バレエ ROYAL SWEDISH BALLET 12.45-13.15 CEST (UTC +2) 19.45-20.15


シュツットガルト・バレエ STUTTGART BALLET 13.00-13.30 CEST (UTC +2) 20.00-20.30


ポーランド国立バレエ POLISH NATIONAL BALLET 13.30-14.00 CEST (UTC +2) 20.30-21.00


ベルリン国立バレエ STAATSBALLETT BERLIN 14.00-15.00 CEST (UTC +2) 21.00-22.00


ケープタウン・シティ・バレエ CAPE TOWN CITY BALLET 15.00-16.00 SAST (UTC +2) 22.00-23.00


ウィーン国立バレエ WIENER STAATSBALLETT 15.15-16.00 CEST (UTC +2) 22.15-23.00


ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス ROYAL ACADEMY OF DANCE 14.30-15.00 (UTC +1) 22.30-23.00


バーミンガム・ロイヤル・バレエ BIRMINGHAM ROYAL BALLET 15.00-15.30 BST (UTC +1) 23.00-23.30


ミュンヘン・バレエ BAYERISCHES STAATSBALLETT 16.00-16.30 CEST (UTC +2) 23.00-23.30


プエルトリコ国立バレエ BALLET CONCERTO DE PUERTO RICO 10.00-11.00 AST (UTC -4) 23.00-24.00


イングリッシュ・ナショナル・バレエ ENGLISH NATIONAL BALLET 15.30-16.30 BST (UTC +1) 23.30-24.30


オランダ国立バレエ DUTCH NATIONAL BALLET 16.30-17.00 CEST +2) 23.30-24.00


ノーザン・バレエ NORTHERN BALLET 16.30-17.15 BST (UTC +1) 24.30-25.15


ヒューストン・バレエ HOUSTON BALLET 11.00-12.00 CDT (UTC -5) 25.00-26.00


スコティッシュ・バレエ SCOTTISH BALLET 17.15-18.00 BST (UTC +1) 25.15-26.00


アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター ALVIN AILEY AMERICAN DANCE THEATRE 13.00-13.30 EDT -4) 26.00-26.30


サンパウロ・ダンス・カンパニー sÂo PAULO DANCE COMPANY 15.00-16.00 BRT (UTC -3) 27.00-28.00


レ・グラン・バレエ・カナディアン・モントリオール LES GRANDS BALLETS CANADIENS DE MONTRÉAL 15.00-16.00 EDT (UTC -4) 28.00-29.00


アコスタ・ダンサ ACOSTA DANZA 16.00-17.00 CDT (UTC -4) 29.00-30.00


パシフィック・ノースウェスト・バレエ PACIFIC NORTHWEST BALLET 14.00-14.15 PDT (UTC -7) 30.00-30.15

偉大なバレリーナ、アリシア・アロンソが98歳で逝去

国際的なスターとして活躍した後、キューバ国立バレエの前身のバレエ団を設立し、現在に至るまでキューバ国立バレエの芸術監督を務めていたアリシア・アロンソが98歳で亡くなりました。

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1920年に生まれ、バレエ学校の同級生フェルナンド・アロンソと結婚後、身重のままニューヨークへ行き17歳で出産後スクール・オブ・アメリカン・バレエで学び、まだ誕生したばかりのアメリカン・バレエ・シアターやニューヨーク・シティ・バレエで踊り始めます。早くも19歳ごろから視力に問題が生じ、2回手術を受けますが視力はどんどん失われて行きました。1943年、23歳の時、すでにかなりの視力が失われてましたが、ABTでアリシア・マルコワの代役として「ジゼル」の主役を踊り大評判を呼び、彼女を代表する役とします。バランシンが「テーマとヴァリエーション」を振付けた時の初演ダンサーであり、またアンソニー・チューダーやアグネス・デ・ミルなど重要な振付家の作品も踊ってきました。すでにほとんど目が見えなくなっていたにもかかわらず、パートナーの助けを借りて伝説的な名演の数々を行いました。

1948年にアロンソは夫フェルナンドと、キューバで、キューバ国立バレエの前身となるカンパニーを設立します。当初はアロンソのプライベートカンパニーで、一度は解散し、しばらくアロンソはABTとバレエ・リュス・ド・モンテカルロで再び活躍します。1958年のキューバ革命後、彼女のバレエ団はカストロ議長からの支援を得て国立バレエ団となり、キューバ国民の誇りとなるような存在となります。フェルナンドとは後に離婚しますが、義理の兄弟であるアルベルト・アロンソは、有名な「カルメン組曲」を振付けました。アロンソはカストロ議長と親交を結びます。才能のある子どもを探して孤児院なども回り、貧しい子どもでも無料で通える国立バレエ学校からは、カルロス・アコスタ、ホセ・カレーニョなどのスターが育ちます。マイヤ・プリセツカヤの弟であるアザーリ・プリセツキーなど、旧ソ連からの教師を招き高いレベルのクラシック・バレエの教育が施されました。キューバではバレエダンサーの社会的な地位は高く、男の子にとってもあこがれの職業だそうです。

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一方で、アロンソは76歳まで踊り続け(日本で開催された第一回世界バレエ・フェスティバルにも出演)、若いバレリーナの出演機会を奪ったと批判されました。優秀なバレエ教師となった自身の娘であるラウラも例外ではなかったとのことです。また、西側との交流が少なくインターネットも使えなかったキューバという国柄もあり、キューバ国立バレエでは現代作品は取り入れられず、踊りのスタイルも古くなってしまいました。新しいレパートリーの挑戦したい多くのダンサーたちが亡命したり、活動拠点を海外に移すようになったのは皆さまもご存知の通りです。ソ連崩壊後、キューバは経済危機に陥り、外貨を獲得するために海外ツアー公演を行うようになりました。

近年では、2年に一度、ゲストカンパニーを招いてのキューバ国際バレエフェスティバルが開催されるようになりました。2016年の同フェスティバルでは、マーサ・グレアム・カンパニーがゲストカンパニーとなり、NYCBのジャスティン・ペックなど若手振付家による新しい作品や、またカルロス・アコスタが設立したアコスタ・ダンサによる現代作品も上演されました。

前身も含めるとアロンソは70年にわたってこのカンパニーを率いてきたことになります。北米のほとんどのカンパニーに、キューバ出身のダンサーがいます。バレエ界における貢献は多大なものでした。

ジゼルのヴェールに包まれたアロンソの棺を団員が担ぐ、葬儀の模様。「ジゼル」の音楽に載せて出棺されます。見送るために沿道に集まった人々の群れを見ると、いかに国民的なスターだったかがわかります。葬儀の模様は国営テレビ、ラジオで生中継されたそうです。

今年の1月に、キューバ国立バレエのトッププリマで、日本の世界バレエフェスティバルにも3回出演して超絶技巧を見せたヴィエングセイ・ヴァルデスが副芸術監督に就任することが発表されました。実質的な後継者です。

https://www.dancemagazine.com/viengsay-valdes-2641014548.html

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さすがに衰えてきたアロンソに代わって実質的な芸術監督として、レパートリーを決める、振付家や他のカンパニーと交渉するなどの実務についていました。今後は、受け継がれてきたレパートリーの継承や過去の作品の復元に加えて、新しい振付家の作品も積極的に導入する予定とのことです。アレクセイ・ラトマンスキーの「コンチェルトDSCH」もレパートリー入りしました。また、人気女性振付家アナベル・ロペス・オチョアがカンパニーのために新作を振付けるそうです。若いダンサーに機会をもっと与えることで、今後は亡命などで去るダンサーも減らしていきたいとのこと。

アリシア・アロンソ、ヴィエングセイ・ヴァルデス、そしてバレエ学校に通う若いバレリーナの3世代を追ったドキュメンタリー映画「ホライズン」
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90歳を過ぎても矍鑠としてきれいに化粧して、目が見えていないのに的確な指導をするアロンソの姿、バレエ学校の様子、時には悩むヴァルデスなど、キューバのバレエの現状も伝わってきて面白い作品でした。残念ながらDVDが出ていないので、またリバイバル上映されると良いのですが。

公開時に試写で観た時の私の感想です。

http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/10/post-deff.html

2019/10/17

10月23日のワールド・バレエ・デー、参加バレエ団とタイムテーブル

恒例となったワールド・バレエ・デー World Ballet Dayは、今年は10月23日(水)に開催されます。

https://www.roh.org.uk/news/join-the-sporting-elite-and-royal-ballet-dancers-live-and-behind-the-scenes-on-worldballetday-2019

今年も、オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエ、ロイヤル・バレエを中心に、いくつかのカンパニーが参加するという趣向です。FacebookとYouTubeでの生中継で一日中バレエ三昧です。

その参加カンパニーと、タイムテーブルが発表されています(画像はクリックすると拡大します)。ただし、タイムテーブルは現地時間なので時差を換算しなければならないのでかなりわかりにくいです。(そしてオーストラリア、ボリショイ、ロイヤルの中継時間とオーバーラップし、それぞれのバレエ団のFacebookでの中継となると思います)

Worldballetday2019schedule

今年は昨年、一昨年に続き、新国立劇場バレエ団が出演します。現地時間表記なので、日本時間の表記通り午後12時20分から13時10分までの40分間と今までより時間が伸びました。

「今年は本編中ではなく、新国立劇場バレエ団のFacebookページにて、稽古場でのリハーサルのライブ映像を独自に配信する予定です。」

とのことです。

新国立劇場バレエ団のパートは、こちらのYouTubeでも、ライブで視聴できるそうです。

オーストラリア・バレエ 23日(水)オーストラリア東部時間 12:00-16:00(日本との時差、マイナス2時間なので日本時間朝10時より)

ボリショイ・バレエ 23日(水)ロシア時間 9:00-13:00 (日本との時差 6時間なので日本時間15時より)

ロイヤル・バレエ 23日(水)英国時間 11:00-15:00 (日本との時差8時間なので日本時間19時より)

このほか31ものバレエ団が参加します。

例えばウィーン国立バレエは、バランシンの「ジュエルズ」のリハーサルを中継するそうで、これは魅力的ですよね。

(23日 ヨーロッパ時間15:15-16:00 (日本との時差7時間なので、日本時間22:15-)

変わり種といえば、インターネット接続が制限されていたキューバの、アコスタ・ダンサも今年初参加します。また韓国国立バレエも今年が初参加ではないでしょうか。昨年も参加していますが、パリ・オペラ座バレエも参加します。北米がちょっと手薄で、ヒューストン・バレエ、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、パシフィック・ノースウェスト・バレエ、レ・グラン・カナディアンと4団体のみです。過去に参加していたABTやボストン・バレエは今回は参加なし。

ワールド・バレエ・デーが開始された時より、中継の核となるバレエ団が二つ(サンフランシスコ・バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)減ってしまったものの、参加バレエ団数は増えており、これだけ世界中のバレエを一日で観られるイベントは他に類を見ないものなので、本当に楽しみです。

World Ballet Dayオフィシャルサイトには、オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエ、ロイヤル・バレエのそれぞれの中継サイトのリンク動画も貼られていました。また、それぞれの参加カンパニーの公式サイトにもリンクが張られています。

 

2019/10/12

すべてのバレエ愛好家に捧ぐ 世界初の図鑑が11月発売!『バレエ大図鑑』

河出書房新社より、11月上旬に『バレエ大図鑑』が発売されます。

http://web.kawade.co.jp/bungei/2685/

Ballet-the-definitive-illustrated-story

英国ロイヤル・バレエ、K-Ballet Companyのプリンシパルとして活躍し、先日イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールの校長に就任した名バレリーナ、ヴィヴィアナ・デュランテ監修による、バレエのすべてを網羅したと言ってもいい図鑑です。バレエの誕生から今までの歴史、主要なバレエ作品、ダンサーや作品を年代順に取り上げたほか、特に有名なバレエ作品については詳細にストーリーラインも時系列で図版を多用して解説。これ一冊でバレエについての基礎知識が身につきます。

英国で出版された本なので、イギリス中心にはなっていますが、もちろんロシア・バレエ、バレエ・リュス、パリ・オペラ座やアメリカのバレエ等も掲載されています。『冬物語』や『クローマ』など最近の作品の解説もあり、写真も豊富に掲載されていて、とても美しい一冊になっています。

こちらの本ですが、私が今回日本語版の監修をさせていただきました。大変な作業でしたが、とても楽しかったです。一年前から取り組んでいたので、本が完成したのはとても嬉しいです。見本はすでに手元に届いていますが、とても豪華で、ページをめくるとわくわくします!定価が高いのですが、一家に一冊、という感じでぜひ手に取っていただければと思います。

すべてのバレエ愛好家に捧ぐーー

画期的な切り口でバレエのすべてを網羅した世界初の図鑑!

【本書の特徴】
●バレエの誕生から現代まで、バレエの歴史に沿って、70以上の重要作品を 世界的視点で完全網羅
●チャイコフスキー、ストラヴィンスキーといった作曲家、プティパからバランシン、 マシュー・ボーンまで主要な振付家、ニジンスキー、マーゴ・フォンテーン、ルドルフ・ ヌレエフからカルロス・アコスタまで歴史に名を残すダンサーたちーー
総勢80名以上の主要人物たちを、その生涯や作品、歴史的影響まで徹底紹介
●英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして世界的人気を誇ったバレリーナ、 ヴィヴィアナ・デュランテが全面監修

◆目次◆
バレエの誕生 1550~1830年
ロマンティック・バレエ 1830~1860年
クラシック・バレエ 1860~1905年
モダン・バレエ 1905~1945年
バレエの国際化 1945~1975年
今日のバレエ 1975年~現在

ヴィヴィアナ・デュランテ=総監修  森菜穂美=日本語版監修

■体裁:B4変形(301mm×252mm)/上製本/360ページ/オールカラー

■定価:13,800円(税別)

■2019年11月上旬発売予定

ちなみに、表紙の美しい脚は、ロイヤル・バレエの金子扶生さんのものです。書籍の中には、金子さんの美しい撮り下ろし写真が何枚も掲載されています。

 


バレエ大図鑑

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河出書房新社
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2019/10/11

ミハイロフスキー劇場バレエ ジュリアン・マッケイのインタビュー

11月に『パリの炎』『眠れる森の美女』(ナチョ・ドゥアト振付)で来日公演を行うミハイロフスキー劇場バレエ。以前はレニングラード国立バレエとして知られ、日本のファンにもお馴染みの存在でした。

https://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2019/

その中で特に注目されるのは、日本初演となるメッセレル版『パリの炎』に主演し、日本デビューを飾るジュリアン・マッケイ。21歳という若さです。すでにインスタグラムのフォロワーは11万人を突破し、バレエファンのみならず、感度の高い日本のファンの心をつかんでいます。

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ボリショイ・バレエ・アカデミーに11歳で入学(外国人では当時最年少記録)し、ロシアのフル・ディプロマをアメリカ人として初めて獲得。ローザンヌ国際バレエコンクールではスカラシップを獲得して1年間英国ロイヤルバレエで研修生として踊り、ミハイロフスキー劇場バレエに入団。バレエ団史上最年少でソリストとなり、すぐに主演するようになりました。バレエ団での活動の他、世界中のガラ公演で踊るなど、幅広く活躍しています。少女漫画から抜け出たような美しい容姿の持ち主で、モデルとしても活動しています。

また、最近弟ニコラスとマッケイ・プロダクションズを設立して、様々なクリエイティブな活動も開始しました。マッケイ・プロダクションズには、マリインスキー・バレエのウラジーミル・シクリャーロフも所属しており、彼の映像なども撮影しています。

そのジュリアンに先日、電話でインタビューを行い、光藍社さんの公式サイトに掲載されました。

https://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2019/#interview

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インタビュー記事に掲載しきれなかったエピソードを少しこちらの番外編で掲載しますね。この若さで、しっかりとしたビジョンを持ち、バレエをどうやって発展していくべきかを真剣に考えている聡明さが感じられました。(本編はこちらをご覧ください)

現在のバレエ団での教師は、ミハイロフスキー劇場バレエ(レニングラード国立バレエ)の来日公演やゲスト出演などで、日本でもよく知られているミハイル・シヴァコフです。(シヴァコフは現役を続けており、今回の来日公演にも出演予定です)

ローザンヌ国際バレエコンクールに出場して、スカラシップを獲得してロイヤル・バレエの研修生になりましたね。研修期間が終わった後、ロイヤル・バレエには入団せず、ミハイロフスキー・バレエに入団されましたね。やはりロシア・バレエが好きだからですか?

 「ロイヤル・バレエで踊ることも、小さいころからのぼくの夢でした。ロイヤル・バレエには、スティーヴン・マックレーやナタリア・オシポワなどたくさんの憧れのダンサーがいます。オシポワは、ぼくがボリショイ・アカデミーの生徒の時にボリショイの舞台でよく観ていたので、同じカンパニーで踊ることができてとても嬉しかった。ロイヤルでは、スタジオでリハーサルを一人でしていると、マシュー・ゴールディングがやってきていろんなコツを伝授してくれたり、ワディム・ムンタギロフがいつもスタジオにいて稽古するところを見たりなど、素晴らしい経験をすることができました。

ロシアに行ったのは、よりチャレンジングな環境で、ソリストの役を踊りたいと思ったからです。ロイヤルにいると、そういう役を踊るにはもう少し時間もかかってしまうし、ロシアで自分の可能性を極限まで追求したいと思いました」

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ジュリアンさんはモデルとしても活動していますし、バレエファンに限らず様々なジャンルの若い方から人気があります。バレエをもっと幅広い観客に知ってもらうにはどうすればいいと思われますか?

「異分野のアーティストとコラボレーションすることがとても大事だと思っています。21世紀にバレエを発展させるためには必須のことですね。テクノロジーを取り入れることも大切になってくるでしょう。美術館に行って美術を鑑賞する時にオーディオガイドが存在するようにストーリーの理解に助けになるものがあると、より広がるのでは。若い人がもっとバレエの世界に入ってきて、クリエイティブな人たちが関わるようになって、変化が訪れるべきだと思っています。これが、弟と設立したプロダクションカンパニーでぼくがやろうと思っていることです」

「このプロダクションでは、世界中のクリエイティブなアーティストにスポットライトを当てたいと思っています。彼らにインスピレーションを与え、プラットフォームを作ってより多くの創造の機会を与えられたらと。ダンスやパフォーミングアートは万国共通のもので、どこに行ってもダンスは理解してもらえるという利点があります。どんなバックグラウンドのどんな人とも交流できます。ファッションや映画、美術の世界とも連携し、より多くの人たちとのコミュニティを作りたいという想いがあります。ダンスのアーティストのマネジメントも、何年も先まで決まっているオペラ歌手のようにできるようになればと思っています」

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先日、アメリカのテレビ局で、英国のジョージ王子がバレエを習っていることを揶揄するコメントが放映されて批判を浴びましたが、そのことについてどう思いますか。

 「バレエそのものがまだ人々に理解されていないから、あのような揶揄がされたのだと思います。ヌレエフ、バリシニコフといった偉大な男性ダンサーがいたにもかかわらず。まだまだぼくたちが戦って、知られるように努力しなければならないと思っています。もちろん、バレエそのものが一番大切なのは言うまでもありませんが、ソーシャルメディアなども活用して、バレエという芸術の素晴らしさを伝えて行きたい。TV番組でバレエの舞台裏を伝えてバレエダンサーの真実の姿を見せることはその一つの手法ですね。弟とぼくは、ツアー先ではどんなことをしているか、身体の治療、公演が終わった後の姿などを見せていきます。芸術の他のジャンルでは同じようなプラットフォームがあるので、バレエでもやっていきます。あまりバレエ界ではそのようなことを積極的にシェアしていません。だから、ダンサーが世界中を飛び回って公演をしていても、それがどんなにすごいことか知らない人はたくさんいます。バレエは、人々に希望を与えたり、全く違う世界へと連れて行ってくれたりする稀有な芸術であることをもっと知ってほしい」

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「世界を変えたアーティストたちというテーマの公演を企画しています。今は壁を越えて成功するというイメージが持ちにくい時代だと思います。でも、周りの人々、クリエイター、家族、ファン、友人などの支援があって頑張れば成功できるというメッセージを、偉大なアーティストたちの伝統を受け継いで舞台を通して伝えたい」

「ぼくは学生時代にInstagramのアカウントを始めて、最初は日常生活のなんてことないことを投稿していて、アメリカにいる家族や友達にシェアするために使っていましたが、それが何をもたらすかについては気が付いていませんでした。いつの間にかフォロワーが10万人を超えていて、今や世界中の人たちとつながるようになりました。ソーシャルメディアを使って、芸術とポジティブなエネルギーを伝えることができるのは、なかなかすごいことです」

「今ぼくは21歳ですが、まだ若いから先が長いと思ったことはありません。やらなくてはいけないことがたくさんあって、時間はいくらあっても足りないほどです。ぼくはいつも「メメント・モリ」(死を忘れるな)という言葉を念頭に置いています。何が起きるかわからないので、今できることは、今やりたいのです。」

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ダンス以外にはどのような芸術に興味を持ってきましたか?

 「小さいころから映画や美術などに触れる機会をたくさん持っていました。子どもの頃は、弟ニコラスと美術館に行っては迷子になったものです。彫刻やエジプトのミイラ、そして陶芸も大好きでした。モスクワには、伝統的な美術を誰でも学べるアカデミーがあって素晴らしいことだと思います。そして今サンクトペテルブルグでは、エルミタージュ美術館のすぐそばに住んでいるので、自由時間にはそこで過ごすことが多いです」

これからブレイク必至、バレエ界のみならず幅広い世界へと羽ばたいていくスターの誕生する瞬間を、ぜひ『パリの炎』で観てください。本当に楽しみです。

(ジュリアンの弟ニコラスが撮影した、パリ・オペラ座でリハーサルするジュリアンのフィルム。ジュリアンの公式YouTubeチャンネルより)

 

ミハイロフスキー劇場バレエ
『パリの炎』
全3幕 作曲:B.アサフィエフ 振付:V.ワイノーネン/改定振付:M.メッセレル
日程:2019年11月21日(木)15:30/19:30
料金(15:30回):SS席22,000円 S席20,000円 A席17,000円 B席14,000円 C席 10,000円 
         D席7,000円
料金(19:30回):SS席24,000円 S席22,000円 A席19,000円 B席16,000円 C席12,000円
         D席9,000円
 予定出演者:
■15:30公演
ソリスト:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、イワン・ザイツェフ、イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ ほか
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■19:30公演
ソリスト:オクサーナ・ボンダレワ(ゲスト)、ジュリアン・マッケイ、イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ ほか
管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
ミハイロフスキー劇場バレエ
『眠りの森の美女』

全3幕プロローグ付 作曲:P.チャイコフスキー 振付:N.ドゥアト
日程:2019年11月23日(土・祝)17:00・24日(日)11:30/16:00
料金:SS席24,000円 S席22,000円 A席19,000円 B席16,000円 C席12,000円 D席9,000円

予定出演者:
■11/23(土)17:00公演
 ソリスト:イリーナ・ペレン、ヴィクトル・レベデフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■11/24(日)11:30公演
 ソリスト:アナスタシア・ソボレワ、ヴィクトル・レベデフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー
 
■11/24(日)16:00公演
 ソリスト:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、イワン・ザイツェフ、ファルフ・ルジマトフ(ゲスト) ほか
 管弦楽:シアター オーケストラ トーキョー

2019/10/09

Alexandre 最新号は、「ベートーヴェン・ソナタ」首藤康之×福岡雄大のフォトセッション&インタビュー

Alexandre 最新号では、新国立劇場バレエ団の中村恩恵振付『ベートーヴェン・ソナタ』に主演する、首藤康之さんと福岡雄大さんのフォトセッション&インタビューをお届けします。インタビューを担当しました。(写真撮影は井上ユミコさん)

https://www.alexandremagazine.com/009

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「ベートーヴェン・ソナタ」は、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンを二つのキャラクターに分け、ベートーヴェンを新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大、ルートヴィッヒを首藤康之が演じるという中村恩恵さん振付による作品。2017年の初演ではチケットは早々にソールド・アウトとなり、高い評価を得たこの作品が、熱望に応えて今年11月に再演されます。 Syyf_226 

撮影に際しては、首藤さん、福岡さんにインプロヴィゼーションのダンスも踊ってもらい、二人の研ぎ澄まされた美しい動きと熱量に圧倒されました。

東京バレエ団で『ボレロ』などベジャール作品を踊った後、フリーランスとなり、シディ・ラルビ・シェルカウイやウィル・タケットの作品やマシュー・ボーン『白鳥の湖』に主演、さらに演劇や映画などボーダーレスな活躍を続けている首藤さん。そして新国立劇場バレエ団を、さらに日本を代表するプリンシパル・ダンサーとして、ほとんど全ての作品に主演している踊り盛りの福岡さん。経歴も年代も違う二人が、一人の人物の別の面を演じる『ベートーヴェン・ソナタ』。全く違うタイプのダンサーでありながらも、目指すところには共通点があると感じました。二人とも、ダンス/バレエを心から愛し、真摯に取り組んでたゆまぬ努力を重ね続けている芸術家なのだと改めて感じながら、お話を伺いました。

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個人的にも、とても良いインタビュー記事が書けたと思っています!そしてこの二人のトップダンサーによる共演『ベートーヴェン・ソナタ』、ぜひお見逃しなく。(今回もかなりチケットが売れているようです)

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輝かしいキャリアを重ねながらも、進化をやめない二人のこれからの活躍からも、目が離せませんね。

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<ベートーヴェン・ソナタ公演概要>

 中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大ほか新国立劇場バレエ団

ベートーヴェン:福岡雄大 ジュリエッタ:米沢 唯 アントニエ:小野絢子 カール:井澤 駿 ヨハンナ:本島美和

ルーヴィヒ:首藤康之

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 公演情報

https://www.nntt.jac.go.jp/dance/beethovensonata/

チケット情報

http://nntt.pia.jp/event.do?eventCd=1905443&_ga=2.195194348.158102437.1570004078-1725114267.1525072331

舞台写真撮影 鹿摩隆司

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<首藤康之・今後の出演予定>

 PARCO劇場オープニング・シリーズ 第1弾

『ピサロ』

演出 ウィル・タケット

出演 渡辺謙 首藤康之ほか

日時 2020年3月13日(金)~4月20日(月)

会場 PARCO劇場

公式サイト

https://stage.parco.jp/program/pizarro/

<福岡雄大・今後の出演予定>

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 福岡雄大、小野絢子ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月19日(土)14:00、24日(木)13:00、26日(土)18:30

会場 新国立劇場 オペラパレス

 公演情報

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/romeo_and_juliet/

チケット情報

http://nntt.pia.jp/event.do?eventCd=1903835&_ga=2.191931754.158102437.1570004078-1725114267.1525072331

 

川越市バレエ連盟10周年記念公演『ジゼル』

音楽 アドルフ・アダン

振付 ジャン・コラリ、ジュール・ペロー、マリウス・プティパ

改訂振付 福岡雄大、小野絢子、柄本弾

日時 2019年11月16日(土)17:00

会場 ウエスタ川越大ホール

公演情報

https://www.westa-kawagoe.jp/event/detail.html?id=1707

2019/10/08

2020年1月31日、2月1日「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」


昨年、英国ロイヤル・バレエ団を引退し、現在は指導に当たる小林ひかるさんが初めてプロデュースを手掛けるガラ公演「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」が、2020年1月31日と2月1日に東京で開催されます。

http://www.royal-ballet-stars.jp/index.html

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本公演は、英国ロイヤル・バレエ団の今を彩る作品の幅広さやトップダンサー達の超絶技巧を伝える一方で、バレエに親しみのない方にもバレエ公演に脚を運んでもらいたいという強い願いが込められています。映像を用いて、作品の背景や出演者の想いを紹介したうえで、踊りをご覧いただくという形式によって、初めてご覧になる方にとっては分かりやすく、バレエファンの方には一層興味関心を深めていただけるような演出を予定。また、用意された3つのプログラムは、それぞれにテーマを持たせることで、バレエの持つ魅力を多角的に味わっていただけるひと時を提供いたします。

芸術監督 小林 ひかる
出演

ローレン・カスバートソン、高田茜、ヤスミン・ナグディ、フェデリコ・ボネッリ、平野亮一、ワディム・ムンタギロフ、メリッサ・ハミルトン、マヤラ・マグリ、ウィリアム・ブレイスウェル、アクリ瑠嘉

日時
2020年1月31日(金)~ 2月1日(土) 全3公演

・1月31日(金) 19:00公演 [Part1 & Part2]
・2月1日(土) 13:00公演 [Part1 & Part3]
・2月1日(土) 17:00公演 [Part2 & Part3]
※上記は開演時間になります。開場は開演の30分前になります。
※公演時間は約2時間30分です。(休憩1回)

会場
昭和女子大学 人見記念講堂
〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57

演目

私が初めてプロデュースを手がけるこのガラ公演は、バレエに馴染みのない方にも、演劇の国イギリスが誇る、英国ロイヤル・バレエ団の代表作を含む作品を通して、バレエとは何なのかを知り、台詞のいらないドラマを楽しむきっかけになってほしいという願いを込めて形作ったプログラムです。全3公演を通して、Part 1、2、3というテーマごとに分かれたプログラムから、1公演につき2プログラムずつを上演いたします。どのプログラムでも、映像を使用し、作品の背景や解説を交えた紹介VTRを通して、初めてご覧になる方にも、バレエ好きでいらっしゃる方にも、より深く作品を味わっていただける構成を考えております。
小林 ひかる

Part.1ダイナミズム- Dynamism -



ロイヤルゆかりの作品が誇るダイナミックな妙技を

1.『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ

ヤスミン・ナグディ、ワディム・ムンタギロフ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョトール・イリイチ・チャイコフスキー

2. “Corybantic Games” より パ・ド・ドゥ

マヤラ・マグリ、アクリ瑠嘉
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:レナード・バーンスタイン

3.『コッペリア』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ

高田茜、ウィリアム・ブレイスウェル
振付: ニネット・ド・ヴァロワ、レフ・イワノフ、エンリコ・チェケッティ
音楽:レオ・ドリーブ

4.『ライモンダ』第3幕 グラン・パより

メリッサ・ハミルトン、平野亮一
振付:マリウス・プティパ
音楽:アレクサンダー・グラズノフ

5. 『クローマ』より パ・ド・ドゥ

マヤラ・マグリ、アクリ瑠嘉
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:ジョビー・タルボット、ジャック・ホワイトIII

6.『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ 』

ローレン・カスバートソン、フェデリコ・ボネッリ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョトール・イリイチ・チャイコフスキー

Part.2パーソナル・エモーション- Personal Emotion -



ダンサー自身が想いを表現できる作品を自ら厳選

1.『ロミオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ

ヤスミン・ナグディ、ウィリアム・ブレイスウェル
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

2. 『レクイエム』より2つのソロ

第 2 曲 オッフェルトリウ: フェデリコ・ボネッリ
第 4 曲 ピエ・イェズ: ローレン・カスバートソン
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ガブリエル・フォーレ

3. “Two Pieces for HET”

マヤラ・マグリ、アクリ瑠嘉
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:エリッキ=スヴェン・トゥール、アルヴォ・ペルト

4. “Dance of the Blessed Spirits”

ワディム・ムンタギロフ
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:クリストフ・ヴィリバルト・フォン・グルック

5. 『ルナ』 (月のソロ)

メリッサ・ハミルトン
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

6.『春の水』よりパ・ド・ドゥ

高田茜、平野亮一
振付:アサフ・メッセレル
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ

Part.3神秘的な存在- Mystical Being -



バレエ作品で語り継がれる物語

1.『火の鳥』よりパ・ド・ドゥ

マヤラ・マグリ、平野亮一
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー


2. “Homage to the Queen”より Earthのパ・ド・ドゥ

高田茜、アクリ瑠嘉
振付:デヴィット・ビントレー
音楽:マルコム・アーノルド


3.『アポロ』より

メリッサ・ハミルトン、フェデリコ・ボネッリ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー

4. 『ラ・シルフィード』

ヤスミン・ナグディ、ウィリアム・ブレイスウェル
振付:オーギュスト・ブルノンヴィル
音楽:ヘルマン・レーヴェンスョルド

5. 『シルヴィア』よりグラン・パ・ド・ドゥ

ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:レオ・ドリーブ


チケット料金
全席指定・税込

S席
¥15,000
A席
¥12,000
B席
¥9,000

チケット
発売日時
10月12日(土)フジテレビダイレクト・ぴあ先行販売開始
10月19日(土)ローチケ・イープラス・チャコットweb先行販売開始
10月26日(土)チケット一般販売開始

チケット
発売窓口
10月12日(土)10:00より、
フジテレビダイレクト・ぴあにて先行販売開始!

★フジテレビダイレクト
http://fujitvdirect.jp/

★チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/royalballet-star/

0570-00-9916【先行期間特電】(音声自動応答)

0570-02-9999(音声自動応答)《Pコード:497-971》

※セブン-イレブン店頭マルチコピー機、ぴあ店舗でも直接購入できます。
★ローソンチケット
https://l-tike.com/2020rb/

0570-000-407(オペレータ対応10:00~20:00、2020年1月より10:00~18:00)

0570-084-003(音声自動応答)《Lコード:37005》

※ローソン、ミニストップ店内 Loppiでも直接購入できます。
★イープラス
https://eplus.jp/royalballet/

※ファミリーマート店内 Famiポートでも直接購入できます。
■チャコットweb(※S席のみ販売 ※座席選択不可)
https://www.ch-ecommerce.com

※(★)の窓口では、座席選択可能です。


主催 フジテレビジョン、New Artistry Ltd.
後援 ブリティッシュ・カウンシル、イタリア大使館
協力 チャコット


お問い合わせ インフォメーションダイヤル:0570-035-061
2019年10月12日(土)~2月1日(土)【平日12:00~17:00】

※10月12日(土)は10:00~17:00にて営業。
※10月19日(土)、10月26日(土)、と2月1日(土)は12:00~17:00にて営業。
※土日祝および年末年始は休業です。 [年末年始期間:12月28日(土)~1月5日(日)]


このガラについて語っている、小林ひかるさんのインタビュー記事

https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/tokyo/detail014366.html

2019/10/04

北村明子Cross Transit project最新作『梁塵の歌(りょうじんのうた)』

振付家・ダンサーの北村明子さんがアジアを旅して伝統舞踊、音楽、儀礼、武術をリサーチし創作を行うCross Transit プロジェクト

出会ったアーティストや文化からインスピレーションを受け、「記憶」「廃墟」「身体」をキーワードに、歴史の流れや場所を横断する作品を生み出してきました。昨年は『土の脈』をKAAT他、今年は米国ツアーでも上演し、私も観たのですが、アジアの多様な文化が共存、融合し、歴史的な背景も踏まえた力強いダンスには、大きな感銘を受けました。舞台美術や照明も素晴らしかったです。Ct_1
2018年に上演「土の脈」より。(撮影:大洞博靖)

東京、横浜、松本、カンボジア、アメリカでの上演を経て、今回はシリーズ最新作『梁塵の歌(りょうじんのうた)』を新たに創作・上演します。10月25日から27日に東京・世田谷のシアタートラムにて上演されます。

「梁塵(りょうじん)」とは、素晴らしい歌声が梁(はり)の上の塵(ちり)をも動かしたという中国の故事に由来する言葉です。Cross Transit 東南〜南アジア編の4年に渡る歩みがこの秋、シアタートラムの舞台に結実します。

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2018年に上演「土の脈」より。(撮影:大洞博靖)

『梁塵の歌』では、前作に続きインド北東部マニプール州より作曲家・音楽家のマンガンサナ氏をドラマトゥルクに迎え、インドネシアからもダンサーのアリ氏を招聘。日本のダンサー+クリエイターチームと一丸となり、前作『土の脈』が更なる進化を遂げます。ダンサーも、Co.山田うんなどで活躍する川合ロン、西山友貴ら実力派が揃いました。

Cross Transit project◆  公式サイト  http://www.akikokitamura.com/crosstransit/

北村明子が2016年に始動。表現形式や文化、国籍、言語の違いを超え、土地ごとの音楽や身体の所作に受け継(トランジット)がれている「種」を融合(クロス)させ、「未来のアジア」として開花させる試みです。

 

北村明子  Akiko Kitamura

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撮影:兼古昭彦

 振付家・ダンサー/信州大学人文学部准教授

1995年文化庁派遣在外研修員。Bates Dance FestivalUSA)、American Dance FestivalUSA)にて委託作品発表。代表作『finks(2001年国内初演)は多数都市にて上演、モントリオールHOUR2005年ベストダンス作品賞受賞。2005年ベルリン「世界文化の家」委託作品『ghostly round』は2008年まで世界各国で上演され絶賛を得た。2011年、インドネシアとの国際共同制作To Belong project (第7回日本ダンスフォーラム賞受賞)を開始し、国内外にて毎年新作を上演。2015年アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)個人助成日米芸術交流プログラムグランティスト。

2016年、アジアプロジェクト第2弾としてCross Transitを始動。2017年、サウンドモーフィングとダンスの実験を試みるソロ作品『TranSenses』をNY、モントリオールにて発表。同年、『Cross Transit』をカンボジアにて上演。

2018年は3月にCross Transit projectvox soil』、10月に『土の脈』を上演し、第13回日本ダンスフォーラム大賞を受賞。20193月には『Cross Transit』米国ツアー(NY、メリーランド州タウソン、ワシントンDC)を行なった。

【公演名】北村明子Cross Transit project 『梁塵の歌(りょうじんのうた)』

【演出・構成・振付・出演】北村明子

【ドラマトゥルク・音楽提供・出演】マヤンランバム・マンガンサナ(インド・マニプール州)

【振付・出演】柴一平、清家悠圭、川合ロン、西山友貴、加賀田フェレナ、岡村樹、ルルク・アリ(Solo  Dance  Studio/インドネシア)

【日 時】

2019年1025日(金)1930

10月26日(土)14001930

 10月27日(日)1400  ※各回とも開場は開演の30分前

【会 場】

シアタートラム 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-1-1

三軒茶屋駅(東急田園都市線・世田谷線)より直結

【チケット】

料金  一般:5,000円(税込み・整理番号付き自由席) 当日は500UP

<取扱い> 

◆イープラス  https://eplus.jp

◆世田谷パブリックシアター チケットセンター 03-5432-151510:0019:00

◆世田谷パブリックシアター 当公演サイト(オンライン予約は要事前登録)

  https://setagaya-pt.jp/performances/ryoujinnouta201910.html

2019/10/02

ワールド・バレエ・デー2019は10月23日開催

恒例となったワールド・バレエ・デーは、今年は10月23日(水)に開催されます。

https://www.roh.org.uk/news/join-the-sporting-elite-and-royal-ballet-dancers-live-and-behind-the-scenes-on-worldballetday-2019

今年も、オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエ、ロイヤル・バレエを中心に、いくつかのカンパニーが参加するという趣向になるようです。FacebookとYouTubeでの生中継で一日中バレエ三昧です。

ロイヤル・バレエのパートについてはある程度発表されています。

司会はアレクサンダー・キャンベルとクリステン・マクナリー。ロンドン時間の朝11時からのクラス・レッスンで始まります。

リハーサルの中継は、

「コッペリア」「エニグマ・ヴァリエーション」、キャシー・マーストン新作「The Cellist」(チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯を描いた作品)、「眠れる森の美女」の通し稽古。

また、マクミラン「コンチェルト」デュエットのマスタークラスは、団員及びロイヤル・バレエ・スクールの生徒向けのものが公開されます。

ロイヤル・バレエはメンタルヘルスのチャリティ、Mindと組んで、バレエダンサーやオリンピック選手などスポーツ選手などのメンタルヘルスを維持する重要性についてのシンポジウムを開催します。

また、ロイヤル・オペラハウスでは、この日に一般の人がダンサーによるワークショップに参加できるなどのプログラムも開催するそうです。生後12か月から2歳半までの乳幼児が参加できるプログラムや視覚障碍者向けのプログラム、ランチタイムパフォーマンスも開かれます。

 

今後また情報は随時追加されていくと思います。World Ballet DayのFacebookイベントに登録して最新の情報を集めましょう。

https://www.facebook.com/events/worldwide/world-ballet-day-2019/2282179138665464/

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