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2019/08/23

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン、ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

 8月23日(金)より全国公開が始まる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19』ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=romeo-and-juliet

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

プロコフィエフの旋律に乗せた不朽の名作「ロミオとジュリエット」。運命の恋人たちが情熱的に短い生を駆け抜ける本作は英国ドラマティックバレエの最高峰。ロイヤル・バレエならではの演劇性と、あまりにも美しく儚くロマンティックなバルコニーシーンの二人に心奪われる名作です。

試写で拝見しました。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」の感動も冷めやらぬうちに、またもや心震える体験、3幕は泣きっぱなしでした。若い主演二人の嘘偽りのない、役を生きて短い生を駆け抜ける姿に心寄せて胸打たれます。幕開トークに、偉大なジュリエット、アレッサンドラ・フェリが登場して実に深い話を聞かせてくれました。ジュリエットは世界と戦う最初のフェミニストだったと。そしてリハーサルでマクミランは、醜く見えることを恐れるなと言ったこと。

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

ヤスミン・ナグディの演技が素晴らしく、最初は本当に無邪気なのにみるみる成長していくのが見えます。インタビューでの美しい英語からもうかがえるように、とても知性溢れるバレリーナ。自分の意志で運命を切り開こうとする様子がうかがえます。みずみずしく初恋のときめきで甘美さと幸福感に浸るバルコニーシーン。それだけに引き裂かれる3幕の寝室のパ・ド・ドゥが痛切です。意に添わぬ結婚を強いられてまだ幼いのに一人で戦う気高さのジュリエットの姿は、性暴力と戦う現代の女性たちの姿に重なります。ロミオと一緒になる決意を固める、ベッドの上に座って前を見据える演技も、とても説得力があります。

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© 2019 ROH. Photograph by Helen Maybanks

若々しくこの上なく美しく情熱的で疾走感のあるマシュー・ボールのロミオはまさにはまり役といえます。バルコニーのソロの切れ味、美しいエポールマンとつま先、あまりにもロマンティックな熱い視線。4年前にも同じ役で共演している、同年代のナグディとのパートナーシップも良く、ふたりの会話が聞こえてくるよう。この時分の花をフィルムに収めてくれて感謝です。

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Photograph Alice Pennefather

ギャリー・エイヴィスのかっこよく熱いバッド・ボーイなティボルトも最高だし、ロザラインは金子扶生さんで美貌が映えます。マンドリンダンスには新プリンシパルのマルセリーノ・サンベで超絶技巧を披露します。マキューシオのヴァレンティノ・ズケッティ、ベンヴォーリオのベンジャミン・エラとも息が合って無邪気だけど熱い友情が感じられます。

幕間リハーサル映像はレスリー・コリアによるバルコニーシーンのリハーサル、そしてボールとエイヴィスの熱いソードファイトで、とても興味深いです。「ロミオとジュリエット」という不朽の名作が、いかにロイヤル・バレエの中で受け継がれてきたのかということが見えてきます。ソードファイトも、舞台で観る以上にハードなのがわかりました。刀などの小道具係の方の話も面白かったです。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」に主演して、センセーションを引き起こした新星、マシュー・ボールにインタビューさせていただいた記事が二つあります。

クラシカ・ジャパン(ロミオ役や演技などについてかなり深く濃く思い入れを語っています)

https://www.classica-jp.com/column/11064

 

Billboard Japan (映画館上映の意義や、来日公演のオフでの過ごし方などについても話してくださっています)

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2733

◎公開情報
『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19』
ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』
2019年8月23日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか、全国公開
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:パーヴェル・ソローキン

出演:
ジュリエット:ヤスミン・ナグディ
ロミオ:マシュー・ボール
マキューシオ:ヴァレンティノ・ズケッティ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ
パリス:ニコル・エドモンズ
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダーズ
キャピュレット夫人:クリスティナ・アレスティス
乳母:クリステン・マクナリー
三人の娼婦:ベアトリス・スティクス=ブルネル、ミカ・ブラッドベリ、ロマニー・パジャック
マンドリン・ダンス:マルセリーノ・サンベ
ローレンス神父:ジョナサン・ハウエルズ
ロザライン:金子扶生

 

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