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2019年8月

2019/08/30

9/7(土)BS1スペシャル「バレエの王子になる!“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」(追記あり)

プロを目指す4人の男子たち、華麗な舞台の裏側 

BS1スペシャル「バレエの王子になる!“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」

超スパルタ校長のもと、自らの限界に挑む若手イケメン・ダンサーたちの日々に密着

9/7(土)後10:00~11:50  NHK BS1

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=20090

世界屈指の名門バレエ学校のロシア・ワガノワ・アカデミーを舞台に、世界中から集まった若手ダンサーたちがトッププロを夢見て、自らの限界に挑む舞台裏に密着! 青春の日々と華麗で繊細なロシアバレエの神髄を描いていきます。

取り上げられているワガノワ・バレエ・アカデミーの男子生徒たちの中には、今年のワガノワ・バレエ・アカデミー来日公演で活躍した生徒もいます。(キリル・ソコロフスキー以外の3人は参加)

ロイヤル・バレエ・スクールのホワイト・ロッジを経てワガノワ・バレエ・アカデミーに入学し、マリインスキー・バレエへの入団が決まっている日英ハーフの大澤ホロウィッツ有論、モデルとして活躍し美しい容姿の持ち主、ボリショイ・バレエに入団が決まったキリル・ソコロフスキー、ワガノワ・バレエ・アカデミーの来日公演で大活躍したアメリカ系のミハイル(マイケル)・バルキジージャとフィンランド人のマルコ・ユーセラの4人を取り上げているようです。

ちなみに、今年のワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業生の就職先(現時点で判明分)はこちらのツィスカリーゼのファンブログの記事でまとめられていて随時アップデートされています。

https://melmoth.blog/post/186627566493/whos-going-where-class-of-2019-updates

Class of Nikolai Tsiskaridze

  • Mikhail Barkidjija - Mariinsky 
  • Evgeny Bolotskih - Mariinsky
  • Ruslan Vodzinsky - Mariinsky
  • Dmitry Sobolev - Yacobson Ballet
  • Marko Juusela - Mariinsky
  • Kirill Sokolovsky - Bolshoi
  • Aaron Osawa-Horowits - Mariinsky

ツィスカリーゼの生徒たちに寄せる愛情と厳しさには深い感銘を受け、バレエ・ダンサーになるための道がどれほど厳しいかということも伝わってくる、良い番組でした。

<追記>

NHK Worldのオンデマンドでこの番組の録画を英語字幕で視聴することができます。(2020年9月21日まで)

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/3004617/

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/3004618/

ワガノワ・バレエ・アカデミーの公式YTアカウントで、ツィスカリーゼのクラスの卒業試験の模様を見ることができます。

この番組にも出演しているマイケル・バルキジージャは、早くもマリインスキー・バレエ「海賊」でコンラッド役として抜擢されました。

https://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2019/10/25/2_1900

マルコ・ユーセラはマリインスキー・バレエに入団した初めてのフィンランド人です。

https://yle.fi/uutiset/osasto/novosti/marko_yuusela_stal_pervym_finskim_tantsorom_mariinskogo_tyeatra/10964731

2019/08/29

バレエ・アム・ライン 中ノ目知章さん記者懇談会

9月に「白鳥の湖」を引っ提げて初の来日公演を行うバレエ・アム・ライン

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オデットとジークフリート(C)Gert_Weigelt

ドイツ国内の評価が非常に高く、2013〜2015、2017年にはドイツのバレエ雑誌『tanz』で最優秀カンパニーに選ばれています。そして芸術監督マーティン・シュレップァーも振付家、芸術監督として高く評価され、2020年9月からはマニュエル・ルグリの後継者としてウィーン国立バレエの芸術監督に就任する予定です。

バレエ・アム・ラインは昨秋10 月にドイツにてマーティン・シュレップァー演出『白鳥の湖』を発表。チャイコフスキーが 1877 年に制作した原典譜を採用し、またその当時の初版台本に基づいて登場人物を設定するなど、オリジナルを尊重しつつ 単なる古典への回帰ではな く、きわめて普遍的な人間ドラマに仕立て上げ、不屈の名作をに新しい息吹をもたらしチケットも完売。ヨーロッパバレエ界では話題作品となりました。

来日公演のプロモーションのため、バレエ・アム・ラインのソリストである中ノ目知章さんの記者懇談会が開かれました。中ノ目さんは、シュレップァーのウィーン国立バレエ芸術監督就任に伴い、2020年9月にウィーン国立バレエに移籍するとのことです。

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中ノ目知章

1992年生まれ、神奈川県 出身。 現在 27歳。
児玉克洋、宮木百合子に師事。
2007年 第18回全日本バレエコンクール、第 40回埼玉全国舞踊コンクールに於いてジュニアの部第一位。
2008年 ハンブルクバレエ学校よりスカラシップを得て 2年間留学。 ジョン・ノイマイヤー、ケヴィン・へイゲンらの指導を受ける。
同校卒業後、ドルトムント劇場と契約、その後キール劇場、ノルウェー国立バレエ団 、そしてハーゲン劇場所属を経て現在ドイツ・デュッセルドルフ /デュイスブルクに拠点を置くバレエ・アム・ラインソリストとして活躍中 。
今秋9月のバレエ・アム・ライン初来日公演 シュレップア―版『白鳥の湖』ではオデットの継母の側近役予定 。

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ジークフリートと友人たち(C)Gert_Weigelt

Q. 今まで所属していたカンパニーとバレエ・アム・ラインの違う点は?

中ノ目:今まで所属していた劇場の中でも、環境がとても恵まれています。バレエスタジオが5つあり、サウナやジムもあり、マッサージなど身体のメンテナンスを受けられるところがすべて整っています。またカンパニーのレパートリーが今までいたカンパニーの中で一番充実して幅広いです。また、監督自身がクラスレッスンを週に一度してくれてお手本を見せてくれます。今までのカンパニーの中でも一番成長できたと思います。レパートリーはシュレップァーの作品だけではないのですが、彼はぼくを始め団員に合わせて振付けてくれるということもあり、みんなもぼくも彼の作品が一番好きです。

バレエ的、というのはちょっと表面的なところがあるので、彼はもっと人物を掘り下げようと思っていて、「パーソナリティ、パーソナリティ」と言ってそれぞれの個性を踊りに出してほしいと言っています。ぼくはなかなか出せないので、そこは普段のレッスンで出せるように努力しています。

Q.シュレップァー版『白鳥の湖』の特徴は?

ぼくなりの解釈になりますが、クラシック・バレエは綺麗に踊らなければならない。 衣装も飾り付けられていたり、特に“白鳥の湖”といえば白いチュチュを着た女性がアラベスクをしていたりという印象を持っている方が多いと思いますが、 マーティン・シュレップァーが見せたかったのは、 美しさだけではなくて、つねに“陰と陽” の美しさです。ぼくは女王の側近という悪役なので、バレエ的な美しさではなくて、人にある陰と陽を見せる部分にも美しさを見せているのが特徴だと思っています。表面的なものではないところに焦点を当てたような。踊っていてつらいところもあります(笑)中から出てくるものがないといけないのですが、つねに出せるわけではなくて。それが出せるととても心地よいです。ほかのバレエ団だと、グループで踊るときには揃っていれば良かったりしますが、ここでは、出演者一人一人が自分の個性を出さなければなりません。

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オデットの継母とロットバルト(C)Gert_Weigelt

Q.今回踊る「女王の側近役」は、悪役ということですが、ロットバルト的な役なのでしょうか?

普通の『白鳥の湖』だと悪役のロットバルト役は1人ですが、マーティンはロットバルトよりも継母役に焦点を当てています。継母の側近は4人のダンサーが演じていますが、継母も側近も全員アジア人で統一されています。マーティンはアジア人に対してリスペクトがあって、黒髪のアジア人の持つ陰の部分を視覚的にも引き出せるキャスティングだと思います。振付のときにマーティンから役についての、このシーンにはこういう意味があるのでこう踊れといった振付の細かい説明は一切なく、 指導の際にはそのダンサーから出てくる感情をしっかりと引き出して踊って欲しいと強く求められています。 

側近役という悪役を悪く見せるというより、 自分の中にある“陰”を意識して、自分自身であることを意識し、内から出てくる“悪”を自分の中から引き出して見せることを大切にしています。 

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(C)Gert_Weigelt

Q.マーティン・シュレップァー版の「白鳥の湖」を一言で表すと?

「白鳥の湖という物語の奥深いところを見ることができる」ということだと思います。“ただ観て終わる”というのではなく、 “観てから考える”ということをお客様にゆだねているところがあります。 クライマックスも観た人の解釈にゆだねられるています。観て内側を覗き込むような感じの作品です。

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マーティン・シュレップァー (C)Gert_Weigelt

Q.マーティンはどのように指導してくれますか。 踊る側としてはどんなことを要求されますか?

マーティンは普段のレッスンでも全力で踊ることを求めてきます。筋肉を伸ばしきることを求められます。クラシックのポジションからは一切離れていないのですが、レッスンの中で自分を見つけ出すことを求められています。他のバレエカンパニーでのバーレッスンは作品を踊るためのウォームアップでしたが、 マーティンのレッスンはその概念が覆されました。 バレエというと“形として綺麗に踊ること”が求められがちですが、 マーティンは綺麗に踊るというよりも限界への挑戦や筋肉の使い方を意識した実用的なレッスンで、普段鍛えられた肉体を爆発させる場です。また普通は舞台の上ではミスをしない方がいいのですが、彼は、舞台の上でミスすることを恐れないでほしいと言います。リスクを冒すことを恐れないで 失敗してもいいので全力で踊るようにという気持ちがマーティンにはあります。失敗しないために少し簡単に踊ると怒られますね。毎日フルMAXで踊ることの積み重ねで、 舞台に立った時にも作品の演出・振付を全力で出すことができていると思います。彼はフィギュアスケートをやっていたので、筋肉の強さがダンスだけしかやっていない人よりもあり、優れたダンサーだったそうです。

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ロットバルトとオディール(C)Gert_Weigelt

Q.バレエ・アム・ラインで引き出してもらったものは?

バレエはやはり脚が重要で、ぼくはあまり脚が伸びるタイプではなかったのです。脚の伸ばし方をすごくマーティンに教えられました。脚がしっかりしてくるとしっかり立てるようになります。上半身も安定するので、この間ブルノンヴィルのセミナーに参加した時にも、難しい振りが苦になりませんでした。簡単に言うと付け根から脚を使うことです。やはり全部の脚の筋肉を使わないと伸ばせません。普段のレッスンの中で、毎回、骨盤から上を引き上げられて、こういう風に伸ばすんだと触って指導されました。マーティンから君は凄くいいダンサーだから、と励ましてもらって、それが力になっていると思います。せっかくいい脚をもっているのだから、もっとフィジカルに使ってほしいと言われますね。レッスン終わっても気軽に話していい、と言われているのでオフィスに気軽に行って相談に乗ってもらえる人です。リハーサルで手を抜くと呼び出されて「まじめにやれ」と怒られますが(笑)。

芸術監督がカンパニークラスを指導するというのは、ドイツでも他に例がなく、彼が指導するクラスの時にはダンサーたちは特に気合を入れていますね。ぼくは週三回ジムに行き、そのまま朝来てクラスレッスンを受けるのではなく、2時間前に来て身体をほぐしたりストレッチしたりしているのが助けになっています。マーティンと出会って思ったのですが、ありのままの自分を出すのが大変で大事で、それがダンスを作り上げていると思います。

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Q.音楽がオリジナル版ですが、やはり見慣れた白鳥の湖とは合わせ方が違うと思いますが。 

マーティンは音楽にはとてもインスピレーションを得ていると思います。そのため振付と音楽が合っていると感じます。オリジナルの音楽のCDを聴くとテンポが、普通のバレエの舞台での音楽より速いのです。このオリジナルのテンポを使ったのだと思います。レッスンの時に、この踊り方はバレエっぽいからやめて、と言われたりもしました。それはマーティンのバレエを踊る上で必要ないことだからだと思います。今までマーティンの作品で「くるみ割り人形」や「眠れる森の美女」などのチャイコフスキー三大バレエはありませんでした。小澤征爾さんの指揮した「白鳥の湖」にインスピレーションを受けてこの作品を振付けたとのことなので、よっぽど衝撃的だったんではないかなと思います。今回の指揮者である小林資典さんもドイツ、ドルトムントで活躍されていて、ドイツで活躍されている日本人の指揮者と一緒に日本で仕事できることはとても楽しみです。

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(C)Gert_Weigelt

Q.このプロダクションの魅力と登場人物について教えてください 

王子のジークフリートを始めそれぞれのキャラクターの個性が現れています。王子だと心境の変化がとても繊細に描かれています。強さだけでなく弱さも見せていると思います。一般的な王子というよりも、心の変化や葛藤が見えてくる人間味のある役どころだと思います。僕は側近役としてオデットをいじめる役なので、できる限りオデットには悲しんで欲しい。ですがオデット自身もとても強い女性として作られていると思います。踊る人によっても役の解釈が違ってくるので、今回のダブルキャストでのダンサーそれぞれの個性の違いも見どころです。1回だけでなく、 2回、3回と観て欲しいです。 

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オデットの継母と従者たちを前に力を失う白鳥たち(C)Gert_Weigelt

Q,バレエ・アム・ラインで初来日公演を行うについて 

来日公演ができるとは考えてもいなかったので、ありがたいことです。日本で公演ができると聞いたときは「本当かな」と思いました。ツアー公演で台湾やスペイン、イスラエル、スコットランドなどには行ったことがあるのですが。今まで日本の振付を踊ることはありましたが、ドイツのバレエ団の振付を日本で踊ることはなかったのでとても楽しみです。 マーティンは、バレエ・アム・ラインを世界一のバレエ団にしようと頑張ってきましたし、ぼくは世界一のバレエダンサーになろうと思っています。劇場にぜひお越しいただき、 “ドイツの芸術”を感じて欲しいです。 

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公演名: バレエアムライン マーティン・シュレップァー演出 「白鳥の湖」
出演: バレエアムラインライン・ドイツ・オペラ バレエカンパニー)
演出: マーティン・シュレップァ―(バレエアムライン芸術監督/振付家)
指揮: 小林資典(ドルトムント市立オペラ 第一指揮者)
演奏: シアターオーケストラトーキョー(東京公演)/大阪交響楽団(兵庫公演)
東京公演: 2019年9月20日(金)18:30開演(17:45開場)
      2019年9月21日(土)11:30開演(10:45開場)
      2019年9月21日(土)18:30開演(17:45開場)
       Bunkamura オーチャードホール
兵庫公演: 2019年9月28日(土)15:00開演(14:15開場)
       兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
料金: S席 ¥20,000/A席 ¥17,000/B席 ¥14,000 /C席 ¥11,000 /D席 ¥8,000/SS席 25,000
    ※未就学児入場不可
主催: 関西テレビ放送、 BS日テレ、 キョードーマネージメントシステムズ
協力: WOWOW
後援: 在日ドイツ商工会議所、 ドイツ連邦共和国大使館
招聘・企画・制作: 関西テレビ放送、 キョードーマネージメントシステムズ

※バレエ・アム・ライン 日本公演アンバザダー #真飛聖 と #マーティン・シュレップァー によるアフタートークショーの開催が決定しました。
【開催日】東京公演:9/21(土)11:30公演 終演後 ※「白鳥の湖」上演時間は11:30〜14:15を予定。

 

2019/08/24

蝶々夫人は本当にいた!?熊川哲也が恋した「マダム・バタフライ」8/25(日)BS-TBS特番

【『マダム・バタフライ』制作特別番組 放送】

「蝶々夫人はフィクションではない、ノンフィクションだ」

バタフライのルーツを巡る長崎の旅で芸術監督・熊川哲也が見たものとは?

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蝶々夫人は本当にいた!?熊川哲也が恋した「マダム・バタフライ」
8月25日(日)13:00~14:00放送(BS-TBS)

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K-Ballet Company芸術監督・熊川哲也、最新作「マダム・バタフライ」。愛、裏切り、別れ、そして・・・愛するわが子のために武士の娘が下す決断とは?プッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」に着想を得た、切なくも美しいグランドバレエが、この秋誕生!熊川哲也が制作のヒントを得るため長崎へ。実在したかもしれない蝶々のモデルに迫ります。さらに蝶々を演じるダンサーの汗と努力の毎日に密着!リハーサルや衣装合わせなどメイキング満載。

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熊川哲也さんの注目の最新作「マダム・バタフライ」のメイキング番組、とても面白そうですね!長崎をどのような視点で観たのか、どのような解釈を見せるのか。『クレオパトラ』であっと驚くスペクタクルを生み出した熊川さんによるサプライズ、楽しみにしています。

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019「マダム・バタフライ」

2019年9月27日(金)~29日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2019年10月10日(木)~14日(月・祝)
東京都 東京文化会館 大ホール

演出・振付・台本:熊川哲也
原案・音楽:ジャコモ・プッチーニ(オペラ「蝶々夫人」)
舞台美術デザイン:ダニエル・オストリング
衣裳デザイン:前田文子

キャスト

マダム・バタフライ:矢内千夏 / 成田紗弥 / 中村祥子
ピンカートン:堀内將平 / 山本雅也 / 宮尾俊太郎
スズキ:荒井祐子 / 井上とも美 / 山田蘭
花魁:中村祥子 / 山田蘭 / 杉山桃子
ボンゾウ:遅沢佑介 / 杉野慧
シャープレス:スチュアート・キャシディ

2019/08/23

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン、ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

 8月23日(金)より全国公開が始まる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19』ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=romeo-and-juliet

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

プロコフィエフの旋律に乗せた不朽の名作「ロミオとジュリエット」。運命の恋人たちが情熱的に短い生を駆け抜ける本作は英国ドラマティックバレエの最高峰。ロイヤル・バレエならではの演劇性と、あまりにも美しく儚くロマンティックなバルコニーシーンの二人に心奪われる名作です。

試写で拝見しました。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」の感動も冷めやらぬうちに、またもや心震える体験、3幕は泣きっぱなしでした。若い主演二人の嘘偽りのない、役を生きて短い生を駆け抜ける姿に心寄せて胸打たれます。幕開トークに、偉大なジュリエット、アレッサンドラ・フェリが登場して実に深い話を聞かせてくれました。ジュリエットは世界と戦う最初のフェミニストだったと。そしてリハーサルでマクミランは、醜く見えることを恐れるなと言ったこと。

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

ヤスミン・ナグディの演技が素晴らしく、最初は本当に無邪気なのにみるみる成長していくのが見えます。インタビューでの美しい英語からもうかがえるように、とても知性溢れるバレリーナ。自分の意志で運命を切り開こうとする様子がうかがえます。みずみずしく初恋のときめきで甘美さと幸福感に浸るバルコニーシーン。それだけに引き裂かれる3幕の寝室のパ・ド・ドゥが痛切です。意に添わぬ結婚を強いられてまだ幼いのに一人で戦う気高さのジュリエットの姿は、性暴力と戦う現代の女性たちの姿に重なります。ロミオと一緒になる決意を固める、ベッドの上に座って前を見据える演技も、とても説得力があります。

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© 2019 ROH. Photograph by Helen Maybanks

若々しくこの上なく美しく情熱的で疾走感のあるマシュー・ボールのロミオはまさにはまり役といえます。バルコニーのソロの切れ味、美しいエポールマンとつま先、あまりにもロマンティックな熱い視線。4年前にも同じ役で共演している、同年代のナグディとのパートナーシップも良く、ふたりの会話が聞こえてくるよう。この時分の花をフィルムに収めてくれて感謝です。

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Photograph Alice Pennefather

ギャリー・エイヴィスのかっこよく熱いバッド・ボーイなティボルトも最高だし、ロザラインは金子扶生さんで美貌が映えます。マンドリンダンスには新プリンシパルのマルセリーノ・サンベで超絶技巧を披露します。マキューシオのヴァレンティノ・ズケッティ、ベンヴォーリオのベンジャミン・エラとも息が合って無邪気だけど熱い友情が感じられます。

幕間リハーサル映像はレスリー・コリアによるバルコニーシーンのリハーサル、そしてボールとエイヴィスの熱いソードファイトで、とても興味深いです。「ロミオとジュリエット」という不朽の名作が、いかにロイヤル・バレエの中で受け継がれてきたのかということが見えてきます。ソードファイトも、舞台で観る以上にハードなのがわかりました。刀などの小道具係の方の話も面白かったです。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」に主演して、センセーションを引き起こした新星、マシュー・ボールにインタビューさせていただいた記事が二つあります。

クラシカ・ジャパン(ロミオ役や演技などについてかなり深く濃く思い入れを語っています)

https://www.classica-jp.com/column/11064

 

Billboard Japan (映画館上映の意義や、来日公演のオフでの過ごし方などについても話してくださっています)

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2733

◎公開情報
『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2018/19』
ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』
2019年8月23日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか、全国公開
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
指揮:パーヴェル・ソローキン

出演:
ジュリエット:ヤスミン・ナグディ
ロミオ:マシュー・ボール
マキューシオ:ヴァレンティノ・ズケッティ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ
パリス:ニコル・エドモンズ
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダーズ
キャピュレット夫人:クリスティナ・アレスティス
乳母:クリステン・マクナリー
三人の娼婦:ベアトリス・スティクス=ブルネル、ミカ・ブラッドベリ、ロマニー・パジャック
マンドリン・ダンス:マルセリーノ・サンベ
ローレンス神父:ジョナサン・ハウエルズ
ロザライン:金子扶生

 

2019/08/22

8月24日はWOWOWバレエの日~350年の伝統と美 パリ・オペラ座バレエ団特集~

WOWOWバレエの日~350年の伝統と美 パリ・オペラ座バレエ団特集~

8月のWOWOWバレエはパリ・オペラ座を特集。バレエダンサー、オニール八菜のドキュメンタリー、カール・パケットの引退公演「シンデレラ」などを放送します。どれも魅力的な番組で見逃せませんね。

https://www.wowow.co.jp/special/015124

●マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂

8/24(土)午前11:00

パリ・オペラ座の“顔”として全世界から注目を集めるバレエダンサー、マチュー・ガニオの魅力に迫る必見のドキュメンタリー。

マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂

「マチュー・ガニオ パリ・オペラ座の頂」(c) Veronique Tarka


●パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」

8/24(土)午後0:30

偉大なる振付家ジェローム・ロビンスの生誕100年を祝したバレエの祭典。世界最古にして最高峰のバレエ団、パリ・オペラ座のダンサーたちが華やかに彩る。

パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」

「パリ・オペラ座バレエ団「ジェローム・ロビンス トリビュート」」(c) Sebastien Mathe



  • ファンシー・フリー、ダンス組曲、牧神の午後、グラス・ピーシズ

●パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」

8/24(土)午後2:10

350年という世界最古の歴史と伝統を誇るフランスのパリ・オペラ座バレエ団の2018年の公演。4人の才能あふれる振付家が織り成す、コンテンポラリーダンスの「今」。

パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」

「パリ・オペラ座バレエ団「4つの小品」」「フロロン」「ザ・シーズンズ・カノン」(c) Opera National de Paris、「ザ・アート・オブ・ナット・ルッキング・バック」「ザ・メイル・ダンサー」(c) Agathe Poupeney 

【フロロン】 振付:ジェームス・ティエレ

出演:シャーロット・ランプリング(声)、アマンディーヌ・アルビッソン、ヴァランティーヌ・コラサンテ、エヴ・グリンツテイン

【ザ・アート・オブ・ナット・ルッキング・バック】振付:ホフェッシュ・シェクター

出演: オニール八菜、ミュリエル・ジュスペルキ

【ザ・メイル・ダンサー】振付:イヴァン・ペレーズ

出演:ステファン・ビュリオン、フランソワ・アリュ、ヴァンサン・シャイエ

【ザ・シーズンズ・カノン】振付:クリスタル・パイト
出演: ローラ・エケ、 リュドミラ・パリエロ、アリス・ルナヴァン、エヴ・グリンツテイ、フランソワ・アリュ

●バレエ☆プルミエール #19

 

8/24(土)午後4:15


●ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る

8/24(土)午後4:30

日本に生まれ幼少の頃からパリ・オペラ座で踊ることを夢見てきたオニール八菜。その夢を実現し、憧れの舞台で踊る彼女の現在の日々とさらなる高みを目指す姿を追う。

ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る

「ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る」(c) Svetlana Loboff - OnP


●パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」

8/24(土)午後5:30

パリ・オペラ座バレエ団の2018年公演より、伝説のダンサー、ルドルフ・ヌレエフ振り付けの「シンデレラ」をお届け。カール・パケットのさよなら公演でもある傑作。

パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」
  「パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」」(C)Yonathan Kellerman-OnP
収録日・収録場所

2018年12月/フランス・パリ オペラ・バスティーユ

出演

役名 役者名
シンデレラ ヴァランティーヌ・コラサンテ
映画スター カール・パケット
義姉 リュドミラ・パリエロ
義姉 ドロテ・ジルベール
継母 オーレリアン・ウエット
プロデューサー アレッシオ・カルボーン
ダンス教師 ポール・マルク
マリオン・バルボー
エミリー・コゼット
パク・セウン
ファニー・ゴルス

新国立劇場バレエ団「マノン」にワディム・ムンタギロフがゲスト出演

新国立劇場バレエ団では、2011/12シーズン以来8年ぶりに、マクミランの名作『マノン』を上演します。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/manon/

そして主演キャストが発表されました。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_015930.html

2020年2月22日(土) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー ワディム・ムンタギロフ

2020年2月23日(日) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー ワディム・ムンタギロフ

2020年2月26日(水) 19:00
マノン 小野絢子 デ・グリュー 福岡雄大

2020年2月29日(土) 14:00
マノン 米沢 唯 デ・グリュー 井澤 駿

2020年3月1日(日) 14:00
マノン s小野絢子 デ・グリュー 福岡雄大

ということで、久しぶりにワディム・ムンタギロフがゲストで出演します。

ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズンで上映されDVD化された、サラ・ラムとワディム・ムンタギロフ(レスコー役には平野亮一さん)の素晴らしい『マノン』の映像をご覧になった方も多いかと思います。英国演劇バレエの最高峰として、本当に最高にドラマティックで美しい上演でした。そのワディムのデ・グリューを生で観ることができるのは本当にうれしいですね。前回も素晴らしかった小野絢子さんに加え、初役に挑戦する米沢唯さん、井澤駿さんも楽しみです。

あとはぜひ、レスコー役のキャストも早めに発表してくれると嬉しいですよね。

ロイヤル・バレエの『マノン』DVD/Blu-Rayでは、日本語解説書の翻訳を担当しています。ぜひ、この新国立劇場バレエ団の『マノン』の予習としてご覧ください。

 

2019/08/17

クラシカ・ジャパンに、ロイヤル・オペラ・ハウス・シネマシーズン『ロミオとジュリエット』のマシュー・ボールインタビュー

8月23日(金)より全国公開が始まる『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19』、ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=romeo-and-juliet _romeo-and-juliet-matthew-ball-as-romeo-

©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

ケネス・マクミラン振付の不朽の名作『ロミオとジュリエット』で今回の映画館上映でロミオ役を演じる、マシュー・ボールにインタビューさせていただきました。

今年のロイヤル・バレエの来日公演では『ドン・キホーテ』に主演して喝采を浴びたほか、同じく夏に来日公演を行ったマシュー・ボーンの大人気作品『白鳥の湖』でザ・スワン/ザ・ストレンジャー役を演じ、その美しくセクシーな演技とパワフルな踊りで人気が急上昇したマシュー。ロミオ役について、(そしてマシュー・ボーン『白鳥の湖』についても)とても熱く語ってくださいました。

https://www.classica-jp.com/column/11064

若くみずみずしく美しいマシュー・ボールとヤスミン・ナグディのペアは息もぴったりで、観客として観ていても思わずドキドキしてしまいます。ぜひとも大スクリーンで運命の恋人たちが短い生を駆け抜けるさまを見てほしいです。

『英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19』
ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』

2019年8月23日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか、全国公開

※本作の公開を記念して、英国ロイヤル・バレエ オリジナルレターセットとマグネット4個をセットでプレゼント!応募締切は 9月1日(日)です。
https://www.classica-jp.com/members/present/

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©ROH, 2015. Photographed by Alice Pennefather

【振付】ケネス・マクミラン

【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ

【指揮】パーヴェル・ソローキン

【出演】ジュリエット:ヤスミン・ナグディ
ロミオ:マシュー・ボール
マキューシオ:ヴァレンティノ・ズケッティ
ティボルト:ギャリー・エイヴィス
ベンヴォーリオ:ベンジャミン・エラ
ロザライン:金子扶生

2019/08/15

K-Ballet Company「マダム・バタフライ」記者会見

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019『マダム・バタフライ』」の制作記者発表が開催されました。

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今年で創立20周年を迎えるK-Ballet Companyによる本作は、熊川哲也さんが振付ける、ジャコモ・プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を原案とした世界初演のバレエ作品です。K-Balletとしては初めて日本を舞台とした作品をバレエ化することになります。

http://www.k-ballet.co.jp/performances/2019madame-butterfly.html

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熊川哲也さんは、西洋文化であるバレエの中に日本的な要素を入れることに大変苦労したとのことです。和の動きや史実を入れようとしたのですがそれは途中からは不可能であることに気が付いたとのこと。動きではなくて日本人の精神が作中で表現できれば、と語りました。

熊川さんは、リサーチを兼ねて長崎に旅行に行きました。外国人墓地に行き、開国されていない時代、まだ外国人との結婚が許されない時代にも確かに国境を越えた愛が育まれており、バタフライのモデルと思しきお菊さんという女性の存在も確認したとのこと。彼らの交流を描きたいと感じたそうです。

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プッチーニのオペラ「蝶々夫人」はよく知られていますが、バレエ化にあたっては、オペラに基づく部分は半分もないとのこと。『カルメン』と違ってオペラをそのままバレエにするには登場人物が少ないため、ピンカートンの生い立ちや婚約者との関係も見せたいので、作品は最初アメリカから始まるそうです。また、花魁の場面では素晴らしい遊郭のセットを作り上げ、そしてピンカートンとバタフライの出会いの場面をしっかり見せて、二人の愛が育まれる様子も描くとのこと。ラストもオペラとは違った様子で描く予定。

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(リハーサルの様子)

蝶々役のファーストキャストは矢内千夏さん。熊川さん曰く「天才的なセンスの持ち主でバレエの申し子である」とのこと。「日本人だからこそ感じ取れる、それを表現できる心情や繊細な動きなど、そういうものを自分の中で大切に表現できたら、と思っています」

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中村祥子さんは、蝶々と花魁の二つの役を演じる予定です。蝶々役については自分自身と一致する部分が見つからないきがして、とコメントしていましたが、果たしてどうなるか。熊川さんは「心身ともにピークを迎えている」と中村さんについて評していました。

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そしてピンカートンを演じる宮尾俊太郎さんは、今回、振付助手として熊川さんをアシストします。意見が対立することはあるか、と聞かれて「12歳年上なので、それはないです」と笑いを誘いました。「申し分ないアシスタントです。俊太郎のことは20歳の時から知っているが、独立したマインドを持っている。背中を見せる立場の年齢になってきた」との熊川さんのコメント。ピンカートン役については「ブーイングをもらえるよう頑張る」そうです。宮尾さんは、常任振付 / レペティトールに就任します。

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もう一人の蝶々役は、昨年9月に入団し、「シンデレラ」に続き2度目の主演に抜擢された成田紗弥さん。「透明感があり妖精のようなバレリーナ」と熊川さんは評していました。最初に発表されたポスタービジュアルのモデルは彼女です。「国籍や身分の違いを超える愛を、ステップや音楽に乗せて私が表現できるかというところが難しい」と謙虚です。

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今後のK-Ballet Companyのビジョンとしては、「昨今の難しい時世の中で、古典芸術が心を豊かにするもの、みなさんの癒しになるような活動をしていきたい。幅広いレパートリーを手掛けて行きたい。2020年はオリンピックイヤーですが古典芸術はいろんな要素に流されず変わらず平常心で活動したい。2020年はレパートリーとしている全幕に加えて、9月に新制作を行い、宮尾俊太郎の第一回作品を発表します」とのことです。

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本作の特別番組が8月25日13:00からBS-TBSで放送されるそうです。番組では、熊川さんが作品ゆかりの地である長崎を訪れ、歴史や文化を巡るとのことで、こちらも楽しみですね。

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Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn 2019「マダム・バタフライ」

2019年9月27日(金)~29日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2019年10月10日(木)~14日(月・祝)
東京都 東京文化会館 大ホール

演出・振付・台本:熊川哲也
原案・音楽:ジャコモ・プッチーニ(オペラ「蝶々夫人」)
舞台美術デザイン:ダニエル・オストリング
衣裳デザイン:前田文子

キャスト

マダム・バタフライ:矢内千夏 / 成田紗弥 / 中村祥子
ピンカートン:堀内將平 / 山本雅也 / 宮尾俊太郎
スズキ:荒井祐子 / 井上とも美 / 山田蘭
花魁:中村祥子 / 山田蘭 / 杉山桃子
ボンゾウ:遅沢佑介 / 杉野慧
シャープレス:スチュアート・キャシディ

2019/08/14

新国立劇場バレエ団、吉田都さんの芸術監督就任第一作目演目はライト版『白鳥の湖』

8月7日、8日に吉田都さんの引退公演「Last Dance」が行われました。都さんがバレエを通して伝えたいことが詰まった、本当に温かく美しく感動的で素晴らしい公演でした。出演者も演目も構成も完璧でした。

都さんが大事に踊ってきたレパートリーが上演され、その中でも代表作のアシュトン『シンデレラ』の3幕のソロで、キラキラのガラスの靴を取り出した時に、このガラスの靴こそが、都さんが愛してやまなかったバレエの象徴なんだと思ったら、じわ~と涙が出てきました。日本の主要バレエ団のプリンシパルとの共演を果たした『誕生日の贈り物』も華やかでした。また、ロイヤル・バレエでパートナーシップを築いたフェデリコ・ボネッリ、イレク・ムハメドフとの共演を見られたのも嬉しかったです。最後の演目、ピーター・ライトの『ミラー・ウォーカーズ』でムハメドフに優しくリフトされながら舞台を去っていく少女のような都さんは、とても満たされた幸せそうな表情でした。多くの人に祝福され、見事なキャリアの幕切れを見せてくれました。テレビ収録されていたので、放映が楽しみです。

このLast Danceで都さんが踊った作品の一つが、ピーター・ライト版の『白鳥の湖』の4幕冒頭でした。パ・ド・シスの音楽を使ったドラマティックで悲劇的なパ・ド・ドゥ。都さんがオデットのラインを美しく出していて、ボネッリの献身的なサポートも素晴らしかったです。このライト版『白鳥の湖』は、バーミンガム・ロイヤル・バレエのレパートリーに入っており、都さんがバーミンガム・ロイヤル・バレエ(当時はサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ)時代に初めて主演を飾った作品でもあります。

そのピーター・ライト版『白鳥の湖』が、新国立劇場舞踊部門 吉田都さんの芸術監督就任第一作目の演目に決定しました。(新国立劇場バレエ団2020/2021シーズン開幕公演)シーズンラインアップの全貌は2020年1月に発表されるとのことです。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_015857.html

ピーター・ライト版『白鳥の湖』は、心理描写にも定評がある演出で、とてもドラマティックです。スウェーデン王立バレエのレパートリーにもなっており、DVD化されています(ただし廃盤)。現在の牧阿佐美版は淡白な作りで、4幕にはパ・ド・ドゥがないので盛り上がらないという欠点がありました。今後はピーター・ライト版となるのは喜ばしい限りです。


サー・ピーター・ライトと吉田都さんの師弟関係は皆さまご存知の通りであり、都さんはライト作品の振付指導も手掛けています。そして「Last Dance」でもピーター・ライトの感動的なメッセージビデオが多くの方の胸を打ちました。あとは、『くるみ割り人形』も人気のライト版に変更で来たら嬉しいですよね。

とにかく吉田都さんが率いることになる新国立劇場バレエ団が楽しみになってきました。

 

Swan Lake: Tchaikovsky: Royal Swedish Ballet [DVD] [Import]
BBC / Opus Arte (2014-10-06)
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2019/08/09

VOGUE JAPANで、ハンブルク・バレエ新プリンシパル、菅井円加さんのインタビュー

VOGUE JAPANで、今年7月1日にハンブルク・バレエのプリンシパルに昇進した、菅井円加さんのインタビューをさせていただきました。

https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/2019-08-07-madoka-sugai

オーチャード・バレエ・ガラ~Japanese Dancers横浜バレエフェスティバルBright Stepと今年の夏は日本でもたくさん踊って下さったハンブルク・バレエの菅井円加さん。明るくユーモアのセンスがあって、聡明さを感じさせます。本当に魅力的なキャラクターの方です。

「オーチャード・バレエ・ガラ」では、ノイマイヤーの「ヴァスラフ」でダイナミックな跳躍の中にキャラクター表現を込めていました。「Bright Step 2019」では、「ラ・バヤデール」のガムザッティとして、男性と同じくらいの高さのジュッテで舞台からはみ出しそうなほど、イタリアン・フェッテのアンティ感も抜群なうえ、グランフェッテの音楽性も見事で実にゴージャスでした。横浜バレエフェスティバルでは、二山治雄さんと「ドン・キホーテ」、加藤三希央さんとの遠藤康行振付「Little Briar Rose」を踊りました。キトリ役では、もちろん安定感抜群のテクニックは言うまでもありませんが、技術に余裕があるゆえに、菅井さんなりの表現を加えてキトリのキャラクターをより魅力的なものに。眠れる森の美女をモチーフにした「Little Briar Rose」は、菅井さんのために振付けられた作品ならではの、彼女自身のキャラクターと、モダン作品における強靭で個性的な表現が観られ、加藤さんとのコンタクトもユニークで、強く生きるオーロラ姫を体現していました。さらに、横浜バレエフェスティバル関連のイベントにも出演して、日本の観客と多く交流。親しみやすく気さくな人柄に魅了された方も多いのではないでしょうか。

インタビューの中では、順風満帆に見えて、様々な壁にぶつかったり怪我に苦しみながらも、一つ一つ乗り越えて努力を積み重ねて行った様子がうかがえます。これからの彼女の活躍が楽しみですね。撮影の時には、何回か跳躍するところも撮影させていただいたのですが、本当に驚くほどたやすく、軽やかに大きく跳ぶことができるのです。

ハンブルク・バレエで主演した「ドン・キホーテ」の映像

2019/08/04

『吉田都 永遠のプリンシパル』

吉田都さんの引退を記念した一冊、

『吉田都 永遠のプリンシパル』

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290348/

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こちらの見本が届きました。8月9日発売予定、吉田都さんのさよなら公演「Last Dance」の会場でも購入できると思います。

 

吉田都 永遠のプリンシパル
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神戸 里奈さんスペシャルセミナーを8月18日に開催(ご招待企画も)

K-Ballet Company、そしてチェコ国立ブルノバレエ団で活躍した神戸里奈さんを講師に迎えて、

プロのダンサーを目指す方に向けてのセミナーが開催されます。

主催のDancers Web Magazineより、このサイトの読者の方、1組2名様をご招待してくださるとのことです。

<スペシャル・セミナー>

バレエダンサー神戸 里奈(1組2名様ご招待)

~スキル向上以上に大切なこと~

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/2642/

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2019年8月18日(日)10:00〜11:30(開場 9:30)

受講料 2,300円 ※親子2名様4,000円

「プロになって挫折しないために」

どこのバレエ学校に留学すべきか、

コンクールで1位をどうすれば獲得できるか以外に、

プロのダンサーを目指すならもっと大切なことがあります。

ダンサーの舞台裏にご興味がある方も大歓迎です。

 

会場:世田谷区文化生活情報センター セミナールームA

東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー5F

アクセス:東急世田谷線 三軒茶屋駅 直結

東急田園都市線 三軒茶屋駅 三茶パティオ口 徒歩3分

 

○抽選&お申し込み・お問い合わせ先:

(抽選のお申込み締め切り:8月10日19時)

※「件名、お名前、年代」をお書き添えの上、下記メールにお送りください。

e-mail : ask@dancerssupport.com

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/2642/

【講師:神戸里奈プロフィール】

1999年ローザンヌ国際バレエ・コンクール エスポワール賞/コンテンポラリー・ヴァリエーション賞受賞。同年オランダの

王立コンセルバトワール バレエ科に留学。2002年より日本有数のバレエ団で活躍後、2016年からチェコ国立ブルノバレエ団に所属。

2018年バレエジャポンのアーティスティックアドバイザーに就任。ゲストダンサーとして様々な公演に出演している。

公式ブログ https://ameblo.jp/rinakambe/

神戸里奈さんのインタビュー記事 http://dancerssupport.com/interview/2620/

(8月10日には、新国立劇場オペラパレスで上演される、日本バレエ協会 全国合同バレエの夕べ (「卒業舞踏会」シルフィード役)に出演されます)

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