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2019/07/19

KARAS APPARATUS 勅使川原三郎x佐東利穂子「幻想交響曲」

KARAS APPARATUSでは、現在、勅使川原三郎振付、勅使川原と佐東利穂子が踊る「幻想交響曲」を上演中です。

昨秋、フランス・リヨンにて、リヨン国立管弦楽団の 2018 年シーズンのオープニング演目としてベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」を、勅使川原と佐東利穂子がフルオーケストラで踊りました。今年の秋にはパリのフィルハーモニー・ド・パリでの上演が決定しています。こちらの作品を、アップデイト・ダンスシリーズ No.64として上演しています。

Updatedance64

   若者の情熱と絶望と陶酔、繰り返される激しいリズムや
   強烈な起伏が終焉に向かう。
バーンシュタインが
   「史上初のサイケデリック交響曲」と言った、早逝した
   天才ジミ ヘンドリクスの音楽を思う。

   若さが発する毒こそ「生」に「次」を与える。

                                                            勅使川原三郎

この曲は、私が若い頃から長年聴きつづけてきた音楽です。一般に標題音楽と呼ばれる一楽章ごとにタイトルがついている、ストーリーではないのですが、楽章ごとに意味がある曲です。創作や恋に悩む若い芸術家の揺れ動く内面を主題にしたもので、それ自体が作曲家ベルリオーズ自身を描写しているとも言われています。

その後もこの有名な曲をことあるごとに稽古場でかけては一人で踊っていましたが、長年の思いが叶い、去年リヨンのオーケストラ演奏で踊ることができました。もちろん佐東利穂子とのデュエットです。来たる秋にはパリのフィルハーモニーでも踊ります。その前にアパラタスで上演できることはとても嬉しいことです。

公演後の実感を書きます。この曲の起伏の激しい豊かな情感表現と異常な世界観が強烈に身体に衝突し我々踊る身にとっては引き下がれません。格闘し融和し、妥協無しの音調は終わりのない日々の延長のような道のりを用意された我々が向かうのは試練か稀有な陶酔か、音楽と心中するようでもあります。毒に犯されながら生きつづける人間の矛盾に火を放った後、不死に向かう命を得るために絶望の際を全速力で走り、足を踏み外して真っ逆さまに飛翔する。 

勅使川原三郎

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20190715-11605
そして「幻想交響曲」、3日目の公演を見てきました。ヨーロッパでしばらく単独活動をしていた佐東さんのダンスを久しぶりに観る機会です。ベルリオーズが阿片を使用しながら作曲したという、サイケデリックで強烈な交響詩。
勅使川原さんと佐東さんが交互に踊るが、勅使川原さんの静と佐東さんの動、陰と陽、とまるで対照的なダンス。冒頭の静かな動きの勅使川原さんに対して、最初からフルスロットルで飛ばす佐東さん。二人とも音楽そのものとなり同一化しての動きが神懸かり的で、特に佐東さんの今まで観たことがない鮮烈なダンスには震えるような興奮を覚えた。第5楽章「魔女の夜宴の夢」 での、魔女や魑魅魍魎が踊り狂う様を描いた激烈な曲での、最後のからみつくようなデュオは官能的で強烈で圧巻。違った動き、違った舞踊語彙なのに一緒に踊ると不思議な化学作用が起きて調和している。
20190716-43124-2
舞台装置はほぼなくて、照明も複雑なことはしていないけれども、逆光気味に勅使川原さんの輪郭が浮かび上がる照明は、まるで魔法のようだった。ベルリオーズの音楽のうねりに身をまかせるように、一つ一つの音を拾ってダンスにして、一心不乱に音楽の化身となって踊る佐東さんは、音楽の神のように空間を支配していた。珍しくジャンプする姿まで見られた。これほどのダンスを観る機会は稀有と言えるほど圧倒的で、魂が震えるような強烈な体験、観客の大喝采も起きた。秋にフィルハーモニー・ド・パリでも上演されるけど、生のオーケストラの演奏で観たらどんなに興奮することだろうか。ぜひ、オーケストラの生演奏で踊るこの「幻想交響曲」を日本でも観たい。
1920
 
 「幻想交響曲」アップデイトダンス No.64

出演 勅使川原三郎 佐東利穂子


演出・照明 勅使川原三郎

 【公演日程】2019年

7月18日(木) 20:00
7月19日(金) 20:00 

7月20日(土) 16:00
7月21日(日) 16:00
 

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

 【料金】

一般/予約 3,000円・当日 3,500円 
学生/予約・当日 2,000円

 
【予約】

・予約フォーム:https://www.secure-cloud.jp/sf/1560672582UNUfbiRw

・メール:updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイト予約No.64」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください
・電話:03-6276-9136


 【問合せ】TEL. 03-6276-9136 カラス・アパラタス

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