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« 新国立劇場バレエ団 2019-20 バレエ、ダンスのラインアップ発表 | トップページ | 愛知県芸術劇場の芸術監督に勅使川原三郎が就任 »

2019/01/18

ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン、ロイヤル・バレエ「ラ・バヤデール」

ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン、ロイヤル・バレエ「ラ・バヤデール」が、1月18日より劇場公開されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=la-bayadere

La_bayadre_vadim_muntagirov_as_solo

試写を見せていただきました。とにかく今回はキャストが豪華。ニキヤにマリアネラ・ヌニェス、ガムザッティにナタリア・オシポワ、ソロルにワディム・ムンタギロフというトップスターを揃え、大僧正にはギャリー・エイヴィス。ブロンズ・アイドルにアレクサンダー・キャンベル、影のヴァリエーションに崔 由姫、ヤスミン・ナグディ、高田 茜とプリンシパルを中心に配役するという、通常では考えられない贅沢さです。マグダヴェーヤ(苦行僧)がアクリ瑠嘉なのも嬉しい。

そして主演陣の素晴らしいこと。別の日には、ニキヤ役にオシポワ、ガムザッティにヌニェスと役を交換するということもしたというので、そちらも興味深い。現代最高のバレリーナが一人の男をめぐって対決すると考えただけでもわくわくし、実際にも二人の思いの激しいぶつかり合いが観られて手に汗を握りました。気高く凛としたヌニェスのニキヤは、影の王国のヴァリエーションの難しいバランスと回転も完璧。秘められた恋に身を焦がし、裏切りに苦しみ絶望し、愛に殉じる演技に感情移入させられます。

La_bayadre_natalia_osipova_as_gamza

一方のオシポワのガムザッティはゴージャスで、権力者の娘ゆえの誇り高さと強さの一方で、ソロルに純粋に恋し、ニキヤとの関係を知って慟哭。別の女を彼が愛していることを知り、そこから恐ろしい策略に手を染めるまでの心の動きがよく表現されていました。『ラ・バヤデール』はやはり、ニキヤとガムザッティが同等の実力のあるダンサーが演じないとつまらない。その点で、これほどまでにハマったキャスティングはありません。もちろん彼女の輝かしいテクニックは健在です。

ムンタギロフは、戦士を演じるには少し線が細いものの、ふたりの女性の間で揺れるソロルの優柔不断さと後悔を巧みに演じる一方で、バレエの美しさは天下一品。影の王国のコーダの6連続ドゥーブル・アッサンブレは高さも着地も申し分のない素晴らしさです。

La_bayadre_vadim_muntagirov_as_so_2

影の王国のヴァリエーションは三人三様の素晴らしさだけど、特に第一ヴァリエーションの崔 由姫さんの音楽性とクリアな動きは絶品でした。影の王国のコール・ド・バレエも、ロイヤル・バレエにしてはよく揃っています。

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さらに大僧正のギャリー・エイヴィスは、ニキヤの美しさにメロメロになって、それゆえ嫉妬に身を焦がし、結果的にニキヤ殺害計画の引き金を引いてしまう聖職者の苦悶を濃厚に演じてくれて、演技派ぶりを見せてくれました。

裏切り、陰謀、毒殺という愛憎入り混じる心理劇、華麗な婚約式の踊り、影の王国の幽玄で静謐な美しさ、ブロンズ・アイドルの超絶技巧とバレエの面白さがつまった『ラ・バヤデール』、お勧めです。マカロワ版は、さらにドラマティックな第4幕があるのも特徴的です。

幕間の映像では、ナタリア・マカロワが主役にリハーサルをする場面も観られます。また、日本でのお馴染みノオルガ先生のインタビュー、影の王国のコール・ド・バレエのリハーサルなども。24人のコール・ド・バレエのうち20人は、今回これを踊るのが初めてだそうです。映像の中で、今シーズン入団したばかりの前田紗江さんの姿も観られます。

【振付】マリウス・プティパ
【追加振付】ナタリア・マカロワ
【音楽】レオン・ミンクス
【指揮】ボリス・グルージン

La_bayadre_marianela_nuez_as_nikiya

【出演】
ニキヤ(神殿の舞姫):マリアネラ・ヌニェス
ソロル(戦士):ワディム・ムンタギロフ
ガムザッティ(ラジャの娘):ナタリア・オシポワ
ハイ・ブラーミン(大僧正):ギャリー・エイヴィス
ラジャ(国王):トーマス・ホワイトヘッド
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):アクリ瑠嘉
アヤ(ガムザッティの召使):クリステン・マクナリー
ソロルの友人:ニコル・エドモンズ

【第1幕】
ジャンベの踊り:
マヤラ・マグリ、ベアトリス・スティクス=ブルネル

パ・ダクシオン:
エリザベス・ハロッド、ミーガン・グレース・ヒンキス
アナ・ローズ・オサリヴァン、ロマニー・パジャック
クレア・カルヴァート、金子扶生
マヤラ・マグリ、ベアトリス・スティクス=ブルネル
リース・クラーク、ニコル・エドモンズ

【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1): 崔 由姫
影の王国(ヴァリエーション2): ヤスミン・ナグディ
影の王国(ヴァリエーション3): 高田 茜

【第3幕】
ブロンズ・アイドル:アレクサンダー・キャンベル

【上映時間】3時間18分(予定)

【劇場】
北海道 ディノスシネマズ札幌 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
宮城 フォーラム仙台 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
東京 TOHOシネマズ日比谷 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
東京 TOHOシネマズ日本橋 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
京都 イオンシネマ京都桂川 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
兵庫 TOHOシネマズ西宮OS 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)
福岡 中洲大洋映画劇場 2019/1/18(金)~2019/1/24(木)

タイムテーブル
http://tohotowa.co.jp/roh/news/2019/01/16/%E8%87%AA%E5%8B%95%E4%B8%8B%E6%9B%B8%E3%81%8D/

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。記事毎回とても楽しみに拝見させて頂いています。
Naomiさんの記事で知って見てきました~ロイヤル・バレエ「ラ・バヤデール」。すごく素敵でした。超豪華キャストで見応えありました。感情表現や心の動きや目の表情…セリフやつぶやきや慟哭が聞こえてくるようで本当に素晴らしかった。ただちょっと気になったのは、お腹の出る衣裳なので(特に2幕の赤い衣装)呼吸のたびにタプタプするオシポワさんのお肉に目が行ってしまいやや集中力を欠いてしまいましたが。
2月18日BSP放映の「白鳥の湖」も今からワクワク楽しみです。教えて頂いてありがとうございました。

「ラ・バヤデール」大好きさん、こんにちは!

ロイヤルのバヤデール、気に入ってくださってありがとうございます。お勧めした甲斐がありました。シネマだとクローズアップで表情も観られるし、世界最高レベルのバレエが堪能できましたよね。
確かにオシポワさん、お腹のあたりが少し柔らかそうでした。マリアネラが本当にバッキバキの腹筋でしたからね。でも彼女の演技は心を打って、ガムザッティって純粋で可哀想な人なんだと思いましたよね。

リアム・スカーレット振付「白鳥の湖」も素晴らしいので、楽しみにしていてくださいね。

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