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« K-Ballet Company『ロミオとジュリエット』『ドン・キホーテ』を8/31に放映 | トップページ | Alexandre Magazine創刊、酒井はなさんのインタビューとフォト »

2018/09/02

「ロイヤル・エレガンスの夕べ2018」テレビ朝日チャンネル2で10月21日に放映

「ロイヤル・エレガンスの夕べ2018」がCSのテレビ朝日チャンネル2で、放映されることが決定しています。

10月21日(日)ひる0:00~午後2:15。

http://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/variety/0300/

多くのバレエファンが待ち望んだ4年ぶりの「ロイヤル・エレガンスの夕べ」。
8月30日(木)~9月1日(土)に東京で開催された、英国ロイヤル・バレエ団のトップダンサーによるガラ公演をテレ朝チャンネルでテレビ初放送。
平野亮一・高田茜の日本人プリンシパルも出演する貴重な公演の模様をノーカットで放送します。
さらに、出演者インタビューやリハーサル風景など、テレ朝チャンネルでしか見られない、貴重な映像を交えた完全版も11月以降放送予定。

なお、既報の通り、7月の世界バレエフェスティバル全幕プロ「ドン・キホーテ」、ミリアム・ウルド=ブラムとマチアス・エイマン主演の公演も、9月30日に放映されます。

http://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/variety/0288/

ロイヤル・エレガンスの夕べは楽しい公演でした。若手からベテランまでバランスの良いキャスト(ただし男性7人に対して女性は4人なんですね)、演目もアシュトン、マクミラン、マクレガー、スカーレット、さらにアダム・クーパーなどロイヤルならではの新旧演目中心となっていて、とても楽しかったです。

出演者の皆さんは皆魅力的だったのですが、ジョセフ・シセンズ、カルヴィン・リチャードソンと初めて生で観る、才能溢れる若いダンサーを観られたのが良かった。特にシセンズは面白い素材。「ラ・シルフィード」では、つま先やバットゥリーは美しいもののさすがに未完成な感じだったけど、リチャードソン振付「クレド」も、アフリカンなリズムのタップ「モーグリ」も才能の煌きを感じました。さすがにスティーヴン・マックレーのタップ芸には及びませんが、十分楽しかったです。

高田茜、平野亮一「レイヴンガール」(マクレガー振付)がカッコ良すぎて惚れ惚れ。ロイヤル一サポートが上手いという平野さんの盤石のサポート。コンテンポラリーでも強靭でしなやかで生き生きとして魅力的な高田さん、衣装も音楽も最高にクールで、ちょっとダークサイドな官能と情熱を感じさせて。先週二人にインタビューさせて頂いたのですが、押しも押されぬスターになりましたね。

「ラ・シルフィード」の高田茜さんは本物の妖精のようにふわふわで透明感があった。美しいポールドブラに加えて、足裏、ドゥミの使い方が見事なので着地が柔らかく、細かいパドブレ、お手本のように素晴らしい技術だけど、シルフィードの儚さとコケティッシュな魅力に溢れていて、本当に今充実しているのを感じさせました。

座長のラウラ・モレーラが5演目踊るという活躍ぶりでした。ベテランならではの表現力、素晴らしい音楽性と強靭なテクニック、様々な面を見せてくれました。アダム・クーパー振付「危険な関係」では貞淑な未亡人が官能に絡め取られていく様子を流石の演技力で魅せました。そしてマシュー・ボールの悪の魅力が炸裂したヴァルモンの色香が最高でした。ボールのマシュー・ボーン「白鳥の湖」のストレンジャー役はさぞかし素敵なことでしょう。クーパーの「危険な関係」を観るのは初めてでしたが、英国バレエ伝統のドラマティック・バレエスタイルで複雑なパートナーリングもあり、来日公演を見逃したのが惜しまれます。

モレーラが、引退して今はロイヤルのアシスタントバレエマスターであるリカルド・セルヴェラと踊ったアシュトンの「ファサード」のタンゴも楽しかった!本拠地でもなかなか上演されない作品だけど、名コンビだった二人の息もぴったりで、セクシーだけどユーモアたっぷり、セルヴェラも引退したとは思えないほど生き生きと良く動いていました。

ローレン・カスバートソンとワディム・ムンタギロフは「ダイヤモンド」「シルヴィア」。もしかしたらあまり組んでいないペアだけど、長身でプロポーションの美しい二人の、見た目の相性はぴったり。エレガントで高貴なカスパートソンと、光を放っているかのように輝かしいテクニックのムンタギロフ、これぞ英国のロイヤルエレガンス、という踊りを見せてくれました。ものすごくキラキラ度が高いわけではなく、優し気で上品で音楽的で、その控えめさが美しい「ダイヤモンド」。「シルヴィア」では、ムンタギロフの跳躍が大きくて、小さめのめぐろパーシモンのステージからはみ出してしまいそうなほど。

「ロミオどジュリエット」「二羽の鳩」のヤスミン・ナグディは清楚でフレッシュな個性にこれら作品がぴったり。恋する気持ちの高まりが細やかに伝わってくるジュリエットは等身大で、マシュー・ボールのロマンティックさも加わり観ている方の胸もドキドキしました。舞台に近い席で観ていたので、息遣いも聞こえてきてますますどきどき。温かみのあるアレクサンダー・キャンベルとの「二羽の鳩」での、沈んでいた気持ちがやがて晴れやかになっていくところも、小さな感動を呼びました。

自作自演のカルヴィン・リチャードソン「瀕死の白鳥」面白い作品でした。この音楽にこの振付が来るか、という意外性。最初の方の腕の動きの細かさやアイソレーションに驚かされます。柔軟で強靭な肉体、若い男性らしさ、激しさを秘めた部分が魅力的で、こんなに良く動ける若者が死に見舞われてしまうという痛ましさも伝わってきました。急遽の出演だったので出演は1作品だけなのが惜しいのですが、シセンズに振り付けた「クレド」は少しだけカーンの「DESH」に似た部分あるも、これもユニークな作品で、ここではシセンズのダンサーとしての高い能力、表現力とともに、オーディション「未来の星賞」で選ばれた子どもたちとの共演もスマートなやり方で、唸らされました。

「エリート・シンコペーションズ」平野さんの怪しい描きヒゲとキザなしぐさに爆笑してしまったのだけど、ナグディとの洒脱な掛け合い、ここでもサポートの上手さが光り(ラストのナグディをさかさまにリフトして捌けていくところもいい)、セクシーでとても面白かったです。この作品は小林紀子バレエ・シアターの公演で全編観て楽しかったのですが、ぜひロイヤル・バレエでも通しで観たい!映画館中継の演目に入ってくれるといいなと思います。

モレーラとボールのリアム・スカーレット振付「With a Chance of Rain」、エトワール・ガラで上演されたことがありましたが、やはりロイヤルのダンサーが踊ると違う。アブストラクトな作品だけど、どことなくドラマが感じられ、音楽性も豊かで想像力を喚起する。ボールの上半身裸の肉体がまぶしく美しく、複雑なサポートが多い作品での、モレーラの巧さも光ります。

ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズンで、大画面で観ていたロイヤル・バレエのダンサーたちを、めぐろパーシモンという小さめの会場で間近で観るのは不思議な、ドキドキする感覚。昨日まで上映の「白鳥の湖」に出演のムンタギロフや高田さんがこんなに近くに観られるなんて嬉しすぎました。

運営面では不備も見受けられましたが、豪華メンバー出演でありながら、手作りの温かさと親密さが感じられる公演で、ぜひ(問題点は改善したうえで)今後もこの企画を続けてほしいと思います。本国英国のバレエ・ファンからも大いに羨ましがられている贅沢な内容でした。

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