吉田都さんが、2020/09より新国立劇場バレエ団芸術監督に就任決定
6月28日に開催した公益財団法人新国立劇場運営財団理事会において、中西宏明日本経済団体連合会会長が当財団会長に選任、尾﨑元規現理事長が再任され、大野和士オペラ芸術参与、小川絵梨子演劇芸術参与がそれぞれオペラ及び演劇の芸術監督に就任することが承認されました。
また、舞踊部門において、吉田都氏が次期芸術監督予定者として芸術参与に就任することが決定しました。
http://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_012652.html
舞踊次期芸術監督予定者芸術参与 吉 田 都 (よしだ みやこ)
芸術参与任期:2018年9月1日~2020年8月31日(2年間)
芸術監督任期(予定):2020年9月1日~2024年8月31日(4年間)
現・舞踊芸術監督 大原 永子(おおはら のりこ)
任期:2020年8月31日まで
【芸術監督予定者プロフィール】 舞踊部門 次期芸術監督予定者 吉 田 都 (よしだ みやこ)
9歳でバレエを習い始め、83年ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞受賞。同年、英国ロイヤルバレエ学校に留学。84年、サドラーズウェルズ・ロイヤルバレエ(現バーミンガム・ロイヤルバレエ)へ芸術監督ピーター・ライトに認められて入団。88年にプリンシパル昇格。95年に英国ロイヤルバレエへプリンシパルとして移籍、2010年に退団するまで英国で計22年にわたり最高位プリンシパルを務める。日本国内では1997年の新国立劇場開場記念公演『眠れる森の美女』はじめ、99年『ドン・キホーテ』『シンデレラ』、2000年『ラ・シルフィード』、04年『ライモンダ』など新国立劇場での主演ほか数多くの公演へ出演している。
ローザンヌ国際バレエコンクール審査員を務めるほか、後進の育成にも力を注いでいる。バレリーナとしての功績と共にチャリティ活動を通じた社会貢献が認められ、04年「ユネスコ平和芸術家」に任命される。12年には国連UNHCR協会国連難民親善アーティスト任命。
2001年芸術選奨文部科学大臣賞、06年英国最優秀女性ダンサー賞、11年第52回毎日芸術賞など受賞多数。07年に紫綬褒章並びに大英勲章(OBE)綬章、17年文化功労者。
吉田都さんが新国立劇場バレエ団の芸術監督に就任するというのは、非常に喜ばしいニュースです。世界で活躍する日本人ダンサーのパイオニアであり、その芸術性の高さは、他の追従を許さないほど素晴らしいものです。ロイヤル・バレエ退団後も日本でプリマ・バレリーナとしての活動を続け、バレエの素晴らしさを多くの人々に伝えてきました。
今年8月には、堀内元さんとのプロジェクトBallet for the Futureにも出演しますが、こちらの公演は2015年に始まり、若手ダンサーの育成、バレエの魅力を多くの方に知っていただくための企画です。
https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail003481.html
また、「NHKバレエの饗宴」にもたびたび出演してきました。
吉田都さんは、舞台活動と並行して、後進への指導、および振付指導活動も行っており、ピーター・ライト振付『眠れる森の美女』ではハンガリー国立バレエに振付指導を行ってきました。
現ロイヤル・バレエの芸術監督、ケヴィン・オヘアとはバーミンガムロイヤル・バレエ時代に多く共演しています。ローザンヌ国際バレエコンクールの審査員も務めてきており、豊富な国際経験があるため、今後の新国立劇場の国際的な活動も期待できますね。
【吉田 都】 本日、6月28日に開催された新国立劇場運営財団理事会において、2020年9月からの舞踊部門の芸術監督について審議が行われ、私、吉田都が、次期芸術監督予定者として、今年9月から芸術参与に就任することになりました。 これまでの経験を生かし、たくさんのお客様に喜んでいただけるよう、全身全霊を傾けて努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 http://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_012652.html
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コメント
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これは本当に朗報ですね。
この数年の極端なクラシック偏重なレパートリーや、ダンサーの昇進やキャスティングに関する不透明感など、どうも新国立劇場の上層部の方針には納得出来ないものをいろいろと感じてきたので、吉田さんの就任によって新しい風が吹いてくれることを祈ってやみません!
投稿: Shingo | 2018/06/29 02:04