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« 第46回ローザンヌ国際バレエコンクールの結果 | トップページ | チャコット主催 <バレエ×ミュージック×ファッション>が融合した新しいステージを今夏、開催 /第1回 出演者オーディション »

2018/02/07

ハンブルク・バレエ 来日記者会見(その1)

ハンブルク・バレエは現在、来日公演中です。
http://www.nbs.or.jp/stages/2018/hamburg/index.html

すでに「椿姫」の公演は終了していますが、私も観ることができて、ジョン・ノイマイヤーのカンパニーならではの深みのある素晴らしく心を打つパフォーマンスにすっかり心を奪われました。別途、感想を書くつもりです。2月7日には「ガラ ジョン・ノイマイヤーの世界」、そして2月10日からは「ニジンスキー」公演があります。

さて、遅くなってしまいましたが、1月29日に行われたハンブルク・バレエ来日記者会見に出席してきましたので、レポートをここに記します。翌日には、とある媒体のためにアレクサンドル・リアブコのインタビューもさせていただきましたが、それはまた発売時にお知らせしますね。

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この日の朝に日本に到着したというジョン・ノイマイヤー、アレクサンドル・リアブコ、アレクサンドル・トルーシュ、そして広報部長のヨルン・リークホーフが出席しました。


ハンブルク・バレエ団開幕記者会見 from クラシカ・ジャパン on Vimeo.

ノイマイヤーは、ご自身の話が長いことを自覚されていたようで、長くなりすぎないようにと気を遣われながらも、丁寧に、今回上演する作品のことを中心に、語ってくれました。時間がたりなくなってしまい、もっともっとお話を伺いたかったです。大変興味深いものの答えにくい質問についても、丁寧に、真摯にそして誠実に答える姿勢、そして自身のダンサーたちに寄せる信頼と愛には心を打たれました。リアブコもトルーシュも、同じく丁寧に、そして時には熱く、今回出演する役柄について語ってくれました。

とても長い記事になりますので、2回に分けてお送りします。

ヨルン・リークホーフ

「ジョン・ノイマイヤーが芸術監督に就任した1973年以来、ハンブルク・バレエは毎年海外ツアーを行っています。45年間の間、5大陸において1000以上の海外公演を行っています。その枠組みの中で日本という国はカンパニーに、そしてノイマイヤーにとって非常に重要な位置づけとなっています。ノイマイヤーの初期の作品である「俳句」は日本の伝統文化をテーマとしています。そのほか日本の伝統文化に強いインスピレーションを得ています。

ハンブルク・バレエが86年に初来日した時に、ジョンも来日したのですが、広島の平和祈念館を訪れる機会がありました。そこで急きょプログラムを変更して「マタイ受難曲」を上演したのです。今回は8度目の来日公演となります。この美しい国に2年という短い間隔で戻って来られることを感謝しています。

ジョン・ノイマイヤーは生ける伝説であり、その功績を説明するには時間がたりません。生きる伝説と言われていますが、様々な栄誉ある賞を受賞しており、その中の一つが2015年に受賞した京都賞です。
また、アレクサンドル・リアブコは、世界バレエ・フェスティバルなど、日本でのバレエ・ガラに頻繁に出演しています」

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ジョン・ノイマイヤー

「話し過ぎると止まらないので、長くし過ぎないようにと注意を受けています(笑)。私と日本との関係は、ずいぶん昔から、来日公演するようになる前にさかのぼります。私の先生が一年間日本で生活しており、戻ってきてからとりわけ歌舞伎や能など日本の伝統文化について非常に情熱的に語ってくださっており、その時から、私もぜひ日本を訪れたいと夢に見ていました。来日する前から日本に大きな影響を与えられていました。たいてい来日する時期は2月か3月あたりなのですが、私たちが来日する年は、日本に少し早く春が訪れている気がします。

今回は新作は持ってきておらず、ハンブルク・バレエとして一番人気がある作品が上演されます。偶然なのですが興味深いのは、二つの大きな作品を持ってきましたが、一つは女性が主役で、もう一つは男性についてのバレエなのです。

「椿姫」は長い間レパートリーにある作品で、日本でも何回か上演しており、またパリ・オペラ座バレエも来日公演で上演しています。ダンサーにこの作品を指導する時に気にしているのは、これは1回だけの公演であるということです。一つの公演だけに集中してほしいと。作品としては初演ではないのですが、公演としては一回きり、同じ公演は二度とありません。「椿姫」では、アレクサンドル・トルーシュが初めてアルマン役を踊ります。パートナーのアリーナ・コジョカルも、「椿姫」の全幕を日本で踊るのは初めてです。今回は新しい組み合わせ、新しいキャストでの上演となります。キャストが変わることで再発見できるところもあります。これは非常に重要なことで、新しい発見ができることで、修正できるところは修正し、さらによい作品にするという作業を私たちは行っています。アリーナとトルーシュがリハーサルをしているのを見て、今まで気が付かなかった点について気が付いたりして修正を行いました。新しい色付け、新しいトーンに変えた部分もあります。そういったことが私たちにとってはとても重要なのです。同じ作品であっても、観ていただくたびにちょっと違う、彩りが違う作品になっていると思って観ていただければと思います。

「ニジンスキー」について話そうとすると、朝までかかってしまうと思います(笑)。20世紀で最も重要なアーティストだと思っています。「ニジンスキー」は決してドキュメンタリー作品ではありません。この作品を観たからといって彼についての情報を得られるものでは、彼の生涯がわかるというものではありません。これは彼の悲劇的な人生の断片を取り出したものであって、彼がいかに精神的に深い思いを持った人間であったかを表現したい作品なのです。アレクサンドル・リアブコは、この役を何年も踊ってきて、DVDにも収録されました。早い時期から、「ニジンスキー」は映像化できる題材だと思っていました。
アレクサンドル・トルーシュの方も、今回の来日公演でニジンスキー役を演じます。ここにいる二人のサーシャが、それぞれ別の公演で主役を踊るのですが、ニジンスキーという人物を二つの違った解釈で違ったダンサーにより、違う側面から観ることができるようになっています。リアブコ版とトルーシュ版と観て比較してくださったらベストと思います。

3つ目の作品「ジョン・ノイマイヤーの世界」は一種のガラ公演ではありますが、普通のガラ公演とは違って、テーマを持ったシリーズとなっています。イタリアのスポレートでハンブルク・バレエが公演をする時に、この作品のアイディアが浮かびました。とても美しい場所で、公演もカテドラルの前で行われることになっていました。この場所でどういったレパートリーを持っていくべきかということを考えた時に悩みました。そして全部やってしまおうという結論になりました。先ほど取材で、ジョン・ノイマイヤーさんにとってバレエとはどういうものですか、という質問があった時に答えたのは、私の重要な、大きな部分であるということです。バレエの物語を伝えて行くということはある意味、私自身について語っていくということだと思います。今回のレパートリーの中では、短いナレーションをはさみながら、バレエがいかにアイディアやインスピレーションを伝え表現する芸術であるかということを皆さんに伝えたいと考えています。これは決してドキュメンタリーではなく、観た方も私の秘密の人生についてわかるわけではないのですが。この公演ではハンブルク・バレエのすべてのプリンシパル、すべてのソリストがあらゆるレパートリーの部分を皆さんの前で踊ります。皆さんにはぜひ、全作品を観ていただきたいと思います」

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アレクサンドル・リアブコ

「日本に来ることができてワクワクしています。日本ではいつも特別な体験、特別な思いをしてハンブルクに帰っています。非常に重要な、大きな作品を今回は持ってまいりました。ハンブルク・バレエに入団して最初のツアーが日本でしたが、その頃は代役で、役について舞台に立つ予定はありませんでしたが、それからコール・ド・バレエを踊り、「椿姫」についてはすべてのコール・ド・バレエの役を踊った経験がありました。それからチャンスに恵まれて良い役柄を踊ることができるようになりました。

「ニジンスキー」については、この作品が創作された時の最初のキャスト3人のうちの一人でした。3人ともリハーサルでニジンスキー役を踊ったのですが、何が素晴らしかったかというと、それぞれが同じステップを踊っているのに、違う表現ができているということです。そしてジョンが、私たちに自由を与えてくれたことです。ステップを変えたわけではないのですが、それぞれの解釈で踊る自由を与えてもらえました。最初のリハーサルから自由に、私なりのニジンスキーを表現することができました。そこから始まっている作品なので、思い出もたくさんある作品です。

「ニジンスキー」はハンブルク・バレエにとっては非常に重要な作品になっています。世界中で公演していますし、ハンブルクでも何度も公演を重ねています。今回は、先ほどジョンも言ったように再発見するということで、初演した20年前の作品に一度振り返って、そこから10年ぶりに、すこし作品に変化を付けたというか、新しいところを見つけて修正していったということで、最後に日本で上演した2005年の上演を観た人からしたら、「ニジンスキー」は少し変わった、と感じられる作品に仕上がったと思います。そして新しいキャスト、隣に座っているアレクサンドル・トルーシュですが、彼も彼なりに新しいニジンスキーを生み出してくれています。そういったところもぜひご注目いただきたいです。

日本に踊りに行くたびに、ファンに「今度はいつニジンスキーを持ってきてくれるの?」と質問されていました。招聘元など今回いろんな方々の協力をもとに、ハンブルク・バレエとしてこの「ニジンスキー」を持って帰ることができたのを嬉しく思います。感情の深いところを表現できる作品になっています。ぜひ楽しみにしていただければと思います」

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アレクサンドル・トルーシュ

「私が初めて「椿姫」を観た時、12,3歳の時でしたがおそらくアレクサンドル・リアブコがアルマン役を踊っていたと思います。この作品の主役を踊ることはそれからずっと私の夢でした。それから美しいダンサーたちが高いレベルでこの作品を踊るのを観てきました。それを観るたびに僕だったらどういう風に踊るだろうとずっとその思いを秘めてきました。そしてやっとこの役を皆さんに観てもらう日がやってきました。踊っている側からすると非常に美しいバレエで、音楽の中で踊りが流れて行くような素晴らしい振付で、その中で自分の気持ちも高ぶっていく、踊らせていただけてとても幸せな作品になっています。美しいバレエで、作品によってはバレエダンサーにとって観ていて楽しい作品と踊っていて楽しい作品がありますが、ノイマイヤーの「椿姫」は他のダンサーが踊っているのを観ていても、自分が踊っていてもとても楽しめる作品になっていて、こういった機会を頂けたことはとても光栄ですし、素晴らしいパートナーと、素晴らしいその他のダンサーたちに囲まれてこの公演ができることを非常に嬉しく思っています」

この次は、質疑応答をご紹介できればと思います。

ハンブルク・バレエ団 2018日本公演

「椿姫」プロローグ付全3幕
■会場:東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/2(金)~2/4(日)
■音楽:フレデリック・ショパン
■振付・演出:ジョン・ノイマイヤー
■美術・装置:ユルゲン・ローゼ
■演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
■出演予定
2月2日(金)18:30/アリーナ・コジョカル(マルグリット)、アレクサンドル・トルーシュ(アルマン)
2月3日(土)14:00/アンナ・ラウデール(マルグリット)、エドウィン・レヴァツォフ(アルマン)
2月4日(日)14:00/アリーナ・コジョカル(マルグリット)、アレクサンドル・トルーシュ(アルマン)

ガラ公演 〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉 2部構成

■会場:東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/7(水)19:00
■予定演目:「キャンディード序曲」「アイ・ガット・リズム」「くるみ割り人形」「ヴェニスに死す」「ペール・ギュント」「マタイ受難曲」「クリスマス・オラトリオ」「ニジンスキー」「ハムレット」「椿姫」「作品100─モーリスのために」「マーラー交響曲第3番」より
■音楽:バーンスタイン、ガーシュウィン、チャイコフスキー、バッハ、ワーグナー、シュニトケ、ショスタコーヴィチ、ティペット、ショパン、サイモンとガーファンクル、マーラー
■振付・演出・語り:ジョン・ノイマイヤー


「ニジンスキー」 全2幕
■会場::東京文化会館 大ホール(東京都)
■日程:2/10(土)~2/12(月・祝)
■音楽:フレデリック・ショパン、ロベルト・シューマン、ニコライ・リムスキー・コルサコフ、ドミトリー・ショスタコーヴィッチ
■振付・舞台装置・衣裳:ジョン・ノイマイヤー
■出演予定:
2月10日(土)14:00/アレクサンドル・リアブコ(ニジンスキー)
2月11日(日)14:00/アレクサンドル・トルーシュ(ニジンスキー)
2月12日(月・祝)14:00/アレクサンドル・リアブコ(ニジンスキー)

■料金:S席:¥23,000 A席:¥20,000 B席:¥17,000 C席:¥14,000 D席:¥11,000 E席:¥8,000

ハンブルク・バレエ団
ガラ公演<ジョン・ノイマイヤーの世界>


■日時:2018年2月17日(土)14:00
■会場:ロームシアター京都 メインホール
■チケット料金:S席20,000円、A席16,000円、B席10,000円、C席6,000円、D席(完売)、ユースS席(25歳以下)10,000円
※ユースチケットをご購入の方は、公演当日、証明書のご提示が必要です
※未就学児童入場不可

■振付・演出・ナレーション:ジョン・ノイマイヤー
■出演:ハンブルク・バレエ団
■予定演目:『キャンディード序曲』、『アイ・ガット・リズム』、『くるみ割り人形』、『ヴェニスに死す』、『ペール・ギュント』、『マタイ受難曲』、『クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ』、『ニジンスキー』、『ハムレット』、『椿姫』、『作品100―モーリスのために』、『マーラー交響曲第3番』
■上演時間:約3時間(予定)
■問合せ先:ロームシアター京都チケットカウンター
TEL.075-746-3201(10:00~19:00、年中無休)
■公式サイト:http://rohmtheatrekyoto.jp/program/6776/

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