パリ・オペラ座バレエの2018年米国ツアー中止か
パリ・オペラ座バレエは2018年7月に、リンカーンセンターフェスティバルの一環として、ニューヨーク公演を行い、また、シカゴとダラスでも公演を行うことになっていました。
予定されていた演目は、「ラ・シルフィード」、および「若者と死」、「エチュード」のプログラム、そしてフォーサイスの「ブレイク・ワークス」、クリスタル・パイトの「The Season's Canon」そしてイヴァン・ペレーズの新作という3つのプログラムでした。
ところで、このアメリカツアーが中止になるという報道が出ています。
フィリップ・ノワゼット氏による記事
http://www.sceneweb.fr/actu-tournee-ballet-de-lopera-de-paris-a-new-york-annulee/
まだパリ・オペラ座からの公式の発表はありません。
キャンセルの理由ですが、スポンサーの撤退による資金不足が最大の要因のようです。さらにリンカーンセンターフェスティバルの芸術監督が2017年7月に退任し、まだ後任が決定していません。パリ・オペラ座バレエは、今年7月のリンカーンセンターフェスティバルでは、ボリショイ・バレエ、NYCBと共演した「ジュエルズ」で「エメラルド」パートを上演しましたが、現地での批評は厳しいものだったようです。
詳しいことはこれ以上はわかっていませんので、続報が出るかと思います。
パリ・オペラ座バレエは6月の終わりから7月に上演する予定の作品は、これで「ラ・フィユ・マル・ガルデ」だけとなってしまいます。パリでの公演を増やすのか、あるいはほかの場所へのツアーに振り替えるのか、いずれになるとは思われますが。
前芸術監督のバンジャマン・ミルピエはこのようなツイートをしています。
A sign of the times regarding funding for the Arts? https://t.co/k27mgWMxyc
— Benjamin Millepied (@B_Millepied) October 16, 2017
アメリカでの芸術に振り向けられる資金はどんどん減ってしまってるという時代になってきているようです。
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