ボリショイ・バレエの人事情報
ボリショイ・バレエを巡っては、日本でも大きく報道された、ユーリ・ポソホフ振付の新作『ヌレエフ』の上演延期問題がありました。この件について記事を書こうと思ったのですが、他で書いていらっしゃる方もいますし、また落ち着いた時にでも書こうかと思っています。
さて、ボリショイ・バレエでは、少し前になりますが、7月1日付でヴャチェスラフ・ロパーティンがプリンシパルに昇進しました。
http://www.bolshoi.ru/en/
ロパーティンは、2014年9月に、東京バレエ団の『ドン・キホーテ』に夫人のアナスタシア・スタシュケヴィチと共にゲスト出演しています。怪我で降板したデヴィッド・ホールバーグの代役でしたが、高いテクニックとチャーミングなキャラクターの持ち主でとても好評でした。
http://www.nbs.or.jp/stages/1409_donquixote/cast.html
2003年に入団したロパーティン、現在はボリス・アキモフに師事しています。小柄なので王子を演じることは少ないですが、実力は折り紙付きです。最近では、モスクワ国際バレエコンクールのオープニング・ガラ公演で『ラ・シルフィード』のジェームズを踊りました。
一方で、公式サイトを見ると、プリンシパルのところから名前が消えたダンサーがいます。
ドミトリー・グダーノフは完全に名前が消えてしまいました。現在42歳の彼は引退となったようです。ロシア人民芸術家の称号を持つグダーノフは、ボリショイではあまり多くないダンスールノーブルタイプでした。
また、マリアンナ・ルイシュキナも名前が消えています。(ルイシュキナは1971年生まれの46歳、息子のカリム・エフィーモフもボリショイ・バレエの団員です)
さらに、アンナ・アントニーチェワも名前が消えました。2008年の来日公演で『白鳥の湖』に主演していた、とても美しいバレリーナでした。
そしてマリーヤ・アレクサンドロワとニーナ・カプツォーワはプリンシパルから名前が消え、Working Under Contractのところに名前があります。プリンシパルの肩書が外れ、契約ダンサーとなったわけです。
アレクサンドロワは、今年ボリショイ・バレエを退団することを表明したのですが、非常に人気の高い彼女のこと、多くのファンの声に押され、実質残留という形で『明るい小川』や『ドン・キホーテ』などに主演してきました。例の『ヌレエフ』にも出演する予定で、急遽代わりに上演された『ドン・キホーテ』にも出演しています。まだまだ踊れるしボリショイを代表する人気スターなので、今後も観られると良いのですが。
一方、衝撃を持って迎えられたのが、ニーナ・カプツォーワの件。1978年生まれで現在38歳と引退するような年齢ではありません。そしてバレエ団きっての女優バレリーナでもあり、『ジゼル』のジゼル役や『オネーギン』のタチヤーナ役、『椿姫』のマルグリット役等は高い評価を得ています。最近DVDが発売されたグリゴローヴィッチの『黄金時代』にも主演しています。来日公演にあまり来ていなくて、日本で観る機会が少なかったのが残念です。
今年のブノワ賞では、ポール・ライトフットとソル・レオンの「Short Time Together」で、最優秀女性ダンサー賞にノミネートもされていました。現在の芸術監督ワジーエフにあまり気に入られていないから、と言われているようです。
マリア・アラシュも契約ダンサーに移行するのではないかと言われているようですが、今のところはまだプリンシパルのところに名前があります。
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いつも楽しく拝見させていただいてます。
本題の内容と逸れますがが、ユーリ・ポソホフ振付の新作『ニジンスキー』でなく『ヌレエフ』ですよね。つい気になってしまいまして、すみません(^^;
投稿: | 2017/08/02 11:37
ご指摘ありがとうございます!寝ぼけていて間違えてしまったんですね。修正しました。
投稿: naomi | 2017/08/02 13:08