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2017/08/16

勅使川原三郎さんがフランスの芸術文化勲章を受章/「月に吠える」プロモ映像

ダンサーで振付家の勅使川原三郎さんが、フランスの芸術文化勲章オフィシエを受章することとなりました。

http://www.st-karas.com/news_jp/

http://www.asahi.com/articles/ASK8J5DNVK8JUCVL01G.html

叙勲の伝達式は「月に吠える」公演初日の8月24日(木)の公演後に舞台上で行います。
(初日の公演に来場されたお客様は公演後、伝達の式典に参列できます)

日本におけるフランス文化の紹介者、普及の実務者、あるいは支援した人が叙勲の対象になります。
駐日フランス大使と協議し、在日フランス大使館文化部、もしくはフランス本国で直接、文化通信省が推薦します。
決定権はフランス文化通信大臣にあります。

国際的に活躍する勅使川原さんは、自身のカンパニーKARASと共に、今年もフランスはパリのシャイヨ―宮で「Flexible Silence」、そしてフランス・マルティーグにて、「Sleeping Water」を上演しました。また今年の10月には、パリ・オペラ座バレエに新作を振付けることになっています。

芸術文化勲章オフィシエは過去、映画監督の高畑勲さん、音楽家の坂本龍一さん、前衛芸術家の草間彌生さんらに授与されていますが、ダンス界ではあまり例はないと思います。(牧阿佐美さん、田中泯さん、山海塾の天児牛大さんがシュヴァリエ、彩の国さいたま芸術劇場のプロデューサー佐藤まいみさんがオフィシエを受章しています)
ここ10年間に約120人の日本人が芸術文化勲章を受勲しています。

おめでとうございます。

<伝達式について>
2017 年 8 月 24 日(木)
19:30 公演「月に吠える」 / 20:30 頃より 叙勲伝達式

場所 東京芸術劇場プレイハウス
(東京都豊島区西池袋1-8-1)
★公演は 8 月 25 日〜27 日も同会場で開催しております

*******
さて、8月24日から東京芸術劇場で上演される「月に吠える」プロモーションビデオがアップされています。今回日本では初出演となる、キアラ・マリア・メツァトリとパスカル・マーティも登場します。

https://vimeo.com/229374567


月に吠える プロモーションビデオ from Saburo Teshigawara/KARAS on Vimeo.

なお、8月11日には、「勅使川原三郎が萩原朔太郎に吠える!」と題したトーク&イベントが開催されました。
原作の作者である萩原朔太郎の孫の萩原朔美氏と、今回の作品のチラシやポスターなどのアートディレクションを手がけた榎本了壱氏が勅使川原三郎さんと対談しました。また、初演に先駆けて佐東利穂子さんが特別に30分のソロを踊りました。

Tukinihoeru3
©︎KARAS

対談では、勅使川原さんのダンスに対する考え、今回の「月に吠える」についての考えが聞けてとても興味深かったです。

萩原朔太郎の詩集「月に吠える」は、勅使川原さんが高校生のころから、そのユニークな言葉遣いや視点、現れる特異な動きなどに魅せられてきました。いつかは作品にしようと思っていたのですが、ダンスフォーラムで3度目の受賞をした時に、今回の対談にも出席しているアートディレクターの榎本了壱さんに「次は何の作品にするの?」と聞かれ、目にした本が「月に吠える」であり、ちょうど今年が刊行100周年であると榎本さんに聞いたとのことです。

ダンスにするにあたり、動きとして記憶すること、匂い、体験するような気持ち、ダンスという形でこの作品に近づいているというものにしようと考えられているそうです。抽象的というにはあまりに具体的で、もっと深いもの、奈落に落とされるようなもの、とがったものを突きつけられるような痛みのあるもの、気持ちよく蠱惑させられるものという朔太郎の詩の世界は、身体的、身体で感じるものであり、身体に響かせるものであると感じているそうです。

「身体を文学から翻訳しているわけではなく、全く別のものとして引き出しています。文字に書かれている作品と同じ時にいられるようにしています」

「詩を読むと、ダンスとは形が動いているものであり、詩も静止しているようで決して止まっていない、生きているものとして動いていると感じます」

また、萩原朔太郎の詩には色彩を感じさせるものが多いのですが、萩原朔美さんによれば「白」が一番多く登場するのだそうです。白は光の乱反射の極限化されたものであり、光の象徴である、という話から、勅使川原さんがガラスを割ったり砕いたガラスを使った作品を多く振付けているという話につながりました。ガラスは透明だけど、砕いていくと白になります。その中に沈殿する感覚や距離感覚、何層も蓄積されて見える色、痛みを感じる色となるのです。

佐東利穂子さんのソロは、習作であり、実際に今回の作品でこれが使われるかどうかはまだ未定とのことでした。いつもながらの強靭でしなやか、ダイナミックな動きがある中でも、今まで観たことがないようなボキャブラリー、動きが含まれており、「月に吠える」がどのような作品となるか、期待が膨らみました。

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