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2017/07/26

マニュエル・ルグリ 「ルグリ・ガラ」独占インタビュー

いよいよあと1か月後に迫ったルグリ・ガラ

先日、マニュエル・ルグリがプロモーションのために来日した際に、インタビューをさせていただきました。明るくチャーミングで誠実な人柄が伝わるものです。バレエへの深い愛、手塩にかけて育てて来たウィーン国立バレエへの愛、そして未来の若者たちへの想い。謙虚で前向きな姿勢。話していてこちらも幸せな気持ちにさせられるのが、マニュエル・ルグリというスーパースターです。

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Q.先日ニューヨークで開催されたYAGPのファイナルでルグリさんは審査員をされていましたね。そして今回の来日では、日本人のボーイズを教えられます。昨年は「NHKバレエの饗宴」で若手のダンサーを教えられました。若い才能を育てることに対する想いをお聞かせください。

フリオ・ボッカへのオマージュのガラに出演するためのリハーサルがあったので、ファイナルと、セミファイナルでは男子のクラシックだけを審査したのです。YAGPでは時間がなくて教えることはできなかったのですが、今回は15歳前後の子たちを教えるので、どんな子を発見できるか、とても楽しみです。

幸いにも、私は素晴らしい振付家や芸術監督から多くを学ぶことができました。その素晴らしい経験を若い人たちに伝えて行きたいと思うのです。私自身、これからは持てるものを与えていきたいという個人的な想いがあり、そうすることが好きなのです。芸術監督という仕事も愛しています。ダンサーにとって何がベストなのかということを考えることができるし、やらなければならないことは多いのですが。なので、踊る機会が減ってもそんなに寂しく思いません。舞台の上に立つことはもちろん大好きなのですが、それが一番優先されるべきことではないのです。いつまでも踊り続けることはできませんし。

今回のYAGPでは、奇妙な思いもしました。一度にこんなにたくさんの出場者を見ることは初めてのことでしたし。12,13歳のジュニアの出場者はすでに非常に上手くなっているけど、幼い時からこんなに上手で将来が大丈夫なのか、心配にも思えてしまいました。16歳くらいになった時にすごく上手くなっているのだったら良いのですが、こんなにも若い年齢でこれだけ完成されているのって、普通のことではないからです。でも、とにかくレベルは高くて、特に今回日本人の出場者は素晴らしかったと思います。

Q.ダンサーを目指す若い人へのアドバイスは?

バレエを本当に愛してほしいと思うし、本当にバレエをやりたいという想いをはっきりさせてほしいと思います。親に無理強いさせられると良い結果にはなりません。バレエというのはとても個人的なものですし、自分自身を信じる必要があるからです。そして一生懸命努力することが一番大事です。努力しなければ目標は達成できないでしょう。生まれ持った才能だけでは大成できません。

日本に来る途中の飛行機の中で、ドキュメンタリー映画「ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界で一番優雅な野獣」を観ました。セルゲイ・ポルーニンは本当に素晴らしいダンサーで、これだけの才能を持っているダンサーを見るのは久しぶりでした。それだけに、この映画を観てとても悲しい想いにとらわれました。この映画の最後のシーンを観終わってですら、彼の未来がどうなるのか見えなくて、悲しいのです。彼が18歳の時、まだプリンシパルになる前に、マリアネラ・ヌニェスと「海賊」を踊るのを観たことがありますが、その時も彼の才能の凄さに呆然となりました。今はテクニックの優れたダンサーは世界中にいます。セザール・コラレスもその一人です。でも、この映画の中でのポルーニンにはエレガンスがありました。踊りがとてもクリーンで気品があって体型や容姿にも恵まれてすべてを備えていました。だから彼が人生のレールを踏み外してしまったことがとても悲しく思えたのです。特に家族との問題を抱えていることが観ていて辛かったです。しかも、この映画が撮影された時には彼はまだ26歳で、これだけの苦悩を経験しているということも。私は今52歳でこんなにも幸せなのに!

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一押しの若手は、ヤコブ・フェイフェルリック

Q.ウィーン国立バレエでは、ルグリさんが育てられてプリンシパルになったダンサーや、ルグリさんが採用したダンサーたちが活躍していて、彼らが今回来日しますね。

ダヴィデ・ダト、ニーナ・ポラコワ、デニス・チェリェヴェチコの3人は、私が就任した時にすでに在籍していましたが、残り5人は私がオーディションで採用した若いダンサーたちです。私が選んだダンサーであるし、正しい選択をしたと思っています。4人のソリストと一人のデミソリストで、それぞれとても才能にあふれているし本当に美しいダンサーたちです。見た目が美しいだけでなくて、指示をしっかり呑みこんで、正しい瞬間に正しい動きができる人たちであり、そうすることができるのはダンサーとして大切なことです。

Q.彼らが海外の大きな舞台を踏むのは初めてなのでしょうか?

すでにゲストやガラなどで活躍し始めているダンサーもいますが、若手ダンサーたちは日本で踊るのは初めてで、日本に行けると聞いて喜びで飛び上がった人もいます。日本の観客、バレエファンの皆さんがこれらの素晴らしいダンサーたちと恋に落ちることを私は確信しています。

特に男性ダンサーは優れています。デニス・チェリェヴィチコ、ダヴィデ・ダト、そして若手のヤコブ・フェイフェルリックも素晴らしい。ヤコブはまだ20歳で、ウィーン国立バレエ学校出身。この6か月の間に、『ライモンダ』の初日のジャン・ド・ブリエンヌ、『ラ・フィユ・マル・ガルデ』のコーラス、ジョン・ノイマイヤー振付の『アルミードの館』、6月には『白鳥の湖』の王子役を演じます。日本の観客の皆さんにお見せできるのが楽しみです。

ダヴィデ・ダトはカリスマ的なダンサーです。ウィーンの観客には特に愛されています。イタリアでも、テレビ番組にも多く出演しているので人気があり、ロベルト・ボッレ並のスターとなる日も遠くないでしょう。ローマ国立歌劇場でも、エレオノラ・アバニャートに招かれて『ドン・キホーテ』を踊っていますし、今年のブノワ賞にもノミネートされています。私はいいダンサーしか連れてこないんですよ。

また、6月の『白鳥の湖』でオルガ・スミルノワと仕事をすることができるのが楽しみです。『白鳥の湖』では、スミルノワと踊るセミョーン・チュージン、そしてマリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフがゲスト出演するんです。ワディムは『海賊』にもゲスト出演してくれてスペインへのツアーにも同行しました。私は彼が大好きです。もちろんマリアネラも。

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ウィーン国立バレエの芸術監督に就任したのは正しい選択。


Q.パリ・オペラ座バレエを引退した後、ウィーン国立バレエの芸術監督に就任されましたが、ウィーンで仕事を始めるにあたっての困難はありましたか?

オペラ座を引退後、ウィーンで芸術監督の仕事に就いたのは正しい選択だと思っています。オペラ座でバレエマスターとして残ることもできましたが、芸術監督という仕事だと、別の機会を得ることができるんです。レパートリーを組んで、ダンサーを選ぶというのは完全にクリエイティブな仕事で多くのインスピレーションを得ることができました。

もちろん、パリとウィーンは全く違うので困難もありました。最初は限界までダンサーたちにプレッシャーも与えていました。最初のシーズンには、8作品も新作を取り入れて、自分にとってもクレージーだと思えるほどでした。今振り返ると、やはり自分はいい仕事をしたと感じています。ダンサーたちもトップレベルまで引き上げることができました。パリ・オペラ座では素晴らしい経験を与えてもらいました。日本で行っていたグループ公演も、芸術監督の仕事につながる出発点でした。上演作品を選び、様々なカンパニーからのダンサーを呼び、また与えられた予算で仕事をすることも学びました。これが後々、芸術監督としての仕事に役立ったのです。バレエ団だとダンサーが100人いたりしますので、予算のレベルはまったく違いますが。


Q.ウィーン国立バレエでは、『海賊』や『白鳥の湖』のような古典作品から、現代作品までレパートリーが幅広いですが、どのようなカンパニーにしていきたいと思いますか?

基本的には古典バレエを上演するカンパニー、パリ・オペラ座やマリインスキー・バレエのようなカンパニーでありたいと考えています。ですが、若手振付家の作品も上演していますし、現代のダンサーにとって、コンテンポラリーな作品を踊らないということはあり得ません。とはいえ、現代的すぎるカンパニーにはしたくありません。パリ・オペラ座では、『ドン・キホーテ』とピナ・バウシュの作品を同時に上演していたりするために、身体の使い方を変えなければならず、怪我をするダンサーが続出しています。なので、私は現代作品を上演する際にも、身体の使い方がクラシックから大きく逸脱することのない作品を選ぶようにしています。最高のクラシック・バレエを提供することが私にとっては一番大切なことです。

また、ウィーンはハンブルグ・バレエのように1人の振付家の作品ばかりを上演するカンパニーではありません。ウィーン国立バレエは、オペラ座と違ってレパートリーシステムを採用しています。オペラ座ではたとえば『マノン』を上演したら、次に上演するのは6年後だったりしますが、ウィーンでは、『マノン』を一シーズンに4回くらいしか上演しませんが、毎年少しでも上演し続けることによってダンサーが役柄に理解を深めることができます。オペラ座のやり方とは違いますが、今はこれが気に入っています。オペラ座で『マノン』を上演する時に怪我をして出演できなかったら、次の機会は15年後になってしまうかもしれません。このレパートリーシステムは、お金を節約するのにも役立ちます。新作を上演して、上演が終わったらごみ箱に捨てるのではなく、一つの作品をレパートリーの中にずっと保って継続的に上演することで、製作費も節約できるのです。

Q.一方でウィーン国立バレエでは、新作も取り入れていますよね。

来シーズンは、エドワード・クルグによる「ペール・ギュント」を上演します。今までは、トリプルビルの中で新作は1本だけとしてきましたが、来シーズンは3作品全部新作というトリプルビルも上演します。アレクサンドル・エクマンの「カクティ」では、一人のお客さんがずっとブーイングをしていましたが、『ペール・ギュント』ではもっとブーイングが出るかもしれません。また、ウィーンでは国立バレエの他にフォルクスオーパーでもバレエを上演しています。第二劇場であるフォルクスオーパーでは、国立バレエでは上演できないような作品を上演したいと思っています。もっと現代的な作品を上演したいのですが、フォルクスオーパーのお客さんはより古典的なものを求めています。それを私は変えようとしているのですが、最初のころはお客さんの反応は、あっけにとられたものでした。

Q.今回のガラでは、注目の女性振付家、ナタリア・ホレシナの新作を上演しますね。

私はナタリアが大好きです。このバレエ団のためにすでにいくつかの美しい作品を振付けてくれて、大きな成功を収めてきました。彼女の人柄も好きで、一緒に仕事をしていてとても楽しかったです。ユーモアのセンスも持っていて。どんな作品を私に作ってくれるのか、まだ予想もついていません。音楽はとても美しいものを使いますが。彼女がちょっとクレイジーな人なので、作品もそうなると思います。

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Q.カンパニーのピアニストである滝澤志野さんも今回のガラに参加されます。ルグリさんにとって音楽とは何でしょうか?

志野さんは素晴らしいアーティストで、私は彼女のことが大好きです。自分はとても音楽的なダンサーだと思っています。音楽なしでは踊ることができないからです。そしてバレエを教える時には、音楽がとても大切なのです。音楽と共に呼吸すること、音楽をよく聴くこと。なぜなら、バレエを知らない人でも、バレエを観たときに、音楽とぴったり合って踊られたなら、瞬時に理解することができるからです。音楽性というのはバレエの美しさの中でも重要な要素です。

Q.今回、ルグリさんはイザベル・ゲランと踊られますね。オペラ座でも共演を重ねて来た彼女の素晴らしさについて教えてください。そして今後のダンサーとしての活動について。

彼女が復帰してくれたこと、そして今また舞台上の瞬間を共有できることが一番素晴らしいことだと思います。あるがままの姿で、再び共演することができてとても嬉しい。今後については、今回の舞台が最後とは言わないけれども、最後になる可能性はあるかもしれません。もう舞台の上でできることはやり切ったと思うからです。ダンサーとしては今後の計画は何も立てていません。だからこそ、今回のガラが実現したことがとても嬉しいのです。たくさんの人たちが協力してくれて、お客さんが見に来てくれることが。今まで自分が踊ってきた作品を、ウィーンのダンサーたちが踊るのを観ることができるのも幸せです。『マニフィカト』はシルヴィ・ギエムと私のためにノイマイヤーが振付けた作品でした。私とかかわりのある作品が今回たくさん上演されるのは嬉しいことです。

「バレエは常に喜びでした」

Q.ルグリさんほどバレエを愛している人はいないということを聞いていますが、そのバレエへの愛について。

私のバレエへの愛はとても大きなものですが、世界にはバレエをこよなく愛する人がたくさんいることも知っています。今回のガラの「運命のバレエダンサー」という題名の通り、ダンスは私の運命なのであり、バレエのために生まれてきたと言えると思います。全く違うことをやることは想像できませんし、生まれ変わっても同じことをすると思います。素晴らしい観客や振付家、劇場に恵まれました。私の血の中にバレエは息づいているのです。バレエは厳しい職業だし、多くのダンサーが苦しんでいますが、私は苦しいと思ったことは一度もありません。

もちろん大変な努力をしましたが、ダンサー人生においてひどいと思ったり辞めたいと思ったことはありません。それは無理だ、難しすぎるという人たちもいますが、私はバレエで苦しんだことはないんです。バレエは常に喜びであって、毎朝仕事に出かける時も幸せでした。身体的に恵まれていて、怪我もほとんどしなかったのです。私は今52歳ですが、手術は小さなものを一つ受けただけです。イザベル・ゲランと話したのですが、彼女は10年間全く踊っていませんでした。でも、現役時代に厳しい鍛錬をして来たおかげで、復帰した後は素晴らしく踊ることができるのです。年齢と共に肉体は衰えますが、それでも長年の努力の成果は身体に残っています。幸せなことです。

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******

なお、、出演を予定していたダヴィデ・ダトは、怪我のため止むを得ず本公演を降板することとなりました。代役として、ウィーン国立バレエ団デミ・ソリストのジェロー・ウィリックの出演が決定しています。

http://www.legris-gala.jp/topics.html

ルグリ・ガラ
http://www.legris-gala.jp/

【会期】
8月22日(火)18:30開演 Aプログラム
8月23日(水)18:30開演 Bプログラム
8月24日(木)18:30開演 Bプログラム
8月25日(金)18:30開演 Aプログラム

【会場】
東京文化会館大ホール

(大阪公演)
8月19日(土) 14:00 Aプロ
会場:フェスティバルホール

(名古屋公演)
8月20日(日) 17:00 Aプロ
会場:愛知県芸術劇場 大ホール

■出演者
マニュエル・ルグリ(ウィーン国立バレエ団芸術監督、元パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)
イザベル・ゲラン(元パリ・オペラ座バレエ団 エトワール)
マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団 プリンシパル)
オルガ・スミルノワ(ボリショイ・バレエ プリンシパル)
セミョーン・チュージン(ボリショイ・バレエ プリンシパル)
エレナ・マルティン
パトリック・ド・バナ 
ニーナ・ポラコワ(ウィーン国立バレエ団 プリンシパル)
デニス・チェリェヴィチコ(ウィーン国立バレエ団 プリンシパル)
ナターシャ・マイヤー(ウィーン国立バレエ団 ソリスト)
ニーナ・トノリ(ウィーン国立バレエ団 ソリスト)
ニキーシャ・フォゴ(ウィーン国立バレエ団 ソリスト)
ヤコブ・フェイフェルリック(ウィーン国立バレエ団 ソリスト)
ジェロー・ウィリック(ウィーン国立バレエ団 デミ・ソリスト)
ジェームズ・ステファン(ウィーン国立バレエ団 デミ・ソリスト)

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コメント

素敵なインタビュー、有難うございました。
8月のルグリガラ、本当に楽しみです。
ルグリが育てたダンサー達、本当にいいバレエ団になってきていますね。
ただ、楽しみにしておりましたダヴィデ・ダトの来日、怪我の為に実現しませんが、
その後の情報、ご存知ですか?
深刻な状態でないことを願っているのですが・・・・・

marikaさん、こんにちは。

お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!
ウィーン国立バレエ、本当にレベルが上がってきて、特に若いダンサーは目を引く人たちが出てきましたね。
でも、ダヴィデ・ダトが怪我で来られなくなったのは、私も楽しみにしていただけに本当に残念です。。。怪我の状況も今のところはわからないのですが。何かわかったらお知らせしますね。

ウィーン国立バレエは、来年来日するらしいので、こちらの方も楽しみです。今度こそ、ダヴィデ・ダトが来てくれますように!

素敵なインタビューをありがとうございました。ルグリガラAB共に、とても充実したよいガラでした。今、終わってインタビューを読むとあのガラで感じたルグリのバレエへの愛や真摯な姿、観客へのリスペクトなどの理由が裏付けられたような思いです。日本でもバレエを観る人が以前より増えて、情報や違うメディアからのアプローチは目立ちますが、良質なバレエ公演に出会うことは、むしろ難しくなっているような気がします。そんな中で、ルグリのような思いにインタビューで、公演で、出会うことができて幸せでした。

Pourpasseletemps さん、こんにちは。

しばらく公私とも多忙で全然お返事できなくてごめんなさい。ルグリ・ガラ、本当に充実してルグリさんの思いがこもった素晴らしいガラだったと思います。Pourpasseletempsさんのコメント、本当におっしゃる通りだと思い、すごく同意します。これだけバレエに対する真摯な想いや愛がある人はそうそういるものではありませんよね。また開催されるといいなあ、と思います。来日公演の間にゲランにもインタビューをしたのですが、ゲランもまた素晴らしい人柄の持ち主でした。

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