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2017/05/11

ジュリアード音楽院の学長に、元NYCBダミアン・ワーツェルが就任

ジュリアード音楽院は、学長に、ニューヨークシティ・バレエ(NYCB)の元プリンシパル、ダミアン・ワーツェル(49歳)が就任することを発表しました。

Juilliard Names Damian Woetzel as Seventh President

https://www.juilliard.edu/presidentialsearch/home

https://www.nytimes.com/2017/05/10/arts/music/juilliard-names-damian-woetzel-as-its-new-president.html

年間1億1千万ドルの予算、10億の寄付、そして800人の生徒を抱える名門音楽大学に、アカデミックな管理職として働いたことがない人物が就任することは異例のことです。

しかしジュリアードのチェアマンのブルース・コイナーは、彼の芸術的なバックグラウンドと、2008年の引退後のキャリアについて強い印象を受けたとしています。現在、ヴェイル国際ダンスフェスティバルの芸術監督を務めているワーツェルは、このフェスティバルを生き返らせ、またハーバード大学で公共アドミニストレーションの修士号を取得し、ハーバード・ロースクールの客員教授を務め、オバマ大統領の芸術と人文学の委員会の一員として、公立学校へ芸術教育をもたらす仕事をしていました。

ワーツェルの就任は2018年の予定。ワーツェルは、NYCBに入団する前にジュリアード音楽院の中にあるスクール・オブ・アメリカン・バレエ(SAB)で学んでおり、ホームカミングの意味合いもあります。「初めてジュリアードの建物に入り、校舎の中で音楽を聴いて、ここは魔法のような場所だと思いました」

ジュリアード音楽院は、いくつもの大きな課題を抱えています。世界で最も権威のある音楽院であり、巨大な基金にも恵まれていますが、学費は継続的に上昇し、年間6万ドルもかかります。最高の教育を受けた芸術家にとっても、職を得ることが難しい時代において、これは大変なことです。競合するフィラデルフィアのカーティス音楽院や、イェール大学音楽学部は、才能ある学生は学費を無料としています。ジュリアードは、市立小中学校向けのカリキュラムを開発したり、オンライン教育の商品を開発したり、中国の天津に分校を設立する計画を立てるなどして、新しい収入源を模索しています。

ワーツェルは来年、次期学長として、現在のジョセフ・W・ポリシ学長と引継ぎを行います。ポリシは30年以上にわたってこの地位にあり、音楽院を深化させました。ワーツェルは、芸術家が自分自身のチャンスを作り出さなければならない「D.I.Yの世界」において、新しい世代を活躍させるために学校は努力しなければならない、それを実行したいとしています。

ワーツェルは、このような大きな機関の責任者となったことがありませんが、ヴェイルと、ハンター・カレッジのThe Aspen Institute Arts Programのディレクターの仕事、そしてハーバード大学での仕事を同時進行させることを通して、彼は、異なった利害関係者のニーズのバランスをうまく取ることを学んだとしています。「集中したことではありませんが、同時期に様々な種類の仕事に責任を持っており、これはオーケストラを合わせることと同じだと思います」と彼は語りました。

ジュリアード音楽院の卒業生で世界的なチェリストであるヨーヨー・マは、ワーツェルの就任は「見事で思慮深い選択」としています。ワーツェルとマは、シカゴの公立学校に芸術教育をもたらす仕事で共に働いたことがあり、マは、ワーツェルは芸術にとって称賛されるべき唱道者だと評価しています。

ワーツェルが大学の学長となるまでの道は異例のものでした。彼の父親は大学教授でしたが、彼がバレエを踊るために大学に進学しなかったことに驚きました。スクール・オブ・アメリカン・バレエで彼がクラスに参加している時に父親が訪ねて来た時のことをワーツェルは述懐しました。父が「君が入ろうとしている世界はとても美しいことを知っているか?」と語りかけて来たとのことです。「そして音楽が流れている開かれた教室の間を歩いていたから、そう語ったのであって、一つの場所に可能性の芸術が存在しているからだったのです」

ワーツェルは1967年生まれ。1989年にNYCBのプリンシパルとなり、2008年に41歳で引退するまで、カンパニーを代表する人気ダンサーでした。バランシンやロビンスの様々な作品に主演したほか、ロビンス、スーザン・ストローマン、トワイラ・サープ、クリストファー・ウィールドンなど多くの振付家の作品の初演キャストを務めています。引退公演では、「ファンシー・フリー」、「ルビー」そして「放蕩息子」を踊りました。

ダーシー・キースラーとダミアン・ワーツェルが主演したバランシン「くるみ割り人形」。子役時代のマコーレー・カルキンも出演しています。

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コメント

naomiさん、おはようございます。

ワーツェルとはあまり関係ないですが、
貼っていただいた《くるみ割り人形》のパドドゥで
4分28秒のところから
シュガープラムの精がポワントで滑っていくシーンが
ありますが、これはどのような仕掛けなのでしょう?
御存知でしたら教えていただければありがたいです。
騎士のワーツェルが引っ張ってるわけではなく
ベルトコンベアの上で流れていくような感じなのですが・・・
↓のもっと鮮明な映像を見てもよく分かりません。

https://www.youtube.com/watch?v=6w4fDW8aBtg

やすのぶさん、こんにちは。

NYCBのバランシン版くるみは最近、2011年の収録のものがDVD化されており、HDで収録されているので非常に映像が綺麗です。http://amzn.to/2pONKmV
これを見ても同じ振付ですが、これは単に男性が引っ張っているだけのように見えますよ。ポワントレッスンも受けているので、これが可能なのは理解できます。もちろん難しいですけど体重の掛け方でできることです。

ご回答ありがとうございました。
ご指摘のDVDは未見ですが、古い方を観なおして見ました。
なるほど、手を繋いだ2人の手の筋肉の緊張している様子は
古い映像でも尋常ではないことが充分窺えます。
緊張しているから引っ張ってないように見えるのでしょうか・・・
とにかく、仕込みなど無くて、訓練だけであのように見せられる
ということは素晴らしことです。

普通の芝居なら別に手を引くことになんら疑問は無いのですが、
バレエではそういうことにこだわるんですねえ。

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