BlogPeople


2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »

2017年3月

2017/03/31

ボリショイ・バレエの2017-18シネマシーズン

ボリショイ・バレエの2017-18シネマシーズンが現地で発表されています。

http://www.pathelive.com/programme/ballet-du-bolchoi-2017-2018

それによると、

「海賊」10月22日 中継(新収録)

「じゃじゃ馬馴らし」11月26日 再上映 2016年1月24日公演

「くるみ割り人形」12月17日 再上映 2014年12月21日公演

「ロミオとジュリエット」1月21日 新制作・中継(新収録)

「パリの炎」3月4日 新制作・中継(新収録)

「ジゼル」 4月8日 再上映 2015年10月11日公演

「コッペリア」6月10日 中継(新収録)


7作品のうち4本は新収録のものとなります。その中で「ロミオとジュリエット」と「パリの炎」は新プロダクション。「ロミオとジュリエット」については、従来のグリゴローヴィチ振付作品ではなくて、ラトマンスキー振付の作品であることは注目されます。
ラトマンスキー版「ロミオとジュリエット」は、ナショナル・バレエ・オブ・カナダで上演されていますが、それと同じものなのか、大幅に手を入れたものなのかは不明です。

現芸術監督のワジーエフは、グリゴローヴィッチ作品の多くをボリショイのレパートリーから外すつもりらしいという噂が流れていました。比較的最近のインタビューで、ワジーエフはをそれを否定していましたが、少なくとも「ロミオとジュリエット」については、レパートリーから外されるようですね。

そして上映7作品のうち、「ロミオとジュリエット」のほか「海賊」「パリの炎」と3作品がラトマンスキー作品というのも象徴的な印象があります。

現在、ボリショイ・バレエシネマシーズン2016-7が上映中です。2017-18シーズンも上映されることを期待しましょう。

イゴール&モレーノ「イディオット・シンクラシー」公演

ロンドンを拠点に活動する、イゴールとモレーノという二人のダンサーが、ユニークなパフォーマンスを繰り広げる「イディオット・シンクラシー」の公演が、4月19日、20日に渋谷で開催されます。

Resize1155
Photo Alicia Clark

イゴール&モレーノ「イディオット・シンクラシー/Idiot-Syncrasy」
http://igorandmoreno.tokyo/


Idiot-Syncrasy (teaser) from Igor and Moreno on Vimeo.

ブリティッシュ・カウンシル・ショーケース(2015年)への招聘作品として、世界中の劇場キュレーター、芸術監督、文化フェスティバル主催者へ紹介された、イギリスを代表する舞台作品のひとつです。ヨーロッパ、南米、全米など2015年から約1年半で上演回数のべ100回以上を誇るコンテンポラリー・ダンス作品。今回が日本はもちろんアジア初演となります。

イゴールとモレーノは、同性愛者で、イギリスに住んでいる外国人で、コンテンポラリー・ダンサー。
マイノリティーである二人が、行く土地、行く劇場で観客に語りかける、
「世界を変えよう!」
が熱く迎えられています。

Resize1159

ダンスで世界を変えようと思った。バカだなと思った。
国境ってなんだ?ジェンダーってなんだ?にんげんってなんだ?
笑われても、僕らは決して諦めない、世界が変わるその日まで。

作品を拝見しましたが、あっと驚くようなセンス・オブ・ワンダーというかアイディアのうまさ、これがダンス?と思うような一見単純に見える動きが無限の広がりと普遍性を持っています。そして熱くて真摯なメッセージが伝わってくる、とても楽しくて素敵なダンスです。一時間以上、この二人でずっと動き続けている、そのパワーにも感動するし、幕切れがとても素敵で心を打ちます。二人が歌うバスク地方とイタリアの民謡も耳に残ります。コンテンポラリーダンスを観たことがない人が見ても、きっと発見があることでしょう。キャッチコピーの「ダンスで世界を変えようと思った。」という想いがしっかり伝わってくるし、それは無謀な話でもない、本当に変えられるかもしれない、と感じるほどです。

また、舞台演出上、振舞い酒があります!

振付・出演 イゴール・ウルセライ、モレーノ・ソリナス
照明デザイン セス・ロック・ウィリアムズ
音響デザイン アルベルト・ルイズ・ソラー
衣裳・セット・デザイン カスパー・ハンセン

この作品は、2015年の英国ナショナル・ダンス・アワードにも最優秀モダン男性ダンサー部門でノミネートされました。

2014年The Place劇場(英国) 委嘱作品
2015年ブリティッシュ・カウンシル・ショーケース選出作品
2015年ヨーロッパ・アエロウェーブ選出作品

2017年4月19・20日19:30開演 (※当日18:30より劇場入口前にて先着順に入場整理券を配布)
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

一般前売り:4500円(税込)
学生前売り:3500円(税込)※入場時要身分証
当日券:4900円(税込)

チケット購入サイト(カンフェッティ)
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=37388

公演のブログでは、招聘しているThe Wellsさんによるイゴール&モレノの紹介、彼らが世界で人気を得ている理由、そして作品への熱い思いが伝わってきます。公演がとても楽しみです。
http://blog.igorandmoreno.tokyo/

2017/03/28

パリ・オペラ座のドキュメンタリー映画『L'Opéra』

今年7月に、マレーネ・イヨネスコ監督のドキュメンタリー映画『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』が公開されますが、もう一本、パリ・オペラ座を扱った映画が製作されたようです。

L'Opéra
http://www.unifrance.org/film/41019/l-opera

今年(2017年)4月5日にフランスで劇場公開されるそうです。Jean-Stéphane Bron監督作品。

主に2015-16年のパリ・オペラ座のバレエとオペラの両方の舞台裏、そこで働く人たちの様子を捉えた作品とのこと。

予告編

予告編を見ると、『ラ・バヤデール』の舞台や、アマンディーヌ・アルビッソンとエルヴェ・モローがリハーサルを行っている場面などが登場しています。1時間50分。

この作品ですが、日本での配給権をギャガが購入したとのことなので、こちらも劇場公開されることになるでしょうね。

マリインスキー・バレエ「ジゼル」他が4/24プレミアムシアターで放映

ディアナ・ヴィシニョーワとマチュー・ガニオが共演したマリインスキー・バレエ『ジゼル』と、ロベルト・ボッレが出演したミラノ・スカラ座の『恋人たちの庭』が4月24日(月)のNHKーBSプレミアム、プレミアムシアターで放映されます。

4月24日(月)【4月23日(日)深夜】午前0時00分~

NHKBSプレミアム プレミアムシアター
http://www4.nhk.or.jp/premium/

マリインスキー・バレエ公演『ジゼル』

ジゼル:ディアナ・ヴィシニョーワ
アルブレヒト:マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団)
ベルタ(ジゼルの母):ワレリア・カルピーナ
バチルド:エレナ・バジェノワ
ハンス:イーゴリ・コルプ
剣士:アレクセイ・ネドヴィガ
公爵:ウラディーミル・ポノマレフ
ミルタ:エカテリーナ・イワンニコワ
マリインスキー劇場バレエ団


ミラノ・スカラ座バレエ公演『恋人たちの庭』
振付:マッシミリアーノ・ヴォルピーニ
音楽:モーツァルト

<出 演>
女:ニコレッタ・マンニ
男:ロベルト・ボッレ
夜の女王:マルタ・ロマーニャ
ドン・ジョヴァンニ:クラウディオ・コヴィエッロ
レポレッロ:クリスティアン・ファジェッティ
アルマヴィーヴァ伯爵:ミック・ゼーニ
伯爵夫人:エマヌエラ・モンタナーリ
フィガロ:ワルテル・マダウ
スザンナ:アントネッラ・アルバーノ
グリエルモ:ヴァレリオ・ルナデイ
フェランド:アンジェロ・グレコ
フィオルディリージ:ヴィットリア・ヴァレリオ
ドラベルラ:マルタ・ジェラーニ
ミラノ・スカラ座バレエ団
<舞台美術・衣装>エリカ・カレッタ
<照 明>マルコ・フィリベック
収録:2016年4月9日 ミラノ・スカラ座(イタリア)

『恋人たちの庭』 IL GIARDINO DEGLI AMANTI (THE LOVERS' GARDEN)

http://www.teatroallascala.org/en/season/2015-2016/ballett/the-lovers-garden.html

2017/03/26

オペラ座が舞台のアニメ映画『バレリーナ(原題)』8月日本公開予定

以前もこのブログでご紹介した、パリ・オペラ座を舞台にしたフランスのアニメ映画「Ballerina」が、今年8月に日本で公開されることが決定し、公式サイトもオープンしていました。

映画『バレリーナ(原題)
http://ballerina-movie.jp/

8月新宿ピカデリー他全国ロードショー予定だそうです。キノフィルムズ、木下グループ配給。

フランスの大手映画製作・配給会社ゴーモンが製作。ピクサー社のアニメのようなスタイルの3Dアニメで、共同プロデューサーの中には、大ヒット映画「最強のふたり」(アカデミー賞外国語映画賞ノミネート)のプロデューサー Quad ProductionのNicolas Duval Adassovsky, Yann Zenou, とLaurent Zeitouがいます。

ヒロインの英語版吹き替えにエル・ファニングで、日本の公式サイトでもエル・ファニングの名前が出ていることから、英語版での公開もありそうです。

この映画の中に登場するダンスの振付はオーレリー・デュポンとジェレミー・ベランガールが監修しています。

ストーリー
1884年にブルターニュの孤児院を逃れパリにやってきた、バレリーナになるという夢を抱いている貧しい11歳の少女フェリーチェが主人公。わがままなライバル、カミ―ユの身分を詐称し、不思議な掃除婦オデットの教えの下必死にバレエを稽古し、発明家を目指す友人ヴィクトールに出会い、そしてパリ・オペラ座学校に入学するという冒険が始まります。

海外予告編

映画評サイトRotten Tomatoesでもトマトメーターが79%と評価が高い作品、日本でも観ることができるのは嬉しいですよね。

******

今年の6月から夏にかけて、バレエ/ダンス関連の映画の公開が多数あり、嬉しい限りです。

「ザ・ダンサー」 モダンダンスの祖と言われる伝説のダンサー、ロイ・フラーの半生を描く伝記ドラマ。6月3日公開
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/17_danseuse.html

「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」セルゲイ・ポルーニンの半生を追ったドキュメンタリー映画。7月15日公開
http://www.uplink.co.jp/dancer/

「パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち」パリ・オペラ座の356年の夢と伝統はどうやって守られてきたのか?オペラ座の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画。7月22日公開
http://backstage-movie.jp/

ボルドー・オペラ劇場バレエ、シャルル・ジュドが芸術監督を退任

1977年にパリ・オペラ座のエトワールに任命され、引退後1996年以来ボルドー・オペラ劇場バレエの芸術監督を務めているシャルル・ジュド。ヌレエフ時代の人気エトワールでした。

そして現在63歳のシャルル・ジュドが、20年間務めた芸術監督の座を追われることになりました。今シーズン末で、退任することが発表されました。

http://www.leparisien.fr/bordeaux-33000/accord-a-l-amiable-entre-l-opera-de-bordeaux-et-son-directeur-de-danse-suspendu-23-03-2017-6791178.php

ボルドー・オペラ劇場バレエは昨年末にトラブルに巻き込まれていました。現在、フランスのほとんどのバレエ団は、コンテンポラリー作品が中心となっており、古典を上演しているのは、パリ・オペラ座バレエとボルドー・オペラ劇場バレエくらいでした。(そのパリ・オペラ座も、作品数で言えば現代作品の方がずっと多くなっています) ボルドー市はバレエ団の予算を削減し、39人在籍しているダンサーを13人削減するように伝えたのです。26人という人員では、古典全幕作品を上演することは不可能となります。

バレエ団のダンサーたち (エトワールは3名、うち2名は元ミハイロフスキーバレエのオクサーナ・クチュルクとロマン・ミハリョフ)
http://www.opera-bordeaux.com/charles-jude-ballet

ボルドーオペラ劇場バレエは、フランスで2番目に古いという伝統のあるバレエ団で、「国立」という称号がついている2つのカンパニーの一つでもあります。ヌレエフ振付作品など古典全幕の他、リファールなどフランスバレエの伝統を組む作品、そしてもちろん現代作品も上演しています。

12月31日には、バレエ団のダンサーたちはストを計画しましたが、結局ストは決行されませんでした。しかしカーテンコールで、ダンサーたちは、失われると想定される人数分を減らして登場して、人員削減がどれほどの影響を与えるのかアピールしました。

https://www.francemusique.fr/actualite-musicale/des-danseurs-de-l-opera-de-bordeaux-vont-saisir-la-justice-administrative-32295

また、オンラインでの署名も募集されました。(日本語での説明もあり)8000人ほどの署名が集まっています。
https://www.change.org/p/direction-de-l-op%C3%A9ra-national-de-bordeaux-soutien-au-ballet-classique-%C3%A0-bordeaux-support-the-classical-ballet-in-bordeaux

このキャンペーンに関連して、フランスでの古典バレエの重要性を訴える動画。(英語字幕付き)

ボルドー市は、市街地が初めて世界遺産に指定された歴史的な都市で、オペラ劇場も大変美しい建築物です。また、2017年度のロンリー・プラネットで、世界で最も魅力的な都市として選ばれました。

今年の2月6日には、2年契約での更新が予定されているダンサー7人の契約が1年契約となっていることも明らかになりました。もう一つの問題は、2017年に「国立オペラ劇場」の名称を使えるかどうかを文化省と交渉することになっているのですが、これが果たしてこの人数が減らされた状態で使用できるかどうかが不透明となっていました。

そしてシャルル・ジュドは2月10日に劇場側に非協力的であるということで停職処分が下され、現在に至っていました。

先週の木曜日、ボルドー・オペラの芸術監督である指揮者マルク・ミンコフスキーとシャルル・ジュドは、ボルドー・オペラ劇場バレエでは新しい振付プロジェクトを進めるために、新たな人を招聘する、という共同声明を発表しました。「国立オペラ劇場」の名称を今後5年間にわたって引き続き使えるかどうかは、文化省と2017年に交渉するとのことです。そして最後に、「ボルドー・オペラ劇場バレエの芸術監督として活動したのち、ジュドは2016-2017シーズンの終わりに、引退することに合意しました」、と結んでいます。

ボルドー・オペラ劇場のプレスリリース(フランス語)
http://www.opera-bordeaux.com/presse-2774

なお、ボルドー・オペラ劇場では、7月にジュド振付「ロミオとジュリエット」が上演されます。このリリースでは、ジュドの功績をたたえるセレモニーが行われる予定であると記しています。


なお、やはりパリ・オペラ座エトワールのニコラ・ル=リッシュの新作「Sur la grève 」が、3月30日にボルドー・オペラ劇場バレエで初演を迎えます。ダンソマニにル=リッシュのインタビューが載っています。この作品は、ジュドの依頼により振付けられたものです。一部では、ジュドの後任の有力候補にル=リッシュの名前が挙がっている噂がありますが、まだ声などはかかっていないとル=リッシュは語っていますが、この仕事には興味はあるとも。

フランスにおいては、政治家から見ると古典バレエは古臭いものであるという固定概念があるようです。その一方で、コンテンポラリーダンスを支援することは、若くて活気のある芸術に理解のあるイメージを政治家に与えるということで、より好まれているとのことです。古典作品を上演することにこだわったジュドの命運は、ここで尽きてしまいました。

(といいつつ、オハッド・ナハリンの「マイナス16」など現代作品も上演されています)

古典軽視、コンテンポラリー重視の傾向は、ウラジーミル・マラーホフ、そしてナチョ・ドゥアトが退任し、サシャ・ヴァルツが芸術監督に就任することになったベルリンでもいえることです。(ベルリン国立バレエの件については、また別個に報告できればと思います)これは世界的な傾向であり、古典バレエ中心の日本というのは異例中の異例かもしれません。

ルドルフ・ヌレエフ振付・演出「ロミオとジュリエット」 [DVD]ルドルフ・ヌレエフ振付・演出「ロミオとジュリエット」 [DVD]

ワーナーミュージック・ジャパン 2012-03-07
売り上げランキング : 15421

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/24

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン』のプロモーションのためセルゲイ・ポルーニンが来日

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン』7/15(土)の公開に先駆けて、セルゲイ・ポルーニン来日が決定しました。

http://www.uplink.co.jp/dancer/

Resize1007

4/27(木)東京藝術大学奏楽堂
映画上映+パフォーマンス+トーク(w/箭内道彦氏)

4/1(土)10時チケット発売

日時 2017年4月27日(木)18:30開場/19:00開映
会場
東京藝術大学奏楽堂
上映作品 映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』(85分)
出演
セルゲイ・ポルーニン プレゼンテーター:箭内道彦
料金
¥2,500(全席指定)
チケット発売
2017年4月1日(土)AM10:00 イープラスチケットぴあ

映画上映終了後にYouTubeで1900万回以上再生された「Take Me To Church」のパフォーマンスとトークを行うそうです。

本予告編も配信開始。
公開日も7月15日(土)Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館に正式決定となりました。

私もこの作品の劇場用パンフレットに寄稿している関係で、試写を拝見しました。

セルゲイを一流のダンサーにするために家族は出稼ぎしてまで必死に働き、彼はロイヤル・バレエスクールに入学して天才ぶりを発揮します。が、結局両親は離婚し、家族はバラバラとなってしまいました。家族と一緒に過ごすために努力してきたセルゲイの心は折れてしまい、ロイヤル・バレエ入団後も成功を収めて男性では史上最年少のプリンシパルとなりますが、目標を見失い、そして電撃退団…天才的な才能を持つことが一種の呪いとなってしまい、踊ることが楽しく思えなくなり、そして孤独とプレッシャー、母親との葛藤。セルゲイの幼少期から現在に至るまでふんだんに踊る映像も盛り込まれ、見所がたくさんある作品ですが、ダンサーというのはいかに辛く厳しく孤独な職業であるかということを思い知らされた次第です。バレエファンのみならず、多くの若い人に観てもらいたい作品です。

そのセルゲイ・ポルーニンを生で観ることができるチャンスは見逃せませんね。2012年の「アリーナ・コジョカル・ドリーム・プロジェクト」で来日して以来の日本へのお目見えです。

セルゲイ・ポルーニンは、3月14日から18日まで、サドラーズ・ウェルズ劇場にてProject Poluninという公演を行いました。共演はナタリア・オシポワほかで、自身の振付作品Narcissus and Echoも初演されました(デヴィッド・ラシャペルらと共同制作)。批評家からは辛口の批評がほとんどだったものの、チケットはソールドアウトで彼の人気のほどを証明しました。

「アシュトン・セレブレーション」のDVD。タマラ・ロホとセルゲイ・ポルーニンの「マルグリットとアルマン」が収められています。

Ashton Celebration: The Royal Ballet Dances Frederick Ashton [Blu-ray] [Import]
Ashton Celebration: The Royal Ballet Dances Frederick Ashton [Blu-ray] [Import]The Royal Ballet

Opus Arte 2013-09-02
売り上げランキング : 123217


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

リンカーンセンターフェスティバルに、勅使川原三郎&オーレリー・デュポン出演

ニューヨークのリンカーンセンターで毎年夏に開催されるリンカーンセンターフェスティバル。

http://www.lincolncenter.org/lc-festival/

今年は7月10日~30日に開催されます。演劇、音楽、ダンスなど様々なジャンルの芸術パフォーマンスが行われます。昨年は、宝塚歌劇団が「シカゴ」を上演しました。

7月13日から15日には、ローズ・シアターにおいて、勅使川原三郎さん振付の「Sleeping Water」が上演されます。

http://www.lincolncenter.org/lc-festival/show/saburo-teshigawara-karas

この「Sleeping Water」は、2014年夏に上演された「睡眠―Sleep」に、「ミズトイノリ」の要素も加えてアップデートした作品とのことです。今年の2月には、フランスのマルティーグでも上演されました。

出演は、勅使川原三郎さん、佐東利穂子さん、鰐川枝里さん、加藤梨花さんのKARASメンバーに加え、東京バレエ団の岡崎隼也さん。そしてパリ・オペラ座バレエ芸術監督のオーレリー・デュポンも出演します。オーレリー・デュポンは、「睡眠―Sleep」にも出演していたので、今回はどのような踊りを見せてくれるのでしょうか。

ローズホールは、リンカーンセンターといっても実際には、コロンバスサークルにあるタイムワーナーセンターの5階に位置しています。
http://www.lincolncenter.org/venue/rose-theater

勅使川原三郎さんとオーレリー・デュポンといえば、パリ・オペラ座バレエの来シーズンにも、勅使川原三郎さんの新作が上演される予定です(10月25日~11月16日)。以前勅使川原さんがオペラ座で振付けた「Darkness is Hiding Black Horses」も、オーレリー・デュポンが出演しており、勅使川原さんにデュポンの信望は厚いようですね。
https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch

*****
なお、リンカーンセンターフェスティバルの目玉としては、バランシンの『ジュエルズ』の上演があります。
http://lincolncenter.org/lc-festival/show/jewels-2?_ga=1.250942464.707936068.1487876770

これは、パリ・オペラ座バレエ、ボリショイ・バレエ、ニューヨークシティ・バレエが共演するということで大きな話題を呼んでいます。7月20日と22(昼夜)日は、「エメラルド」をオペラ座、「ルビー」をNYCB、「ダイヤモンド」をボリショイが踊ります。21日と23日は、「エメラルド」をオペラ座、「ルビー」をボリショイ、「ダイヤモンド」をNYCBが踊るという趣向となっています。

さらに、ボリショイ・バレエは、リンカーンセンターで、マイヨー振付『じゃじゃ馬馴らし』も上演します。7月26日~30日の6公演です。
http://lincolncenter.org/lc-festival/show/bolshoi-ballet

2017/03/23

新国立劇場バレエ団 2017/2018シーズンバレエ公演の主役キャスト追加決定

2017/2018シーズンバレエ公演の主役キャスト追加決定と追加公演決定のお知らせが発表されていました。

また、「シンデレラ」公演は12月20日(水)13:00開演公演の追加公演が決定しました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_010016.html

2017年10月~11月「くるみ割り人形」

10月28日(土) 14:00 【クララ】小野絢子 【王子】福岡雄大
10月29日(日) 14:00 【クララ】米沢 唯  【王子】井澤 駿
10月31日(火) 13:30  【クララ】池田理沙子  【王子】奥村康祐
11月3日(金・祝) 13:00 【クララ】米沢 唯     【王子】ワディム・ムンタギロフ
11月3日(金・祝) 18:00 【クララ】小野絢子 【王子】福岡雄大
11月4日(土) 14:00 【クララ】木村優里  【王子】渡邊峻郁
11月5日(日) 14:00  【クララ】米沢 唯 【王子】ワディム・ムンタギロフ

※なお、10月31日公演は貸し切りのために一般発売なし


2017年12月「シンデレラ」
12月16日(土) 13:00 【シンデレラ】米沢 唯 【王子】井澤 駿
12月16日(土) 18:00  【シンデレラ】小野絢子 【王子】福岡雄大
12月17日(日) 14:00 【シンデレラ】柴山紗帆 【王子】渡邊峻郁
12月20日(水) 13:00 【シンデレラ】未定 【王子】未定
12月22日(金) 19:00 【シンデレラ】小野絢子 【王子】福岡雄大
12月23日(土・祝) 13:00 【シンデレラ】米沢 唯 【王子】井澤 駿
12月23日(土・祝) 18:00 【シンデレラ】木村優里 【王子】中家正博
12月24日(日) 14:00   【シンデレラ】未定   【王子】奥村康祐


2018年1月「ニューイヤー・バレエ」
<主な出演者(全日程出演)>
 小野絢子、米沢 唯、寺田亜沙子、池田理沙子、奥田花純、木村優里、柴山紗帆、細田千晶
 奥村康祐、菅野英男、福岡雄大、井澤 駿、福田圭吾、木下嘉人、中家正博、渡邊峻郁


2018年2月「ホフマン物語」
2月9日(金) 19:00 【ホフマン】福岡雄大 【オリンピア】池田理沙子 【アントニア】小野絢子 【ジュリエッタ】米沢 唯
2月10日(土) 14:00 【ホフマン】菅野英男 【オリンピア】柴山紗帆 【アントニア】未定 【ジュリエッタ】本島美和 
2月11日(日・祝)14:00 【ホフマン】井澤 駿 【オリンピア】奥田花純 【アントニア】米沢 唯 【ジュリエッタ】木村優里


2018年4月~5月「白鳥の湖」
4月30日(月・祝) 14:00 【オデット/オディール】米沢 唯 【ジークフリード】井澤 駿
5月3日(木・祝) 13:00 【オデット/オディール】米沢 唯 【ジークフリード】井澤 駿
5月3日(木・祝) 18:00 【オデット/オディール】小野絢子 【ジークフリード】福岡雄大
5月4日(金・祝) 14:00 【オデット/オディール】木村優里 【ジークフリード】渡邊峻郁
5月5日(土・祝) 14:00 【オデット/オディール】未定  【ジークフリード】奥村康祐
5月6日(日) 14:00    【オデット/オディール】小野絢子 【ジークフリード】福岡雄大

2018年6月「眠れる森の美女」
6月9日(土) 14:00  【オーロラ姫】米沢 唯 【デジレ王子】井澤 駿
6月10日(日) 14:00 【オーロラ姫】未定 【デジレ王子】未定
6月16日(土) 13:00 【オーロラ姫】未定 【デジレ王子】未定
6月16日(土) 18:30 【オーロラ姫】小野絢子 【デジレ王子】福岡雄大
6月17日(日) 14:00 【オーロラ姫】未定 【デジレ王子】未定

*やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。
未定部分のキャストについては決定次第、発表いたします。


『くるみ割り人形』にワディム・ムンタギロフがゲスト出演するのは嬉しいのですが、新しい抜擢がなくて、どうも面白みに欠けるキャスティングです。せっかくプリンシパルに昇格した奥村さんの相手役がほとんど決まっていなかったり。主役を踊る実力があり、主役を踊ったことがある細田千晶さんや中家正博さんといった実力派の名前が、いまのところないのが残念ですよね。
また、小野絢子さんと福岡雄大さん、米沢唯さんと井澤 駿さんという組み合わせて固定されているのも(米沢さんはムンタギロフとも踊りますが)、良いパートナーシップとは思いつつ、別のバートナーと組んだところも観てみたいと思っています。


3月18,19日に中劇場で上演された中村恩恵さん振付『ベートーヴェン・ソナタ』は、新国立劇場バレエ団の中でも実力ある豪華キャストを揃え、全幕の新作に挑んだ意欲的な作品でした。作品自体の完成度も高くてダンサーそれぞれの魅力も生かされ、またチケットの売れ行きも大好評でした。このような演目が来シーズンになくて、『シンデレラ』と『眠れる森の美女』は今シーズンのリピートなのは残念なことです。来来シーズンに期待しましょう。

チャコットのYouTubeチャンネルにアップされている、小野絢子さん、寺田亜沙子さん、細田千晶さん、玉井るいさん、益田裕子さんの美しいバーレッスンとセンターの動画。惚れ惚れするほど美しいです

2017/03/22

英国ロイヤルオペラハウスシネマシーズン2016/17 「ウルフ・ワークス」

英国ロイヤルオペラハウスシネマシーズン2016/17、ロイヤル・バレエ『ウルフ・ワークス』が、3月31日より劇場公開されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/woolf_works.html

試写で拝見しました。

Resize1042

オリビエ賞ほかに輝いたウェイン・マグレガー振付による舞台の再演!

マックス・リヒターの音楽が、ヴァージニア・ウルフの小説にインスパイアされた3つのバレエをつなぎ合わせる。

気鋭の振付家ウェイン・マグレガーによるバレエ三部作『ウルフ・ワークス』は、ヴァージニア・ウルフの小説にインスパイアされ、2015年に初演。より自由で個性的で現代的なリアリズムを追及した革新的なバレエは、批評家協会賞の最優秀クラシック振付賞、ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ニュー・バレエ賞を受賞。

ヴァージニア・ウルフの3つの小説——『ダロウェイ夫人』、『オーランドー』、『波』、そしてウルフ自身の手紙、エッセイ、日記にインスパイアされた3つのバレエは、ウェイン・マグレガーにとって、ロイヤル・バレエで初めての全長作品となる。電子音楽と管弦楽がとけあった音楽に心を揺さぶられ、作曲家マックス・リヒターによる美しい旋律が舞台を包み込む。

【振付】ウェイン・マグレガー
【音楽】マックス・リヒター
【指揮】クン・ケッセルス
【出演】アレッサンドラ・フェリ/サラ・ラム/ナタリア・オシポワ/高田茜/スティーヴン・マックレー
【上映時間】3時間8分

『ウルフ・ワークス』は、21世紀の物語バレエの代表作の一つと言っていいほどクオリティの高い作品なのだが、ヴァージニア・ウルフの作品や人生を知らないとややわかりにくい面がある。『ダロウェイ夫人』、『オーランドー』、『波』を全部読む必要はないと思うけど、あらすじ、そして『ダロウェイ夫人』の登場人物についての知識があったほうが間違いなく楽しめるので、予習していった方が良いと思う。

『ウルフ・ワークス』は3部で構成されている。
第一部「I now, I then」は、『ダロウェイ夫人』をモチーフにしている。
出演:アレッサンドラ・フェリ、ギャリー・エイヴィス、フェデリコ・ボネッリ、ベアトリス・スティクス=ブルネル、フランチェスカ・ヘイワード、エドワード・ワトソン、高田茜、カルヴィン・リチャードソン

ヒロインの社交界の花形夫人クラリッサ・ダロウェイ役はアレッサンドラ・フェリで、彼女の若き日を演じるのはベアトリス・スティクス=ブルネル。友人サリーは可憐で光り輝くようなフランチェスカ・ヘイワード、若い日の恋人ピーター・ウォルシュ役にフェデリコ・ボネッリ、戦争の幻影と友人の死に苦しむセプティマスにエドワード・ワトソン、死んだ友人エヴァンスにカルヴィン・リチャードソン、そして夫を演じるのはギャリー・エイヴィス。時制は常に変化し、過去と現在が交錯する。

アレッサンドラ・フェリが、驚くべき身体能力と圧倒的な表現力を見せてくれた。あり得ない方向に身体が動いたりするマクレガーの振付もなめらかにこなし、引退前と変わらない美しい身体のラインと強靭な踊りで、クラリッサの心境を繊細に伝えている。初演の時にはクラリッサと同じ52歳だったフェリは、大きく深い黒い瞳、成熟したキャラクターでこの役ははまり役。フェリ演じるクラリッサが友人サリー、フランチェスカ・ヘイワードにキスをする、妖艶で美しいシーンは特に印象的。若き日の恋人ピーターに再会してざわつく心理描写も見事。また、セプティマス役のエドワード・ワトソンが、戦死した友人エヴァンス(カルヴィン・リチャードソン)と踊るデュエットも、マクレガー作品を得意とする柔軟な肢体を持つワトソンならではの表現を観ることができる。大きな役ではないものの、1920年代風のレトロなヘアスタイルで装った高田茜さんもしなやかで美しい。マックス・リヒターの音楽、シンプルなセット、陰影のはっきりした照明も美しく、コンテンポラリーな振付でありながら物語性と情感が豊かで、心に残るパートだ。

第二部「Becomings」は、「オーランド」が原作。エリザベス朝に生まれた青年貴族オーランド―が、途中で女性に変身し、社交界で活躍し、文学者となって20世紀まで女性として生きるという作品で、サリー・ポッター監督の映画作品でも有名。

ここでは、ストーリーそのものはほとんど語られず、振付はマクレガーのスタイルを最も踏襲して激しく猛烈なスピードで、複雑なパートナーリングが観られる。スモークが炊かれた中、レーザー光線を使った照明、一風変わったメイクアップ(眉毛をつぶしているので顔を判別するのはなかなか大変)、エリザベス・カラーをつけたヴィクトリア時代的な華麗な衣装も登場する。ナタリア・オシポワのソロから始まり、彼女とスティーヴン・マックレーのパ・ド・ドゥへ。オシポワの身体能力の高さとスピード感はこの作品にうってつけ。マックレーとサラ・ラムのパ・ド・ドゥ、また高田茜さんもここでも登場してエドワード・ワトソンと踊る。金色に輝くヴィクトリアン衣装をまとったエリック・アンダーウッドも印象的。時代を超え、性別を超越したオーランドーの人生が、SF的なタッチで描かれている。

第三部Tuesday」は、『波』が原作。名優マギー・スミスがこの散文小説からの一説を朗読した録音が流れ、そしてヴァージニア・ウルフ自身の、溺死による自殺を図った時に書かれた遺書も(ジリアン・アンダーソンの声で)読まれる。水、波のイメージの振付を踊る群舞の前でのヴァージニア・ウルフ=フェリのソロ、そしてフェデリコ・ボネッリとサラ・ラムの踊りやサラ・ラムとフェリの踊り。人生の記憶が走馬灯のように駆け抜けていく中、ついにフェリは波に覆われて死を迎える。一転して静かな世界となっているのだが、バックで踊る群舞の動きは激しい。

ヴァージニア・ウルフの人生や小説のあらすじを理解していないとわかりにくい部分があるとはいえ、彼女の小説世界を全幕の現代的な物語バレエに作り上げるというマクレガーの意欲的な試みは見事に実を結んだと言える。何よりも、ヴァージニア・ウルフの分身としてのフェリを得たことが成功の最大の要因。また、ウズマ・ハメドというドラマトゥルグの力を得てしっかりと構成を練り、それに基づいて振付を行ったこと、この作品に委嘱されたマックス・リヒターの美しく効果的な音楽、ルーシー・カーターの照明、衣装と合わせ、総合芸術としての完成度が高い。このような大胆な試みをできるのが、今のロイヤル・バレエの強みなのだと実感した。

幕間のインタビューでは、ウェイン・マクレガー、作曲のマックス・リヒターのインタビューがあり、それぞれ興味深かった。マクレガーの作品の大部分は、プロットレスのコンテンポラリー作品だが、彼に言わせればストーリーのないバレエはないとのこと。あのような作風でも、雄弁で豊潤な物語バレエを作ることができるというのが、この作品の大きな発見だった。3つの幕が、それぞれ全く違った表現を使っていて変化があるもかかわらず統一感もあり、ヴァージニア・ウルフという作家の人生とその登場人物に多面的に光を当てて、心の奥底に訴えさせることに成功している。

最新作品で、なかなか来日公演には持っていきづらそうな作品を、日本で映画館で観られるのは本当に嬉しい。(オーストラリア・ツアーでロイヤル・バレエは「ウルフ・ワークス」を上演するとのことだが)


キャスト、リハーサルの写真など、詳しい情報を掲載したデジタル・プログラム。FREEWOOLFのコードで、無料で閲覧できる。
http://www.roh.org.uk/publications/woolf-works-digital-programme

「ウルフ・ワークス」マックス・リヒターの音楽もCDとして発売される。音楽だけで聴いても素晴らしいので、映画上映を観て気に入った方はぜひ。

3つの世界:ウルフ・ワークス(ヴァージニア・ウルフ作品集)より3つの世界:ウルフ・ワークス(ヴァージニア・ウルフ作品集)より
リヒター(マックス)

ユニバーサル ミュージック 2017-03-29
売り上げランキング : 7912

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
めぐりあう時間たち [Blu-ray]
めぐりあう時間たち [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント 2015-03-04
売り上げランキング : 44129


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
オルランド 特別版 [DVD]オルランド 特別版 [DVD]
サリー・ポッター

パイオニアLDC 2002-08-23
売り上げランキング : 108536

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


マリインスキー・バレエ夏のロンドン公演のキャスト

マリインスキー・バレエは、今年の夏、7月24日から8月12日までロンドン公演をロイヤル・オペラハウスで行います。

http://www.roh.org.uk/about/mariinsky

この公演のキャストが発表されていました。

「ドン・キホーテ」

7月24日 テリョーシキナ、キム
7月25日 バトーエワ、スチョーピン
7月26日 シャキロワ、シクリャーロフ
8月2日(マチネ) エフセーエワ、エルマコフ
8月2日(ソワレ) マトヴィエンコ、アスケロフ


「白鳥の湖」

7月27日 スコーリク、パリッシュ
7月28日 コンダウーロワ、イワンチェンコ
7月29日(マチネ) オスモルキナ、ラティポフ
7月29日(ソワレ) マトヴィエンコ、アスケロフ
7月31日 テリョーシキナ、シクリャーロフ
8月1日 チェビキナ、パリッシュ
8月2日 スコリーク、キム
8月7日 オスモルキナ、スチョーピン

「アンナ・カレーニナ」

8月3日 ヴィシニョーワ、ズヴェレフ
8月4日 テリョーシキナ、シクリャーロフ

カルメン組曲(アロンソ)、インフラ(マクレガー)、パキータ グラン・パ(プティパ)
8月8日
ヴィシニョーワ、ズヴェレフ、イワンチェンコ、コンダウーロワ、マトヴィエンコ、テリョーシキナ、バトーエワ、セルゲーエフ、スチョーピン、エルマコフ、キム、トカチェンコ、シクリャーロフ
8月9日
コンダウーロワ、アスケロフ、ベリャコフ、マトヴィエンコ、シャキロワ、バトーエワ、セルゲイエフ、スチョーピン、エルマコフ、キム、トカチェンコ、パリッシュ

「ラ・バヤデール」

8月10日 スコリーク、キム、マトヴィエンコ
8月11日 テリョーシキナ、シクリャーロフ、バトーエワ
8月12日(マチネ) スコーリク、エルマコフ、エフセーエワ
8月12日(ソワレ) コンダウーロワ、アスケロフ、オスモルキナ

怪我をしているというロパートキナの出演は今回はありません。

「白鳥の湖」では、エカテリーナ・オスモルキナが2回主演するというのが目を引きます。実はオスモルキナは以前ロイヤル・バレエの「白鳥の湖」に主演しており、高い評価を得ました。(その時は、彼女はまだマリインスキー・バレエでは「白鳥の湖」に主演していま円でした)ベテランで、実力が高いのになかなかプリンシパルに上がれない彼女ですが、もしかしたら次のプリンシパルは彼女かもしれません。


2017/03/21

ローザンヌ国際バレエコンクール2017の入賞者の行き先

ローザンヌ国際バレエコンクール2017の入賞者の行き先が発表されています。

http://www.prixdelausanne.org/the-prize-winners-2017-their-choices/

1. Michele Esposito (イタリア) オランダ国立バレエジュニアカンパニー

2. Marina Fernandes da Costa Duarte (ブラジル) ミュンヘン・バレエ

3.中尾太亮 (日本) ロイヤル・バレエ・スクール

4.山元耕陽 (日本) チューリッヒ・ダンス・アカデミー

5. Lauren Hunter (米国) ロイヤル・バレエ・スクール

6. Stanislaw Wegrzyn (ポーランド) ロイヤル・バレエ (研修生)

7. Diana Georgia Ionescu (ルーマニア) シュツットガルト・バレエ (研修生)

8. Sunu Lim (韓国) スカラシップを辞退、代わりにFangqi Li (中国) ABTスタジオカンパニー(研修生)

皆さまおめでとうございます。

振付家トリシャ・ブラウン逝去

ポスト・モダンダンスの旗手、振付家で、トリシャ・ブラウン・カンパニーを率いているトリシャ・ブラウンが亡くなったと、カンパニーのサイトとニューヨークタイムズに訃報が掲載されました。

https://www.trishabrowncompany.org/

Trisha Brown, Choreographer and Pillar of American Postmodern Dance, Dies at 80
https://mobile.nytimes.com/2017/03/20/arts/dance/trisha-brown-dead-modern-dance-choreographer.html

トリシャ・ブラウンは、3月18日にサンアントニオで逝去しました。享年80歳。2011年以来、脳血管性認知症の治療を受けていたそうです。2012年12月に、2011年に振付けた2つの作品が最後のものであると発表されていました。

30年以上にわたって、トリシャ・ブラウンは振付家として国際的に活躍しました。パリ・オペラ座バレエに作品を振付け、ミハイル・バリシニコフとコラボレーションを行い、ロバート・ラウシェンバーグなどのビジュアルアーティストに舞台美術を依頼するなど幅広く活動していました。彼女ほどの影響力が大きく、ダンスの知性と官能的な面を組み合わせたクリエーターは少なかったとされています。21世紀にいたるまで、主にニューヨークで発表された彼女の作品は、モダンダンスの創造者たちの新世代を作り上げることに貢献しました。

1983年の『セット・アンド・リセット』でアメリカだけでなく、ヨーロッパでも高い評価を得ました。音楽はローリー・アンダーソン、舞台美術はロバート・ラウシェンバーグに委嘱したこの官能的な作品は、ポスト・モダンダンス作品ではもっとも愛された作品の一つです。

1988年にフランス政府はトリシャ・ブラウンにレジオン・ドヌール勲章のシェヴァリエを授与。2000年には同勲章のオフィシエ、2004年にはコマンドゥールを授与されました。

トリシャ・ブラウンは1936年11月25日にワシントン州に生まれました。1961年にニューヨークに拠点を移し、ジャドソン・ダンス・シアター・グループの創設メンバーに加わります。共に活動したデヴィッド・ゴードン、スティーヴ・パクストン、イヴォンヌ・レイナー同様、超絶技巧、アカデミックなテクニック、演技、音楽性といったマーサ・グレアムなどが切り開いたモダンダンスの特徴(バレエの影響も)を遮断した作品を創造しました。

1970年には自らのトリシャ・ブラウン・カンパニーを設立。これらの年代においては、ブラウンは、通常考えられない場所において、音楽なしの作品を創造しました。1970年代終わりまで、「ポスト・モダンダンス」という言葉は確立されておらず、後年になって、ブラウンやジャドソン・ダンス・シアターグループのメンバーたちがモダニズムの過激さの中にダンス界をリードしていたことが認識されています。

ブラウンが尊敬していた振付家マース・カニンガムは、ダンスを音楽とデザインから独立した存在としました。そして彼女は、さらにそれを進めてダンスを技術の負荷から自由なものとし、70年代には音楽の伴奏なしでそれを見せたのです。これが「デモクラティック・ダンス」であり、新しいコンビネーションを使っているにもかかわらず、ダンスの訓練を受けていない平均的なダンサーができる動きで構成されていました。いくつかのダンスは裸足で上演され、他のダンスはスニーカーでの上演でした。

1971年にブラウンが振付けた歴史的な3作品は、その題名だけで内容を物語っています。『建物の壁を歩く』『ルーフ・ピース』『累積』。『建物の壁を歩く』は、ダンサーがハーネスで吊るされて壁の間を歩く作品、『ルーフ・ピース』はソーホーの10のブロックにおける12の屋根の上にダンサーたちを広げ、重力を使って反重力に挑みました。『累積』は、動きの単位が一つずつ加算されては元に戻って反復される、正確なカウントと記憶を要求する数学的なシステムに従った作品です。これらの作品に体現されたその時代の実験的なダンスは、従来の美学に対抗するものでありましたが、ブラウンは、新時代の巨匠となったのです。

バービカン・センターで『建物の壁を歩く』が上演された時の映像

しかし1979年からは方向性を転換し、新しいダンスシアターの形態を作り上げます。ラウシェンバーグのようなデザイナーとコラボレーションし、ローリー・アンダーソンやほかの音楽家のスコアを使い、今までの純粋さを新しい演劇性のなかに転換する魅惑的で新奇な作品群を振付けました。「なぜ音楽のない作品を振付けるのをやめたのですか?」と問われ、「観客が咳をするのを聞くのにうんざりしたからよ」と彼女は答えました。

80年代に振付けた作品群は、大きな熱狂を呼びました。これらの作品は発明的な振付に基づく純粋なダンスの創造ではあったのですが、音楽、衣装や舞台芸術によって、演劇性も持ち、視覚効果や音楽によって強い雰囲気を持ちました。

特に『セット・アンド・リセット』は、ブラウンに新しい世界的な名声をもたらし、彼女のカンパニーはニューヨークのシティ・センター、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で定期的に公演を行い、フランスのダンス界でも高い人気を獲得しました。そしてこのスタイルは、2011年の最後の作品『I’m going to toss my arms — if you catch them they’re yours』まで維持されました。この作品は、夫バート・バーが舞台美術を担当し、アルヴィン・カランの音楽を使用していました。バート・バーは昨年11月に亡くなっています。

1980年代末からは、ブラウンは次のフェーズ、クラシック音楽との新しい関係を築きます。モンテヴェルディ、バッハ、シューベルト、ラモー、ビゼーの音楽を使いながらも、彼女の音楽への反応は音楽性においても演劇性においても、型にはまったものとは違っていました。2002年にはシューベルトの『冬の旅』を振付けましたが、バリトンのスター歌手、サイモン・キーンリーサイドが出演し、素晴らしい動きを見せました。

ブラウンはダンサーとしても非常に優れていました。1989年にミハイル・バリシニコフがバレエからアメリカのモダンダンスを探求することに方向転換した際に、彼はブラウンとコラボレートすることを好みました。『You Can See Us』(1996)では、二人はデュエットを踊り、バリシニコフは前を向いていますが、ブラウンは観客に背を向けたまま動きませんでした。

2011年が彼女の最後の活動となるというニュースは、2009年のマース・カニンガムの死と2011年12月に彼のカンパニーが解散するというニュースと共に、一つの時代の終わりを告げました。それまでにブラウンは100以上の作品を振付け、多くは映像として収録されています。彼女のカンパニーの今後の計画も発表されていました。

2016年1月に、ブルックリン・アカデミー・オブ・アーツ(BAM)が彼女のカンパニーの「プロセニアム」シリーズ最後の公演を行いました。2015年以降、「In Plain Site」というシーズンはいくつかの特別の場所で開催され、彼女のレパートリーからダンスの抜粋を作り、様々なダンスを観るためにいろんな部屋を歩く回るように観客に求めるという形で上演されています。これはブラウンのアイディアによるものです。

1980年代以降、ブラウンの作品は他のカンパニーでも上演されてきました。『セット・アンド・リセット』は、フランスのダンスを学ぶ学生の学校カリキュラムに加えられています。パリ・オペラ座バレエでは、『O zlozony / O composite』(2004)が委嘱され、レパートリー入りしています。

トリシャ・ブラウン・カンパニーは引き続き、旺盛な活動を行っています。
しかしながら、ブラウンの作品を分析するのは難しく、20世紀のカジュアルな舞踊言語を知らない世代にとっては、彼女の作品の舞踊言語は理解しにくいものであるかもしれません。すべてのダンスの遺産は脆弱であり、彼女の作品についてもそうかもしれません。

パリ・オペラ座のダンサーたちが2013年に名作「Glacial Decoy」(1979)をリハーサルする様子を捉えたドキュメンタリー映画「IN THE STEPS OF TRISHA BROWN」が製作され2017年2月にプレミアを迎えたばかり、現在各地の映画祭で上映されています。
http://icarusfilms.com/new2017/trisha.html

ダンス界は偉大なアーティストを失いました。

トリシャ・ブラウン「ダブル・ビル」は、クラシカ・ジャパンでかなり頻繁に放映されています。これはリヨン・オペラ・バレエのダンサーが『M.G.へ:映画』(1991年)『ニューアーク』(1987年)を踊っている映像です。
http://www.classica-jp.com/program/detail.php?classica_id=CNT1402

桜井圭介さんによる「 トリシャ・ブラウン初期作品集 1966-1979 」
http://d.hatena.ne.jp/sakurah/20160320/p1

Trisha Brown: Early Works: 1966-1979 [DVD] [Import]Trisha Brown: Early Works: 1966-1979 [DVD] [Import]

Microcinema 2006-04-25
売り上げランキング : 269918

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/20

3/18 ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡~最後のクラシック・ガラ Aプロ

ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡~最後のクラシック・ガラ Aプロ
東京文化会館 

http://www.tbs.co.jp/event/nina-ananiashvili/

ニーナ・アナニアシヴィリの最後のクラシック・ガラと銘打たれたこの公演、ニーナが観客に寄せる愛、12年間育てて来たジョージア国立バレエに寄せる愛、そして観客からニーナへの愛と、深い愛に包まれた温かい舞台だった。ガラ公演と言いつつ、Aプロについては幕を丸ごと見せてくれて、立派な舞台装置、コール・ド・バレエもついたパフォーマンスなので、全幕を観たような充実感があった。


第一部
『白鳥の湖』より 第2幕・4幕

 オデット     ニーナ・アナニアシヴィリ
 ジークフリード マルセロ・ゴメス(アメリカン・バレエ・シアター)
 ロットバルト   ダヴィッド・アナネリ

昨年夏のオールスター・ガラではふっくらしていたニーナだったが、今回の公演のために体型も絞られており、オデットの衣装が良く似合う。甲の出た美しい足先、脚のラインの美しさ、そして彼女のトレードマークである、柔らかく波打つような腕使いは健在。コーダのアントルシャや連続パッセ、ピケターンも見事なもので技術的な衰えはほとんど感じられない。これで今月54歳になるとはとても思えない。わずかに、背中の柔軟性が少しだけ失われているくらいだ。何より、ニーナの白鳥は台詞が聞こえてくるくらい情感豊かで、ドラマティックで、オデットなのに温かみを感じさせてくれる。パートナーのマルセロ・ゴメスの優しく紳士的なサポートで二人の心が通じ合っているのが感じられるのも大きい。4幕も終幕まで上演してくれたので、「白鳥の湖」の全幕を観たような満足感があった。おなじみアレクセイ・バクランの指揮によるシアター・オーケストラ・トーキョーの演奏も、ドラマを盛り上げてくれた。

そしてジョージア国立バレエ(グルジア国立バレエ)のクオリティが向上したことに驚かされた。コール・ド・バレエのダンサーたちは、手脚が長くプロポーションが美しくて容姿端麗。揃っていない部分もあるものの、ロシアバレエの伝統をしっかりと引き継いでいて見ごたえがあった。4幕でオデットを守るべくフォーメーションを組んだ白鳥たちの姿はドラマティックで、しっかりと主役を引き立てていた。ロットバルトのダヴィッド・アナネリは跳躍がとても大きい。ニーナが踊らなくなっても、このバレエ団を今後も観られたらいいと感じた。


第二部
『セレナーデ』 
ジョージ・バランシン振付
舞台指導 バート・クック、マリア・カレガリ

エカテリーナ・スルマーワ、ヌツァ・チェクラシヴィリ、ニノ・サマダシヴィリ
ダヴィッド・アナネリ、フィリップ・フェードゥロフ

ニーナもゲストも出演しない、オール・ジョージア国立バレエによる『セレナーデ』。これがとてもクオリティの高い上演だった。この演目に出演しているダンサーたちは体型も非常に美しく、冒頭の6番ポジションで腕を上げたポーズが絵になる。特に女性の主役の3人のエレガンスには惹きつけられた。なんともいえない詩情、豊かな音楽性、そしてほのかに漂うドラマ。バランシンは、もちろんジョージアにルーツがあるわけで、そのバランシンの魂を連れて帰ったような心震える舞台となった。男性のアンサンブルの中に日本人男性もいたけれども、他のダンサーと引けを取らないプロポーションの持ち主だった。


第三部
『眠れる森の美女』3幕より 

 オーロラ姫  ニーナ・アナニアシヴィリ
 デジレ王子  アレクサンドル・ヴォルチコフ(ボリショイ・バレエ)
 リラの精    ニノ・サマダシヴィリ

 ダイヤモンドの精 ヌツァ・チェクラシヴィリ サファイアの精 ナタリア・リグヴァ―ワ
 金の精 タマア・バクタゼ  銀の精 ニア・ゲラゼ

 白い猫 ニア・グロルダーワ 長靴を履いた猫 ディエゴ・ブッティリオーネ
 フロリナ姫 マリアム・エロシュヴィリ  青い鳥 高野陽年
 シンデレラ エカテリーナ・スルマーワ フォーチュン王子 フランク・ファン・トンガレン

『眠れる森の美女』3幕は、豪華な舞台装置、そして日本人の子役も多数出演した華麗な舞台となった。ニーナは金髪の鬘をかぶってお姫様そのものの愛らしさ。温かい笑顔と気品ある動きはまぶしいオーラを放っていた。アレクサンドル・ヴォルチコフもサポートは完璧で、お似合いの美しいカップル。彼のヴァリエーションも、東京文化会館の舞台が狭く感じられるほどのダイナミックさだった。最後にニーナがサポートされながらパンシェをしてポーズをして顔を客席に向けたときの可愛らしさと言ったら、言葉にできないほどだった。特にリラの精や宝石の精のダンサーたちはとても美しくて技術もしっかりとしていた。また、青い鳥を踊った高野陽年さんは、長身でラインも美しく、浮かび上がるような高い跳躍やブリゼ・ボレの細かい足先などが見事でこの役はぴったりだった。

ニーナファンが大勢駆け付けたこの日の公演は、たくさんの公演が重なった日だったのに客の入りも良く、当然カーテンコールでは総立ちとなった。カーテンの前でも、ニーナはサポートされてのパンシェのポーズを披露。大きな愛と幸せに満たされた、とても素敵な公演だった。まだまだ古典を踊る技術も保っているニーナだけど、ここは引き際の美学を優先させたのだろう。クラシック・ガラ、グランドバレエを踊るのは最後とのことだけど、また彼女の明るく華やかな舞台を観続けたいと思う。まずはBプロが楽しみ。

ジョージア国立バレエ
指揮 アレクセイ・バクラン
管弦楽 シアター・オーケストラ・トーキョー

ニーナ・アナニアシヴィリ Viva,Nina,Viva! [DVD]ニーナ・アナニアシヴィリ Viva,Nina,Viva! [DVD]

クリエイティヴ・コア 2009-09-18
売り上げランキング : 3698

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/19

東京バレエ団9月〈20世紀の傑作バレエ〉公演概要 ロベルト・ボッレ客演

東京バレエ団は、

〈20世紀の傑作バレエ〉プティ-ベジャール-キリアン

と題した公演を9月に行います。

http://www.thetokyoballet.com/news/20.html

バレエ団が得意としてきたモーリス・ベジャール振付の「春の祭典」の他、2作品、バレエ団初演作品がレパートリー入りします。

イリ・キリアン振付の「小さな死」と、ローラン・プティ振付「アルルの女」という20世紀の傑作です。


「アルルの女」 東京バレエ団初演
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー

「小さな死」 東京バレエ団初演
振付:イリ・キリアン 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

「春の祭典」
振付:モーリス・ベジャール 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

■公演日程:
9月8日(金) 19:00
9月9日(土) 14:00
9月10日(日)14:00

■公演会場:
東京文化会館(上野)

■主な配役:
「アルルの女」 
9/8(金)、9/10(日)ロベルト・ボッレ(フレデリ)、上野水香(ヴィヴェット)
9/9(土)柄本弾(フレデリ)、川島麻実子(ヴィヴェット)

「春の祭典」
9/8(金)奈良春夏(生贄の女)、岸本秀雄(生贄の男)
9/9(土)伝田陽美(生贄の女)、入戸野伊織(生贄の男)
9/10(日)渡辺理恵(生贄の女)、岸本秀雄(生贄の男)

※「小さな死」の配役は後日、振付指導者によるリハーサルが始まってから決定されます。決まり次第、ホームページ等で発表します。

■入場料金(税込):
 (9/8・10)S:¥12,000、A:¥10,000、B:¥8,000、C:¥6,000、D:¥5,000、E:¥4,000
 (9/9)  S:¥10,000、A:¥8,000、B:¥6,000、C:¥5,000、D:¥4,000、E:¥3,000

■NBS WEBチケット先行発売 [座席選択 S~D]:5月10日(月)21:00~5月17日(水)18:00

■一斉発売:5月27日(土)10:00~

■チケットのお申込み/お問合せ
NBSチケットセンター 03-3791-8888 (平日10:00~18:00、土曜10:00~13:00)

「アルルの女」のフレデリ役には定評のあるロベルト・ボッレがゲスト出演します。現代作品のトリプルビルは一般的にチケットの売れ行きが厳しいとされている中、有名な作品とはいえ、2作品のカンパニー初演を持ってくるのは、非常に意欲的だと言えます。

2017/03/18

トランプ大統領、全米芸術基金や全米人文科学基金の廃止を、連邦政府予算案で提案

1月に、トランプ合衆国大統領が、全米芸術基金(NEA)と全米人文科学基金を廃止する意向であるという記事を紹介したところ、大きな反響がありました。

ただし、これはヘリテージ財団の青写真に基づく内容のものを政治専門紙「ザ・ヒル」が報じたもので、見通しに関する記事でした。


このたび、トランプ大統領は、3月16日に発表された第1回目となる連邦政府予算案の中で、全米芸術基金や全米人文科学基金の廃止を提案しています。

ドナルド・トランプ大統領、全米芸術基金や全米人文科学基金の廃止を提案
http://nme-jp.com/news/35278/

Trump wants to axe NEA and other culture agencies
http://theartnewspaper.com/news/trump-wants-to-axe-nea-and-other-culture-agencies/

Trump Proposes Eliminating the Arts and Humanities Endowments
https://www.nytimes.com/2017/03/15/arts/nea-neh-endowments-trump.html?_r=1

先に報じられた全米芸術基金や全米人文科学基金(NEH)だけでなく、放送局PBSや非営利ラジオ局のネットワークの主財源となる国家放送法人、博物館図書館サービス振興機構(米国の博物館・図書館サービス法(Museum and Library Services Act)によって制定された連邦行政府内の独立行政機関)、ならびに学者のためのウッドロー・ウィルソン・インターナショナル・センターの解体も提案しており、19もの団体が廃止されてしまう危機にあります。

全米芸術基金と全米人文科学基金は、1965年に当時のリンドン・ジョンソン大統領がどの「先進的な国家」も芸術や人文科学、文化的な活動を十分評価する必要があると宣言して設立されており、基金の廃止を呼びかけた大統領はこれまでにいませんでした。

両基金ほか19団体を合わせた年間の予算は、国家予算1.1兆ドル(約124.59兆円)のうちの約30億ドル(約3397億円)となっています(NEA,NEHがそれぞれ1億4千800万ドル、連邦政府予算のわずか0.003%)。一方で、トランプは大幅に軍事予算を増加させる予定で、523億ドルも増加させ、メキシコと米国の間の壁を構築するなどで、入国管理局の予算も28億ドルも増加させるとのことです。また、トランプタワーの年間の警備費は、1億8300万ドルで、NEAやNEHの予算よりも大きな金額です。

もちろん、芸術に関連する団体、美術館や博物館などは歩調を合わせて、この削減や廃止への反対を表明しています。たとえばNEAは、脳に外傷を負った軍人が入院している全米12の病院に、リハビリのためにアートセラピストを配置したりもしています。また、NEAは米国内のGDPの4.2%にあたる7300億ドルという市場規模、480万人が雇用されている芸術文化産業において、基金のマッチングで年間6億ドルも生み出していて、大きな経済効果を生んでいます。

National Center for Arts Research (NCAR)によれば、美術館/博物館は99億5千万ドルの売り上げを米国経済に貢献しており、またコミュ二ティに根差したアート団体も36億ドルの寄与があるとのことです。

メトロポリタン美術館も、抗議の声明を発表しています。
http://www.metmuseum.org/press/news/2017/march-16-statement

全米各地の劇場も抗議声明を発表し、NEAの重要性を強調しています。
http://www.broadwayworld.com/philadelphia/article/In-Their-Own-Words-Arts-Organizations-on-the-Importance-of-the-National-Endowment-for-the-Arts-20170218

もちろん、米国のバレエ団もNEAから基金を提供されていました。たとえば1995年には、ABT(アメリカン・バレエ・シアター)はNEAから125万ドルの基金の提供を受けています。

米国のDance Magazineでは、1月の報道があった時には、まだ楽観的な内容の記事を掲載していました。
The NEA is Not Going Anywhere…Yet
http://dancemagazine.com/views/nea-not-going-anywhere-yet/

2017年のNEAのダンス関係の基金提供については、アスペン・サンタフェ・バレエの米国内ツアーとアウトリーチ活動の支援、ディブロ・ダンス・センターの支援、ジョージ・バランシン財団のビデオアーカイブ作成への支援などを行う予定となっています。

ダンス/バレエ団体への公的な金銭的な支援が行われなくなるのも大きな問題ですが、もっと大きな問題としては、米国内の公立学校や、小さなコミュニティにおけるアート関連のプログラムが削減される可能性が高くなっています。多くのダンサーは、これらのNEAによって支援されたプログラムで教えることによって生計を立てています。またこれらの資金援助が行われないことにより、地方や金銭的に恵まれない地域における子供、さらには大人も芸術に触れる機会が減ってしまうことになります。

ただし、この段階ではあくまでも廃止の「提案」なのであって、廃止されることが決まったわけではありません。反対、抗議の声を上げていくことが必要だと、Dance Magazineの記事でも書いており、請願の送り先や、ソーシャルメディアでNEAの重要性を訴えることを書いています。
http://dancemagazine.com/views/how-to-save-the-nea/

横浜バレエフェスティバル2017の演目発表/追記

6月9日、10日に開催される横浜バレエフェスティバル 2017の演目が発表されていました。
http://yokohamaballetfes.com/%E4%BD%9C%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B/

(追記:追加プログラムがあります)

6/10(土)Bプログラム出演
「ソワレ・ド・バレエ」より
出演:畑戸利江子(2013年第12回モスクワ国際バレエコンクール銅賞)
振付:深川秀夫

6/9(金)19:00~
Aプログラム

「タイトル未定」
ジュンヌバレエYOKOHAMAのデビュー作。新作世界初演。
振付:遠藤康行
ピアノ:蛭崎あゆみ
出演:
オーギュスト・パライエ
川本真寧(2015年オーディション優勝)―2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
縄田花怜(2016年オーディション優勝)―2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
中島耀(2016年オーディション神奈川県民ホール賞)2017年YAGPジュニア部門ファイナリスト
中村りず(2015年オーディション第3位)
ほか

「ラ・バヤデール」よりソロルのヴァリエーション
出演:二山治雄

「グラン・パ・クラシック」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「Que Sera」より~ 柳本の場合 ~
*+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「ジゼル」
出演:倉永美沙/清水健太

「スターズ&ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン
出演:竹田仁美/二山治雄

「タイトル未定」
*シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演

振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「SOLI-TER」より
振付:ジョゼ・マルティネズ
出演:オーギュスト・パライエ

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ

*日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「演目未定」(クラシック作品を予定)
出演:飯島望未/八幡顕光

「演目未定」 (ヴァリエーション)
出演:オーディション合格者

*その他の演目、追加キャストは決まり次第公式WEBにて発表


6/10(土)16:00~
Bプログラム

「タイトル未定」
Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ) 新作日本初演
振付:Francesco Curci(フランチェスコ・クルチ)
出演:オーギュスト・パライエ

「3 in Passacaglia」
振付:遠藤康行
出演:飯島望未/八幡顕光/遠藤康行

「Que Sera」より~ 熊谷の場合 ~
*+81新作
振付:柳本雅寛
出演:柳本雅寛/熊谷拓明

「Walking with hands」
振付:Paulo Arrais(パウロ・アハイス)
出演:倉永美沙

「海賊」
出演:近藤亜香/チェンウ・グオ

「バラの精」
出演:二山治雄

「タイトル未定」
*シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演
振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:加藤三希央

「ジュリエットとロミオ」よりバルコニーのパ・ド・ドゥ
*日本初演
振付:マッツ・エック
出演:湯浅永麻/アントン・ヴァルドヴァウワー

「ジゼル」

出演:倉永美沙/清水健太

「ソワレ・ド・バレエ」より
振付:深川秀夫
出演:畑戸利江子(2013年第12回モスクワ国際バレエコンクール銅賞)


「演目未定」 (過去の横浜バレエフェスティバルオーディション受賞者によるソロ)

*その他の演目、追加キャストは決まり次第公式WEBにて発表


シディ・ラルビ・シェルカウイ 新作世界初演、マッツ・エックの「ジュリエットとロミオ」日本初演など、なかなか観ることのできない貴重な作品を生で観る機会です。とても意欲的なプログラムですよね。

10名前後の10歳以上20歳以下のダンサー(国籍不問)を選抜して育成する、ジュンヌバレエYOKOHAMAのメンバーも出演するということで、日本のバレエの未来を見据えた、素晴らしい企画となっています。

なお、3/30(木)13:00開演
会場:神奈川県民ホール大ホール(12:30開場・自由席)
横浜バレフェスティバル出演者オーデイションがありますが、横浜市内在住・在学の小学生、中学生、高校生は、通常チケット1,000円のところを【無料】でご観覧いただけるとのことです。
申し込みは不要、学生証、保険証など年齢・住所の分かるものをご持参のうえご来場くださいとのこと。

それ以外の方も、このオーディションを1000円で観覧することができます。

第2回「横浜バレエフェスティバル」ハイライト

2017/03/16

SWAN MAGAZINE 2017年春号 Vol.47

SWAN MAGAZINE 2017年春号が発売になっています。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

毎回、この雑誌はパリ・オペラ座バレエ情報がとても充実しているのですが、今回は特に興味深い記事が多くて、来日公演を振り返ったり余韻に浸るのにもお勧めの号です。

冒頭は、「二人のプリンス、白鳥を語る」と題して、マチュー・ガニオ、そしてジェルマン・ルーヴェのインタビュー。

マチュー・ガニオも気が付けば首席エトワールとなり、ヌレエフ版の「白鳥の湖」を10年間踊り続けていることになります。ヌレエフ版は、他の「白鳥の湖」と違い、王子の心理面を深く掘り下げたバージョンなので、非常に難しいとのこと。また、昨年末の上演では、6回王子役を踊った後、ロットバルト役にも挑戦する予定だったものの、リハーサル中に怪我をしてしまって実際には舞台には立てませんでした。しかし、ロットバルト役をどのように作り上げて行ったかのプロセスについては興味深い話が読めます。ダンスール・ノーブル役で知られるマチューですが、今後はコンテンポラリー作品を踊る比重が高くなってくるそうです。

一方で、昨年末に王子役デビューをして、見事にエトワール昇進(それも飛び級)を果たした新星ジェルマン・ルーヴェ。本当に容姿の美しい、絵に描いたような麗しいプリンスです。エトワール昇進を告げられた時の気持ちなどを語ってくれました。非常に美しいポートレートも掲載されているので、ファンは必見です。

また、「白鳥の湖」特集として、昨年末の上演だけでなく、パリ・オペラ座での歴代の美しい舞台写真が掲載されています。イレール、ルテステュ、エルヴェ・モロー、ル=リッシュ、プラテルなど。


日本で上演された「白鳥の湖」としては、深川秀夫版の「白鳥の湖」と、東京小牧バレエ団の「白鳥の湖」のレビューも。
深川版「白鳥の湖」は、オデットとオディールを別のダンサーが踊り、二人が同時に舞台に立っていることもあるというユニークな演出。コール・ド・バレエの動きも独特で、ドラマティックな演出とのことで、機会があればぜひ観てみたいものです。
東京小牧バレエ団にゲスト出演した、ボストン・バレエの倉永美沙さんのインタビューも興味深い。身長156cmと小柄な彼女が、オデットの存在感を出すためにどのような工夫をしているのか、オデットとオディールの演じ分けなどについて語ってくれていて、これがまた読みごたえがあります。

さらに、オペラ座ファンにとっては懐かしいヤン・サイズ(元スジェ)の講習会レポート、スロベニア国立マリボール劇場の中島麻美さん(昨年のヴァルナ国際バレエコンクールで銅メダル受賞)のインタビュー、山本隆之さん、福岡雄大さん、福田圭吾さんが出演したKバレエスタジオ公演や、NBAバレエ団「スターズ&ストライプス」公演レビュー、がンブルグ・バレエ「大地の歌」のレビューなど、他ではなかなか読めないような記事があって、充実した号となっています。

連載「SWANドイツ編」(有吉京子さん)では、ノイマイヤー振付の「オテロ」に挑む真澄とレオンのエピソードが語られます。実在するバレエ団や振付家、作品が登場するという設定もまたとても面白いもので、この先の展開も楽しみですね。

SWAN MAGAZINE Vol.47
SWAN MAGAZINE Vol.47有吉京子ほか

平凡社 2017-03-13
売り上げランキング : 477


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/14

スヴェトラーナ・ザハロワの公演「Amore」

ロシアNOWに、「ボリショイ・バレエのザハロワが東京公演」という記事が掲載されています。

http://jp.rbth.com/arts/2017/03/10/716978

この記事によれば、東京での公演は今年9月24、25日に予定されているとのことですが、招聘元などは今のところは不明です。

特別公演「アモーレ(Amore)」は、一幕もののバレエ3本からなっており、バレリーナのガラ公演用に、世界最高の振付師たちによって創られた。

 1本目は「フランチェスカ・ダ・リミニ」で、ユーリー・ポソホフの振付だ。2本目は「雨が降らないうちに」と題され、ドイツ人とナイジェリア人のハーフであるダンサー・振付師、パトリック・ド・バナ(Patrick De Bana)によるもの。最後は、モーツァルトの音楽に乗せた「Strokes Through the tail」で、アイルランドの振付師マルグリット・ドンロン(Marguerite Donlon)による。

 「このプログラムはイタリア語で『Amore』(愛)と名付けられた。3本のいずれもが愛について語っている――幸福なあるいは悲劇的な、真面目なあるいはユーモラスな愛について――」。ザハロワはこう述べた。

この公演はまず、ボリショイ劇場において3月14日、15日開催されます。
http://www.bolshoi.ru/en/performances/5035/

「フランチェスカ・ダ・リミニ」には、デニス・ロヂキン、ミハイル・ロブーヒン、カリム・アブドゥーリンらが出演します。
パトリック・ド・バナ作品には、パトリック・ド・バナとデニス・サヴィンが出演。
「Strokes Through the Tail」には、ミハイル・ロブーヒン、デニス・サヴィンらが出演する予定です。

また、この公演「Amore」は、11月20日~25日、ロンドンのコロシアム劇場でも上演される予定です。
https://londoncoliseum.org/whats-on/amore-svetlana-zakharova/
個々の情報によれば、イヴァン・プトロフのプロダクションが協力しているとのこと。

ウィーン国立バレエ ライヴストリーミング「アルミードの館」「春の祭典」

本日ですが、ウィーン国立バレエのライヴストリーミング「アルミードの館」「春の祭典」(ノイマイヤー振付)が行われます。

http://www.staatsoperlive.com/ja/live/380/le-pavillon-darmide-le-sacre-2017-03-13/

ウィーン国立歌劇場のライブストリーミングは、有料で14ユーロかかりますが、時差がある地域を考慮して、日本時間だと、3月14日の午前3:00から、3月17日の午前2時までの72時間内の視聴時間を選ぶことができます。

予告編

リハーサルの様子

「アルミードの館」について語るノイマイヤー

出演

現在
ヴァスラフ・ニジンスキー ミハイル・ソスノヴィチ
ロモラ・ニジンスキー ニーナ・ポラコワ 

過去
ヴァスラフ・ニジンスキー デニス・チェレヴェチコ
シャムのダンサー ダヴィデ・ダト 
タマラ・カルサヴィナ マリア・ヤコヴレワ 
セルゲイ・ディアギレフ ロマン・ラツィク 
アレクサンドラ・バルディナ ニーナ・トノリ

ほか


作品の内容については、たまにはオーストリアちっく パート3さんの感想がとても詳しいので参考になると思います。(3公演分について書かれています)

http://happawien.jugem.jp/?eid=2570

2017/03/12

WOWOW世界三大バレエ団特集

すでにご存知の方も多いと思いますが、3月22日に、WOWOWで世界三大バレエ団特集の放映があります。

http://www.wowow.co.jp/pg_info/wk_new/012201.php

英国ロイヤル・バレエ団「ジゼル」

WOWOW ライブ字幕版初
3/22(水)よる9:00
ロイヤル・バレエ団によるロマンティックバレエの不朽の名作。愛する男に裏切られ、自死して亡霊となっても、なお男への真心を貫こうとする村娘ジゼルの恋を描く。

指揮:バリー・ワーズワース
ジゼル/マリアネラ・ヌニェス
アルブレヒト/ワディム・ムンタギロフ
ヒラリオン(森番)/ベネット・ガートサイド
ウィルフリード(アルブレヒトの従者)/ヨハネス・ステパネク
ベルタ(ジゼルの母)/エリザベス・マクゴリアン
クールラント公/ギャリー・エイヴィス
バチルド(クールラント公の令嬢)/クリスティーナ・アレスティス
狩りのリーダー/ジョナサン・ハウエルズ
パ・ド・シス/崔由姫、アレクサンダー・キャンベル、フランチェスカ・ヘイワード、アクリ瑠嘉、ヤスミン・ナグディ、マルセリーノ・サンベ
ミルタ(ウィリの女王)/イツァール・メンディザバル
モイナ(ミルタのお付き)/オリヴィア・カウリー
ズルマ(ミルタのお付き)/ベアトリス・スティックス=ブルネル

収録日・場所
2016年4月6日/イギリス・ロンドン ロイヤル・オペラ・ハウス


パリ・オペラ座バレエ団 ケースマイケル振付短篇集 弦楽四重奏曲第4番/大フーガ/浄夜

WOWOW ライブ字幕版初
3/22(水)よる11:00
ベルギーの振付師、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの初期作品を、パリ・オペラ座のダンサーたちが踊る。バルトーク「弦楽四重奏曲第4番」他、計3作品を放送。

セウン・パク
ジュリエット・イレール
シャーロット・ランソン
ローラ・バックマン
アリス・ルナヴァン
ステファン・ビュヨン
カール・パケット
ヴェロ・ペーン
エミリー・コゼット
マリ=アニエス・ジロー
ステファン・ビュヨン
カール・パケット

収録日・場所
2015年10月/フランス・パリ オペラ・ガルニエ


マリインスキー・バレエ団「青銅の騎士」

WOWOW ライブ字幕版初
3/22(水)深夜0:45
伝統と最高の技能を誇る世界3大バレエ団の一つ、ロシアのマリインスキー・バレエ団。プーシキンの長編叙事詩を原作とした「青銅の騎士」を放送する。

出演
エフゲニー/ウラジーミル・シクリャローフ
パラーシャ/ヴィクトリア・テリョーシキナ
ピョートル皇帝/ダニーラ・コルスンツェフ
舞踏会の女王/エカテリーナ・コンダウーロワ
イブラヒム/イワン・オスコルビン
メンシコフ/イスロム・バイムラードフ
道化バラキレフ/グレゴリー・ポポフ
コロンビーヌ/ソフィア・イワーノワ=スコブリコワ
ハーレクイン/ワシーリー・トカチェンコ

スタッフ
音楽監督・指揮/ワレリー・ゲルギエフ
音楽/レインゴリト・グリエール
叙事詩/アレクサンドル・プーシキン
振付/ロスチスラフ・ザハロフ
振付/ユーリ・スメカロフ
収録日・場所
2016年7月/ロシア・サンクトペテルブルク マリインスキー第2劇場


いずれも日本初放送です。ロイヤル・バレエ「ジゼル」はDVD/Blu-Rayが発売されましたが、他の2作品はまだ発売されていません。

マリインスキー・バレエの「青銅の騎士」は、昨年マリインスキー国際フェスティバルで上演されたのを観ました。日本で観る機会は今度まずないでしょうが、大変面白い作品でした。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/04/423-02a9.html


アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルといえば、彼女が率いるローザスの来日公演が5月にあります。
https://www.geigeki.jp/performance/theater141/
「ファーズ―Fase」<2017年5月2日(火)~3日(水・祝)> 「時の渦-Vortex Temporum(ヴォルテックス・テンポラム)」<2017年5月5日(金・祝)~7日(日)>
東京芸術劇場


また、再放送ですが、WOWOWではパリ・オペラ座バレエ特集もあります。

パリ・オペラ座バレエ団特集 2012−2014
http://www.wowow.co.jp/detail/106458

ヌレエフ 眠れる森の美女
4/14(金)午後4:00  WOWOW ライブ

ヌレエフ ドン・キホーテ
4/14(金)よる6:45  WOWOW ライブ

ミルピエ+バランシンン ダフニスとクロエ/水晶宮
4/14(金) 21:00-23:00 WOWOW ライブ

ノイマイヤー マーラー交響曲第三番
4/14(金) 23:00-25:15 WOWOW ライブ

ジェローム・ロビンス「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」+アレクセイ・ラトマンスキー「プシュケー」
4/14(金)  25:15-27:30 WOWOW ライブ 

現在パリ・オペラ座バレエの来日公演で踊られているミルピエの「ダフニスとクロエ」も映像を観ることができますね。

英国ロイヤル・バレエ《ジゼル》[DVD]英国ロイヤル・バレエ《ジゼル》[DVD]

Opus Arte 2017-03-24
売り上げランキング : 10855

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2017/03/11

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』7月22日公開決定、予告編とポスター

パリ・オペラ座バレエ団の舞台裏と伝統の受け継ぐダンサーたちの姿を描き出したドキュメンタリー映画、『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』のBunkamuraル・シネマの公開初日が7月22日(土)に決定しました。

http://backstage-movie.jp/

先日、来日公演中にユーゴ・マルシャンに対してエトワール昇格の発表がなされるという歴史的瞬間に会場全体が総立ちで称えるという華やかな出来事が起こったパリ・オペラ座バレエ団。ポスターでは作品の舞台となるパリ・オペラ座ガルニエ宮の美しい外観をメインに据え、マチュー・ガニオやアニエス・ルテステュの笑顔、未来のエトワール候補たちの姿、そして、プルミエ・ダンスーズに昨年昇格した日本出身のダンサー、オニール八菜の軽やかなポーズが印象的です。

Resize1154_3

また、子供たちのキラキラした羨望の眼差しから始まり、未来へ伝統を引き継いで行くダンサーたちの誇りが感じられる感動の予告編も完成しました。

現在開催中のパリ・オペラ座バレエ公演の会場でも、この映画の前売り券は、素敵なチケットホルダーという特典つきで販売されています。

Resize1151

こちらの映画、すでに拝見していますが、パリ・オペラ座バレエファンにはたまらない貴重な映像がたくさん観られます。『パキータ』のソロをギレーヌ・テスマーに指導されるマチュー・ガニオ、パリ・オペラ座の伝統を引き継ぐことについて大いに語るアニエス・ルテステュ、『愛の伝説』をリハーサルするウリヤーナ・ロパートキナ、そして『ラ・バヤデール』でニキヤ役アマンディーヌ・アルビッソンとガムザッティ役オニール八菜さんの息詰まる対決シーンのリハーサルなど。劇場公開が待ち遠しいです。

Resize1152

監督:マレーネ・イヨネスコ(『ロパートキナ 孤高の白鳥』『至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて~』)

出演:マチュー・ガニオ/アニエス・ルテステュ/ウリヤーナ・ロパートキナ/オニール八菜/バンジャマン・ペッシュ/ウィリアム・フォーサイス/アマンディーヌ・アルビッソン/ジョシュア・オファルト/エリザベット・プラテル/バンジャマン・ミルピエ/ジャン=ギョーム・バール/ローラン・イレール/ジェレミー・ベランガール/ステファン・ビュリヨン/ギレーヌ・テスマー

配給:ショウゲート  
公開 Bunkamuraル・シネマ 7月22日(土)より
(他全国公開予定)

パリ・オペラ座のミューズ アニエス・ルテステュ アデュー公演『椿姫』までの輝かしい軌跡 [DVD]パリ・オペラ座のミューズ アニエス・ルテステュ アデュー公演『椿姫』までの輝かしい軌跡 [DVD]

有限会社エリア・ビー 2016-12-20
売り上げランキング : 12865

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/09

VOGUE JAPANでユーゴ・マルシャンのエトワール昇進特集

VOGUE JAPANで、ユーゴ・マルシャンのパリ・オペラ座バレエのエトワール昇進についての、短い記事を書きました。

https://www.vogue.co.jp/celebrity/risingstar/2017-03-07/

昨年8月のエトワール・ガラ2016で、舞台裏レポートということで取材しましたが、その時に撮影されたユーゴ・マルシャンの美しい写真を集めてのギャラリー(井上ユミコさん撮影)も掲載しています。

この時にインタビューをした、レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、そしてユーゴ・マルシャンもすぐにエトワールに昇進したということで、嬉しい限りです。

<前回の掲載>
独占潜入! パリ・オペラ座バレエ「エトワール・ガラ2016」の舞台裏。
https://www.vogue.co.jp/celebrity/stylewatch/2016-08-05

レオノール・ボラックのインタビュー映像&リハーサル
https://www.vogue.co.jp/videos/celebrity/VJ102-Interview-2016-09_ORIG_Leonore

バンジャマン・ペッシュのインタビューとクラスレッスン映像
https://www.vogue.co.jp/videos/celebrity/VJ102-Interview-2016-09_ORIG_Benjamin

パリ・オペラ座バレエの来日公演も、次はグラン・ガラです。素晴らしい公演が続いた『ラ・シルフィード』に引き続き楽しめればと思っています。

ユーゴ・マルシャンのエトワール任命の、パリ・オペラ座による公式動画

2017/03/08

ロイヤル・バレエの「ジュエルズ」リハーサル中継

ロイヤル・バレエの「ジュエルズ」リハーサルの中継が、3月6日に行われました。

http://www.roh.org.uk/news/watch-insights-balanchine-jewels-rehearsals

時差の関係で、日本時間は7日の早朝となりましたが、録画はロイヤル・オペラハウスの公式YouTubeチャンネルで観ることができます。

指導はバランシン財団のパトリシア・ニアリー。新国立劇場バレエ団のバランシン上演でも指導をされている方ですね。

「ルビー」はサラ・ラムとスティーヴン・マックレー、「ダイヤモンド」はマリアネラ・ヌニェスとティアゴ・ソアレスのリハーサルです。大変見ごたえがあります。

******

なお、このロイヤル・バレエ「ジュエルズ」は、ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン2016/17で、日本でも映画館で観ることができます。6月2日より劇場公開。
http://tohotowa.co.jp/roh/

ちなみに、、ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン2016/17では、
「ウルフ・ワークス」は3月31日より、
「眠れる森の美女」は5月12日より、
そして「マルグリットとアルマン」「真夏の夜の夢」「シンフォニック・ヴァリエーションズ」は9月1日よりと
日程も決まっています。

Jewels [Blu-ray] [Import]Jewels [Blu-ray] [Import]
Mariinsky Orchestra Sokhiev

Mariinsky 2011-10-24
売り上げランキング : 47159

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

2017/03/07

オペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>記者懇談会

現在、パリ・オペラ座バレエ来日公演が行われておりますが、7月に開催されるオペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>の出演者と、オペラ座芸術監督オーレリー・デュポンによる記者懇談会がありました。前日にエトワールに任命されたばかりのユーゴ・マルシャンほか、クラスレッスンを終えて来たばかりのダンサーたちが参加しました。

Resize1120

まずはデュポンが、この公演についての考えを述べてくれました。

「この公演の一番の目的は、皆さんに、そしてダンサーにも楽しんでほしいということです。私が選んだ演目は、彼らがよく知っていて、よく踊れるものです。今回のプロジェクトですが、オファーが来た時にもちろんすぐにYesと答えました。美しいダンサーのサンプルのような人たちに出演してもらうので皆さまもぜひ楽しんでください」

「また今回、ロイヤル・バレエとシェアするのは意義のあることです。ロイヤル・バレエは素晴らしいバレエ団ですし、この2017年にドアを開ける交流ができるのは素晴らしいメッセージです。また日本の観客の皆さまに、この二つの違った流派を見比べていただける珍しい機会です。私達の伝統であるヌレエフ作品も入っているプログラムなので、非常にフランスらしいバレエを楽しんでいただけます」

そしてデュポンは、演目とダンサーの組み合わせについて、どういうところに注目しているかを語りました。

「マチアス・エイマンとミリアム・ウルド=ブラムは、『白鳥の湖』のパ・ド・ドゥを踊ってもらいます。彼らは、スプリームなダンサーという定義を体現している素晴らしいダンサーたちです。彼らは近年年間プログラムを通して活躍してもらっていますが、彼らにとってはバカンス期間に当たるこの公演の時期にも、参加してもらうことに意味があるので参加してもらいます」

「オニール八菜は、今回の来日公演には出演していませんが、ユーゴとのコンビでこのガラには出演して『グラン・パ・クラシック』を踊ってもらいます。期待のダンサーとしてお楽しみいただけると思います」

「ジェルマン・ルーヴェは、『ロミオとジュリエット』と『白鳥の湖』の第3幕を踊ります」

「またもう一つ、このガラの特徴としては、ロイヤル・バレエとの合同のプログラムがあります。一つは『ドン・キホーテ』でもう一つは『眠れる森の美女』で、多様性を楽しんでいただけると思います」

オーレリー・デュポンは、この会見に集まったダンサーの一人一人を紹介しました。

Resize1114

「まずは素晴らしいフランソワ・アリュをご紹介します。彼は”ショーマン”です。レオノール・ボラックは、フレッシュな、任命されたてのエトワールです。そして同じく素晴らしいダンサーです。全体的に、私が選んだダンサーたちは、アーティストとしても、人間としても敬愛できる人々です。レパートリーを素晴らしく踊ることができます。ジェルマン・ルーヴェもエトワールです。マチアス・エイマン、今回の公演はバレエ・スープリームなのでもちろん素晴らしいダンサーです。ミリアム・ウルド=ブラムも素晴らしいエトワールです。ユーゴ・マルシャンはエトワールになって1日経ちました(ここで会場で拍手が)。東京でエトワールに任命されました。そして先ほど名前を挙げましたオニール八菜、プルミエール・ダンスーズです」

ミリアム・ウルド=ブラムマチアス・エイマンが語りました。オペラ座を代表する二人で、海外で踊る機会も多い二人が、今回別のカンパニーと共演することについての期待について。

Resize1126

エイマン「世界のいたるところでガラへの出演を経験してきましたが、基本的に個人参加で出演していました。今回は2大バレエ団の共演ということで、オペラ座の他のエトワールたち、新しい世代との共演が楽しみです。ミリアムも私も中堅になったので、若い人たちに助けを与えられるような機会にしたいと思います。ロイヤル・バレエとの共演についでですが、ロイヤルはレパートリーに大きな特徴があります。ロイヤル・バレエのダンサーたちから刺激を受ける、外からの視線を感じる、とても貴重な機会だと思います。今回のガラのレパートリーで、フランス派の流派を日本の皆さんに見せられることに喜びを感じます。日本の観客はバレエ通だし、熱意を持って観てくださるので、その人たちの前で踊ることができるのは幸せです」

ウルド=ブラム「今年の夏に日本にこの素晴らしいグループで戻って来られるのを嬉しく思います。マチアスはパートナーとして敬愛していますし、彼をはじめとする、私が近しく思っている人達と日本で15日間過ごすことができるのを幸せに思います」

昨年末にともに『白鳥の湖』でエトワールに任命されたレオノール・ボラックジェルマン・ルーヴェ。今度のガラではこの3幕を踊ります。この作品について、そしてお互いをパートナーとしてどう思っているのか。

Resize1102


ボラック「私のキャリアにとっても『白鳥の湖』は重要な作品であったので今回楽しみにしています。ジェルマンは、とても注意を払ってくれる優しいパートナーであるし、非常に良い友達でもあります。それに彼はとても美男ですし、完璧なパートナーです」

ルーヴェ「この作品は、私たちにとって「踊りたい」という作品です。エトワールに任命された象徴的な作品、キャリアのシンボルであるのでさらに大切に思っています。ヌレエフ版の『白鳥の湖』はバレエ学校で習うなじみのある作品であるとともに、私たちの世代にとっては、マチアス、ミリアム、オーレリーなどの踊りを見てきた想い出深い作品でもあります。レオノールについては、僕も同じで、彼女は素晴らしいパートナーです。優雅で、生き生きとしていて直観に優れています。長い友情と協力関係の絆で結ばれています。彼女はパートナーとして、物語の世界に誘導してくれる人なので頼もしい存在です」

デュポン 「ここで私は、元エトワール、そして現芸術監督として付け加えたいのですが、私はペアと言うのは非常に重要だと考えています。芸術監督として、誰を誰と組ませるかということについても責任があります。ペアを考える時、私はアーティスティックな面、そしてテクニカルな面でも、人間的な面でも素晴らしい、美しい組み合わせであることが必要だと思います。一つの作品をリハーサルするのに、2,3週間、毎日毎日時間を費やして、いらいらしたり衝突する瞬間もある、そして最終的に素晴らしい作品に持っていくペアでなければなりません。私が選んだのは非常に素晴らしい組み合わせだと思うし、ツアーでは特に大事です。というのは、ツアーでは特にカンパニーと言うのは二番目の家族のような役割を果たすからです」


フランソワ・アリュ
は、ショーマンシップと、今回踊る「レ・ブルジョワ」について語りました。

Resize1109

「『レ・ブルジョワ』という作品は、私はガラでも何回も踊っていて、個人的にも好きな作品なので、今回踊ることができるのが嬉しいです。ショーマンシップとは、要はメッセージを伝える、人物を演じるというのがとても好きなのです。この作品にはそういうところがあるし、クラシックでもコンテンポラリーでもない、独特のジェスチャーで伝える作品です。ショーマンシップとは、お客様とのコネクション、つながりを意味していると思っています。日本のお客様は非常に温かく受け入れてくれて、熱狂的に反応してくれるので、そういった意味でつながりを感じることができました。また日本では、すべてのスタッフ、テクニカルスタッフも含めて素晴らしい環境で踊ることができました」

「今度の「バレエ・スプリーム」での『ドン・キホーテ』は、2014年の来日公演でバジル役を踊りました。今回は違った流派である英国ロイヤル・バレエとの共演なので、この公演を通して必ずや刺激を受けて成長できると期待しています」

前日にエトワールに任命されたユーゴ・マルシャンが、一夜明けた気持ちを語ってくれました。「バレエ・スプリーム」でパートナーを務めるオニール八菜さんについてのコメントも。

Resize1112

「今朝の気持ちですが、とても幸せです。昨日起きた出来事は、目覚めたまま見た夢のようでした。自分のリアクションも、他の人のリアクションも、まだミステリアスな印象があります。これはもう、時間とともに現実として昇華していくと思います。そして一回しかできない瞬間を日本の客さんとシェアできました。フランスと日本の間の大使となれるのは喜びですし、マチアスやミリアムのようにインスピレーションを与えられる存在のエトワールになれればと思います。昨晩はとても感動しましたし、今も感動しています」

「今度のガラで共演するオニール八菜さんは、美しいキャリアを重ねてきているダンサーで、ガラでの共演の機会も多く、また一緒のタイミングでコリフェに昇進し、(ヴァルナ国際コンクールなど)賞も同時に受けてきていて一緒にキャリアを重ねてきました。彼女とオペラ座のバレエを一緒に国際的に広めていくことができると思っています。

Resize1093

初めてのパリ・オペラ座とロイヤル・バレエの合同ガラ、一緒に踊る演目もあり、顔ぶれもフレッシュでとても楽しみな公演です。夏が待ちきれませんね。

オペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>
http://www.nbs.or.jp/stages/2017/supreme/index.html

Aプロ
7月26日(水)6:30p.m.
7月27日(木)6:30p.m.

Bプロ
7月29日(土)1:00p.m.
7月29日(土)6:00p.m.
7月30日(日)2:00p.m.

会場
文京シビックホール 

一斉発売開始:4月8日(土)10:00a.m.より

電話でのお申し込み
NBSチケットセンター
03-3791-8888
平日10:00~18:00
土曜10:00~13:00
日祝休み

インターネットでのお申し込み
NBS WEBチケット
*ご利用いただく際には、事前に会員登録(登録料・年会費無料)が必要となります。
*NBSチケットセンターとは別の会員登録となります。

NBS WEBチケット 先行発売[座席選択 S〜C券]
受付期間:3/21(火)21:00~3/27(月)18:00


他都市公演

西 宮 8月1日(火)
兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール (問)TEL:0798-68-0255

福 岡 8月2日(水)
アクロス福岡 福岡ザ・シンフォニーホール (問)KBCチケットセンター TEL:092-720-8717

2017/03/06

ローレンス・オリヴィエ賞2017ノミネート発表

その年に上演された優れた演劇・オペラに与えられる賞であり、イギリスで最も権威があるとされているローレンス・オリヴィエ賞のノミネートが発表されました。

https://www.theguardian.com/stage/2017/mar/06/olivier-awards-2017-full-list-of-nominations

バレエ/ダンスに関係のあるものだけをご紹介します。(完全なリストは上記リンクをご参照ください)

最優秀新作ダンスプロダクション

「Betroffenheit」 クリスタル・パイトとジョナサン・ヤング、サドラーズ・ウェルズ

「Blak Whyte Gray」 Boy Blue Entertainment バービカン劇場

「ジゼル」アクラム・カーンとイングリッシュ・ナショナル・バレエ、サドラーズ・ウェルズ

「My Mother, My Dog and CLOWNS!」 マイケル・クラーク、バービカン劇場


ダンスにおける傑出した成果

アルヴィン・エイリーアメリカン・ダンス・シアター サドラーズ・ウェルズにおけるロンドン公演

Luke Ahmet 「The Creation」サドラーズ・ウェルズにおけるランベール

イングリッシュ・ナショナル・バレエ サドラーズ・ウェルズにおける「ジゼル」と「She Said」によってレパートリーを広げたことについて


最優秀家族向けエンタテインメント

マシュー・ボーンとニューアドベンチャーズ「赤い靴」サドラーズ・ウェルズ


最優秀舞台振付家
マシュー・ボーン「赤い靴」サドラーズ・ウェルズ


ということで、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)とマシュー・ボーン「赤い靴」は各2部門ノミネートされています。
全体で言えば、「ハリー・ポッターと呪いの子」が11部門ノミネートと最多ノミネートとなりました。

受賞式は、4月9日にロイヤル・アルバート・ホールにて行われます。

2017/03/04

ユーゴ・マルシャンが、パリ・オペラ座バレエのエトワールに東京で昇進

パリ・オペラ座バレエの来日公演が始まり、昨日のミリアム・ウルド=ブラムとマチアス・エイマン主演の『ラ・シルフィード』、まるで奇跡のような素晴らしい公演でした、本物の妖精のようなミリアム、マチアスの見事な足捌きと羽が生えたような高い跳躍。これほどまでにクオリティの高い舞台はそうそうありません。

そして3月3日の『ラ・シルフィード』。マチュー・ガニオの怪我降板により、ジェームズ役はユーゴ・マルシャンが務めました。この公演も、急きょチケットを取って観に行きました。

ユーゴ・マルシャンのジェームズ、マチアスとはまた違った魅力のあった、これまた素晴らしいパフォーマンスでした。長身で大柄なマルシャンですが、その分跳躍がダイナミックな上、プティ・バットゥリーの足捌きはクリアで足先も美しく、細かいパも精確で音楽性にも優れていました。フェッテアラベスクの方向転換、ソ・ド・バスク、ピルエット、一つ一つが綺麗にたやすく決まっていました。大柄なのに着地は柔らかく足音もしません。ドラマの紡ぎだし方も見事で、美しい妖精に魅入られ夢中になっているうちに道を踏み外してしまう青年を好演。アマンディーヌ・アルビッソンとのパートナーシップもよく、サポートも万全でした。とても初共演とは思えないほどです。

アマンディーヌ・アルビッソンは足捌きがとても美しく、綺麗に甲が出てしっかりアンドゥオールした足先は、シルフィード役にぴったりです。アカデミックで正統派のフランスバレエでした。ユーゴ・マルシャンが大きいので、他のパートナーだと彼女は大柄に見えてしまうこともありますが、彼だと見た目のバランスも良かったです。特に2幕では軽やかで足音もしませんでした。席が高い位置だったので彼女の足をよく見ていたのですが、足裏の使い方がお手本のように完璧です。とても愛らしいシルフィードを自然に演じていて、今までに観たアルビッソンの中でも一番合っている役柄に思えました。

ユーゴ・マルシャン、これだけ素晴らしい踊りを見せていてなぜまだエトワールではないのだろうか、と思っていたら、カーテンコールでオーレリー・デュポンが現れて、ユーゴ・マルシャンのエトワールへの任命をアナウンスしました。パートナーのアルビッソン、そしてオーレリーとハグし合うマルシャン。その後、普段着姿のレオノール・ボラックやジェルマン・ルーヴェも舞台上に現れました。感極まったマルシャン。場内は当然総立ちであり、エトワールへの任命を日本で体験でき、未だかつてない事件を目撃したのでした。

NBSのサイトにも写真入りで速報が載っています。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/33.html

早くもユーゴ・マルシャンのプロフィールはエトワールになっています。まだ23歳という若さ。
https://www.operadeparis.fr/artistes/hugo-marchand

海外ツアーでのエトワール任命は、ニューヨークでのマニュアル・ルグリ、上海でのバンジャマン・ペッシュの例がありますが、日本ではもちろん初めてのことです。ユーゴ・マルシャン、本当におめでとうございます!

Resize1074

ユーゴ・マルシャンとアマンディーヌ・アルビッソンの『ラ・シルフィード』は3月5日にも上演があります。ユーゴ・マルシャンのエトワールになってから初めての舞台を目撃するチャンスです。

オーレリー・デュポン芸術監督になってから、ジェルマン・ルーヴェ、レオノール・ボラック、そしてユーゴ・マルシャンと若手エトワールが次々とエトワールとなり、新時代の始まりを実感しますね。これからは彼らがオペラ座を引っ張っていくことになります。

Bravo Hugo marchand, nouvel étoile de l opéra national de Paris 🌟⭐️ #nbs #operadeparis #etoile 🇯🇵

Ambreさん(@ambratche)がシェアした投稿 -

公式ノミネ動画

2017/03/03

K-Ballet 「ピーターラビットと仲間たち」特別番組3/5に放映、新作情報など

K-Ballet Companyは、3月15日(水)~3月20日(月・祝)に『バレエ ピーターラビット™と仲間たち』&『レ・パティヌール』の公演を行います。

http://www.k-ballet.co.jp/performances/201703peterrabbit

フレデリック・アシュトンの名作2作品の上演です。特に『バレエ ピーターラビット™と仲間たち』は、絵本の世界からそのまま抜け出したかのような精巧な着ぐるみをまとったダンサーたちが 動物の特徴を巧みにとらえたコミカルな動きや華麗なテクニックを見せてくれます。

また、このプログラムに、新作となる小作品の追加上演が決定しています。

http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1838

『Fruits de la passion~パッションフルーツ』という題名で、振付:渡辺レイ/熊川哲也、音楽はモーリス・ラヴェル「道化師の朝の歌」

渡辺レイさんは、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)、クルベリ・バレエなど海外で活躍し、最近では“Opto dance project”を結成して、中村恩恵作品や小㞍健太作品など様々な新作に出演しつつ、後進の育成も行っています。こちらの作品は、日程によっては渡辺さんと熊川さんの共演も見られるとのことで、大変興味深いです。


このピーターラビット™&新作バレエの舞台裏が見られる番組が放映されます。
http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1839

3月5日(日) 特別番組「熊川哲也 英国バレエの遺産を巡る ピーターラビット™&新作バレエの舞台裏」放送決定!

【放送日時】3月5日(日) 14:30~
【放送局】BS-TBS

なお、K-Ballet CompanyはオフィシャルTwitterアカウントを開設しました。
https://twitter.com/kballetofficial

2017/03/02

「バレエ・プリンセス」公演詳細&出演キャスト発表

 世界中で愛されているメルヘンから、お姫さまが登場する代表的な三つの作品(三大プリンセス物語)で構成された「バレエ・プリンセス」は、幅広い世代を対象にバレエ鑑賞普及啓発の一助となすことを目的としてチャコットが企画、昨年上演され好評を博しました。今年は、金沢と東京にて開催されます。

Balletprincess
画:萩尾望都 / 写真;瀬戸秀美

「眠れる森の美女」「シンデレラ」などバレエの名作がハイライトで堪能できるだけではなく、ひとつの<物語バレエ>としてもお楽しみいただけるクラシックバレエの魅力が満載な、プレミアムな公演です。宣伝画を少女漫画界の巨匠萩尾望都が手掛けているのも注目です。

私も去年この公演を観ましたが、これからの日本のバレエ界を担う若いダンサーたちと、米沢唯さん、長田佳世さんというトップスターを観ることができ、また作品としても3つの物語を、少女アン、善の精、ヴィランというキャラクターを使って巧みにつなげて楽しめるものに仕上がっていました。

演出・振付は、文化庁ミラノ・スカラ座特別研修を終えられた伊藤範子さん、
今年も、日本を代表する 豪華キャスト が 所属の枠を超え参加します。

昨年に続き、新国立劇場バレエ団から米沢唯さん、池田理沙子さん、木村優里さん。善の精は、去年の長田佳世さんに替わり西田佑子さん、そして悪の精ヴィランには逸見智彦さん。青い鳥には、パリ・オペラ座バレエの短期契約も勝ち取った二山治雄さん。五十嵐愛梨さん、堀沢悠子さんなど注目の若手も出演します。

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/princess/index.html

<キャスト>

オーロラ姫(眠れる森の美女):米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
シンデレラ:池田理沙子(新国立劇場バレエ団ソリスト)
白雪姫:木村優里(新国立劇場バレエ団ソリスト)


王子(シンデレラ):橋本直樹
王子(眠れる森の美女):浅田良和

善の精:西田佑子

ヴィラン:逸見智彦(牧阿佐美バレヱ団)

義姉(シ):樋口みのり(谷桃子バレエ団) / 義姉(シ):樋口ゆり / 宝石(眠):竹内菜那子(谷桃子バレエ団) / 宝石(眠):山口緋奈子(谷桃子バレエ団) /
白い猫(眠):松本佳織(東京シティ・バレエ団) / フロリナ姫(眠):五十嵐愛梨(山本禮子バレエ団) / 赤ずきん(眠):堀沢悠子
(登場順)

道化(シ):田村幸弘(牧阿佐美バレヱ団) / 宝石(眠):酒井大(谷桃子バレエ団) /
<金沢>長靴をはいた猫(眠):荒井成也(井上バレエ団) / <東京>長靴をはいた猫(眠):玉浦誠(東京シティ・バレエ団)
ブルーバード(眠):二山治雄(ワシントン・バレエ/パリ・オペラ座バレエ団) / 狼(眠):中島駿野(新国立劇場バレエ団)
(登場順)

客人(シ)・マズルカ(眠):
小川慶子 / 小川しおり / 小泉奈々 / 坂本菜々 / 菅原桃子 / 野田璃緒 /
橋元結花 / 藤吉沙季 / 渡辺方南望

内村和真 / 小山憲 / 望月寛斗 / 昂師吏功
(女性五十音順 ❉男性)

少女アン・アンの友だち・7人の小人(白)・時計の精(シ):
<金沢>
井戸麻祐子 / 井戸結依子 / 井村咲希 / 岩田紗悠梨 / 兼八愛奈 / 竹内千央 /
竹内一絵 / 中山環伽 / 西田空麗 / 新田桜子 / 向乃奈 / 山本澪 ❉ 村本昂優
<東京>
飯島緋毬 / 石川日南梨 / 石山ひかり / 大谷莉々 / 岡田一花 / 片岡奈柚 / 小作咲葵 /
三枝陽花 / 鈴木彩夏 / 髙梨美咲 / 高野結 / 武地ゆめの / 西川杏 / 宮川蒼乃
(女子❉男子五十音順)

<チケット発売情報>

チケット一般発売:2017年3月22日(水)10:00より
※チャコットのサイトでは、先行発売中

<金沢公演>:2017年6月4日(日) 開場14:45 開演15:30 本多の森ホール(石川・金沢) チケット:S席7,950円/A席6,450円/B席4,950円 (税込)
主催:北國新聞文化センター/チャコット
共催:北國新聞社

<東京公演>:2017年7月20日(木) 開場17:45 開演18:30 新宿文化センター 大ホール(東京・新宿) チケット:S席8,600円/A席6,900円/B席5,400円 (税込)
主催:チャコット
発売所:
 ○e+(イープラス) http://eplus.jp/、ファミリーマート店内Famiポート
 ○チケットぴあ ☎0570-02-9999 <Pコード:取得中>、http://pia.jp/、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
 ○ローソンチケット ☎0570-084-003 <Lコード:取得中>、☎0570-000-407(オペレーター)、http://l-tike.com/、ローソン、ミニストップ店内Loppi
 ○チャコットwebサイト http://www.chacott-ticket.com/(座席選択不可)
お問い合わせ:○サンライズプロモーション東京 ☎0570-00-3337 (10:00〜18:00)

2017/03/01

ムーミンバレエのフィンランド国立バレエイベント、特別番組が3月20日に放映

2月27日(月)に、フィンランド大使館による「フィンランド独立100周年記念メディアイベント」がBunkamuraオーチャードホール ビュッフェにて行われました。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/topics/100.html

Resize1088

フィンランドは2017年に独立100周年を迎えます。この記念すべき年に、フィンランド国内をはじめ世界中で、たくさんの行事やイベントが開催されます。日本でも文化行事やフィンランド関連のイベントが数多く予定されています。その中の一つが、ムーミンバレエで話題沸騰の、4月のフィンランド国立バレエの来日公演です。

フィンランド独立100周年記念

http://www.finland.or.jp/public/default.aspx?nodeid=50019&contentlan=23&culture=ja-JP

Resize1090

こちらのイベント、参加したのですが、別件があって最初だけしか観られませんでしたが大変な盛況でした。ユッカ・シウコサーリ駐日フィンランド大使による挨拶からスタートして、様々な開催イベントが紹介されました。

Resize1089
シウコサーリ駐日フィンランド大使

最後にフィンランド国立バレエ団来日公演が登場しました。
まず、このイベントのために用意したオリジナル映像と共にフィンランド国立バレエ団のご紹介と、公演の魅力について説明がありました。

そしてイベントのハイライトはフィンランド国立バレエ団に所属する小守麻衣さんによるスノークのおじょうさんのバレエが披露されました。トウシューズで踊るスノークのおじょうさんの愛らしい舞姿に参加者からは歓声がおきました。

小守さんは2000年よりフィンランド国立バレエ団に在籍し、芸術監督も絶大な信頼を寄せるバレエ団に欠かせないダンサーの一人として、バレエ団の数々の主要なレパートリーで活躍されています。

小守さんからのコメント: 「来日公演で踊るスノークのおじょうさんは、特殊な衣裳でトウシューズを履いて踊ります。限られた条件のなかでバレエのステップを見せることは、私たちダンサーにとっても大挑戦ですが、このような作品はなかなかご覧いただけないと思いますので、ぜひご注目ください。スノークのおじょうさんを演じるにあたっては、いかなるときも動きの隅々まで、キャラクターの個性である愛らしさを忘れずに表現することを何よりも心がけています」

<日本公演が実現するまで>
トーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念し制作されたムーミン・バレエ第1作『ムーミン谷の彗星』は、2015年にヘルシンキで初演されました。ムーミンとスノークのおじょうさんのパ・ド・ドゥ、軽快なジャンプを見せるスニフ、トウシューズを履いたちびのミイ…! ムーミンたちが目の前で生き生きと動く姿に、客席は大熱狂。追加公演も即完売となりました。
しかし、本国では客席のほとんどがお子様連れということもあり、若手ダンサーに振付を委託し、子ども向けに作られていた『ムーミン谷の彗星』。芸術監督グレーヴは、大人のムーミンファンも多い日本で、より多くの方に楽しんで頂くために、自ら新作の制作を決意。日本で、振付、音楽、衣裳、美術、すべてが新規制作となる世界初演『たのしいムーミン一家』第2作が実現することになったのです

*****
特別番組の放映も予定されています。

‪フィンランド国立バレエ特別番組「ムーミンがバレエを踊る!」
3/20(月・祝)12:00-12:30 テレビ東京
ヘルシンキで撮影した貴重な映像満載、バレエで描くムーミンの世界の全貌に迫ります。

フィンランド国立バレエ日本公演

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin/

公演日程
2017/4/22(土)~25(火)

会場
Bunkamuraオーチャードホール

S席・¥9,000 A席・¥7,000 B席・¥5,000 こどもS席・¥4,500 (税込)
※こどもS席は限定数、Bunkamuraチケットセンターのみでのお取扱い。

[大阪公演]
2017/4/29(土・祝),30(日) フェスティバルホール
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00~18:00)
http://www.kyodo-osaka.co.jp/schedule/E018004-1.html

最新のBunkamura Magazineでは、フィンランド国立バレエの来日公演を特集。ケネス・グレーヴ芸術監督、小守麻衣さんと松根花子さんのコメントも読むことができます。
http://www.bunkamura.co.jp/magazine/books/143/

パリ・オペラ座バレエ2017来日記者会見レポート

パリ・オペラ座バレエ2017年日本公演が3月2日に開幕します。これに先立ち2月27日、パリ・オペラ座総裁のステファン・リスネル、各公演で主演するエトワールらが出席し、記者会見が行われました。

Resize1071

参加したのは、パリ・オペラ座総裁のステファン・リスネル、メートル・ド・バレエのクロチルド・ヴァイエ、エトワールのリュドミラ・パリエロ、マチアス・エイマン、レオノール・ボラック、アマンディーヌ・アルビッソン、そしてプルミエ・ダンス-ルのユーゴ・マルシャンです。

Resize1070

記者会見のレポートはかなり多くの媒体に出ているので、注目してみた点を中心にピックアップしました。

総裁ステファン・リスネルの挨拶から。
「佐々木忠次さんと初めて会ったのは、30年前のことです。スカラ座の総裁を務めていた時には、ダニエル・バレンボイム氏と共に佐々木さんに会いました。公演初日にあたっては、団員全員で佐々木さんに想いを馳せることになります。東京バレエ団との信頼関係も結ばれており、2012年にはオペラ座に招聘しました。ともに芸術的な歴史を歩んできました」

「ラ・シルフィード」を踊ることを中心に各ダンサーが意気込みを語りました。

「今回のパートナー、ユーゴ・マルシャンとは一緒に踊るのが初めてなので楽しみです。『ラ・シルフィード』は繊細なポワントワークが重要です。現実ではなくて妖精を演じているのであり、トウと床の接触に注目してほしいと思います」(アマンディーヌ・アルビッソン)
Resize1080

「アマンディーヌがパートナーなのは嬉しいです。ジェームズはロマンティックな役です。パリの外で主役級の役を踊るのは初めてなので重要な機会です。ジェームズという、妖精にも人間の娘にも恋している人物像も興味深いです。美しい物語バレエを観て心地よいひと時を過ごしてほしい」(ユーゴ・マルシャン)

Resize1084

「5年ぶりに日本に来ることができて嬉しいです。元エトワールの皆さんと役の準備ができるのもうれしいです。『ラ・シルフィード』は一つのスタイル、様式を示している作品です。いい意味でスタイルが突出しているように感じられます」(ジョシュア・オファルト)

Resize1081

「エトワールとして来日するのは初めてなので大切な機会です。クロチルド・ヴァイエやこの役を体現するギレーヌ・テスマーと準備し、さらにクロード・ヴュルピアンともリハーサルしました」(リュドミラ・パリエロ)

Resize1076


「同じ役を再び踊るときでも、常にリサーチの余地があります。新しいパートナーを得ることによって新しい役のように感じます。『ラ・シルフィード』は、ピュアなロマンティックバレエで、ニュアンス、感情のバレエで、表現するバレエです。プティ・バットゥリー、グランバットゥリーなどフランス的な技術が詰め込まれており、難しい技術に集中しがちで数学的に考えてしまいますが、すべては物語によって流れが誘導され、融合して特別な雰囲気が醸し出されます。テクニックは二義的なものなのです」(マチアス・エイマン)

Resize1077

「ラ・シルフィード」を指導するクロチルド・ヴァイエ

「日本に来るのは15回目になります。今回は3人のメートル・ド・バレエが来日して作品を用意しました。『ラ・シルフィード』はロマンティックバレエの最高峰で、統制のとれた技術を必要とします。復元を行ったラコットは生き生きとした厳しい目でリハーサルを行い、ミリ単位の正確さを求めていましたので、彼の作品そのままが再現されています」

Resize1086

新エトワールのレオノール・ボラック。今回は、彼女を含め非常にフレッシュなメンバーが揃いました。

Resize1085

「エトワールの第一歩を踏み出せてうれしいです。特に、昨年12月31日に任命された時のパートナーであるマチアス・エイマンと一緒に来日できて感動です。あまりエトワールとなったからと言って緊張しすぎることなく、今までのことを継続することを心がけています。また、『ダフニスとクロエ』ではジェルマン・ルーヴェ、そしてオーレリー・デュポンと仕事ができるのもうれしいです。『ラ・シルフィード』エフィ役は、物語を語ることができないといけない役です」

ステファン・リスネルは、ミルピエからデュポンへと芸術監督が交代しての変化や期待することについて語りました。

「ブリジット・ルフェーブルは20年以上芸術監督を務めてきました。オペラ座のようなカンパニーの芸術監督を指名するのは複雑な仕事です。350年以上の歴史があり、オペラ以上にバレエの歴史がありますし、ほとんどのダンサーはパリ・オペラ座学校の出身です。オペラ座の特有の歴史を維持していかなればなりません」
「今回の日本ツアーでは、パリ・オペラ座のツアーの特徴が現れています。『グラン・ガラ』では、バランシン、ロビンス、そして現代の振付家の上演があります。古典が現代バレエに栄養を与え、また現代バレエが古典に栄養を与えます。オペラ座は、すべてのバレエをレパートリーとすることができます。歴史を大切にしながら、現代性も大切にしていく、その両方が芸術監督には求められています」
「ミルピエは在任が1年半と短かったですが、自分自身の芸術に集中するために退任しました。芸術監督と振付家のダブルの職務は荷が重すぎたのです。アメリカのバレエの方向性とフランスのカルチャーが違っていたのも、短命に終わった要因です。なぜ、オーレリー・デュポンになったのかは自ずとここから答えを導き出すことができます。ルフェーブルの後で、外からの視線を当てることは重要なことだったと思います。ミルピエの一年半がなければ、彼女が就任することはなかったでしょうから」

また、ダンサーから見た、新芸術監督オーレリー・デュポンについてのコメントも聞くことができました・

「オーレリーはダンサーと向き合ってきました。彼女は自身の中で決断をしているし、ここでの場所を見つけることができました。この例外的なカンパニーで優れた選択を行っています。東京バレエ団で『ボレロ』を踊ったように、ダンスに対する情熱は今も持っています。次世代に自分の経験を継承し分け与えることをしています。彼女の選択には信頼を寄せていますし、好奇心にあふれる人で、それが今の職務に反映されています」(マチアス・エイマン)
「彼女のダンサーとしての時代を知っていますが、仕事熱心で要求が高く、私にとって良いお手本となっています。アーティスティックな選択も信頼できます。前に共に進んでいき、よりよい公演を届けようとする気概もあります」(リュドミラ・パリエロ)
Resize1054

「アドミニストレーションも、ダイナミックなことが行われており、いい雰囲気で物事が進められています」(クロチルド・ヴァイエ)
「総裁は、現実面の仕事もしていますが、2017-18のプログラムは、デュポンが選んだものです。ホフェッシュ・シェクター、ペレーズ、ティエレ、エックマンなどの現代の振付家を入れているところが彼女らしいところです。伝統への回帰だけでなく、意欲的なプログラムです。来年の定期会員の登録は、前シーズンより30%も増えました。また彼女はガラをオーガナイズする時にも、自分自身が動いてオーガナイズすることができる能力があります」(ステファン・リスネル)

オーレリー・デュポンの新しいシーズンはまだ始まって半年ですが、目下のところは好調で、ダンサーにも歓迎されているようです。チケットの売り上げが伸びているのも喜ばしい限りです。リスネルの言葉にあったように、ほとんど無名の若手振付家の作品を上演する思い切った方針も、デュポンの選択だからと、プラスの方向に動いているのが素晴らしいですね。ダンサーたちもぐっと若返り、会見はとても和やかなムードでした。

マチュー・ガニオ、エルヴェ・モローの降板でキャスト変更が起きてしまったのは残念ですが、キャスト変更があってもなお、非常にレベルの高い、世界トップクラスのダンサーを取り揃えているのがパリ・オペラ座です。本来来日する予定ではなかったユーゴ・マルシャンを観ることができるようになったのも、怪我の功名です。オペラ座のレパートリーの中でも歴史的にも大きな意味を持つ『ラ・シルフィード』から、来日公演はいよいよ始まります。楽しみですね。

パリ・オペラ座バレエ2017年日本公演
http://www.nbs.or.jp/stages/2016/parisopera/

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »