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« マラーホフがクロアチア国立バレエに「白鳥の湖」振付 | トップページ | パリ・オペラ座バレエ 2017/18シーズン 続報 »

2017/01/20

KARAS APPARATUS「シェラザード」、勅使川原三郎さんの今後の公演予定

1月6日から14日までKARAS APPARATUSで公演が行われていた、勅使川原三郎さんの「シェラザード」。私は初日に観に行ってとても心打たれたので、もう一度千秋楽に行きました。

リムスキー=コルサコフの代表曲である「シェラザード」は、フォーキン振付のバレエ・リュス作品が有名だが、勅使川原さんは、音楽に溺れて音楽から得られたインスピレーションをダンスにしたという。

Scheherazade1
photo by Akihito Abe

第1楽章と第3楽章は勅使川原さんのソロ、第2楽章は佐東利穂子さんのソロで、第4楽章は二人のデュオとなる。冒頭と楽章の間には、波の音。第1楽章の勅使川原さんのソロは、どこかニジンスキーの「牧神の午後」を思わせるような横向きのポーズなどもあった。第2楽章の始まりは、舞台の奥に朧月のように浮かび上がった丸く、密やかで幽玄な光の中に佇む佐東利穂子さん。しなやかでスピーディな、輪舞のような舞。次の勅使川原さんパートでは、静かで穏やかな海の雰囲気が次第に音楽が激しさを増していくとともに、音楽と完全に一体になったようなダンス。決して静止することはなく、波のようにゆらめいている。圧巻は最終楽章で、二人のデュオとなるのだが、音楽が高揚するとともに、シンクロしているわけではないのに、ダンスの激しい応酬となって、音楽に溺れながらも物語性も紡ぎだした。クライマックスで音楽がゆっくりとなるときの、触れそうで触れていない二人の接近するさまが、めまいが起きそうになるほど官能的だった。一瞬二人が音楽が消えるとともに一つになったと感じられた時に暗転、ラストでは月の中へと還って行った佐東さんと、波打ち際で溺死したように横たわる勅使川原さん。具体的なストーリーはないのに、ドラマティックで妖艶でこの上なく美しい舞台。

Scheherazade2
photo by Akihito Abe

毎度のことながら、小さな空間の中で細かくコントロールされた照明が圧巻で、前述の朧月のような光や、6台のライトを駆使して舞台奥に向かってグラデーションのように少しずつ暗くなる光を生み出すことで波を表現すること、実際以上に奥行きを持たせたり逆光を駆使したり、と小宇宙のような世界観をつくりあげていた。

3000円というチケット代で、世界的に活躍するトップ振付家/ダンサーを、息遣いが聞こえるほど間近に観ることができるKARAS APPARATUSはなんという贅沢な空間だろう。

*********
KARAS APPARATUSの次回アップデイトダンスは、
No.43「音楽の絵本」

出演 佐東利穂子 勅使川原三郎

【日時】2017年
3月24日(金)20:00
3月25日(土)20:00
3月26日(日)16:00
3月27日(月)20:00
3月28日(火)休演日
3月29日(水)20:00
3月30日(木)20:00
3月31日(金)20:00
4月1日(土)16:00
開演30分前より受付開始、客席開場は10分前

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール
〒167-0051杉並区荻窪5-11-15 F1/B1/B2
【料金】(全席自由)
一般 予約 2500円 当日3000円 学生1500円(予約,当日共に)
【予約】メール updatedance@st-karas.com 
件名を「アップデイトNo.43」として、本文にご希望の日付・
一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・
日中連絡のつく電話番号をご記入ください。
【問合せ】
TEL. 03-6276-9136


さらに、勅使川原さんは世界中での活動も展開しています。
http://www.st-karas.com/camp0713-2/

2月1、2、3日はフランス、ナントでのラ・フォル・ジュルネで庄司紗矢香さんと共演。
(バッハで構成されたプログラムを予定)


2月9日、10日は新作「Sleeping Water」をフランスのTheatre de Salinsで。
この作品は、オーレリー・デュポンも共演した「睡眠」をベースにした作品とのことで、7月のニューヨークでのリンカーンセンターフェスティバルでも上演される予定とのことです。


2月23日~3月3日はパリのシャイヨ宮で新作「Flexible Science
8回公演で、武満徹とメシアンの楽曲によるものとのことです。Ensemble intercontemporainとの共演。
http://theatre-chaillot.fr/saburo-teshigawara-ensemble-intercontemporain-flexible-silence

3月18日(土)~03月19日(日) 神奈川県民ホールでオペラ「魔笛」
(昨年愛知トリエンナーレで上演された作品の再演)
http://www.kanagawa-kenminhall.com/mateki/

No.43「音楽の絵本」の後、4月上旬にはアップデイトダンスNo.44も予定されております。


4月26日~30日は、シアターXにて、「トリスタンとイゾルデ」が上演されます。
昨年、アップデイトダンスダンスNo.35で絶賛を浴びた作品が、シアターXという少し大きな舞台で再演されることになりました。
5回公演、2月4日よりチケット発売
【予約】メール ticket@st-karas.com およびチケットぴあ、シアターX


7月のリンカーンセンターフェスティバルで「Sleeping Water」上演 (詳細は近日発表)


10月24日から11月16日までは、パリ・オペラ座バレエで新作が上演されます。これは、ピナ・バウシュ振付の「春の祭典」とバランシンの「アゴン」との同時上演。詳細は近日中に発表される予定です。

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