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2016年12月

2016/12/30

1/7にエヴァン・マッキーのスペシャル・マスタークラスを開催/追記

2017年1月7日(土) にナショナル・バレエ・オブ・カナダのプリンシパルのエヴァン・マッキーの特別マスタークラスを都内で開催します。

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日時 : 2017年1月7日(土)

10:30〜12:00 プロフェッショナルクラス
13:30〜15:00 初級 (15歳以上) ←満席となりました。

各クラス ¥3,000円 定員各20名

ピアニスト 朝倉優子

場所 :
自由が丘にあるスタジオ
 東横線 自由が丘駅より徒歩12分
 大井町線 緑が丘駅より徒歩5分

申し込み方法は、
https://www.facebook.com/events/1837678923178050/?active_tab=about
こちらのイベントページで「参加」ボタンをクリックしてください。(住所や地図など個別にメッセージ差し上げます)

<1/1追記>
初級クラスは満席となりました。締め切りです。プロフェッショナル・クラスはまだ余裕があります。

<プロフィール> カナダ、トロント生まれ。カナダ・ナショナル・バレエ・スクール、ワシントンDCのキーロフ・アカデミーを経てジョン・クランコスクール卒業。マラーホフ、ツィスカリーゼ、ラトマンスキーらを育てたピョートル・ペストフに師事。

2001年にシュツットガルト・バレエに入団し、2008年にプリンシパルに昇進。190cmの長身、恵まれたプロポーションで、クラシック・バレエからコンテンポラリーまでレパートリーは広いが特にドラマティック・バレエでの演技力には定評があり、クランコの『オネーギン』役でよく知られている。『オネーギン』ではパリ・オペラ座バレエ、ボリショイ・バレエ、東京バレエ団にゲスト出演した。

2014年にナショナル・バレエ・オブ・カナダに移籍。今年4月のマリインスキー国際バレエフェスティバルでは、『ジゼル』でマリインスキー・バレエにゲスト出演した。カナダでは、元ボリショイ・バレエのスヴェトラーナ・ルンキナとのパートナーシップの評判が高く、『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』『冬物語』『オネーギン』『くるみ割り人形』、ウェイン・マクレガー振付『クローマ』などで共演している。

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キーロフ・アカデミーやカナダ・ナショナル・バレエ・スクールなどのワークショップでの指導を経験している。
http://national.ballet.ca/Meet/Dancers/Principals/Evan-McKie

チャコットのダンスキューブで、カナダからのレポートの不定期連載を行っている。
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-canada/

パリ・オペラ座、マリインスキー・バレエでも踊った現役プリンシパルの指導を少人数で受ける機会です。ピアノ生演奏つき。ご参加をお待ちしております。

なお、1月4日(水)12:00~にアーキタンツでの上級クラス指導も行います。


ご質問、お問い合わせは遠慮なく私までご連絡ください。
メールアドレスはpyonpyon86アットマークgmail.com です。


2016/12/29

ジェルマン・ルーヴェが、パリ・オペラ座バレエのエトワールに任命

12月28日の『白鳥の湖』の公演の後、ジェルマン・ルーヴェが、パリ・オペラ座の総裁ステファン・リスネールによって(オーレリー・デュポンの提案により)エトワールに任命されました。

11月の昇進試験で来年1月1日にプルミエ・ダンスールに昇進することが決まっていたジェルマン・ルーヴェなので、飛び級で任命されたことになります。

ジェルマン・ルーヴェの正統派貴公子ぶりは、夏の「エトワール・ガラ2016」の時にご覧になった方も多いことでしょう。
8月にVOGUE JAPANで取材した時の模様
http://www.vogue.co.jp/celebrity/stylewatch/2016-08-05


また、現在も観ることができる、medici.tvの「白鳥の湖」の中継ではパ・ド・トロワとスペインを踊っています。
http://www.medici.tv/?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_term=lac+des+cygnes&utm_content=post+lien+fb&utm_campaign=live#!/swan-lake-tchaikovsky-nureyev-opera-de-paris

公開中のドキュメンタリー映画『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男』もジェルマン・ルーヴェは登場しています。

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ジェルマン・ルーヴェはブルゴーニュ生まれ。2005年にパリ・オペラ座バレエ学校に入学し、2011年にパリ・オペラ座バレエに入団。2014年にコリフェ、2015年にスジェに昇進。2013年にはオペラ座の若手ダンサーに贈られるカルポー賞を受賞している。2016年の昇進コンクールで、2017年1月1日付でプルミエ・ダンスールに昇進することが決定した。コリフェの時に『くるみ割り人形』の王子/ドロッセルマイヤーという主役を踊り、また今年はレオノール・ボラックと『ロミオとジュリエット』で主演し、年末の『白鳥の湖』でもスジェながら王子役で主演。バンジャマン・ペッシュが「絵に描いたようなプリンス」と評するように、理想的な体型と貴公子的な容姿の持ち主。


2017年3月のパリ・オペラ座バレエ来日公演にも出演する予定です。
http://nbs.or.jp/stages/2016/parisopera/index.html

3月10日(金)6:30p.m、3月12日(日)3:00p.m.の『ダフニスとクロエ』

インタビュー記事
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/20161130.html

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-2-514.html

オニール八菜さん、ジェルマン・ルーヴェをバンジャマン・ペッシュが指導しています。

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映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』公開中

240年の歴史を持つイタリア・ミラノの名門歌劇場・ミラノ・スカラ座を捉えたドキュメンタリー映画、『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』が12月23日よりBunkamuraル・シネマで公開中です。

http://milanscala.com/

シーズン開幕を控え、公演のリハーサル風景や舞台装置などを準備するスタッフの様子、オペラハウスの外部と豪華絢爛な内部、歌劇場の構造設備などが映し出されるほか、スカラ座とゆかりのある演出家、指揮者、歌手や劇場スタッフなどへのインタビューやアーカイブ映像を中心に、歴史的な瞬間やスカラ座にかかわった人々のドラマによる再現映像なども交えて紹介していきます。イタリア・オペラの代名詞であり、数々の名オペラが誕生したこの偉大な劇場の全貌が徐々に明らかになっていき、イタリア・オペラの歴史=ミラノ・スカラ座の歴史と言っても過言でないことがこの作品を通してうかがえます。

この映画を観ることによって、イタリア・オペラの歴史を数々の名演の抜粋や偉大な芸術家のインタビューを通して学ぶことができるので、オペラについてこれから知りたいという人にとっては、イタリア・オペラ入門編として最適の作品です。

特に印象的なエピソードとしては、指揮者ダニエル・バレンボイムが語った「”マリア・カラスが歌った場所で私など歌えない”とここに来る歌手は不安になる。だれもがその恐怖を押さえられるわけではない」という言葉。スカラ座という場所の持つ重みを感じさせます。また、ミレッラ・フレーニはゼフィレッリ演出の『ラ・ボエーム』でミミ役を歌った時、「カラヤンが舞台に上がってきて、泣きながら私にキスしてこう言ったの、”私が涙を流したのは母が死んだ時以来だよ”」と言われた想い出などがあります。これがカラヤンとフレーニの長年の協力関係の始まりでした。

ミラノ・スカラ座のシーズン開幕というのはオペラ界だけでなく、ミラノという街、そこに住む市民にとっても特別なイベントであるということもうかがえます。ワクワクと初日を楽しみに待つのは、オペラファンや出演者、関係者だけでなく、一般の市民も同じ。スカラ座は、ミラノ市民によって愛され、支えられてきたのがわかります。

インタビューには指揮者のリッカルド・ムーティ、ダニエル・バレンボイム、テノール歌手のプラシド・ドミンゴ、バレエ・ダンサーのロベルト・ボッレ、アレッサンドラ・フェリらのスーパースター、そして現総裁のアレクサンダー・ペレイラなど劇場幹部らが登場します。また、映画の中で、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ、ルチアーノ・パヴァロッティ、ホセ・カレーラス、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ルドルフ・ヌレエフ、アルトゥーロ・トスカニーニ、アレッサンドラ・フェリ、クラウディオ・アバドらの舞台上、もしくはインタビューなどの姿が捉えられています。一方で、新人のスタッフなどオペラへの夢を抱いてここを支える人々が地道に働く様子も映し出されています。

貴重な歴史的な名演などの映像も多数観られます。ミラノ・スカラ座は、オペラが中心なのですが、バレエについても長い歴史と伝統を誇っています。往年の名花カルラ・フラッチが、ミラノ・スカラ座バレエにも数多く出演したルドルフ・ヌレエフとの思い出を語り、ヌレエフが踊る映像も登場します。また、最近舞台復帰を果たしたアレッサンドラ・フェリはバレエ学校時代のことなども語ります。アレッサンドラ・フェリとロベルト・ボッレが共演したノイマイヤー振付「椿姫」の映像も登場します。ボッレは、スカラ座のゼッフィレッリ演出『アイーダ』に出演した時の筋骨たくましい姿の映像も。

日本との関係も語られます。特に日本においては、スカラ座はイタリア・オペラの殿堂として高い人気を誇っています。このドキュメンタリーの中では、NBSの故佐々木忠次氏が、どうしてもミラノ・スカラ座を招聘したいとして20年間もかけてようやく来日引っ越し公演を実現させたというエピソードが語られています。(この顛末については、詳しくは評伝「孤独な祝祭 佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人」(追分日出子著)に書かれています)

オペラについてはほとんど初心者の私でも、大変面白く観ることができました。幸運にもミラノ・スカラ座で2度公演を観ることができています。一度目は、ロベルト・ボッレが主演した大晦日の華やかな『チャイコフスキー・ガラ』、そして二度目はプラシド・ドミンゴ主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』です。そこでの体験も、まさに「魅惑の神殿」での思い出深い一夜でした。


『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』

2016年12月からBunkamuraル・シネマほか全国で公開

監督:ルカ・ルチーニ
出演:
ダニエル・バレンボイム
リッカルド・ムーティ
マリア・カラス
ルキノ・ヴィスコンティ
プラシド・ドミンゴ
ルチアーノ・パヴァロッティ
ホセ・カレーラス
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ルドルフ・ヌレエフ
アルトゥーロ・トスカニーニ
ロベルト・ボッレ
アレッサンドラ・フェリ
クラウディオ・アバド

配給:コムストック・グループ

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2016/12/27

イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の来日公演 2017年7月

イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の来日公演の概要も発表されています。

http://www.nbs.or.jp/stages/2017/enb/index.html

『コッペリア』
  7月8日(土) 13:00
   主演:アリーナ・コジョカル フランツ:セザール・コラレス
  7月8日(土) 18:00
   主演:タマラ・ロホ イサック・エルナンデス
  7月9日(日) 14:00
   主演:高橋絵里奈 ヨナ・アコスタ

『海賊』
  7月14日(金) 18:30
   メドーラ:タマラ・ロホ
   コンラッド:イサック・エルナンデス
   アリ:セザール・コラレス
   ギュルナーラ:ローレッタ・サマースケールズ
  7月15日(土) 14:00
   メドーラ:ローレッタ・サマースケールズ
   コンラッド:ブルックリン・マック
   アリ:オシエル・グネオ
   ギュルナーラ:金原里奈
  7月16日(日) 14:00
   メドーラ:タマラ・ロホ
   コンラッド:イサック・エルナンデス
   アリ:セザール・コラレス
   ギュルナーラ:カーチャ・カニューコワ
  7月17日(月) 14:00
   メドーラ:アリーナ・コジョカル
   コンラッド:オシエル・グネオ
   アリ:セザール・コラレス
   ギュルナーラ:ローレッタ・サマースケールズ

東京文化会館
一斉発売開始:2月25日(土) 10:00a.m.より

NBS WEBチケット会員 先行予約[座席選択 S~D]
受付期間:2/3(金)21:00~2/10(金)18:00


カーチャ・カニューコワとあるのは、以前キエフ・バレエでプリンシパルだったカテリーナ・ハニュコワのことですね。ENBに移籍しています。「くるみ割り人形」では金平糖にも抜擢された金原里奈さんのギュリナーラに注目です。

またゲストとして、ワシントン・バレエからブルックリン・マック(ヴァルナ国際コンクール金賞受賞)、ミュンヘン・バレエからオシエル・グネオ(2015年の世界バレエフェスティバルに出演)が出演します。オシエル・グネオは、ミュンヘン・バレエの「スパルタクス」では、セルゲイ・ポルーニンのクラッスス相手にスパルタクスを演じて高い評価を受けています。

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2017年6月 東京バレエ団『ラ・バヤデール』公演

東京バレエ団『ラ・バヤデール』の公演概要が発表になっています。注目のダニエル・カマルゴがソロル役でゲスト出演。

http://www.nbs.or.jp/stages/2017/labayadere/index.html

6月30日(金) 18:30
  ニキヤ:上野水香 ソロル:ダニエル・カマルゴ
  ガムザッティ:奈良春夏
7月1日(土) 14:00
  ニキヤ:川島麻実子 ソロル:柄本弾
  ガムザッティ:伝田陽美
7月2日(日) 14:00
  ニキヤ:上野水香 ソロル:ダニエル・カマルゴ
  ガムザッティ:川島麻実子

東京文化会館

一斉発売開始:2月18日(土)10:00a.m.より

NBS WEBチケット座席選択先行予約[S〜A券]
受付期間:1/27(金)21:00~2/5(日)18:00

2009年に初演されたナタリア・マカロワ版です。同じくマカロワ版を採用しているオランダ国立バレエより、豹のようにワイルドでしなやかな新星ダニエル・カマルゴが出演します。川島麻実子さんのニキヤデビューにも注目ですね(ガムザッティも踊られます)。

(渡辺理恵さんもニキヤに向いていると思われるので、今回出演がないのは少し残念ですが再演に期待しましょう。秋元康臣さんのソロルも観たかったです。なんでないんだろう…)

「ラ・バヤデール」について語るダニエル・カマルゴ

マリインスキー劇場初来日100周年で記念展

マリインスキー劇場のバレエ団は今から100年前の1916年6月16,17,18日の3日間、東京の帝国劇場で初めて公演を行いました。

それから100周年を迎えたのを記念して、まずは本拠地マリインスキー劇場において今年の6月に、日本初公演から100周年を記念した展示会が開催されました。

http://www.sankei.com/world/news/160616/wor1606160024-n1.html

https://this.kiji.is/115988494519617012?c=39546741839462401

そして、ウラジオストクのマリインスキー劇場沿海ステージでの展覧会を経て、東京でも本日より、ロシア大使館で展示会が行われました。

ロシアバレエ団訪日100年で展示会
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161226/k10010820771000.html

露・マリインスキー劇場バレエ団の展示会
http://www.news24.jp/articles/2016/12/26/10350061.html

ロシア大使館での展示会に参加してきましたので、レポートします。

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まずはロシアのアファナシエフ駐日大使があいさつ。昨日起きた、ロシア軍用機の墜落事故について言及しました。事故機には、ロシアで最も有名でレベルの高い楽団・舞踊団の一つアレクサンドロフ・アンサンブルのメンバーの3分の一が搭乗していたそうです。そのため、一同は起立して黙祷し、犠牲者の冥福を祈りました。

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このような悲劇が起きても、今回のような重要なイベントはキャンセルはされない、文化交流は何よりも大事だからと大使は述べました。つい先日、ロシアのプーチン大統領が来日して首脳会談を行い、日露交流を促進していきたいとのことです。それは、経済交流、マスコミの交流、科学交流、そして文化交流の4つだそうです。そしてプーチン大統領の訪日前にこの展示を行うことができたとのことです。


1916年のマリインスキー劇場の来日公演はエレーナ・スミルノワ、ボリス・ロマノフ、オルガ・オブラコワの3人のダンサーの出演のみで、帝国劇場にて行われました。演目は「白鳥の湖」「バヤデルカ」「せむしの仔馬」からの抜粋などです。日本人はこの時初めて、チャイコフスキーのバレエ音楽を耳にすることができたのです。

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プログラム内容(英語)

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当時のプログラム

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公演に出演したマリインスキー・バレエのエレーナ・スミルノワ

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エレーナ・スミルノワも踊っているその頃の無声映像


日本公演に出演したマリインスキー・バレエのダンサー、ボリス・ロマノフ
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「せむしの仔馬」を踊るエレーナ・スミルノワ
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当時の書簡など
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1916年といえば、第一次世界大戦のさなかですが、当時のロシアと日本は同盟国で関係の強化を進めていました。同年9月には、日本の閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう、1865-1945)ら代表団がサンクトペテルブルグを訪れ、マリインスキー劇場でバレエを鑑賞しました。そして、マリインスキーでは、日本代表団の前で、山田耕筰が作曲した音楽をボリス・アサイエフアサーフィエフが編曲して、世界で初めて日本の曲のオーケストラ版が演奏されたのです。

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アサイエフによる日本の楽曲の楽譜

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閑院宮載仁親王

2015年にマリインスキー劇場のワレリー・ゲルギエフは、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の芸術監督に就任して活躍しています。また、ウラジオストクには、マリインスキー劇場の沿海ステージ(別館)がオープンしました。さらに、来年は日本におけるロシア文化フェスティバルの第11回が開かれます、「ロシアの季節」と銘打って日本各地で40以上の文化イベントを開催する予定とのことです。「ロシアの季節」という新しいロゴは全世界で使用されますが、最初に日本で始めるそうです。さらに、2018年には日露文化交流年とするということは、プーチン・安倍の会談で合意となったそうです。

来年6月はボリショイ・バレエ初来日60周年を記念する来日公演も行われます。
http://www.japanarts.co.jp/bolshoi_b2017/index.html


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エレーナ・スミルノワの肖像画

東京でマリインスキー劇場の展示会:日本人がロシア人に対する理解を深める機会に
https://jp.sputniknews.com/opinion/201701033207486/

2016/12/24

ゼナイダ・ヤノウスキーがロイヤル・バレエを2017年に引退

ロイヤル・バレエで22年間活躍したプリンシパルのゼナイダ・ヤノウスキーが、2017年7月、今シーズン末にロイヤル・バレエを引退することを発表しました。

http://www.roh.org.uk/news/zenaida-yanowsky-to-retire-from-the-royal-ballet

ロイヤル・バレエでの彼女の最後の公演は、ロイヤル・バレエのオーストラリアツアーの一環として訪ねるブリスベン公演での「冬物語」で、初演キャストを務めたポーリーナ役を踊ります。ロイヤル・オペラハウスでの最後の公演は、2017年6月の「マルグリットとアルマン」となります。

1991年にヴァルナ国際コンクールで銀賞を受賞後、パリ・オペラ座バレエを経て1994年にロイヤル・バレエに入団したゼナイダは、2001年にプリンシパルに昇進しました。「白鳥の湖」、「ラ・バヤデール」、「ライモンダ」、アシュトンの「田園の出来事」、マクミランの「マノン」と「マイヤリング」、バランシンの「アゴン」「アポロ」、ロビンスの「イン・ザ・ナイト」などに主演しています。クリストファー・ウィールドンは、「不思議の国のアリス」のハートの女王役と、「冬物語」のポーリーナ役を彼女に振付けました。

ヤノウスキーは積極的に新作や現代作品の振付家との仕事に取り組んできました。ウェイン・マクレガー、リアム・スカーレット、ナチョ・ドゥアト、マッツ・エック、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアン、アレクセイ・ラトマンスキー、グレン・テトリー、トワイラ・サープ、ウィル・タケットなどの作品です。2016年にはウィル・タケット振付の「エリザベス」で、英国批評家協会賞の傑出した女性ダンサー賞にノミネートされています。(受賞結果の発表は来年) また、リアム・スカーレットは、彼の新作において彼女を主役に起用する予定です。

芸術監督のケヴィン・オヘアは以下のようにコメントしています。「ゼナイダは20年以上ロイヤル・バレエの一員として活躍していて、傑出した芸術性と鮮やかな演技力によって、数多くの公演でロイヤル・オペラハウスの舞台を彩ってきました」
「ロイヤル・バレエで彼女が踊ってきた幅広いレパートリーにおける役柄において、大きな敬意を抱いてきており、彼女のキャリアの次の段階においても、新しいプロジェクトを共にできる機会があることを祈っています。カンパニーを代表して、ロイヤル・バレエの芸術的な日々に対する素晴らしい貢献へのお礼を述べたいと思います」


長身で美貌のゼナイダ・ヤノウスキーは、「白鳥の湖」、「ラ・バヤデール」のような古典、そしてマクミランの「招待」、アシュトンの「田園の出来事」、ウィールドンの「冬物語」などの演劇的な作品、さらには現代的な作品と幅広く活躍してきました。1974年、リヨン生まれ。両親がリヨン・オペラ・バレエで踊っていたバレエダンサーで劇場で育ち、両親の開いたスペインのバレエ学校で学びます。4人兄弟のうち3人が大きなバレエカンパニーで活躍するというバレエ一家の出身。人気オペラ歌手のサイモン・キーンリーサイドと結婚しています。

ロイヤル・バレエでの活躍ももちろんですが、ウィル・タケット振付の「兵士の物語」のプリンセス役での怪演ぶりも強烈で、そのコメディエンヌぶりが、後年の代表作「不思議の国のアリス」の、主役を食う存在感を持ったハートの女王役にも現れました。

大きな評判を呼んだ、今年のウィル・タケット振付の「エリザベス」も、ロイヤル・オペラハウスでは上演されていますが、異例の作品です。(共演はカルロス・アコスタ) ゼナイダはロイヤル・バレエを引退しても、舞台での活動なども期待できるかもしれません。

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2016/12/22

「バレエ・プリンセス〜バレエの世界のお姫様たち〜」金沢・東京公演決定と出演者オーディション

今年3月に、バレエ鑑賞普及啓発の一助となすことを目的として企画・実施され好評だったバレエ公演「バレエ・プリンセス〜バレエの世界のお姫様たち〜」が、来年も帰ってきます。今度は、東京だけでなく金沢公演も行われます。

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http://www.chacott-jp.com/j/topics/detail3956


 「バレエ・プリンセス」は、世界中で愛されているメルヘンより、お姫様の登場する代表的な三つの作品(三大プリンセス物語)で構成。「白雪姫」より、バレエ作品としても大人気の「シンデレラ」より、クラシック・バレエの代名詞とも言われる「眠れる森の美女」よりを上演致します。

「バレエ・プリンセス」には、「くるみ割り人形」のクララのような役割の少女アンが登場、さまざまなヴィラン(悪役)と葛藤しながらお姫様の世界を巡っていきます。白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫という“バレエの世界のお姫様たち”が響宴し、バレエの名作がハイライトでご鑑賞いただけるだけではなく、ひとつの物語バレエとしてもお楽しみいただけるクラシック・バレエの魅力が満載な公演です。

 演出・振付はドラマティックなバレエを得意とし、「道化師」「ホフマンの恋」等の話題作により、第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞した伊藤範子。宣伝画を少女漫画界の巨匠萩尾望都が手掛け、日本を代表するトップダンサー、次代のスターダンサーら豪華なキャスト陣が作品で共演します。バレエファンはもちろんのこと、大人からお子様までバレエを初めてご覧になる方にも存分にお楽しみいただける舞台をお届けし、バレエ芸術の素晴らしさをご紹介してまいります。

■公演概要

公演日・会場
金沢公演:2017年6月4日(日)本多の森ホール(石川県)
東京公演:2017年7月20日(木)新宿文化センター

構成 プロローグ/白雪姫/シンデレラ(第二幕) /眠れる森の美女(第三幕)/エピローグ
演出・振付 伊藤範子(一般財団法人谷桃子バレエ団/第46回舞踊批評家協会新人賞受賞)
バレエミストレス:林かおり / 眠れる森の美女 マズルカ監修:鈴木未央 /
金沢公演 子役指導:山本紋子

主な出演者
オーロラ姫:米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
シンデレラ:池田理沙子(新国立劇場バレエ団ソリスト)
白雪姫:木村優里(新国立劇場バレエ団ソリスト)
王子(シンデレラ):橋本直樹
王子(眠れる森の美女):浅田良和

主催 チャコット株式会社(金沢・東京公演)/一般財団法人北國新聞文化センタ―(金沢公演)

※公演情報・チケット情報等の詳細は、2月以降に発表予定


本公演「バレエ・プリンセス」の出演者オーディションが開催されます。女性ダンサーは金沢・東京公演共通、子役は公演地毎になります。応募要項をよくご確認の上、ご応募ください。

バレエ・プリンセス 出演者オーディション 応募要項
(第1次書類審査締切: 2017年1月31日(火)必着です)
http://www.chacott-jp.com/j/topics/detail3956

エントリーシートのダウンロード

3つのプリンセス物語を上手くつなげた、とても楽しく夢いっぱい、大人も子供も楽しめる公演でした。主演ダンサーはもとより、オーディションで選ばれたダンサーたちのレベルがとても高くて、知られざる素敵なダンサーを知ることができるきっかけともなった公演です。

映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』2017年7月公開

バレエ関連の話題作の公開が続きますが、話題性で言えばこの作品が最大と言えるかもしれません。

セルゲイ・ポルーニンを追ったドキュメンタリー映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』です。

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© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

19歳で英ロイヤルバレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリーです。


1700万回以上の再生回数を記録した“Take Me To Church”、この映画の本編にも登場します。

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© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

<ヌレエフの再来>と謳われる才能と、それを持て余しさまよう心。

その美しい容姿と、類い稀なる才能で世界を魅了してきたセルゲイ・ポルーニン。
ウクライナ出身で、19歳の時、最年少で英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルとなったポルーニンは、その2年後、人気のピークで電撃退団。そのニュースは国内メディアのみならず、世界中に報道された。スターダムから自滅の淵へ-色々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲“Take Me To Church”のMVだった。デヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはYouTubeで1700万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。

<ヌレエフの再来>と謳われる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは?

この作品についての、セルゲイ・ポルーニンのインタビュー(米国ダンスマガジン誌)
http://dancemagazine.com/views/sergei-polunin/
“Take Me To Church”を撮影した時点では、ポルーニンはダンサーを搾取するバレエ界に絶望し、ダンスを辞めようと思っていたそうです。しかし9時間にも及んだというこのクリップの撮影の結果に彼は満足し、情熱を取り戻し、ロシアに行ってモスクワ音楽劇場バレエの芸術監督(当時)、イーゴリ・ゼレンスキーに庇護を求め、舞台に復帰しました。

特報
https://youtu.be/DqTxB7xphSo

© British Broadcasting Corporation and Polunin Ltd. / 2016

海外予告編

こちらのブログでも以前紹介したように、セルゲイ・ポルーニンはミュンヘン・バレエで引き続きダンサーとして活躍しながら、映画界にも進出。ケネス・ブラナー監督、豪華キャスト総出演の『オリエント急行殺人事件』などへの出演も決まっています。

『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
(2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/1:1.85/DCP/原題:DANCER)
■監督:スティーヴン・カンター ■特別協力:デヴィッド・ラシャペル
『Take me to church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
■出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン
■配給:アップリンク・パルコ
2017年7月、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開

【Facebook】https://www.facebook.com/183369645464720/
【Twitter】https://twitter.com/DancerMovieJP

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2016/12/21

2017年7月公開 映画『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』

パリ・オペラ座バレエ団の舞台裏を描き出したドキュメンタリー『Backstage』(原題)。『ロパートキナ 孤高の白鳥』や『至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて~』のマレーネ・イヨネスコ監督の最新作品です。

この作品の邦題が『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』となり、Bunkamuraル・シネマにて2017年7月に公開することが決定しました。

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©DelangeProduction 2016

2016年1月にBunkamuraル・シネマにて公開し、スマッシュヒットを記録した『ロパートキナ 孤高の白鳥』の記憶も新しいマレーネ・イヨネスコ監督の最新作。

バレエ映画をライフワークとしているイヨネスコ監督が今回焦点をあてたのは、伝統を受け継ぐ者たちの姿。伝説のダンサーであり、80年代に芸術監督を務めたルドルフ・ヌレエフは数々のスターを見出し、レパートリーを一新してウィリアム・フォーサイスなど現代作品を積極的に採用、又、後に<ヌレエフの子供たち>と呼ばれる若手の育成にも心血を注いだ。現在、後進の指導にあたるアニエス・ルテステュは彼の薫陶を受けた世代にあたる。

作品内では、不動の人気を誇るエトワール、マチュー・ガニオのダンサーという職業における本音や、新作に取り組む様子、彼がマリインスキー劇場で披露した「ジゼル」、ウリヤーナ・ロパートキナのリハーサル模様なども登場する。

Backstage2
©DelangeProduction 2016

全編を通して古典からコンテンポラリーまで多数の演目が登場するが、中でも強く印象を残すのはヌレエフの遺作となった『ラ・バヤデール』にて、アニエス・ルテステュがエトワールのアマンディーヌ・アルビッソンやプルミエール・ダンスーズのオニール八菜へ指導する師としての姿、そしてそれを見つめるオペラ座バレエ学校の子供たちの羨望の眼差し。ヌレエフ世代から現役トップダンサーたち、そして未来のエトワールたちへ伝統は受け継がれてゆく。

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©DelangeProduction 2016

最古にして今も最高峰と評され歴史を作り続けるパリ・オペラ座の舞台裏、圧倒的な芸術美と伝統の継承に迫る、感動のドキュメンタリー。

本編からの映像抜粋

【登場する演目】
「ジゼル」「夢の伝説」「ジェニュス」(ウェイン・マクレガー振付)「パキータ」「pas/parts」(ウィリアム・フォーサイス振付)「輝夜姫」(イリ・キリアン振付)「ラ・バヤデール」等

監督:マレーネ・イヨネスコ(『ロパートキナ 孤高の白鳥』『至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて~』)

出演:マチュー・ガニオ/アニエス・ルテステュ/ウリヤーナ・ロパートキナ/オニール八菜/バンジャマン・ペッシュ/ウィリアム・フォーサイス
アマンディーヌ・アルビッソン/ジョシュア・オファルト/エリザベット・プラテル/バンジャマン・ミルピエ/ジャン=ギョーム・バール/ローラン・イレール/ジェレミー・ベランガール/ステファン・ビュリヨン/ギレーヌ・テスマー

配給:ショウゲート  公式HP: http://backstage-movie.jp/ 

2017年7月、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー!

*********

劇場公開時のタイトルは『至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて~』、マネーネ・イヨネスコ監督、アニエス・ルテステュの美しいドキュメンタリー映画です。

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2016/12/20

1/28 『Ruin Menu 廃墟の中の住人たち』食×音×植物×ダンス

ヨコハマミーツアートプロジェクト  
Dance Performance LIVE #4
『Ruin Menu 廃墟の中の住人たち』
というダンスパフォーマンスが、来年1月28日に横浜の象の鼻テラスで行われます。

https://www.facebook.com/events/137950416689353/146638659153862/?notif_t=admin_plan_mall_activity¬if_id=1481980748624828

http://miatomano.wixsite.com/danceperformancelive

ルーイン・メニュー…
港にあらわれた
廃墟の中で、
料理人、住人たちが
繰り広げる
一夜のストーリー

横浜・象の鼻テラスを舞台に
ジャンルを超えたアーティストたちが繰り広げる一夜のストーリー
これは、単なるコラボではない。それぞれの表現手段をぶつけあうアーティスト同士の真剣勝負。
食・音・植物のインスタレーション、ダンス、そして夜のマルシェ。
ジャンルを超えたアーティスト達の共演が実現します。
Ruin_menu2

2017年1月28日(土)18:30開場 19:30開演 22:00クローズ
象の鼻テラス  〒231-0002 横浜市中区海岸通1丁目  http://www.zounohana.com/map/

入場料:1ドリンク付き(自由席)前売り3500円 当日4000円


コンセプト、演出:内藤正雄、熊地勇太
美術:内藤正雄、西澤力(生花・植物)
衣裳:KAIE
音楽/演奏;The barbers[熊地勇太 × 菅田典幸 × 斉藤康祐]
料理パフォーマンス:内藤正雄
ダンス:苫野美亜、東海林靖志

Marche:鯖寅果実酒商店、旅するコンフィチュール、Le Traiteur Oguro  and more...

音響:五十嵐洋志、映像撮影:松村サキ、テクニカルスタッフ:福島健志
写真撮影:木村雅章、フライヤーデザイン:内藤春佳


ディレクション:内藤正雄 企画・制作:苫野美亜
助成:全国税理士共栄会文化財団、神奈川県文化芸術団体助成事業
共催:象の鼻テラス、favoris、Dance Performance LIVE制作委員会
協力:アーツコミッション・ヨコハマ (公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 )、
ヨコハマ経済新聞、fragrance label yes、BLAUBERG an der KUSTE、NPO 法人アークシップ、フィールズプランニング、BALANCE FLOWER SHOP、tenjishitsu:Tur aus Holz


<お問い合わせ>:090-2524-0580/tur@favoris.co.jp
HP:http://miatomano.wixsite.com/danceperformancelive
http://favoris.co.jp/

主催の苫野美亜さんは、
07年中村恩恵主宰「Dance Sanga」にて活動。
中村恩恵作品に多数出演する他、新国立劇場バレエ団はじめ全国のバレエ団や
バレエスクールで中村作品の振付アシスタントやコーチングを数多く務めています。
14年、横浜市テアトルフォンテ・アズビル・アワード受賞。

とても面白そうなパフォーマンスです!

2016/12/18

12/18 (日本時間19日)マリインスキー・バレエ ユリア・マハリナガラのネット中継

12月18日に、マリインスキー劇場において、マリインスキー・バレエのプリンシパル、ユリア・マハリナのガラ公演があります。

https://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2016/12/18/1_1930/

このガラ公演は、Mariinsky.tvにおいて生中継されます。
https://mariinsky.tv/n/

第一部
ショパンの主題による変奏曲(音楽:ラフマニノフ、振付:ロマノフスキー)
ユリア・マハリナ、ユリア・コブザール、ソフィア・イワノワ=スコブリコワ、イーゴリ・コールプ、ロマン・ベリャコフ、デヴィッド・ザレーエフ

第二部
ディヴェルティスマン集
ユリア・マハリナ、ヴィクトリア・テリョーシキナ、アナスタシア・マトヴィエンコ、オレシア・ノヴィコワ、エカテリーナ・オスモルキナ、アレクサンドラ・イオシフィディ、エカテリーナ・ボルチェンコ(ミハイロフスキー・バレエ)、リリア・シシュチュク(エイフマン・バレエ)、ヴェラ・アルブゾワ
イーゴリ・コールプ、ダニーラ・コルスンツェフ、アレクセイ・ティモフェーエフ、エフゲニー・イワンチェンコ、アンドレイ・エルマコフ、アレクサンドル・セルゲイエフ、エルネスト・ラティポフ、アレクセイ・カシャネンコ(ミハイロフスキー・バレエ)、イーゴリ・スボーティン(エイフマン・バレエ)

予告編

さすがマリインスキーで一時代を築いたプリマのガラ公演なので、出演者が豪華です。(なお、今シーズン、ロパートキナは怪我のために出演していません。また、ソーモワは産休中です)

18日(日)のロシア時間19:30開演で時差が6時間ありますので、日本時間だと19日の午前1時半からとなります。

Mariinsky.tvの中継は、次の中継が行われるまでは観ることが可能のようなので、この中継もしばらくは観られるものと思われます。

マリインスキー劇場の公式YouTubeで現在全編視聴可能です。

2016/12/16

世界が恋する10人のバレリーナ初のSTYLE BOOK 『Love Ballerina』

国内外で活躍する人気バレリーナ10人のSTYLE BOOK『Love Ballerina』(別冊家庭画報) が発売されました。

パリ・オペラ座バレエのオニール八菜さんや英国ロイヤル・バレエの高田茜さんなど、国内外で活躍するバレリーナ10人に密着したおしゃれでこだわり満載のスタイルBOOK。美しいビジュアルの撮りおろし写真に公演レポートやバレエ団での生活、メイクのHOW TOや食生活などの「知りたい!」トピックス、また、インタビューや対談企画など、盛りだくさんの内容です。

1ページ、「おすすめウェブサイト」の項目だけですが私も執筆しています。バレエが大好きな女性ファッション誌の編集者が編集したムックならではの斬新な切り口で、こんなことが知りたかった、という内容を網羅。今、輝いている10人のバレリーナの魅力がぎっしり詰まったとても素敵な1冊となっています。ぜひお買い求めいただければと思います。

相原舞さんとオニール八菜さんはニューヨーク、パリのお気に入りのお店、浅川紫織さんはバレエ教師として教える姿、飯島望未さんはファッショニスタぶり、石井久美子さんはマリインスキー・バレエの世界、日本舞踊を習っていたという小野絢子さんは気品あふれる着物姿で藤間蘭黄さんとの対談、川島麻実子さんは指揮者川瀬賢太郎酸との対談、倉永美沙さんは世界中を飛び回る様子、近藤亜香さんは同僚で婚約者であるチェンウ・グォや愛犬との生活、高田茜さんは先輩吉田都さんとの往復書簡、などそれぞれのダンサーごとに別の切り口での紹介がされているのも興味深いです。

また、今までクローズアップされていなかったそれぞれのダンサーのトリビアや意外な素顔も覗けたり、ファッションやメイクに対するこだわりが聞けたり。バレエ初心者が読んでも、写真やダンサーの美しさ、親しみやすい切り口でバレエ入門書としても最適です。ぜひシリーズ化してもらい、バレリーナ第2弾や男性編も読みたいな、って思います!


【Ballerina】
相原舞(ABT)
浅川紫織(Kバレエ カンパニー)
飯島望未(チューリッヒ・バレエ)
石井久美子(マリインスキー・バレエ)
オニール八菜(パリ・オペラ座バレエ)
小野絢子(新国立劇場バレエ団)
川島麻実子(東京バレエ団)
倉永美沙(ボストン・バレエ)
近藤亜香(オーストラリア・バレエ)
高田茜(英国ロイヤル・バレエ)

【Love Ballerina Column】
バレリーナのトウシューズをCHECK!
MY FAVORITE COSTUME
好きな役&いつか踊ってみたい役
SNSでわかるバレリーナなう
私のバイブル Ballet DVD
私の最愛コスメ for stage
BACK STAGE PHOTOS
me MOTTO is ×××

【Special】
近藤亜香さんが「カンタス航空」を愛する理由
英国ロイヤル・オペラ・ハウス 2016-17シネマシーズン
もっと知りたい!世界のバレエ団informathion
バレエに夢中♪になれるおすすめサイト
バレエ鑑賞初心者の疑問にお答えします
SHOP List


公式FacebookとInstagramでは、メイキングの写真も多数アップされています。

Love Ballerina ラブ・バレリーナ (別冊家庭画報)Love Ballerina ラブ・バレリーナ (別冊家庭画報)

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滝澤志野さんのCD「ドラマティック・ミュージック・フォー・バレエ・クラス1」

ウィーン国立バレエの専属ピアニストである滝澤志野さんの初めてのCD「ドラマティック・ミュージック・フォー・バレエ・クラス1」が新書館から発売になっています。

http://www.fairynet.co.jp/SHOP/DC16-1103.html

「椿姫」「オネーギン」「ロミオとジュリエット」「マノン」「マイヤリング」など、ドラマティック・バレエを中心にアレンジ。バー、センター、ポアント、アレグロなど満載のレッスン曲集です。

バレエのレッスン用のCDではあるのですが、一つ一つの曲の短い演奏時間の中にドラマが感じられて、その作品の舞台を実際に観た記憶がよみがえってきて、作品の世界に思わず引き込まれてしまう、そんな素敵なCDです。バレエのレッスンを受けていない方でも、バレエが好きな方なら聴き入ってしまうことでしょう。

滝澤志野さんの演奏はとてもクリアで音色も美しいのですが、その中で作品の世界に触れさせてくれて心が思わず動きます。そして最後にボーナスとして、「ロミオとジュリエット」のバルコニーシーンの曲が収録されています。ロマンティックで情熱的な情景が思わず頭に浮かびます。


ウィーン国立バレエの芸術監督、マニュエル・ルグリの文章がCDの中に入っています。

「バレエ団を率いる芸術監督にとって、志野は宝物です。 日々のクラスではレッスン曲を弾いてくれる。 リハーサルではどんな楽譜にも即座に対応して演奏してくれる。 さらには本番の舞台でも、オーケストラをバックに輝かしくも完璧なソロを披露してくれるピアニストなのです。 心優しくて、情熱的で、バレエという芸術にすべてを捧げている人。 正真正銘のアーティストです。 バレエを愛する皆さん、志野の奏でる音楽と、彼女のスペシャルな才能を、ぜひ堪能してください」

滝澤志野さんの公式サイト
http://shinotakizawa.com/

滝澤志野さんのインタビュー(バレエピアニストの仕事について詳しく語っています)
http://ballet-japon.com/creator/shino_takizawa

ピアノ伴奏 バレエ団支える…滝澤志野さん
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/special/feature/CO006040/20151006-OYT8T50129.html


ウィーン国立バレエは、これからヌレエフ版「ライモンダ」が上演されます。リハーサルの映像では、ルグリも見本を踊って見せてくれています。日本人団員の芝本梨花子さんも32秒あたりにアップで映っています。

現地時間12月27日(火曜)19:00より、この「ライモンダ」はライブ中継されます。ただしウィーン国立歌劇場のライブ中継は有料です。
http://www.staatsoperlive.com/ja/live/367/raymonda-2016-12-27/#tab_0

来年8月には、「ルグリ・ガラ~運命のバレエダンサー~」も東京・大阪で開催されますので楽しみですね。
http://www.legris-gala.jp/

2016/12/15

『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』

2014年11月にバレエの殿堂、パリ・オペラ座バレエの芸術監督に就任したバンジャマン・ミルピエ。ニューヨークシティ・バレエの元プリンシパルで、自らのカンパニーL.A.ダンスプロジェクトも率いる、当時37歳の新進気鋭の振付家で、オペラ座史上最も若い芸術監督だった。女優ナタリー・ポートマンの夫で、イヴ・サンローランやエールフランスの広告にも出演したハンサムなミルピエは、大きな注目を集めた。

ミルピエが芸術監督として手掛ける自らの新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、パリ・オペラ座公式プロデュース作品でしか成しえないオペラ座の貴重なバックステージを描いたのが、このドキュメンタリー映画『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』。

http://www.transformer.co.jp/m/millepied/

1

ミルピエの新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」は、音楽をニコ・マーリーに委嘱し、衣装はイリス・ヴァン・ヘルペンが担当した作品。振付家がインスピレーションを得てから、リハーサルを経て一つのバレエ作品が出来上がってくるまでのプロセスが詳細に描かれているのが大変興味深い。

「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」はダンサーが16人出演する33分の作品なので、それなりの大きな規模感があるし、ミルピエがプログラムした最初のシーズンの開幕早々の作品なので彼のディレクターシップの行方を占う重要な作品でもあった。バレエ団と言えば、ダンサーと芸術監督、教師くらいしかすぐには思い浮かばないけれど、実際には本当にいろんな関係者が仕事をしている。「エトワール・ガラ」でおなじみのエトワール、バンジャマン・ペッシュがミルピエの右腕として活躍する姿も観ることができる。

Photo

ダンサーは生身の人間なのでいろんなことが起きる。リハーサル中の怪我や不調など。また舞台装置や衣装などについても細かなアクシデントが起きるし、シーズン頭にはストも起きてしまう。

スタジオの床をダンサーの脚に良いものに取り換え、ダンサーの体のケアのための医療体制も改善するなど、様々な改革にミルピエは乗り出す。一方で、現在のパリ・オペラ座バレエは、コンテンポラリーダンスのカンパニーとしてはトップクラスだが、クラシック・バレエは振るわない、また昇進試験制度には反対というこの作品の中での彼の発言などは、大きな反発を呼んでしまった。階級にこだわらず、彼が選んだダンサーをキャスティングするという手法も、ヒエラルキーを重視するオペラ座の中では、大きな議論を巻き起こした。そしてこの作品の最後には、この作品初日の数か月後にミルピエが辞任を表明したというテロップが現れる。

この作品を観ただけでは、数々の問題を乗り越えて無事「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」を上演し、ダンサーたちにも好かれているように見えて順調だったミルピエが、なぜこの短期間で退任表明をするに至ったのかは明らかはになっていない。ただ、上述の懸念事項が伏線となっていたのはわかる。

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この作品のもう一つの見所は、「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」に出演したスジェ、コリフェなどの若いダンサーたちのリハーサルシーンである。ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、レオノール・ボラックなど進境著しいスター候補を始め、マリオン・バルボー、レティツィア・ガローニ、アクセル・イーボ、ヤニック・ビットンクールなどパリ・オペラ座バレエの新時代を象徴する美しいダンサーたちの姿には思わずうっとりしてしまう。特に、ジェルマン・ルーヴェ、マリオン・バルボー、レティツィア・ガローニ、アクセル・イーボの4人はそれぞれの魅力が存分に発揮されたプロフィール映像が流れるので、彼らのファンは必見と言えよう。NHKの「スーパーバレエレッスン」で生徒役で出演したダンサーたち、マルク・モロー、エレオノール・ゲリノー、ロレーヌ・レヴィらの姿が観られるのも嬉しい。

3

オペラ座で褐色の肌を持った初めての女性主演ダンサーとなったレティツィア・ガローニが主演した「ラ・フィユ・マル・ガルデ」(コーラス役はマチアス・エイマン)、そしてシーズン開幕の華やかなデフィレの様子も映るのも、隠れたお楽しみポイント。初の主演を終えたレティツィアを称賛するオーレリー・デュポンの姿に、未来の芸術監督の姿を重ねることもできる。

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オペラ座の長年にわたる伝統に抵抗し改革しようとしたミルピエ、その改革は挫折したように見えるけれども彼の蒔いた種が、彼を継いだオーレリー・デュポンの采配、そして若いダンサーたちにどのように引き継がれるのか、見守っていきたいと感じさせた、とても面白いドキュメンタリーだった。

監督ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー

キャスト バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボ、ヤニック・ビットンクール、フロリモン・ロリュー、マルク・モロー、アリステール・マダン、ジェレミー・ルー・ケール、イヴォン・ドゥモル、エレオノール・ゲリノー、レティツィア・ガローニ、マリオン・バルボー、ロレーヌ・レヴィ、ジェニファー・ヴィソッキ、オーバーヌ・フィルベール、ロクサーヌ・ストイジャノフ、イーダ・ヴィーキンコスキ、オーレリー・デュポン、バンジャマン・ペッシュ、セバスチャン・マルコヴィッチほか

<公演参加クリエイター>
音楽:ニコ・マーリー「拘束のドローイング」、衣装:イリス・ヴァン・ヘルペン、指揮:マキシム・パスカル
作品情報 2015/フランス/114分/シネスコ 原題 Releve
配給:トランスフォーマー

Bunkamuraル・シネマにて12月23日(金・祝)より公開
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/16_reset.html

ユーゴ・マルシャン インタビュー動画

ジェルマン・ルーヴェ インタビュー動画

なお、この映画『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』の劇場用パンフレットに、私はダンサーとスタッフ紹介、オペラ座のヒエラルキーシステム、そして用語集について執筆をさせていただいています。よろしかったらぜひお買い求めください。私は担当していませんが、美しいユーゴ・マルシャンとジェルマン・ルーヴェの対談ページも掲載されています。

2016/12/14

パリ・オペラ座バレエ 2017/18シーズンがリーク

パリ・オペラ座バレエの2017/18シーズンラインアップの発表は来年の予定ですが、一瞬公式サイトに、このシーズンのラインアップが現れてしまったようです。

それを発見したフランスのバレエファンがTwitterでスクリーンショットを公開していました。

正式な発表は3か月くらい先になると思われますので、これで確定とは言えませんが、実際にはこれに近いものとなると思われます。オーレリー・デュポンが組んだ最初のシーズンです。

ジュエルズ (ジョージ・バランシン振付) 2017年9月24日から10月12日 ガルニエ

ジョージ・バランシン/勅使川原三郎/ピナ・バウシュ 2017年10月25日から11月14日 ガルニエ

アレクサンドル・エックマン作品 2017年12月6日から12月30日 ガルニエ

ドン・キホーテ (ルドルフ・ヌレエフ振付) 2017年12月11日から2018年1月6日 バスティーユ

オネーギン (ジョン・クランコ振付) 2018年2月11日から3月7日 ガルニエ

バンジャマン・ミルピエ/モーリス・ベジャール
 2018年2月27日から3月22日 バスティーユ

オルフェオとエウリディーチェ (ピナ・バウシュ振付) 2018年3月27日から4月5日 ガルニエ

ロミオとジュリエット (サシャ・ヴァルツ振付) 2018年4月10日から5月3日 バスティーユ

アンヌ=テレサ・ド・ケースマイケル作品 2018年4月27日から5月18日 ガルニエ

ジェームズ・ティエール/クリスタル・パイト/ペレース/ホフェッシュ・シェクター 2018年5月19日から6月8日まで ガルニエ (開演1時間前から、ガルニエ宮の公共スペースにてティエール振付作品が上演される)

リーズの結婚(ラ・フィユ・マル・ガルデ)
 (フレデリック・アシュトン振付) 2018年6月25日から7月13日 ガルニエ


なお、マリ=アニエス・ジロは「オルフェオとエウリディーチェ」、エルヴェ・モローは「ロミオとジュリエット」がさよなら公演になることが明らかになっています。

いわゆる古典バレエとしては、オーレリー・デュポンが宣言したようなクラシック・バレエの復活と言えるほどではなく、「ドン・キホーテ」「ラ・フィユ・マル・ガルデ」しかありませんが、「オネーギン」や「ロミオとジュリエット」のようなドラマティック・バレエあり、現代作品ありのバランスの取れたレパートリー(ルフェーブルの影響が大きいもの)に思えます。ミルピエのプログラムはロビンスやジャスティン・ペックなど、アメリカ色が強かったのですが、そういったカラーはやや払しょくされています。ただしミルピエの作品は一つは残っています。

エックマンやケースマイケルなどは新作なのか既存作品なのかは不明ですが、エックマン作品がオペラ座で上演されるのは初めてかもしれませんね。そして勅使川原三郎さんの作品も何になるのか、気になります。

いずれにしても、これはリーク情報であるので、来年の正式な発表が待たれますね。例年はゲストカンパニーがガルニエで1月に公演を行うのですが、今のところその情報は入っていません。


なお、「ジュエルズ」については、2017年7月のリンカーンセンターフェスティバルで、ボリショイ・バレエ、NYCB、パリ・オペラ座合同による「ジュエルズ」上演が行われます。したがって、これは類推でしかありませんが、オペラ座での上演も、もしかしたらボリショイ・バレエ、NYCBがゲストとして登場するかもしれません。

勅使川原三郎シアターX公演『白痴』12/14より

KARASでは、12月14日より東京・両国シアターXにおいて、勅使川原三郎ダンス公演『白痴』を開催します。

Photo
写真:アップデイトダンスNo.36「白痴」より

http://www.st-karas.com/camp0713-2/

ドストエフスキー原作の長編小説『白痴』を基に、勅使川原が創作したダンス作品です。
今年6月にカラス・アパラタスでのアップデイトダンスシリーズの1作として初演された『白痴』は、
長大な物語の内に潜む本質を1時間のダンス作品に凝縮昇華させ、リピーターが続出する高評を得ました。
すでに海外の劇場から上演のオファーも入っています。
今回の公演では、劇場をシアターXに移し、出演者に鰐川枝里を加わえ、さらに力強く美しい作品となったとのことです。

これまで、ポーランドの作家ブルーノ シュルツの短編を中心にガルシア・マルケスや、ロベルト・ムージルの小説等を基に創作したダンス作品は2013年から11作品に及びます。 勅使川原は、ある時は木製の劇場内部を、まるで部 屋の中のように内的な空間へと変え、またある時は不気味に深い暗闇を創り出し、作品によりその独特の劇場空間を最大限活用して創作するシアターX における公演シリーズは、毎公演ごとに全く異なり、新しく独自の美しい世界を創り出しています。

勅使川原三郎の『白痴』は、そのタイトルの通りロシアの文豪ドストエフスキーの長編小説「白痴」を基に創作されたダンス作品です。長大な物語の中にある愛、葛藤、欲望、純粋や深い精神世界の全てが 1時間のダンスに凝縮された本作は、時間をかけた蓄積が破裂するような生き生きしたダンスが内面に問いかけ続ける、勅使川原三郎と佐東利穂子にしか実現しえない、鍛え抜かれたその精神と強靭な身体が美しく強く紡ぎだす、まさに身体で語る『白痴』と言えます。

今年6月のKARAS APPARATUSでの『白痴』公演は、非常に美しいパフォーマンスでした。
チャイコフスキーのラリーナ・ワルツやショスタコーヴィッチの「ジャズ組曲」のワルツでドストエフスキーの世界へと引きずり込まれました。佐東利穂子さんの滑らかな動きはまさに誇り高い貴婦人。対して勅使川原さんはぎくしゃくしていることが多いが凄みがあり、強靭で雄弁でした。後半、上着を脱いだ勅使川原さんは、白いシャツ一枚に。このシャツのボタンをいくつか外すけど下の肌はほとんど見えない。それでもここでほとばしる官能。彼が苦悩して震える姿は、フランシス・ベーコンの絵画のようでした。

この作品がシアターXの舞台でどのように進化しているのか、本当に楽しみです。
今の日本で観ることができる最高クオリティの身体芸術がここにあると、自信をもってお勧めできます。

「白痴」の再演に向けて

「白痴」公演は、勅使川原三郎、佐東利穂子、鰐川枝里出演のダンス作品。
偉大な長編文学を一時間のダンス作品にすることが、
無謀だという自覚がありました。そして公演をしながら、
なんと豊かな仕事をしているのだろうと私は驚きました。
私たちにしか実現できない作品、ここにしか存在しないダンスを
作ることが、私がやりたい仕事でありますが、本作は正にそれだ
という実感がありました。文学のページを破って現れたような人間、
時間の蓄積が破裂するような継続性、生き生きしたダンスが
身体を得る作品が立ち上がりました。
原作と相対化した人物像を描くダンスではなく、
言葉の内部での動き、内的な動きが身体を動かすダンス、
そのダンスが人間になる継続する生。
生に問いかけつづける答えをもたない身体がささやく、
その叫びにならない力が全体を構成する。
文学ではなく身体が語る「白痴」と私は考えます。
何度でも新たに、そして改めて表現、表明とはなにかを考えさせられ、
勇気づけられています。

勅使川原三郎


「白痴」ドストエフスキー原作

構成・振付・照明・美術・衣装・選曲 / 勅使川原三郎
出演 / 勅使川原三郎 佐東利穂子 鰐川枝里

【日時】2016年
12月14日(水)20:00
12月15日(木)20:00
12月16日(金)20:00
12月17日(土)16:00
12月18日(日)16:00

*開場は開演の15分前。上演時間約60分。

【料金】(全席自由・税込・入場整理券番号付) 
一般/前売り 3500円 当日4000円 
学生・シニア(65歳以上)2500円

【予約】 
KARAS メール ticket@st-karas.com
※公演日時・作品名・枚数・氏名・郵便番号・住所・電話番号を明記してお送りください。
チケットはシアターX/Confetti/チケットぴあでも発売中です。
詳しくはKARASホームページをご確認ください。

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2016/12/13

NHKで12/17 冨田勲×初音ミク「ドクターコッペリウス」のドキュメンタリー番組放映

11月に、冨田勲×初音ミク「ドクターコッペリウス」がBunkamuraオーチャードホールで上演されました。

今年5月に亡くなった世界的な音楽家の冨田勲さんが、亡くなる直前まで構想し情熱を注ぎこんできたプロジェクト、ボーカロイドの初音ミクとの「ドクターコッペリウス」。宇宙へ飛び立つことを夢見る主人公の科学者「コッペリウス」とその夢をかなえるべく異界からやってきた「初音ミク」が織りなす時空を超えた物語です。

このコンサート、私も観に行きました。宮沢賢治に構想を得た合唱付きの壮大な「イーハトーヴ交響曲」も美しかったですし(ここにも初音ミクの姿あり)、ダブミックスの巨匠エイドリアン・シャーウッドによる「惑星」をダンサブルにリミックスしてオーチャードホールが巨大なクラブとなるという企画も楽しかったです。

宇宙に翔ける夢、バレエへの夢、テクノロジーが融合した「ドクターコッペリウス」。白タイツ姿だけどボサボサ髪の風間無限さんが演じる生身のドクターコッペリウスと、初音ミクの3D映像が踊るという初の試みでした。立体的な映像と生身のダンサーが見事に共演したわけです。「コッペリア」をアレンジした曲でチュチュ姿の初音ミクがパ・ド・ドゥを踊る姿はとても愛らしかったですが、風間さんが、映像の初音ミクをリフトするという、タイミングを合わせるのが非常に難しい幻想的な趣向までも盛り込まれていました。佐々木三夏バレエアカデミーの生徒さんたちも参加してのクライマックスは夢に満ち溢れていてファンタジックでした。

フィナーレには冨田勲さんの遺影も映し出されていましたが、きっと彼もこの公演の成功を喜ばれていたことでしょう。84歳にして、このような最先端の作品を作り出そうとしたしなやかな感性と情熱は、多くのものを後世の人々に残してくれたと思います。

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写真:白石理

この「ドクターコッペリウス」の制作の様子、初音ミクの踊りのモーションキャプチャー収録は私も以前取材させていただき、記事にしました。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/09/post-677b.html


そして「ドクターコッペリウス」についてのドキュメンタリー番組が、
12月17日(土)NHK総合、午後5時30分~ 午後6時00分に放映されます。

NEXT 未来のために「亡き師にささぐレクイエム~冨田勲 ラストコンサート~」
http://www4.nhk.or.jp/next-mirai/x/2016-12-17/21/10673/2075075/

今年5月、84歳で亡くなった音楽家・冨田勲。死の直前まで構想していたコンサートを実現するため、遺志を継ぐ若き仲間たちが奔走する。師の人生をだどる日々を見つめる。

今年5月、84歳で亡くなった世界的な音楽家・冨田勲。彼が死の直前まで構想を練っていたコンサートがあった。バーチャルアイドル・初音ミクがオーケストラをバックに、生身のバレエダンサーと歌い踊る、前代未聞のコンサート。遺志を継いでコンサートの実現に向けて立ち上がったのは、冨田を慕う若き仲間たち。いったい冨田は何を伝えようとしたのか。師の人生と向きあう日々を見つめる。<

世界のTOMITA 遺作への思い
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_1116.html?utm_int=news_contents_


なお、今回の公演が好評につき、「ドクター・コッペリウス」は2017年4月、東京・すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団を携えての再演が決定しています。


2016/12/12

ロイ・フラーを描いた映画『The Dancer(LA DANSEUSE)』が2017年初夏に日本公開

以前にもこのサイトでご紹介した、19世紀末から20世紀初頭に活躍したアメリカ人ダンサー/振付家のロイ・フラー(1862〜1928)の伝記映画「La Danseuse」(The Dancer)が、2017年初夏に日本公開されます。

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Bunkamuraル・シネマの2017年上半期ラインアップの中に紹介されていました。

http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2016/12/2017lu.html

ザ・ダンサー(英題) LA DANSEUSE

初夏ロードショー予定
第69回カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品
監督:ステファニー・ディ・ジュースト 出演:ソコ、リリー=ローズ・メロディ・デップ、ギャスパー・ウリエル
2016年/フランス・ベルギー・チェコ/108分 配給:コムストック・グループ

19世紀末、パリの劇場フォリー・ベルジェールの花形ダンサーにして “モダン・ダンスの先駆者”ロイ・フラー。ロートレック、ロダン、ドビュッシーなどの芸術家を魅了し、一世を風靡した彼女の生涯に迫る。1900年パリ万博で出会い、その後のフラーの人生に大きな影響を及ぼすパフォーマーのイサドラ・ダンカン役をジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘リリー=ローズ・メロディ・デップが熱演、17歳とは思えない美しく妖艶なダンスを披露している。
©2016 LES PRODUCTIONS DU TRESOR - WILD BUNCH - ORANGE STUDIO - LES FILMS DU FLEUVE - SIRENA FILM

映画のオフィシャルFacebookページ
https://www.facebook.com/LaDanseuse.LeFilm

ロイ・フラー役を演じるのは、フランス出身の歌手Soko (映画「博士と私の危険な関係Augustine」に主演してリュミエール賞にノミネート)。そして、イザドラ・ダンカン役を演じるのは、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘、リリー・ローズ・デップです。まだ17歳という若さですが、シャネルの広告にも起用されています。また、人気俳優のギャスパー・ウリエルも出演します。

リリー・ローズ・デップは、この作品への出演より、フランスのアカデミー賞というべきセザール賞の新人俳優賞のノミネート候補に入ったそうです。
http://www.vogue.fr/culture/a-voir/diaporama/lily-rose-depp-meilleur-espoir-cesar-2017-la-danseuse-soko/38718#lily-rose-depp-meilleur-espoir-cesar-2017-la-danseuse-soko
(なお、映画『ポリーナ』に主演した、ワガノワ・バレエ・アカデミー出身のアナスタシア・シェフツォワもこのセザール賞新人俳優賞のノミネート候補となっています)

映画『ザ・ダンサー』で、ロイ・フラーが気になったら。(フィガロ・ジャポン)
http://madamefigaro.jp/paris/series/paris-deco/160928-loie-fuller.html

Bunkamuraル・シネマといえば、12月23日からは、『ミルピエ~バリ・オペラ座に挑んだ男』が公開されます。バレエ/ダンス関連の映画が多く上映される映画館として、皆さんにはおなじみですね。

2016/12/09

NHKバレエの饗宴2017

恒例となったNHKバレエの饗宴2017の開催が発表されています。

https://pid.nhk.or.jp/event/PPG0292028/index.html

日時 平成29年4月8日(土)
開場:午後2時
開演:午後3時
終演予定:午後6時
会場 NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
主催 NHK、NHKプロモーション


出演・演目   (五十音順)

井上バレエ団/「ナポリ」第3幕から パ・ド・シス、タランテラ、フィナーレ

【振付】
オーギュスト・ブルノンヴィル
【音楽】
ヘルステッド、パウリ、ロンビュー
【ゲストバレエミストレス】
ペトルーシュカ・ブロホルム
【出演】
宮嵜万央里、西川知佳子、源 小織、速水樹里、荒井成也 ほか
井上バレエ団


貞松・浜田バレエ団/「死の島 - Die Toteninsel (仮)」(新作初演)
【振付】
森優貴(ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術監督)
【音楽】
ラフマニノフ
【出演】
瀬島五月、堤 悠輔、東 沙綾、水城卓哉、宮本 萌
貞松・浜田バレエ団


新国立劇場バレエ団/「テーマとバリエーション」
【振付】
ジョージ・バランシン
【音楽】
チャイコフスキー
【出演】
米沢 唯、福岡雄大 ほか
新国立劇場バレエ団


牧阿佐美バレヱ団/「眠りの森の美女」から 第3幕
【演出・振付】
テリー・ウエストモーランド(マリウス・プティパ原振付による)
【音楽】
チャイコフスキー
【出演】
青山季可、清瀧千晴、ラグワスレン・オトゴンニャム ほか
牧阿佐美バレヱ団

【指揮】
園田隆一郎
【管弦楽】
東京フィルハーモニー交響楽団

※やむを得ぬ事情により、出演者、演目に変更が生じる場合がございます。
あらかじめご了承ください。

入場料 S席12,000円 A席9,000円
B席 6,000円 C席3,000円

前売券 平成29年1月28日(土)午前10時 発売開始
・ローソンチケット (Lコード 32135)
http://l-tike.com/nhkb/
【発売初日特別電話予約】1月28日(土)午前10時~午後11時59分のみ 
0570-084-637<自動音声対応・Lコード不要>
【1月29日(日)以降の通常電話予約】
0570-084-003 <音声応答電話予約>(無休)
0570-000-407 <オペレーター受付>(午前10時~午後8時)
ローソン、ミニストップ<店頭販売>

・チケットぴあ (Pコード 455-779)
※インターネットのみ座席選択可
http://pia.jp/t/
0570-02-9999 <音声応答電話予約>(無休)
チケットぴあ、サークルK・サンクス、セブン-イレブン<店頭販売>
※毎週火・水曜日 午前2時30分~5時30分はシステムメンテナンスのため受付休止

・e+(イープラス)
※インターネットのみ座席選択可
http://eplus.jp/
ファミリーマート<店頭販売>

・カンフェティ
※インターネットのみ座席選択可
http://confetti-web.com/
0120-240-540<オペレーター受付>(平日午前10時~午後6時)
携帯電話・PHSからご利用の場合 03-6228-1630

・チャコット ※S席・A席のみ/座席選択不可
http://shop.chacott.co.jp/

放送予定 「クラシック音楽館」[日曜]午後9時~(放送日未定)【Eテレ】
※放送日は決まり次第、ホームページなどで発表します。

問合せ 03-5790-6438
(平日 午前10時~午後5時)
※NHKプロモーション内 
http://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=687


注目の振付家、森優貴(ドイツ・レーゲンスブルク歌劇場ダンスカンパニー芸術監督)さんの新作を観ることができるのはとても興味深いですね。毎回豪華な舞台が繰り広げられる一夜限りのイベント、楽しみです。

2016/12/08

パリ・オペラ座バレエの「白鳥の湖」12/10 ネット配信

パリ・オペラ座バレエの「白鳥の湖」の12月8日の公演が、日本時間12月10日(土)午前3時より、medici.tvにてネット配信されます。

http://www.medici.tv/?utm_source=facebook&utm_medium=social&utm_term=lac+des+cygnes&utm_content=post+lien+fb&utm_campaign=live#!/swan-lake-tchaikovsky-nureyev-opera-de-paris

ルドルフ・ヌレエフ振付

オデット/オディール アマンディーヌ・アルビッソン
ジークフリート王子 マチュー・ガニオ
ロットバルト フランソワ・アリュ

パ・ド・トロワ ジェルマン・ルーヴェ、オニール八菜、レオノール・ボラック

medici.tvは会員制のサイトなので、メールアドレスとパスワードを登録する必要は出てきますが、無料で視聴することができます。

******
なお、パリ・オペラ座バレエの「白鳥の湖」ですが、ジョシュア・オファルトとローラ・エケが怪我で降板したため、キャストが大幅に変更となっています。(公式サイトでは、まだこの変更は反映されていません)

当初オデット/オディールは代役で踊る予定のなかったオニール八菜さんが12月22日に、ファビアン・レヴィヨンと主演します。また、12月31日には、レオノール・ボラックがマチアス・エイマンと主演する予定です。

ダンソマニのフォーラムには、より細かい日ごとキャストが出ています。

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=7479&postdays=0&postorder=asc&start=120

これによれば、ネット配信される12月8日の公演では、オニール八菜さんとジェルマン・ルーヴェはスペインも踊る予定のようですね。

******
追記:この映像、12月10日(土)午後8時半現在、普通に視聴することができます。画質も大変良いのでぜひおすすめです。

2016/12/06

セルゲイ・ポルーニンが映画『オリエント急行殺人事件』『Red Spparow』に出演

現在はミュンヘン・バレエのゲスト・プリンシパルとして活動しているセルゲイ・ポルーニン。

12月22日、25日のミュンヘン・バレエの『スパルタクス』ではクラッスス役で出演予定です。オシル・グーネオがスパルタクス、ナタリア・オシポワがエギナ役という豪華キャストです。

ポルーニンのドキュメンタリー映画『Dancer』は英米で上映され、日本でもアップリンクが権利を購入しているため、来年には劇場公開もされるものと思われます。

彼が踊ったビデオ"Take Me to Church."は1700万回もの再生回数を誇っています。

さて、そのポルーニンは映画俳優として活動したいという希望があることをインタビューで語っていました。そしてその夢は実現することになります。

Ballet Star Sergei Polunin Lands Roles in 'Murder on the Orient Express,' 'Red Sparrow'
http://www.hollywoodreporter.com/news/dancer-star-sergei-polunin-acting-murder-orient-express-red-sparrow-952594

ポルーニンは2本のハリウッド映画に出演することが決まったそうです。

1本目は、ケネス・ブラナー監督の『オリエント急行殺人事件』。もちろん、アガサ・クリスティの有名な原作の映画化です(同じ原作の有名な映画化が1974年に製作されています)。ブラナー自身がポワロ探偵役を演じるこの作品、共演はジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デレク・ジャコビと大スターが揃っています。2017年1月から撮影が始まるそうで、公開は2017年11月予定です。

もう一つは、スパイ映画『Red Spparow』。ジェーソン・マシューズ原作のベストセラーの映画化で、主演はジェニファー・ローレンス、監督は『ハンガー・ゲームズ」シリーズや『アイ・アム・レジェンド』「コンスタンティン』のフランシス・ローレンス。

『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』公開記念、A・デュポン『マノン』特別上映

史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に抜擢された若き異端児、バンジャマン・ミルピエが挑む、新作上演までの40日間を描いたドキュメンタリー映画『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』

http://www.transformer.co.jp/m/millepied/

Photo


Bunkamuraル・シネマ他全国の劇場で12月23日より公開されます。


この作品の劇場用パンフレットに、私もダンサー紹介などを寄稿させていただいているため、本編をすでに観ています。ミルピエが新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」をクリエーションするプロセス、そして若手を中心としたダンサーたちのリハーサルシーンがふんだんに入っており、大変面白い作品となっています。特に、今注目のジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、レオノール・ボラックらの姿がたくさん観られます。作品の紹介記事は改めてアップしますね。

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本作の公開を記念し、ミルピエの後任としてパリ・オペラ座の芸術監督となったオーレリ・デュポンの伝説の引退公演『マノン』のBunkamuraル・シネマでの上映が決定しました。
(オーレリ・デュポンも、『ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』に出演しています)

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この引退公演「マノン」には、主役のオーレリ・デュポンだけでなく、ステファン・ビュリオン、アリス・ルナヴァン、バンジャマン・ペッシュ、カール・パケットなど豪華エトワールが参加している。しかもオーレリ・ デュポンの相手役を務めたゲスト・ダンサーのロベルト・ボッレはミラノ・スカラ座バレエ団エトワールであり アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルだ。オーレリのためにトップダンサーが集結した引退公演は、フ ァンに大きな感動を与え、オーレリ・デュポンにとってはダンサー人生の素晴らしい幕引きとなった。収録にあたり監督を務めたのは、世界の映画祭でも高い評価を得てきた映画監督セドリック・クラピッシュ。

オーレリーのインタビュー映像も含まれる感動の映像が、映画館の大画面で観られる機会をお見逃しなく。

http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2016/11/manon.html

・上映期間: 12/10(土)~12/16(金)連日19:10開始
         12/17(土)~12/22(木)連日12:25開始


2016/12/05

吉田都「バレリーナ 踊り続ける理由」

50歳を迎えた今も、舞台に立つ回数こそ減ったものの、その軽やかさと確かな技術、豊かな音楽性と気品ある溢れる踊りで観客を魅了し続ける吉田都さん。その芸術性の高さと観る者を幸せにする踊りの美しさには、未だ比肩する者はいないほどです。

その吉田都さんの、新しい本が発売されました。

吉田都「バレリーナ 踊り続ける理由」

バレリーナを目指す人のみならず、若い人から都さんと同年代の女性まで、多くの人に勇気を、そしてしなやかに美しく生きる上でのヒントをたくさん与えてくれる本です。

都さんがトウシューズに憧れてバレエを始めた子供時代の時から、現在までの道のりを綴った一冊です。表紙のナチュラルな表情、本に掲載されているレオタードにチュチュボン姿も自然で飾り気のない笑顔がとても素敵です。

ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得してロイヤル・バレエスクールに留学するものの、体型などへのコンプレックス、言葉の問題などからホームシックに悩まされます。サドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエ(現バーミンガムロイヤル・バレエ)に入団してチャンスを迎えるものの怪我をして自己管理の大切さを知り、師であるピーター・ライトに表現の神髄を学びます。

”心が身体をどう動かしているのか”つまり内側の表現、その人ならではの表現の大切さ。今でも都さんは振付家やバレエ・ミストレスから指導を受ける時間を大切にして、人の心を動かす表現をつなげて行こうと努力しています。

プリンシパルとなり、さらに大きなバレエ団であるロイヤル・バレエに移籍してからは、公演に対して大きな責任を負うようになります。その中で、都さんはプレッシャーに負けず、評価に一喜一憂せず、他人と自分を比べないことで自分の心を鍛え、44歳でロイヤル・バレエを去るまで第一線で活躍し続けます。最大のライバルは、自分。自分の心と向き合い、マイナスの感情に負けないことの大切さも、都さんの経験談を聞くと実感として伝わってきます。

ジョナサン・コープ、イレク・ムハメドフ、フェデリコ・ボネッリなど一緒に踊ってきたパートナーたちとの話も興味深く、また、意外なことに、スヴェトラーナ・ザハロワについても、彼女を尊敬する気持ちについて語ってくれています。

結婚、K-Ballet Companyでの活動、ロイヤルを退団して拠点を日本に移したこと、そしてフリーランスのバレリーナとしての活動、様々な人生の転機がありました。ロイヤル・バレエ本拠地での最後の「シンデレラ」、そして日本でのロイヤル・バレエさよなら公演「ロミオとジュリエット」。人生での一つ一つの転換点を経てポジティブに人生を切り開いていきます。最近ではハンガリー国立バレエで、ピーター・ライト振付の「眠れる森の美女」の振付指導も担当しました。

膝の状態が悪くなって踊ることを断念しようと思ったことがあったものの、優れたトレーナーとの出会いで回復し、今も身体は進化し続けているそうです。堀内元さんとの「Ballet for the Future」で現代作品を踊る機会を得て、新境地を開きました。今も現役のバレリーナとして、日々のクラスやトレーニングで身体を整え、しっかりと食事をしてヘルシーな生活を送っています。

終章では、エレガントに生きるためのヒント、そして芸術が人生を生きる上でどれほど大切なものなのかが語られています。吉田都さんのようなバレリーナになれる人はほとんどいませんが、都さんの生き方は、多くの女性にとってのお手本でもあり、多くの学びを与えてくれます。このような素敵な人柄と、ひたむきな努力から、あのような感動的な踊りが生み出され、そしていつまでたってもチャーミングで内側から輝くような美しさが生まれるのだと実感されます。

文体もとても読みやすく、挿入された写真も都さん自身が撮影したものもあったりで、普段の生活の一端もうかがえます。たくさんの人に手に取ってほしい一冊です。

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そういえば、グランプリ・ファイナル進出を決めたフィギュアスケートの宮原知子さんは、吉田都さんにバレエの指導を受けて表現力を向上させたようですね。
http://www.hochi.co.jp/sports/winter/20161127-OHT1T50053.html

2016/12/04

NYのリンカーンセンターで、ボリショイ、NYCB、パリ・オペラ座による「ジュエルズ」合同公演

ボリショイ・バレエ、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)、パリ・オペラ座・バレエはFacebookライブで合同記者会見を開き(ピーター・マーティンス、マハール・ワジーエフ、オーレリー・デュポンが参加)、「ジュエルズ」の合同公演を来年7月にNYのリンカーンセンターで行うことを発表しました。

これは、ジョージ・バランシン振付「ジュエルズ」の初演50周年を記念した公演で、リンカーンセンター夏の恒例のリンカーンセンター・フェスティバルにおいて開催されます。
http://lincolncenterfestival.org/

「エメラルド」はフランスのエレガンスとロマンティックさ、「ルビー」はジャズ・エイジにおけるアメリカのエネルギーと繁栄、そして「ダイヤモンド」は帝室ロシアの古典的な荘厳さを伝えている作品です。1967年にリンカーンセンターのデヴィッド・H・コッチシアター(旧称:ニューヨーク・ステート・シアター)で初演された作品が、同じ舞台で、この作品を体現する3つの国のトップ・バレエ団によって上演されるという、前代未聞の記念すべきイベントとなります。

Prepare for The Most Epic Jewels Ever
http://dancemagazine.com/news/coming-soon-epic-jewels-ever/

公演は2017年7月20日から23日まで、5公演となります。「エメラルド」をパリ・オペラ座バレエ、「ルビー」をNYCB、そして「ダイヤモンド」をボリショイ・バレエが踊りますが、途中でバレエ団が入れ替わり、NYCBが「ダイヤモンド」、ボリショイが「ルビー」を踊る回もあるようです。

衣装はそれぞれのバレエ団が自前のものを着用するとのことで、パリ・オペラ座はクリスチャン・ラクロワ、NYCBはオリジナル・デザインであるカリンスカ、ボリショイはエレーナ・ザイツェワがデザインした衣装を着て踊ることになるそうです。

特別な公演のため、チケットの入手も困難になりそうですが、ネット中継も検討されているそうです。歴史的なイベントとなりそうですね。


なお、今月クラシカ・ジャパンでは、マリインスキー・バレエの「ジュエルズ」、そしてドキュメンタリー「バランシンよ永遠に~パリ・オペラ座の『ジュエルズ』」が放映されています。

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2016/12/03

佐東利穂子・鰐川枝里、初のデュオ「AND」アップデイトダンスNo.41

勅使川原三郎さんのKARAS APPARTUSのアップデイトダンスシリーズ、今年最後の作品「AND」が12月3日より上演されます。
http://www.st-karas.com/news_jp/

「AND」は、勅使川原三郎さんが創作する、佐東利穂子さんと鰐川枝里さんの初めてのデュエット作品になります。
ソロ作品「SHE」を経てさらに輝きを増している佐東さんと、「米とりんご2」も素晴らしかった、進境著しい若手ダンサー鰐川さんの女性二人によるデュエット、楽しみです。


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アップデイトダンスNo.41
「AND」

振付・照明:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子・鰐川枝里

【日程】
2016年12月
3日(土) 20:00
4日(日) 20:00
5日(月) 20:00
6日(火) 休演
7日(水) 20:00
8日(木) 20:00
9日(金) 20:00
10日(土) 16:00
開演30分前より受付開始、客席開場は10分前、全席自由。
*開演後の途中入場ができません。

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-11-15 F1/B1/B2
JR中央・総武線、東京メトロ丸ノ内線 荻窪駅徒歩3分

【料金】
一般 予約2500円 当日3000円 学生1500円

【予約】
メール メール:updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイトダンスNo.41」とし、本文にご希望の日付・一般または学生、枚数、住所、氏名、日中連絡のつく電話番号をご記入ください。
当日券は開演30分前より受付にて販売します。電話での当日券のお取り置きもできますのでお問い合わせください。
お問合せ 03-6276-9136

アップデイトダンスシリーズは、今年第一弾の「ダンスソナタ 幻想 シューベルト」がNo.29だったので、実に1年間で13作品も上演されたことになります。毎回、8回ほどの上演となっているので、アパラタスでの公演だけで100回を超えているとは驚異的です。そのほかに、シアターXでの公演、オペラ「魔笛」、山下洋輔さんとの共演「up」、また海外での公演もあるので、勅使川原三郎さんの精力的な活躍には驚くほかありません。


11月30日には、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが出演の伶楽舎雅楽演奏会、武満徹《秋庭歌一具》を観ました。雅楽との共演で、ふたりが奏者と同じ舞台でゆらめくように舞う姿もスリリングで、武満徹の音楽との不思議な化学作用に酔いしれました。桃色と薄いグリーンのシルクの袴の衣装も美しく、雅楽の奏者の皆さんの衣ともよくマッチしていました。

この公演ですが、NHK Eテレ「にっぽんの芸能」で12月23日(金)午後11:00~と26日(再放送)に放映される予定となっています。


2016/12/01

パシフィック・ノースウエスト・バレエスクールのサマーコース・オーディション開催

シアトルにある名門パシフィック・ノースウエスト・バレエ。米国トップ3のスクールの一つでもある、バレエ団付属パシフィック・ノースウエスト・バレエスクールのサマーコース・オーディションが、12月11日(日)東京で開催されます。PNBスクールの日本で初めてのオーディションです。

https://www.pnb.org/japanaudition/

米国ワシントン州シアトル // ピーター・ボウル芸術監督
パシフィック・ノースウエスト・バレエ元プリンシパルの中村かおりさんが講師をしている事でも有名なバレエスクールであり、今回のオーディションクラスは全て中村かおりさんが担当されます。

【場所】 Angel R Dance Palace (表参道校)
    東京都港区南青山5−4−40

【日時】 12月11日(日)
12:30−1:30 全年齢登録申込受付
    12才−14才 1:30−3:15 
    15才−16才 3:30−4:45
    17才−18才 5:00−6:15

【料金】7,500円
【クラスレッスン担当】 中村かおり(パシフィックノースウエストバレエスクール講師)
【審査員】デニース・ボルスタッド(パシフィックノースウエストバレエスクール マネージングディレクター)
【レッスンピアニスト】 後藤幸子

サマーコース日程  7月10日~8月11日(短期も可能)
中村かおり(PNB 前プリンシパルダンサー・現在 PNBS講師)と、デニース・ボルスタッド(PNBマネージングディレクター)が、PNBSの当サマーコースのオーディションを主宰します。

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1974年設立のPNBスクールは、米国トップ3のバレエ研修機関の1つとして認識されています。
スクールは、1,000人以上の学生に、様々な専門的カリキュラムを提供していることでも有名です。
以前のサマーコースの様子が動画で見られます。
施設・環境・設備など、全てに恵まれています
シアトルの素晴らしい環境でのサマーコースを、来年の夏体験できるチャンスです。

パシィフィック ノースウエスト バレエスクールのサマーコースは、プロを目指すダンサーには一生に一度とも言える貴重な経験となります。 全国有数の研修プログラムの一つである、PNBスクールのサマーコースの厳格なカリキュラムは、しっかりした古典的な技術を持った上級レベルの生徒を対象としてデザインされたものです。テクニック、ポワント、ヴァリエーション、およびパドドゥのクラスは、パシィフィック ノースウエスト バレエの著名な講師陣と客員講師により指導されます。PNBSはダンサー全般にわたる教育に取り組んでいます。 サマーコースではキャラクター、モダン、フラメンコ、ジャズ、およびピラティス、さらに栄養、怪我の予防、足のケアなどのトピックに関するセミナーを含むクラスを指導します。 毎年、PNBの芸術監督ピーター・ボウルはサマーコースより生徒を選出し、PNBSの将来のプロとしてのキャリアに向けた重要なステップであるプロフェッショナル・ディビジョン・プログラムへの参加資格を授与します。

【事前登録・申込 及び 情報】
主催のPNBSの以下 ↓ のHPアドレスからお申込み頂けます。
(※日本語でも記載されています)
https://www.pnb.org/japanaudition/

フィンランド国立バレエ団  バレエ『たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~』『北欧バレエ・ガラ』2017年4月

2015年、ムーミンの原作者であるトーベ・ヤンソンの生誕100周年を記念してフィンランド国立バレエが、バレエ『ムーミン谷の彗星』を上演したことは大きな話題になりました。こちらのブログでも何回か取り上げています。


http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2015/02/post-8f57.html

http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2015/03/post-81c2.html

そして、このフィンランド国立バレエによるムーミン・バレエが日本でも観られることになりました。ムーミン・バレエ第2作『たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~』です。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/17_moomin.html

今回上演の新作ではこれまで『人魚姫』『雪の女王』などの全幕バレエを手掛け絶賛を得ている芸術監督のケネス・グレーヴ自らが演出・振付を手掛けて、日本で世界初演となります。ケネス・グレーヴは、ヌレエフによってパリ・オペラ座バレエのエトワールにも任命されたことがあり、長身と美しい容姿をもちオペラ座の他、ロイヤル・バレエ、ABT、デンマークロイヤル・バレエで活躍した国際的なスターでした。

併せて『北欧バレエ・ガラ』も上演されます。

クラシック・バレエの真髄が余すところなくお楽しみいただける2演目は、フィンランドだけでなく様々なバレエ団で上演されているグレーヴ版『白鳥の湖』と、フラメンコダンサー ウダエータが振り付けた“ファンタンゴ”が見どころのバール版『ドン・キホーテ』。そしてもちろん、このバレエ団ならではの作品も充実。フィンランドの国民的音楽家シベリウスの曲を使用した『トゥオネラの白鳥』のほか、フィンランド人振付家ウオティネンによるバレエ『悲愴』は、チャイコフスキーの交響曲に載せてチュチュ姿の男性ダンサーが踊る傑作だ。

フィンランド国立バレエは初来日となるとのことで、フィンランド国立バレエの本国のサイトにも大きくお知らせが載っています。

http://oopperabaletti.fi/en/about-us/news/finnish-national-ballet-tour-japan-april/

バレエ団員80名のうちおよそ半数、40名ほどが来日するとのことです。フィンランド独立100周年記念事業のひとつなのだそうです。

●バレエ『たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~』 *世界初演

振付:ケネス・グレーヴ
音楽:トゥオマス・カンテリネン
出演:フィンランド国立バレエ団


●『北欧バレエ・ガラ』

出演:フィンランド国立バレエ団

『白鳥の湖』第3幕より
“オディールと王子のパ・ド・ドゥ”
“スペインの踊り” “ハンガリーの踊り” “ロシアの踊り”
振付:ケネス・グレーヴ(レフ・イワノフ/マリウス・プティパ版に基づく)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

『レンミンカイネン組曲』より“トゥオネラの白鳥”
振付:イムレ・エック
音楽:ジャン・シベリウス

『シェヘラザード』よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:ケネス・グレーヴ
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ

バレエ『悲愴』より
振付:ヨルマ・ウオティネン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

『ドン・キホーテ』第3幕より
“ファンタンゴ”“グラン・パ・ド・ドゥ”
振付:パトリス・バール、ホセ・デ・ウダエータ(ファンタンゴ)
音楽:レオン・ミンクス

2017/4/22(土)~25(火)

4/22(土) 12:00開演 / 16:30開演
4/23(日) 12:00開演 / 16:30開演
4/24(月) 19:00開演
4/25(火) 13:00開演

会場
Bunkamuraオーチャードホール

料金
S席・¥9,000 A席・¥7,000 B席・¥5,000 こどもS席・¥4,500 (税込)
※こどもS席は4歳以上小学生以下、S席(¥9,000)と同時購入の場合のみ対象となります。

MY Bunkamura先行販売
2016/12/11(日)

一般発売
2016/12/18(日)

ご覧の通り、来日公演としては値段もとても手頃となっていますし、4歳以上のお子様なら入場できるとのことです。
また、本国サイトによれば4月29日、30日には大阪公演も予定されているようです。

大きな話題を呼ぶこと必至のこの公演、楽しみですね。

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