ベジャールの「ボレロ」初演ダンサー、デュスカ・シフニオス逝去
あまりにも有名なモーリス・ベジャールの「ボレロ」、その初演を踊った女性ダンサー、デュスカ・シフニオスが10月13日に亡くなりました。81歳でした。ここ4か月ほど病気だったようです。
マケドニアに1934年に生まれたシフニオスは、1951年にユーゴスラビアのベオグラード・オペラに入団してキャリアをスタート。レオニード・ラヴロフスキーなどに師事し、ロシアなどで踊った後、1961年にモーリス・ベジャールの二十世紀バレエ団に入団します。海から上がってくる彼女の姿を見てベジャールがインスピレーションを得て、「ボレロ」を振付けたと言われています。「ボレロ」の初演は、1961年1月10日 ブリュッセル/王立モネ劇場でした。
1972年に退団して引退し、ベルギーの指揮者André Vandernootと結婚。娘のAlexandra Vandernootはベルギーで活躍する有名な女優です。
ベジャール・バレエ・ローザンヌはFacebookで訃報を掲載しています。
デュスカ・シフニオスが踊った「ボレロ」は日本でもクラシカ・ジャパンで放映されたことがあり観たことがあります。当時はリズムの男性たちも服を着用しており、今踊られている「ボレロ」とはだいぶ違う印象でした。振付は全く変わっていないのですが。
ここで少しその映像を見ることができます。
http://fresques.ina.fr/en-scenes/fiche-media/Scenes00715/creation-a-avignon-du-bolero-de-bejart-par-duska-sifnios.html
「美しく華やかで、子どものようなナルシズムを見せていた」とベジャールは彼女のことを語っていたそうです。
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