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2016/10/20

あいちトリエンナーレ ヴェルテダンス『CORRECTION』

10月15日は、名古屋に日帰りであいちトリエンナーレに行ってきて、3公演観てきました。9月のプロデュースオペラ「魔笛」に続くトリエンナーレでです。

ヴェルテダンスの『CORRECTION』は、東京の Dance New Air でも上演されたのですが、時間が合わなくて観に行けなかったのでした。(Dance New Air では、3公演観ました。10月のダンス公演の多さといったら殺人的な勢いで、10月18日現在、10月に18本もパフォーマンスを観たことになります)愛知で観ることができて良かったです。

ヴェルテダンス(チェコ共和国)
VerTeDance, Jiří Havelka, Clarinet Factory
『CORRECTION』(2014)
http://dancenewair.tokyo/program0104

演出:イジー・ハヴェルカ
振付・出演:ヴェロニカ・クニトロヴァー、テレザ・オンドロヴァー、マルチナ・ハイディラ・ラツォヴァー、カロリーナ・ヘイノヴァー、ロボ・ニジュニーク、ヤロ・オンドルシュ、ペトル・オパフスキー
音楽:クラリネットファクトリー(インドジフ・パヴリシュ、ルジェク・ボゥラ 、ヴォイチェフ・ニードル、ペトル・ヴァラーシェク)

会場に入ると、すでに7人のダンサーが舞台に立っている。等間隔で立っている彼らの靴は床に釘づけられており、その場から歩き出す自由を奪われている。ダンサーたちは、それでも必死に動こうとして、自分の影と格闘する。足を動かすことができないという、ダンスの大前提となる脚の動きを封じ込められた状態でどんなダンスができるのか。

背後にいるクラリネットのカルテットが奏でるちょっととぼけたミニマルな音楽に乗せて、ダンサーたちは様々な動きを見せる。お互いを突っつき合ったり、もたれかかったり、どついたり、ドミノ倒しのように倒れたり。絶妙な間合いとやり取りは、パントマイム劇を見ているようでもある。足が動かないからといって動けないと思ったら大間違いで、前へ後ろへ横へ、身体を大きく反らしたり、映画「マトリックス」の弾除けシーンのようにのけぞったり。床にぎりぎりつかない中途半端な高さのまま浮かんでいたり、足が固定された状態で倒れてしまって、必死に腹筋や背筋を駆使して元の立った体勢に戻ろうとしたり。台詞はなくても、視線やポーズで会話が聞こえてきそう。

時にはバナナや靴などの小道具も登場したり、ユーモアと不条理なセンスが最高に楽しい。様々な違うパターンの動きがあるので、時間が経つのも忘れて食い入るように見入っていた。

靴が床に釘づけられていて足の動きを封じ込められている、というのは一発アイディアのようだけど、それにとどまらず、いろいろと膨らませていて、センス・オブ・ワンダーを感じさせた。横一列に立って一歩も動けないのに、いろんな工夫をしてユニークな振付ができるものだ。とともに、ダンサーたちの驚異的な強靭さ、身体能力にも驚かされた。人間って凄いな~としみじみ感心したし、とても楽しかった。世界中のフェスティバルで大人気を呼んでいる演目だというのも納得。


あいちトリエンナーレのパフォーミングアーツ公演は、どれもキュレーター唐津さんの目利きによって充実したプログラムとなった。遠方から来た人でも、一日に3公演ハシゴすることが可能となっていたので交通費をかけただけの満足感が得られた、優れたプログラミングだったと思う。残りの公演もできるだけレビューできれば、と思う。(22日には、Co.山田うんの「いきのね」を観に再び名古屋へ)

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