ABTでラトマンスキーが新作『Schlagobers(ホイップクリーム)』を振付
アメリカン・バレエ・シアター(ABT)は、常任振付家であるアレクセイ・ラトマンスキーが、新作『Whipped Cream(ホイップクリーム)』を振り付けることを発表しました。
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=561
『ホイップクリーム』は、全2幕の作品で、セットや衣装は著名なアーティストであるマーク・ライデンがデザインします。
#ABT is excited to announce a World Premiere #ballet from the imagination of #AlexeiRatmansky: https://t.co/aKIXA2ZVOt pic.twitter.com/GdvSRQuQ94
— AmericanBalletTheatr (@ABTBallet) 2016年10月5日
初演は2017年3月15日にカリフォルニア州コスタ・メサのセガストロム芸術センターで行われる予定で、その後メトロポリタン・オペラハウスでのMETシーズンでも5月22日より上演されます。
『ホイップクリーム』は1924年にリヒャルト・シュトラウスがウィーン国立歌劇場での上演のために作曲して台本を書いた「Schlagobers」という作品を基にしています。その時はHeinrich Kröllerという振付家が振付けました。
物語は、ウィーンでのケーキ屋さんに子供たちが集まったところ、お菓子たちが命を得て踊りだします。一人の少年が夢中になるあまり倒れてしまい、幻覚の中でプラリネ姫の宴にやってきて、お酒やケーキも大騒ぎ、というものです。(Wikipediaより)
デザインを担当するマーク・ライデンは、ポップ・シュールレアリズムの父として知られており、マイケル・ジャクソンのアルバム「デンジャラス」や、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「One Hot Minute」のジャケットを描いているので、目にした方も多いと思います。ライデンは、ウィーンのケーキ屋さんでケーキに夢中になっている少年の物語にふさわしいファンタスティックな世界をつくりあげることでしょう。
少し「くるみ割り人形」に似たストーリーですが、マーク・ライデンのデザインとラトマンスキーの振付で、独特のシュールでポップ、楽しい世界が展開しそうで、期待の作品と言えるでしょう。
こちらの動画は、ラトマンスキーの作品ではありませんが、「ホイップクリーム」をバレエ化したものです。ドイツ、ミュンヘンのゲルトナープラッツ州立劇場でKarl Alfred Schreinerが振付けたもの
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なお、マーク・ライデンの展覧会が、10月15日から11月1日まで、中野ブロードウェイのHidari Zingaroで開催されるとのことです。
http://www.markryden.com/news/index.html
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