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« ベルリン国立バレエ、次期芸術監督にサシャ・ヴァルツが予定 | トップページ | パリ・オペラ座バレエ団2017年日本公演 公演概要/追記あり »

2016/09/09

DAZZLE 20周年記念公演「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」記者会見

20周年を迎えたDAZZLEが、新作「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」を上演します。その記者会見にお邪魔してきました。


http://www.kyodotokyo.com/dazzle20

http://www.dazzle-net.jp/news32.html

大学のダンスサークルからスタートし、物語とダンスを融合した幻想的なステージで熱狂的なファンを獲得してきたDAZZLEが、今年、20周年を迎えました。結成20周年を記念して、10月14日(金)~23日(日)の10日間、待望の新作を上演します。 新作「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」は、幾度も繰り返される人間の愚行を見つめながら千年の時を生きてきた人魚の物語。本公演では、2つの異なる結末を用意し、上演ごとに観客に選んでいただく「マルチエンディング」を採用しています。荒廃した世界に差し込む微かな希望の光。その行方を決するのは観客です。 極限状態の中、私たちは生きるために何を犠牲にするのか?21世紀の世界が直面する問題を示唆する意欲作。

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「すべてのカテゴリーに属し、属さない曖昧さ」を身上とするDAZZLEは、これまでも独自の美意識に満ちた作品を発表して、多くのファンの心をつかんできました。20周年を迎えた彼らが向かう先はどこなのでしょうか。まずは、この新作「鱗人輪舞」の一部をメンバー8人が踊りました。狭い会場ではあったものの、間近で見る彼らの踊りは迫力に満ち、クールさと熱さを併せ持っていました。フォーメーションの巧みさ、流れるような動き、音楽とのシンクロ、既成のダンスの枠には当てはまらない魅力があります。

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今までの20年間を振り返って

長谷川達也
「DAZZLEは、1996年に、ストリートダンスの世界で名を上げたいと思って結成しました。数あるグループの中で抜きんでるにはどうすればいいのかということを考えた時に、独自性こそが一番重要じゃないかと思って取り組んできました。ダンスシーンから少し批判されることもありましたが、自分たちの表現を信じてきて続けてきて、ダンスがアートとしてだったり、エンターテインメントとしてだったり、また舞台として面白いのかどうかということに意識を向けるようになっていって、今日に至っています。

20年間続けていくことができたのは、自分たちの表現に絶対的な確信があるからだと思っていたし、今でも思い続けているし、これからもなくさずに思っていきたい。20年間続けてきた中で、こうして踊れるメンバーがいてくれたことが、何よりも恵まれていること、幸せなことです。これからもこのメンバーでずっと活動していきたいと思います」

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長谷川達也さん

宮川一彦
「20年間やってきていろんな方と、お客さんと出会えたこと、そしてそこで経験できたこと、いろんな感情がありました。ここまでやってきたのも、ここにいるメンバーのおかげです。支えてくれるスタッフ、ファンの皆さんのおかげもあってありがたく思っています。この公演を無事に終えて、その先にある未来にも、新たなDAZZLEとして存在して行けるよう、踊り狂っていけたらなと思っています」

金田健宏
「強く思うのは、仲間たちと共に歩んできたこの20年間をすごく誇りに思っていて、長谷川が言ってたように自分たちの表現を信じてぶれずにやってきたこと、そこに誇りを持っています。20年間の間に作ってきたもの、振付の中の人間の動きや、身体の形、その中にぼくたちが熱意だったり、魂だったり、いろいろなものを込めたものを、「鱗人輪舞」ですべて見せたいと思います。20年前と変わらず、自分たちの表現を信じて、仲間と共に、これからの人生もDAZZLEとして歩んで行けたら素晴らしいと思います」

荒井信治
「目の前の仕事に一つ一つ真剣に取り組んでいる間に、いつの間にか経ってしまった20年間でした。20年間、DAZZLEは僕の人生をすごく豊かにしてくれて感謝しています。DAZZLEで踊るということは、学生の時から20年経った今でもすごく楽しくて。僕たちは作品を残すということでDAZZLEのDNAを世に残そうとしてきたのですが、これからは20年間かけて築いてきたDAZZLEのスタイルや想い、いろんなものを下の世代に伝えていけたらなと思います。今年は20周年としていろんな大学のサークルなどに無料のワークショップを行ったりしています。続けていくうちに、最初は大学の先輩や後輩が応援してくれていたのですが、だんだんファンと呼ばれる方たちになって、力を貸してくださる方もどんどん増えて行って、20年分のそれをお返しはできないのですが、現状に満足することなく、常に新しいDAZZLEを皆さんにお見せしたと思います。見たことのない景色を一緒に見られたらなと」

飯塚浩一郎
「DAZZLEの20周年という時に自分が踊り続けて来られたのがとにかく幸せで有り難いことです。一番印象に残っているのは、ルーマニアのシビウ国際演劇祭に招聘されたのですが、ちょうどその年が震災直後の夏だったのです。日本に対する視線が厳しいという話も聞いていた時に、「花ト囮」という作品を演じて満場のスタンディングオベーションをしてくれて、こんな人生ないな、とその瞬間に思いました。最近「鱗人輪舞」の稽古をしていて、今まで積み重ねてきた20年がなければできない作品だなと思いました。踊りに関しても、舞台上の表現に関しても。21年、22年とこの先もさらに高みを目指して頑張っていきたいと思います」

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南雲篤史
「このメンバーと過ごす時間はおそらく人生の中で、両親と過ごす時間よりも長いと思います。大切にしたいこのメンバーで20周年を迎えられて幸せです。これからも力を合わせて作品を作り続け、ダンスってこんなに素晴らしいんだよとたくさんの人たちに伝えて行きたいです」

渡邉勇樹
「僕自身は途中加入なのですが、この20周年の時にメンバーとしていられることが幸せです。今後の抱負としては、国内、海外にDAZZLEを知らない人がいないくらいのグループにしたいという夢があります。僕自身、20年前はブラウン管越しにDAZZLEを見て憧れていました。今後はもっと若い世代に、DAZZLEに入りたいとか、DAZZLEと一緒に踊りたい、DAZZLEの踊りをやりたいたいと思ってもらえるような存在になっていけるように力を合わせて頑張りたいです」

高田秀文
「僕も途中参加で2年ほど経ちますが、20周年というタイミングでメンバーといられるのが幸せです。20周年記念作品も成功させながら、30周年、40周年と続けていけたらと思います。自分の体が動く限り、できる限り続けて行きたいです。「鱗人輪舞」は映画を観る感覚で観に来ていただけたらと思います。映画は一つの角度からしか見えませんが、ライブは見る場所によっても違うし、回ごとに違うものがあります。ライブで行われる回にプラスして、今回はマルチエンディングで二通りのエンディングのパターンがあります。見え方、捉え方はお客様によって違うと思うので、その違いも楽しんでほしいと思います」


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「鱗人輪舞」作品について

(作曲の林ゆうきさんが登場。林さんは元新体操選手で、独学で音楽を学び、DAZZLEのほとんどの作品の作曲を担当。このほか、ドラマ「あさが来た」や「リーガル・ハイ」、さらには映画やアニメなどの音楽を手掛けている)

長谷川
「今年は20周年なので、特に強い想いがあり、不朽の名作と呼ばれるような作品を目指したいと思いました。不朽とか、永遠と言ったようなテーマのキャラクターが登場するような作品を創りたいと考えて、今回、人魚を登場させることにしたんです。日本の伝承で、人魚の肉を食べると不老不死になるという「八百比丘尼」という話があります。世界に不老不死の話がありますが、日本の伝承で行きたいと思って人魚の話になりました。タイトルの「鱗人輪舞」は、鱗の人と書いて人魚という意味で、人魚が踊るということで、輪舞(ロンド)、ダンスグループなのでそうなりました。輪舞という言葉には、輪になるとか繰り返すという意味もあるので、1,000年を生きる人魚が運命を繰り返したり、人が輪廻することを目の当たりにするという意味合いを込めて、このタイトルにしました」

「今作はマルチエンディング方式を採用しているのですが、今回のテーマの一つである決断するということを観客の皆さんに体験してほしいと思って選びました。何かを手にするときには何かを失わなければいけない。一つの結末を選ぶと、もう一つの結末は見ることができない。現代では、重要な決断をした人を無責任に叩くとか、傷つくことを恐れて夢を持たないとか、決断をすることを恐れるような風潮があると思って、観客には物語の一員になっていただいて自分の手で未来を選ぶのをその場で体験してほしいと思いました。作品には、そのほかにも主人公が獲得していく信頼や愛情の大切さ、人間の尊厳、命の尊さといったメッセージが込められているのですが、それをすべて伝えてたいということよりも、作品を観た観客が自分の視点で何かを感じ取ってもらえたら嬉しい」

「DAZZLEの作品には、残酷な表現があったり強い喪失感を得るようなシーンもありますが、そういった負の感情を得ることで、もしかしたら日常の小さな幸せを感じることがあるかもしれない。人の心を豊かにするのは、たった一つの感情ではなくて、いろいろな痛み、負の感情も正の感情もあり、全部含めていろいろ感じることで豊かになっていくものだと僕は思っているので。「鱗人輪舞」を観ていただいた上で、何か心にともるものがあったり、豊かになっていただければという想いがあります」

音楽を林さんに依頼しようと思った理由は?

長谷川
「単純に、林さんはいい曲を作られるんですよ。元新体操の選手ということもあり、身体表現に音を当てることに長けている作曲家です。踊ることができる曲であるのはとても重要です。ストリートダンスの解釈、音に対するアプローチの仕方にはこだわりがあるので、それを作ってくれる作曲家であることが大事です。踊れる曲は世の中にたくさんありますが、僕たちはさらに物語があります。物語には、どんな情景があり、どんなキャラクターがどんな感情を抱いているかといったところも音楽で表現したいと思っています。その両方を兼ね備えた曲を作ってくれるのが林ゆうきさんなのです。DAZZLEの音楽には林さんしかいないと思って今回も依頼しました」

林さんの音楽の魅力は?
「特に、僕の細かい発注に柔軟に対応して、かつ想像を超えた素晴らしい楽曲を作ってくれます。独学で音楽を学んでいて専門的な知識がないにもかかわらず、世の中にたくさんの素晴らしい曲を輩出しているというのは、ものすごい想像力だし、それを形にできる力を持っています。たぐいまれな才能の持ち主だと僕は思います」

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林ゆうきさん

新作はどのような状況なのでしょうか?

林ゆうき
「あと10曲くらいです。マルチエンディングなので曲数が多くなってこちらにダメージがあって(笑)。でも作っていて楽しくて。製作状況は8割くらいです」

「鱗人輪舞」の音楽を作る苦労と醍醐味は?

「(長谷川)達也さんの発注は、ここに出してほしい位細かいんですよ。映画やドラマやアニメなどいろいろ作曲させていただきましたが、これだけ具体的にこうしてほしいというのが頭の中にできている人は、映画監督やプロデューサーの中にもいないんじゃないだろうかというほどです。ほぼ、達也さんの頭の中で音楽が鳴っているんです。達也さんからもらった情報を僕の中に入れて、達也さんの頭の中を掘り出すというか、針の穴を通すような、修行のようなことをしております。大変だけど、達成感はあります」

「僕は新体操の音楽を作っていて作曲家になったのですが、映像と音楽が一体になる瞬間、音楽と映像がプラスではなく掛けるになる瞬間があるんです。コンマ1秒とかちょっとずれているだけでもならないのですが、鳥肌が立つような瞬間を作ることができて、それを常々作り出したいと思っているんです。達也さんの発注でDAZZLEの作品を観ると、そういう瞬間が無数にあって、それを観ることができるのは作曲家冥利に尽きます。それが一番楽しいですね」

今後林さんがDAZZLEに期待することは?

「海外に一緒に行きたいですね。生演奏で、フルオーケストラでやりたいと思います」

最後に―2020年東京オリンピックと、ダンスの素晴らしさを広く知ってもらうために―

長谷川
「リオ・オリンピックの閉会式のパフォーマンスは、ダンスと新体操で素晴らしいものでした。2020年の東京オリンピックでは、DAZZLEもパフォーマーとして、アーティストとして、その素晴らしい舞台でパフォーマンスできたらと思います。また、演出の一部に携わることができたらいいなと思います。そのためには日本を代表するダンスグループにならなければならないので、道は険しいけどそこを目指したいと思います」

「20年間DAZZLEを続けてきて思うことは、娯楽の多い世の中で、ダンスを選んで観てもらうことがいかに難しいかということを痛感しています。ダンスは広く認知はされてきていますが、まだまだ選んでもらえていないという現状があるということは、ダンスはまだ面白いとは思ってもらえていないということです。それを僕たちは覆したい。ダンスは観なくても生きていけるし、踊らなくても生きていける。でも僕たちはダンスに魅了された人間としてダンスの素晴らしさを分かっているわけです。こんな土地に行くなんて、とか、信じられないような出会いに恵まれたり、僕たちの人生が豊かになった、これはダンスのおかげです。ダンスにはそういう力があるということを伝えて行きたいです。僕たちが目指しているダンス表現の可能性をもっともっと広げて行って、アートとして、エンターテインメントとしてダンスが優れた文化であるということを、僕たちは人生を賭けて証明していきたいと思っています」

【「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」 ストーリー】  大気は汚染され、海も涸れ果てた世界。人々が水を奪い合う殺伐とした環境で、人を信じることができなくなった孤独な男が、人ではないものと出会う。 それは、千年の時を生きてきた人魚だった。男はその出会いを通して閉ざされた心を開き始めるが、その矢先に二人は自分たちの意志を越える大きな思惑に飲み込まれていく...。 そして劇中、観客に提示される二つの選択肢。観客の選択する決断によって、二人の運命はまったく異なる結末を迎える。


「鱗人輪舞(リンド・ロンド)」
10月 14日 (金) ~ 10月 23日 (日)
あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

演出:長谷川達也
振付・出演:DAZZLE
(長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、荒井信治、飯塚浩一郎、南雲篤史、渡邉勇樹、高田秀文)

DAZZLE席 ¥8,000 (DAZZLE席は最前列から3列目まで!)
指定席 ¥6,000
学生券 ¥4,800 (※公演当日、座席指定券に引換、要学生証提示。※数量限定)

主 催:キョードー東京
企画・制作:DAZZLE/キョードー東京
お問い合わせ
キョードー東京 0570-550-799 【オペレータ受付時間 平日11時〜18時 土日祝10時〜18時】

プレイガイド
キョードー東京 0570-000-407
オペレータ受付時間 平日11:00〜18:00 土日祝日10:00〜18:00
【全席種取扱有り】
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【指定席のみ取扱】
※0570で始まる番号は、一部携帯電話・PHS・インター ネット電話からのご利用はできません。


http://www.kyodotokyo.com/dazzle20


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