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2016/09/16

ディアナ・ヴィシニョーワが2017年6月にABTでさよなら公演

ディアナ・ヴィシニョーワが、2017年6月にABTでのさよなら公演を行うことが発表されました。

DIANA VISHNEVA TO GIVE FINAL PERFORMANCES WITH ABT
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=560

ヴィシニョーワは、2017年6月19日と23日に「オネーギン」のタチヤーナ役を踊ります。オネーギン役はマルセロ・ゴメス。6月23日がさよなら公演となります。

2003年のMETシーズン「ロミオとジュリエット」で初めてABTにゲスト出演したヴィシニョーワは、アンヘル・コレーラとのペアで大センセーションを起こします。2005年にはABTのプリンシパルとなりました。

ABTでは、ジュリエットの他、「マノン」のマノン、「ジゼル」のジゼル、「真夏の夜の夢」のタイターニア、「ラ・バヤデール」のニキヤ、「椿姫」のマルグリット、「シルヴィア」のシルヴィアなど多くの主役を踊り、またラトマンスキーが振付けた「眠れる森の美女」では初演キャストを務めました。NYでは絶大な人気があり、彼女が主演する日は、大きなメトロポリタン・オペラハウスもいつもソールドアウトとなるほどでした。

近年、ヴィシニョーワはABTへのゲスト出演は続けながらも、自身の活動に軸を移しつつあり、出演回数が減ってきていました。ABTも最近はゲストをあまり呼ばず、自前のダンサー中心のキャスティングを行うようになってきています。

今年の7月に40歳を迎えたヴィシニョーワは、マリインスキー・バレエや自身のプロジェクトなどで引き続き踊り続けることになると思われます。が、アンヘル・コレーラ、ウラジーミル・マラーホフ、そしてマルセロ・ゴメスとの素晴らしいパートナーシップによるドラマティックな彼女の舞台がABTで観られなくなるのは寂しいことですね。METで観た幾多の名舞台の思い出が蘇ります。

http://www.nytimes.com/2016/09/16/arts/dance/diana-vishneva-to-leave-american-ballet-theater-in-june.html

New York Timesの記事には、彼女のコメントがあります。

「古典を踊るのをやめるわけではありません!」たくさんのプロジェクトがありすぎたので、退団することを選んだとのことです。「単に自分自身の100%をABTに捧げることが不可能となっただけです」 タチヤーナ役を踊るのを選んだのは、その力強くてドラマティックな内容と、彼女が最も信頼するパートナーの一人であるマルセロ・ゴメスと踊ることができるからとのこと。

またヴィシニョーワは、この2017年6月の公演が公式なさよなら公演となるものの、今後、ABTに単発のゲストとして出演する可能性は残したいとのことです。


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