グラフィック・ノベル原作のバレエ映画「ポリーナ」、予告編映像/追記あり
何回かここでも取り上げている、バスティアン・ヴィヴェのグラフィック・ノベル(コミック)「ポリーナ」の映画化の件につき続報です。
ボリショイ・バレエのバレリーナを目指すロシア人の女の子ポリーナを主人公に、恩師のボジンスキーとの交流、友人、恋人との関係を通して、バレエダンサーとして成長していく様を描いた「ポリーナ」は高い評価を得たグラフィック・ノベルで、邦訳も出版されています。BD書店賞、ACBD批評賞という二つの大きな賞を本国フランスで受賞しています。(拙サイトでの書評)
この映画「ポリーナ」は、振付家のアンジュラン・プレルジョカージュが、妻の映画監督Valérie Müller-Preljocajと共同監督し、主演にロシア人女優のNastya Shevtzodaを迎え、コンテンポラリーダンスカンパニーの振付家の役にジュリエット・ビノシュ、さらにパリ・オペラ座エトワールのジェレミー・ベランガールが出演しています。
http://www.allocine.fr/film/fichefilm_gen_cfilm=234760.html
作品はエクサンプロヴァンス、パリ、そしてモスクワで撮影されました。フランスのテレビ局TF1の配給により、11月16日にフランスで公開される予定です。
予告編の映像が公開されています。
プレルジョカージュが振付けたダンス作品の映像もふんだんにあるようで、とても楽しみな一本です。バレエ・プレルジョカージュの津川友利江さんも出演しているとのこと。原作コミックも少しほろ苦く少女の成長を描いた素晴らしい作品ですし、日本でも観られると良いのですが。
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追記:コメント欄で教えていただきましたが、主演のAnastasia Shevtsovaはワガノワ・アカデミーを1年前に卒業しておりマリインスキー・バレエの舞台にも立つ傍ら(正団員ではない模様)、モデル活動をしているようです。
インタビュー記事がありました。(英語)
http://www.balletinsider.com/en/archive/young_talent/1851
「ポリーナ」は今年のヴェネチア映画祭にも出品されていたようです。
http://www.venice-days.com/film.asp?id=9&id_dettaglio=703&lang=eng
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コメント
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Shevtsovaは、ワガノワ出身でRenata Shakirovaと同じクラスで訓練受けていたダンサーですよね。
彼女女優になったのですね。ダンサーと兼業なのかしら?
投稿: | 2016/08/05 13:31
コメントありがとうございます!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
ちょっと調べたら、まさにおっしゃる通りでAnastasia Shevtsovaはワガノワを卒業後、マリインスキー・バレエの舞台に立ちながらもモデルなどをしているようですね。インタビュー記事がありました。
http://www.balletinsider.com/en/archive/young_talent/1851
とても美しい人なので今後の活躍が楽しみです。
投稿: naomi | 2016/08/09 15:19