ミュンヘン・バレエの「海賊」6月12日ネット中継/追記(大口スポンサー撤退)
今シーズン末に大量の団員が退団するミュンヘン・バレエですが、イヴァン・リスカ振付の「海賊」がネット中継されます。
6月12日(日)現地時間15時開演。マチネ公演なので日本でも夜10時からと見やすい時間です。
https://www.staatsoper.de/en/productioninfo/le-corsaire/2016-06-12-15-00.html
メドーラ役のダリア・スホルコワ他退団するダンサー多いキャストですが、ギュリナーラ役は残留する河野舞衣さんが踊ります。コンラッド役のティグラン・ミカエリヤンも残留組。
中継サイトはStaatsoper.tvです。
https://www.staatsoper.de/en/staatsopertv.html?no_cache=1
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「海賊」の中継とは関係のない話ですが、ミュンヘン・バレエがらみの話題を一つ。
ミュンヘン・バレエに対して130万ユーロもの金額を寄付してきた大口の個人スポンサー、Irène Lejeune氏が、今後はこのバレエ団への寄付を打ち切ることを表明しました。
今シーズン末で、18年間芸術監督を務めてきたイヴァン・リスカが退任し、後任としてイーゴリ・ゼレンスキーが就任します。1年間に渡って、Lejeune氏とゼレンスキーは話し合いを続けてきました。その中で、ゼレンスキーは、ミュンヘン・バレエのダンサーとパフォーマンス、バレエ団を強く批判したそうです。Lejeune氏は、2008年からミュンヘン・バレエのアンバサダーも務めてきたそうです。イヴァン・リスカを高く評価してバレエ団を支援してきた彼女は、その結果、スポンサーを撤退することを表明しました。「私は、ロシア国立のバレエ団はいりません」とコメントしています。さすがにゼレンスキーはショックを受けたそうです。
ミュンヘン・バレエの年間予算は、730万ユーロです。そしてバイエルン州立劇場の予算の中で寄付が占める割合は4%だそうです。バイエルン州立劇場は、Lejeune氏に代わりにオーケストラのスポンサーになってほしいと申し出たものの、オーケストラには特に愛着はないと却下されたそうです。代わりに彼女は、イヴァン・リスカをサポートしたいと表明しています。
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