パリ・オペラ座バレエの2016/17シーズンよりチューダー/ミルピエのダブルビルがキャンセル
パリ・オペラ座バレエの2016/17シーズンは今年の2月に発表されていましたが、すでにヴィジュアル・アーティストのフィリップ・パレノとの共同制作で振付ける予定の来年7月の新作がキャンセルされ、代わりにアンヌ・テレサ・ド=ケースマイケルの作品「ドラミング」が上演されることになっていました。
そして今日、もう一つのミルピエの新作、11月29日に初日を迎える予定のBarbaraという作品(マリ=アニエス・ジロ主演予定)と、アンソニー・チューダーの名作「葉は色あせて」のダブルビルがキャンセルされました。
この記事によれば、ダンサーたちは「葉は色あせて」の振付指導者とうまくいかなかったようです。(振付指導者は、チューダーの作品の振付指導の第一人者で、日本を含め世界中のカンパニーで振付指導を行っているアマンダ・マッケローであるので、信憑性が疑われるというか、非常に不可解な話です)
また、ミルピエは自身のL.Aダンス・プロジェクト他、様々なプロジェクトで多忙であり、パリ・オペラ座バレエのために振付ける時間がないとのことです。
9月15日~18日には、シャンゼリゼ劇場でL.Aダンス・プロジェクトの公演があるし、同時期にはPolling という自身の映画の公開もあります。10月には、ABTの秋シーズンに提供する作品の上演もあります。その前にも、6月25日、26日にはロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でL.Aダンス・プロジェクトの公演があり、On the Other Sideという彼の新作(フィリップ・グラスの音楽、Alessandro Sartoriの衣装)が上演されます。
代わりに上演されるのは、イリ・キリアンの3作品。「Tard & Feathers」、「ベラ・フィギュラ」、「Symphony of Psalms」で、「ベラ・フィギュラ」以外の2作品は、カンパニー初演となります。
チューダーの「葉は色あせて」は非常に美しい演目で、最近もスターダンサーズバレエ団やNBAバレエ団によって上演されています。パリ・オペラ座でもかつて上演されたことがあり、今回上演がなくなってしまったのは非常に残念ですよね。
ゲルシー・カークランドとイヴァン・ナギーが踊る「葉は色あせて」
« ヘルシンキ国際バレエコンクールの結果 | トップページ | ミュンヘン・バレエの「海賊」6月12日ネット中継/追記(大口スポンサー撤退) »
「パリ・オペラ座バレエ」カテゴリの記事
- 韓国でパリ・オペラ座バレエのエトワールたちの公演、Ballet Gala of Etoiles in Paris 2024開催(2024.06.12)
- パリ・オペラ座バレエ シネマ 2022 「シンデレラ」「プレイ」「ジェローム・ロビンズ・トリビュート」劇場公開(2021.10.30)
- パリ・オペラ座バレエのガラ公演配信中(2021.02.01)
- パリ・オペラ座バレエ、ポール・マルクが『ラ・バヤデール』無観客配信公演でエトワールに任命(2020.12.15)
- パリ・オペラ座バレエ、新しい配信プラットフォームを開設、12月13日に「ラ・バヤデール」を有料配信(2020.12.09)
« ヘルシンキ国際バレエコンクールの結果 | トップページ | ミュンヘン・バレエの「海賊」6月12日ネット中継/追記(大口スポンサー撤退) »
コメント