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2016/05/25

ジャン=ギョーム・バールが、ヤコブソン・バレエ(サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ)に新作「眠れる森の美女」を振付

ロシア・バレエの歴史上において重要な活躍をした振付家のレオニード・ヤコブソンが1966年に設立した、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ(ヤコブソン・バレエ)。

現在は、マリインスキー・バレエのプリンシパルとして活躍したアンドリアン・ファジェーエフが芸術監督を務めており、来日公演も行っています。正統派の古典バレエ、レオニード・ヤコブソンの振付作品、そして新しい作品という3本の柱でレパートリーは構成されています。
「ロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ」とは?
http://www.kyoto-art.ac.jp/blog-theater/2011/10/3986/

このヤコブソン・バレエに、パリ・オペラ座バレエの元エトワール、ジャン=ギョーム・バールが新しい「眠れる森の美女」を振付けることになりました。2016年10月29日に初演されることになります。
http://www.yacobsonballet.ru/en/afisha/premiere

ジャン=ギョーム・バールは、ダンサーを引退後バレエ教師、そして振付家として活躍しています。特に彼がオペラ座に振付けた「泉(La Source)」(アルテュール・サン・レオン振付作品の復元)は大好評で、再演も行われました。

リハーサルの様子
http://www.yacobsonballet.ru/en/news/jean-guillaume-bart-rehearses-sleeping-beauty-members-yacobson-ballet-company

ヤコブソン・バレエのWebサイトにバールのコメントが載っているのでご紹介します。

「古典はいつの世も必要とされています。
私は伝統が好きです。
私はロシアの伝統が好きです。
そして私は古典バレエが好きです。

この新作を創作する時の目標は、伝統を復活させ、そしてオリジナルに沿ったものでありながら、広くアピールするものとすることでした。クラシック・バレエは歴史のあるアカデミックな様式に根差していますが、私たちは、クラシック・バレエを、現代に振付けられた作品であるかのように舞台化しなければなりません。そうでなければ古めかしく、古色蒼然としてしまいます。時代によって人々の好みは異なり、芸術において不朽のものを作るのは非常に難しいのです。スタイルや時代は移り変わりますが、クラシック・バレエの表現の意味は世界共通のものであり続けます。私が今までのキャリアの中でそうしてきたように、クラシックバレエのボディランゲージの語彙に基づいて創作することにより、私は、このプロダクションを現代的で洗練されたルックのものにしたいと思います。必要なダンスのスタイルを達成するためには、あらゆるツールや戦略を駆使することに高い関心を持っています。ゆっくりしたもの、速いもの、地面に近いものや空中のもの、そして最も重要なのは、論理的で一貫しており、オーケストラの生の音楽に完全に合っているものであること。

このバレエにより深みと意味を与えるために、私は台本にプロローグのさらに前となる部分を追加することにして、なぜ、オーロラ姫に呪いをかけた妖精カラボスがこのような憎しみを抱くようになったのか、そのきっかけを観客が見ることができるようにしました。王と王妃に復讐を行おうという彼女の欲望は、ある意味現代社会のメタファーにもなります。カラボスは破壊的な力であり、彼女のキャラクターはあらゆる混乱を体現しています。それに対して、リラの精は調和と生命力をもたらします。

それに加えて、演技をより強調するために、より生き生きとしていて表現力のあるパントマイムによって表現するシーンを重視しました。私は、演劇の演出家が行うようなリハーサルを行います。すべての登場人物について、詳細にダンサーたちと話し合い、彼らの取った選択についての論理を決め、彼らの感情と行動をもたらしたのは何かということを探し出すために。私は、有名な演劇のスタニスラフスキー・システムをダンスにも適用させています。「眠れる森の美女」を振付けている間、私は男性の役柄、特にデジレ王子にスポットライトを当てたいと思っています。登場人物として、デジレ王子はオーロラ姫同様、ふくらみを持たせたいと思っています。また、カラボスの二つの面を観客に魅せたいと思っています。プティパのオリジナルの意図である男性らしさと、女性らしさです。最初のパートはキャラクターとしての演技に卓越したダンサーによって巧みに演じられ、第二部では、カラボスは非常に美しい女性に変身します。これは、このキャラクターに対する伝統的なアプローチとは異なりますが、主眼としているのは、カラボスはマイムだけではなく実際に踊るキャラクターとしたいのです。

今までの話で、ダンサーたちや観客を混乱させようとは思っていません。私は、挑発的なことは何もするつもりはありません。全く反対のことで、私は、クラシック・バレエは正しく演じられれば、圧倒的に美しい芸術であると信じています。」

大変興味深いコメントです。ヤコブソン・バレエ(サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ)は数年に一回は来日公演を行っているので、ぜひこの新しいバール版「眠れる森の美女」を観てみたいと思います。

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