モンテカルロ・バレエ「くるみ割り人形カンパニー」ネット視聴可能
昨年12月30日にインターネットと映画館で生中継された、モンテカルロ・バレエの「くるみ割り人形カンパニー」(ジャン=クリストフ・マイヨー振付」が、Cultureboxで全編視聴可能となっています。(ジオブロックなし)
2013年に初演された「くるみ割り人形カンパニー」、今回はボリショイ・バレエからオルガ・スミルノワとアルチョム・オフチャレンコという豪華なゲストを迎えています。クララの母役として小池ミモザさんが出演。
クララの両親が経営するバレエ学校のスタジオが舞台で、クララはバレリーナを夢見る眼鏡をかけた少女。スタジオの壁面には「牧神の午後」のニジンスキーなど、バレエ・スターの写真が飾られています。そして1幕ではチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」に合わせてバレエ学校の生徒たち(プリンセス・グレース・アカデミーの生徒たち)が踊るシーンも挿入されています。ドロッセルマイヤーは妖精という設定で女性ダンサーが演じており、初演ではベルニス・コピエテルスが踊ったとのこと。2幕もカラフルながらマイヨーらしいスタイリッシュさで、各国の踊りには、マイヨーの「シンデレラ」「ロミオとジュリエット」「ラ・ベル」「夢」からの引用が観られます。終盤に登場するスミルノワ(「美女」)とオフチャレンコ(ロミオ)のパ・ド・ドゥはこの上もなく美しく華麗なものです。衣装の一部をカール・ラガーフェルドが手掛けており、クリスマスにふさわしい、華やかで楽しい作品となっています。
Le Père – Alvaro Prieto
La Mère – Mimoza Koike
Clara – Anjara Ballesteros
Fritz – Lucien Postlewaite
La Fée Drosselmeyer – Mariana Barabás
Les Anges gardiens – George Oliveira, Alexis Oliveira
Casse-Noisette – Stephan Bourgond
Charmant, ami de Clara – Christian Tworzyanski
Zoé, amie de Fritz – Victoria Ananyan
Albrecht, Danseur étoile – Gabriele Corrado
Giselle, Danseuse étoile – Liisa Hämäläinen
Roméo – Artem Ovcharenko
La Belle – Olga Smirnova
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コメント
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naomiさん こんにちは、
ご紹介、いつもありがとうございます。
《LAC》のとき同様、大変面白く刺激的でした。
両親がクララを引き戻すラストシーンはたいへん印象的でしたね。
なぜか原作を思い浮かべてしまいました。
ツリーの代わりのリンクシュテッテン城?の鉄骨みたいな
作り物も興味深かかったです。
『雪のワルツ』が省略されていたのは残念だったけど・・・
「美女」の現れ方がトレイラーと違っていたのは演出を変えたのでしょうか?
投稿: やすのぶ | 2016/05/17 15:58
やすのぶさん、こんにちは。
この「くるみ割り人形カンパニー」、拾い見という感じできちんと通しては観ていないのですが、とてもユニークで面白い作品ですよね。マイヨーらしい個性が出ているというか。また時間があるときにちゃんと見てみます。
投稿: naomi | 2016/05/20 03:13