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2016/05/18

NBAバレエ団×林英哲×新垣隆新作「死と乙女」リハーサル

5月27日に初演となる、NBAバレエ団の新作「死と乙女」のリハーサルに先日お邪魔しました。

http://www.nbaballet.org/performance/2015/sitootome/index.html

注目の作曲家新垣隆さんが楽曲を手掛け、新垣さんのピアノと林英哲さんの和太鼓による演奏、舩木城さんの振付による作品です。この日は、初めて、林さんと新垣さんが演奏しながら通しで踊るというリハーサルでした。

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まず、新垣隆さんと林英哲さんが生み出す音楽が力強くてメロディアスで、圧倒的に素晴らしいです。ピアノと和太鼓のみの演奏の楽曲でバレエを踊るというのはイメージしづらかったのですが、よく考えてみたらピアノも打楽器なのです。ピアノと和太鼓の応酬によって生まれたハーモニーというのは、パワーを感じさせながらも、同時にメロディも美しく、そして斬新でスタイリッシュ。林英哲さんは言うまでもなく和太鼓では第一人者ですが、新垣さんは作曲家としてだけでなく、演奏者としても超一流で爆演を聴かせてくれ、この二人が火花を散らす様子には興奮します。この音楽でCD出してほしいと思いました。

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舩木さんの振付は、この音楽の持つイメージをそのままダンスにしているのですが、彼の振付も非常に独創的です。タイトルの「死と乙女」はエゴン・シーレの同名の絵画にインスピレーションを得たもの。この絵画の持つ、時にはエロティックな愛と死のイメージももちろんありますが、中心となるペアがあるわけではなく、群舞あり、パ・ド・ドゥあり、同時多発的に様々な動きがあり、さらには複数のダンサーを組み合わせてのリフトなど、複雑な動きもあります。ダンサーたちが駆け抜けていく疾走感のある動きがとても印象的です。途中で大声で泣き出す女性ダンサーが登場するなど、ダンサー一人一人が表情豊かに生の感情を表現していくので、魂を呼び起こし、理屈抜きで人間の根源的な部分に働きかけて、内なる様々な想いを掻き立てていきます。

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新垣さんは、ストラヴィンスキーに影響を受けていると記者会見でも語っていましたが、確かにこの作品はバレエ・リュス的なイメージ、特にニジンスキーが振付けた「春の祭典」を連想させるところがあります。一瞬、「ショピニアーナ」のフレーズが登場したりするところも、バレエ・リュスへのオマージュを感じさせます。一流の音楽家たちとコラボレーションして、新しい作品を作り上げるというコンセプト自体が、とてもバレエ・リュス的だと感じました。

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エゴン・シーレ「死と乙女」

100年前に、パリでディアギレフ、ニジンスキー、ストラヴィンスキーがバレエに革命を起こしたように、この「死と乙女」という作品が日本のバレエ界に革命を起こしてくれるのではないか、そういった期待を持たせてくれる、大変わくわくさせてくれたリハーサルでした。

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もう一作品、アイルランドの民族舞踊を基にした「ケルツ」のリハーサルもありました。こちらの作品でも、途中の男性ダンサーたちによるパートは、和太鼓の生演奏に合わせて踊られます。この和太鼓を演奏するのは、林英哲さんの音楽に共鳴する若手奏者たちの太鼓ユニット「英哲風雲の会」で、パワフルな男性ダンサーたちの踊りにとてもマッチしていました。躍動感があって、とても素敵な作品でした。

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日本のバレエ界は、どうしても古典作品中心で、新しい作品が生まれにくくなっています。そのような状況を打破すべく、久保紘一芸術監督は、日本発の新しいバレエを生み出そうと今回の公演を企画しました。この挑戦する姿勢は素晴らしいし、そしてリハーサルを観た限りでは、とても興奮させられる、そして観て聴いて面白い、新しい芸術の誕生に立ち会える瞬間が待っていると感じさせてくれました。バレエやダンスに関心がある人だけでなく、音楽を愛好する人、アートを愛する人、いろんな人が観て、インスピレーションを得られる作品になっていると思います。振付家、作曲が日本人で、和太鼓を使っているクオリティの高い作品ということで、海外に持って行っても日本発の最新作ということで勝負できるのではないかと思いました。公演がとても楽しみです。

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公 演 名:
『死と乙女』
日   時:
2016年5月27日(金)開場18:30・開演19:00
    5月29日(日)開場12:30・開演13:00
            開場16:30・開演17:00
公演は約2時間を予定
会   場: 北とぴあ
チケット料金:
全席指定
5月27日(金)プレビュー公演
SS席 9,000円
 S席 7,000円
 A席 6,000円
学生席 3,000円(大学・高校生)
5月29日(日)本公演
SS席 10,000円
 S席 8,000円
 A席 7,000円
学生席 3,000円(大学・高校生)
お問い合せ・
電話予約: NBAバレエ団事務局(月~金10:00~17:00)
Tel:04-2937-4931

芸術監督・演出:久保紘一
作曲:新垣隆
振付:第三部「死と乙女」/舩木城 ・ 第一部「和太鼓」/宮内浩之

Act1 和太鼓 英哲風雲の会
Act2 ケルツ ライラ・ヨーク振付
Act3 舩木城 新作「死と乙女」

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