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2016/05/19

ミラノ・スカラ座バレエ2016-17シーズン

マウロ・ビゴンゼッティが芸術監督に就任した、ミラノ・スカラ座バレエの2016-17シーズンが発表されています。

http://www.teatroallascala.org/en/season/2016-2017/balletto/index.html

December 20, 1016 - January 19, 2017
Coppélia (Bigonzetti)
「コッペリア」 (マウロ・ビゴンゼッティ振付)

11 February 2017 - 1 March 2017
Evening Stravinsky: The Rite of Spring (Glen Tetley) / Petrushka (Mikhail Fokine)
「ストラヴィンスキーの夕べ」 「春の祭典」(グレン・テトリー)、「ペトルーシュカ」(ミハイル・フォーキン)

April 19, 2017 - May 13 2017
La Valse (George Balanchine) / Symphony in C (George Balanchine) / Scheherazade (Eugenio Scigliano)
「ラ・ヴァルス」(ジョージ・バランシン振付)、「シンフォニー・インC」(ジョージ・バランシン振付)、「シェヘラザード」(Eugenio Scigliano振付)

April 22, 2017 - April 30, 2017
ballet school of La Scala Show
ミラノ・スカラ座バレエ学校公演

May 20, 2017 - June 1, 2017
Handel Project (Bigonzetti ) with Svetlana Zakharova (20, 23, 24, 25 May)
「ヘンデル・プロジェクト」(マウロ・ビゴンゼッティ振付)、5月20,23,24,25にはスヴェトラーナ・ザハロワが出演

June 28, 2017 - July 22, 2017
a Midsummer night's Dream (George Balanchine)
「真夏の夜の夢」(ジョージ・バランシン振付)

8-21 July 2017
Swan Lake (directed by Alexei Ratmansky)
「白鳥の湖」(アレクセイ・ラトマンスキー振付)

September 23, 2017 - October 18, 2017
Romeo and Juliet (Kenneth MacMillan) with Roberto Bolle (23, 26, September 28) Etoile Guest: Marianela Nunez
「ロミオとジュリエット」(ケネス・マクミラン振付)、9月23,26,28日にはロベルト・ボッレが主演、ゲストにマリアネラ・ヌニェス


さて、ビゴンゼッティが選んだ来シーズンのレパートリーですが、ミラノ・スカラ座のダンサーたちに大ブーイングを浴びています。

http://www.gramilano.com/2016/05/la-scala-dancers-protest-planned-new-ballet-season/

こちらのラインアップは、5月10日の記者会見で発表されたのですが、この記者会見の場に50人のスカラ座のダンサーたちが集まり、抗議を行いました。ビゴンゼッティの芸術監督は、総裁であるアレクサンドル・ペレイラが任命したのですが、古典作品中心にスカラ座にとって、ビゴンゼッティの現代作品路線はあまりそぐわないものであると多くの人が懸念していました。そして、実際にレパートリーのふたを開けてみると、その懸念通りのものが出てきたわけです。

今までミラノ・スカラ座の芸術監督は、その前にはマリインスキー・バレエの芸術監督だったマハール・ワジーエフが務めていたわけです。ワジーエフは、古典バレエを強化するとともに、ヴィハレフによる「ライモンダ」の復元、そしてラトマンスキーによる「眠れる森の美女」、そして「白鳥の湖」という原振付を基にした新制作を導入し、(白鳥~は6月の上演ですが、共同制作のチューリッヒ・バレエでは大評判となりました)好評を博してきました。またカンパニーのレベルも確実に向上しました。ワジーエフが、スカラ座での成功の後ボリショイ・バレエへと転出した後、全く違った路線の、現代作品の振付家であるビゴンゼッティが後任となったわけです。

スカラ座の来シーズンは、7プログラムで構成されています。そのうち一つは、今シーズン初演されたものの、大不評だったビゴンゼッティの「コッペリア」の再演。そして新作は、やはりビゴンゼッティ振付の「ヘンデル・プロジェクト」。「シェヘラザード」を振付けるEugenio Sciglianoも、ビゴンゼッティの盟友です。残る4演目のうち一つは、グレン・テトリーとフォーキンという20世紀の作品。

そしてバランシンの「真夏の夜の夢」、バランシンを含むミックスビル、マクミランの「ロミオとジュリエット」、ラトマンスキーの「白鳥の湖」というレパートリーなので、この中で純粋な古典作品は、「白鳥の湖」だけとなります。この「真夏の夜の夢」「白鳥の湖」という大規模な作品が同じ時期に上演されるため、ダンサーにとっての負担は大きなものととなります。

また、ダンサーたちは、シーズンの始まりから6月の終わりまでは古典作品を踊らないため、クラシックの技術が低下するという懸念があると訴えています。

ダンサーたちは以下のような声明を発表しています。
「現在の編成は、他の重要な国際的なカンパニーと同様古典作品に基づいているミラノ・スカラ座バレエ団のアイデンティティと本質を無視して、コンテンポラリーや現代作品を優先させるものとなっています。スカラ座は、一人の振付家のためのカンパニーに変質させられています」

また、今まではミラノ・スカラ座の公演では、ロシア系を中心とした多くの国際スターがゲストダンサーとして出演してきたのですが、来シーズン、カンパニーの外からのゲストはマリアネラ・ヌニェス一人のみ。あとはロベルト・ボッレ(「ロミオとジュリエット」とスヴェトラーナ・ザハロワ(「ヘンデル・プロジェクト」)が予定されているだけです。

**********

ミラノ・スカラ座の芸術監督選びにあたっては、かなり多くの候補者がいたのですが、元パリ・オペラ座メートル・ド・バレエのローラン・イレールが、ビゴンゼッティと共に最終候補の二人まで絞り込まれていました。イレールが選ばれていたら、スカラ座の今までの伝統はおそらく守られていたことでしょう。今シーズン、ミラノ・スカラ座バレエがヌレエフ版「ドン・キホーテ」を上演するにあたって、ローラン・イレールがスカラ座へ振付指導を行っていました。

この「ドン・キホーテ」を持ってミラノ・スカラ座バレエは9月に来日します。ローラン・イレールの薫陶を浴びたダンサーたちが踊ってくれるわけですが、その次の来日公演では、果たして何が踊られることでしょうか。

この話とずれますが、ミラノ・スカラ座バレエ来日公演の「ドン・キホーテ」にゲスト出演予定のポリーナ・セミオノワは、健康上の理由により、ABTのメトロポリタン・オペラシーズンを全キャンセルしています。無事に来日公演に出演してくれると良いのですが。

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