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2016年4月

2016/04/30

YAGP2016ファイナル速報 ジュニア男子1位に増田慈さん/追記あり

YAGP(ユースアメリカグランプリ)2016ファイナルのライブストリーミングから。

ジュニア部門
男子1位 増田慈 K.classic ballet studio
女子2位 柴田英里 金田・こうのバレエアカデミー
女子3位 山田ことみ ヤマダチエサニーバレエスクール

トップ12 増田 慈さん、柴田英里さん、山田 ことみさん、 田中玲奈さん

シニア部門
男子3位 清田元海 稲尾光子バレエスクール

トップ12 清田元海さん、岩井優花さん

またアンサンブル部門も、2位(LuCiA Ballet Dance Studio)、3位(金田・こうのバレエアカデミー)は日本の団体が入りました。


朝日新聞の記事
増田慈さん、男子で1位 若手バレエダンサーのGP
http://www.asahi.com/articles/ASJ4Z25SXJ4ZUHBI005.html


 増田さんは京都市中京区の中学2年生。母の小谷佳世さん(47)が主宰するケイ・クラシックバレエスタジオで6歳からバレエを始め、昨年も同グランプリのプリコンペティティブの男子部門(9~11歳)で1位になっている。

 佳世さんによると、今年はニューヨークへ出発する前に左足のアキレス腱(けん)を痛め、直前まで練習ができない状態だったという。「出なくてもいいと言ったが、本人は『悔いのないようにしたいから』と言い、止められる状況ではなかった。決選の直前は歩くのもつらそうだったが、最後の踊りが一番よかった。精神的にも強く、本当によく頑張ったと思います」と話した。

 増田さんは9月からモナコへ留学する予定。

若手バレエダンサー増田慈さん2年連続1位
http://www.nikkansports.com/general/news/1639746.html

日本の中学生が1位 NY若手バレエダンサーの登竜門

Taylor Brandt PhotographyのFacebookとインスタグラムに、たくさんの写真が掲載されています。
https://www.facebook.com/TaylorBrandtPhotography/
https://www.instagram.com/taylorbrandtphotography/

YAGPにファイナリストの田中黎水那さんと参加した左右木健一さんのブログも、コンクールの様子が伝わってきてたいへん興味深いです。
http://ameblo.jp/sokiballet/


<追記>

公式サイトに結果が出ています。
http://yagp.org/?page_id=6341

日本語での結果発表
http://yagp.org/japan/index.html

シニア部門

グランプリ
Joonhyuk Jun
The Royal Ballet School (UNITED KINGDOM/ REPUBLIC OF KOREA)

◎女子

1位
Yu Hang
Shanghai Dance School (P. R. OF CHINA)
2位
Thays Golz
Raca Centro de Artes (BRAZIL)
3位
Makensie Henson
Prudence Bowen Atelier (AUSTRALIA)

◎男子

1位
Narcisco Alejandro Medina Arias
Escuela Nacional de Ballet Fernando Alonso (CUBA)
2位
Stanislaw Wegrzyn
Ballett-Akademie Hochschule fur Musik und Theater (GERMANY/ POLAND)
3位
Motomi Kiyota 清田元海
稲尾光子バレエスクール (JAPAN)

ジュニア部門

ユースグランプリ
Antonio Casalinho
Annarella Academia de Ballet e Dança (PORTUGAL)

◎女子

1位
Ashley Lew
Southland Ballet Academy, CA (USA)
2位
Eri Shibata 柴田英里 
金田・こうのバレエアカデミー (JAPAN)
3位(同率)
Brigid Walker
Master Ballet Academy, AZ (USA)
Kotomi Yamada 山田ことみ 
ヤマダチエサニーバレエスクール (JAPAN)

◎男子

1位
Itsuku Masuda 増田慈 
K.classic ballet studio (JAPAN)
2位(同率)
David Perez
En Pro del Talento Veracruzano (MEXICO)
Samuel Gest
Indiana Ballet Conservatory, IN (USA)
3位(同率)
Sheung-Yin Chan
Jean M. Wong School of Ballet (HONG KONG, CHINA)
Yago Guerra
Bale Jovem de Sao Vicente (BRAZIL)

◎アンサンブル 
2位 LuCiA Ballet Dance Studio  3位 金田こうのバレエアカデミー 
TOP 12 れい美花ダンススタジオ

◎プリコンペティティブ
女性 TOP 12 薬師地 麻央  TOP 12 川本 真寧


また今回は、出場者に作品を提供した傑出した振付家には、セルゲイ・フィーリンにより、ボリショイ・アカデミーでの振付の機会が与えられるということで、3人の振付家が選ばれました。
OUTSTANDING CHOREOGRAPHER AWARD PRESENTED BY SERGIE FILINという賞です。
Garrett Smith, Travis Wall, Guilherme Maciel の3人の振付家が受賞しています。

フジテレビのニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00323413.html

Dance Europe誌のサイトで、ファイナルの模様のスライドショー(シニア部門)がアップされています。
http://www.danceeurope.net/gallery/yagp-new-york-finals-2016-seniors

2016/04/29

第14回ペルミ国際バレエコンクールの結果(寺田智羽さんが1位)

エカテリーナ・マキシモワ記念全ロシア・オープンバレエコンクール「アラベスク2016」(Russian Open Competition of Ballet Dancers 《Arabesque--2016》named after Ekaterina Maximova)が開催されました。もともとはロシア国内向けのコンクールでしたが、参加希望者が多いので国際コンクールになったそうです。

岩田守弘さんが1992年にグランプリを獲得したコンクールで、今回が第14回です。2010年には、多久田さやかさん(現クラスノヤルスク・バレエ団プリンシパル)と、現在はK-Ballet Companyで活躍する池本祥真さんが1位に輝いています。(追記)寺田翠さんも2012年にグランプリに輝きました。

その岩田さんは、今年は審査員として参加されているので、コンクールの模様は岩田さんのブログでも書かれています。
http://ibashika.exblog.jp/

岩田さんは、ブリヤートの女性1名、日本人の女性2名、日本人の男性1名、パートナーとしてブリヤートの男性2名の6名を率いて参加しました。審査委員長は、マキシモワの夫君、ウラジーミル・ワシーリエフです。(なお、7年前の4月28日に、エカテリーナ・マキシモワは亡くなってしまいました)

受賞者です。
http://www.arabesque.permonline.ru/news.html

エカテリーナ・マキシモワ賞(グランプリ)該当者なし

the younger group

1位 (女性) Ko Eun Lee (Korea)
1位 (男性): 千野円句 (ボリショイアカデミー)

2位 (女性): Ekaterina Klyavlina (Russia, Moscow)

2位 (男性): Kirill Makurin (Russia, Perm)
3位 (女性): Albina Kolobov (Russia, Perm)

3位 (男性) Gregory Ikonnikov (Moscow, Russia) Ruslan Stenyushkin (Russia, Voronez)


SENIOR GROUP (18-25歳)

1位 (女性): With Jung Min (Korea)

1位 (男性): 寺田智羽 (エカテリンブルク劇場バレエ) Chin Salt Ym (Korea)

2位 (女性): Diodzhenes Thais (Brazil)

2位 (男性) San Min Lee (Korea) Marat Sydykov (Kyrgyzstan)


3位 (女性):上村悠 (ブリヤート劇場バレエ) 川原実樹(ペルミバレエ学校)

3位 (男性) アレクサンドル・オメリチェンコ (モスクワ音楽劇場バレエ) Carvalho Wagner (Brazil)

ジョージ・ゾリッチ賞((クラシックバレエの正統な技術と芸術性)
上野瑞季(ブリヤート劇場バレエ団)

Diplomas:

Erica Asai (Japan)
Saryel Afanasiev(Russia, Yakutsk)
Won Seol Lee (Korea)
Georgy Enaldiev (Russia, Perm)
Ichimura Asuka (Japan)
Alessandro Kaggegi (Great Britain)
Parviz Kumaidonov (Tadzhikistan)
Anna Markova (Russia, Moscow)
Hayato Nishijima(Japan)
Yerkin Rakhmatullayev (Kazakhstan)
Ekaterina Sapogova (Russia, Ekaterinburg)
So Jung Shin (Korea)
Ivan Titov (Russia, Moscow)
Taek Young Yee (Korea)
Mizuki Ueno (Japan)
Hee Won Cho (Korea)
Ho Hyun Kang (Korea)


というわけで、寺田智羽さんが1位に輝きました。彼は、カザン歌劇場バレエのプリンシパルでテレビ番組「ビッグ・バレエ」でも活躍した寺田翠さんの弟さんで、エカテリンブルク劇場バレエのソリストです。
(エカテリンブルグ劇場バレエは、元マリインスキー・バレエ、ロイヤル・バレエのプリンシパルで、振付家としても活躍している、ヴャチェスラフ・サモドゥーロフが芸術監督を務めています)

寺田翠さんのinstagramで、寺田智羽さんのコンクールでの素晴らしいパフォーマンスを観ることができます。
https://www.instagram.com/p/BEbA2C2izci/

また、岩田さんが引率したブリヤート劇場バレエの日本人ダンサーも2人が賞を受賞できて、素晴らしい成果です。ブリヤートの男性2名、ブリト・ラドゥナーエフと、ミハイル・オフチャロフはパートナー賞を受賞しました。

<追記>
コメント欄で教えていただきました(ありがとうございます)。ジュニアの1位に輝いた千野円句(まるく)さんも、日本からボリショイ・アカデミーに留学中です。ロシアで活躍しているバレリーナ、千野真沙美さんの息子さんなんですね。

コンクールの舞台裏の映像(英語字幕がついています)

ロシアバレエに熱狂したバレリーナロシアバレエに熱狂したバレリーナ
千野 真沙美

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3位入賞の上村悠さんのジゼルの演技がアップされていました。

同じく3位入賞の川原実樹さんの「ディアナとアクティオン」

1位 寺田智羽さんの演技「ゴパック」もアップされています。

2016/04/28

YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)2016ファイナル中継/ 日本人ファイナリスト

世界最大のバレエ・コンクール、YAGP(ユース・アメリカ・グランプリ)2016のファイナルが4/22(金)から始まり、現在開催されています。

27日(水)現地時間夜7時より、日本時間では28日(木)の朝8時から、ファイナル(決勝)が始まります。

コンクールのスケジュールはこちら(PDFファイル)

YAGPは、準決勝からもネット中継で視聴することができます。したがって、今現在もアンサンブル部門の審査の中継は行われています。
ネット中継サイトはこちらです。
http://yagp2016.wpengine.com/?page_id=5910


ご参考までに、日本予選で、YAGP 2016 ニューヨーク・ファイナリストに選ばれた方のリストがあります。世界最大のコンクールだけあって、日本からファイナルに参加する方も非常に多いです。
http://yagp.org/japan/2016_japan.html

審査員は、世界中のカンパニーの芸術監督やバレエ学校の校長などのスタッフで、ファイナリストの多くはスカラシップを獲得し、世界中のバレエ団で活躍しています。

コンクールのビデオブログも日々公開されていて、コンクールの模様や審査員のインタビューを観ることができます。
1日目
https://youtu.be/OSJdTKaRMPY
2日目パート1
https://youtu.be/d9DxhlHR0tw
2日目パート2
https://youtu.be/PwdzzYHLdIg
3日目のビデオブログには、セルゲイ・フィーリンのインタビュー映像も。
https://youtu.be/-A_xC-HAjcs


また、恒例のガラ公演も4月28日に開催されます。
http://yagp.org/?event=stars-of-today-meet-the-starts-of-tomorrow-gala-2016

第一部では入賞者のパフォーマンス、第二部ではYAGPの出身者を中心に、世界中からスターが集まります。

今年は、ミケーラ・デ・プリンス(オランダ国立バレエ)、ダニエル・カマルゴ(シュツットガルト・バレエ)、オニール八菜&ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ)、エカテリーナ・クリサノワ&アルチョム・オフチャレンコ(ボリショイ・バレエ)、メリッサ・ハミルトン(ドレスデン・バレエ)、ザンダー・パリッシュ(マリインスキー・バレエ)、ジリアン・マーフィ(ABT)、ステラ・アブレラ(ABT)などが出演します。

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追記:ファイナルは終わりましたが結果の発表はこれからです。取り急ぎ、日本人ファイナリストの名前を挙げておきますね。

61 山田ことみ ヤマダチエサニーバレエスクール
78 柴田英里 金田・こうのバレエアカデミー
102 田中玲奈 エトワールバレエスクール
117 升本結花 岸辺バレエスタジオ

150 増田慈 K.classic ballet studio
152 樋上諒 S.BALLET.ART
168 田中黎水那 左右木健一・くみバレエスクール

212 野田美月 ソウダバレエスクール
294 岩井優花 ジョフリー・アカデミー 岩手日報の記事

325 清田元海 稲尾光子バレエスクール
341 益田隼 バリエーションバレエスクール

牧阿佐美バレヱ団「飛鳥 ASUKA」にスヴェトラーナ・ルンキナとルスラン・スクヴォルツォフがゲスト出演

Twitterで教えていただきましたが、牧阿佐美バレヱ団が8月に上演する新作、「飛鳥 ASUKA」にスヴェトラーナ・ルンキナ(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)とルスラン・スクヴォルツォフ(ボリショイ・バレエ)がゲスト出演が出演することになりました。

http://www.ambt.jp/perform2.html

ルンキナとスクヴォルツォフは2月の「白鳥の湖」にも出演。素晴らしいパートナーシップを見せてくれたところです。

「飛鳥 ASUKA」は、台本・原振付:橘秋子で、1957年に初演された初演「飛鳥物語」をベースに、牧阿佐美が改訂振付をした作品とのことです。

2008年7月に「日本のバレエのフロンティア「橘秋子展」」が開催されているのですが、その時にこの「飛鳥物語」の公演の写真や衣装などが展示されていたようです。
http://www.chacott-jp.com/magazine/interview-report/report/report0808a.html

橘 秋子の代表作「飛鳥物語」 飛鳥物語は、1957年、日本バレエ界の草分け、橘秋子が、雅楽をバレエの中で発展させることを目指して創作しました。橘秋子は、雅楽の「神秘的な旋律と清潔な音色に心引かれ」、「日本の宮廷に保護されてきた舞楽の優雅さをバレエの上に発展させてみたい」と当時のプログラムに執筆しています。日本の精神を求めて、座禅、滝行、小笠原礼法、茶道、華道を修め、作品の構想に活かしました。 1962年、片岡良和氏に作曲を依頼し、「世界に通用する日本のバレエを夢見て創作した作品」として上演しました。この公演の舞台稽古で牧阿佐美がアキレス腱を切り、大原永子が代役に抜擢され主役を務めました。牧阿佐美バレヱ団はこの作品で、芸術祭文部大臣奨励賞を受賞しました。

「飛鳥物語」上演の歴史
1964年にオリンピック東京大会組織委員会協賛の芸術展示特別公演、1966年には大阪国際フェスティバル、他にNHKテレビで3回放映されるました。
主役を務めたのは、牧阿佐美、大原永子、森下洋子、川口ゆり子、清水洋子、三谷恭三、今村博明など、牧阿佐美バレヱ団を代表するダンサーたちです。

現代版「飛鳥物語」の誕生
今回、牧阿佐美バレヱ団創立60周年の記念公演として、牧阿佐美はこの「飛鳥物語」に大幅に手を加え、新制作で上演します。雅楽の精神性の追求、世界に通用するバレエ作品の創作という、作品にこめられた願いを継承し、さらに日本の洋画家の第一人者である絹谷幸二に美術を依頼。現代版「飛鳥物語」として、大いなる創造の世界を繰り広げます。古来の日本の美しさと西洋の芸術が融合し、時代を超えて、国を超えて、すべての人々の心に響く、壮大なるファンタジーです。


(牧阿佐美バレヱ団サイトより)


日時:2016年8月27日(土)18:00・28日(日)14:00
会場:新国立劇場オペラパレス
チケット発売:
クラブ・デ・シャルドン会員先行/4月27日(水)10:00am~
一般発売/6月7日(火)10:00am~
チケット料金(税込):
S席14,000円、A席12,000円、B席8,000円、C席6,000円、D席3,000円

指揮 デヴィッド・ガルフォース
演奏 東京フィルハーモニー交響楽団
改訂演出・振付 牧阿佐美(「飛鳥物語」1957年初演台本・原振付:橘秋子)
総監督 三谷恭三
音楽 片岡良和
美術 絹谷幸二
映像演出 Zero-Ten
照明プラン 沢田祐二

最近のスヴェトラーナ・ルンキナのインタビューとパフォーマンスをまとめた映像

2016/04/26

ボリショイ・バレエの来シーズン映画館中継ラインアップ

ボリショイ・バレエの今シーズンの映画館中継は先週の「ドン・キホーテ」で終わりました。

私も観に行ったのですが、ファジェーエフ改訂版に疑問は感じたものの、さすがのダンサーのレベルの高さが見事で、クリサノワ、チュージン、スミルノワ、チホミロワ、スグヴォルツォフ、ステパノワとそれぞれ見事なパフォーマンスを見せてくれて楽しかったです。また追って感想を書ければと思っています。

さて、そのボリショイ・バレエの来シーズン映画館中継ラインアップが発表されています。

http://www.pathelive.com/programme/ballet-du-bolcho

「黄金時代」 
2016年10月16日 生中継

「明るい小川」 
2016年11月6日 録画
ルンキナ、ロブーヒン、アレクサンドロワ、スクヴォルツォフ主演


「くるみ割り人形」
 
2016年12月18日 録画
ニクーリナ、ロヂキン、メルクリエフ主演

「眠れる森の美女」 
2017年1月22日 生中継

「白鳥の湖」 
2017年2月5日 録画
ザハロワ、ロヂキン主演

「コンテンポラリーの夕べ」
(ハンス・ファン・マネン「フランク・ブリッジの主題におけるヴァリエーション」、アレクセイ・ラトマンスキー「ロシアン・シーズン」、ポール・ライトフット&ソル・レオン「Short Time Together」
2017年3月19日 生中継

「現代の英雄」 
2017年4月9日 生中継

古典と現代作品のバランスもよく、非常に魅力的なラインアップです。「黄金のマスク賞」を受賞した「現代の英雄」がさっそく観られるのもうれしいですよね。ただし、日本で来シーズンのボリショイ作品が観られるかどうかは未定のようです。

これは、「コンテンポラリーの夕べ」で上演される、ポール・ライトフット(NDT芸術監督)とソル・レオン振付の「Short Time Together」のボリショイでのリハーサル映像です。

2016/04/23

プリンスとミスティ・コープランドほか、バレエとの関わり

現代最高のミュージシャンであるプリンスの突然の死は衝撃でした。私も10代~20代のころ彼のファンで、「パープル・レイン」を映画館に観に行き、限定盤の紫ビニールのLPを買い、東京ドームでの来日コンサートに行ったこともあります。独創性と芸術性にあふれる、ジャンルを軽く飛び越えたポップミュージックを作った彼の才能は誰にも代えられないものでした。最近もたまに、アルバムを聴き返したりしていたのです。未だに亡くなったことが信じられません。

さて、プリンスは、バレエ愛好家としても知られていました。

https://www.washingtonpost.com/news/arts-and-entertainment/wp/2016/04/22/prince-loved-ballet-heres-why-misty-copeland-the-joffrey-ballet-their-fans-love-him-back/

もっとも有名なエピソードとしては、無名時代のミスティ・コープランド(ABT)を発掘したことでした。2009年にプリンスは自曲「クリムゾン・アンド・クローバー」のミュージックビデオに出演するバレリーナを探しており、ミスティに白羽の矢を立てたのです。突然、「プリンスがあなたの携帯電話の番号を知りたがっている」という連絡を受けて、「あのプリンス?」と彼女は驚いたそうです。翌日撮影のためにLAに飛んだ彼女には即興で踊ることを求めて、撮影するたびに「これで良かったかしら?」と尋ねた彼女に対して、「ただ音楽を感じて、自分自身ありのままで踊ってほしい」とプリンスは答えたそうです。

https://www.thewrap.com/prince-ballerina-misty-copeland-big-break/


Prince's newest muse: Ballerina Misty Copeland 投稿者 StacyGeiger

2011年2月には、プリンスはミスティの出演を後押しして、彼女はテレビ局PBSの番組でインタビューを受けました。

Love this! @mistyonpointe #prince #icon

BalancingPointeさん(@balancing_pointe)が投稿した写真 -

そしてそれだけではありません。2011年に、プリンスは“Welcome 2 America”と題したツアーで、NYのマディソン・スクエア・ガーデンとニュージャージーのコンサートで、ミスティをゲスト出演させました。さらに、ABTに対して25万ドルを寄付したのです。

この記事には、二人の共演の写真があります。
http://espn.go.com/espnw/voices/article/15291897/remembering-prince-promotion-celebration-women

プリンスの突然の訃報を受けてのミスティのツイート


プリンスとの思い出を語るミスティ

プリンスとミスティ・コープランドがテレビ番組で共演する映像(「The Beautiful Ones」)


さて、プリンスには、それ以前にもバレエとのコラボレーションがありました。1991年にプリンスは、ジョフリー・バレエに公演に招待され、バレエの魅力の虜になりました。彼はジョフリー・バレエの新作のために音楽を提供し、さらに“Thunder”という曲のロングヴァージョンもこのために作りました。1993年にジョフリー・バレエは「Billboards」という4人の振付家による4部構成の全幕作品を制作し、「パープル・レイン」、「ダイアモンド・アンド・パール」などプリンスのヒット曲を12曲使用しました。とても官能的でダンサブルなこの作品は大ヒットしました。


Joffrey Ballet & Prince - Billboards. 05a 投稿者 Kowa1

この作品はあまりの大きな成功を収めたため、一時はジョフリー・バレエのレパートリーの中心となりましたが、反動もありました。数年後にプリンスの楽曲使用の権利が切れて上演できなくなったとき、従来のクラシック・バレエのレパートリーでは、「Billboards」で獲得した新しい観客を引き付けることができず、観客離れを起こしてしまったのです。

しかし、魅力的な楽曲があれば、幅広い観客を獲得することはできるというバレエの可能性を、プリンスは教えてくれました。そして一度広げた客層をいかに維持するか、それはバレエ界にとっての課題ともなりました。

そして、今やミスティ・コープランドはアメリカでもっとも人気のあるバレリーナとなり、普段バレエを観ない客層がABTでの彼女の公演に押しかけるようになりました。今年の6月のABTの「ロミオとジュリエット」で、唯一売り切れている公演は、アレッサンドラ・フェリの復活公演でもなければ、ディアナ・ヴィシニョーワとマルセロ・ゴメスという現代最高と言われるパートナーシップでもなく、ミスティ・コープランドが主演する「ロミオとジュリエット」なのです。彼女がきっかけでバレエを観るようになった若い女性を中心とした客層が、別のダンサーによるバレエも観るようになれば、バレエ人気も若い人たち中心に広がることでしょう。

なお、プリンスは出身地のミネソタ州にあるバレエ団、ミネソタ・ダンス・シアターを長年にわたって支援してきています。彼の高校のアートプログラムで、ミネソタ・ダンスの設立者Loyce Houltonが彼を教えたのです。「パープル・レイン」ツアーの最初の公演は、このバレエ団のためのチャリティ公演でした。
http://prince.org/msg/7/342779

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2016/04/22

4/23 シェイクスピア・デイ・ライブでロイヤル・バレエの「冬物語」と「ロミオとジュリエット」のリハーサル中継

2016年4月23日(土)はウィリアム・シェイクスピアの没後400年にあたる「シェイクスピア・デイ」。

https://www.britishcouncil.jp/about/campaigns/shakespeare-lives

ブリティッシュ・カウンシルは2016年4月22日(金)~23日(土)にかけて英国BBCとのパートナーシップにより、シェイクスピア作品をはじめ、シェイクスピアにインスパイアされた多様な映像コンテンツを世界中で視聴できる「シェイクスピア・デイ・ライブ」を届けてくれるそうです。

様々なプログラムが用意されていますが、バレエファンにとっての注目番組はこちら。

OPERA AND BALLET WITH THE BARD LIVE BROADCAST FROM THE ROYAL OPERA HOUSE
オペラ・アンド・バレエ・ウィズ・ザ・バード
 ロイヤル・オペラ・ハウスから生中継 
コヴェント・ガーデン、ロンドン
4月23日(土)英国夏時間13:00~14:00(日本時間21:00~22:00)


オレ・オデュバをプレゼンターに迎え、バレエとオペラの世界から素晴らしい音楽とパフォーマンスをお届けします。まずは、クリストファー・ウィールドンによる全3幕のバレエ『冬物語』のリハーサルをするロイヤル・バレエ団プリンシパルのローレン・カスバートソンとエドワード・ワトソンに密着。加えて、ケネス・マクミラン振付の名作『ロミオとジュリエット』からジュリエットが薬を飲むシーンと、シェイクスピア原作のヴェルディの傑作オペラ『オテロ』と『ファルスタッフ』の音楽を、リハーサル現場からお送りします。

『ロミオとジュリエット』は、期待の若手で、昨年秋の公演ではセンセーションを起こしたヤスミン・ナグディとマシュー・ボールが出演予定なのだそうです。(追記:これは別の枠で放映されるとのことです。下記参照)

こちらは、Shakespeare Day Liveのサイトから視聴できるとのことです。
http://www.bbc.co.uk/events/ehw2mb


ほかにも、興味深い番組がいろいろあります。

RICHARD II
リチャード二世
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)

英国夏時間22:30以降(日本時間24日06:30以降)オン・デマンド

高い評価を得たロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの2013年のプロダクションで、グレゴリー・ドーラン演出、デヴィッド・テナント主演の『リチャード二世』が初めて世界中にオンライン配信されます。

シェイクスピア・デイとShakespeare Lives全体のイベントについては、こちらをご覧ください。(ブリティッシュ・カウンシルのサイト、日本語)
https://www.britishcouncil.jp/about/campaigns/shakespeare-lives

追記:ロイヤル・オペラハウスの公式YTでも、中継が見られるようです。

ライブを観ました。「冬物語」の3幕のリハーサルをエドワード・ワトソンとローレン・カスバートソンとで行いました。(振付指導はジョナサン・コープ)ローレン扮するハーマイオニーが生き返るシーンを丸々通しで観ることができて良かったです。その後「オテロ」「ファルスタッフ」のリハーサルを挟み、今度は「ロミオとジュリエット」のローレン・カスバートソンが毒を飲むシーンのリハーサルでした。カスバートソンの演技力が素晴らしくて、リハーサルを観ているのを忘れるほど引き込まれました。

こちらの映像は、上記YouTubeでアーカイブを視聴することもできます。

なお、ヤスミン・ナグディとマシュー・ボールの若手ペアによる「ロミオとジュリエット」は別の枠で放映されました。
Shakespeare Live from RSC
http://www.bbc.co.uk/programmes/b0791mqd
BBCのiPLayerでアーカイブ視聴可能(ジオブロックはかかっています。ロミオとジュリエットのパ・ド・ドゥは17分過ぎから。)


英国時間20:30からの放映なので、日本では28:30と少々見づらい時間帯ですね。しかしこの番組はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーからの生中継なのですが、出演者が大変豪華です。 デヴィッド・テナント、ベネディクト・カンパーバッチ、ジュディ・デンチ、ヘレン・ミレン、ジョセフ・ファインズも登場するとのことです。

2016/04/20

ハンブルグ・バレエの2016/17シーズン

ハンブルグ・バレエの2016/17シーズンが発表されています。

http://www.hamburgballett.de/d/spielplan_16_17.htm

新作は、パリ・オペラ座バレエでノイマイヤーが振り付け、2015年2月に初演された「大地の歌」。今のところ、2016年12月4日に初演される予定です。グスタフ・マーラーの同名曲に振付けた作品です。初日は、人気テノールのクラウス・フロリアン・フォークトが歌う予定になっています。


もう一つ、ノイマイヤーの完全な新作としては、「アンナ・カレーニナ」があります。あまりにも有名なトルストイの原作に振付けたもので、音楽はチャイコフスキーとシュニトケを使用する予定。こちらは、ボリショイ・バレエとナショナル・バレエ・オブ・カナダとの共同制作作品となるので、2017年以降に両カンパニーで上演されることとなるはずです。2017年7月2日初演予定。

リバイバルとしては、ノイマイヤーの不朽の名作「ニジンスキー」が久しぶりに帰ってきます。「かもめ」も久しぶりの上演です。

他に、今年7月に初演される新作「トゥーランガリラ」、「ロミオとジュリエット」、「クリスマス・オラトリオ」、「くるみ割り人形」、「オテロ」、「タチヤーナ」、「デューセ」、「マタイ受難曲」、「ジゼル」、「ペール・ギュント」、「シンデレラ・ストーリー」、「人魚姫」が予定されています。

ツアー公演は、10月にバーデン・バーデンでガラ「ジョン・ノイマイヤーの世界」「ロミオとジュリエット」、12月にフィレンツェで「マーラー交響曲3番」、ニューヨークのジョイス・シアターで「Old Friends」(仮題)という公演、3月末~4月頭にワシントンDCで「人魚姫」が予定されています。

来シーズンも、ゲスト・プリンシパルにアリーナ・コジョカル、アレッサンドラ・フェリ、アミルカ・ゴンザレスの名前があります。フェリは「デューセ」、ゴンザレスは「オテロ」に出演するものと思われます。来シーズンのプログラム(PDF)

シュツットガルト・バレエのダニエル・カマルゴがオランダ国立バレエに移籍

シュツットガルト・バレエのプリンシパル、ダニエル・カマルゴ。昨年の来日公演「ロミオとジュリエット」でのロミオ、そして「オネーギン」でのレンスキー役も記憶に新しいところです。ブラジル出身のまだ若いダンサーですが、ドイツダンス賞「未来」やエリック・ブルーンプライズの観客賞を受賞するなど、輝かしい経歴があり、オーストラリア・バレエの「ドン・キホーテ」と「ラ・バヤデール」、オランダ国立バレエの「くるみ割り人形」などにゲスト出演も果たしています。長身で甘いマスク、YAGPで受賞もしているテクニックと、未来の大スターと目されていました。

http://daniel-camargo.com/

そのダニエル・カマルゴが、今年8月よりオランダ国立バレエに移籍することが発表されました。

プレスリリース
http://balletnews.co.uk/daniel-camargo-new-principal-with-dutch-national-ballet/

もともと、古典作品で優れた技術を発揮するダンサーであるダニエル。新天地での活躍も楽しみです。マライン・ラドマーカーに続く、シュツットガルト・バレエからオランダ国立バレエへと移籍となります。

しかし多くのプリンシパル・ダンサーの流出が続くシュツットガルト・バレエ、これで大丈夫なのでしょうかね。

2016/04/18

アレッサンドラ・フェリが出演のBootsのCM

2007年に一度引退したものの、2013年に復帰して、精力的に活躍しているアレッサンドラ・フェリ。

今年のローレンス・オリヴィエ賞では、ダンスへの傑出した貢献賞に「ウルフ・ワークス」(ロイヤル・バレエ、ウェイン・マクレガー振付)と「シェリ」(マーサ・クラーク振付)で輝き、6月にはABTで「ロミオとジュリエット」全幕に主演する予定です。

そのフェリが、英国のドラッグストアBootsのコスメブランド No7のCMに出演しています。

フェリの特設サイト
http://www.boots.com/en/Introducing-Alessandra-Ferri_1839999

52歳の今のフェリが、19歳の時の妖精のようなフェリと共に踊るCM。19歳の時とは違った魅力で、52歳とは思えない技術で踊っています。

こちらでは、CMの映像と共に、自身のキャリアについて語るフェリのインタビューもあります。振付指導をするウェイン・マクレガーの姿も映っています。

「19歳でロイヤル・バレエの最年少プリンシパルとなった私は、52歳で復帰しました。私は踊るために生まれてきたと思ってきました。それは最初から明らかなことだったのです。あるとき、自分は踊るよりも女性として、子どもたちを育てて行きたいと思うようになってきました。44歳になった時に、私はまだ踊ることができるのかしら、と不安に感じるようになりました。過去の自分自身と比べること、人々の目が怖くなってきました。もう潮時だと感じ、引退して、6年間完全に踊るのをやめました。

最初の1、2年は母親としての生活を楽しみ、幸せでした。しかし、その後で、母であるというのはどういうことかということを考えるようになりました。自分が家にいてもいなくても、母親であることには変わりないと。私は、アレッサンドラという、踊らなくてはならない人間なのよと。踊ることが幸せで、踊ることで自分は満たされていると感じていました。

そこで、丸一年、元の身体を取り戻すために懸命にトレーニングしました。それは簡単なことではありませんでした。もう20歳ではないからです。でも復帰しました。とても素晴らしい気持ちです。19歳の時の自分と比べることはやめました。それは私の中にいるから。一番美しいのは、今現在の自分がどんな人間なのかを踊ること。自分自身を飾り立てることはない、内面からの力はもっとあるし、舞台の上に50歳の女性を持ってくることはとても美しいこと。このCMで私の年齢の女性に、人生そして今の瞬間への熱い思いを伝えたい、ありのままの自分、そして自分が今までしてきたこと、今していることに誇りを持つことの大切さも」

年齢を重ねた女性ならではの魅力を発揮しながらも美しく踊るフェリは、多くの女性に勇気を与えてくれますよね。この動画をFacebookでシェアしたところ、大きな反響がありました。

今年の7月には、そのフェリを復帰後初めて日本でも観ることができます。

オールスター・ガラ 
https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=390
フェリはAプロで「シナトラ組曲」(サープ振付)、「レクイエム」(マクミラン振付)、Bプロで「ル・パルク」(プレルジョカージュ振付)、「ラプソディ」(アシュトン振付)を踊ります。


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2016/04/17

「黄金のマスク賞」受賞者発表

ロシアの舞台芸術についての権威ある賞、黄金のマスク賞が発表されました。

http://www.goldenmask.ru/fest.php?year=22&area=174

<バレエ部門>
バレエ作品賞 
「現代の英雄」ボリショイ・バレエ

作曲賞
Ilya Demutsky、「現代の英雄」ボリショイ・バレエ

現代ダンス作品賞
CAFE IDIOT Theater "Ballet Moscow", モスクワ・バレエ

現代ダンス作品振付賞
ダグラス・リー゛When the snow was falling" ペルミ・バレエ

現代作品女性ダンサー賞
リュボーフィ・アンドレワ «Up & down» エイフマン・バレエ

現代作品男性ダンサー賞
オレグ・ガブィシェフ «Up & down» エイフマン・バレエ

****
「現代の英雄」は、ボリショイ・バレエの映画館中継で、来シーズン上演されることが決定しています。ミハイル・レールモントフの小説に基づいた、ユーリ・ポソホフ振付による作品です。

振付家賞を受賞したダグラス・リーは、元シュツットガルト・バレエのプリンシパル。受賞作「When the Snow was Falling」は、つい先日マリインスキー国際フェスティバルにて、ゲストカンパニーとして登場したペルミ・バレエが踊りました。

エイフマン・バレエの「Up & down」は1920年代のアメリカを舞台にした作品。昨年全米ツアーも行いました。男性ダンサー賞を受賞したオレグ・ガブィシェフは、新国立劇場バレエ団がエイフマンの「アンナ・カレーニナ」を上演した時にゲスト出演しています。

4/2、3 マリインスキー・バレエ「青銅の騎士」

マリインスキー国際フェスティバルの今年の大きな目玉は、1949年にロスティラフ・ザハーロフによって振付けられた「青銅の騎士」のリメイクであった。今回は、レインゴルト・グリエール(「赤いけし」の作曲者)の音楽はそのままに、オリジナルの構成に従いながら、ユーリ・スメカロフが再振付を行った。

http://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill/2016/4/2/2_1900/

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「青銅の騎士」は、「バフチサライの泉」で知られるザハーロフの、8つ目の作品。プーシキンの長編叙事詩を原作としており、そのバレエ化においては、他の文学作品からの引用や登場人物も見られたとのこと。ザハーロフは文学作品からのバレエ化を得意としており、「バフチサライの泉」の他、バルザックの「幻滅」やゴーゴリの「タラス・ブーリバ」のバレエ化も手掛けた。「ダンスはそれ自体を目的とするのではなく、作品の中身を探検するためのものである」という信念に基づいたものだった。ソヴィエトにおけるバレエが、ドラマティック・バレエを中心とするようになったのは、彼の貢献が大きい。

初演の時の写真などが、マリインスキー2劇場のホワイエに展示してあった。
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「青銅の騎士」のリメイクは、もともとゲルギエフが構想として持っており、スメカロフに依頼したとのこと。オリジナルに敬意を払いながらも、現代性を盛り込むという難しい仕事。スメカロフは、大自然に対しての人間の戦いを描きたいと考えたと、プログラムの中で語っていた。また、当然1949年と現在とでは、美的感覚もバレエの技術も大きく異なっている。1980年に「青銅の騎士」がリバイバル上演された時に主役を踊っていたダンサーたちに資料を見せてもらい話を聞いたとのこと。ザハーロフの振付のアイディアをよみがえらせ、そして現代の感覚に受け入れられるように違う面に光を当てて新しい命を吹き込みたいとのこと。

「現代において、観客を泣かせ笑わせることができる作品を創ることができる振付家は非常に少ない。過去において創られた作品に新しい命を吹き込み、それを活用して若いダンサーたちにそれを伝えることができるようにするために、私たちはできる限りの努力をしなければならない。そのような作品がレパートリーにあるべきであり、これは私たちの否定しようのない歴史であり、源流でもある。そのような旅路を歩きたい」とスメカロフは語っている。


「青銅の騎士」は、サンクトペテルブルグのイサク大聖堂の近くの元老院広場、ネヴァ川のほとりに実在する銅像で、サンクトペテルブルグを創建したピョートル大帝の偉業を称えるために、エカチェリーナ2世の命によりつくられたものである。サンクトペテルブルグは、西側をバルト海に接しており、この街の中を流れるネヴァ川はたびたび洪水を起こして、大きな被害を残してきた。この作品は、1824年の大洪水が舞台となっている。そう、この作品は、マリインスキー劇場があるサンクトペテルブルグについての物語であるので、バレエ団にとって、このリメイクは大きな意義を持つわけである。

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まずはあらすじをご紹介しておく。

<一幕>
サンクトペテルブルグ、1824年。元老院広場では、ピョートル一世の記念像の近くで祭りが行われており、コロンビーヌとアルルカンが踊りを繰り広げている。そこへ連隊がマーチして入ってくる。

パラーシャとエフゲニーという恋人たちは、このモニュメントの近くで出会う。ピョートル一世を記念した銅像は、勝利の栄光に輝きながらも、どこか脅かすようでもある。エフゲニーは、パラーシャに、ピョートルについて誇らしげに語る。

埠頭では船の建造が行われており労働者たちが汗を流す、進水式に向けての準備が進められている。海外からの来賓もやってくる。夏の庭園において来客が集まり、宴が繰り広げられる。ピョートルは、名付け親となっているムーア人のイブラヒムに、舞踏会の女王として選ばれたフランス人の美女を紹介する。宴の後一人残されたピョートルは、ネヴァ川のほとりに創建したこの街がどのようになっていくのか、夢見る。

1幕終わりのカーテンコール。オクサーナ・スコーリク、ウラジーミル・ポノマリョフほか
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<二幕>
1824年秋。パラーシャは、ワシリエフスキー島の小さな家に母親と暮らしている。柳の木の木陰にある庭で、彼女は友達と踊っている。パラーシャの母は、昔踊られていた踊りを披露する。少女たちは、お互いに占いをする。柳の下に隠れていたエフゲニーは彼女たちを見守る。
エフゲニーとパラーシャは、ささやかな幸せを夢見る。少女たちは、恋人たちに秋の紅葉で作られた婚礼のための花冠を贈る。

突然風が出てきて空は暗い雲に覆われる。エフゲニーはパラーシャに別れを告げ、ネヴァ川の橋が落ちてしまう前に家路を急ぐ。

エフゲニーの部屋。エフゲニーは恋人のことを想い、結婚式について思いを巡らせる。天候は悪化し、洪水が近寄ってくる。湾の岸に家があるパラーシャのことを心配し、エフゲニーは彼女の家へと急ぐ。

<三幕>
岸には、ネヴァ川の水位が上昇する速さに恐れをなした市民たちの群衆がある。川は氾濫した。パラーシャの家への道は断ち切られ、エフゲニーは絶望する。彼女への想いと恐怖で混乱したエフゲニーは、荒れ狂う川の中へ飛び込み、パラーシャの家まで泳ぎつこうとする。

嵐は過ぎ去ったが、パラーシャが住んでいた家、そして人々はすべて流されてしまった。折れた柳の木が残っているだけ。悲しみに打ちひしがれ、エフゲニーはもう一度、愛する人に会いたいと思う。エフゲニーは生きる意味を見失う。

悲しみのあまり気が狂ってしまったエフゲニーは、子どもたちに嘲笑される。かつてパラーシャと逢瀬をした青銅の騎士の像のふもとで、エフゲニーは、この悲劇をもたらしたのはネヴァ川のほとりにサンクトペテルブルグを作ったピョートル=青銅の騎士だと彼を呪う。エフゲニーは背後に、青銅の騎士の馬のひづめの音を聞き、彼と対決するが、あえなく絶命する。

<エピローグ>
ピョートル大帝が作り上げたサンクトペテルブルグの街は、洪水を乗り越えてよみがえり、市民は愛と幸福を願いながら暮らしている。

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リハーサルとニュース映像
http://www.ntv.ru/novosti/1617565/

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キャスト
エフゲニー : コンスタンチン・ズヴェレフ(4/2)、アレクサンドル・セルゲイエフ(4/3)
パラーシャ : エレーナ・エフセーエワ(4/2)、アナスタシア・マトヴィエンコ(4/3)
ピョートル大帝 : ウラジーミル・ポノマリョフ
メンシコフ :  イスロム・バイムラードフ
舞踏会の女王 : オクサーナ・スコーリク(4/2)、アナスタシア・コレゴワ(4/3)
道化バラキレフ : ウラディスラフ・シュマコフ(4/2)、マキシム・イズメスティエフ(4/3)
コロンビーヌ : ソフィア・イワーノワ=スコブリコワ(4/2)、ナデージダ・ゴンチャル(4/3)
アルルカン : ワシリー:トカチェンコ(4/2)、ヤロスラフ・バイボロディン(4/3)
パラーシャの母 : エレーナ・バジェーノワ(4/2)、リーラ・フスラノワ(4/3)

Premiere of Rostislav Zakharov's version: 14 March 1949, Kirov Opera and Ballet Theatre, Leningrad
Premiere of the ballet, staged by Yuri Smekalov: 31 March 2016, Mariinsky Theatre, St Petersburg

舞台装置はオリジナルのデザインに従いながらも、現代性も持たせ、冒頭や嵐の効果にプロジェクションマッピングを使用している。1幕では港湾らしい傾斜のある大きな木製の橋、下手には大きな青銅の騎士の銅像。プロダクションデザインはパステルカラーを使用しながらも、色の数は抑え目にしてセンス良くまとまっている。衣装は比較的オリジナルプロダクションに準じたものとなっている。

1幕は、にぎやかな元老院広場の喧騒の中で繰り広げられ、コロンビーヌとアルルカンの踊りから始まる。実際の合唱隊やトランペット奏者が連隊の中に加わってマーチするという趣向もあり、またワガノワ・アカデミーの生徒たちによる子役の踊りもある。道化の踊りは、超絶技巧を盛り込んでいてとても盛り上がり、特に4月2日のウラディスラフ・シュマコフは、派手な技巧で魅せてくれた。フランス風の長いカツラをかぶった大使たちが入場し、舞踏会の女王がソロを披露する。4月2日のオクサーナ・スコリークは輝くような美しさで、まさに絶世の美女であるさまが良く伝わってきた。長いドレスでの踊りではあるものの、ドレスの裾から覗くスコリークの脚の曲線美は絶品。クラシックのテクニックをふんだんに見せてくれる。3日のアナスタシア・コレゴワも美しかった。

ムーア人役のダンサーは、真っ黒に顔を塗っていて、今の時代にこれはありなのだろうかとふと疑問。1幕は、エフゲニーとパラーシャは短いパ・ド・ドゥが一つあるだけ。背景の説明に留まっているが、踊りはふんだんに盛り込まれていて1時間以上の長さがあり、見ごたえはあるものの少々長いというか冗長。ピョートル大帝を演じたウラジーミル・ポノマリョフは、マリインスキー・バレエでのキャリアが52年にもなるという大ベテランキャラクターアーティスト。高齢にもかかわらず2日間連続でピョートル役を演じ、翌日の「ジゼル」にも出演。ピョートル役は、踊るシーンもかなりあって、私が観られなかったファーストキャストはダニーラ・コルスンツェフが演じていたほどだが、ポノマリョフはさすがの貫録と存在感を見せてくれた。

2幕は、パラーシャの友人たちの踊りから始まり、エフゲニーとパラーシャの愛のパ・ド・ドゥが繰り広げられる。フィギュアスケートの振付でも良く知られているスメカロフは、パ・ド・ドゥの振付がとても巧みで、オフバランス、そしてリフトも多用している。特にエフゲニー役のソロは、ダブルカブリオール、グランジュッテやトゥールザンレール、連続ピルエットと、非常に難しい技術がふんだんに盛り込まれているが、スメカロフもセルゲイエフも、素晴らしかった。よく伸びた脚、美しく柔らかい着地。二人ともファースト・ソリストの地位にとどまってしまっているが、他のバレエ団だったらプリンシパルになるレベル。スメカロフの振付は、幸福感の中にも、悲劇の予兆を感じさせるのがうまい。嵐が迫り、恋人のことを心配するエフゲニーの心理描写も巧みにダンスの中に表現させており、またエフゲニーの部屋のデザインも秀逸だった。

3幕は、一転して壮大な悲劇となる。この幕で初めて、原作はプーシキンの叙事詩だったことを思い出させられるようだ。
荒れ狂う洪水の様子は、青い大きな布を持ったダンサーたちによって表現され、彼らの踊りはかなり現代的というかコンテンポラリー寄り。スメカロフの振付の真骨頂とも言えて非常にスタイリッシュで巧み。大きな波に翻弄されつつも助かるエフゲニーだが、恋人パラーシャは亡くなってしまったことを知って正気を失う。この狂気の表現は、スメカロフもセルゲイエフも見事だったが、特に悲しみのあまり狂ってしまったのが良く伝わるセルゲイエフの役者ぶりは大したものだった。

混乱しているエフゲニーの前に、パラーシャの幻影が現れる。ここは、まるで「ジゼル」の2幕で最初にジゼルがアルブレヒトの前に姿を現すシーンに少し似ている。パラーシャの姿はおぼろげにしか見えず、触れようとしてもなかなか触れられない。ふわりふわりと舞うパラーシャの姿は、やがて天に昇ってしまう。エフセーエワもマトヴィエンコも美しいダンサーだが、エフセーエワの方が、この儚さの表現がよくできていて、この世ならざる存在のようだ。パラーシャの姿が消えたのち、エフゲニーは青銅の騎士というやはり実在しないものと対決をする。このあたりも、よほど演技をしっかりとしないと変になってしまうのだが、スメカロフもセルゲイエフも役者なので、しっかりと見えない敵に負け戦を挑む男の最後の戦いを見せてくれた。

エピローグでは、大洪水から復興したサンクトペテルブルグの姿。もうこの世にはいないはずのパラーシャとエフゲニーに似た若いカップルも、橋の上で愛を語り合っている。青銅の騎士は今日もサンクトペテルブルグの街を見守り続けている。レインゴルト・グリエールの音楽もドラマティックで、サンクトペテルブルグという街に捧げた大河ドラマに風格を与えていた。

1幕が長くてこれでもかと踊りがふんだんに盛り込まれている一方で、2幕、3幕と作風がかなり変化する。そういう点では、少々バランスが悪いうえ、上演時間も休憩時間を入れると3時間半もある。ただし、主役二人の見せ場はかなりあるしドラマティックで壮大な物語となっており、見ごたえがある。大傑作とは言えないが、退屈することはないし、主演陣がよく踊ることができ、演技力もあれば楽しめる作品だ。

私は古いソヴィエト時代のバレエ作品については知識がないのだが、ロシア人などで古いバレエをよく知っている人は、様々な作品からの引用があるのがわかるのだそうだ。

エレーナ・エフセーエワとコンスタンチン・ズヴェレフ
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アナスタシア・マトヴィエンコとアレクサンドル・セルゲイエフ
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振付のユーリ・スメカロフ
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もう一つニュース映像


余談だが、マリインスキー2には初めて足を踏み入れた。1日目は1階バルコニー1列目、2日目は最前列中央。現代的なホワイエが広く白とゴールドで統一されていて美しい。クロークは地下。

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新しい劇場のため、オーケストラ席でも段差が程よくあってどこから見ても見やすくできているし、最前列でも足先が切れることはない。舞台は少しだが傾斜あり。客席は馬蹄形。それほど大きくないので、バルコニー席でもそれほど遠く感じることはない。音響も素晴らしい。2階にバーカウンターとカフェスペースがあり、着席してオードブルやスイーツを頂くこともできる。サンクトペテルブルグの劇場名物のいくらを載せたバケットは美味。

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4階ホワイエでは、「眠れる森の美女」の初演の時の貴重な衣装の展示もあった。

オーロラの衣装

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リラの精の衣装
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2016/04/15

ロイヤル・フランダース・バレエの2016/17シーズン/シディ・ラルビ・シェルカウイの「スートラ」来日公演

シディ・ラルビ・シェルカウイが芸術監督に就任するロイヤル・フランダース・バレエ。今まではフォーサイスなども上演しながら、古典も多いカンパニーでしたが、来シーズンはよりコンテンポラリー寄りのプログラムとなります。

ピナ・バウシュ振付「カフェ・ミュラー」、ユーリ・グリゴローヴィッチの「スパルタクス」という対照的な2作品がレパートリー入りするのが驚きですが、全体的に非常に意欲的なプログラムです。

West
マース・カニンガム「Pond Way」、ウィリアム・フォーサイス「Approximate Sonata」、 Jonah Bokaer「シェヘラザード」


デミス・ヴォルピ振付「くるみ割り人形」
シュツットガルト・バレエ常任振付家、若いデミス・ヴォルピが新作「くるみ割り人形」を振付けます。


ユーリ・グリゴローヴィッチ振付「スパルタクス」
ユーリ・グリゴローヴィッチは今年90歳を迎えるため、世界中で彼の誕生日を祝って「スパルタクス」が上演されます。ミュンヘン・バレエとの共同制作。

East
アクラム・カーン振付「Kaash」、オハッド・ナハリン振付「Secus」、シディ・ラルビ・シェルカウイ振付「レクイエム」
シェルカウイの「レクイエム」は新作で、フォーレの同名曲に振付けるもの。フランダース・オペラの合唱付き。


Hope
マーサ・グレアム振付「Chronicle」、ピナ・バウシュ振付「カフェ・ミュラー」、アナベル・ロペス・オチョアによる新作
偉大なふたりの女性振付家グレアムとバウシュの名作に加え、今注目されている女性振付家アナベル・ロペス・オチョアが、難民問題を扱った新作を振付けます。


CHOREOLAB #12
若手振付家のためのワークショップ。


なお、シディ・ラルビ・シェルカウイを追ったドキュメンタリーがWOWOWで放映されます。
ノンフィクションW シェルカウイ 踊りで世界を救う、41日の闘い
4月30日(土)午後1:00、5/2(月)深夜1:35 放映
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107830/index.php


革新的な表現で、世界の演劇・ダンスシーンに衝撃を与え続けているシェルカウイの公演に稽古から密着。アーティスト生命を懸けて挑む舞台に秘めた想いの根源に迫る。

シディ・ラルビ・シェルカウイ。彼が手掛ける独創的にして革新的な振り付け・演出は、世界の演劇やダンスシーンに衝撃を与え続けており、今、演劇界が最も欲しがる才能の持ち主といっても過言ではない。そのシェルカウイが5年ぶりに“自ら”を振り付けるオリジナル舞台の制作に挑む。
カメラは、2015年に彼の母国ベルギーのアントワープで行なわれた稽古初日から、公演初日に至るまで密着。さらに、シェルカウイの母親へのインタビューや幼少期を過ごした故郷での取材を通じ、彼が抱える痛々しいほどの葛藤のルーツを少しずつつまびらかにしていく。ナレーションは、シェルカウイが振り付け・演出を担当した舞台「テ ヅカ TeZukA」「プルートゥ PLUTO」に出演した、俳優・森山未來が務める。
いかにしてシェルカウイはその身一つで世界を救うというのか。アーティスト生命を懸けて挑む舞台と、その裏側に秘められた彼の原動力の源に迫る。



そして、シェルカウイ振付作品がまた一つ、今年の秋に来日公演を行います。これは楽しみですね。

「Sutra(スートラ)」 初来日公演
http://www.parco-play.com/web/program/sutra2016/

公演日程 2016年10月1日 (土) ~2016年10月2日 (日)
会場 Bunkamura オーチャードホール
出演 シディ・ラルビ・シェルカウイ、少林寺武僧
演出・振付シディ・ラルビ・シェルカウイ
(森山未來出演 舞台「テヅカ」、「プルートゥ」演出)
舞台美術 アントニー・ゴームリー
(英ターナー賞(94)、大英帝国勲章(97))
音楽 サイモン・ブルゾスカ
製作 サドラーズ・ウェルズ・ロンドン
企画・招聘 株式会社パルコ

世界60都市で絶賛の大ヒット作 遂に日本初上陸
ダンス&現代アート界最高のスターが結集して魅せる 本場少林寺の僧侶19名による大迫力のダンスとアクロバット

世界で唯一の本家少林寺の鍛え抜かれた武僧19名による一糸乱れぬ群舞と迫力のアクロバット、華麗な舞台演出、弦楽・パーカッションアンサンブルによる躍動感あふれるライブ演奏、舞台ファンのみならず、大人から子供まで幅広い観客を魅了し、世界各国で空前のヒットを続ける「SUTRA(スートラ)」。
ダンス界で今最も注目を浴びるシディ・ラルビ・シェルカウイ(森山未來出演 舞台「テヅカ」、「プルートゥ」演出)が、実際に少林寺に2か月もの間滞在し、現在も厳しい戒律に沿って修行を続ける現役の武僧たちとともに、国や文化の違いを超えて創り上げたパフォーマンスである。
ステージ上で変化し続ける驚愕の舞台セットは、現代美術界で最も権威ある賞のひとつ、英ターナー賞受賞作家アントニー・ゴームリーが手掛けた。最高のスターたちが結集する超一流のエンターテインメントダンス作品が、遂に待望の初来日を果たす。

※今回の東京公演は、海外のツアー公演では代役のダンサーが務めた主役を、シディ・ラルビ・シェルカウイが務め、自ら主演ダンサーとして踊る特別版となります。




最速先行販売開始:4月30日(土) 
一般発売日
2016年6月11日(土)

料金
S席 9,800円(全席指定・税込)
アクロバットシート(特典付き) 12,000円 (1階席19列目までのステージに近い前方のお席となります。) 
U-25チケット:5,000円(観劇時25歳以下対象・当日指定席券引換・要身分証明書)
 ※U-25チケットは、チケットぴあ・前売り販売のみのお取り扱い。

主催
株式会社パルコ、株式会社テレビ朝日
後援 ベルギー王国大使館 日本‐ベルギー友好150周年記念事業

2016/04/14

あいちトリエンナーレ2016開催、勅使川原三郎オペラ「魔笛」、山田うん新作など

3年に1度、愛知県で開催される現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ」が、今年も8月11日から10月23日まで、愛知・愛知芸術文化センターほかで開催されます。この企画発表会に参加してきました。

3回目の開催となる「あいちトリエンナーレ」。今回は「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに現代美術、舞台芸術、普及・教育、連携事業の4ジャンルでさまざまな作品の発表、事業展開を行います。3会場で開催され、100組を超えるアーティストが集結します。

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従来のアートの枠組みを越境することも、一つの特徴となっています。たとえば、パフォーミングアートでは、フラメンコの革命児と称されるイスラエル・ガルバン、能と現代音楽を融合させた舞台を創る青木涼子が参加。今までも多数の共同制作を行ってきたり、教育プログラムやアウトリーチプログラムも行ってきている山田うんは、愛知県奥三河地方で数百年継承されてきた神事の花祭をベースに、コンテンポラリーダンスを創作します。

舞台芸術部門は、パフォーミングアーツとプロデュースオペラの二つの柱から構成されています。パフォーミングアーツでは、10組が参加します。すでに発表されているアーティストに加えて、3組が追加されました。追加された3アーティストは屋外でのパフォーマンスとなり、街の中でフェスティバルを盛り上げます。

スペインを拠点とする「アニマル・レリジョン」は現代的サーカスにダンスと音楽の融合を図りながら、動物の本能や宗教に触発された作品を創作しているパフォーマンス・ユニットです。機械と人間の体をミックスした、ダイナミックな屋外スペクタクル作品『Chicken Legz』が豊橋市内で上演されます。

カンパニー・ディディエ・テロン」は、『膨らんだ冒険』シリーズと新作を上演します。風船のように膨らんだ衣装(ドナルド・ベッカーによるデザイン)が大きな視覚的インパクトがあります。新作は今回のために創作されたもので、オーディションをそのために行います。名古屋市内のまちなかでの上演です。

『虹のカーニヴァル』は、一般市民参加型のプロジェクトで、フラメンコ、日本舞踊、サンバ、アクロバット、ストリートダンス、大道芸といった身体表現でにぎわいを演出します。

そして10月7日から会期終了までの期間は、「レインボーウィークス」と称し、パフォーミングアーツの公演を集中して開催。多様な演目を短期間の滞在で鑑賞することができます。

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山田うんさんは会見にも出席し、囲み取材も行いました。
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今回の新作は、愛知県の奥三河地方に700年伝わってきた郷土芸能「花祭」がモチーフです。これは舞踊を中心とした祭りで、男性だけで踊られるものとして継承されてきました。今回、参加するダンサーは全員がこの花祭を実際に体験したとのことです。出来上がっていていて完成された祭りとして継承されてきたものを体で感じて来て、そこで流れている日本人の生き方をフィジカルに表現したいと考えているそうです。作品の長さとしては1時間を超えるものとなります。

この花祭というのは、大変ユニークなもので、舞台芸術ではないため、土間で上演されており、一般の人も観ることができる神楽です。観客、神様、パフォーマーの区別はなく、煤をかぶったりドロドロになったりするとのこと。上演スペースの上に上がるのを許されているのは、舞手と野次を飛ばす人で、野次を飛ばす人たちは応援団のように舞手に水を飲ませたり応援したりします。舞手は仮面を着用して踊るため、今回の作品も仮面をつけて踊ることを考えているとのこと。男性のみが踊り、とても複雑なステップで、衣装も非常に特徴的。ソロダンスから始まって、トリオ、カルテット等があり、年配の舞踊手による踊り、子どもだけの舞もありますが、ほとんどは青年の舞とのこと。

もちろん、この「花祭」の踊りをそのまま再現するのではなくて、コンテンポラリーダンスとして創作することになります。男性ダンサーのみを対象としたオーディションを行う予定となっています。また、名古屋市芸術創造センターの会場用には、専用の土間を意識したステージを作るそうです。


そして、プロデュースオペラとして、勅使川原三郎さんが演出/振付/プロデュースを手掛ける新作オペラ『魔笛』の上演があります。今回のテーマ「旅」にも合っている、モーツァルトの名作です。勅使川原さんにも、囲み取材をすることが出いました。

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勅使川原さんの話によれば、今回は動く音楽、動くオペラを創りたいと考えており、身体が最も重要と考え、演技というよりは音楽的な作品として挑戦的なものにしたいと考えたそうです。また、今回は、東京バレエ団のダンサーが10~15人参加します。群舞、そして合唱も動くので、良いアンサンブルが必要だし、一定の人数も必要なので東京バレエ団に声をかけようと思い立ったそうです。東京バレエ団の方からは、どのダンサーを使ってもいいと快諾を得たとのこと。すでに東京バレエ団を一度訪ねてワークショップを行い、ダンサーたちの動きを見てきましたが、出演者を決めるオーディションはまだこれからだそうです。また、佐東利穂子さんも出演して踊り、さらに「魔笛」は語りがあるので、今回は日本語で佐東さんが進行役として登場して語りを行います。合唱が50名にメーンの歌手たち、ダンサーを加えると100人を超える大規模な作品となります。

今までも、勅使川原さんは、フェニーチェ劇場での『ディドとエネアス』(パーセル)、『エイシスとガラテア』(ヘンデル)、さらには最近ではシャンゼリゼ劇場での新作『ソラリス』など、いくつかオペラを演出してきた経験があります。しかし、その中で、なぜ日本人の自分たちが、モーツァルトのオペラを上演するのか、そのことを問い続けながら答えを見つけて行きたいと考えているとのこと。今回はより身体的な、動くダンスオペラとして表現し、音楽空間を作っていきたい。『魔笛』は人間の旅を描いた作品で、その旅の先には何があるのか、未来があるような不可思議なオペラなので、難しい仕事と感じているそうですが、どの曲をとっても素晴らしい音楽で、魅力的な依頼であったと。

今回『魔笛』は愛知県芸術劇場の大空間での上演となります。空間性を作らなければならないので、抽象性を持たせて、宇宙観がありながら限定した空間を作る、舞台装置が動き、軽やかで自在なものを作り、合唱と統合できる空間を作りたいと勅使川原さんは、考えているそうです。歌手たちにも1か月のワークショップに参加してもらって、若々しい身体を表現してほしい、一方でザラストロは老練なので、ジャコメッティの彫刻のような垂直的な身体のイメージがあるそうです。『魔笛』には鳥刺しが登場しますが、鳥は旅をするとともに、大地と天を結ぶ垂直的な存在です。

オペラ『魔笛』はダンサー、歌手と違ったバックグラウンドがあり、違った身体性を持っているので、その中で共通言語を見つけて、共通の理解をしていくことが重要だと勅使川原さんは考えています。さらに、ダンサーの中でもクラシックバレエとコンテンポラリーでも動き方は違うので、お互いをどうやって理解していくかが大事になってきます。ただ、オペラも音楽もダンスも身体芸術ではあるけど言葉も重大なので、同じところに向かうことはできるのではないかと思っていて、簡単なことではないけれどもとても面白いことだと理解しているそうです。

様々な分野の人間が一緒になって作っていく作品ですが、『魔笛』という世界に生きる命になって、固定観念を溶かしてほしい、自己防衛本能を無しにして、新しい命になり、前の仕事を忘れて素になることができれば持っている以上のものができるのではないかと勅使川原さんは考えています。作品を創るということは、捉え直し、おさらいし直すということで、ある種の教育的なものが含まれてるべきであると思っているそうです。今回の「あいちトリエンナーレ」には、教育という役割もあります。

舞台芸術だけでなく、映像プログラムも含む現代美術の祭典、あいちトリエンナーレ2016。非常に楽しみです。中でも、山田うんさんの新作と、『魔笛」は決して見逃すことはできません。

2016/04/13

4/12 KARAS APPARATUS 勅使川原三郎/佐東利穂子「もう一回」、シアターX連続公演

勅使川原三郎さんのスペース、KARAS APPARATUSでのアップデートダンスシリーズも第33回。去年から、このアップデートダンスシリーズは必ず足を運ぶことにしている。毎回刺激的なダンスを観ることができるから。

Onemoretime

http://www.st-karas.com/

初日は勅使川原三郎さんのソロだったとのことだが、二日目のこの日は佐東利穂子さんのソロ。

ショスタコーヴィチの「ジャズ組曲」のワルツをエンドレスにかけて、佐東さんが延々踊り続ける。同じ音楽の繰り返しなのだが、一つとして同じ振りはない。佐藤さんは、軽やかだったりぎくしゃくしてたり、神々しかったり鋭利だったり。身体の構造がいったいどうなっているのか、と思うほどのしなやかさで旋回し、光の残像を残すようなダンスが印象的だけどそれだけではない。身体のパーツをアイソレーションして動かしたり、静止して佇むこともあったけど、常にワルツのリズムにピッタリと合致している。

佐東さんが、1時間のダンスの中で色んな顔を見せてくれた。凛とした女王様から操り人形、古いソ連映画に出てきそうなロシアの女性、バレリーナや華麗なディーヴァから混沌のさなかにいる人物まで、様々な女性像に次々と変身していくのが大変面白かった。勅使川原さん独特の振付なのに、その中でもこんなにも多くのヴァリエーションがあり、無限の引き出しを持っているかのよう。

佐東さんは、1時間休むことなくひとりで激しく踊り続けて、ついに音楽が止まってもまだ踊り続ける。音楽が再開してもう一度、今までで一番美しくて切り裂くようなシャープさと柔らかさを共存させたダンスをしばらく踊った後、音楽は再び止まるけど、それでも終わることなく踊り続けながら闇に消えていく。それは、「もう一回」まだ踊り続けられる、いや永遠に踊り続けることができるということ。一つのダンスによる奇跡を目撃しているようだった。

物語はない、純粋なダンスだけなのに、しかも同じ音楽の繰り返しなのに、こんなにも多くの変奏となっていく。ダンスの無限の可能性を改めて感じさせられた。完全な闇を実現させ、ダンスのヴァリエーションをさらに豊かにしていく照明の美しさもいつもながら凄い。

終演後のトークで、佐東さんは、「もう一度踊ることによって、きっともっと良くなると思って踊っている」と語っていた。ダンスに純粋に身を捧げた身であるのが伝わってくる。稽古の時も「もう一回」は勅使川原さんの口癖であり、海外のカンパニーでリハーサルをしている時も日本語で「もう一回」と言うので、外国人ダンサーもこの言葉を覚えてしまったとのこと。

公演は来週の火曜日まで続くけど、佐東さんソロヴァージョンの他、勅使川原さんのソロ、そしてデュオというパターンも用意されているとのことだし、「アップデートダンス」なので日々作品は変化し、進化していくので、「もう一回」ぜひ観たいと切に思った。


アップデイトダンスNo.33

「もう一回」


【出演】 佐東利穂子 勅使川原三郎

【公演日時】

4/13(水)20:00
4/14(木)20:00
4/15(金)休演
4/16(土)16:00
4/17(日)16:00
4/18(月)20:00
4/19(火)20:00

【会場】 
カラス・アパラタス/B2ホール

【料金】 
一般 予約 2500円、当日 3000円
学生 1500円(予約、当日共に)

【予約】 メール updatedance@st-karas.com


なお、4月末から、勅使川原三郎 シアターX 連続公演 もあります。
http://www.st-karas.com/camp0713-2/

勅使川原三郎はシアターXにおいて、2013年からこれまでに、 ポーランドの作家ブルーノ・シュルツを中心に、 ガルシア・マルケスやサミュエル・ベケットなどのテキストを基に 言葉とダンスの新たな関係を探求し、創作した作品はすでに8作品に及びます。 作品により、言葉とダンスの関係は、新たな姿を表して、 公演ごとに独自の異なる美しい世界を創り出してきました。 今回の新作「シナモン」言葉の破片による動体彫刻 は その原点とも言えるシュルツ作の第一短編集「肉桂色の店」から抜粋し、 再構成したダンス作品です。 5月2日から上演される「静か」は 今年1月に勅使川原の活動拠点カラス・アパラタスで初演され、 作品全編が無音の空間の中で踊られる新たな試みとなりました。

アップデートダンスの「静か」も観ましたが、これは本当にすごい作品でした。必見です。


題名通り完全に無音の中で踊る。小さな空間で音もなく、ただダンスが繰り広げられていると、
時空が歪み隔絶された異空間にいるようだ。基本的にはゆっくりだかとどまることのない勅使川原さん。
その驚くべきコントロール力と強靭さに、思わず吸い寄せられるようで、いつも以上にダンサーと観客の距離が近い。
誰もが息を潜めて凝視していた。
音がないのでいつも以上に動きに集中するし、この会場がそのまま宇宙のどこかにワープしたような不思議な感覚。
トークで、ソロで踊っていてもダンスとデュエットしていると勅使川原さんは言ってたけど、今日はこの空間や、
息を詰めた観客たち、時空と踊っているみたいだった。

(観たときのツイート)

「シナモン」
言葉の破片による動体彫刻

出演 佐東利穂子 勅使川原三郎 鰐川枝里 

日時 2016年
4月28日(木)19:30
4月29日(祝)19:30
4月30日(土)16:00
5月 1日(日)16:00


「静か」
無音が構成する時間とダンス
60分の無音が新たな時間を創出させ、その場にダンスが現れる

出演 佐東利穂子 勅使川原三郎

日時2016年
5月2日(月)19:30
5月3日(祝)19:30
5月4日(祝)16:00
5月5日(祝)16:00


料金(全席自由・税込・入場整理券番号付) 
一般/前売り 3500円 当日4000円 
学生・シニア(65歳以上)2500円※各回20枚・KARASでの予約のみ取扱い
*未就学児童の入場不可。

予約 KARAS メール ticket@st-karas.com
※公演日時・作品名・枚数・住所・電話番号を明記してお送りください。
チケットはシアターX/Confetti/チケットぴあでも発売中

劇場 東京・両国シアターX

問合せ KARAS
電話 03-3682-7441 メール info@st-karas.com

2016/04/10

マシュー・ボーンの新作は映画「赤い靴」のバレエ化

次々と革新的な作品を生み出してきた鬼才マシュー・ボーン。新作を作ると発表していたものの、タイトルは伏せられていました。しかし、有名な映画を基にしたもので、バレエ界を舞台にしたもの、と明かされていたため、名作映画「赤い靴」のバレエ化ではないかと推測されていました。

そして本当にそれが「赤い靴」であると発表されたのです。

http://new-adventures.net/the-red-shoes

アンデルセン原作、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー監督、モイラ・シアラー主演の「赤い靴」(1948年)は、幻想的で美しいバレエシーンと、ロイヤル・バレエで活躍していた現役のバレリーナ、モイラ・シアラーの踊りによって、映画史上に残る不朽の名作となっています。

今回の「赤い靴」も、マシュー・ボーンとタッグを組んできたレズ・ウェザーストーンが舞台装置と衣装をデザイン。音楽は、ヒッチコック、オーソン・ウェルズ、マーティン・スコセッシ監督作品の音楽を手掛けてきたバーナード・ハーマン。ヒロイン、ヴィクトリア・ペイジ役は、現在ツアー中の「眠れる森の美女」で主演しているアシュレー・ショーが演じることになっています。

初演は今年の11月21日にプリマスのTheatre Royal Plymouthにおいて。そののち、12月6日から2017年の1月29日まで、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場で8週間の興行となります。

映画「赤い靴」のバレエシーン。不思議な靴屋を、バレエ・リュスで活躍したレオニード・マシーンが演じています。

バレエ映画史上もっとも素晴らしいこのバレエシーンを、どのようにマシュー・ボーンが映画化するのか、とても楽しみです。

マシュー・ボーンといえば、今年の9月には「眠れる森の美女」が来日公演を行います。また6月には「ザ・カーマン」の劇場公開もあり、ファンにとってはうれしい一年となりますね。

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ブノワ賞ノミネート発表

バレエ界のアカデミー賞と称されるブノワ賞のノミネートが発表されています。

http://benois.theatre.ru/english/massmedia/news/

<振付家>
マウロ・ビゴンゼッティ 「シンデレラ」 ミラノ・スカラ座バレエ
アレクサンドル・エクマン 「真夏の夜の夢」 スウェーデン王立バレエ
ヨハン・インガム 「カルメン」 スペイン国立ダンスカンパニー、「One on One」NDT
バンジャマン・ミルピエ 「クリア・ラウド・ブライト・フォーワード」 パリ・オペラ座バレエ
ジャスティン・ペック 「Rōdē,ō: Four Dance Episodes」 ニューヨークシティバレエ
マキシム・ペトロフ 「王のディヴェルティスマン」 マリインスキー・バレエ
ユーリ・ポソホフ 「現代の英雄」 ボリショイ・バレエ
ZHANG YUNFENG 「Emperor Yu Li,Eleni Karaindrou,Wei Dou,Baoshuo Tan」北京ダンスアカデミー

<女性ダンサー>
アリシア・アマトリアン 「欲望という名の電車」(ノイマイヤー)ブランチ・デュボワ役、「兵士の物語」(ヴォルピ)悪魔役 シュツットガルト・バレエ
レベッカ・ビアンキ 「ジゼル」 ローマ歌劇場バレエ
サラ・マーンズ 「Rōdē,ō: Four Dance Episodes」 ニューヨークシティバレエ
オニール八菜 「パキータ」(ラコット) パリ・オペラ座バレエ
オクサーナ・スコーリク 「シルヴィア」(アシュトン) マリインスキー・バレエ
GINA TSE 「白鳥の湖」オデット/オディール役 スウェーデン王立バレエ

<男性ダンサー>
ジョシュア・オファルト 「白鳥の湖」(ヌレエフ) 王子役、「テーマとヴァリエーション」(バランシン)、「パキータ」(ラコット)リュシアン役 パリ・オペラ座バレエ
キム・キミン 「ラ・バヤデール」(ヌレエフ) ソロル役 パリ・オペラ座バレエ
ユーゴ・マルシャン 「ラ・バヤデール」(ヌレエフ) ソロル役 パリ・オペラ座バレエ
アマール・ラマザール 「Rōdē,ō: Four Dance Episodes」 ニューヨークシティバレエ
アレッサンドロ・リガ 「アルルの女」(プティ) スポレート・フェスティバル
ディミトリー・ザグレービン 「ドン・キホーテ」(ヌレエフ)バジル役 スウェーデン王立バレエ


ちなみに審査員は以下の通りです。

審査委員長 ユーリ・グリゴローヴィッチ
マリ=アニエス・ジロ (パリ・オペラ座バレエ)
ホセ・カルロス・マルティネス (スペイン国立ダンスカンパニー芸術監督)
JOHANNES ŐHMAN (スウェーデン王立バレエ芸術監督)
XIAO SUHUA (北京ダンスアカデミー振付部門教授)
エリザベッタ・テラブスト (元ミラノ・スカラ座バレエ芸術監督)
ユーリ・ファテーエフ (マリインスキー・バレエバレエ部門監督)
リンダ・シェルトン (ニューヨーク、ジョイスシアターディレクター)

毎年ブノワ賞は、審査員が自分の関係するカンパニーのダンサーをノミネートするのが恒例となっています。しかしその中でも、パリ・オペラ座からは唯一の女性ダンサーとしてオニール八菜さんがノミネートされたのは素晴らしいことですね。彼女はまさに今晩、マリインスキー国際フェスティバルの「ラ・バヤデール」にガムザッティ役で出演します。
審査員とあまり関係のないシュツットガルト・バレエのアリシア・アマトリアンのノミネートも快挙です。ディミトリー・ザグレービンは、6月のザハロワとレーピンの公演で来日する予定となっています。

2016/04/09

ロイヤル・バレエの2016/17シーズン

4月2日よりマリインスキー国際フェスティバルを観に行っていて、その間更新できず申し訳ありませんでした。キャッチアップしなければならないニュースがたくさんありましたね。

まずは、ロイヤル・バレエの2016/17シーズンが発表されているのでお知らせします。

http://www.roh.org.uk/news/ballet-and-dance-201617


待ち望まれていた「マイヤリング」の上演、久々となる「アナスタシア」の上演、ウェイン・マクレガーの10周年記念特集、女性振付家クリスタル・パイトの新作上演が主なトピックスです。
古典作品は「くるみ割り人形」と「眠れる森の美女」のみですが、ドル箱プログラムのため、上演回数は両方とも非常に多くなっています。またアシュトン作品の上演も「ラ・フィユ・マル・ガルデ」「真夏の夜の夢」などたくさん。



<世界初演作品が4作品>

常任振付家のウェイン・マクレガー振付の1幕ものの新作(スティーヴ・ライヒに委嘱したスコアつき)  (10–19 November 2016)

常任アーティストのリアム・スカーレット振付の1幕ものの新作 (18 May–31 May 2017)

カナダの女性振付家クリスタル・パイトによる、初の英国での委嘱作品(ロイヤル・オペラハウスでの振付家デビュー)1幕ものの新作。(16 March–24 March 2017) 
(女性振付家の作品がロイヤル・バレエで上演されるのは1999年以来のことだそうです。ロイヤルでの女性振付家作品上演の少なさはかねてから問題になっていました。ガーディアン紙の記事

ハヴィエル・デ・フルートス振付のダンスオペラ「アンファン・テリブル(恐るべき子供たち)」(音楽:フィリップ・グラス)の新しいプロダクションをバービカン劇場で上演  (27–29 January 2017)


<ウェイン・マクレガーの常任振付家10周年記念>  (10–19 November 2016)

スティーヴ・ライヒに委嘱したスコアによる1幕ものの新作(上記参照)

ロイヤル・バレエのダンサーとアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンスシアターが共演しての「クローマ」

ローレンス・オリヴィエ賞に輝いた「ウルフ・ワークス」の再演 (21 January–14 February 2017)

マーク・ロンソンによる音楽、初演ではボーイ・ジョージなど有名ミュージシャンが参加した「カーボン・ライフ」(2012年)の再演


<記念の年>

バランシン「ジュエルズ」の50周年記念

ロイヤル・オペラハウスの座付カンパニーとしての70周年記念 (「眠れる森の美女」「シンフォニック・ヴァリエーションズ」)

スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラスの80歳の誕生日を記念しての新作2本(ウェイン・マクレガー、ハヴィエル・デ・フルートス)

「くるみ割り人形」でピーター・ライトの90歳の誕生日を記念。


<リバイバルとレパートリー>

「アナスタシア」 (ケネス・マクミラン振付) 2004年以来の上演 (26 October–12 November 2016)

「マイヤリング」 (ケネス・マクミラン振付)  (28 April–13 May 2017)

「眠れる森の美女」 2006年にロイヤル・バレエの75周年を記念して初演された版(1946年版に基づく) (21 December 2016–14 March 2017)

「くるみ割り人形」 (ピーター・ライト振付) (23 November 2016–12 January 2017)

「ラ・フィユ・マル・ガルデ」 (27 September–22 October 2016)

「真夏の夜の夢」/「シンフォニック・ヴァリエーションズ」/「マルグリットとアルマン」 (以上、フレデリック・アシュトン振付) (2–10 June 2017)

「ストラップレス」「アフター・ザ・レイン」再演 (クリストファー・ウィールドン振付)

「ヒューマン・シーズンズ」(デヴィッド・ドーソン振付)

「精密の不安定なスリル」 (ウィリアム・フォーサイス振付)2002年以来のロイヤル・バレエでの上演

「ジュエルズ」(ジョージ・バランシン振付)  (1 April–21 April 2017)

「タランテラ」(ジョージ・バランシン振付)、カンパニー初演


<スタジオプログラム>

コヴェントガーデンの外での「Royal Opera House Open Up project」作品の上演

ZooNationの「The Mad Hatter’s Tea Party」上演(ラウンドハウスにて) (December 2016–January 2017)

ハヴィエル・デ・フルートス振付「アンファン・テリブル(恐るべき子供たち)」(音楽:フィリップ・グラス)のバービカン劇場での上演(上記参照)

若手振付家シャルロット・エドモンズ(ロイヤル・バレエの若手振付家プログラム研修生)とロバート・ビネ(ナショナル・バレエ・オブ・カナダの振付アソシエイト)による新作(Clore Studio Upstairsでの上演)


<映画館中継>

「アナスタシア」 2 November 2016
「くるみ割り人形」 8 December 2016
「眠れる森の美女」 28 February 2017
「ウルフ・ワークス」 8 February 2017
「ジュエルズ」 11 April 2017
「真夏の夜の夢」「シンフォニック・ヴァリエーションズ」「マルグリットとアルマン」 7 June 2017

今シーズンの日本での映画館上映は、半分だけで寂しかったので、来シーズンこそは全作品上演されると良いですよね。

2016/04/01

ロイヤル・バレエ、リアム・スカーレット振付「フランケンシュタイン」インサイト&リハーサルネット中継

ロイヤル・バレエで5月4日に初演される、リアム・スカーレット振付の新作「フランケンシュタイン」。最も注目される振付家による全幕の新作物語バレエということで、話題になっています。映画館中継も予定されています。(日本での予定は無し)

その「フランケンシュタイン」について、リアム・スカーレットが語り、リハーサルの一部も上演されるインサイトが、インターネット(公式サイトおよびYouTubeオフィシャルチャンネル)で中継されます。
http://www.roh.org.uk/news/watch-frankenstein-live-streamed-insight-event

4月7日(木)英国時間夜の7時15分から。日本との時差は8時間なので、午前3時15分となかなか見づらい時間帯です。ただ、こういったイベントも、ロイヤル・バレエは後でYouTubeで公開してくれることが多いので、それに期待しましょう。

ロイヤル・オペラハウスのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/royaloperahouse

この作品は、サンフランシスコ・バレエとの共同制作作品となっております。

映画館中継のキャストは、ラウラ・モレーラ、フェデリコ・ボネッリ、スティーヴン・マックレーが出演します。マックレーが怪物役を演じる予定です。

<追記>
中継は終わりましたが、録画を公式YouTubeチャンネルで観ることができます。

5/22 NHK-BSプレミアムシアターでウィーン国立バレエ、ルグリ振付「海賊」放映

大きな話題を呼んでいる、マニュエル・ルグリ振付、ウィーン国立バレエの「海賊」がNHK-BSプレミアムのプレミアムシアターで放映されます。

5月23日(月)0時~ (22日(日)深夜)

ウィーン国立バレエ団
「海賊」

演目:バレエ「海賊」
振付:マニュエル・ルグリ
音楽:アドルフ・アダン
出演:ウィーン国立バレエ団
管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
指揮:ワレリー・オブジャニコフ


<同時放映>
サンクトペテルブルク白夜祭2008
ワレリー・ゲルギエフ指揮
バレエ「火の鳥」「春の祭典」「結婚」

演目:「火の鳥」
音楽:イーゴリ・スオラヴィンスキー
演目:「春の祭典」
音楽 台本
     イーゴリ・スオラヴィンスキー
演目:「結婚」
音楽・台本:
     イーゴリ・ストラヴィンスキー
バレエ:マリインスキー劇場バレエ団
管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ


ウィーン国立バレエの「海賊」はDVD化もされるとのことです。ウィーン国立歌劇場のライブ配信やarteの中継の映像と同じものだと思われます。

キャスト表
http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node/home/spielplan/Spielplandetail.en.php?eventid=963915483&

Valery Ovsianikov | Dirigent ワレリー・オフジャニコフ指揮
Maria Yakovleva | Médora メドーラ: マリーヤ・ヤコヴレワ
Robert Gabdullin | Conrad コンラッド: ロバート・ガブドゥーリン
Liudmila Konovalova | Gulnare ギュリナーラ : リュドミラ・コノヴァリョワ
Kirill Kourlaev | Lanquedem ランケデム : キリル・クラーエフ
Davide Dato | Birbanto ビルバント : ダヴィッド・ダト
Alice Firenze | Zulméa ズルメア : アリーチェ・フィレンツェ
Mihail Sosnovschi | Seyd Pascha サイード・パシャ : ミハイル・ソスノヴィスキ
Natascha Mair | Odalisken オダリスク : ナターシャ・マイア
Nina Tonoli | Odalisken オダリスク : ニナ・トノリ
Prisca Zeisel | Odalisken オダリスク : プリスカ・ツァイセル


ちなみに、マニュエル・ルグリが自らオーディションで選び特別レッスンをした若いダンサーたちが、今年の「NHKバレエの饗宴」に出演します。その模様を捉えたドキュメンタリー「夢をかなえるアン・ドゥ・トロワ~ルグリと目指せバレエの饗宴」も放映されます。

5/14(土) 15:00-16:00 NHK-Eテレ「夢をかなえるアン・ドゥ・トロワ~ルグリと目指せバレエの饗宴」

5/22(日) 21:00-23:30 NHK-Eテレ 「NHKバレエの饗宴2016」


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<追記>
ウィーン国立歌劇場のサイトでの「海賊」ライブストリーミングですが、通常は14ユーロと有料ですが、現在0ユーロと表示されているので無料で視聴できるようです。
4月2日(土)ウィーン時間午後7時からですので、日本は午前2時ですが、時差を考慮して72時間以内なら視聴できるようです。

http://www.staatsoperlive.com/en/live/288/le-corsaire-2016-04-02/

Arteでのストリーミングはジオブロックがかかっていますが、Holaなどを使って視聴は可能です。
http://concert.arte.tv/fr/le-corsaire-de-manuel-legris-lopera-de-vienne

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