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« ジャパンアーツ・オールスター・ガラにエルマコフら出演/演目一部発表 | トップページ | 3/4、6 ハンブルグ・バレエ「リリオム」 »

2016/03/06

ジョン・ノイマイヤーのプレトーク

後で映像が公開されるそうなのですが、今日の「リリオム」の公演前にあったジョン・ノイマイヤーのトークについて、メモを取ったのでご紹介します。「リリオム」、素晴らしい舞台でした。

(録音していたわけではないので、多少不正確なこともあるかもしれません。また、聞き手が通訳の続きを遮るような形で話をしていたので、通訳されたところは全部は聴けませんでした。ノイマイヤー氏の英語は非常に聴き取りやすく、難しい表現もほとんど使っていませんでした)

ハンブルク・バレエ団芸術監督ジョン・ノイマイヤー プレトーク

Q『真夏の夜の夢』では、ジェルジ・リゲティの音楽が使われています。リゲティは京都賞を受章されていますよね。

J.N 『真夏の夜の夢』は3つの異なった世界を舞台にしたコメディ作品です。妖精の世界は、リゲティの音楽を使い、宇宙的な不思議な音楽で表現しています。実際の人間=貴族の存在する世界は、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」を使っています。そして小さな職人たちの世界は、手押し車のような楽器(手回しオルガン)を使って演奏しています。3つの世界を行き来しながら物語は展開し、3つの世界を明確にするために音楽を使っています」

「オルガンの演奏は原始的な音です。妖精たちの世界はクラシックとは違った音楽なのでリゲティに依頼しました。実験的な音楽で妖精の世界を表現しました。私の考えてでは、妖精の世界はロマンティックな、チュチュが似合うような世界ではなく、サイバー的な、目には見えないけど人間の世界と並行して存在している不思議な世界なのです」

「『真夏の夜の夢』は1977年の作品で、今までに200回以上も上演されてきましたが、古い作品にはなりません。一回一回がプレミア公演という意気込みで上演されています。舞台というのは、現在起きていることが明確に伝わらなければなりません。」

Q 『リリオム』で音楽をミシェル・ルグランに依頼したいきさつは?

J.N 「私は彼の長年のファンであり、また『リリオム』の物語のファンでもありました。『回転木馬』の映画でも知られている物語ですが、バレエ化をしたいと思っていました。ある日、ルグランから電話が来ました。パリ・オペラ座で「椿姫」を観て素晴らしかったので、一緒にプロジェクトをやりたいと。その時、『リリオム』をやるチャンスだと思いつきました。ルグランはポピュラー音楽の作曲家として知られていますが、クラシック音楽の教育も受けてきてクラシックにも詳しい作曲家でもあります。この作品は、異なったジャンルの音楽を組み合わせるにはぴったりだと思いました」

「踊りもそうですが、テクニック、肉体を表現する外的なものと、ダンサーの内なる部分を表現するものとのコントラストを音楽で表現しました。ジャズは人間の動き、内なる感情はクラシックと使い分けたいとも思いました」

Q 『リリオム』に登場するジュリーの子どもは原作や映画では女の子ですが、どうして男の子に変更したのですが?

J.N 「リリオムのキャラクターに新しい次元を与えたかったのです。バレエというのは現在しか表現することができません。ルイスにリリオムの少年時代を重ね合わせることができるし、愛をうまく表現できないというところも見せることができます。ジュリーがシンプルなキャラクターだけに、ジュリーがいることで、リリオムの葛藤、弱さがより表現できます」

Q 『リリオム』は現世とあの世の間の物語ですよね?このバレエは、能の影響は受けていますか?

J.N 「原作においては、この物語は伝説として村の人が話していて、物語として伝わっているものです。リリオムが息子のために星を持って帰るのは、あの世とこの世がつながっていることを象徴させています」

「能は大好きです。今回はスケジュールが忙しくて残念ながら公演は観に行けないのですが。言われてみれば能とのつながりはあるのだと思います。世界と世界の間のコミュニケーション、能の中にあるそういったつながりは私の作品の中に存在しているからです。バルーンマンは、世界の案内役としてあの世とこの世をつなぐキャラクターです。能については、意識的ではありませんが、インスピレーションを受けていると思います」

Q 「ガラ<ジョン・ノイマイヤーの世界〉」について教えてください。

J.N 「120人のダンサーとスタッフを日本に連れて行くときには、どの作品を持ってきて、作品の何を見せるかということは私の責任です。年を取って来るにしたがって自分の人生を振り返り、真摯に考えています。どの作品も、私の中にとどまっていて深い作品です。単にソリストによるパ・ド・ドゥを見せるだけではありません。バレエの中の完全なシーンを持ってくることが大切です。「バーンスタイン・ダンス」の中の『キャンディード序曲』では35人のダンサーが踊る編成となっています。『くるみ割り人形』は私のクラシック・バレエへのオマージュです。ソリストだけでなく、バレエ団でこのような作品をやっていますよというのを見せるために持ってきました。ジョン・ノイマイヤーの作品、ハンブルグ・バレエとは何かというのを見ていただけるような構成となっています」

「このような形での上演は非常にまれです。スポレートでは、野外で教会の前でガラ公演をやったことはありますが、私の作品のいろんな側面を見せる、集大成的なガラは東京のためだけの公演です。日本のためだけに作ったものです。ぜひ観てください」

ノイマイヤーが語る、ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉


ガラ公演も、『真夏の夜の夢』もとても楽しみになってきました。もちろん両方観に行きます。

http://www.nbs.or.jp/stages/2016/hamburg/index.html

ガラ公演〈ジョン・ノイマイヤーの世界〉
3月8日(火)、9日(水) ともに18:30開演 東京文化会館

『真夏の夜の夢』
3月11日(金)18:30開演 東京文化会館
3月12日(土)14:00開演 東京文化会館
3月13日(日)14:00開演 東京文化会館

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