マリインスキー国際フェスティバル、ヴィシニョーワ・ガラ他ネット中継
3月31日より4月10日まで、第16回マリインスキー国際フェスティバルが開催されます。
オープニングを飾るのは、ユーリ・スメカロフ振付、プーシキン原作の「青銅の騎士」。「青銅の騎士」はかつてザハーロフ振付の作品がありましたが、今回は音楽は同じでザハーロフ作品に基づいているものの、ほぼ新作ということだそうです。
そして4月1日には、ディアナ・ヴィシニョーワが恩師リュドミラ・コワリョーワに捧げたガラ公演「Diana Vishneva. Tribute to a Teacher」が開催されます。こちらのガラ公演がMariinsky.tvでネット生中継されます。
第一部は、コワリョーワの教え子を中心とした出演者によるガラです。
エカテリーナ・ボルチェンコ(ミハイロフスキー劇場)、オルガ・エシナ(ウィーン国立バレエ)、ソフィア・グメロワ、アリサ・ペトレンコ(以上マリインスキー・バレエ)、オルガ・スミルノワ(ボリショイ・バレエ)、クリスティーナ・シャプラン(マリインスキー・バレエ)、ニカ・ティヴィタリア(モスクワ音楽劇場)、ディアナ・ヴィシニョーワ、ズラータ・ヤリニッチ(以上マリインスキー・バレエ)
ティムール・アスケロフ、ヴィタリー・アメリシコ、アレクサンドル・ベロボロドフ、ロマン・ベリャコフ、エフゲニー・イワンチェンコ、イーゴリ・コールプ、ダニーラ・コルスンツェフ(以上マリインスキー・バレエ)、ロマン・ラツィク(ウィーン国立バレエ)、ウラジーミル・マラーホフ、アルチョム・オフチャレンコ(ボリショイ・バレエ)、アレクサンドル・セルゲイエフ、アレクセイ・チュチュンニク、ナイル・ヤニケエフ、アンドレイ・エルマコフ(以上マリインスキー・バレエ)
第二部は、ハンス・ファン・マネン振付「LIVE」
ディアナ・ヴィシニョーワ、コンスタンチン・ズヴェレフ
コワリョーワは、キーロフ劇場においてフロリナ王女、ミルタ、森の女王と言った役を踊った後引退し、以後35年以上に渡ってワガノワ・アカデミーで教鞭を振るい、多くの名ダンサーを生み出してきました。中でも、コワリョーワの業績を世界に知らしめたのがディアナ・ヴィシニョーワだったというわけです。
もう一つ、4月7日の「若手振付家のためのワークショップ」がネット生中継されます。
今回は4人の振付家による5作品が上演されますが、中でも、現在ボリショイ・バレエのリーディング・ソリストを務めているアンドレイ・メルクリエフの作品があるのが注目されます。また、マリインスキー・バレエの団員であるマキシム・ペトロフは、このワークショップで何回か作品が上演されており、昨年に開催されたコルスンツェフ、コールプ、イワンチェンコのためのガラ「ダンスの騎士たち」で、コールプのために「王のディヴェルティスマン」を振付けています。マリインスキー・オペラのバレエシーンにも作品を提供している注目株です。
ロシアと日本の時差は6時間です。ヴィシニョーワ・ガラは19時30分開演、若手振付家のためのワークショップは19時開演なので、日本では25時30分もしくは25時という遅い時間となってしまいますが、Mariinsky.tvの中継は、次の中継までしばらくアーカイブを残してくれているので、少なくともあと1日後までは視聴できると思います。
今年のマリインスキー国際フェスティバルは、パリ・オペラ座バレエが大きく参加しており、クロージングとなるガラでは、バンジャマン・ミルピエ振付でオペラ座でも今シーズン上演された「La nuit s’achève」が上演されます。この作品には、オペラ座からアマンディーヌ・アルビッソンとエルヴェ・モローも出演。ほかに様々なディヴェルティスマンと、「シンフォニー・イン・C」が上演されます。ディヴェルティスマンには、シュツットガルト・バレエからダニエル・カマルゴが出演します。
このほか、4月4日の「ジゼル」にはエヴァン・マッキー(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)が、4月5日の「白鳥の湖」にはエロイーズ・ブルドン(パリ・オペラ座)が、4月8日の「眠れる森の美女」にはヒーセオ(ABT)が、そして4月9日の「ラ・バヤデール」にはガムザッティ役でオニール八菜さん(パリ・オペラ座)がゲスト出演します。また、4月6日には、ペルミ・バレエがゲストカンパニーとして登場し、「三人姉妹」、ダグラス・リー振付「When the Snow Was Falling」 、「レ・パルティヌール」が上演されます。
記者会見映像
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