最近のコメント

BlogPeople


2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« NBAバレエ団新作公演「死と乙女」記者会見 | トップページ | バレエの王子さま公演 7/15-18 »

2016/03/04

セルゲイ・フィーリンは3月以降もボリショイ・バレエに残留

ボリショイ・バレエの芸術監督、セルゲイ・フィーリンの契約は3月17日に切れて、彼は退任する予定です。後任は、元マリインスキー・バレエの芸術監督で、ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督であるマハール・ワジーエフ。

フィーリンに対しては、退任後もボリショイ劇場でポストを用意するという、ウラジーミル・ウリン総裁の提案がありました。

そして、フィーリンはボリショイ劇場において、若い振付家のためのワークショップを率いるという職務に就くことになると、ウリンは発表しました。

http://tass.ru/kultura/2707013

「ここ数年においてボリショイで成功してきたユース・オペラプログラムに倣い、クリエイティブな教育を推進するためにワークショップを開設し、フィーリンはそのリーダーとなります。このイニシアティブのための基金は、ボリショイ劇場の評議員会によって提供されます」とウリンは語りました。

「ボリショイ劇場は、もちろんその偉大な伝統、古典バレエのレパートリーなしでは存続できません。しかしながら、劇場は新しい芸術作品を生み出すことでのみ、成長し存続することができるとも深く確信しています。この劇場のアーティストたちと仕事をするコンテンポラリーの振付家を、私たちがコンスタントに探していることは偶然ではありません。ジャン・クリストフ・マイヨー、ウェイン・マクレガー、ユーリ・ポソホフ、ポール・ライトフットとソル・レオン、クリストファー・ウィールドン。私たちの未来、21世紀において作品を創造する振付家について考えることは非常に重要だと考えています。そして私は、セルゲイ・フィーリンがこの活動を率いることに同意したことを嬉しく思います」

フィーリンもまた、この仕事を引き受けたことを認めています。「ボリショイ劇場は、私のプロとしての活動とずっと関係してきました。長年バレエ・ダンサーとして活動してきて、自分に作品の役柄を振付ける振付家と共に仕事をすることがどんなに重要なことかはよく知っています。そして、ボリショイ・バレエの芸術監督として、常に新しい振付家をどのように招くかという問題に直面してきました。実を結ぶようなバレエの芸術の開発は非常に重要であり、現代的で面白く、オリジナリティのある、ロシア人の振付家が必要とされています。そのため、ボリショイ劇場においては、アレクセイ・ラトマンスキーが種をまいた後の土壌に若い振付家のための常設のワークショップを創ることは、とても重要だと私は思います」とフィーリンはコメントしました。

ウリンによれば、ワークショップを創るというアイディアにおいては、若い振付家にバレエ作品のプロダクションを創ってみる機会を与えるだけでなく、著名な振付家によるマスタークラスや、様々なカンパニーにおける研修といった、学びのプロセスを通して、若い才能を開発するということも含まれているとのことです。

「若い振付家のラボラトリーで生み出された作品は、非常にクリエイティブで面白く、そして必要なものとなってくるし、ボリショイにとって根本的に重要なことです」とウリンはフィーリンに語りました。

********
A New Bolshoi?
こちらは、新芸術監督のワジーエフの下で、ボリショイ・バレエはどうなっていくのかを占った記事です。

http://dancemagazine.com/news/a-new-bolshoi/

ミラノ・スカラ座の芸術監督であるワジーエフが、フィーリンの後任となると発表されたのは10月でした。

2013年の硫酸襲撃事件によって、フィーリンは視力に障害を負ってしまったのですが、彼がボリショイの芸術監督を退任するのは、目の障害が理由ではありません。ウリンの前任であったアナトリー・イクサーノフ前総裁は、主に管理的なことを手掛けて芸術面はフィーリンに任せていましたが、ウリンは彼自身がボリショイの芸術的な方針も権限を持つ方向に舵を切りました。

ウリンが、昨年夏にフィーリンの契約は更新されないことを発表した時、次期芸術監督の権限は削減され、事務的な仕事を中心とした業務を主に担当するとしました。

ところが、次期芸術監督のワジーエフは13年間マリインスキー・バレエの芸術監督を務めて、ザハロワ、ヴィシニョーワ、オブラスツォーワといったスターを育て、2009年にスカラ座へ移りました。スカラ座の芸術監督となってからは、セルゲイ・ヴィハレフやアレクセイ・ラトマンスキーによる復元作品を中心にした新作を上演して成功を収めてきました。ロシアバレエの現実面を熟知している一人です。

ワジーエフがマリインスキー・バレエを去ったのは、マリインスキー劇場のワレリー・ゲルギエフ芸術監督がバレエについても口を出してきたことを嫌ってのこと。また、スカラ座においては、悪名高い労働組合との対決も制しており、ウリンの下で素直に彼の言うことに従うとは考えにくいと想定されています。ワジーエフは、ボリショイでの方針について語るのは時期尚早としていますが、すでにラトマンスキーの作品をボリショイに復活させたいと語っており、またフォーサイスをお気に入りの振付家としています。

フィーリンは、ジャン・クリストフ・マイヨーの「じゃじゃ馬馴らし」などの新作、そして「オネーギン」、「椿姫」といった作品を導入して成功を収めてきました。さらに、ラントラートフ、スミルノワといった新しい世代も台頭してきました。しかし、特に襲撃事件以降は、グリゴローヴィッチ版「愛の伝説」のリバイバルや、ファジェーチェフ版「ドン・キホーテ」の新しいプロダクションなど、古いソヴィエトの伝統に回帰する方向性も出てきています。フィーリンの振付家ワークショップも設立されるわけですが、ワジーエフはどのような着地点を見つけることでしょうか。

ボリショイ・バレエin シネマ、次の上映作品は、この新制作「ドン・キホーテ」です。

http://bolshoi-cinema.jp/lineup.html
日本では、2016年4月20日(水)に映画館で観ることができます。(現地では4月10日に上演)

« NBAバレエ団新作公演「死と乙女」記者会見 | トップページ | バレエの王子さま公演 7/15-18 »

バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« NBAバレエ団新作公演「死と乙女」記者会見 | トップページ | バレエの王子さま公演 7/15-18 »