ジョージ朝倉「ダンス・ダンス・ダンスール」第一巻
週刊ビッグコミック・スピリッツに、バレエ・コミック「ダンス・ダンス・ダンスール」(ジョージ朝倉)が連載中です。そしてコミックの第一巻が発売されました。
http://spi-net.jp/weekly/comic057.html
村尾潤平、6歳。姉の発表会に出演したゲストダンサーの影響でバレエに魅了された彼は、周囲に揶揄されながらも、自らの衝動に付き従う。踊っている時だけ、少年の中で、星が爆ぜる――。 そんな彼を襲った、父の突然の訃報。「男らしくならねば」――悲壮な決意のもと、潤平はその道を諦めることに。そして数年後…中二になった潤平に、転校生の美少女・五代 都が近づく。「一緒にバレエやろうよ!」。彼の中の衝動が今、再び星を散らし爆発する!!
こちらで第一話の試し読みをすることができます。
http://spi.tameshiyo.me/DANCE01SPI
この試し読みが面白かったので、一巻を買ってみました。
映画化された『恋文日和』『ピース オブ ケイク』で知られるジョージ朝倉は、女性コミック中心の漫画家ですが、今回は、王道の少年コミック。普通の男の子が、バレエを習うのは恥ずかしい、男らしくないのでは、と悩みつつも身体の中の「踊りたい」という強い衝動、そして転校生の都(このネーミングが良いですよね)への淡い恋心から、バレエダンサーとしては遅い中学2年で本格的にバレエを始めることになります。謎のひきこもり天才バレエ少年ルオウなど、気になるキャラクターも登場します。
バレエの基本が全くできていないけれども、踊りたいという強い気持ちに突き動かされた潤平のダンスが、ダイナミックで生き生きとした作画で表現されています。本格的にプロを目指すには遅い年齢でのスタートで、果たして彼はどこまで行けるのか。これから先が楽しみです。
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コメント
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こんばんは。
こちらのBlogの紹介を読んで、本日早速買って読んでみました(*^-^)
「絢爛たるグランドセーヌ」といい、今は少女漫画ではないのですね、バレエ漫画の掲載誌は。「アラベスク」や「Swan」が私たちをバレエに導いたように、これらの作品で男性がバレエに関心を持ってくれると良いですね。
投稿: shushu | 2016/02/18 23:56
shushuさん、こんにちは。
私の世代、そしてもう少し上の世代の方は、みんなSWANとアラベスクを読んで育っていて、バレエにハマった方も多かったみたいですね~(私は実はバレエを観るようになってから読んだクチで…どちらかといえば少年マンガ好きだったので)
確かに、少女マンガよりは少年マンガのほうが今はバレエと親和性が高いのかもしれません。SWANやアラベスクは作者の方が本当にものすごくバレエのマニア、という感じの内容でしたが、今はもっと、普通の子たちがバレエをやるようになった時代なんだな、と。マックレーの「バレエヒーローファンタジー」もそうですが、男の子がバレエですごい技を見せるのがカッコいい、そんな時代になってきて、男の子もたくさんやるようになるといいですよね。
投稿: naomi | 2016/02/19 02:01