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« 2/17(水)ボリショイ・バレエ「じゃじゃ馬馴らし」の映画館上映 | トップページ | オランダ国立バレエの2016-7シーズン »

2016/02/16

2/10 「を こ」 関かおりPUNCTUMUN

初めて行った森下スタジオ。行きはグーグルマップを見ながら何とかたどり着いたのですが、帰り思いっきり道に迷ってしまいました。

http://www.kaoriseki.info/

振付・演出: 関かおり
演出助手:後藤ゆう、矢吹唯
出演: 北村思綺、後藤ゆう、小山まさし、鈴木清貴、毛利アンナ可奈子、矢吹唯、関かおり

タイトルは、古語の「をこ」(おろかな、ばかげている、こっけいな、おこがましいなどの意)
“warning order” ”wipe out” ”carbon monoxide” 等の略語より。
発音は「オ・コ」。
 
おろかなこ
 
わたしたちは いつでも ここ に もどれる
 
わたしたちは いつも ここに もどる もどされる
 
あたたかくも かなしくも

(プログラムより) 

白い幕で囲まれたかなり広い舞台には砂が敷き詰められており、暗がりの中で塊になっている7人のダンサーたち。少しずつ照明が明るくなる。全員、肌色のレオタードを着用。基本的にはほぼ無音で、ごくまれに、水の流れる音など、少し環境音的な音が聞こえることもあるけれども、音がないので観客も自分の五感を研ぎ澄まし、緊張感を持って舞台に見入る。客席から聞こえる咳や椅子の軋みなど小さな雑音ですら、効果音に聞こえてしまうほど。ダンサーたちの動きは基本的にとてもゆっくり。群れていて不思議な動物っぽく見える時もあれば、それぞれの動きがドラマティックな静止画のようになって、カラヴァッジオの絵画のように見えることもあった。

ダンサーがお互いリフトしたりよじ上ったり、少し組体操っぽく積み上がったりとアクロバティックなこともあれば、芋虫のようにうねうね這うこともある。摩訶不思議なのだけど、時々はっとするような美しい瞬間がある。塊が分裂していくつかの塊に分かれたようにも思えて、アメーバのような有機体が形を変えたり分裂しているのかなと思わせたり。砂の上に残るダンサーの動いた跡、暗転も時々入り、人が消えたり現れたりする。明暗を繊細に操る絶妙な照明効果。ソロも、最後の男性ダンサー(鈴木清貴さん)による奇妙ながらも雄弁で印象的なものがあったけど、ダンサーたちがキャタピラーのように、また別の形でも塊になって動くのが、とにかく不思議な生き物っぽくて妖しくて面白かった。

関さんの作品を観るのは初めてだったけど、コンテンポラリーダンスの中でも、私が観て来たものとはまた全然違った感じのユニークさがあって、刺激的な体験だった。舞台空間の持つ、世界から隔絶されたような魔力が発揮された逸品。

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