パリ・オペラ座バレエの2016-17シーズン速報
パリ・オペラ座バレエの2016-17シーズンの発表が2月10日の予定ですが、会員宛てに一足先にラインアップが届いたようでTwitterでアップしている方がいました。
(ゲストカンパニー)アメリカン・バレエ・シアター「眠れる森の美女」 ラトマンスキー振付
シーズン・オープニング・ガラ
Sehgal(新作)、ペック「In Creases」、クリスタル・パイト(新作)、フォーサイス「Blake Works」
バランシン「モーツァルティアーナ」「ヴァイオリン・コンチェルト」「ブラームス・シューンベルグカルテット」
チューダー「葉は色あせて」、ミルピエ(新作)
ヌレエフ「白鳥の湖」
(ゲストカンパニー)ドレスデン・バレエ「インプレッシング・ザ・ツァー」(フォーサイス)
マクレガー「Tree of Codes」(新制作)
バランシン「真夏の夜の夢」(新制作)
Dimitri Chamblas とボリス・シャルマッツ「A Bras-le-corps」(新制作)
パリ・オペラ座バレエ学校公演
カニンガム「Walkaround Time」、フォーサイス「Trio」、「Workwithinwork」
ロビンス「エン・ソル」、バランシン「ラ・ヴァルス」、シェルカウイ「ボレロ」
ベルトー、ブーシェ、ヴァラストロ、ポール (新作) オペラ座ダンサーによる振付作品
ラコット「ラ・シルフィード」
ミルピエ、Philippe Parreno (新作)
こちらのプログラミングは、ミルピエが組んだものです。
予想されていた通り、古典全幕はヌレエフの「白鳥の湖」、あとはラコットの「ラ・シルフィード」のみです。全幕が少なく、あとはバランシンの「真夏の夜の夢」がレパートリー入りするのが大きなところでしょうか。
マクレガーの「Tree of Life」、Dimitri Chamblas とボリス・シャルマッツの「A Bras-le-corps」は、それぞれの振付家が自身のカンパニーに振付けた作品です。
また、振付家養成に力を入れると言っていた通り、セバスチャン・ベルトー、ブルーノ・ブーシェ、シモン・ヴァラストロ、ニコラ・ポールという現役ダンサー4人がそれぞれ作品を発表します。ブルーノ・ブーシェはオペラ座の外ではかなり作品を創ってきました。また、ニコラ・ポールについては今までにもいくつかオペラ座に振付けて来た実績があります。
SehgalはおそらくTino Sehgalのことですが、彼は振付家というよりはアーティストとして著名な人。彼の考えた指示をパフォーマーが実行するということをやっているので、オペラ座でどのような作品を創るのかは非常に興味深いところです。
やはりミルピエカラーが濃厚に出ているレパートリーで、シーズン終わりを飾るミルピエの新作が、彼の最後の贈り物となることでしょう。Philippe Parrenoは振付家ではなくアーティストなので、ミルピエとの共同作業ということになるのではないかと思います。
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