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2015年12月

2015/12/25

11/26 マリインスキー・バレエ「ジュエルズ」

マリインスキー・バレエの日本公演、終わってからだいぶ過ぎてしまって遅くなってしまったが、一応備忘録として「ジュエルズ」から始めたいと思う。

「エメラルド」を観たときには、素敵だけどまあこんなものかな、と思っていたのだが、「ルビー」を観て凄い、と興奮し、「ダイアモンド」を観たときには、なんという美しいものを見せていただいたのだろうかと感謝の気持ちでいっぱいになった。

バランシンと言えば、もちろんNYCB(ニューヨークシティバレエ)を創設した人であり、アメリカのバレエの父である。でも、もともとバランシンはグルジア人でロシアバレエ界で活躍し、アメリカへと渡ったわけであり、彼のルーツはロシアにあるわけだ。「Bringing Balanchine Back」というNYCBのサンクトペテルブルク公演のドキュメンタリーがあって、これはまさに、バランシンを故郷に連れて帰るという意味合いがあった。「ジュエルズ」がマリインスキー・バレエで初演されたのは1999年だが、チャイコフスキーの交響曲3番を使用した「ダイアモンド」は帝政ロシアをイメージし、「白鳥の湖」を思わせるところもある作品であり、まさにマリインスキー・バレエを象徴させるような作品のように見える。

幕が開くと目に入るのは、NYCBで初演された時と同じピーター・ハーヴィーによる舞台美術と、カリンスカの衣装。まずは舞台の上に存在するものすべての華麗な美しさに息をのむ。まさに宝石箱の世界。マリインスキー歌劇場管弦楽団の演奏も見事だ。


「エメラルド」

フランスをイメージしたという「エメラルド」はフォーレのゆったりとして郷愁も感じさせる音楽がエレガント。最初のペアのセルゲーエフは先は細いけれど非常に端正でクラスノクーツカヤも上半身の動きが柔らかく優雅。シシリエンヌのブリリョーワは音楽性が豊かで動きが大きく、難しい動きもしっかりと音楽に寄り添っていた。トロワのラティポフは元気は良いのだが、丁寧さが欲しい、もう少し頑張れ、といったところ。


「ルビー」

打って変わってジャジーでモダンなストラヴィンスキーの「ルビー」。腰をひねったり突き出したり、ちょっとレビューっぽいところもあったり、なるほどアメリカ、というイメージに合う。キャスト変更で、この役を踊って全米ツアーで大人気を博したコンダウーロワが入ってくれたのが嬉しい。長身で小気味よくダイナミックでありながら、女らしくエレガントな中にセクシーなところも見せてくれるコンダウーロワ、これは評判通りのはまり役だった。メーンのカップルは、バトーエワとキミン・キム。バトーエワは溌剌としていてキュート、身体能力にも音楽性にも優れている。大きなグランバットマンもバシっと音通りに決まる。キムも、飛び跳ねるような元気さ、軽やかさがあって良かった。


「ダイヤモンド」

クラシック・バレエの美しさを凝縮した「ダイヤモンド」。最初に出てくるコール・ド・バレエを観ても、舞台の上にいるダンサーすべてがあまりにも美しいので目が眩むほど。マリインスキー・バレエならではの、プロポーションの美しさ、研ぎ澄まされていながらも柔らかいポール・ド・ブラ、しなる膝下と伸びやかなつま先。

クリスティーナ・シャプランは、清らかな透明感があって、ガラス細工のような繊細なバレリーナ。まだ恋を知らないような美少女の面差しで、長く細い四肢をしなやかに優雅に動かすと空気も一緒に動くのが感じられる。ただ同時に、神経が細いのか、慎重に踊っているのも感じられて、観る方も少し緊張しながら見守ることになった。それが彼女の独特のデリケートさにもつながっていて、魅力ともなっているし、ストーリーのない「ダイヤモンド」の中にあって、密やかなドラマ性を加えることにもなる。後半、シャプランの踊りが不安定になってピルエットの軸がずれてしまったり、ポワントが少し弱くなったように感じられたが、まだ花が開き切っていない時期の彼女を観ることができたのも幸せな経験だと感じた。大変な逸材であるのは間違いない。
アスケロフは、脚が美しいダンサーで、トゥール・ザン・レールもきちっと綺麗に5番に入り、マネージュの時のピンと伸びた脚のライン、つま先も美しい。「白鳥の湖」や「ライモンダ」を思わせる部分がある「ダイヤモンド」の中で、恭しく女性ダンサーに跪くところも様になった。

「ダイヤモンド」は群舞も加わった全員が交差するように動いてフォーメーションの変化を繰り広げていくコーダに圧倒的な至福感がある。これほどまでの法悦に包まれるクライマックスもないくらい。踊り、チャイコフスキーの音楽、舞台美術、この圧倒的な美しさの洪水の中で死んでしまったら、これもまた幸せな最期かもしれないけれど、今死んでしまったらもう素晴らしい舞台は観られないわけなので、やっぱり死なない方がいい。


≪ジュエルズ≫<全3部>


振付:ジョージ・バランシン
舞台指導:カリンフォン・アロルディンゲン、サラ・リーランド
     エリーズ・ボーン、ショーン・レイヴァリー
舞台美術:ピーター・ハーヴィー
衣装:カリンスカ
衣装復元監修:ホリー・ハインズ
初演版照明:ロナルド・ベイツ
照明:ペリー・シルヴィー
舞踊監督:ユーリー・ファテーエフ
指揮:アレクセイ・レプニコフ
管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団

<出演>
第1部≪エメラルド≫
音楽:ガブリエル・フォーレ
≪ペレアスとメリザンド≫≪シャーロック≫より

ヴィクトリア・クラスノクーツカヤ
アレクサンドル・セルゲーエフ
ヴィクトリア・ブリリョーワ  
ローマン・ベリャコフ
ナデージダ・ゴンチャール   
スヴェトラーナ・イワノワ
エルネスト・ラティポフ

第2部≪ルビー≫
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
≪ピアノとオーケストラのためのカプリッチョ≫
リュドミラ・スヴェシニコワ(ピアノ)

ナデージダ・バトーエワ
キミン・キム
エカテリーナ・コンダウーロワ
デニス・ザイネトジノフ
ワシリー・トカチェンコ
ヤロスラフ・バイボルディン
アレクセイ・ネドヴィガ

第3部≪ダイヤモンド≫
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
≪交響曲第3番≫より(第1楽章を除く)
クリスティーナ・シャプラン
ティムール・アスケロフ
エレーナ・アンドローソワ
エカテリーナ・イワンニコワ
ディアナ・スミルノワ
ズラータ・ヤリニチ
ローマン・ベリャコフ
ヤロスラフ・プシュコフ
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2015/12/21

BBCのルドルフ・ヌレエフ・ドキュメンタリー「Rudolf Nureyev - Dance to Freedom」

BBCが、ルドルフ・ヌレエフの亡命までの4か月間について再現したドキュメンタリー・ドラマ「Rudolf Nureyev - Dance to Freedom」が昨日放映されました。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b06t3j8q


1961年という冷戦時代に、キーロフ・バレエが西側へのツアー中、いかにパリでヌレエフが亡命して生きる伝説となったかを描いている再現ドラマが中心となっています。ヌレエフ役を演じているのは、ボリショイ・バレエのプリンシパル、アルチョム・オフチャレンコで、舞台やリハーサルなど踊るシーンもたくさん登場します

このドキュメンタリーには、キーロフのツアーで彼のパートナーを務めていたアラ・オシペンコ、彼のキーロフでのライバルだったセルゲイ・ヴィクロフ、さらに彼の親しい友人だったクララ・セイント、さらに振付家のピエール・ラコットも登場しています。さらに、ソビエト時代にツアーを監視していたKGBの士官などにも取材した映像が登場します。

この番組についてのGuardian紙の記事
http://www.theguardian.com/stage/dance-blog/2015/dec/14/rudolf-nureyev-dance-to-freedom-bbc-documentary-film

追記:この番組、視聴しました。

事件の当事者の証言が多数あって、大変面白かったです。彼のパートナーを務めていたアラ・オシペンコは、この事件の後10年間、海外ツアーに出ることが許されませんでした。パリ公演で同室だったユーリ・ソロヴィヨフは1977年に自らの命を絶ってしまいますが、彼の未亡人タチヤーナ・レガート(現ロイヤル・バレエのサラ・ラムの師でもあります)が、彼が語っていたことについて振り返っています。ヌレエフと個人的に親しかったピエール・ラコットとギレーヌ・テスマー夫妻、さらに、画面には登場しませんが、彼の亡命を手助けしたクララ・セイント(当時のパリ社交界の花形)の音声インタビューも聴くことができます。

ヌレエフ役を演じたアルチョム・オフチャレンコは、容姿もヌレエフに似ているところがありますし、魅力的なうえ非常に演技が達者なことに驚かされます。ヌレエフよりはすらりとしていて野性味は薄いのですが、踊りの場面も素晴らしいし、かの有名な亡命シーンも非常にドラマティックに、鮮烈に描かれています。再現ドラマは、60年代のパリの雰囲気もたっぷりあります。カンパニーでの生活態度が悪くて個性派だったヌレエフを抑圧しようとした当時のソヴィエト社会とキーロフ・バレエ。パリ公演で滞在中にラコットやセイントら、多数のフランス人と交際した彼が危険分子扱いされ、消されてしまうのではないかという恐怖心を抱いたことが、亡命の動機のように描かれています。一方で、クララ・セイントがCIAとも交流があったり、彼の亡命を手引きした人達の存在があったことから、仕組まれた部分もあるのではないかということを匂わせてもいます。いずれにしても、興味深いドキュメンタリーなので、日本語字幕で観ることができればよいな、と思いました。

2015/12/20

12/17 シルヴィ・ギエム「ライフ・イン・プログレス」

シルヴィ・ギエム「ライフ・イン・プログレス」

http://www.nbs.or.jp/stages/2015/guillem/

ついに迎えてしまったシルヴィ・ギエムのフェアウェル・ツアー。12月30日のファイナル公演もあるとはいえ、この公演こそが、彼女の伝えたかったものなのだろうなと感じながらの鑑賞となった。引退ツアーであるにもかかわらず、ここで彼女が踊る3作品のうち2つは新作。最後の最後まで前に進んでいき、新しいものを貪欲に吸収して最高のものを見せてくれた、彼女らしいプログラム。彼女の存在が無ければ、新作の現代作品中心の公演が日本で5回分、完全にソールドアウトとなることもなかっただろう。彼女のおかげでこのプログラムを観ることができたことにも、感謝したい。

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- 東京バレエ団初演 -
イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド
振付:ウィリアム・フォーサイス 音楽:トム・ウィレムス(レスリー・スタックとの共同制作)
演出・照明・衣裳:ウィリアム・フォーサイス 振付指導:キャサリン・ベネッツ

川島麻実子 渡辺理恵 秋元康臣
河合眞理 崔 美実 高橋慈生 伝田陽美 松野乃知 吉川留衣

ギエムの印象の強いこの作品を、東京バレエ団が初めて踊った。なんといっても目を引きつけられたのは、今シーズン入団した秋元さん。古典が上手い人なのはわかっていたけど、このような作品でも、カリスマ性と大胆な動きができて、非常にスタイリッシュ。日本人男性らしからぬ、マスキュランな魅力があった。川島さん、渡辺さんはじめ、みなさんテクニックがあって美しいダンサーばかりだし、正確に踊っているのだけど、フォーサイス特有の粘り気、少し外した音取りや大胆さがもう少しあると、もっとそれらしく見えると感じた。


ドリーム・タイム
振付・演出 :イリ・キリアン 振付助手:エルケ・シェパース 音楽:武満徹 オーケストラのための「夢の時」(1981)
装置デザイン:ジョン・F. マクファーレン 衣裳デザイン:ジョン・F. マクファーレン
照明デザイン:イリ・キリアン(コンセプト)、ヨープ・カボルト(製作) 技術監督、装置・照明改訂:ケース・チェッベス

吉岡美佳 乾 友子 小川ふみ
木村和夫 梅澤紘貴

この作品を観るのは初めてだけど、神事が行われそうな舞台美術も、作品自体も東洋的で美しく、このバレエ団にはよく合っている作品だと感じた。木村、吉岡のベテランペアは、スピリチュアルな世界を表現しているのに適していて眼福。トリオでの踊りを効果的に取り入れていて、厳かで神秘的な雰囲気に包まれた。ラストの、木村さん、梅澤さんが吉岡さんをリフトするところは、緊張感が漂うけど効果的なエンディング。


テクネ
振付:アクラム・カーン
音楽:アリーズ・スルイター(マッシュルーム・ミュージック・パブリッシング/BMGクリサリス、
プラサップ・ラーマチャンドラ、グレイス・サヴェージとの共同制作)
照明デザイン:アダム・カレー、ルーシー・カーター 衣裳デザイン: 中野希美江 リハーサル・ディレクター:ホセ・アグード

シルヴィ・ギエム
パーカッション:プラサップ・ラーマチャンドラ ビートボックス:グレイス・サヴェージ ヴァイオリン、ヴォイス、ラップトップ:アリーズ・スルイター

ここからギエム登場。舞台の真ん中には、銀色の木のような構造物があり、3人のミュージシャンも舞台の後方に。始まりは照明が非常に暗くて、地を這うような動きのギエム。短めの髪のウィッグをかぶってミニ丈のドレスを着ていると、より若く見えて少女のよう。やがて立ち上がったギエムは、木の周りをぐるぐるとシェネしたりいろいろな回転技を見せ、そして自分を解き放つように脚を鋭く振り上げたりする。生の声(ビートボックスと歌声)が響き、内省的でひそやかな小宇宙が展開するなかで、ざわめきのように踊りが響く。ここでもギエムの強靭さや完璧なフォルムが観られるのだけど、技術だけが際立つことはない。


デュオ2015
振付:ウィリアム・フォーサイス 音楽:トム・ウィレムス
照明:タニヤ・リュール ステージング:ブリーゲル・ジョカ、ライリー・ワッツ

ブリーゲル・ジョカ、ライリー・ワッツ

後半で唯一、ギエムが踊らない作品。フォーサイスが96年に振付けた作品を、今回のツアー用に改作。フォーサイス・カンパニーに所属していた二人の男性ダンサー。はじめは無音から始まり、二人が掛け合いのように踊ったり、呼応したりしなかったり、何とも絶妙の距離感を保っている。二人とも非常にしなやかな体の持ち主で、少しゆるい感じの動きが何とも言えず心地よいけど、そう思ったら鋭い瞬間もあり、常に緊張感が漂っていて退屈することがない。そして、ほんの一瞬だけど、黒い服に髪をまとめたギエムが割って入る。


ヒア・アンド・アフター
振付・演出:ラッセル・マリファント
照明デザイン:マイケル・ハルズ 音楽:アンディ・カウトン 衣裳デザイン:スティーヴィー・スチュワート

シルヴィ・ギエム、エマヌエラ・モンタナーリ

ミラノ・スカラ座の女性ダンサー、エマヌエラ・モンタナーリとの共演。同じ衣装に身を包んだ二人は、シンクロするように同じ動きを見せたり、左右対称の動きをしたり、お互いを補完するように動く。ゆっくりと彫刻的な動きから始まるが、非常に速い音楽に合わせて踊るところもあり、同じマリファント振付の「TWO」と同様に、残像を残すような腕の動き、素早いバットマンなども。ゲーム盤のような照明のセッティングはユニークで、ゲームのキャラクターのようにも見える。二人でユニゾンの動きをすると、どうしてもギエムの方が可動域が広くて大きく踊っているのがわかってしまうところもあるが、お互いを引っ張り合ったり、背中を預け合ったり、女性同士の緊張感と同志愛のような関係性が感じられてスリリング。かと思ったら、最後に音楽は思いがけずヨーデルとなって、リラックスした雰囲気にもなるのが面白かった。


バイ
振付:マッツ・エック
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ピアノソナタ第32番 Op.111 第2楽章(演奏:イーヴォ・ポゴレリチ)
装置・衣裳デザイン:カトリン・ブランストローム 照明デザイン:エリック・バーグランド 映像:エリアス・ベンクソン
共同プロデュース:ストックホルム・ダンセン・フス

シルヴィ・ギエム

前回も観たこの作品、彼女とのお別れにふさわしい一作だ。12月30日のファイナルも観に行くけど、本当は、この作品で彼女を送り出した方がいいような気がする。扉の映像の中から抜け出してきた、ちょっとあか抜けない服装のギエム。カーディガンと靴、靴下を脱ぎ棄てて、奇妙さを感じさせながらも、未だ衰えない圧倒的な身体能力で美しく伸びやかにグランジュッテしたり、軽やかにパ・ド・シャしたり、素早く回転したり、奔放で見事なんだけど、ちょっとだけ哀しげ。イーヴォ・ポゴレリチによるピアノの録音がまたこれに絶妙に寄り添っている。三点倒立も2回登場する。扉の中からは、彼女の友人や家族と思しき人々が集まってきて、少し心配げに彼女を見守る映像、やがて彼女はこの扉の中へと入っていく。最後にこちらに別れを告げるような、少し寂しげな表情でちらっと見つめながら。本当に胸を締め付けられるような瞬間だ。

今回はオーケストラが入らなかったため、オーケストラピットは板で覆われていて、ギエムはこの覆われた部分のところまで出てきてくれた。すべてをやり切ったような晴れやかな表情には、思わず涙がこぼれてしまう。今でも、ほかの誰よりも踊ることができて、誰よりも先進的でアーティスティックなのに、もう永遠に踊りを観ることができなくなってしまうなんて。でも彼女の晴れやかな表情を見ていると、新しい旅立ちもきっと素晴らしいものになるのだと感じられるし、すべてをやり切った満足感が感じられる。観客への惜しみない愛も伝わってきた。でも、これを書いている今も、思わず涙があふれてきて、寂しくて寂しくて仕方ない。ギエムの大ファンではなかった私なのに、彼女がいない世界があるなんて。本当に彼女は光だった。

もう一度、横浜での最後の公演が観られることを心の支えとしていこう。

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2015/12/19

NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」にウェイン・マクレガー登場、吉田都さんも

世界が注目するアメリカのプレゼンイベント「TEDカンファレンス」を放送している、NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」。

来年1月27日(水)の放映では、ロイヤル・バレエの常任振付家として活躍する、ウェイン・マクレガーが登場します。

1月27日(水)ウェイン・マクレガー 22:25-22:50
「ダンス 振り付け師が明かす創作の秘密」
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/topics/151216.html

英国ロイヤルバレエ団の振り付け師ウェイン・マクレガーによる異色のプレゼンテーションを紹介。マクレガーはTEDのステージ上でダンサーとコミュニケーションを取りながら即興の振りを付け、作品を作り上げていく。振りとは“身体的思考”だと語るマクレガー。その言葉に込められた意味とは?かつてロイヤルバレエ団でプリンシパルとして活躍したバレリーナ・吉田都のインタビューを交え、身体による表現の奥深い魅力を伝える。

ウェイン・マクレガー: 「ダンス創作プロセスの実演」

日常的に身体を使っていても、ウェイン・マクレガーのように 「身体の持つ可能性」 を考えられる人は、案外少ないものです。
2人のダンサーと共に 即興でダンスのフレーズを創り上げながら、振り付け師がどの様なプロセスで観客にアイ­ディアを伝えるのか、実演を交えながら紹介します。

マクレガーのプレゼンテーションは、上のYouTubeの動画で字幕付きで観ることができますが、吉田都さんがどのような話をしてくれるのかが、とても興味深いところですね。

2015/12/18

「Ballet Princess バレエ・プリンセス〜バレエの世界のお姫様たち〜」公演(3/31)

豪華キャストがお贈りする一夜限りの特別公演「Ballet Princess バレエ・プリンセス〜バレエの世界のお姫様たち〜」が、2016年3月31日(木) 開場17:45/開演18:30 新宿文化センター 大ホールにて開催されます。

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/princess/index.html

「バレエ・プリンセス」は、白雪姫、シンデレラ、そしてオーロラ姫という“バレエの世界のお姫様たち”が登場する三つの作品(三大プリンセス物語)で構成された公演です。

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さらに「くるみ割り人形」のクララのような役割の少女アンが登場。大きくなったらお姫さまになることを夢みるバレエが大好きな少女アンがいつしか憧れのお姫さまたちの世界を巡っていきます。メルヘンにファンタジーの要素も加わり、ハイライト公演がひとつの新たなストーリー作品のようにも楽しめるプレミアムな公演です。

出演は、オーロラ姫に米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)、白雪姫に木村優里(新国立劇場バレエ団ソリスト)、シンデレラに池田理沙子(バレエスタジオDUO)。また「眠れる森の美女」のブルーバード役で二山治雄が出演します。フロリナ姫は、今年のローザンヌ国際コンクールに出場した五十嵐愛梨。このほかにもリラの精役で新国立劇場バレエ団の長田佳世や、高岸直樹など、多くのトップダンサーや、国内外でのコンクール入賞歴を誇るホープたちが出演します。

演出・振付を手掛けるのは、第46回(2014年度)舞踊批評家協会新人賞を受賞した伊藤範子(新国立劇場オペラ他で数々のオペラの振付を務める他、近年では、自ら演出・振付を手掛けるバレエ作品「道化師〜パリアッチ〜」(谷桃子バレエ団)、「ホフマンの恋」(世田谷クラシックバレエ連盟)等を発表)。

また、本公演の開催趣旨に賛同した少女漫画界の巨匠萩尾望都が本作のために宣伝画を描き下ろし。バレエファンはもちろんのこと、大人から子供までバレエをはじめて観る方にも楽しめる舞台となることでしょう。

なお、チャコットでこの公演のチケットが先行で発売中です。良いお席をお求めされたい方は、ぜひこちらでどうぞ。
https://chacott001.stores.jp/

出演(予定):

オーロラ姫(眠れる森の美女):米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
白雪姫:木村優里(新国立劇場バレエ団ソリスト)
シンデレラ:池田理沙子(バレエスタジオDUO)


王子(シンデレラ):橋本直樹
王子(眠れる森の美女):浅田良和

リラの精(眠れる森の美女):長田佳世(新国立劇場バレエ団プリンシパル)

ヴィラン:高岸直樹

義姉(シンデレラ):樋口みのり(谷桃子バレエ団) / 義姉(シンデレラ):樋口ゆり  
宝石(眠れる森の美女):副智美 / 宝石(眠れる森の美女):田中絵美(谷桃子バレエ団)
白い猫(眠れる森の美女):松本佳織(東京シティ・バレエ団) / 赤ずきん(眠れる森の美女):塩谷綾菜(アートバレエ難波津)
フロリナ姫(眠れる森の美女):五十嵐愛梨(山本禮子バレエ団)


宝石(眠れる森の美女):西野隼人 / 狼(眠れる森の美女):小山憲(バレエスタジオHORIUCHI)
長靴をはいた猫(眠れる森の美女):荒井成也(井上バレエ団)
道化(シンデレラ):田村幸弘(バレエスタジオDUO)
ブルーバード(眠れる森の美女):二山治雄(白鳥バレエ学園)


客人(シンデレラ)・マズルカ(眠れる森の美女):
折原由季 / 兼元佑季 / 小泉奈々 / 澤田夏 / 塩山紗也加 / 田所鮎美 / 塚田七海 / 丸澤芙由子 / 山田優帆 * 谷口真幸 / 望月寛斗 / 鳥海創 / 昂師吏功 (女性五十音順*男性)


少女アン・アンの友だち・7人の小人(白雪姫)・時計の精(シンデレラ):
石川日南梨 / 大谷莉々 / 大脇里緒 / 木村香蓮 / 熊﨑苺花 / 小林咲穂 / 鈴木沙彩 / 高野結 / 戸野塚結奈 / 長渡もか / 村上夏音 / 山下沙羅 * 井嶋奏太 / 加藤航世 (女子*男子各五十音順)


<公演日時>2016年3月31日(木) 開場17:45/開演18:30 <会場>新宿文化センター 大ホール

チャコットでのチケット先行販売:
 2015年12月17日(木)〜2016年1月5日(火)17:00
https://chacott001.stores.jp/

チケット:S席8,600円/A席6,900円/B席5,400円(税込)

チケット一般発売: 2016年1月23日(土)10:00より
チケット発売所 : e+(イープラス) http://eplus.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999 < Pコード: 448-646 >、http://pia.jp/t/
ローソンチケット 0570-000-407 (オペレーター)、0570-084-003 < Lコード: 35997 >、http://l-tike.com/
お問い合わせ  : サンライズプロモーション東京 0570-00-3337 (10:00〜18:00)

主催・企画制作:チャコット株式会社   協力:株式会社ビデオ

2015/12/10

『芸能人が本気バレエ! 密着200日SP』

昨日TBSで放映された『芸能人が本気バレエ! 密着200日SP』皆さんご覧になりましたか?

バレエ経験のある女性芸能人が、K-Balletの白鳥の湖のビッグスワンに挑戦するという企画です。ローザンヌ国際コンクールに出場した八反安未果さんや、松岡伶子バレエ団出身のモデルのえれなさん、大学でバレエを専攻する学生など様々でした。20人から10人に絞り込まれ、200人の猛特訓の上二人がビッグスワン、二人がコール・ド・バレエを踊るというものでしたが、汗あり涙あり、荒井祐子さんや前田真由子さんの猛特訓で、みなさんみるみる上手になっていって見応えあり感動的でしたね。


関西や中部の地域では放送がなかったようですが、公式のYouTubeでアップされてました。

見逃した方は是非ご覧ください。バレエの厳しさとそれゆえの美しさが伝わってきました。

ロイヤル・バレエのリカルド・セルヴェラ、引退

ロイヤル・バレエのファースト・ソリストとして活躍してきた、リカルド・セルヴェラが引退することが発表されました。

12月12日の「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役が、彼の最後の舞台となります。

http://www.roh.org.uk/news/ricardo-cervera-to-retire-as-a-dancer-from-the-royal-ballet

スペイン生まれのリカルドは、ロイヤルバレエスクールを経て1993年にロイヤル・バレエに入団。古典の他アシュトン、マクミランのレパートリーを得意としましたが、ウェイン・マクレガー、クリストファー・ウィールドン、リアム・スカーレットといった現代作品の振付家の作品にも多く出演しています。

1999年にソリスト、2002年にファースト・ソリストに昇進し、「ラ・フィユ・マル・ガルデ」のコーラス役などの主役も踊ってきて軽やかで素晴らしいテクニックと表現力を見せてくれましたが、身長の低さが災いして実力があるにもかかわらずプリンシパルには昇進できませんでした。しかし、来日公演での「ラ・フィユ・マル・ガルデ」主演、「マイヤリング」のブラットフィッシュ役、DVDにもなっている「くるみ割り人形」(吉田都主演)のハンス・ピーター役、さらに「ロイヤル・エレガンスの夕べ」では中心メンバーの一人として、様々な作品で日本の観客も楽しませてくれました。

2014年にリカルドはロイヤル・バレエのアシスタント・バレエ・マスターに就任しました。アシュトン財団のメンターシステムでアシュトンのレパートリーの振付指導者としての教育も受けています。

芸術監督のケヴィン・オヘアは以下のように語っています。「リカルドは20年以上にわたってカンパニーの素晴らしい一員であり、「ロミオとジュリエット」のマキューシオ役や「マノン」のレスコー役でのドラマ性、「ラ・フィユ・マル・ガルデ」のコーラス役や「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役でのはちきれんばかりの魅力まで、様々な役柄において、特に優れたパフォーマンスを見せてくれました。彼はDVD化された「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役でフィーチャーされているため、この役が彼の最後の舞台となるのはふさわしいと思います。今後は、彼はロイヤル・バレエの芸術スタッフとして、引き続き私たちと一緒に仕事をしていきます」

日本のファンにも愛されたリカルドの、来年のロイヤル・バレエの来日公演で踊る姿が観られなさそうなのは残念ですが、引き続きロイヤルの教師として活躍してくれるのは救いです。彼の魅力的な踊りが、多くの後進に引き継がれますように。

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2015/12/09

元ロイヤル・バレエのプリンシパル、ブリオニー・ブラインド逝去

1978年から91年までロイヤル・バレエに在籍し、84年に若くしてプリンシパルに昇格、ルドルフ・ヌレエフのパートナーも務めたブリオニー・ブラインドが亡くなりました。心臓病で、55歳という若さでした。

Bryony Brind: A look back at her life with The Royal Ballet
http://www.roh.org.uk/news/bryony-brind-a-look-back-at-her-life-with-the-royal-ballet

Former Royal Ballet principal Bryony Brind dies at 55
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-35049787

Bryony Brind, ballet dancer - obituary
http://www.telegraph.co.uk/news/obituaries/12041904/Bryony-Brind-ballet-dancer-obituary.html

1977年にローザンヌ国際コンクールでスカラシップを獲得し、翌年ロイヤル・バレエに入団したブリオニー。まだ、コール・ド・バレエの時に、アシュトンの「ラプソディ」の初演キャストとなり、「白鳥の湖」のオデット/オディールも踊りました。この「白鳥の湖」の踊りが高く評価されました。81年にローレンス・オリヴィエ賞を受賞。81/2シーズンには、ヌレエフ相手に「ラ・バヤデール」のニキヤ役を踊ります。84/5シーズンにプリンシパルに昇格してからは、古典全幕の他、バランシンの「放蕩息子」のセイレーヌなども踊り、ジョナサン・コープ、ウェイン・イーグリング、アシュレー・ページなどとも踊りました。1991年にカンパニーを退団し、フリーのダンサー、そして女優となります。

日本では、カンパニーの1987年の来日公演で「眠れる森の美女」のオーロラとリラを踊っている記録が残っています。ほっそりとして脚の長い体型の持ち主だったため、振付家に好まれ、現代作品にもたくさん出演しました。

キャリアの初期はヌレエフに抜擢されるなど華やかでしたが、少し下にアレッサンドラ・フェリがいて、マクミランはブリオニーをあまり起用せずフェリを重用したため、キャリアに恵まれなかったところがあって、まだ若い年齢でカンパニーを去ることになりました。一方で、ダニエル・デイ=ルイス、英王室のマイケル・オブ・ケント王子(エリザベス女王の従兄弟)などとの華やかな交際でも知られており、有名な作家バーバラ・カートランドの息子と結婚しました。ロイヤルを退団した後、いくつかの映画に出演し、またバレエ関連のイベントの司会なども行っていました。

テレビ放映された「ローザンヌ国際コンクール25周年記念ガラ」には彼女がハインツ・シュペルリの「ファンタジー」を踊る映像も収録されています。ナショナル・ポートレート・ギャラリーには、彼女の肖像画も飾られています。

最近では、ロイヤル・バレエのダンサーの大部分が外国人となり、プリンシパルに至っては女性1人、男性2人のみが英国人であるという現状を問題視する彼女の発言が新聞に掲載されました。
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/10054812/Bryony-Brind-foreign-ballet-dancers-risk-loss-of-British-quirks.html

55歳で亡くなってしまうのは、あまりにも若い死といえます。ご冥福をお祈りいたします。

2015/12/07

オールスター・ガラにロパートキナ出演決定、NYでのマリインスキー公演出演予定

マリインスキー・バレエの来日公演も終わってしまいましたね。連日通っていて、なかなか感想をアップする時間がなかったのですが、これからやっと書いて行こうと思っています。

ロパートキナの至高の「白鳥の湖」、そしてマリインスキー以外で初めての上演となった「愛の伝説」、シャプランのフレッシュな魅力が全開だった「ロミオとジュリエット」、美しい「ジュエルズ」など、本当に素晴らしい舞台に出会えました。

そのマリインスキー・バレエの会場で、来年7月に開催される「オールスター・ガラ」の追加出演者が発表されていました。(まだ公式サイトには情報なし出演情報出ました。)

公式サイトには、出演者は

【出演予定ダンサー】
ニーナ・アナニアシヴィリ
アレッサンドラ・フェリ
スヴェトラーナ・ザハーロワ
マルセロ・ゴメス

となっていますが、チラシでは、エルマン・コルネホの名前もあります。そして、会場では、ボリショイ・バレエのミハイル・ロブーヒン、そして12月6日にはウリヤーナ・ロパートキナの名前も発表されていました。ロパートキナが出演するとあれば、これは見逃せませんね。
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?id=1699


********
なお、マリインスキー・バレエは来年2月に、ワシントンDCのケネディセンターで「ライモンダ」を上演します。

そしてほぼ同時期にニューヨークのブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)にて「マイヤ・プリセツカヤへのオマージュ」と題した公演を行います。ロパートキナ、ヴィシニョーワの2大プリマが出演し、音楽監督はワレリー・ゲルギエフ

The Mariinsky at BAM
http://www.bam.org/dance/2016/mariinsky-residency

A Tribute to Maya Plisetskaya: Program A 2月25日

ロパートキナ、ヴィシニョーワ出演
プリセツカヤの「ボレロ」映像上映、音楽はマリインスキー管弦楽団の演奏
「Woman in a Room」カロリン・カールソン振付、ディアナ・ヴィシニョーワ
「瀕死の白鳥」 ウリヤーナ・ロパートキナ

A Tribute to Maya Plisetskaya: Program B 2月26日

ロパートキナ、シクリャーロフ、エルマコフ他マリインスキー・バレエのソリストが出演

「くるみ割り人形」からトレパック
「瀕死の白鳥」
「薔薇の精」
「シェヘラザード」抜粋
「ショピニアーナ」抜粋
「ペトルーシュカ」抜粋
「眠れる森の美女」抜粋
「ジゼル」抜粋


A Tribute to Maya Plisetskaya: Program C 2月27日

ディアナ・ヴィシニョーワ出演
詳細未定


A Tribute to Maya Plisetskaya: Program D 2月28日

ロパートキナ、シクリャーロフ、エルマコフ他マリインスキー・バレエのソリストが出演

「瀕死の白鳥」
「薔薇の死」 (ローラン・プティ振付)
「メロディ」 (アサフ・メッセレル振付)
「ショピニアーナ」抜粋
「カルメン組曲」抜粋 (アルベルト・アロンソ振付)
「バフチサライの泉」抜粋 (ロスティスラフ・ザハーロフ振付)
「アンナ・カレーニナ」抜粋 (アレクセイ・ラトマンスキー振付)
「ロミオとジュリエット」抜粋 (レオニード・ラヴロフスキー振付)
「白鳥の湖」抜粋
「イワンと仔馬」抜粋 (アレクセイ・ラトマンスキー振付)


これらのプログラムのうち、どれをロパートキナが踊るかははっきりはしていませんが、かなりの部分を踊ってくれることが期待されます。

2015/12/05

11/19, 21 ナショナル・バレエ・オブ・カナダ「冬物語」

11月19日よりトロントに行って、ナショナル・バレエ・オブ・カナダの「冬物語」を観に行きました。

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ロイヤル・バレエで2014年に初演されたクリストファー・ウィールドン振付作品だが、これはナショナル・バレエ・オブ・カナダとの共同制作で50%ずつ出資されており、北米での上演権はナショナル・バレエ・オブ・カナダは持っている。(日本での上演権は、ロイヤル・バレエが持っているようだ)

https://national.ballet.ca/Productions/On-Tour/Winters-Tale-Washington-2016

Choreographer: Christopher Wheeldon
Staged by: Jacquelin Barrett Anna Délicia Trévien
Music: Joby Talbot
Designs: Bob Crowley
Lighting Design: Natasha Katz
Projection Design: Daniel Brodie
Silk Effects Design: Basil Twist

Leontes Evan McKie エヴァン・マッキー 
Hermione Jurgita Dronina ユルギータ・ドロニナ
Perdita Rui Huang ルイ・フアン
Florizel Skylar Campbell  スカイラー・キャンベル
Polixenes Brendan Saye ブレンダン・セイ 
Paulina Svetlana Lunkina スヴェトラーナ・ルンキナ
Antigonos Jonathan Renna  ジョナサン・レンナ
The Shephard Donald Thom  ドナルド・トム
Brother Clown Kota Sato 佐藤航太

エドワード・ワトソン、ローレン・カスバートソンが主演したロイヤル・バレエの「冬物語」は、映画館上映でも観ているし、NHKで放映されたりDVDにもなっているので、記憶に新しい方も多いだろう。映画館で観たときは、キャストはとても豪華だし、ドラマティックで息詰まる展開の1幕はとても面白いと感じたものの、主人公が変わり踊りがたくさん盛り込まれた2幕が単調で退屈だし、音楽も今一つアピールするものがないし、3幕はあっという間に終わってしまうし、という不満があった。

でも、この作品、生で観ると非常に面白い。クリストファー・ウィールドンは、一つ一つの動きで、この複雑な物語を饒舌に語っていく振付の手腕を見事に発揮している。シンプルでスタイリッシュな舞台装置と効果的なプロジェクションマッピングによっても、さらに物語は伝わりやすくなった(熊によって侍従長のアンティゴノスが食い殺されるシーンだけは、何度見ても不思議だが)。ナショナル・バレエ・オブ・カナダは、1月にワシントンDCへのツアーでもこの作品を上演するので、ツアー向きのプロダクションだし、いつかロイヤルでもカナダでも、ツアーで日本に持ってきてほしいものだと感じた。音楽も、ミュージシャンたちは衣装を着けて舞台上に上がって演奏するので、音がダイレクトに伝わってくるし、民族音楽的というかエキゾチックでライブ映えする音楽だった。


シェイクスピアが原作。仲の良い二人、シチリア王のレオンテスと、ボヘミア王ポリクセネス。シチリア王妃のハーマイオニーはレオンテスとの間に王子がいて、彼女は二人目の子供を身ごもっているが、レオンテスは彼女とポリクセネスの仲を怪しみ、王妃を投獄。子供が生まれると家臣に捨てるように命じる。ハーマイオニーの悲しみを見て病気になった王子が死んでしまい、さらにハーマイオニーもショックで死んでしまう。捨てられた王女パーディタは羊飼いに育てられ、16年が経つ。パーディタは平民の姿をしたポリクセネスの息子フロリゼルと恋におちる。羊飼いの少女との結婚を父ポリクセネスに反対されたフロリゼル。そしてパーディタは、自分を捨てた父親に再会する。そして一つの奇跡が起きる。

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ロイヤル・バレエの映像ではエドワード・ワトソンが演じたシチリア王レオンテスは、エヴァン・マッキーが演じた。立派な王であり、妻と息子を深く愛していたのに、ふとしたことからハーマイオニーを疑い、嫉妬心に囚われ、やがて狂気に陥って妻子を死なせてしまい、生まれた子供までも捨ててしまう男。ハーマイオニーがお腹の赤ちゃんをポリクセネスに触らせたことがきっかけで、彼の精神が徐々に猜疑心にむしばまれて崩壊していく様子が、一つ一つの身体の動きや視線で細やかに表現されていく。やがて彼女とポリクセネスが愛し合っているという妄想まで抱くようになった彼は、エロティックな姿態の彫刻越しにその妄想を、嫉妬に燃えながら覗き見る。天に突き刺さるような高いアラベスク、切り裂くような跳躍で激しい怒りをさく裂させる。しかし、レオンテスはただの怪物ではない。王の威厳ある仮面の下に人間としての弱さを抱え、深く妻を愛していたがゆえに、そして彼女を信じていたがゆえに、さらに疑惑の相手が親友であったポリクセネスであったがゆえに、その現実を直視できずにあまりにも激しい感情の嵐の中に自分を置いてすべてを破壊してしまったのだった。彼を狂わせたのは嫉妬心だけではない。友達に裏切られた悲しみ、王としての重圧。その重層的なキャラクターの心の襞を、マッキーは細密に、そして長い肢体でエキセントリックに表現した。ウィールドンがこの役に与えた身体表現の言語は非常に的確で、マッキーは自身の肉体を楽器としてそれを自分自身の感情として、果敢に発露させたのである。そして、愛する者すべてを失って初めて、彼は自分の犯した罪の深さに気づき、深い後悔の中に沈むのだった。侍女ポーリーナの腕の中で、無力な赤ん坊のように横たわるレオンテス。

ハーマイオニー役は、オランダ国立バレエより今シーズン移籍したユルギータ・ドロニナ。テクニックの強さで知られているが、若いながらも演技力にも優れたバレリーナだ。ハーマイオニーは、ただの無実の罪を着せられて死んでしまう悲しい犠牲者ではない。母としての強さ、女性としての強さを持っている誇り高い王妃である。潔白なのに疑われてしまった悲しみ、子供を奪われた悲しみ、その中でも夫を信じようとする気持ち。白いドレスに身を包んで凛と立つその姿に、抑えた中での強い想いが伝わってきて胸を引き裂かれそうになる。そして、その彼女の強さがあったからこそ、16年後に奇跡が起きたのだった。これだけの罪深いことをした夫を彼女は許せるのか?この問いに対して彼女が出した答え、これは演じる人の解釈によってもそれぞれ異なっているものだと思われる。ドロニナ演じるハーマイオニーの出した答えは、「赦す、でも、彼のしたことは決して忘れない」

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そしてこの作品のカギを握る重要な存在が、侍女であるポーリーナ。正気を失ったレオンテスをたしなめ、すべてを失った彼を責めながらも、受け入れる。赤ん坊を捨てに行った夫アンティゴノスを殺されながらも、彼女はずっとレオンテスを支え、大きな愛ですべてを包み込んで奇跡を呼び込む。ある意味、この作品の主役は、ポーリーナと言っても良い。そしてポーリーナを演じたのは、スヴェトラーナ・ルンキナ。忠実な家臣としての厳しさ、女性としてレオンテスに対して怒りを向けながらも、彼女は16年間もの間彼に仕え、多くのものを与え、そして同時にハーマイオニーを隠し通して守り抜く。守護天使のような大いなる存在を、ルンキナは内に秘めた優しさ、包容力があって繊細で美しいポール・ド・ブラで体現した。

この主役三人が有機的に連動し、一つの小宇宙を作り上げていて、見事なパートナーシップを見せたからこそ、非常に見ごたえのある舞台になったと言える。世界トップクラスの3人が集結した、非常に贅沢で息詰まるように濃厚な舞台劇を見せてもらえた。

(逆に言えば、このトリオがなぜファーストキャストではないのか、非常に疑問を感じてしまう。ファーストキャストも観たが、正直レベルがかけ離れていて、素晴らしい2幕の主演ペアを除けば同じチケット代を払う価値がなかった)

一方、ロイヤル・バレエの映像ではフェデリコ・ボネッリが演じたボヘミア王ポリクセネス役は、セカンド・ソリストのブレンダン・セイが踊った。非常に長身で脚も長く、エヴァン・マッキーと並んでも見劣りしないのだが、若いダンサーで舞台上の存在感は薄い。ポリクセネスは、レオンテスと比較すると出番は少ないのだが、やはりレオンテス同様の存在感を持つべきであり、プリンシパルのボネッリを起用したロイヤルは流石に層が厚いと思った次第。

レオンテス、ハーマイオニー、ポリクセネスのパ・ド・トロワ、レオンテスとポリクセネスの男性同士のパ・ド・ドゥ、レオンテス、ハーマイオニーとポーリーナのパ・ド・トロワと、いろんな組み合わせでのパ・ド・ドゥやパ・ド・トロワが織り交ぜられているのも、ドラマとサスペンスを盛り上げ、陰影に富んでいて面白い。


2幕は、一転として光あふれるボヘミアにて、16年後。大きく成長したポリクセネスの息子フロリゼルと、羊飼いに育てられたパーディタのシーンで、主にダンスによって展開する。大きな木の下で、祝祭的なダンスが次から次へと繰り広げられる。民族音楽のミュージシャンたちも舞台に上がって非常に賑やかだ。

フロリゼル役には、金髪の巻き毛が美しいスカイラー・キャンベル、パーディタには、コール・ド・バレエから抜擢された中国人のルイ・フアン。ロイヤルでは、スティーヴン・マックレーとサラ・ラムというスターが踊っているパートなので、残念ながらこのペアはかなり見劣りした。もちろん下手ではないし、ルイ・ファンはコール・ドからの抜擢なのでテクニックは素晴らしいのだが。やはり小柄な黒髪の東洋人だと、どうしてもユルギータ・ドロニナとエヴァン・マッキーの娘には見えないという難点がある。別キャストも観て、こちらは、日本人プリンシパルの江部直哉さんと、やはりプリンシパルのジリアン・ヴァンストーンが演じていた。見比べると、プリンシパルの踊りというのはテクニックもそうだけど、踊っている時の表現力で抜きんでているのが改めてわかる。江部さんは踊りがとてもダイナミックかつシャープでつま先も美しく華があるし、ジリアンは可愛らしくて闊達としていて音楽性が素晴らしく魅力的だった。

パーディタを拾って育てた羊飼いの親子。羊飼い父は、ロイヤル・バレエで期待されながらも先日退団したばかりのドナルド・トムがゲストとして出演していた。ドナルド・トムは、ロイヤルでは「オネーギン」のレンスキーなども踊っていた良いダンサーだったので、カナダにそのまま入団してくれると良いと思う。そして息子役には、こちらもコール・ド・バレエから抜擢された佐藤航太さん。派手なソロやパ・ド・ドゥもあり、最後にはカーテン前のカーテンコールまで用意されている大きな役だが、佐藤さん、大きな跳躍と生き生きとした存在感、ユーモアのセンス、踊る歓びを感じさせる素晴らしいパフォーマンスだった。聞けば当初は踊る予定ではなかったのに当日急に踊るように言い渡されたとのことだが、お見事だった。

踊りが非常に多いこの2幕、映像で観ると長くて途中で飽きてしまうのだったが、生の舞台で観ると、様々なフォーメーションが繰り広げられており、演奏もあってとても楽しい。群舞も闊達でパワーがあり、男女ともレベルも高くてダンスを観る楽しみを味わえた。コール・ド・バレエの組み立てについても、ウィールドンの力はどんどん上がっているように感じられた。音楽も、ダンスミュージックというべきか、劇伴音楽的ではあるものの、エキゾチックな中に生命感があって、ライブで聴くと非常に魅力的である。


パーディタが16年ぶりに父レオンテスと再会する3幕。短い幕ではあるが、この短い中に親子の再会の喜び、そして死んでいたと思っていたハーマイオニーが生きていたという奇跡、しかし失われたものは戻らないという悲しみ、そのような感情がシンプルだけど繊細に綴られていて、心に染み入るような終幕である。16年間の苦悩が刻まれたレオンテス、寄り添うように彼に仕えてきたポーリーナ。どこまでも凛としていて清らかな姿のハーマイオニー。この三角形が再び形を成した時に、静かな感動と人生の厳しさが厳かに伝わってくる。最後に作品の幕を閉じるのは、生き返らなかった少年王子の彫像のまえに跪くポーリーナ。彼女がいなければ、この物語は完全な悲劇で終わったことだろう。やはりポーリーナがこの作品の主役であり、ルンキナという、様々な嵐を乗り越えてきた、演技力に優れたバレリーナだからこそその存在感を出せたと感じた。重苦しい冬の曇り空を思わせる舞台照明も、美しい余韻を与える。

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パリ・オペラ座の入場時の注意について(テロ対策)

11月13日に起きたパリ同時多発テロは、世界中に大きな衝撃を与えました。特に、ロックバンドによるコンサートが上演中だった劇場「ルバタクラン」で100人以上と大勢の死者が出たことは、エンターテインメントを愛する人たちにとって大きなショックを与える出来事でした。

首謀者の死亡が確認されたりしているものの、フランス軍が「イスラム国」拠点を空爆したりしているため、フランスはテロ直後に出した非常事態宣言を3か月延長しているなど、警戒態勢を続けています。

そんな中、テロ翌日のパリ・オペラ座でのオペラの上演は中止されましたが、11月17日に無事に「ラ・バヤデール」はバスティーユで初日を迎え、さらに12月3日に「ウィールドン、マクレガー、バウシュ」がガルニエで開幕しました。

12月は例年、パリに多くの観光客が訪れる時期で、人気の高い古典全幕も上演されています。オペラ座のバレエを観に日本からパリに渡航する予定の方も多いことでしょう。このような事態なので、渡航をキャンセル、延期する方も多いかと思います。が、もし、パリでオペラ座で観劇される場合には、観客への注意事項を、オペラ座が発表しています。こちらの注意事項を留意されると良いかと思います。

Message to spectators of the Paris Opera
https://www.operadeparis.fr/en/message-to-spectators-2

オペラ座のアーティストたちは、技術スタッフや管理部門のスタッフと共に、11月13日のテロ攻撃の犠牲者の方々に哀悼の意を捧げ、犠牲者のご家族や関係者の悲しみを分かち合います。

芸術、文化、音楽とダンスは、野蛮さに対する私たちの価値を守るものであるため、追悼のための週末を終え、公演は11月17日より再開しました。

安全のための手段は補強されています。劇場に入場する前には、チケットの確認やカバンの中身の確認などのスクリーニングが行われ、金属探知機を持った警備員がすべての入り口に配置されています。観客の皆様は、公演開始の30分前には到着してチケットもしくは引換証を検査員に提示いただけますよう、お願いします。

館内、クロークに荷物や旅行鞄を持ち込むことはできません。

劇場の扉は、公演開始15分後には閉じられます。

ご協力に感謝します。

2015/12/02

Google Cultural Instituteで世界の舞台を体験しよう

世界中の美術館やアーカイブから展示やコレクションを検索することができるGoogle Cultural Instituteに多くのコンテンツが追加されました。

https://www.google.com/culturalinstitute/

その中のPerforming Artsセクションでは、世界中の劇場の中を探検したり、貴重な所蔵物の画像を見たりすることができます。

https://www.google.com/culturalinstitute/project/performing-arts

パリ・オペラ座、カーネギーホール、ベルリン・フィル、シャンゼリゼ劇場、ボリショイ劇場、リンカーンセンター、サドラーズ・ウェルズ、フランス国立衣装センター、モネ劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ケネディセンター、サンパウロのTheatro Municipal…舞台裏など劇場の中の様子や舞台写真、映像、衣装などなど、いくら時間があっても足りないほどたっぷりのコンテンツが用意されています。ABT、ナショナル・バレエ・オブ・カナダなどのバレエ団や、エクサン・ブロヴァンス演劇祭、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどのコレクションも。

Google Cultural Institute Puts Us All Onstage
http://www.nytimes.com/2015/12/02/arts/music/google-cultural-institute-puts-us-all-onstage.html

中でも注目されるのは体験型のコンテンツ。カーネギーホールでは、フィラデルフィア管弦楽団がグリーグの「ペール・ギュント」を演奏している最中に紛れ込む体験ができます。また、パリ・オペラ座のコンテンツでは、ガルニエの屋上に上る体験もできるし、バンジャマン・ミルピエの「Clear, Loud, Bright, Forward」を踊っているダンサーたちの間に立って至近距離でダンスを観るという体験もできます。視点を360度動かすこともできます。

Clear, Loud, Bright, Forward 360°
https://www.google.com/culturalinstitute/asset-viewer/clear-loud-bright-forward-360%C2%B0/wwHRJ0fcYowo8w?projectId=performing-arts

これはGoogle Mapsのストリートビューに装備されているズーム機能を応用した技術だそうです。このように舞台映像だけでなく、たとえばウフィツィ美術館のバーチャルツアーのように、美術館の中をバーチャルで歩き回る体験も可能となっています。劇場においては、特定の座席から舞台がどのように見えるかというようなことも見せることができます。

パフォーミングアーツの客層を広めるためには、このような技術をどんどん取り入れていくことも大切な時代になっていきました。バーチャルで体験して、次は劇場で実際に体験する、そういう流れになっていけばいいなと思います。

2015/12/01

NHK-BSプレミアムで、マリインスキー・バレエ「アンナ・カレーニナ」放映/WOWOWのマリインスキー・バレエ特集

NHKの番組表が更新されていて、早くも来年1月の番組放送予定が出ていました。一年が早かったですね…

その中で、BSプレミアムのプレミアムシアターで、マリインスキー・バレエの「アンナ・カレーニナ」が放映される予定になっています。
http://www.nhk.or.jp/bs/lineup/pdf/bsp_nextmonth.pdf

アレクセイ・ラトマンスキー振付、ウリヤーナ・ロパートキナとアンドレイ・エルマコフ主演の作品で、前回のマリインスキーの来日公演で上演されましたね。

同時に放映されるサンクトペテルブルク白夜祭は、バレエ・リュス三作品です。指揮はゲルギエフで、コンダウーロワ主演の「火の鳥」、ニジンスキー版「春の祭典」と、ニジンスカの傑作「結婚」。DVD化されてますが、なぜかDVDには「結婚」は収録されていないので、見逃せません。楽しみですね。

放送日:2016/1/31(日)24:20~28:20

NHK-BSプレミアム プレミアムシアター
マリインスキー・バレエ
 「アンナ・カレーニナ」
サンクトペテルブルク白夜祭2008
(「火の鳥」「春の祭典」(ニジンスキー振付、ホドソン復元版)「結婚」)

※予告無く放送内容・時間が変更されることがあります


なお、WOWOWでも、2016年1月と3月に「ロシア名門マリインスキー・バレエの世界」と銘打って、マリインスキー・バレエの特集を放映します。
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107891/index.php

「ラ・バヤデール」
1/9(土)午後3:00
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107891/index.php

2014年7月
ロシア・サンクトペテルブルク マリインスキー劇場

出演
ヴィクトリア・テリョーシキナ (ニキヤ)
アナスタシア・マトヴィエンコ (ガムザッティ)
ウラジーミル・シクリャローフ (ソロル)
ウラジーミル・ポノマリョフ (大僧正)

「ロミオとジュリエット」
1/9(土)午後5:15
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/107891/index.php

2013年2月28日、3月1日
ロシア・サンクトペテルブルク マリインスキー劇場

出演
ディアナ・ヴィシニョーワ (ジュリエット)
ウラジーミル・シクリャローフ (ロミオ)
イリヤ・クズネツォフ (ティボルト)
アレクサンドル・セルゲーエフ (マキューシオ)

さらに、以下の番組が予定されています。

「イワンと仔馬」   2016年3月放送予定
「眠れる森の美女」   2016年3月放送予定


そして注目の番組がこちら

ノンフィクションW ワガノワ 名門バレエ学校の秘密
~くるみ割り人形への110日~

1/30(土)午後1:00

長い歴史と伝統を持つアカデミーに密着取材を敢行。世界に羽ばたくトップダンサーたちを育てるアカデミーの内部に迫る。
2016年1月にクリスマス公演と同じ演目「くるみ割り人形」を携えて日本ツアーを行なうワガノワ・バレエ・アカデミー。その裏側を垣間見ることのできるチャンス。番組では約110日間、ロシア・サンクトペテルブルクにあるワガノワ・バレエ・アカデミーに密着する。卒業生の証言などを交えてその歴史を紐解きながら、次のスターを目指す少年少女たちの様子を紹介。彼らの教師で、将来の“スター性”を見極めるニコライ・ツィスカリーゼ校長の熱くも冷静な指導ぶりも必見。

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ロベルタ・マルケスがロイヤル・バレエを退団

ロイヤル・バレエのプリンシパル、ロベルタ・マルケス。K-BALLET COMPANYの公演にもよくゲスト出演していたので、日本の観客にもおなじみの、愛らしいダンサーです。

最近ロイヤル・バレエでの出番がめっきり減ってしまって多くのファンが心配していましたが、その心配が現実となってしまいました。12月2日の「ロミオとジュリエット」最終日が、彼女のロイヤルでの最後の公演となってしまうことが発表されています。

http://www.roh.org.uk/news/roberta-marquez-to-leave-the-royal-ballet

ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに生まれたマルケスは、ブラジルのMunicipal Theatre Balletに1994年に入団。2002年にはプリンシパルに昇進し、2003年にはABTの「ラ・バヤデール」にニキヤ役でゲスト出演しています。2001年に、同じくロイヤル・バレエにのちに移籍したティアゴ・ソアレスとモスクワ国際コンクールに出場し、銀メダルを受賞しました。

2004年にロイヤル・バレエにプリンシパルとして移籍。オデット/オディール、ジュリエット、ニキヤ、「コッペリア」のスワニルダ、ジゼル、マノン、「オネーギン」のタチヤーナなど古典やアシュトン、マクミラン作品を中心に演じました。K-BALLET COMPANYには、「ロミオとジュリエット」や「カルメン」などで最近でもゲスト出演しています。

特に「ラ・フィーユ・マル・ガルデ(リーズの結婚)」のリーズ役は、彼女のコメディエンヌとしての魅力が生きる当たり役で、彼女がスティーヴン・マックレーと共演した映像は映画館中継されています。

マルケスは、2016~17シーズンに一演目ロイヤル・バレエにゲスト出演して、正式なさよなら公演とする予定と、ロイヤルの芸術監督のケヴィン・オヘアは語っています。

引退するわけではないようなので、また舞台で観られる可能性はありますが、残念ですね。

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