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« エトワール・ガラ2016 2016年8月に開催 | トップページ | ロイヤル・バレエ「ロミオとジュリエット」映画館上映 »

2015/11/12

舞台美術家のヨランダ・ソナベンド逝去

英国ロイヤル・バレエの「白鳥の湖」(ダウエル版)美術デザイン、「ラ・バヤデール」(マカロワ版)の衣装、ケネス・マクミラン振付「レクイエム」(シュツットガルト・バレエのために振付)など数々のマクミラン作品のデザイン、そして最近ではK-Balletのほとんどのプロダクションのデザインを手がけてきた舞台美術家のヨランダ・ソナベンドが亡くなりました。享年80歳。

http://www.roh.org.uk/people/yolanda-sonnabend

1935年にジンバブエで生まれたソナベントは、1963年に初めてロイヤル・バレエでの仕事、マクミランの「シンフォニー」の衣装と舞台装置のデザインに携わります。マクミランとのコラボレーションは30年以上にも及びました。また、最近までロイヤルで使われていたダウエル版「白鳥の湖」など、アンソニー・ダウエルの振付作品のデザインもしています。

日本では、K-Ballet Companyとの仕事がとても有名で、「白鳥の湖」、「くるみ割り人形」、「海賊」、「シンデレラ」など熊川哲也さんの主要な作品の大部分が、彼女のデザインによるものでした。K-Balletの贅沢でゴージャスな舞台美術は、作品のクオリティを押し上げるのに大きく貢献していました。

ソナベントのデザインは、非常に凝っていて華麗な中にも、どこかアヴァンギャルドなひねりがあるものが多く見られました。ダウエル版「白鳥の湖」の3幕の衣装にそれは顕著で、まるでパンクロッカーのようなロットバルトは強烈な印象を残しています。(残念ながら、ロイヤル・バレエはダウエル版「白鳥の湖」の上演は先シーズンで終了して、「白鳥の湖」は新制作されるため、このデザインもお蔵入りをしてしまいます)

肖像画家としても著名だった彼女。マクミラン、スティーヴン・ホーキング、スティーヴン・バーコフを描いた肖像画は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーに所蔵されています。
http://www.npg.org.uk/collections/search/person/mp07818/yolanda-sonnabend?role=art

大変美しくクリエイティブな舞台美術を生み出す彼女を失ったのは、舞台美術界にとっては大きな損失です。ご冥福をお祈りいたします。

ロイヤル・オペラハウスのサイトで、彼女の詳しい業績を振り返った文章がアップされています。
http://www.roh.org.uk/news/yolanda-sonnabend-a-look-back-at-her-work-with-the-royal-ballet

マクミランの未亡人デボラ・マクミランはこのようにコメントしました。「ヨランダは、20世紀の本当に偉大な舞台美術家の一人でした。彼女が振付家と行う仕事は、発明的で、特別な空気を作り上げ、そしてインスピレーションを与えるものでした。ケネス・マクミランが自分の作品の多くについて、彼女にデザインを依頼したのは、彼女の才能に対する彼の信頼の表れです。彼女は、彼のクリエイティブなプロセスにおいて、特別な部分を担っていました」

アンソニー・ダウエルは、ソナベントとの仕事についてこのように語りました。「私の『白鳥の湖』のプロダクションにおけるヨランダのデザインは、伝統的な形を壊し、バレエを視覚的に新しい高みへと到達させました。私は、彼女のデザインがこのプロダクションを非常にユニークなものにしたと思っています。彼女との仕事は信じられないほど素晴らしく楽しい経験でした。彼女の家を訪ねてデザインが形となっていくのを見るたびに、彼女の自由奔放な想像力がそれを進化させていくところを楽しみにしていました。彼女がいなくなって非常に寂しい」

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